体長:180cm
体重:42kg
全てはここから始まった、記念すべき(?)第一号異形。
道化師の仮面を被った死神のような姿をしている。ふよふよと空も飛べるよ。
掌から紅い蜘蛛の巣を出して相手を絡め取ったり、銀色の大鎌を振るって戦った。
七生 運命に追い詰められ、最後は召喚主であるゲーティアにとどめを刺されて絶命。
体長:200cm
体重:110kg
闘牛の頭部に人間の身体、屈強な人型の異形。腰布一枚で筋肉がすごい。
掌から分銅付きの錆びた鎖を撃ち出したり、大きなチェーンソーを振るって戦った。
純黒との戦闘において撃破されるも、後に彼を死に至らしめる強烈な一撃を残した。
体長:175cm
体重:63kg
黒山羊の頭部に人間の身体、喪服を纏った異形。一定のフレーズのみを喋る。
身の丈程もあるような巨大な処刑斧を振りかざして戦った。
分身することが出来るが、本体以外には『影』が無く、そこを見破られて
七生 運命に撃破される。
No.4 |
甲冑人狼 Armored Werewolf |
体長:211cm
体重:103kg
普段は子犬のような姿をしているが、戦闘時には白銀の甲冑を纏った蒼毛の大きな人狼になる。
強靭な脚力と豪腕に加えて冷気属性のブレスを吐く力を持つが、炎や熱には弱い。
纏っている甲冑をキャストオフすることで一段階素早くなるが、その単純な動きを読まれて
サバトに撃破された。
体長:220cm
体重:125kg
節分の日に現れた異形、極彩鬼。
虎の毛皮を腰に巻いて、赤い肌に黄色く濁った瞳。黒の乱れ髪からは一本の角が覗く。
後述する形態変化などによって多属性の魔術を扱うが、同じく多属性使いの
色冥 鮮によって撃破される。
Ⅰ形態変化
『赤鬼』状態と『青鬼』状態の二つに形態を変化させて戦うことができる。
『赤鬼』の時は“影が蒼く”、パワー重視・炎属性となり、
『青鬼』の時は反対に“影が紅く”、スピード重視・氷属性となる。
Ⅱ恵方巻きバズーカ
この極彩鬼の必殺技──『恵方巻きバズーカ』
目の前から『黒いバズーカ砲』を召喚し、四属性の極太レーザーを放つ。
『恵方巻き』と言う名の通り、砲身を海苔巻き部分として、赤・黄・緑・茶の四色レーザーをその具に見立てたものだ。
炎属性の赤色は『紅しょうがや桜でんぶ』、雷属性の黄色は『玉子焼き』、
風属性の緑色は『キュウリ』、地属性の茶色は『干し椎茸や干瓢』をそれぞれ模している。
そんなふざけた設定の割にはかなり強力な技だが、弱点が一つだけあった。
それは、「四属性あるため、一属性当たりの魔力量が四分の一になってしまう」と言うこと。
故に、無属性や一属性のみで放たれるような強い攻撃には容易く力負けしてしまうのだ。
色冥 鮮戦における敗因はそこだった。
彼の放った極太電撃砲に、この恵方巻きバズーカ砲は押し返されて鬼ごと消し炭と化した。
体長:244cm
体重:90kg
ウナギのような頭部に、非常に骨張った身体。謎の青っぽい二足歩行生物。曰く、人間を食べるらしい。
透明な粘液が表皮を覆い、長い舌と鋭い尾を持つ。その唾液は強力な酸となっており、触れたものを溶かしていく。
コーロコル・サクラメントの使役する屍によって撃破された。
登場時は海の中からばしゃんっと出てきたので、実は貴重な水陸両用なやつだったのかもしれない。
雰囲気を出すために無理やり海中で待機させられていたという説も否めないが、今となっては真相は全て海の中。
ちなみに、この異体Alianの初セリフは「ギギギ……」。
余談だが、ゲーティアと言う生き物はよく水の中に落ちることが多い。その記念すべき第一回目がこの異体での戦闘時だった。
見た目の元ネタは名前通り、映画『エイリアン』に登場するそれ。お腹食い破って出てきちゃったりするあれ。
エイリアンは結構色んな形態や種類があるみたいですが、この異体Alianに一番近いのは普通の成体エイリアン。
一応「ビッグチャップ」と言う呼称があるそうです。個人的には「フェイス・ハガー」が一番怖いと思います。
体長:300cm
体重:200kg
虹色の体毛に覆われた巨大な鳥人。首、手首、足首の周りに白い毛がマフラーのように生えている。
見る位置によって様々な色を映すオーロラのような薄い羽を背中に三対生やしているが、これは飛行用ではない。
剣のような硬度と触手のような伸縮性を備えているため、自由に伸び縮みさせて相手を突いたり斬ったりするのが主な用途だ。
ボルタ・ガルヴァーニの発した暴走電波に中てられて、ゲーティアの制御下を離れて火の国を暴走。
そこで遭遇した
シャロームに剣で一刀両断されて無事に絶命した。
Ⅰ特殊硬化チョコ液
出現した日は2/14、即ちバレンタインデーであったためなのか、
この異形『獄楽鳥』は、その口から高温のチョコ液を吐きだすことが出来る。
これは何かに当たると急速に硬化してコンクリート並の硬度になるが──チョコはチョコなため一応食べる事は出来る。らしい。
体長:190cm
体重:25kg
見た目は普通の姿見鏡。しかしこれでも一応生きたデオフォルである。
近付いてきた者のドッペルゲンガーを鏡の中から大量に生み出し、その本体を鏡の中へと引きずり込もうとする。
能力まではコピーできないものの、大勢の『自分』が無表情で駆けてくると言うのは精神的にちょっと来るかも。
鏡の中に引きずり込まれた者はどうなるのか──?
引きずり込まれる前に
ネイガル=セイファートの手によってこの鏡は破壊されたため、その答えを知る者はいない。
尤も、鏡の中の世界に捕らわれた者が帰ってきた試しも無い為、どっちにしろ知られることはないのだろうが──
体長:310cm
体重:221kg
全身真っ白な肌を持つ異形の巨人。顔面には一本の亀裂が縦に入っており、口以外の器官が無い。
その最大の特徴は、背中から磯巾着のように生えた無数の腕ら。
指先は千枚通しにも似て硬く鋭く尖っており、付け根から切り離して矢の如く射出することが出来る。
瑠雪 晃、
レオンハルト、ゲーティアの三つ巴乱戦の中、
手を斬り落とされるわ槍で貫かれるわで大した活躍も無いままに死んでいった。が──
この『亞人・白』は死の間際、今までのデオフォルの中で唯一『ゲーティアの命令を無視』した。
体長:310cm
体重:221kg
全身真っ黒な肌を持ち、『亞人・白』に姿が酷似した異形の巨人。
顔面の亀裂や背中の腕らは『亞人・白』と一緒だが、それ以外に異なる点が二つある。
一つ目は、亀裂が開いて中から赤い大目玉が覗くと言う事。そして二つ目は、全身の表面上を這い回る無数の白い文字列たちだ。
赤い大目玉からは強力な紅いレーザービームを放てるが、しかし目玉と言う弱点を晒すことになる。
白い文字列に関する能力?は、発動する前に倒されてしまったために終ぞ日の目を浴びる事は無かった。
No.11 |
≪罪人≫ペッカトール Peccator |
体長:520cm
体重:740kg
血と錆のこびり付いた鎖を全身に纏い、折れた刀剣や矢が至る所に刺さった異貌の巨人。
見上げる程の巨体に加え、身に纏っている錆びた鎖のせいで物凄い重量級の怪物となっている。
地面を殴って魔力の衝撃波を辺りに広げる位で他に大した異能らしき異能は無いが、
その分凄まじいまで怪力を誇り、生半可な攻撃ではビクともしないタフネスを持つ。
体長:65cm?
体重:3.5kg?
「なぁー」
ペンギンをベースにパンダとモフモフニウムを配合したような、ちまっこい生物。
恐らく、元はちゃんとした恐ろしい異形だったのだろうが──
ゲーティアの体調不良により召喚失敗、そんな感じの可愛らしい愛玩動物になって出てきてしまった。
彼?なりに頑張って戦おうとしたのだが、もふもふとじゃれ付くだけでまるで戦闘にならなかったために、
ゲーティアが怒り呆れて『契約破棄』、後に
アリス・如月に「ふわ三郎」と名付けられ引き取られて行った。
召喚後の死亡率はほぼ100%なデオフォルの中で、例外的に生きている貴重な存在。
研究者に売り渡して解剖とかさせたら何か秘密が明らかになるかもしれない。
体長:250cm
体重:190kg
四肢の欠損したヒトコブラクダを模したような、骨と鋼を組み合わせたホバーバイク型の異形。
黒地に赤い紋様刺繍の入った聖職法衣を纏い、腰に長刀を携えた白い長髪の女剣士が上に乗っている。
一見すると女剣士の方が本体に見えるが、そちらの正体は機械の人形であり、本体は乗り物のようなラクダの方だ。
スピードに長けた異形であったが、
オイチャンの前に敗れ去ってしまう。
ⅠImpetus
ある魔方陣のゲートを作り出し、その中をくぐる事で爆発的に加速する術。
最初はカメルス前方に『黒』い魔法陣が壁のようにして出現、この時はまだ何も起こらない云わば準備段階だが、
これが『白』い魔法陣へと変わると攻撃の予兆、カメルスがこの魔法陣を通り抜けた瞬間ビデオの早送りのように急加速する。
この術を用いて、砲弾のような体当たりや、急接近しながら繰り出す疾風の抜刀術で敵を追い詰める。
ⅡConfodio
女剣士の携える長刀は伸びる。伸びると言っても伸びっぱなしにはならず、
蛇の舌の如く一瞬伸びてはすぐに引っ込み、間合いの外から突きを放つ形となる。
何処まで伸びるのかは不明だが、きっと13kmまでは伸びない。
ⅢNavigo
『赤』い魔法陣のゲートを二つ練成することで、片方から入ればもう片方から出て行く事が出来る簡易なワープ術。
召喚主の前に予め一つ陣を練成しておき、カメルスがいつでも召喚主の前に戻れるようにするのが主な用途。
体長:不明
体重:不明
グリフォンの翼を持つ、黒い肌をした雄牛。どういう訳か、その右腕は『機械仕掛け』であった。
上半身しかその姿を覗かせなかったため全貌は不明のままだが、召喚された時の姿勢から推測するに恐らくは二足歩行の人型だ。
ジョシュアに義手の製作料を払った際に喚び出された謎の異形である。その手から『純金』のインゴットを次々と生み出した。
その時のいやに上機嫌だったゲーティアは「ワインを飲みたければ水を持ってこい、好きなだけ変えてやる」等と発言していたが、
実際のこの雄牛の能力は明らかになっていない。純金のインゴットを多数生み出した後はすぐに引っ込んでしまったからだ。
──余談だが、ジョシュアは義手製作の中でゲーティアの魔法陣を『解析』した際に、
その魔術体系があの魔術書『ソロモンの小さな鍵』に酷似していることを見抜いたようであった。
『ソロモンの小さな鍵』と言えばあの有名な『ソロモン七十二柱』の悪魔を喚び出す魔術が記された書であるが──
そのソロモン七十二柱の悪魔の中に「ハアゲンティ」又は「ハゲニト」等と呼ばれる地獄の長官がいる。
悪魔「ハアゲンティ」は書き伝えられる所によると、その姿は『グリフォンの翼を持つ逞しい雄牛』であり、
『あらゆる金属を金に変える能力』と『水をワインに、ワインを水に変える能力』を持っているとされている。
──それは、ゲーティアが喚び出したこの正体不明の雄牛にあまりにも酷似しているのだが……
しかし、彼の魔術との関連性は一切不明、この雄牛が実際何だったのであるのかも全く語られてはいない。
ただ、彼の魔術が『ソロモンの小さな鍵そのもの』ではない事だけは、今まで喚び出してきたものを見れば明らかだろう。
──彼に関してはまだまだ謎が多そうだ。
体長:187cm
体重:85kg
頭部がフクロウの骸と化した鳥人。上半身は何も纏っていないため、青白くも強靭な筋肉が覗くが、
両腕には赤紫色をした羽毛が生え揃っており、下半身には紫紺色の積層甲冑を装着している。
そしてこの≪梟≫ノクテュア最大の特徴は、刃渡り70cm程の両刃の剣と化した前腕部分だ。
ハーピィのような軽い身のこなしと双腕の鋭い剣を武器に、舞うようにして敵を切り刻む──筈だったのだが、
相手が悪かったのか、『召喚されて⇒敵に向かって走って⇒転んで⇒死亡』と、素晴らしく軽やかにお亡くなりになった。
と言うのも、当時の彼は刑務所から死刑囚の屍だかを蒐集しており、
それを危険だとみなされたのかどうなのか、召喚主であるゲーティアの方に攻撃が及んでしまい、
本体の回避に精一杯でノクテュアの方は動けなかったからだと言う苦しい理由があったりする。
(この魔術は、喚び出されたデオフォルと本体との間に『フィードバックダメージが無い』代わりに、)
(『デオフォルが動いている間は本体がその場から動けず、逆に本体が動くとデオフォルが動けない』と言う制約がある)
No.16 |
名称不明(大黒山羊) Baphomet |
体長:222cm
体重:135kg
漆黒の体毛が全身を覆った人型の黒山羊。四肢には鎖の千切れた枷、
背中には大鷲のような黒い双翼が生えている。『バフォメット』と呼ばれるものに近い。
だが哀れなことに、召喚された次の瞬間、ふしぎな地割れに飲まれて消滅した。よって能力も不明のままだ。
体長:73cm×7
体重:12kg×7
七体で一セットのデオフォル。飛び魚のような翅を持つ、海老に似た姿の異形だ。
針のように鋭く尖った尾を持ち、その頭部は大きな矢じりに似た非常に鋭利な形状をしている。
普段は水中に潜んでいるが、攻撃する時は水面から勢い良く飛び上がり、目標に向かって矢の如く高速で飛翔する。
『禁書ヨートゥンヘイム』なる者と湖上にて対峙した際に使役され、
水上、空中、水中と縦横無尽に飛び回ったが、最終的に斬られたり焼かれたりして全滅。
ちなみに、水棲生物っぽいので殻を剥いて火を通せば恐らく食べられる、かも、しれない。
生でもいけるかも、しれない、が──無論のこと味は保障できない。
いや、むしろ健康を害する可能性すらあるのでやっぱり食べない方がいい。無生物すら食すような能力者を除いては。
『Coluber』とは羅語(ラテン語)で『蛇』を意味する語。
『暗黒ライトノベルの始祖にして云々』と名高き『
されど罪○は竜と踊る』と言う小説に登場する、
九蛇狐(恐らくは
管狐が元ネタ?)と呼ばれる不思議な生物からインスピレーションを得て生まれたもの。
七咬蛇と字面が似ているのはそういうこと。ちなみに「七咬蛇」の読みは「シッコウダ」と設定してありました。
体長:280cm
体重:390kg
武装した鋼の獅子、と形容できそうなライオン型のデオフォル。
顎の下には小さなガトリング砲のようなものを備えており、銀の鬣は剣のように硬く鋭利である。
後ろ足と尻尾のみがサイボーグのように『機械化』されており、どこか生物離れした重厚感を漂わせる。
ずんと腹に響くのは堂々たる威圧の咆哮、しかしてその飛鳥のような躍動は愚鈍さを微塵も感じさせない。
どんな小さな獲物だろうが全力で狩りを行う様は、まさに鋼の王獣に相応しいと言えるだろう。
野生の感とも言うべき獣の第六感で銃相手にすら臆す事無く立ち回って見せたが、
しかしやはり人智の前には力及ばず、
フィレス・アルハイドの疾風のような銃弾に眉間を撃ち抜かれて絶命した。
Ⅰ7.62mm衝戟式機関砲
顎の下に装備されている一門のガトリング砲。
射出されるのは衝撃エネルギーを秘めた光弾で、当たった箇所に強く殴打するような衝撃を与える。
一発一発の威力は低く貫通力こそは無いが、ガトリングと言う性質上連続して射出されるため、
もし集中砲火を浴びてしまえば、アートマンのラッシュにも匹敵するようなダメージ総量となる。
Ⅱ刃の鬣
獅子の象徴、百獣の王の証とも言うべき鬣も、追い詰められた時には最後の武器と化す。
剣のように鋭利な鬣が一房ごとに次々と顔から切り離されると、目標を串刺しにすべく、多方向から高速で飛翔していく。
王としてのプライドも全て投げ打って繰り出される、≪鋼獅子≫レオネール最後の切り札だ。
No.19 |
≪異僧兵≫カタリオール/カタリオーレ Cattarior/Cattariore |
体長:205cm
体重:130kg
二体で一セットの人型デオフォル。色あせた袈裟のような衣を纏っている。
二体の共通点としては、古い血のこびり付いた包帯でその顔面の片目以外を全て覆いつくしていると言うのがまず一つ。
そしてもう一つは、どちらもその両腕が重厚な武器と化していると言うことだ。以下にそれぞれの詳細を記す。
Ⅰ黒鉄・カタリオール
黒い衣を纏っている方が『カタリオール』。『右目』のみの隻眼だ。
右腕が『大剣』、左腕が『大砲』にそれぞれ化しており、一撃一撃が重い。
龍雷寺 宗戒、
キーナの二人によって行動不能に追い込まれるも、
戦闘場所であった大聖堂の崩壊に巻き込まれて完全に絶命するまでは、執拗にその大砲で敵を狙い続けていた。
Ⅱ白鋼・カタリオーレ
白い衣を纏っている方が『カタリオーレ』。カタリオールとは逆に『左目』のみの隻眼だ。
こちらは右腕が『大鋏』、左腕が『連弩』となっている。
カタリオールと比べると些かパワーは劣るが、追い詰められて暴走すると無茶苦茶に鋼の矢を乱発し始める。
スレイブに吹っ飛ばされて大聖堂の天井に激突、そのまま落下、ずぐしゃっと潰れて絶命。
裏設定的なものをだらだらと書き綴るのがこの『Coffee Break』と言う項なので例によって駄文をつらつら。
今までのデオフォルたちはラテン語由来だったり、西洋の悪魔や怪物を元ネタにしたものが多いのですが、
この≪異僧兵≫カタリオール/カタリオーレ(Cattarior/Cattariore)だけは、
実はそのルーツが『インドと南アジア・東南アジア』にあったりします。
- 『Cattarior/Cattariore』と言う名の由来
ルーツが『インドと南アジア・東南アジア』にあると言うのは、巴語(パーリ語)で「四つの~」と言う意味を持つ、
『Cattari』なる語が名前の由来になっているからであります。へーふうん。
これを無理やりローマ字読みして、ラテン語の格変化っぽく語尾に『or』をつけて生まれた造語が『Cattarior(カタリオール)』
更に『四つの~』と言う意味から取って、『四つの武器』をつけてみようと生まれたのがこの二体の≪異僧兵≫でしたと言うお話。
パーリ語と言うのは上座部仏教の経典などに使われる語であるそうで、
『Cattari』と言う語は『cattAri ariya-saccAni』──四つの(cattari)聖なる(ariya)真理(saccani)と言った風に使われるらしいです。
本当にどうでも良すぎてトリビアにもなりはしない。
早い話が、他のデオフォルたちが『キリスト教的』であるのに対して、
このカタリオール/カタリオーレだけは『仏教的』であると言うことが言いたかった訳であります。
そんな本当に無駄なお話でした。
No.20 |
≪殻塔蠱≫アラネトリス Araneturris |
体長:255cm(本体のみ) / 430cm(地面から『塔』の頂上までの高さ) 600cm~( 〃 ・伸長時)
体重:121kg
積層された白い甲殻を纏い、胴体から『捩れた黒い塔』を生やした蜘蛛型の異形。
脚が四本、蟷螂のような前肢が二本。顔面は『人の顔』と化しており、
胴から上方に伸びる『黒塔』の表面には、『“目”のついた赤い突起』が無数に生えている。
≪小塔を持つ蜘蛛≫と称されたが、それはかなり的を射た表現だろう。
Ⅰ音声魔術
『人面』の口から、赤子と老人が同時に叫ぶかのような異質な叫喚と共に、『固体化した音撃波』を放つ。
水面に広がる波紋のように、『黒い半輪』が前進するにつれて広がりながら飛んでいくものだ。
これは攻性の音声魔術によるものであり、触れた箇所に激しい振動と衝撃をもたらす。
Ⅱ『塔』
そしてこの≪アラネトリス≫最大の特徴にして最強の武器が、身に背負った『捩れ黒塔』だ。
塔表面の『“目”のついた赤い突起』は、『塔』から切り離して『ミサイル』のようにして射出することが出来る。
射出された後に衝撃が加えられると、中に凝縮された魔力が爆発して、かなりの熱と爆風を発する。
更に『ロックオン』機能も備えており、攻撃対象の足元に追尾する『赤いサークル』を出現させてから放つことで、
微弱な誘導性能をミサイルに持たせることが出来たのだが──能力者達の機転によってその発動は防がれた。
追い詰められると、『捩れ』が元に戻るかのように、逆方向に捩れるようにして回転しながら塔が伸長する。
それによって『赤い突起』の数を増やし、一度に射出できる『ミサイル』の数を増やすことが出来るが、
その反動に耐えるべく脚を地面に突き刺して身体をその場に固定する必要があるため、隙は大きくなる。
- 『アラネトリス(Araneturris)』と言う名前の由来
古羅語(古ラテン語)で『蜘蛛』を意味する『Aranea(アラネア)』と、
同じく羅語で『塔』を意味する『Turris(トゥルリス)』を組み合わせた造語。
ちなみに、「殻塔蠱」は「カクトウコ」と読みが裏設定的にあります。
ベースは、ライトノベル版『ぼく○の』に登場する《蜘蛛》に影響を受けたもの。
更なるインパクトを出すために、蟷螂の手と『黒塔』を付け足してみた結果生まれました。
No.21 |
≪赫昏鴉≫フラマトルム -Flammatrum- |
体長:196cm(本体)/260cm(黒狼)
体重:79kg(本体・鎧抜き)/148kg(黒狼)
純白の貫頭衣を纏いし天使を模ったようなデオフォル。
但しその頭部は巨大な鴉の骸と化しており、背の翼は血で染まったかのような真紅である。
獅子の如くに巨大な黒狼に跨って現れ、炎を自在に生み出し操る事が出来る。
能力者のような強い力を持つ者を相手にする際には、この黒狼が『漆黒の炎』へと姿を変えたのち、
『闇色の鎧』と『血色に輝く禍々しい長剣』となってフラマトルムの武装と化す。
後述する『錬炎術』と相まって、その戦闘力は非常に高い。
本来ならば『使役される側』である筈が、どういった訳かこのデオフォルは、
少年の姿になったゲーティアと思しき人物を、追跡・殺害せんとしていた。
しかし、現れた
〝教会〟の異端狩り、
ルージュ・コアントローに撃破される。
Ⅰ『練炎術』
フラマトルムの持つ異能──『炎を金属に、金属を炎に変える力』
炎と金属の中間──金属の質量を備えつつ、且つ炎の流動性を持った状態で展開する事も出来る。
丁度『水銀』のような状態に近い。まるで水の如くに、炎が“飛び散ったり”、集まって一つの炎になったりと変幻自在。
対
ルージュ・コアントロー戦の中では、『炎』を『鋼の矢』に変えて射出、
相手の身体に刺さったその『矢』を、再び『炎』に変化させてその身体を蝕むように灼く等の使い方が成された。
ラテン語で『炎』を意味する『Flamma(フランマ)』
同語で『黒いもの』を意味する『Atrum(アートルム)』
その二つを無理やりくっつけた造語。
『ソロモン七十二柱』が一柱、『アンドラス(Andras)』と呼ばれる悪魔がモデル。あくまでモデル。
序列六十三番、三十の軍団を統べる大公爵。その姿は、天使の身体に黒い鳥の頭部、
鋭い剣を手に携えて、黒い狼に跨っているとされているそうです。
曰く、破壊の化身。隙あらば召喚者すらも纏めて皆殺しにすると言う恐ろしいヤツ。
No.22 |
≪唖奏徒≫レステイーゼ -Lesteize- |
【Seal of Lesteize】
『序列ノ四十九』。「声亡く奏でる者」
曰く、「狂える異界の音階概念に受肉させた、怨嗟の形〟」──とのことだが……
表面上に無数の銀ジッパーがなぞった闇色のロングコートに身を包み、純白のタクトを持った長躯。
露出した頭部の皮膚は酷く焼け爛れており、その唇は赤い糸で縫われて塞がれている。
左目に黒い眼帯をしており、大きく見開かれた紅い右目のみの隻眼である。
リリセールによって使役され、少年化していたゲーティアを襲撃、彼を殺害?した。
しかし、その後に訪れた
曇華と戦闘し、敗北。最終的には、彼の持っていた
魔導人形インディアンズの手によって滅ぼされた。
Ⅰ旋律念動
〝狂奏の手繰る心無き魅了〟
レステイーゼの持つ、強力な念力。
ただしこのレステイーゼの場合、通常の念力とは少し異なる。
この『旋律念動』は、ある『特殊空間の内部でのみ作用する念力』であり、
タクトを振るうことで特殊空間の塊を生成し、それを飛び道具の要領で飛ばしている。
この特殊空間の塊は透明だが、周りの空間を歪ませるため、眼に捉えることは可能。
発生するときにはバイオリンの音色が響き、さらに一直線にしか飛ばないため、攻撃の予測は容易だ。
No.23 |
≪穹堕天≫カウェルレ -Cawelle- |
体長:201cm
体重:65kg
やや青みがかった鉄色の積層装甲を全身に纏った、枯れ木の如き痩躯。
頭部は『大鷲の骸』の其れと化しており、眼孔の奥に紅い光を灯らせている。
携えるは身の丈程もあるような長大な薙刀──そして蒼き炎を自在に生み出し操る力も有しており、
戦闘機の如くに洗練されたフォルムを持つ鋼の板(ホバーボードらしきもの)に乗って空を駆ける異端の者である。
リリセールが、とある街を襲撃した際に使役し、居合わせたカイ=スケイプヴェルトを強襲。
加熱していく戦いの中、最終的にはその魂までもを燃やし尽くして消滅する。
Ⅰ『異能解析』
カウェルレの背中からは、鏃の付いた二対四本の鋼線が生えるが、
これらは意思を持った蛇のように伸縮自在で、相対する能力者を穿たんとして鋭く伸びる。
この鏃が体内へと刺さると、カウェルレはその細胞から情報を読み取り、相手の持つ異能を『解析』し始める。
鏃の殺傷力自体は低いが、相手の能力名からその効能に至るまでを読み取り、
確実に相手を殺戮せしめんとする為、その弱点を割り出して必勝の戦略をシミュレートするのである。
Ⅱ『凍焔』
カウェルレが発火能力《パイロキネシス》の他に有しているのが、『生み出した蒼炎を氷に変える力』だ。
『炎⇒氷』は勿論のこと、『氷⇒炎』への形態変化も自由自在で、かなり応用性の高い能力であった。
一見すると『炎が凍った』かのように見えるが、正確には『炎がその形を保ったまま氷へと姿を変える』のである。
辺りで赫灼と燃え立つ炎の紗幕が一瞬のうちに氷へと変貌する様は、
まるで時を止められたかの如き錯覚すら覚えそうな、壮大な光景になる。
空を駆ける異形──空と言えば、蒼。
羅語で『青色の~』を意味する『Caeruleum(カエルレウム)』という語をもじって生まれた造語。
カエルレウム、カウェルレウム、カウェルレゥム、カウェルレンム、カウェルレ──ね、簡単でしょう。
【Seal of Sewok】
その姿は、紅い瞳をした黒豹の頭部を持つ、人身獣頭の異形の者。
紫黒色と白を基調とした騎士服を纏い、背には鷲のような灰褐色の翼が一対生えている。
装備は、左の腰元に下げられている、黄金色の鞘に納まった一振りの長剣のみである。
デオフォル登場回数24回目にして初めて、『序列』の『五十六番目』、
更には『侯爵』であるなどといった言及がなされたが──その詳細は未だ不明である。
闘争や決闘を何よりも重んじる節があり、他の個体と比べると、邪悪さというものは殆ど持ち合わせていなかった。
純粋に、潔く、闘いそのものに価値を見出し、剣と剣が抱擁する様を愛してやまないような武闘者であった。
ランディア古闘技場にて、召喚者もいないのに、ひとりでに『小鍵』から抜け出すようにその姿を現した。
そしてたまたまその場に訪れた
エルヴィアを決闘に巻き込んで、結局は敗れたものの、満ち足りた様子で滅びた。
ⅠBlade=Breed
『ブレイド=ブリード』。一言で言い表すならば、“剣から剣を生み出す能力”である。
一振りの長剣を二振りに増やし、二振りの剣を重ねれば一本の大剣が生まれ、大剣は無数の短剣へと姿を変える。
黒豹のようなしなやかな躍動と、そして時には猛禽の翼で空を舞い、
鍛え抜かれた身体と、これらの生きた剣を振るいながら、彼は闘争へと埋没していく。
Ⅱ小さな墓標
彼はその肉体が散った後、自らの魂を小さな一つの短剣に変えて、勝利者であるエルヴィアへと遺した。
小指ほどの大きさの、白銀のアクセサリーである。鍔には翼が、柄尻には豹の頭がそれぞれ彫刻されている。
それにはこの侯爵『セヲク』の、魂の欠片が託されており、念じれば彼の力の一部を借りることが出来る。
〝気高き剣の抱擁を何よりも重んじる時、我は汝に剣の祝福を授くだろう〟
〝その大いなる鷲の翼は、何者よりも疾く舞い、何物よりも鋭く裂くものである〟
〝汝恐れるなかれ。満天を駆ける汝は、その時、剣が裂く音の意味を知るだろう〟
効果は、以下の通り。
戦闘中に一度だけ(一レス限り)、白銀の剣によって構成された翼を、背に纏うことが出来る。
それを用いれば、空中を自由に、そして素早く駆けることが可能になる。
最終更新:2011年05月21日 01:55