"Dawn Dream-D'ammerung"≪ダルク≫


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――『螺旋黎明の夢』≪ダルク≫


≪ネル・ナハト≫が用意した最後の切り札。
キルベルク・シルバーソードベリルに、第74留置施設エリアの脱獄囚たちを使って集めさせた、
『恐怖』『絶望』などの『強い精神エネルギーの結晶』を用いて強化した≪黎明の宝玉≫で、“造り上げた”とのこと。
戦いに際して余計な感情を一切持たず、自分を破壊することすら厭わない。
“失うものが何もないからこそ生み出される、限界を超えた強さ”の追及――
任務の完遂だけを見る、『完全な戦士』として生み出された。


だが――――その正体は、記憶喪失に陥り、病院から姿を消した、イルゾルだった。


純白のローブを身に纏っている。
ローブの下には、胸部や肩、首などを装甲で保護し、稼動部位に伸縮性の素材を用いたバトル・スーツを着用。
頭にも後頭部や顎、鼻、目などをガードするヘルムを被っており、その服装は戦闘に特化している。
このヘルムには、変声機が内臓されており、
ダルクの言葉を信じるなら、ヘルムに搭載された黎明の魔力で、戦闘中は感情をシャットアウトできるのだという。

戦闘中は、彼の周囲の空気が震えるかのような錯覚を受けるほどの魔力の波が身体から立ち上る。
また、自分の残存体力を、パーセンテージで表現し戦闘続行が可能か不可能かを判断する。


余談ではあるが。
"Dawn Dream-D'ammerung"は、無理矢理訳すと『夜明けの夢の夜明け』。
『螺旋黎明の夢』とは、夜明け近くに見る、歪な、螺旋形の夢――を指しているらしい。
≪目覚めれば、そこに確かにあったことなのに、忘れてしまう≫――そんな『夜明けの夢の夜明け』。
それは、彼のことを皮肉った名前なのかも、しれない。


――バトルスタイル


能力は不明。そして、その戦闘法にはどうやら3つの「パターン」があるようだ。
パターン1は≪バランス≫、パターン2は≪遠距離・多数戦≫、パターン3は≪近距離・一対一≫に特化している。
吟雪のネル・ナハト加入試験に於いて初戦闘。
『イルゾル』であった時からは想像できない程の能力の応用性で、吟雪を苦しめる。
だが、この時吟雪は、彼の能力を推測し――
彼が『イルゾル』である、という答えに、辿り着きかけていた。

その後、≪黎明の宝玉≫のエネルギー集めと、風邪を引いたキルベルクのために薬を入手するのを兼ねて
街中にある薬局を襲撃、一般人をも巻き込み、これを崩壊させる。
その際、居合わせたリンクスと識槻朔夜と戦闘になる。
2対1にも関わらず『パターン3』で2人を追い込むものの、2人の(無意識の)連携の前に敗れる。



――『パターン1』アートマン≪ディーサイド≫-神殺し-


それはイルゾル・ビッグスターを象徴するかのような存在であった、アートマン≪ディーサイド≫。
目を覚ましてすぐは消滅したと思われていた能力は、彼の深層の本能にこびり付いていた。
強力なパワーとスピード、そして能力『振動波の操作』での制圧を得意とする。


――『パターン2』アートマン≪セヴァード・タイス≫-断ち切られし結束-


記憶喪失に伴う人格の大きな変化により目覚めた、ディーサイドの変異アートマン。
ディーサイドが『イルゾル・ビッグスター』のものであるなら、此方は『ダルク』のものであるといえる。
タイプとしては非常に変則的なアートマン。
発動すると周囲に4つの白い衛星のようなものが出現。
それぞれ仮面、装甲、手甲に覆われた頭と胴体、両手に見えるが、その実は、
カラーリングを白いものに変えてバラバラにした≪ディーサイド≫である。
この4つのパーツを用いて対象を三角錐形に取り囲み結界として、その中の振動波を一気に操作できる。
ノビタ(野比 信太)戦では、彼を取り囲んで≪破壊振動波の結界≫を放った。
三角錐に取り囲む動作でタイムラグがあるものの、振動波は結界内で幾重にも反射増幅を繰り返し、強力。
……彼にふたつのアートマンが混在しているということは、
「イルゾル」としての本能と、「ダルク」としての意識が混在しているということも言える。
どちらかに一本化されたとき、おそらく、どちらかが消滅するだろうと思われていたが、
結局、イルゾルはイルゾルに戻ったため、「セヴァード・タイス」が消滅したようだ。


――『パターン3』ディーサイド≪TiD Ⅱ UP≫-ティッド・トゥ・アップ-


アートマン≪ディーサイド≫が、『装着型アートマン』として変質したタイプ。
色は純白に、形状も変化しているが、ディーサイドの装甲がダルクに纏われる。
自身の格闘が主体のパターンであり、地形破壊を好んで多用する。
『イルゾル』時には考えもしなかったような多彩な能力応用で相手を追い込むのが得意。
例えば、自身の思考伝達速度を無理矢理上げることによる『高速思考』や、
コウモリなどで有名な、超音波による障害物や標的の『探知』。
果ては『吸着』、光までも波動という本質を見抜いたことによる光の操作など。

  • ≪乱れ鎖斬華≫ -ミダレサザンカ-
『パターン3』の最終奥義。
発動条件は不明、そしてかなり複雑な発動過程を要するらしいが、
空中、地上の数箇所の『空間』に、無差別に『斬撃』を巻き起こす荒業。
リンクス&朔夜戦では、空中と地上合計11箇所に斬撃を巻き起こしてみせた。
どうやら、振動波の攻撃を流した『地点』から、同時に残留していた振動波を解放し、
その交差点で増幅した振動波のエネルギーによって、空間に斬撃を巻き起こしているようだ。



――


ネル・ナハト本拠地――≪ヴュルヘイム古代都市≫に於いて、遂にルーシャと再会する。
だが、其処に在ったのは哀しい戦闘――――。
戦闘の途中、ダルクの正体をイルゾルだと気付き、ルーシャは動揺する。
そして、彼女の『お前が居なくなって皆が哀しんでいる』『戻ろう』という懇願に対して、
『イルゾル・ビッグスターは死んだ』と告げ――――彼女を斬り裂く。

……満身創痍のルーシャは、そのまま断崖から落下し、水面に消えた。


――


クリサンセマム・リチェルカ襲撃戦において、
かつての親友ジンジャー・ユースロットジャンクちゃん
そしてマウス――その正体は自らが「旦那」と呼んで慕っていたヌス(と、ルナ)と戦闘。
ヘルムに内臓された黎明の魔力による『限界超え』と、
パターン3≪TiD Ⅱ UP≫の『全力』を発動し、『ネル・ナハト最後の切り札』としての力を発揮してみせた。
その戦闘力は、スーパージャンクちゃんと真正面から打ち合って打ち勝つ程。
しかし、限界超えの代償として、少しずつ自身の身体にダメージが蓄積されていった。

マウス、ジンジャーの機転により大ダメージを負うも、任務完遂への執念をみせ戦闘続行。
ジンジャーとジャンクちゃんの新ワザ「ユニゾンナイザー」で2人が合体した姿、
『TJ(ツインジョーカー)』との戦闘の最中、機転をきかせて『任務』を達成――
即ち、クリサンセマム・リチェルカの技術データを「25%だけ」入手する。
『完遂』は出来なかったが……引き分けといったところか。

そして、去り際。
ジンジャーが演奏した、かつての自身の楽曲に対し、明らかな動揺を見せていた――。


――終焉


噴水公園。
其処は、彼の全てが終わりを告げ、そして始まった地。
其の地に、まるで引き寄せられるようにして訪れた彼は、生きていたルーシャと再会を果たす。
『天使化』……自らの『心』と『存在』を犠牲に、ルーシャはダルクを打ち倒す。

ダルクが“イルゾル”として全ての記憶を取り戻した刹那、
ルーシャは自身の全てを喪失していた。


イルゾルは、誓う。
必ずや、ルーシャを連れ戻してみせる、と。


『螺旋形の夢』は、“夜明け”を迎えた。


――――≪ダルク≫は、完全に、『消滅』したのである。