Qui
dormit,
non
peccat.
「眠っていれば、罪を犯さずに済むの」
LXXII──Lilitherre
┼───Omnes una manet nox.
肩が露出したゴシック調の黒いコルセットワンピースを纏う、痩身の女性、の姿をした何か。
琥珀色の髪と真紅の瞳、やや蒼白いほどの肌を持つ。その貌は、表情を欠損して人形じみている。
身の丈近くもあるような燻銀色の魔杖を携え、靴を履いておらず何故か常に素足のままでいる。
その身に流れる血は、人に非ざる漆黒。
常にブランデーの香を漂わせ、念話と呼ばれるテレパシーに近い術で会話をする。
神出鬼没。出現や消滅の際には、黒い薔薇の花吹雪を伴う。
┼───Nemo nisi mors.
一体どんな能力や魔術を有しているのか、その全容は未だに不明。
力の無い非能力者を杖の一振るいで『漆黒の彫像』に変えたり、
また微力な念力や、簡素な魔力干渉結界を展開したりするのが確認されている。
だが、主軸と見られるのは、
彼が扱う筈の喚起魔術『名も亡き王の小さな鍵』による、
贋造悪魔-Deofol-の召喚・使役。
ただ、彼が行使する場合と違って、召喚獣との間にフィードバックダメージが存在するなど、所々に微妙な差異がある。
┼───Non sum qualis eram.
以前までは、名乗る際には“名前を持たない”、或いは単に“リリセール”とだけ告げていたが、
ブルーラインと相対した際には『
リリセール=ゲーティア』と名乗るようになっていた。
本来、『ゲーティア』と名乗る者は
彼であった筈なのだが……。
最終更新:2011年03月17日 14:56