クロとシロ~クロSIDE~

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子供の頃毎日が楽しかった いつも疲れるまで遊んで 疲れたら「家」で皆と寝る 【二十数年前 櫻の国 東部 孤児院】 「ほら、行くで!」 いつもの様に本を読もうとするシロを遊びに誘う 今日こそは近くのお化け屋敷を探検する、そう決めていた 「・・・やだよ、怖いもん」 「いいから来るんや!それもう聞き飽きた!」 「チャンバラの方が楽しいのに・・・・」 愚図るシロを引きずって家を抜け出す、おばちゃんが五月蝿いけどばれなきゃええんや 「・・・・・やめようよ、やっぱ人の家に入るなんて・・・・」 「それは三回目や!」 「・・・・・どうなっても知らないからね・・・」 いつも怖がりなシロ、怖がるくらいならずっと嫌がってれば良いのに 二人で一緒に屋敷に入る、中は暗くて結構寒い 「・・・やだなぁ」 結構奥まで来た時、シロが呟いた 試しに置いて帰ったらどうなるだろうとか、色々考えながら更に奥に入ると・・・・ 【一年前 櫻の国 霧島組本部から少し離れた路地】 ため息をつきながら鬼の面を被った男を追う 「待ちぃや!霧島組襲ってただで済むとでも思っとるんか?」 組に乗り込んで、いきなり組長を斬った男 どこか見覚えの・・・いや、今は考えんでええ 「・・・・・」 地の利はこちらにあったようだ、すぐに袋小路に追い詰めた 「さて・・・落とし前はつけましょうなぁ?」 愛用の仕込み杖を抜き放ち、地面を蹴る 「・・・・!」 不気味な程、何も喋らない男 うちの剣を止めたのは褒めてやるけど、太刀筋があまりにも鈍い 組長を斬った時とはまるで別人だ 「どうしたんや!?さっきとは全然違うやないか!」 こっちに一切攻撃してこない、守りが硬いが、そんなものすぐに破れる そして――――― ------------------------------------------------------------------------ 【数分後 路地】 少し時間が食ったけど、なんとか切れた 最後まで何も攻撃してこなかった男は地面に倒れ伏している 「・・・はぁ・・・はぁ」 後は首を取って組長のところに戻るだけ・・・・ やのに、何でこんなに嫌な予感がするんやろう? 「・・・その顔、一番に拝ませてもらうで」 鬼の面を外す そこには・・・・・・・・ 「・・・嘘やろ・・・?」 子供の頃、一番の、友達が、死に顔を、晒し――――――――――――――ー 見間違い、違う、これは、違う、そう 「何でや・・・・シロ・・・」 違う、違う、これはシロなんかじゃない、別の誰か・・・ 「・・・・!」 見つけた、見つけてしまった、アレを、シロしか持ってないはずのアレを 殺した、誰が、うちが、誰を、シロを 「・・・嘘ヤアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!!!!」 ---------------------------------------------------- その日を境に霧島組から一人の組員が姿を晦ました・・・・

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