ひやマンション(仮名)とは……
水の国、路地裏の何処かにあるマンションビル。
外見はまるで廃墟のように朽ちているが、部屋の内部はかなり高級な造りとなっている。
緋山 銀之助の住居であったが、つい最近になって
森島 京も此処に住まうことになった。
一例として、五階にある銀之助の部屋をあげるが、その間取りは2LDK、
広いフローリング張りにカウンターキッチン配備等、中々に良い値段がしそうである。
高層階のベランダからは、水の国の夜景を一望できる。
家賃や敷金礼金の有無、そもそも入居者を受け付けているのかどうかも不明だが、
後述する大家の『阿修羅爺』を訪ねれば色々と教えてくれるかもしれない。
但し、その際には必ず万全の武装で挑む事をお勧めする。
現在確認されているモブ住人達
大家さんらしきおじいちゃん。エントランスのカウンターの中に鎮座している。
とても静かだが、『生ける阿修羅像』の如き荘厳なオーラを纏っているとかいないとか。
『生物学的に正しく分類不可な、二本足で歩く緑色の軟体生物』──と表記された名伏し難い生物(ナマモノ)。
「◇☆≠×♀▼√◎≒※♂@〒」だとか「▲○☆〒」と言った、恐らく金星語とかそこら辺だと思われる謎の言葉を話す。
ちなみに銀之助はこの金星人と普通に会話をしていたので、新世界人でもこの言語を習得できるのかもしれない。
ぴっちりとした銀色の全身タイツを纏った男。
座禅を組んだ状態で浮遊しているのがデフォであり、移動する際にはさながらUFOのように高速で回転する。
曲がり角を90度きっちりに曲がっていった事から、彼の飛行技術(?)はかなりのものである事が伺える。
時折、綺麗な笛の音色が聞こえてきたら、まず彼の仕業だと思って間違いないだろう。
外に姿を見せた事は今の所無いが、彼の奏でる天使のような透き通った旋律には密かなファンも多いとか少ないとか。
一体どんな高級な楽器を使っているのか──その答えは穴を開けた『ちくわ』なのだが、住人の誰一人としてその事実は知らない。
髪をきっちりと七三に分けた、サラリーマン風の真面目な男。ただし、それは『正面』から見た場合。
後ろから見ると『全裸』なので要注意である。どういう事なのかと言うと、纏っているスーツが“身体の前面しか覆っていない”のだ。
お金が無くてスーツを半分しか買えなかったとかただの変態だとか諸説あるが、その真相は未だ謎に包まれたままである。
他にも出てくるかもしれないし出てこないかもしれない。
最終更新:2010年09月22日 19:52