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「〝アルマゲスト〟」(2011/03/25 (金) 01:29:50) の最新版変更点
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#contents()
&size(18){&bold(){&italic(){〝Almagest〟}}}
椅子は十二、星座は七。欠けたまま、何時までも戻らない。
----
*Taurus
#openclose(show=エルナト・トーラス(死亡)){&mobile(){エルナト・トーラス(死亡)}
迷彩柄の鎧を身に付けた巨体の騎士。193cm、120kgオーバーの体格を有する。
その怪力を活かし、両手に一つずつ、鬼の金棒の様な武器を持ち戦う。
自称〝ヴァン・ド・ターブル〟最強を名乗るだけ有り、その戦闘力は高いが、
然し頭脳の方はどうかと聞かれれば、決してイエスとは答えられない男。
一度そうと決めてしまえば、その道を曲げる事は出来ない、典型的な不器用者。
主君に逆らい(然し隠しもせず)城門を開き兵士を逃亡させ、結果、背後より粛清される。
最後はその血の一滴まで、主君の戦いの為に使われる事となった。
尤も、器用に立ちまわれる者など、〝アルマゲスト〟に居る筈も無く。
そう考えれば、彼は尤もこの集団「らしい」男かも知れない。
能力:≪ Go On The Rampage / 猛牛突貫 ≫
上半身を中心に体の形状を変化させる変身能力。
四足歩行の猛牛の様な形状となり、最後に背中に砲台が出現する。
名称や構えなどから、対峙した相手には突進系の能力と誤認されやすい。
砲台から射出されるのは、炸裂性の魔力砲弾。
能力発動前も発射は可能だが、同時発射数に限界が有る様だ。
この能力の発動を以て、エルナトは、正しく〝アルマゲスト〟最大火力を誇る。
容姿描写
【両肩と胸、腰と両足を、迷彩色に染めた鎧に包んだ巨体の男】
【その両手には一本ずつ、全長1mほどの鬼の金棒の様な武器が握られている】
}
*Gemini
#openclose(show=ジャンヌ&アクセル){&mobile(){ジャンヌ&アクセル}
極めて珍しい、異性の一卵性双生児。揃いの藤色の髪、真朱(まそお)の瞳。
まだ体も小さく、顔だけ見るならその際はゼロと言っても良い。
常に二人一組で行動し、発言すらも打ち合わせず二人で分け合う。
遺伝子レベル云々を越えて、全ての行動や思考がシンクロしている二人。
傲慢に尊大に振舞おうとして空回りするジャンヌと、やや離れて見守るアクセルと、
平時の関係性で言うならば、極めて平和的な二人である。
Jeanne Dior de chateau
Axel Theodor de chateau
名前の気高さには、まだ実が届かない。
能力:≪ S-S / Self‐Sacrifice ≫&≪ S-S / Soul‐Shaker ≫
二人の能力は、少々変則的である。
≪ S-S / Self‐Sacrifice ≫は、「二者の間でもう一者の能力を共有する」アートマン能力の変種。
互いの承諾を経て、実際にこの世に生きる人間をアートマンと為す。
3-3-3ダメージ共有無し感覚リンク有り、「アートマンで無ければ不可能な事」は無いが、合計の能力は高い。
二人はこの能力を利用し、互いを確認する事無く、完全な連携行動を取る。
≪ S-S / Soul‐Shaker ≫は、単純な「揺らす」能力。
振動の操作、振動波の操作などと言った、高尚な能力では無い。
その代わり、揺らす事の出来る範囲は、魔力さえ及べば相当に広くなる。
大地、大気、脳髄や内臓、非力な二人の欠点を補えるだけの威力は備えた能力だ。
容姿描写
【片方は、白のシャツにネイビーのネクタイ、ズボン、ロングジャケット。肩までの髪を、後頭部で小さく纏めている】
【もう片方は、ウエストとスカート部にワイヤーを入れたロングドレスにネイビーのコート。髪は肩まで伸びている】
【二人とも、藤色の髪と真朱(まそお)の瞳。衣服と髪型の違いが無ければ、区別は付かないのではないか】
}
*Cancer
#openclose(show=アル・タルフ(死亡)){&mobile(){アル・タルフ(死亡)}
下半身のみを覆う華美な鎧と兜を身に付けた、騎士と呼ぶには下卑た男。
後述の能力を中心として戦う為、武器の類は基本的に持ち歩く事は無い。
身長は180cmを僅かに越える程度だが、姿勢の悪さの為に更に身長は低く見える。
然しながら、脚力というただ一点に絞れば、〝アルマゲスト〟に追随を許される者はいない
貧しい家庭に生まれ、貧しいまま育った。
学などは無いが、幼い頃より家業の手伝いを続けた結果、それなりの成果は有った。
曲がったまま成長した脚と背中、どれだけの荷物を担いでも走りまわれる体力。
そして、絶対に成り上がってやると、昼夜問わず内心叫び続ける執念である。
然しながら、騎士団の中では、その外見や性格、出自の為に疎まれる。
クーデターは寧ろ、ライバルが減って喜ぶべき事だったのかも知れず。
クーデターの為に、却って両親の生活が苦しくなる事には、数日してようやく気付いた。
曲がったのが体だけで、性根が真っ直ぐだったのなら、もしかしたらもっと強かったのかも知れない。
そしてもしも性根が真っ直ぐだったのなら、彼はただ「能力があるだけの人間」だったのかも知れない。
能力:≪ Strongest Stiffest Solidest Shell / 鎧甲如鋼 ≫
両腕と背中に、異常硬度の盾を出現させる能力。
ガードを固める姿勢ならば、完全に上半身を覆ってしまう程の大きさで、
彼の健脚が無ければ、走る事はおろか歩く事にも支障を来すだろう。
その硬度は、散弾銃の乱射を至近距離で受けようと、傷も残らない程。
盾で受けている限り、『理論上』彼には一切のダメージが通らない。
強度と重量、脚力を活かし、この盾で体当たりを打ち込むのが基本戦術だったが、
反動だけはどうしても無効化出来ない点を突かれ、ガードが開かれてしまえば、もう打つ手は無い。
容姿描写
【下半身のみを覆う重厚な黄金の鎧に、これまた黄金の兜を身に付けた】
【やや蟹股で猫背気味だが筋骨隆々の、如何にも自信に満ちた顔の男】
【見た所、武器の類は身につけていないようだが……?】
}
*Leo
#openclose(show=ウォルフ・コル=レオニス){&mobile(){ウォルフ・コル=レオニス}
顔も見えない様な全身鎧の騎士。身長は175cmに僅かに届かない程度。
背中には、身長より更に長さの有る剣を、大きく角度をつけて背負っている。
自称〝アルマゲスト〟最強と、自信家だがその自信の幅が中途半端に狭い。
エルナトとは、何だかんだで仲は良かった様である。
口調などは殆どチンピラのそれで有るのだが、それでも騎士。
部下の鼓舞の為に自ら叫び、吼え、最前線を駆けまわる。
将軍などには成れないが、戦場で小部隊を率いるのなら優秀というタイプだろうか。
あまり頭を使わないで戦う部分が、弱点と言えば弱点である。
王城の戦闘でエルナトに投げ捨てられた後、何時の間にか脱出していた。
だが、容易く剣を捨てられる程、器用な生き方はやはり出来る人間では無い。
能力:≪ Roar My Lion's Heart / 獅子王吼 ≫
〝咆哮〟と〝高揚〟を刃に変える能力。
極端な事を言ってしまうと、声が続くのなら無限に刃を作り出す事が出来るし、
精神が昂って居れば、何処までもその刃を巨大化させる事が出来る。
これもやはり『理論上』、相当に凶悪な能力だ。
自分の周囲に刃を出現させた後、時間差での攻撃を行う事も確認された。
設置系統の能力として考えれば、物理的には高火力の部類と言えるだろう。
この能力の利点は、手を使わずに斬撃が行える事でもある。
容姿描写
【黒と白のグラデーションを描くフリューテッドアーマーに、顔全体を覆う鉄兜の騎士】
【鎧の胸部分には大きな獅子の顔の装飾、鉄兜の口部分には鋭いギザギザの裂け目】
【背負う鞘には、全長2mほどの両手剣『ツヴァイ・ヘンダー』が収まっている】
}
*Libra
#openclose(show=ライブラ・ユースティティア){&mobile(){ライブラ・ユースティティア}[[個別ページ>ライブラ・ユースティティア]]
〝アルマゲスト〟の活動初期より、積極的に行動している一人。
口調などからは察する事が難しいが、実は主君と同年齢、まだ少女と女性の中間である。
詳細は個別ページに。
能力:≪ All Hail to My Justice / 絶対正義 ≫
単純に表せば『現地調達型ネクロマンサー用便利能力パック』である。
同時処理能力、魔力ともに卓越しているライブラだからこそ扱える能力だ。
容姿描写
【黒のワンピースに白いエプロンを重ねた、所謂メイド服】
【青いショートの髪を両サイドで結んだ、冷え切った雰囲気の女】
【眼鏡の向こうの黒い瞳は、濁りの欠片も無く、だが光も無い】
}
*Scorpio
#openclose(show=シャウラ・スコーピオ(死亡)){&mobile(){シャウラ・スコーピオ(死亡)}
近接格闘に特化した、中年と言うにも老けた騎士。
年齢と生まれの為か、その言葉は時々聞き取り辛く感じられる事が有る。
身長は有るが骨格が然程頑強では無いため、身につけられる筋肉の量はあまり多くない。
その為か、力に任せるよりはむしろ、回避しながら急所を狙う戦い方を好む。
才能ならば後進の者に劣り、体格も悪くは無いがそれだけで売りに出来る程では無い。
然しながら、三十五年間、一日も欠かさず修練を積んだ経験は大きい。
打ち込む物が有る間は、他人の素質を妬んでいる様な暇も無く、羨む暇も無い。
休まなかった事は、意識こそしていなかったが、彼には正しい選択だったのだろう。
クーデターの後も、≪ネル・ナハト≫の大乱ですらも、彼の生き方を変える事には成らず、
ただ一人、彼の主君だけが、彼をこの世界の表舞台に立たせるチャンスを与えた。
その一度の機会が人生の最後となってしまったのは、やはり技量の不足だったのだろうかと。
自分の三分の一程度しか生きていない女に止めを刺される瞬間、少しだけ悔いたのだとか。
能力:≪ Sting Like a Marder / 穿刺必殺 ≫
右手中指に魔力を極限まで集中し、あらゆる防御を無効化する。
性質としては、指が通る空間に干渉する能力、というのが近いのかも知れない。
あらゆる物体を押しのけるか、押しのけられなければ変形させ、或いは消滅させる。
中指の付け根まで指が刺されば、残る手は只の手なのが弱点だが。
全身の魔力を体の一部に集束させるのは、能力者達の間では割と見られる類の力だが
彼の場合は、全身の力を「一滴も余さず零さず」中指だけに集中させる事が出来る。
容姿描写
【血赤色のシャツの上に鋼の胸当、左肩から指先までを覆う籠手】
【左前腕に小型の丸盾を装備した、身長190cm弱の男】
【顔に刻まれた深い皺と白髪混じりの髪は、男が決して若くない事を示している】
}
*Capricornus
#openclose(show=アラン=アルゲディ・ドゥ・シャトー(死亡→消滅)){&mobile(){アラン=アルゲディ・ドゥ・シャトー(死亡→消滅)}
表舞台に立った時は、既に死んでしまった後だった騎士。
壊れた人形を子供が無理矢理に修理した様な、粗雑な外見をしている。
脳は完全に修理されていたのか、会話などを行える知能が十分に有ったのだが
生前の人格が既に狂っていた為、結果的にはあまり会話は成り立たない。
生前は、侯爵の位を持つ貴族。
女性関係などで悪評が立つ程に、見た目麗しい青年だったとか。
当然の様に、最期も女性関係。〝魔女〟に顔の右半分を喰われ、死亡する。
その後、〝魔女〟の邸宅は突如崩壊したが、一月後に撤去しても死体は見つからなかった。
〝魔女〟の死体も、アランの死体も、である。
〝魔女〟に殺された彼自身も、魔術に傾倒していた。
実生活にも役に立たず、戦闘にも然程有効では無い、珍妙な魔術を作りだしていたらしい。
その中には、「胎児の性別を変える」などというふざけた魔術も有ったとか。
代償に何が必要だったのかは、考えない方が良い。
愛用していた巨大鋸の名前は、≪メンデスのヤギの断頭鋸≫。
能力:無し
強いて言うなら、生き返らされた際に体に施された改造が能力。
異常に長い多関節の腕は、まるで鞭のようにしなり、大鋸に加速を与える。
尚、彼の戦闘技術は、生前身に付けていたものを、後に自ら改良して行ったもの。
生前の時点で既に、騎士の水準としては十分に一級品であった。
得物の残虐性や本人の性格など、欠点に目を瞑れば、だが。
容姿描写
【形は、確かに人間だ。それだけは、保障出来る】
【然し、その両足は、巨大な獣の骨がネジで固定され、膝を曲げる事が出来なくなっている】
【両腕は異様に長く、関節は手首と肘の間にもう一つ、肘と肩の間にもう一つ】
【背中には、翼の様に、ボロボロのマントが釘でうちつけられて】
【顔の右半分は、食いちぎられた様な痕跡と、露出する頭蓋】
【右手には、190程の身長よりまだ大きい鋸の柄。引きずる刃が、地面に傷を残していた】
}
#contents()
&size(18){&bold(){&italic(){〝Almagest〟}}}
椅子は十二、星座は七。欠けたまま、何時までも戻らない。
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*Taurus
#openclose(show=エルナト・トーラス(死亡)){&mobile(){エルナト・トーラス(死亡)}
迷彩柄の鎧を身に付けた巨体の騎士。193cm、120kgオーバーの体格を有する。
その怪力を活かし、両手に一つずつ、鬼の金棒の様な武器を持ち戦う。
自称〝ヴァン・ド・ターブル〟最強を名乗るだけ有り、その戦闘力は高いが、
然し頭脳の方はどうかと聞かれれば、決してイエスとは答えられない男。
一度そうと決めてしまえば、その道を曲げる事は出来ない、典型的な不器用者。
主君に逆らい(然し隠しもせず)城門を開き兵士を逃亡させ、結果、背後より粛清される。
最後はその血の一滴まで、主君の戦いの為に使われる事となった。
尤も、器用に立ちまわれる者など、〝アルマゲスト〟に居る筈も無く。
そう考えれば、彼は尤もこの集団「らしい」男かも知れない。
能力:≪ Go On The Rampage / 猛牛突貫 ≫
上半身を中心に体の形状を変化させる変身能力。
四足歩行の猛牛の様な形状となり、最後に背中に砲台が出現する。
名称や構えなどから、対峙した相手には突進系の能力と誤認されやすい。
砲台から射出されるのは、炸裂性の魔力砲弾。
能力発動前も発射は可能だが、同時発射数に限界が有る様だ。
この能力の発動を以て、エルナトは、正しく〝アルマゲスト〟最大火力を誇る。
容姿描写
【両肩と胸、腰と両足を、迷彩色に染めた鎧に包んだ巨体の男】
【その両手には一本ずつ、全長1mほどの鬼の金棒の様な武器が握られている】
}
*Gemini
#openclose(show=ジャンヌ&アクセル){&mobile(){ジャンヌ&アクセル}
極めて珍しい、異性の一卵性双生児。揃いの藤色の髪、真朱(まそお)の瞳。
まだ体も小さく、顔だけ見るならその際はゼロと言っても良い。
常に二人一組で行動し、発言すらも打ち合わせず二人で分け合う。
遺伝子レベル云々を越えて、全ての行動や思考がシンクロしている二人。
傲慢に尊大に振舞おうとして空回りするジャンヌと、やや離れて見守るアクセルと、
平時の関係性で言うならば、極めて平和的な二人である。
Jeanne Dior de chateau
Axel Theodor de chateau
名前の気高さには、まだ実が届かない。
能力:≪ S-S / Self‐Sacrifice ≫&≪ S-S / Soul‐Shaker ≫
二人の能力は、少々変則的である。
≪ S-S / Self‐Sacrifice ≫は、「二者の間でもう一者の能力を共有する」アートマン能力の変種。
互いの承諾を経て、実際にこの世に生きる人間をアートマンと為す。
3-3-3ダメージ共有無し感覚リンク有り、「アートマンで無ければ不可能な事」は無いが、合計の能力は高い。
二人はこの能力を利用し、互いを確認する事無く、完全な連携行動を取る。
≪ S-S / Soul‐Shaker ≫は、単純な「揺らす」能力。
振動の操作、振動波の操作などと言った、高尚な能力では無い。
その代わり、揺らす事の出来る範囲は、魔力さえ及べば相当に広くなる。
大地、大気、脳髄や内臓、非力な二人の欠点を補えるだけの威力は備えた能力だ。
容姿描写
【片方は、白のシャツにネイビーのネクタイ、ズボン、ロングジャケット。肩までの髪を、後頭部で小さく纏めている】
【もう片方は、ウエストとスカート部にワイヤーを入れたロングドレスにネイビーのコート。髪は肩まで伸びている】
【二人とも、藤色の髪と真朱(まそお)の瞳。衣服と髪型の違いが無ければ、区別は付かないのではないか】
}
*Cancer
#openclose(show=アル・タルフ(死亡)){&mobile(){アル・タルフ(死亡)}
下半身のみを覆う華美な鎧と兜を身に付けた、騎士と呼ぶには下卑た男。
後述の能力を中心として戦う為、武器の類は基本的に持ち歩く事は無い。
身長は180cmを僅かに越える程度だが、姿勢の悪さの為に更に身長は低く見える。
然しながら、脚力というただ一点に絞れば、〝アルマゲスト〟に追随を許される者はいない
貧しい家庭に生まれ、貧しいまま育った。
学などは無いが、幼い頃より家業の手伝いを続けた結果、それなりの成果は有った。
曲がったまま成長した脚と背中、どれだけの荷物を担いでも走りまわれる体力。
そして、絶対に成り上がってやると、昼夜問わず内心叫び続ける執念である。
然しながら、騎士団の中では、その外見や性格、出自の為に疎まれる。
クーデターは寧ろ、ライバルが減って喜ぶべき事だったのかも知れず。
クーデターの為に、却って両親の生活が苦しくなる事には、数日してようやく気付いた。
曲がったのが体だけで、性根が真っ直ぐだったのなら、もしかしたらもっと強かったのかも知れない。
そしてもしも性根が真っ直ぐだったのなら、彼はただ「能力があるだけの人間」だったのかも知れない。
能力:≪ Strongest Stiffest Solidest Shell / 鎧甲如鋼 ≫
両腕と背中に、異常硬度の盾を出現させる能力。
ガードを固める姿勢ならば、完全に上半身を覆ってしまう程の大きさで、
彼の健脚が無ければ、走る事はおろか歩く事にも支障を来すだろう。
その硬度は、散弾銃の乱射を至近距離で受けようと、傷も残らない程。
盾で受けている限り、『理論上』彼には一切のダメージが通らない。
強度と重量、脚力を活かし、この盾で体当たりを打ち込むのが基本戦術だったが、
反動だけはどうしても無効化出来ない点を突かれ、ガードが開かれてしまえば、もう打つ手は無い。
容姿描写
【下半身のみを覆う重厚な黄金の鎧に、これまた黄金の兜を身に付けた】
【やや蟹股で猫背気味だが筋骨隆々の、如何にも自信に満ちた顔の男】
【見た所、武器の類は身につけていないようだが……?】
}
*Leo
#openclose(show=ウォルフ・コル=レオニス){&mobile(){ウォルフ・コル=レオニス}
顔も見えない様な全身鎧の騎士。身長は175cmに僅かに届かない程度。
背中には、身長より更に長さの有る剣を、大きく角度をつけて背負っている。
自称〝アルマゲスト〟最強と、自信家だがその自信の幅が中途半端に狭い。
エルナトとは、何だかんだで仲は良かった様である。
口調などは殆どチンピラのそれで有るのだが、それでも騎士。
部下の鼓舞の為に自ら叫び、吼え、最前線を駆けまわる。
将軍などには成れないが、戦場で小部隊を率いるのなら優秀というタイプだろうか。
あまり頭を使わないで戦う部分が、弱点と言えば弱点である。
王城の戦闘でエルナトに投げ捨てられた後、何時の間にか脱出していた。
〝僭王〟の公開処刑を止めんと戦場に赴き、部下だけを失いまた生き残る。
死ぬべきタイミングを悉く逃がし、身に傷を刻みながら、
「彼女」は何処までも運悪く、生き伸び続けている。
能力:≪ Roar My Lion's Heart / 獅子王吼 ≫
〝咆哮〟と〝高揚〟を刃に変える能力。
極端な事を言ってしまうと、声が続くのなら無限に刃を作り出す事が出来るし、
精神が昂って居れば、何処までもその刃を巨大化させる事が出来る。
これもやはり『理論上』、相当に凶悪な能力だ。
自分の周囲に刃を出現させた後、時間差での攻撃を行う事も確認された。
設置系統の能力として考えれば、物理的には高火力の部類と言えるだろう。
この能力の利点は、手を使わずに斬撃が行える事でもある。
容姿描写
【黒と白のグラデーションを描くフリューテッドアーマーに、顔全体を覆う鉄兜の騎士】
【鎧の胸部分には大きな獅子の顔の装飾、鉄兜の口部分には鋭いギザギザの裂け目】
【背負う鞘には、全長2mほどの両手剣『ツヴァイ・ヘンダー』が収まっている】
}
*Libra
#openclose(show=ライブラ・ユースティティア){&mobile(){ライブラ・ユースティティア}[[個別ページ>ライブラ・ユースティティア]]
〝アルマゲスト〟の活動初期より、積極的に行動している一人。
口調などからは察する事が難しいが、実は元主君と同年齢、まだ少女と女性の中間である。
詳細は個別ページに。
能力:≪ All Hail to My Justice / 絶対正義 ≫
単純に表せば『現地調達型ネクロマンサー用便利能力パック』である。
同時処理能力、魔力ともに卓越しているライブラだからこそ扱える能力だ。
容姿描写
【黒のワンピースに白いエプロンを重ねた、所謂メイド服】
【青いショートの髪を両サイドで結んだ、冷え切った雰囲気の女】
【眼鏡の向こうの黒い瞳は、濁りの欠片も無く、だが光も無い】
}
*Scorpio
#openclose(show=シャウラ・スコーピオ(死亡)){&mobile(){シャウラ・スコーピオ(死亡)}
近接格闘に特化した、中年と言うにも老けた騎士。
年齢と生まれの為か、その言葉は時々聞き取り辛く感じられる事が有る。
身長は有るが骨格が然程頑強では無いため、身につけられる筋肉の量はあまり多くない。
その為か、力に任せるよりはむしろ、回避しながら急所を狙う戦い方を好む。
才能ならば後進の者に劣り、体格も悪くは無いがそれだけで売りに出来る程では無い。
然しながら、三十五年間、一日も欠かさず修練を積んだ経験は大きい。
打ち込む物が有る間は、他人の素質を妬んでいる様な暇も無く、羨む暇も無い。
休まなかった事は、意識こそしていなかったが、彼には正しい選択だったのだろう。
クーデターの後も、≪ネル・ナハト≫の大乱ですらも、彼の生き方を変える事には成らず、
ただ一人、彼の主君だけが、彼をこの世界の表舞台に立たせるチャンスを与えた。
その一度の機会が人生の最後となってしまったのは、やはり技量の不足だったのだろうかと。
自分の三分の一程度しか生きていない女に止めを刺される瞬間、少しだけ悔いたのだとか。
能力:≪ Sting Like a Marder / 穿刺必殺 ≫
右手中指に魔力を極限まで集中し、あらゆる防御を無効化する。
性質としては、指が通る空間に干渉する能力、というのが近いのかも知れない。
あらゆる物体を押しのけるか、押しのけられなければ変形させ、或いは消滅させる。
中指の付け根まで指が刺されば、残る手は只の手なのが弱点だが。
全身の魔力を体の一部に集束させるのは、能力者達の間では割と見られる類の力だが
彼の場合は、全身の力を「一滴も余さず零さず」中指だけに集中させる事が出来る。
容姿描写
【血赤色のシャツの上に鋼の胸当、左肩から指先までを覆う籠手】
【左前腕に小型の丸盾を装備した、身長190cm弱の男】
【顔に刻まれた深い皺と白髪混じりの髪は、男が決して若くない事を示している】
}
*Capricornus
#openclose(show=アラン=アルゲディ・ドゥ・シャトー(死亡→消滅)){&mobile(){アラン=アルゲディ・ドゥ・シャトー(死亡→消滅)}
表舞台に立った時は、既に死んでしまった後だった騎士。
壊れた人形を子供が無理矢理に修理した様な、粗雑な外見をしている。
脳は完全に修理されていたのか、会話などを行える知能が十分に有ったのだが
生前の人格が既に狂っていた為、結果的にはあまり会話は成り立たない。
生前は、侯爵の位を持つ貴族。
女性関係などで悪評が立つ程に、見た目麗しい青年だったとか。
当然の様に、最期も女性関係。〝魔女〟に顔の右半分を喰われ、死亡する。
その後、〝魔女〟の邸宅は突如崩壊したが、一月後に撤去しても死体は見つからなかった。
〝魔女〟の死体も、アランの死体も、である。
〝魔女〟に殺された彼自身も、魔術に傾倒していた。
実生活にも役に立たず、戦闘にも然程有効では無い、珍妙な魔術を作りだしていたらしい。
その中には、「胎児の性別を変える」などというふざけた魔術も有ったとか。
代償に何が必要だったのかは、考えない方が良い。
愛用していた巨大鋸の名前は、≪メンデスのヤギの断頭鋸≫。
能力:無し
強いて言うなら、生き返らされた際に体に施された改造が能力。
異常に長い多関節の腕は、まるで鞭のようにしなり、大鋸に加速を与える。
尚、彼の戦闘技術は、生前身に付けていたものを、後に自ら改良して行ったもの。
生前の時点で既に、騎士の水準としては十分に一級品であった。
得物の残虐性や本人の性格など、欠点に目を瞑れば、だが。
容姿描写
【形は、確かに人間だ。それだけは、保障出来る】
【然し、その両足は、巨大な獣の骨がネジで固定され、膝を曲げる事が出来なくなっている】
【両腕は異様に長く、関節は手首と肘の間にもう一つ、肘と肩の間にもう一つ】
【背中には、翼の様に、ボロボロのマントが釘でうちつけられて】
【顔の右半分は、食いちぎられた様な痕跡と、露出する頭蓋】
【右手には、190程の身長よりまだ大きい鋸の柄。引きずる刃が、地面に傷を残していた】
}