私を否むものを、私は許さん
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お前たちを一人残らず、追放し、蹂躙し、破壊し、裁断し、虐殺し、追撃し、分解し――――――――そして、必殺する
シュバルツ=L=ヴェイス(Schwarz=L=Vace)
『義務付けられた勝利の暴君』
【人物】
軍服の様な黒く豪奢な服を着込み、金の長髪をオールバックにした大柄な男
使い魔として、全身を赤い炎で包んだ、人間の頭部程の大きさの蜂の姿をした「ラグ」を連れる、ヴェイス
3兄妹の父親にして、現ヴェイス家当主。46歳
古くから存続している資産家であるヴェイス家の当主として、世界中で仕事を続けている
幼少のころに母を亡くし、婿としてヴェイス家の一員になったために、当主でありながら家内で冷遇されてきた父親に徹底した英才教育を施され、実力主義的な思想に目覚める
その考えは徹底しており、経済に明るい妻を迎え、奴隷出身である
リーナをそば近くに召抱え、ならず者である
ガルンロードをも『
暴蜂』の一員として迎えるなど、実力以外の面にはとことん無頓着である
また、自らに逆らう者は許さないと言う一面もあり、仕事上で対立した相手などに対しては、徹底的に追い詰める事も少なくない
一方で「家庭はヴェイス家を存続させるための存在」の様に考えている節があり、自分の
子供たちとの接点はほとんど存在しない
その為に、親子の関係と言うものは非常に希薄な物となっている
家庭内においても恐怖政治的な支配体制を持っている事も、親子が疎遠となった原因の一つと取る事も出来る
「ラグ」は、シュバルツの使い魔
普段からシュバルツと共に行動している
他のヴェイス家の使い魔たちとは異なり、人語を全く発しない。その代わりに、雰囲気で意志を表明する事に長けている
個としての意志と言うものが希薄な存在であり、ほとんど機械の様にシュバルツにつき従っている
シュバルツの行動意志にも異論をはさむ事は皆無で、ただいるだけと言った存在である
しかし、その戦闘力はヴェイス家の使い魔として規格外と言って良いほどの物を持っており、シュバルツに危害を加えようとする者に対しては、絶対的と言って良いほどの力で以って制裁を加える
実際、『
暴蜂』の
リーナ、
ガルンロード、
グルゴンを合計した戦力よりも、ラグ一体の戦力の方が上であると言われている
【足跡】
商談のために、世界中を飛び回っている
リーナと共に、会食をしながら打ち合わせをしていた所で
レギンと会い、『
水の国支部』において会談を行い、その結果『
水の国支部』と『
V.I.C.特別区』の間に協力関係が成立し、互いの人員や技術などを融通する事が実現する
互いの拠点の内部に『出張所』を設け、互いに出入りが自由化し、一部施設の利用も可能となった
【所持品】
シズリとの会談の際に、連絡用にと渡された名刺
シズリの連絡先が書かれている
レギンから渡された物
水の国支部への出入りが自由となるパスやIDが内蔵されており、更に転送用コードが内蔵されている事で、
水の国支部への転送も可能になる
【能力】
シュバルツ
現状では不明
ラグ
「光弾」「光線」
ラグの戦闘スタイルは射撃能力に特化したものであり、大量の光弾や光線で持って一気に敵を制圧する事を得意とする
その有様は、正に「光の嵐」と形容するにふさわしい物となっている
「バリア」
ラグの真骨頂
その身に青いバリアを展開すると、ほぼ全ての攻撃を遮断してしまう事が出来る
ただし、このバリアは非常に燃費の悪い代物らしく、敵の強力と思われる攻撃に合わせて瞬間的に発動する事が多く、また一度に展開できる時間はほんの数秒でしかないと言う
故に、持続性の高い攻撃による力押しや、見かけ倒しの攻撃による無駄撃ちの誘発などに弱いと言う弱点を持っている
「真化」
そのままでも圧倒的な戦闘力を誇るラグにも、真化形態が存在する
もっとも、よほどの事が無い限り、その力を使用する事は無いであろうと思われる
【戦闘】
シュバルツ自身、無意味な戦いをしたがる性質ではないので、彼が戦場に立つと言う事態はほとんどない物と思われる
しかし、使い魔であるラグの圧倒的戦闘能力や、敵対する者には容赦をしないと言うシュバルツの性格のために、戦闘は決して苦手ではない
むしろ、ヴェイス家に関わる人間の中では最強である事が事実である
しかし、やはり一番恐ろしいのは、財や権力と言った戦力以外の力を身に修めていると言う点であろう
最終更新:2011年09月21日 20:56