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|>|CENTER:&sizex(5){&font(red,u){&color(black){- The Unknown King's}LXXII&color(black){Deofols INDEX Ⅱ -}}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.25|&italic(){&link_anchor(25){≪自裏餘≫アーレカンテ -Aarecante-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.26|&italic(){&link_anchor(26){≪窘双梦≫ニーケルルフ -Neekerulf-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.27|&italic(){&link_anchor(27){≪畢弑覇≫ヴァレムイシア -Valemyicia-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.28|&italic(){&link_anchor(28){≪殲暴囚≫アシュエマ -Ashemma-}}| ---- &aname(25) |&sizex(5){No.25}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪自裏餘≫アーレカンテ }-Aarecante-}}| #image(アーレカンテ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Aarecante】} 朽ちた燕尾服を纏った異形の人型。 右側部に紅い片翼が生えた、白銀の卵のような無機質の頭部を持つ。 大剣と見紛うほどの大きな片刃鉈を携え、その刃の表面には、何かの象形文字のような紅い紋様が刻まれている。 曰く、『&bold(){序列ノ十一}』。 これが一体何を表すものなのか、詳しいことは未だ不明だ。 このアーレカンテが有する異能も明らかにされていないが、 軽やかな身のこなしと、大鉈を用いた近接戦闘を主軸にしていたように見受けられる。 とある田舎町にて、[[リリセール]]が召喚、使役。[[白い騎士>〝変身〟(ジェラルド)]]、[[ブルーライン]]の二名と交戦する。 敗北するも、止めを刺されることは無く、そのまま撤退したため未だ存命していると見られる。 &aname(26) |&sizex(5){No.26}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪窘双梦≫ニーケルルフ }-Neekerulf-}}| #image(ニーケルルフ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Neekerulf】} 『&bold(){序列ノ十三}』。 人型の身体に、首から上が双頭の黒山羊と化した異形。 朽ちた黒の聖職法衣を纏い、チェス盤模様のベルトが腰に二本、右腕に一本巻かれている。 武装は、二又の刃を持つ白銀の長槍。柄の部分に、噛み付き合う二匹の蛇が彫刻されている。 [[風の国]]、ルクシャトリスにおける[[≪R.I.P.≫]]襲撃の際に登場、使役された。 [[緋天 颯護]]、[[エルフェス=ネヴィア]]の二人を相手取るも、 途中からはゲーティアが直接戦闘を行ったため、死亡することはなかった。 このニーケルルフが持つ異能は、未だ不明。 『血の滲み出す槍』を振るっていたが……? &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){「逆理の囚人」}}&space(72)}} ある魔導書の断片に、ニーケルルフに関係すると思われる以下のような記述があった。 もっとも、これが何を示すものなのかなど、その詳細は一切不明である。 〝あらゆる事象に対する逆理が等しく存する概念界域。そこに彼の者は座する〟 〝その者は贋造七十二柱において王の位を持つ。畏怖と敬意を欠いてはならない〟 (途中、損傷が激しく解読不能) 〝汝が有について思うとき、同時に無について思うことを強いられるだろう〟 〝永劫交わらぬ理の狭間にて業苦を背負う、狂った真理への探求者である〟 &aname(27) |&sizex(5){No.27}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪畢弑覇≫ヴァレムイシア }-Valemyicia-}}| #image(ヴァレムイシア印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Valemyicia】} 永き時を生きた贋造悪魔。『&bold(){序列ノ四}』にして、『王/総統』の位を持つ者。 「ヴァレムイシア」というのは、ある遠い異界に伝わる古の言葉で「影の意志」という意味を持つらしい。 その姿は、黒曜石のような硬質の肌に覆われた、象をも上回る人型の巨躯。 ただし下半身が存在せず、腰の断面からは漆黒の触手が無数に垂れ下がった異形。 背後には、緋色の光で構成された大きな円輪と、蝙蝠の羽を模った骨組みが浮かび、本体も常時浮遊している。 胴体には重厚な鎖が乱雑に巻かれており、 頭部に有す二本の巻き角には、王族然とした金鎖と天然石の宝飾品が吊られている。 特徴は、左胸にある閉ざされた隻眼と、肩先から生えるもう一対の巨腕。 大木のようなその巨大な腕は、黒水晶の山脈にも似た荒々しい表皮に覆われ、槍の如く鋭利な爪たちを有している。 [[ノクト・アルカディア]]における[[≪R.I.P.≫]]の最終決戦にて、使役された。 [[長谷部 沙莉菜]]、[[フィリル]]、[[黒野 カンナ]]を相手取り、その濃密な邪の力を振るったが、 最後は沙莉菜の召喚した『夫/戦士』によってバラバラに切り下ろされ、邪念と共に散っていった。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){審理の咒眼}}&space(72)}} ヴァレムイシアの左胸にある、意味深な隻眼。 その瞳は、真紅と純白、紺碧に深緑など、様々な色が互いに渦巻きあった異質のもの。 普段は閉ざされているが、ある特殊な力を振るう際に開眼する。 この瞳が発する強い光を浴びてしまうと、ある特定の条件下にある対象は、巨大な黒水晶の内部に閉じ込められてしまう。 現に、この力が発動した際、共に戦っていたカンナだけが、全く成す術無くこの黒水晶の中に囚われてしまった。 その場における沙莉菜、フィリルとの違いは、彼女だけがほぼ魔力の枯渇した状態にあり、身体も弱っていたということ。 ──恐らくだがこの瞳の持つ力とは、「ある一定以上の力の差がある者を強制的に拘束する」……といったようなものだと思われる。 もっとも、この贋造悪魔自身も戦闘中に消耗していくため、対象との差は常に変動するはずだ。 一能力者であれば、余程のことがない限り、この力の支配下に置かれることはまずないだろう。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅱ&color(black){&italic(){邪黒晶と負の残影}}&space(72)}} このヴァレムイシアは、多大な邪念を孕んだ黒水晶を生成する異能を持つ。 魔力を通されているために、その強度は鋼鉄並。杭や防壁など、様々な形状で生み出され使役される。 だが、その真価は、黒水晶に内包された大量の負の思念にある。 過ぎ去りし邪念──悔恨、憤怒、憎悪、怨嗟、殺意、悲嘆、等等…… 世界に住まう人間たちが過去に生んできた負の思念たち、その『残影』をこの贋造悪魔は利用する。 この黒水晶に触れて念じると、その数百、数千年分の暗澹たる思念たちを感じ取ることが出来る。 輝かしい栄光の裏には、血生臭い汚辱の闇があり、誰かが希望を掴む頃、別の誰かが絶望している。 そんな決して明るみには出ない世界の闇、光の裏側を、召喚者に、または相対する者に語りかける力。 それが、このヴァレムイシアの持つ真の能力だった。 闇を知り、そこから何を得るのかは各々次第なのだろう。 そして、それはこの力を扱うヴァレムイシア自身も例外ではない。 ともすれば、彼もまた、世界の在り方に対する探求者だったのかもしれない。 &aname(28) |&sizex(5){No.28}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪殲暴囚≫アシュエマ }-Ashemma-}}| #image(アシュエマ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Ashemma】} 『&bold(){序列ノ二十二}』。長命の贋造悪魔。 「アシュエマ」とは、とある異界の古語で「知性ある暴挙」という意味であるらしい。 その姿は、巨象ほどもある獣人型の巨躯。 狼に似た頭部だが、真紅色をした荒々しい二本の角を有しており、 先端に向かうにつれて銀色がかった、紅蓮色の長髪が特徴的だ。 手足には鋭利な鋼色の爪。そして、大蛇のように太い二又の尾を持っている。 また、その皮膚は人間と比べれば遥かに硬く、並のことでは傷付かない。 その巨体に似合わず動きはかなり俊敏であり、 さらに『空中』を自在に跳ね回れるという異能を持っている。 『煉獄闘技場』の特別マッチにおいて、 [[夕月>夕月・シグナルレッド]]、[[ミロワール>ミロワール・ロワ]]、[[十拳丸]]、[[神鷹>神鷹 空人]]の四人と死闘を繰り広げた。 四人の能力者相手にも、獅子奮迅と言った様で大暴れしてみせたが、戦闘中に脳を破損して暴走状態に陥る。 「知性」を失った結果、彼ら全員から総攻撃を受けることとなり、最終的には木っ端微塵に砕け散っていった。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){暴殲ノ咆哮}}&space(72)}}   &font(b,i){&big(){≪ Annihilationn Roar ≫}} アシュエマの必殺技と呼べる弩級攻撃。 まず準備段階として、ゆっくりと回転する五つの青白い魔法陣が、アシュエマの周囲に出現する。 アシュエマが目標を捕捉すると、魔法陣の一つが対象の足元に転移し、以後目標を追尾し続ける。 言わば『ロックオン』状態であり、魔法陣の数だけ──即ち最大で五つの目標を、同時に『ロックオン』出来る。 魔力の充填が完了すると、咆哮のような轟音と共に発動。 対象を追尾していた魔法陣から、間欠泉のように青白い光の柱が噴出する。 これはアシュエマの凶暴な意志が込められた濃密な攻性魔力の塊であり、 柱の中に在るものに対して、一定時間、全方位から無数の強烈な衝撃塊をぶつけ続けるものだ。 発動の一瞬前に陣が発光し、追尾も止まるため、タイミングを合わせれば回避はさほど難しくはない、ものの── まともに受けてしまった場合、少なくとも戦闘の続行は保障できない。 例えるなら、身体を上下左右から強靭な拳で連打され続けるような感覚であろう。要は多段ヒット技。 華奢な人間が何の備えも無く喰らおうものなら、その命さえも奪いかねないほどの威力だ。 手負いの凶獣が繰り出す、最後の切り札。 研ぎ澄まされた暴力の嵐は、己以外に立つ者の存在を許さない。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅱ&color(black){&italic(){知が齎すもの}}&space(72)}} このアシュエマは他の贋造悪魔と比べても非常に獰猛で、暴力的ではある。 一見すると、単純な猪突猛進型の猛獣に見えるかもしれないが、しかし── 名の由来である「知性ある暴挙」の意が示す通り、このアシュエマは最低でも人間と同等の知能を備えている。 数千年にも渡る永き時間は、この悪しき獣に秩序だった思考を可能にした。 人語を話すことは出来なくてもその理解は出来、視線を合わせれば『思念の疎通』を図ることさえ出来る。 ──幾千年の経験に裏打ちされた濃密な戦闘理論に、獣の獰猛さと生命力を併せ持つ、人外の狂戦士。 その獰悪な牙と爪は、単なる獣と見て侮った並の者たちを今まで何人切り裂いてきたのか知れはしない。 ただ、そんな思考する獣は、『魂の解放』を望んでいたという。 それが一体何を意味するのか、そして彼はその目的を果たせたのか── それらのことは一切が不明のままであり、今後明らかになることも恐らくないだろう。 ……知性は、獣を幸福にしたのだろうか?
|>|CENTER:&sizex(5){&font(red,u){&color(black){- The Unknown King's}LXXII&color(black){Deofols INDEX Ⅱ -}}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.25|&italic(){&link_anchor(25){≪自裏餘≫アーレカンテ -Aarecante-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.26|&italic(){&link_anchor(26){≪窘双梦≫ニーケルルフ -Neekerulf-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.27|&italic(){&link_anchor(27){≪畢弑覇≫ヴァレムイシア -Valemyicia-}}| |BGCOLOR(Black):COLOR(white):No.28|&italic(){&link_anchor(28){≪殲暴囚≫アシュエマ -Ashemma-}}| ---- &aname(25) |&sizex(5){No.25}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪自裏餘≫アーレカンテ }-Aarecante-}}| #image(アーレカンテ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Aarecante】} 朽ちた燕尾服を纏った異形の人型。 右側部に紅い片翼が生えた、白銀の卵のような無機質の頭部を持つ。 大剣と見紛うほどの大きな片刃鉈を携え、その刃の表面には、何かの象形文字のような紅い紋様が刻まれている。 曰く、『&bold(){序列ノ十一}』。 これが一体何を表すものなのか、詳しいことは未だ不明だ。 このアーレカンテが有する異能も明らかにされていないが、 軽やかな身のこなしと、大鉈を用いた近接戦闘を主軸にしていたように見受けられる。 とある田舎町にて、[[リリセール]]が召喚、使役。[[白い騎士>〝変身〟(ジェラルド)]]、[[ブルーライン]]の二名と交戦する。 敗北するも、止めを刺されることは無く、そのまま撤退したため未だ存命していると見られる。 &aname(26) |&sizex(5){No.26}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪窘双梦≫ニーケルルフ }-Neekerulf-}}| #image(ニーケルルフ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Neekerulf】} 『&bold(){序列ノ十三}』。 人型の身体に、首から上が双頭の黒山羊と化した異形。 朽ちた黒の聖職法衣を纏い、チェス盤模様のベルトが腰に二本、右腕に一本巻かれている。 武装は、二又の刃を持つ白銀の長槍。柄の部分に、噛み付き合う二匹の蛇が彫刻されている。 [[風の国]]、ルクシャトリスにおける[[≪R.I.P.≫]]襲撃の際に登場、使役された。 [[緋天 颯護]]、[[エルフェス=ネヴィア]]の二人を相手取るも、 途中からはゲーティアが直接戦闘を行ったため、死亡することはなかった。 このニーケルルフが持つ異能は、未だ不明。 『血の滲み出す槍』を振るっていたが……? &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){「逆理の囚人」}}&space(72)}} ある魔導書の断片に、ニーケルルフに関係すると思われる以下のような記述があった。 もっとも、これが何を示すものなのかなど、その詳細は一切不明である。 〝あらゆる事象に対する逆理が等しく存する概念界域。そこに彼の者は座する〟 〝その者は贋造七十二柱において王の位を持つ。畏怖と敬意を欠いてはならない〟 (途中、損傷が激しく解読不能) 〝汝が有について思うとき、同時に無について思うことを強いられるだろう〟 〝永劫交わらぬ理の狭間にて業苦を背負う、狂った真理への探求者である〟 &aname(27) |&sizex(5){No.27}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪畢弑覇≫ヴァレムイシア }-Valemyicia-}}| #image(ヴァレムイシア印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Valemyicia】} 永き時を生きた贋造悪魔。『&bold(){序列ノ四}』にして、『王/総統』の位を持つ者。 「ヴァレムイシア」というのは、ある遠い異界に伝わる古の言葉で「影の意志」という意味を持つらしい。 その姿は、黒曜石のような硬質の肌に覆われた、象をも上回る人型の巨躯。 ただし下半身が存在せず、腰の断面からは漆黒の触手が無数に垂れ下がった異形。 背後には、緋色の光で構成された大きな円輪と、蝙蝠の羽を模った骨組みが浮かび、本体も常時浮遊している。 胴体には重厚な鎖が乱雑に巻かれており、 頭部に有す二本の巻き角には、王族然とした金鎖と天然石の宝飾品が吊られている。 特徴は、左胸にある閉ざされた隻眼と、肩先から生えるもう一対の巨腕。 大木のようなその巨大な腕は、黒水晶の山脈にも似た荒々しい表皮に覆われ、槍の如く鋭利な爪たちを有している。 [[ノクト・アルカディア]]における[[≪R.I.P.≫]]の最終決戦にて、使役された。 [[長谷部 沙莉菜]]、[[フィリル]]、[[黒野 カンナ]]を相手取り、その濃密な邪の力を振るったが、 最後は沙莉菜の召喚した『夫/戦士』によってバラバラに切り下ろされ、邪念と共に散っていった。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){審理の咒眼}}&space(72)}} ヴァレムイシアの左胸にある、意味深な隻眼。 その瞳は、真紅と純白、紺碧に深緑など、様々な色が互いに渦巻きあった異質のもの。 普段は閉ざされているが、ある特殊な力を振るう際に開眼する。 この瞳が発する強い光を浴びてしまうと、ある特定の条件下にある対象は、巨大な黒水晶の内部に閉じ込められてしまう。 現に、この力が発動した際、共に戦っていたカンナだけが、全く成す術無くこの黒水晶の中に囚われてしまった。 その場における沙莉菜、フィリルとの違いは、彼女だけがほぼ魔力の枯渇した状態にあり、身体も弱っていたということ。 ──恐らくだがこの瞳の持つ力とは、「ある一定以上の力の差がある者を強制的に拘束する」……といったようなものだと思われる。 もっとも、この贋造悪魔自身も戦闘中に消耗していくため、対象との差は常に変動するはずだ。 一能力者であれば、余程のことがない限り、この力の支配下に置かれることはまずないだろう。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅱ&color(black){&italic(){邪黒晶と負の残影}}&space(72)}} このヴァレムイシアは、多大な邪念を孕んだ黒水晶を生成する異能を持つ。 魔力を通されているために、その強度は鋼鉄並。杭や防壁など、様々な形状で生み出され使役される。 だが、その真価は、黒水晶に内包された大量の負の思念にある。 過ぎ去りし邪念──悔恨、憤怒、憎悪、怨嗟、殺意、悲嘆、等等…… 世界に住まう人間たちが過去に生んできた負の思念たち、その『残影』をこの贋造悪魔は利用する。 この黒水晶に触れて念じると、その数百、数千年分の暗澹たる思念たちを感じ取ることが出来る。 輝かしい栄光の裏には、血生臭い汚辱の闇があり、誰かが希望を掴む頃、別の誰かが絶望している。 そんな決して明るみには出ない世界の闇、光の裏側を、召喚者に、または相対する者に語りかける力。 それが、このヴァレムイシアの持つ真の能力だった。 闇を知り、そこから何を得るのかは各々次第なのだろう。 そして、それはこの力を扱うヴァレムイシア自身も例外ではない。 ともすれば、彼もまた、世界の在り方に対する探求者だったのかもしれない。 &aname(28) |&sizex(5){No.28}|BGCOLOR(black):COLOR(red):&sizex(5){&font(i,u){&color(white){≪殲暴囚≫アシュエマ }-Ashemma-}}| #image(アシュエマ印章.gif,page=ロフト) &bold(){【Seal of Ashemma】} 『&bold(){序列ノ二十二}』。長命の贋造悪魔。 「アシュエマ」とは、とある異界の古語で「知性ある暴挙」という意味であるらしい。 その姿は、巨象ほどもある獣人型の巨躯。 狼に似た頭部だが、真紅色をした荒々しい二本の角を有しており、 先端に向かうにつれて銀色がかった、紅蓮色の長髪が特徴的だ。 手足には鋭利な鋼色の爪。そして、大蛇のように太い二又の尾を持っている。 また、その皮膚は人間と比べれば遥かに硬く、並のことでは傷付かない。 その巨体に似合わず動きはかなり俊敏であり、 さらに『空中』を自在に跳ね回れるという異能を持っている。 『煉獄闘技場』の特別マッチにおいて、[[夕月>夕月・シグナルレッド]]、[[ミロワール>ミロワール・ロワ]]、[[十拳丸]]、[[神鷹>神鷹 空人]]の四人と死闘を繰り広げた。 四人の能力者相手にも、獅子奮迅と言った様で大暴れしてみせたが、戦闘中に脳を破損して暴走状態に陥る。 「知性」を失った結果、彼ら全員から総攻撃を受けることとなり、最終的には木っ端微塵に砕け散っていった。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅰ&color(black){&italic(){暴殲ノ咆哮}}&space(72)}}   &font(b,i){&big(){≪ Annihilationn Roar ≫}} アシュエマの必殺技と呼べる弩級攻撃。 まず準備段階として、ゆっくりと回転する五つの青白い魔法陣が、アシュエマの周囲に出現する。 アシュエマが目標を捕捉すると、魔法陣の一つが対象の足元に転移し、以後目標を追尾し続ける。 言わば『ロックオン』状態であり、魔法陣の数だけ──即ち最大で五つの目標を、同時に『ロックオン』出来る。 魔力の充填が完了すると、咆哮のような轟音と共に発動。 対象を追尾していた魔法陣から、間欠泉のように青白い光の柱が噴出する。 これはアシュエマの凶暴な意志が込められた濃密な攻性魔力の塊であり、 柱の中に在るものに対して、一定時間、全方位から無数の強烈な衝撃塊をぶつけ続けるものだ。 発動の一瞬前に陣が発光し、追尾も止まるため、タイミングを合わせれば回避はさほど難しくはない、ものの── まともに受けてしまった場合、少なくとも戦闘の続行は保障できない。 例えるなら、身体を上下左右から強靭な拳で連打され続けるような感覚であろう。要は多段ヒット技。 華奢な人間が何の備えも無く喰らおうものなら、その命さえも奪いかねないほどの威力だ。 手負いの凶獣が繰り出す、最後の切り札。 研ぎ澄まされた暴力の嵐は、己以外に立つ者の存在を許さない。 &sizex(5){&font(red,u){Ⅱ&color(black){&italic(){知が齎すもの}}&space(72)}} このアシュエマは他の贋造悪魔と比べても非常に獰猛で、暴力的ではある。 一見すると、単純な猪突猛進型の猛獣に見えるかもしれないが、しかし── 名の由来である「知性ある暴挙」の意が示す通り、このアシュエマは最低でも人間と同等の知能を備えている。 数千年にも渡る永き時間は、この悪しき獣に秩序だった思考を可能にした。 人語を話すことは出来なくてもその理解は出来、視線を合わせれば『思念の疎通』を図ることさえ出来る。 ──幾千年の経験に裏打ちされた濃密な戦闘理論に、獣の獰猛さと生命力を併せ持つ、人外の狂戦士。 その獰悪な牙と爪は、単なる獣と見て侮った並の者たちを今まで何人切り裂いてきたのか知れはしない。 ただ、そんな思考する獣は、『魂の解放』を望んでいたという。 それが一体何を意味するのか、そして彼はその目的を果たせたのか── それらのことは一切が不明のままであり、今後明らかになることも恐らくないだろう。 ……知性は、獣を幸福にしたのだろうか?

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