ルナ

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肌や髪が透き通るような白をした10歳の薄幸な少女 三歳という幼子の時から悪魔を人に降ろす実験台として七年を過ごしてきた その普遍と思われた生活はある日実験が成功することによって一変する 彼女は人の親を忘れ幾多の悪魔たちに育てられたのだ その成功以来彼女の肉体や精神は悪魔の取り入りやすいものとなる―― その悪魔の一人である[[ヌス]]と人生の大半を過ごしていたがその関係はある日突如として崩れ去る 自身の恩人であるヌスを機関に殺されたと知り復讐を誓うがその覚悟は少女には重すぎた 高原で一番の仇である[[ジャジュル]]と遭遇し戦うが気絶させられ崖から落ちる 脇腹を岩で抉られ薬品で燃え盛る川に焼かれ、挙句鎌になっていたヌスをジャジュルに使われ切り刻まれたのだ そのまま数十kmも流され河口付近で[[ネイア]]の神殿へと偶然か天命か流れ着く そこで残った魔力を全て使い祭殿内にあった見魔の宝玉を使用 ほぼ死んでいる状態から悪魔の憑依により精神だけは死を免れた この悪魔の憑依は皮肉にも彼女の実験台としての過去によってできる奇跡の業であった もはや彼女の身体が彼女自身の意志によって動くことは、ない 人に弄ばれ悪魔に救われた少女の短く数奇な人生は果たして幸せと言えたのだろうか その真意を知るのは幼少から彼女を守り続けた[[天使のような悪魔>ヌス]]だけだろう
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