ある魔法生物学者の実験 【*グロ注意】


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スライム――液状の体を持ち、自由自在に姿形を変える能力を持つ。
魔法生物の中でも有名な種族だ。
今日はその雌を捕獲した、湖畔で水分を補給していたので後ろから瓶で掬い、自室まで持ち帰ったのだ。

『うゅ?』
これがスライムだ。
ちなみにスライムは同性の生物と対峙すると、その生物にそっくりそのまま姿を変えてしまうと言う。
現に今、私を真似て人間の女に化けているようだ。
だがまぁ、体は透明だし、まだ成長段階なのだろう。小さい。
さしずめ、小さめの人形・・・フィギュアと同じ位の大きさだ。それに、服は難しいのだろうか。
この小さな私は裸である。
「まるで、自分の透明なフィギュアを見ているみたいだ」
私をそう呟いて、笑う。
おっと、駄目だな。悪い癖だ、実験中に声を出すのは心の中だけにしておかねば。
先ず、瓶を持ち上げてみよう。
『うー♪』
ネガティブな反応は無し。むしろ楽しんでいるようだ。
振ってみる。
『!?』
反応アリ。更に強く振ってみる。
『!??!!?!?!!』
反応アリ。その瓶の中に居た私はぐちゃぐちゃにつぶれ、ただの水となって瓶の中を縦横無尽に飛び回っている。
私が振り回しているのだから、当然なのだが。

そろそろ良いだろう。
振り回すのを止め、瓶の蓋を開けて机の上に瓶を逆向け、スライムを解放する。
ベチャリ、と音がして机に広がっていく液体。それが集まり。
『!?!?!!?!?・・・!?!??・・・???』
スライムとなる。未だ私を真似ているようだ。
しかし、あれだけ振り回された後だけあって混乱しているのだろう。不完全だ。
「こらこら、目玉が取れてるよ。私は片目じゃないし、そんなに胸も大きく無い」
私は崩れた私を右手で触ろうとする。
「・・・おっと」
危ない危ない、右手で触れては付着した液体が体内に侵入する危険性もある。
今度は間違いなく、左手で触れる。ぷにぷにとした弾力のある肌。まるで人間の子供のようだ。
あぁ、違う。こんなことをしている場合じゃない。次の実験だ。

『ぁあー・・・うー・・・ぅうー・・・』
私は机でまだ目を回しているスライムを横目に千切ったケーブルを取り出す。
『う?』
物珍しいのだろう、不思議そうにケーブルをぺしぺしと叩いている。
ふむ、力は弱いようだ。まぁこの小ささであるほうだろうが。
「・・・さて、どこに繋げるか」
・・・困ったな。液状なのは良いが、先ほど触ったようにぷにぷにとしていてとても端子が通りそうにない。
『にゅ?』
私は、その小さく透明な私を眺める。どこかに良い穴は無いものか・・・。挿入口のような。
・・・穴?
「・・・そっか、ここがあった」
私は慎重に彼女を転がし、その部分に少し触れる。
まぁ、感触までは再現できn・・・私より少しハリが有る。
・・・少し悔しいが、しょうがない。こういう生物なのだ。
『うゅー♪きゅぅきゅぅ♪』
ケーブルの千切った部分をそこに押し込む。くすぐったいのか、彼女は笑ってもじもじと体を動かしている。
とりあえず、私はスイッチを押した。さて、どんな反応をするのか楽しみだ。
『ぎ!?』
彼女の体が震える。
『ぎぁ・・・!?ぁああ・・・!!ひぁっ・・・!!!』
涙の真似だろうか、私で言うところの瞳の部分から液体が垂れ、破裂し、眼球がそこに転がる。
『ひぁっ・・・!?うぁぁぁ・・・!!』
『ぁ、ぁあ、あぁあっ』
彼女の叫び声が響く。もう十二分に反応を確認した。
だから電圧を上げる。
『ぎぴぃぃいいっっっ!?!!!?』
うん、さすがスライムと言ったところか、既に水が蒸発仕切るくらいに感電させているのだが、その体は端々が崩れているがその体を保てている。
なんだか、自身を壊しているようで、嫌な感じだ。
スイッチをもう一度押し、電流を止める。
『は・・・ぁ・・・はっ・・・・・・』
ほぉ、息が上がっている。スライムも呼吸をするのか。
それに、先ほどまで彼女の体を更生している液体は淡水だったのだが、どういうわけか海水に近い液体となっている。
これは非常に興味深い。私はスライムを瓶で掬い、少し水道水を加えてやる。
これで延命は出来るだろう。
『♪』
先ほどのことは既に忘れているのだろうか、とても懐っこく私を見ている。
ちなみにスライムの雌は人間とも交配でき、子を孕むことも出来るらしい。
「まぁ、君と私では出来ないけどね。同性だし」
『?――♪』
私はスライムを入れた瓶に少し口付けをし、部屋を出る。
とりあえず腹が減ったな、今日はジンジャーは帰っているのだろうか。
帰っていなければ、イルゾルと一緒に鶏肉でも食べに行くことにしよう―――。