識槻 朔夜


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「ああ―――弔い花だよ。其れは、お前に呉れて遣る」
「元より何方も、人の道理を外れたモノ。六文銭は、要らないだろう―――?」

――識槻 朔夜
職業、人斬り。或いは蒼い殺人鬼、夜霧の暗殺者、伽藍の硝子細工。

――容姿、印象

服装は暗色の物が多く、好んで上から鮮血に似た臙脂色のジャケットを纏う。
腰には太刀と短刀を帯び、ジャケット背部のホルダーには二対のダガーが挿してある。
「和装も嫌いじゃない」というのは本人談
事実、それなりに似合ってはいるようだ。櫻の国東部出身らしいので、当然と言えば当然か。

肩程の長さで無造作に斬り落とされた艶の有る髪は、黒に程近い、夜空を思わす濃い藍色をしており
ごく薄い桜色を帯びた白皙の肌は、見る者に生気に欠けた印象を抱かせ。
涼しげな切れ長の双眸は黒く、その色彩は感情、殺意、能力の発動に呼応し――
時折、と言うか結構頻繁に、何処までも透き通った深淵を思わす深い蒼へと変化する。

中性的且つ曖昧で希薄な雰囲気の持ち主であり、
薄い霞を隔てたような佇まいは、酷く幻想じみた物だ。

―――人物、性格、嗜好

気紛れに生殺与奪を決定し、罪悪を抱かず無感動に殺害する先天的な人斬り。
その性質の所為か、殺人に於いては結果よりも過程を重視する節が有るらしく、
一般人を手当たり次第に殺すより達人を仕損じる方が愉しい、らしい
だが、時折無性に何かを殺したくなる時が有るとか。

呼吸するように殺人を犯す精神性は、既に人を外れていると言っても過言では無いだろう。

性格は、敢えて言うなら口下手で不器用な気分屋。
且つ、素直さを母胎に置き忘れた人畜有害極まりない恥ずかしがり屋であり、
他人との無用な干渉を避けたがる。然し、興が乗った時はその限りでは無い。
人付き合いは総じて苦手であり、後述の能力によって姿を隠し歩く事もしばしば。

余談だが―――ある人物の影響か、最近は随分と丸く、もとい甘くなったようだ。

因みに、殺人代行、所謂殺し屋のようなものを生業としている。本人曰く“副業”だとか
仕事ぶりは確かな様だが、裏社会でも其の実態は殆ど知れていない。
知れた情報は「蒼晶」「Sapphire」といった通り名と、
何処かの路地裏に、彼女への依頼仲介を承る情報屋がBARを構えている、
という事――と、この二つ位の物。

其の存在は過去の一時期、故郷である櫻の国、東部にて。
「月の無い薄霧の晩は、其の身を潜めた方が良い。“鬼”が出る」

と、漠然とした噂を呼んだ事が有るらしいが――?

因みに刃物を蒐集するのと、気配を殺して友人を驚かすのが趣味。
好きな花は、桜、スノードロップ、百合、等々。
甘い物全般が好きだが、「似合わない」との理由から人前ではあまり食べないとか。

――戦闘手段、能力
高い機動性と、刹那の間隙を断つ鋭い剣閃が持ち味。

剣術を始め、能力を活かした死角からの奇襲に多角的な攻撃、
更には投擲、体術、ジャケットを使った簡易眼潰し等、手札は多い
魔術知識や魔力はそれなりに有るが、能力の影響か、自身は魔術行使には不向きである。

「拒絶の蒼」

其の力に、決まった名とカタチは無い。
彼女を囲む籠の具現は、唯、一片の容赦も無く――立ち塞がる者を拒み、絶つ。

霧や霞、風のような不定形から結晶のような固形まで、
凝固、拡散の変幻はある程度自在。
総じて保有する性質は「拒絶」であり、
其れは、物質よりも非物質的存在に対して強い効力を発揮するらしい。

込められた「拒絶」の意志が極度に強い場合のみ――本来無色の其れは、瞳と同色の蒼と成る。

描写された物だけでも、軽度の認識阻害、術式の相殺、
魔力流動の断絶、霊体、思念体への直接攻撃、
或いは単純な切断力の増加――と、
及ぼす効力は多種多様。

曰く『ヒトには過ぎた力』だとの事だ。
事実。制限が多く、極めて不完全では有るが応用性は高い
使い方によっては非常に凶悪な能力である。

――所有物

短刀:刃渡り一尺二寸の直刃小乱れ、黒塗りの鞘に収まった寸延びの短刀。鎬造り。
   切れ味鋭く、刀身は重厚で堅牢。幼い頃から、彼女の得物として愛用されている。
   特殊な効力の類は一切無いが、耐性が有るのか、
   「拒絶」に曝されても壊れる様子は見られない。銘は不明。

ダガー:切れ味を重視した細身の短剣。両刃。投擲、刺突に向く。
    ジャケット背部に二対挿してあるが、
    無茶な使い方をする為か、偶に破損する。

「邂逅」:エルポタの森で戦った際、華秋 太白より譲り受けた。恐ろしく鋭利な業物であり、妖刀。
     蒼黒の鞘に同色の柄巻き、鍔。互の目乱れの刀身は月の如く冷涼に輝き、夥しい妖気を放っている。
     「死別」とは兄弟刀らしく、性質は酷似している。
     抜いている間精神力と魔力を喰らい続け、持ち主の感情と殺意とを増幅する、暴走の危険を併せ持った彼女の切り札。

――人間関係
決して広くは無い。
対ネル・ナハト連合に入る以前の其れは、皆無と言っても良いレベル。
エルメア・ミルフォードと貴宝院 織守は、数少ない気安く話せる友人である。

エルメアには、出会った当初から
憧れ恩義好意その他諸々の混じり合った、酷く複雑な感情を抱いていたのだが、
つい最近になって、其れが恋愛感情に起因する物だと自覚。
其の後は、奥手なせいか半ば諦観しており、
無意識に距離を置くような言動を取っていた―――が、織守の挑はt…もとい助言で吹っ切れたようで、
今では、概ね自分の気持ちに素直になっている。尤も、奥手な事には変わり無いが。

織守には――素直になれないのか、比率で言えばツン8デレ2な態度を貫きつつも、
内心では、かけがえの無い良きライバルと認識しているらしい。

最近、ディートヘルム=リンクスと再会、戦闘したが都合により中断。死合の約定を取り付けた。

精神性故か、妖や幽霊等の存在に狙われる事が多い。
――近況

期せずしてリンクスと共闘し、
螺旋黎明の夢――ダルク――を撃退した事を契機として、其の運命の歯車は回り始める。

彼との再戦を望み、半ば其の為に利用するような心算で対ネル・ナハト連合に加入
図らずも、初めての「居場所」を得る。
時を過ごす中で、エルメアや織守に感化され、
只管に全てを拒絶してきた彼女は、暗い深淵から光射す道へと歩き出す。

当初は、戦う事しか出来ない自分自身と、芽生え始めた「甘さ」に悩み、迷っていたが、
紆余曲折を経て、自らの「たいせつなもの」を害する者を絶つ、
一振りの“刀”と成る事を決意するに至った。

だが、彼女が持つ闇への指向は消えていないようで―――
其の精神性を見通す「櫻が夜行」の誘いは、心中に小さいが色濃い影を落としている。

朝と夜の狭間で揺らぐ、彼女の行方は、果たして――――?