ルーミア・ゴールドウィン


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此処に於いて私は、父にして現国王である彼を玉座から退かせ

その後に立ち、この国を世界の覇者とせんと考える


ルーミア・ゴールドウィン―――2月27日〝僭王布告〟より抜粋



簡略紹介
名前 後述
種族 吸血鬼
所属 金の国
身長 163cm
体重 48kg
誕生日 第三世界の1992年10月9日
好きな食べ物 牛肉の赤ワイン煮(但しマッシュルームは入れない)
嫌いな食べ物 安い魚
料理の腕前 した事が無い
地味な特技 早口言葉
趣味 散歩、議論
職歴 無し
収入源 無し

人間時ステータス(MIN0~(力~魔防MAX30、HPMAX60、LVMAX20、体格MAX20)、武器レベルE~S)
LV HP 魔力 速さ 幸運 守備 魔防 体格 武器LV
9 31 11 22 23 21 18 13 13 6 剣C、銃器C
装備
名称 威力 命中 必殺 射程 重さ 特攻 弾数 特性
長剣 5 90% 0% 1 5 - - 斬撃
特注単発式ライフル 8 90% 0% 1~4 5 - 1 銃撃
移動力(MAX15)、地形マイナス補正
5、森(-1)、砂漠(-1)、山(-15)、浅瀬(-15)、海(-15)、高山(-15)
特殊技能
飛行C(中空を飛行可能)、魔力浮遊(魔力残量が有る限り地形マイナス補正無効)

吸血鬼化後ステータス(MIN0~(力~魔防MAX30、HPMAX60、LVMAX20、体格MAX20)、武器レベルE~S)
LV HP 魔力 速さ 幸運 守備 魔防 体格 武器LV
14 46 18 25 21 24 0 15 17 6 -
移動力(MAX15)、地形マイナス補正
5、森(-1)、砂漠(-1)、山(-15)、浅瀬(-15)、海(-15)、高山(-15)
特殊技能
飛行A(高空を移動可能)、吸血鬼(夜間の行動範囲の拡大、固有弱点属性の追加)

絹のような金髪をツインテールに纏めた、瑠璃色の瞳の少女。
リボンコサージュを付けた紫のドレスを纏い、装飾の施された鞘に収められた一本の長剣を腰に付けている。
金の国の第一王女にして、王位継承権第一位を持つ。


  • 人物

  誰にでも、所謂「お嬢様口調」で話すものの、思考する時や独り言では通常の口調になる。
  余所行き用の整った笑顔を作る技術も有り、誰にでもある程度以上親しく接しているように「見せる」事は得意。
  戦闘などで余裕が失われた時は表情も崩れるが、会話の最中に崩れる事は非常に稀。

  他人と議論を行う事を好む。結論を出すより、議論を行う事そのものを楽しんでいるようだ。
  その内容は、国の統治から人の善悪、人間の定義、コイントスは結果を必ず生み出すか、など、節操無く範囲が広い。
  しかし結局の所、思想は元々固まっており、議論によってそれが揺れ動く事は少ない。
  その思想は、軍事力を〝絶対的な力〟として信望し、他者を兵士として冷徹に見据えるもの。
  指揮官としても統治者としても酷薄に過ぎる思想かも知れない。

  フルネームは、ルーミア・フリデリーク・ルイザ・オルブラフト・ゴールドウィン(Rumia Frederike Luiza Albrecht Goldwyn)
  これ以上に区切りが多い名前が有るのなら教えて欲しい所。
  この名前で名乗る事は殆ど無く、身分を明かす事も少ない。




  • 来歴

  軍事力信仰と、自国の民「だけ」を重要視する思想が極端にまで行きついた結果、
  自らの部下集団〝アルマゲスト〟を率いて、各地にて襲撃を重ねる。
  殺戮の後、部下の能力によって死者を兵士と代え、自らの軍を組織。

  力を蓄え振るうその最終目的は、金の国を世界最大最強の国家とする事。
  技術、文化などを軍事の傘の元に集め、外敵という衰退要因を徹底的に排除する事だ。
  その為なら、〝アルマゲスト〟の構成員の一部を通じ、カノッサ機関夜の国支部とすら手を結んだ。

  〝アルマゲスト〟に命じ魔術協会を襲撃する傍ら、自身は素知らぬ顔で其処を訪れ、金の国への勧誘を行った。
  魔術協会で寝泊まりするなど、裏を知られたならばどれ程に不遜な行為だったかが分かるだろう。


  その暴が頂点に達したのが、冒頭の文章を含む〝僭王布告〟である。
  実の父である国王を地下に幽閉し、国民が近づけぬ程に城の防御を固め、
  その行動に異を唱えた騎士団長に深手を負わせた。
  結果、国民の反感は頂点に達し、市中では隠れる事もなく僭王批判の声が上がる。

  武力への絶対信仰が生んだ暴挙は、果たして何処まで行きつくのだろうか。
  辿り着いた先は、自らの人としての生を捨てての、更なる力の追及。
  自らの部下エルナト・トーラスが、反乱軍に与していた事を知りつつも、能力者達と戦闘を行わせ
  戦いの最中、後方から彼の背を貫き、その血を自らの武器とした。

  玉座の間を大破させ、場外の民衆に見せつけるように、城壁の上で戦闘を行い。
  そして、能力者達の手によって倒れ、反乱軍に捕らえられる。

  ここまでが、彼女の、光に満ちた来歴である。


  • 能力:≪World is mine.≫

  本人曰く、言葉にするなら一息で足りるけれど、誰にも深淵は覗けない能力。
  現在までに確認された能力の使用例は以下の通り。

  打ち上げられたコインに石をぶつけて、コインを空中に静止させる。
  空中に静止させた空き缶に触れ、それを勢いよく飛ばす。
  軽く地面を蹴っただけで空中に浮かびあがる。
  空中を歩く。
  剣で斬りつけた相手に何らかの力を働かせ、地面に押さえつける。または空中に打ち上げる。
  投擲した剣が、時間をおいて手元に戻ってくる。


  どうやら、様々な『命令』を物体に与え、その通りに動かすのが、能力の核らしい。
  『命令』する対象は、自分自身と自らが触れたもの、そして更にそれに触れたもの(本人は〝二次接触対象〟と呼ぶ)。



『ザミエルよりカスパールに捧ぐ』

  単発式ライフルの弾速を極限まで高め、命中力と貫通力を同時に引き上げる。
  元々の戦闘スタイルが長剣を利用した近~中距離戦闘な為、遠距離の手札一枚は非常に大きい。

  新たな武器、黒い魔銃を用いて放った際は、黒い閃光を柱上に打ち出して、攻撃に対する防壁と変えた。
  名称が同じである以上、原理も同じなのだろうと推測するなら、その結果は武器の性質故となるだろうか。


≪ Who Know The world want ? ≫

  魔銃に全身全霊の魔力を込めて放つ『だけ』。
  黒い閃光となり打ち出された魔力には、特別な性質は何も無い。
  ただ破壊する、ただ蹂躙する。それだけの事だ。


  • 装備

『長剣』

  鞘に装飾が施された長剣。重量は余り無いが、打ち合いに応じられる程度の強度は有る。
  魔力を流して用いる事が多い、何か特別な金属が使用されているかも知れない。
  公開処刑の折り、ザンシアに奪い取られた。

『ライフル』

  単発式のライフル、本気で相手を仕留めなければならない時以外は使用しない。
  銃身を長くして弾道のブレを抑えてある。

『魔銃』

  魔力を弾丸の代わりに込めて発射する、この世界では一般的な形式の魔銃。
  ルーミアが使用したものには、聖都で用いた拳銃型と、金の国で使用した散弾銃型が有る。
  後者は、彼女の魔力という条件が有ったとは言え、天ヶ谷 双葉の切り札を容易く相殺してみせた。
  こちらもやはり、ザンシアの手に渡る。



  • 真実


  例え力が及ばず国民の手によって討伐されようとも、それは国民の為になる。
  王家や騎士団の力を借りず、自らの意思と力で戦う事を覚えたのなら、それは国の未来に繋がる。
  城壁から落下して行くルーミアは、そう確信していた。
  敗北し、夢が永久に断たれようと、金の国の未来を思い浮かべれば満足出来た。
  だからこそ、彼女は笑って居られたのだし、その日が来るまで逃げようともしなかった。

  公開処刑の当日、彼女の予想に反して、彼女の処刑に異議を唱える者が現れた。
  それも一人ではない、複数名。これを彼女は、喜ぶべきか否か分からなかった。
  自分の夢は破れたが、此処で死ぬ事で別な形で達成出来るかも知れない。
  自分は此処で、国民に負けた者として死ぬべきでは無いのか、と。

  だが、そう思う彼女の目の前で。彼女自身には、毛筋程の傷も与えられず。
  国民達の、能力者達の頭上に降り注ぐ魔力砲弾の雨。
  そして、その首謀者の、彼女の言葉以上に強く響く演説。


  『君達は実績を作った!!だがそれは、決して君達が初めてではない!!』
  『世界の誰にも見える形で証明した者が居た筈だ!!』
  『「力が有れば立場は覆る」と、知らしめた者が居た筈ではないのか!!!』

  『金の国を ≪ 序 曲 に 還 せ / Return Ⅰn Prelude ≫ !!!!!』


  そして明かされる事実の数々。
  国民達に武器を与えたのは誰だったか。国民達を扇動したのは誰だったか。
  そもそも、自分に戦う術を与えたのは誰だったか。
  自分の腹心の部下が、本当に主君と仰いでいたのは誰だったか。
  それは全て、一人の悪魔だった。

  自分は、自分の意思で戦って来た筈。そして全力を尽くして負けた筈。
  自分の負けと死によって、この国はより強く、過去の繁栄を越えて生まれ変われる筈。
  その想いの全てが、覆されてしまい。止めをさしたのは、腹心の声。

  [私の主君は貴女では御座いません、何処かの国の誰かさん]
  [いいえ、最初から貴女は私の主君などではなかったのです]
  [貴女は、私のお人形。着飾らせて、小さなおうちの中に置く、人形]
  [分かりませんか?王女と呼ばれてちやほやされて、自分が無能だと気付かなかったのですか?]

  その言葉で、ルーミア・ゴールドウィンは、壊れた。


  死んで歴史に評価を委ねる事も出来ず、己の愚かさが生んだ悲劇を見せつけられて生きる。
  左腕、右手の指、武器、住み慣れた自室、国民の信頼。そして自らの故国と、人間としての生すら失って。
  彼女には、もう何も残されていなかった。いないと、彼女は思った。

  たった二人。彼女を呼び止め、奈落の底に堕ちる前に引きとめた者が居たが。
  それすらもその時の彼女には、死という安息に逃げる事を許さない、責め苦にすら感じる。


  とある館の一室、窓を潰して光の入らないその部屋に、棺桶一つだけを置いて。
  今は、保護という名の、或る種の監禁状態に置かれている。
  然し今の彼女には、寧ろそれは優しさなのかも知れない。





  • 〝僭王布告〟全文

  「布告」
  「金の国現国王は惰弱にして暗愚である」
  「この王を上に抱き続けるのなら、金の国は戦乱を免れる事は出来ない」
  「昨今の跳梁跋扈を見るまでも無く、その事実は十三年前のクーデターが示していた」
  「この国の為を思うのならば、かの王が王位にある事は、国家の大きな不利益である」

  「此処に於いて私は、父にして現国王である彼を玉座から退かせ」
  「その後に立ち、この国を世界の覇者とせんと考える」
  「世界に覇を唱えた暁には、この国の在りし日の栄華を」
  「いや、それに数倍する、新たな栄華を約束する」
  「この私の元にある限り、この国はもう『鉛の国』ではない」

  「不幸にして、戦乱の中にあり、この国は〝襲撃するに価値有る国〟である」
  「あのクーデターより、この国を襲撃するという事は、世界への布告と同義なのだ」
  「テロリストの虚栄心の為に、国民が命を落とす。その様な事は、私の胸を酷く痛ませる」
  「我が国の騎士団は精強だが、然しその人数は決して多いとは言えず、国内全土は守る事が出来ない」
  「従って我が親愛なる国民達に願う。どうか、その手に持つ鍬を剣に槍に変えては貰えないだろうか」

  「以上の布告は、間違いなくこの私が、私自身の言葉で行ったものである」
  「新国王、ルーミア・フリデリーク・ルイザ・オルブラフト・ゴールドウィン之を記す」


  • 騎士団長への独白:胸に剣を突き付けられて


  ……国を守るとは、何なのでしょう
  私は今でも、彼女に与えた命令を間違っていたとは思いません
  彼女は、あそこで死ぬべきでは無かった。だから、私は彼女を前線から外した
  その結果彼女は、一人での戦いを選び、死んでいった
  たった一つ私の命令に背いてした事は、死ぬ為に戦う事だった…………

  独り言は終わりです、騎士団長ラインハルトよ
  貴方が守るべきは国ですか?私ですか?
  そして貴方はその為に、今からどうしますか?

  ……目を開けなさい。権力も家柄も、所詮は目を覆う暗幕に過ぎない
  身に付けた刃が飾りだというのなら、騎士の名など捨ててしまいなさい




  この世界に生を受けた者ならば、一度は必ず夢を見る
  自分自身が世界の全てを、思う様に動かす事を

  そして必ずその夢は、幼いうちに。或いは意識を持つ前に、断たれる
  自分では決して届かないと、悟るのです


  • 〝僭王討伐戦〟にて、法則性の無い抜粋


  ……甘い、と笑う事は誰でも出来る
  言葉の隙間を突いて相手をあざ笑う事は、とても簡単で
  誰でも出来る上に明確な反論は用意出来ないから、自然と広がって行く
  何時からなのかしら。正義という言葉が、酷く嘘臭く聞こえるようになったのは
  それはきっと……そう。笑う者が増えてからなのでしょうね
  人は、弱い。大勢が動けば、そう動かざるを得ない……

  ……だけど、それでも。付和雷同しか出来ず、日々が変わらぬ事だけを望む者だとしても
  彼等が其処にいて、悪い理由など何処かに在るのでしょうか?
  いいえ、そんなものはない。彼等は、そこに居てよい
  自分の家でも、街の中でも。そして現在の様に、王城を囲む事でも……
  但しそれは、彼等自身の意思によって為されなければならない
  彼等自身が自らの思想を持ち、この行為が正義で有ると認識して行われなければならない


  私の正義は、〝絶対的な力〟―――〝軍事力〟を持ち
  人を捨てて得た長い永い寿命の間、行使し続ける事
  そうしてこの国を、世界最大最強の国家にする事……「でした」

  貴方は、笑いますか?荒唐無稽な、到底届く筈の無い、正義の名を借りたこの夢を
  私は、もう笑う事は出来ない。誰かの正義を笑えるのは、正義を歩もうとしなかった者だけでしょう



  知っていますか?理想を語る事は、誰でも出来るけれど……
  理想を実現させようとして、成功する事はとても難しい、と
  歩み続ける貴方なら、きっと分かっている筈。決して、相容れぬ者は居る
  どれだけ足掻いても力が足りぬ事は有り、その解決策すら見えない事が有る



  ……ああ、世界は何時も意地の悪い所を見せてくれる
  理想が叶わないと知る事が出来るのは、理想を追った者だけ
  なのに……「追い続ける」事が出来るのも、追った事が有るものだけ
  叶わないと知らなければ、追い続ける事すら出来ない……

  ……だから、追い続けるのでしょうね



  だからこそ、<Justice>……過去の同盟者に、助言を残しましょう
  他者の正義を批判し指を指して笑えるのは、正義を追った事の無いものだけです
  その道のりの険しさを知れば、その様な事が出来る筈は無い……
  ……だからこそ貴方達も、否定してはいけない。異を唱えて良いのは、その実現方法だけです
  どんな下らないように見える理想であれ……それが子供の描いた夢であれ、きっとそれは何処か正しいのですから



























ふふ、ふ……―――あはっ、あはははははっ……!!


我が覇業っ、破れたり!!!






「史書にその名を残すなら、彼女を何と呼ぶべきなのだろう。
〝僭王〟と、広く世に伝わる名を用いるか。〝狂女〟と、安易な言葉を使おうか。
或いは私の知性をひけらかす為、敢えて世間とは逆に〝理解されなかった名君〟〝革命家〟とでも呼ぼうか?」

『私ならこう呼ぶね。〝夢想家〟或いは〝夢見る少女〟と』