赤髪の青年

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赤髪の青年」(2009/11/21 (土) 13:03:32) の最新版変更点

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#region #contents() #endregion ---- ***1/10 【あるところに、赤い髪のたくましい青年がいた】 【名前はヒノ】 【彼は、一国の王家に生まれた、がその赤い髪と大きな魔力のせいで、 親に隔離され、友達も出来なかった】 【彼はいつも独りだった】 ヒノ『・・・今日も、ただ一日が過ぎるだけ、 この赤い髪のせいでいろんなヤツに嫌がられるし・・・』 【彼の目は、いつも虚ろで光がなかった、人にも心を開くことがなかった】 『ん?お前、どーかしたのか?元気なさそうだな!』 【そんななか、赤い髪にも嫌がらず話しかけてくる人がいた】 ヒノ『・・・?』 【とても活発な、ヒノと同年代の青年だった】 【その青年はレンと名乗った】 レン『そんなしょぼくれた顔するなって!たのしそうにしようぜ!』 ヒノ『・・・いや、えっと』 【初めての感覚、人に暖かく接してもらえるのは、彼にとっては初めてだった】 【レンという男は、いつもヒノに暖かく接してきた。】 レン『笑ってみろって!ホラ!ニッてっ!【ニカッ】 』 ヒノ『・・・えっと・・・んにっ【ニカッ】』 レン『そーそー!そんな感じっ!』 ヒノ『ハハッハッ・・・(笑)』 【初めて心から笑った】 【感じたことのない人の暖かさにヒノはレンという男に初めて心を開いていった】 【ヒノにとっては、初めての友達だった】 ---- ***2/10 【それから、レンはヒノとずっと一緒にいた】 【ヒノは、初めての友達と、初めての体験をイッパイした】 ヒノ『昨日バナナで転んだ・・・』 レン『馬鹿じゃんwwww』 【そんなどうでもいい会話も数え切れないほどした】 【ヒノは、レンと接するたびに、笑顔を覚えた】 ヒノ『このやろおおおお!!!!』 レン『うっせええぇええぇええ!』 【数え切れないくらい喧嘩もした】 【そのたびに怒りという感情も覚えた】 ヒノ『ははっはっ!』 レン『やはははっ!』 【ヒノは、大親友と呼べるほどの、友達とであったのだった】 【ある日のこと】 【夜】 【ヒノの両親が住まう城】 ヒノパパ『・・・そろそろいいんじゃないか?』 レン『ええ・・・分かっています・・・』 ヒノパパ『さっさと始末してしまえ』 レン『ですが・・・』 ヒノパパ『・・・何か問題でもあるのか?』 レン『いえ・・・』 ---- ***3/10 【次の日の昼に】 レン『おうヒノ、腹へってねーか?俺んち来いよ』 ヒノ『え?いいの?じゃあいくよ』 【レンの家、台所で】 レン『・・・』 【食事に怪しい薬を入れている】 【薬を入れた料理を、ヒノのいる食卓に持っていく】 レン『ほれ、食え!』 ヒノ『おおサンキュウ!!』 【ヒノは、疑いもせず、出された料理を食べた、すると、どんどんとヒノの体が変わっていく】 【ヒノの体はどんどんと小さくなり、 体からは赤い羽が生えてきた 手が翼らしきものに変わり 口が、くちばしとなる】 【そしてその異変を、しばらくして気づく】 ヒノ『なんだこれ!!何でこんな体になってんだ!?』 レン『・・・』 ヒノ『お前何かこの料理に入れたろ・・・!!』 レン『事情があるんだ・・・落ち着いてくれ・・・』 ヒノ『落ち着けるか!!』 レン『落ち着け!!』 【レンが、両手でヒノの口を黙らせるように、両頬を押す】 レン『いいか!?俺はお前の両親に、お前を殺すよう言われた!』 ヒノ『・・・!?』 レン『お前の魔力が大きすぎて、この国の脅威になると判断したらしいんだ!』 レン『だから俺はお前と接触して、お前の心を開かせ、油断させて、殺しやすくしようと思った!』 レン『だけど、お前に心を開かせて分かったんだ!お前はそんな国の敵になるようなヤツじゃないって!』 【両手を離す】 レン『いいか?もうこの家の前には、国の兵士達が大勢いる』 ヒノ『だから、鳥にして殺したことにして逃がそうと・・・?』 レン『そうだ、逃げろ、その姿も、明日の昼には元のお前に戻る』 ヒノ『・・・分かった』 【赤い鳥は、そのまま外へと飛んでいく】 ---- ***4/10 【家を出る青年】 【青年の前には、大勢の兵士】 【先頭には、ヒノの父親がいた】 レン『・・・始末してきました』 ヒノパパ『・・・』 レン『・・・?』 ヒノパパ『捕えろ、こやつの罪は億刑に値する』 【大勢の兵士が、青年の身動きを取れなくする】 レン『な、なぜ・・・?』 ヒノパパ『昨夜の貴様の反応が、あまりにもおかしかったのでな』 ヒノパパ『盗聴器を付けさせてもらった』 レン『・・・!!』 レン『(終わったな・・・)』 【そのころ赤い鳥(ヒノ)は】 ヒノ『逃げろって言ったって・・・どこにいけば・・・』 ヒノ『この体だし、戻ってもバレないだろ』 【そういって、赤い鳥は青年の家のほうへ戻っていく】 【国の中央で】 【なにやら人だかりが出来ている】 【その人たちは全員、これから罰せられるであろう人間を見ている】 ヒノパパ『このものはぁああ!!この国を滅ぼす悪をかばいぃい!!!その悪を取り逃がした、罪深きものである!!』 【ヒノパパはマイクを使い演説している】 ---- ***5/10 【赤い鳥は青年の家についた、が、先ほどからあたりに人がいない】 ヒノ『・・・?』 ヒノ『何があったんだ・・・?』 ヒノ『まあいいや、とりあえずレンを探そう』 【赤い鳥は、あたりを飛び回る】 【国の中央、公衆の面前で、ロープで縛られている青年】 【これから処刑されるであろうというときであった】 【赤い鳥が、人だかりを発見する】 ヒノ『な、なんだなんだ?』 【赤い鳥は空から、人々が見ているものを目撃した】 ヒノ『な・・・え・・・?なんで・・・』 ヒノ『やばい・・・やばい・・・!!』 【赤い鳥は、すぐさま縛られている青年のもとへいき、縛っているロープをつつく】 ヒノパパ『ぬぅ!?アレは、ヒノか!!ものども!あの鳥を捕えよ!!』 ヒノ『くそぉぉなんで・・・なんで・・・!』 【赤い鳥へと群がる兵士】 【赤い鳥は、捕まってしまう】 レン『バカヤロウ・・・逃げとけばよかったのに・・・』 【赤い鳥は、捕まりながら】 ヒノ『なんで・・・なんで・・・【涙声】 』 ヒノパパ『ふふふっ・・・こやつの前で、レンを殺してしまえ、殺されるところをヒノに見せてやれ』 【赤い鳥と、青年は向かい合わせになる】 ヒノ『なんでだよ・・・なんで・・・』 ヒノパパ『お前も・・・殺されておけば、このものが死なずにすんだのになあ?』 ---- ***6/10 【向かい合わせになっている、赤い鳥と青年】 【青年の首の真上には、処刑刀がある】 ヒノ『なんで・・なんで・・・』 レン『・・・今まで・・・ありがとうな』 ヒノ『え・・・?』 レン『お前なら・・・逃げれるさ・・・』 ヒノ『でも・・・おまえは』 【赤い鳥のしゃべり途中に振りかざされる処刑刀】 【青年の血が赤い鳥にかかり、生首が赤い鳥の目の前に来る】 ヒノパパ『しゃべっていいなんて、誰が言ったのだ?』 ヒノ『あっああっ・・・あっぁぁぁぁぁあぁあ!!!!』 【赤い鳥は、押さえつける兵士から一瞬にして抜け出す】 ヒノ『なんで・・・なんでこんなことに・・・』 【ヒノパパは、驚きながら捕えよと叫ぶ】 ヒノ『俺が何したんだ・・・?』 ヒノ『どうしてこんな目に・・・』 ヒノ『だけど・・・』 ヒノ『コイツガワルインダナ・・・?』 【プツン】 【赤い鳥の頭の中で、何かが切れる音がした】 ---- ***7/10 【赤い鳥を、赤い大きなオーラが包んでいく】 【オーラが消えてからは一瞬の出来事だった】 『うわあちょ・・・やああぁ!!』【ブシャア】 【一羽の鳥が】 『な・・・おれまd・・・・あぁぁぁぁあっ!!』【ブシュゥ】 【この国を本当に】 『やめ・・・うわぁぁあぁああ!!』【ブシッ】 【崩壊まで導くのは】 ヒノ『・・・』 【一羽の鳥で、一国が滅ぼされてしまった】 ヒノ『・・・』 ---- ***8/10 【季節は春】 【暖かくてぽかぽかな日、ある街を、赤い鳥が悲しそうな目で飛んでいた】 ヒノ『・・・』 ??『おぎゃぁあっおぎゃぁあっ』 【悲しそうな目をした赤い鳥の耳に響いた、赤ん坊の泣き声】 ヒノ『・・・?』 【つられるように、赤い鳥は泣き声のほうへ向かっていく】 ヒノ『・・・!!・・・』 【泣き声の発信源は橋の下だった】 【そこにいたのは、とてもかわいらしい白い髪をした赤ん坊であった】 ---- ***9/10 【赤い鳥は、その赤ん坊に見とれていた】 ヒノ『・・・捨て子か・・・』 ??『おぎゃああ!!おぎゃぁああ!』 ヒノ『腹でもすかせてんのか・・』 【赤い鳥は、そこらへんのパン屋からパンを取っていく】 【赤い鳥は、白い髪の赤ん坊に、パンをあげる】 ヒノ『ほれ、食え』 ??『・・・【モグモグ】』 ヒノ『・・・これっきりだぞ』 【飛び去ろうとするが、赤ん坊が赤い鳥の尻尾をつかむ】 ヒノ『・・・ぐ・・・ていうかなぜ俺に尻尾が・・・なんで人間に戻ってないんだ』 ??『・・・zzZ』 ヒノ『寝てやがる・・・くそっわかったよ・・・』 ヒノ『ココでまってりゃそのうちはなしてくれるだろ・・・』 【赤い鳥は、赤ん坊に寄り添う形で寝る】 ---- ***10/10 【次の日の朝】 ヒノ『寝ちゃったのか・・・』 【赤ん坊の手が緩んでいる】 【赤い鳥は、赤ん坊の手から尻尾を抜き取る】 ヒノ『・・・よし、行くか』 ??『うわぁっぁああああん』 【赤い鳥が行こうとした途端に、赤ん坊が泣き始める】 ヒノ『くそっ・・・どうすりゃいいんだよ』 ヒノ『あきらめてコイツを育てろってか?』 【赤ん坊が起きて】 【赤い鳥に向かって】 ??『ぱんぱっぱんぱっ』 ヒノ『ぱんぱじゃねえ!俺はヒノだ!』 ??『ぱんぱっ!』 ヒノ『親になれってか・・・?俺がこんなヤツの?なんでそんなこと・・・』 【自分が親に隔離されたことを思い出す】 ヒノ『か、関係ねーじゃんか!コイツと!・・・』 ヒノ『・・・わ、わぁったよ!俺がコイツを育ててやるよ!』 ヒノ『名前・・・名前は・・・さぁて・・どうしよう』 ??『えへへっへへえへえっ』 【さぁてといった途端笑い始め】 ヒノ『さあて』 ??『・・・へっくちゅっ』 ヒノ『さぁ』 ??『えへへっえへへっ』 【赤ん坊はどうやらサーに反応するらしい】 ヒノ『さー、がいいのか・・・分かったよ、お前の名前はサーだ!』 サー『えへへっえへっ』 ヒノ『お前と一生を共にしてやる!』 ---- #comment
#region #contents() #endregion ---- ***1/10 【あるところに、赤い髪のたくましい青年がいた】 【名前はヒノ】 【彼は、一国の王家に生まれた、がその赤い髪と大きな魔力のせいで、 親に隔離され、友達も出来なかった】 【彼はいつも独りだった】 ヒノ『・・・今日も、ただ一日が過ぎるだけ、 この赤い髪のせいでいろんなヤツに嫌がられるし・・・』 【彼の目は、いつも虚ろで光がなかった、人にも心を開くことがなかった】 『ん?お前、どーかしたのか?元気なさそうだな!』 【そんななか、赤い髪にも嫌がらず話しかけてくる人がいた】 ヒノ『・・・?』 【とても活発な、ヒノと同年代の青年だった】 【その青年はレンと名乗った】 レン『そんなしょぼくれた顔するなって!たのしそうにしようぜ!』 ヒノ『・・・いや、えっと』 【初めての感覚、人に暖かく接してもらえるのは、彼にとっては初めてだった】 【レンという男は、いつもヒノに暖かく接してきた。】 レン『笑ってみろって!ホラ!ニッてっ!【ニカッ】 』 ヒノ『・・・えっと・・・んにっ【ニカッ】』 レン『そーそー!そんな感じっ!』 ヒノ『ハハッハッ・・・(笑)』 【初めて心から笑った】 【感じたことのない人の暖かさにヒノはレンという男に初めて心を開いていった】 【ヒノにとっては、初めての友達だった】 ---- ***2/10 【それから、レンはヒノとずっと一緒にいた】 【ヒノは、初めての友達と、初めての体験をイッパイした】 ヒノ『昨日バナナで転んだ・・・』 レン『馬鹿じゃんwwww』 【そんなどうでもいい会話も数え切れないほどした】 【ヒノは、レンと接するたびに、笑顔を覚えた】 ヒノ『このやろおおおお!!!!』 レン『うっせええぇええぇええ!』 【数え切れないくらい喧嘩もした】 【そのたびに怒りという感情も覚えた】 ヒノ『ははっはっ!』 レン『やはははっ!』 【ヒノは、大親友と呼べるほどの、友達とであったのだった】 【ある日のこと】 【夜】 【ヒノの両親が住まう城】 ヒノパパ『・・・そろそろいいんじゃないか?』 レン『ええ・・・分かっています・・・』 ヒノパパ『さっさと始末してしまえ』 レン『ですが・・・』 ヒノパパ『・・・何か問題でもあるのか?』 レン『いえ・・・』 ---- ***3/10 【次の日の昼に】 レン『おうヒノ、腹へってねーか?俺んち来いよ』 ヒノ『え?いいの?じゃあいくよ』 【レンの家、台所で】 レン『・・・』 【食事に怪しい薬を入れている】 【薬を入れた料理を、ヒノのいる食卓に持っていく】 レン『ほれ、食え!』 ヒノ『おおサンキュウ!!』 【ヒノは、疑いもせず、出された料理を食べた、すると、どんどんとヒノの体が変わっていく】 【ヒノの体はどんどんと小さくなり、 体からは赤い羽が生えてきた 手が翼らしきものに変わり 口が、くちばしとなる】 【そしてその異変を、しばらくして気づく】 ヒノ『なんだこれ!!何でこんな体になってんだ!?』 レン『・・・』 ヒノ『お前何かこの料理に入れたろ・・・!!』 レン『事情があるんだ・・・落ち着いてくれ・・・』 ヒノ『落ち着けるか!!』 レン『落ち着け!!』 【レンが、両手でヒノの口を黙らせるように、両頬を押す】 レン『いいか!?俺はお前の両親に、お前を殺すよう言われた!』 ヒノ『・・・!?』 レン『お前の魔力が大きすぎて、この国の脅威になると判断したらしいんだ!』 レン『だから俺はお前と接触して、お前の心を開かせ、油断させて、殺しやすくしようと思った!』 レン『だけど、お前に心を開かせて分かったんだ!お前はそんな国の敵になるようなヤツじゃないって!』 【両手を離す】 レン『いいか?もうこの家の前には、国の兵士達が大勢いる』 ヒノ『だから、鳥にして殺したことにして逃がそうと・・・?』 レン『そうだ、逃げろ、その姿も、明日の昼には元のお前に戻る』 ヒノ『・・・分かった』 【赤い鳥は、そのまま外へと飛んでいく】 ---- ***4/10 【家を出る青年】 【青年の前には、大勢の兵士】 【先頭には、ヒノの父親がいた】 レン『・・・始末してきました』 ヒノパパ『・・・』 レン『・・・?』 ヒノパパ『捕えろ、こやつの罪は億刑に値する』 【大勢の兵士が、青年の身動きを取れなくする】 レン『な、なぜ・・・?』 ヒノパパ『昨夜の貴様の反応が、あまりにもおかしかったのでな』 ヒノパパ『盗聴器を付けさせてもらった』 レン『・・・!!』 レン『(終わったな・・・)』 【そのころ赤い鳥(ヒノ)は】 ヒノ『逃げろって言ったって・・・どこにいけば・・・』 ヒノ『この体だし、戻ってもバレないだろ』 【そういって、赤い鳥は青年の家のほうへ戻っていく】 【国の中央で】 【なにやら人だかりが出来ている】 【その人たちは全員、これから罰せられるであろう人間を見ている】 ヒノパパ『このものはぁああ!!この国を滅ぼす悪をかばいぃい!!!その悪を取り逃がした、罪深きものである!!』 【ヒノパパはマイクを使い演説している】 ---- ***5/10 【赤い鳥は青年の家についた、が、先ほどからあたりに人がいない】 ヒノ『・・・?』 ヒノ『何があったんだ・・・?』 ヒノ『まあいいや、とりあえずレンを探そう』 【赤い鳥は、あたりを飛び回る】 【国の中央、公衆の面前で、ロープで縛られている青年】 【これから処刑されるであろうというときであった】 【赤い鳥が、人だかりを発見する】 ヒノ『な、なんだなんだ?』 【赤い鳥は空から、人々が見ているものを目撃した】 ヒノ『な・・・え・・・?なんで・・・』 ヒノ『やばい・・・やばい・・・!!』 【赤い鳥は、すぐさま縛られている青年のもとへいき、縛っているロープをつつく】 ヒノパパ『ぬぅ!?アレは、ヒノか!!ものども!あの鳥を捕えよ!!』 ヒノ『くそぉぉなんで・・・なんで・・・!』 【赤い鳥へと群がる兵士】 【赤い鳥は、捕まってしまう】 レン『バカヤロウ・・・逃げとけばよかったのに・・・』 【赤い鳥は、捕まりながら】 ヒノ『なんで・・・なんで・・・【涙声】 』 ヒノパパ『ふふふっ・・・こやつの前で、レンを殺してしまえ、殺されるところをヒノに見せてやれ』 【赤い鳥と、青年は向かい合わせになる】 ヒノ『なんでだよ・・・なんで・・・』 ヒノパパ『お前も・・・殺されておけば、このものが死なずにすんだのになあ?』 ---- ***6/10 【向かい合わせになっている、赤い鳥と青年】 【青年の首の真上には、処刑刀がある】 ヒノ『なんで・・なんで・・・』 レン『・・・今まで・・・ありがとうな』 ヒノ『え・・・?』 レン『お前なら・・・逃げれるさ・・・』 ヒノ『でも・・・おまえは』 【赤い鳥のしゃべり途中に振りかざされる処刑刀】 【青年の血が赤い鳥にかかり、生首が赤い鳥の目の前に来る】 ヒノパパ『しゃべっていいなんて、誰が言ったのだ?』 ヒノ『あっああっ・・・あっぁぁぁぁぁあぁあ!!!!』 【赤い鳥は、押さえつける兵士から一瞬にして抜け出す】 ヒノ『なんで・・・なんでこんなことに・・・』 【ヒノパパは、驚きながら捕えよと叫ぶ】 ヒノ『俺が何したんだ・・・?』 ヒノ『どうしてこんな目に・・・』 ヒノ『だけど・・・』 ヒノ『コイツガワルインダナ・・・?』 【プツン】 【赤い鳥の頭の中で、何かが切れる音がした】 ---- ***7/10 【赤い鳥を、赤い大きなオーラが包んでいく】 【オーラが消えてからは一瞬の出来事だった】 『うわあちょ・・・やああぁ!!』【ブシャア】 【一羽の鳥が】 『な・・・おれまd・・・・あぁぁぁぁあっ!!』【ブシュゥ】 【この国を本当に】 『やめ・・・うわぁぁあぁああ!!』【ブシッ】 【崩壊まで導くのは】 ヒノ『・・・』 【一羽の鳥で、一国が滅ぼされてしまった】 ヒノ『・・・』 ---- ***8/10 【季節は春】 【暖かくてぽかぽかな日、ある街を、赤い鳥が悲しそうな目で飛んでいた】 ヒノ『・・・』 ??『おぎゃぁあっおぎゃぁあっ』 【悲しそうな目をした赤い鳥の耳に響いた、赤ん坊の泣き声】 ヒノ『・・・?』 【つられるように、赤い鳥は泣き声のほうへ向かっていく】 ヒノ『・・・!!・・・』 【泣き声の発信源は橋の下だった】 【そこにいたのは、とてもかわいらしい白い髪をした赤ん坊であった】 ---- ***9/10 【赤い鳥は、その赤ん坊に見とれていた】 ヒノ『・・・捨て子か・・・』 ??『おぎゃああ!!おぎゃぁああ!』 ヒノ『腹でもすかせてんのか・・』 【赤い鳥は、そこらへんのパン屋からパンを取っていく】 【赤い鳥は、白い髪の赤ん坊に、パンをあげる】 ヒノ『ほれ、食え』 ??『・・・【モグモグ】』 ヒノ『・・・これっきりだぞ』 【飛び去ろうとするが、赤ん坊が赤い鳥の尻尾をつかむ】 ヒノ『・・・ぐ・・・ていうかなぜ俺に尻尾が・・・なんで人間に戻ってないんだ』 ??『・・・zzZ』 ヒノ『寝てやがる・・・くそっわかったよ・・・』 ヒノ『ココでまってりゃそのうちはなしてくれるだろ・・・』 【赤い鳥は、赤ん坊に寄り添う形で寝る】 ---- ***10/10 【次の日の朝】 ヒノ『寝ちゃったのか・・・』 【赤ん坊の手が緩んでいる】 【赤い鳥は、赤ん坊の手から尻尾を抜き取る】 ヒノ『・・・よし、行くか』 ??『うわぁっぁああああん』 【赤い鳥が行こうとした途端に、赤ん坊が泣き始める】 ヒノ『くそっ・・・どうすりゃいいんだよ』 ヒノ『あきらめてコイツを育てろってか?』 【赤ん坊が起きて】 【赤い鳥に向かって】 ??『ぱんぱっぱんぱっ』 ヒノ『ぱんぱじゃねえ!俺はヒノだ!』 ??『ぱんぱっ!』 ヒノ『親になれってか・・・?俺がこんなヤツの?なんでそんなこと・・・』 【自分が親に隔離されたことを思い出す】 ヒノ『か、関係ねーじゃんか!コイツと!・・・』 ヒノ『・・・わ、わぁったよ!俺がコイツを育ててやるよ!』 ヒノ『名前・・・名前は・・・さぁて・・どうしよう』 ??『えへへっへへえへえっ』 【さぁてといった途端笑い始め】 ヒノ『さあて』 ??『・・・へっくちゅっ』 ヒノ『さぁ』 ??『えへへっえへへっ』 【赤ん坊はどうやらサーに反応するらしい】 ヒノ『さー、がいいのか・・・分かったよ、お前の名前はサーだ!』 サー『えへへっえへっ』 ヒノ『お前と一生を共にしてやる!』 ----

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