不定期刊行誌〝闇の中〟


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注意

この記事は羽々斬 千鳥が己の主観に基づいて書いた記事であり、

メタ的な見地でいうならば事実の歪曲が多数含まれています。


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  • 〝闇の中〟7月19日号、巻頭記事
『元Justice少年、路地裏での戦闘に密着!!』

如何なる理由かカノッサ機関の捕虜となっていた、〝元Justice〟と名乗る少年、番怒 氷山。
彼が連行される現場を目撃した記者は、矢も楯もたまらず救出に入った。
然し、多勢に無勢。殴られ蹴られ、あわや暴行を受けるかとなったその時、
少年の能力が機関員二十名を凍て付かせ、粉々に砕け散らせたのであった。

+...
 7月18日、21時頃。当記者は不穏な物音を聞きつけ、危険蔓延る路地裏へと足を踏み入れた。
この世界の路地裏は地獄と同義であり、備えなく踏み込むのは自殺にも等しい行為である。
その事は読者諸兄も、十分に承知の上だろうと認識しておく。
 音を辿り、当記者は路地裏へ踏み込んだ。成程物騒な場所だ、それに不潔である。
捨てられたゴミや動物の死骸が、夏の暑さで腐敗しているのだろう。
野良犬や烏などには天国だろうが、ここは人の過ごす様な場所では無い。
ならばこの様な場所で行われているのは、人を外れた者の所業と判断しても相違無いのか?

 20人ほどはいただろうか、何しろ夜間であった為、正確な数は分からない。
そこに居た集団は、この世界に住まうならば知らぬ者はいないだろう集団の証、
〝カノッサ機関〟の印を、それぞれコートに刻んでいた。
この暑い中、コート着用の義務とは御苦労な事である。
 彼等は、一人の少年を拿捕していた。この時点では、まだ彼の素性は分からなかった。
だが、機関員達の言葉の端に登る「支部長」という単語や、彼等の持つ武器(鉄パイプ、角材などから銃器まで)が、
当記者をして不安な予感を抱かせる事となる。

 当記者は(無益だろうとは思ったが)交渉によって彼を引き渡させようと接触を試みた。
機関員達にも優劣関係は有る様で、一番力の強いらしい者が立ちふさがる。
その男はすぐには行動を起こす様子が無かったが、大柄で威圧感が有った。
たじろぎながらも交渉を始めようとした、その時である。
彼の後ろから進み出たスキンヘッドの男が、当記者へとナイフで切りつけてきたのだ。
 必死で逃れようとするが脚が縺れ、その場で倒れ込んでしまう記者。
頭を抱え、うつ伏せになって体を丸めるが、彼等の足や拳は容赦無く降り注いでくる。
この時、誰が蹴り、誰が殴って来たのかは、顔を上げられる状況になく分からなかった。
声で認識出来たのはスキンヘッドの男。「嬲らせてくれ」などの下卑た言葉を吐きながら近づいてくる。
死と、それよりもまだ惨い仕打ちを、覚悟させられる事となった。

 捉えられていた少年が動いたのは、まさにその瞬間。
彼は氷を操る能力者らしく、右腕を氷で覆い、ドラゴンの様な形状へと変化させる。
そして、手近にいた機関員を殴りつけ、壁を貫通する程の力で吹き飛ばしたのだった
 仲間を一撃で倒された事に怯んだ機関員達は、後は烏合の衆も同じ。
鋼をロープ状にして操作する能力者が居たが、少年の能力の前には力及ばず、ロープごと凍結する。
氷を刃へ変化させ、武器を払い落し、拘束を切り離す。
直接触れればそこから体温を奪い、体細胞をすら完全に凍結させ、打ち砕く。
機関員が全滅するまでの時間は計測していないが、一時間と掛からなかっただろう。

 少年の名前は番怒 氷山。彼が言うには、過去に〝Justice〟に所属していたという。
≪ネル・ナハト≫の大乱以降に結成され、世界を敵に回すテロリスト達と戦い続ける彼等。
氷山少年が何を思ってJusticeを脱退したのかは、当記者の知る所では無い。

 「勝者が勝者の価値観で法を定めるから敗者が虐げられるんだ。力を持つ者の使命は敗者を守る為じゃないのかよ」
これは氷山少年が、当記者へと残した言葉である。正義の為に戦った者の言葉は、独特の重さを持っているものだ。
強者が法を定めるのなら、より強い者が法を壊せばよいのではないか。
フリー連合より続く、民衆を守る正義の意志は、今も脈々と受け継がれているのである。


裏:本人感想
うん、一般人好みの記事に出来た!嫌われ者がヒーローに蹴散らされる、王道よね!
ヒーローが熱い言葉をくれたのも好都合だわ、タイミングは違うけど誤差の範囲よ。



  • 〝闇の中〟7月20日号、巻頭記事
『炎天下の街に立つ獣人の少女、募金活動の先に見る未来とは?』

日に日に気温は高くなり、熱中症が恐ろしい今日この頃。夕方と言えど、例外ではない。
街を歩いていた当記者は、そこで募金活動を行っている一人の少女に出会った。
獣人の少女、ブルーローズさん(年齢不詳)へのインタビューを通し、
この世界の闇の一部に、記者なりの意見を述べさせて貰いたい。

+...
 7月20日、夕暮れ時。とは言えどこの季節の事、まだ明るく、暑さも引いていない。
当記者も汗をだくだくと流しながら、日陰へ日陰へと移動しつつ歩いていた。
彼女、ブルーローズさんに遭遇したのはその時である。
 遠くから見た彼女は、テーマパークの従業員の様にも見えた。
猫の様な耳や尻尾、青色の毛皮。身に付けている衣服は、水着を発展させた様な露出度。
暑いのか涼しいのかは、良く分からない。きっと暑いのでは無いかと当記者は推測する。

 彼女が手にしていた募金箱には、『身寄りのない子供達の全寮制学校設立の募金』との謳い文句が書かれていた。
この世界の現状は、小紙の愛読者の方々ならご存知だろう。人は理由なく殺され、理由なく不幸が訪れる。
弱者であり労働力として不足のある子供は、親の庇護が無ければ、運を天に任せるばかりなのだ。
例えば、ストリートチルドレンなど、この例に当てはまるだろう。彼等は出来る限り弱そうな得物から搾取する。
自分達が弱者であり、群れても大した戦力にならないと知ってしまっているからだ。
そういった子供達がどうにか成長する事が出来れば、『路地裏族』(不良と呼ばれる人種、マフィア、カノッサの下っ端等々)へ。
何時死んでしまうとも分からない立場となり、幼い頃の自分と同じ境遇の者を生みだしているのだ。
 この負の連鎖を断ち切る為には、全ての子供を不幸から遠ざければ良い。単純で、だが実現不可能な事。
その実現不可能に立ち向かうのが(当記者と然程年齢が違う様にも見えないが)、幼い少女だとなれば、興味も湧く。
募金箱に小銭を投下しつつ質問をすると、彼女は快く答えてくれた。
「非情なだけじゃないのが、世界のいいところ」。そんな言葉のプレゼントを、最初に頂いた。

 貴女は世界のいずこに情を感じ、何故この様な活動を始める事になさったのでしょうか?
当記者が何を置いても最初に訊ねたのは、この1点。いや2点。彼女が行動を開始した理由である。
幾つもの言葉を重ね、思考を重ね、彼女がゆっくりとだが答えてくれた所に依れば、
「(この世界に)非情な部分があるのは、間違いない」「だけど、それだけじゃないの。逆の人もいっぱいいた」
きっとこの二つの言葉で、その思考は御理解いただけるだろう。
世界の冷たさ、非情さを知らない子供では無い。人間の腹黒さも、集団の残酷さも、きっと彼女は知っている。
その上で非情ではない一部の人の、その善良さを強く信じているのだろう。
 彼女の思想は、おそらく性善説に分類される。人は迷い、悪い道へと進んでしまうという考え方だ。
迷う子供に正しい道を示す事が出来たなら、彼等は正しい人となるだろう。
だが、この世界は悪い手本が多すぎる。打ち捨てられた子供が、正しい手本に出会える確率は低い。
だからこそ彼女は学校を作って身寄りの無い子供を集め、1人でも多くの子供を正しい道へ導こうとするのだろう。

 彼女がこの考えに至ったのは、3人の人物の影響が大きいのだという。
その内の2人は、彼女を育てた人らしい。残念ながら会う事も、その名前を知る事も出来なかった。
そして、もう1人。事情により名は伏せるが、とある少年の影響だそうだ。
 その少年は未だ学生だそうだが、身寄りの無い子供を救いたいと、日夜戦い続けているという。
自分が、幼馴染達と学校に通えたことが救いになった。たったそれだけの、聞く人によっては些細な理由で、だ。
これを愚かと笑う事は容易いだろう。だがその前に考えてみると良い。ならば貴方は、どれだけの事なら命を賭けられるのか?
命は一つしかないから大切に、これは真理だ。だが大切にするのは、それを何時か何処かで使う為では無いのか。
彼は活動を開始した。その点で、世界を憂い嘆くだけの大多数より、彼は崇高な存在であると言えよう。

 ブルーローズさんと〝少年〟は、学校設立の為の資金を、既に幾らか用意しているという。
だが、施設の維持、教材の補充、生徒の衣食と考えていけば、資金は幾らあっても足りはしない。
その為に彼女達は、この計画のパトロンを募っている様だ。
見返りは無い。貸した資金に、大した利息も付くまい。世間からの名声は、1年も持たないだろう
大金を費やし、得られるのは子供達からの感謝と、今より少しだけ良い未来への可能性だけだ。
それだけで十分では無いか?金も命も、使う為に大事に溜めるのだ。死ねば一様、腐って犬の餌の身の我々なのだから。
 また(現時点では必要ないかも知れないが)、教職員も募集するという。
「小~中学生教員免許があるとぐーだけど、ないなら国語と歴史、魔術や道徳専攻だといいかな」とはブルーローズさんの談。
当記者が付けくわえるのならば、生活に余裕のある方、としたい所ではある。

 「路地裏に迷う前に」目に付いた子供を救う。今は、2人で合計4つの目しかない。
1人増えれば目は2つ増える。10人増えれば20増える。百々目鬼一人いれば100も増える。
自分の足元を見る目は1つで十分だ、1つばかり彼等に貸しても損は無いと思う伊達酔狂の人種が居るのなら、
街頭で汗を流して佇む、青い毛皮の少女に声を掛けてみると良い。

追伸:私用ではあるけれど。購買の商品なら、卵たっぷりのサンドイッチが好きよ。催促じゃないけど。


裏:本人感想
我ながら真面目くさった記事ねぇ。だけど、今回は意味が有るわ。
追伸の意味に気付けるのは誰かしら。案外、誰でも分かるかも知れないわね。



  • 〝闇の中〟7月26日号
  • 巻頭記事『独占スクープ!花火大会、一転して阿鼻叫喚の地獄絵図』 
  • 特集・不定期連載『旅人あり東国より来る』

7月25日夜間、地の国マドルンシティに於いて花火大会が行われた。
少々個人的な理由で地の国を訪れていた記者は、そこで偶然にもテロ集団の襲撃に遭遇した。
『月蛾軍』を名乗る軍勢の軍師、烏丸 享(からすま きょう)との戦闘を通し、
未だ平和から遠いこの世界へと降り注ぐ、新たな脅威を分析する。

また、特集の不定期連載では、櫻の国東部についてのあれこれを綴る。
第一回の取材協力者は、旅人のRさん(男性・年齢不詳)。

+...
巻頭記事

 日光が激しく気力と水分を削り取って行く今日この頃、炎天下の夏。
地の国、マドルンシティに於いて、花火大会が行われた(7月25日夜間)。
 櫻の国東部、或いは異世界より流れ込んだ風習に従う、大陸でも昨今一般的となってきた形式の祭りであり、
この日ばかりは常の衣服を皆脱ぎ棄てて、浴衣姿で団扇と共に歩く姿が見受けられた。
屋台から立ち上る湯気、食べ物の匂い、店番の呼び込み文句。平和そのものの光景である。
第十二回。この世界では比較的、新しい祭りと言えるかも知れない。

 異変は、祭りも佳境となり愈々メイン、花火の登場を待つばかりという段階で起こった。
耳慣れた火薬の炸裂音、風を切って空へ駆けあがる花火玉の音、それらに従って空を見上げてみれば、
空に有るのは星と月ばかり。雲が申し訳程度、紺色に灰色を添えているという有様だった。
 いや、冷静かつ先入観を断ち切れた者、そして幸運な者ならば、音源が自分達の身長より低い位置に有る事に気付いただろう。
不幸な者は気付く暇すらない。爆風により身を焼かれ、飛散する破片に肉と骨を砕かれる。
たちまちに祭り会場は、ソースの臭いを掻き消す程の、肉の焦げる臭いで埋め尽くされた。
死者の数は、カウントする暇が無かった。これについては地の国の公式見解を待って頂きたい。
はっきりと言える事は、会場の中心部に居た者は、殆どがその命を落としたという事だけである。

 当記者はその時、やはり会場に居て、花火の第一波を今か今かと待っていた。
危険を察知し、周囲の者を散らそうと叫ぶも、祭りの喧騒の中で私の声は通らない。
かろうじて身を縮めて駆けまわり、爆風から逃れる事に成功した。
 これは、幸運のたまものである。決して、技量が生んだ必然などではない。
もしも大会で優勝出来る程の力量が有ったとしても、地中からの炸裂に直撃すれば命が危ない。
この様なテロ行為の初撃は、相当な実力者であろうと運に任せて避ける事しか出来ないのだ。
危険は決して他人事では無い。所謂〝能力者〟も、これは覚えていて欲しい。
 話を戻す。地中からの爆発の後、立って居たのは私と偶然居合わせた一人の女性。
そして、この一件の首謀者なのだろう事が窺える(これについては後述)一人の男だった。
彼の名は烏丸 享(からすま きょう)。自称、『月蛾軍 軍師』だという。
月蛾軍がどの様な集団であるかは、この無差別爆破から幾らかは窺える。だが、核心に迫る程では無い。
よって当記者はこのテロリストの拿捕を狙いつつ、彼等『月蛾軍』の企みを明らかにせんと立ち向かったのだった。

 結論から言おう。彼等は目的を持たない―――或いは、手段こそを目的とする―――テロリストである。
いや、テロリズムという言葉の定義に従うのならば、彼らはそもそもテロリストですらない。
彼等はシリアルキラーの集団であり、またこの件に於いてはスプリー・キラーなのだ。
 テロリストは、政治的な要求、意図を持つ。彼等の目的は殺害、或いは戦闘行為そのものだ。
極論、彼等は誰を殺しても目的を達成する事が出来、また殺害手段を選ぶ必要すらない。
仮に殺害手段を選ぶのならば、それは彼等が己の楽しみの為に自らを律する事に他ならないだろう。
難易度の低いゲームに自分で制限をし、より長い間楽しめるようにする事と同じだ。
そして彼等にとって民間人の殺害などは、コントローラーから手を離していてもクリア出来るゲームである。

 先に当記者は、「窺える」と記述した。それは烏丸 享なる男が用いた、特殊な武器の為である。
所有していた探知機に依れば、それは地中を自由に移動し、何らかの合図で炸裂する爆発物だ。
爆発の威力を確保する為だろう、浅い位置を移動している様で、耳を澄ませばノイズが聞こえる。
烏丸 享が当記者達の目の前に現れた時も、そのノイズを引き連れていたのだ。
 爆発の予兆は音で察知出来る。作動の際にノイズは一際大きくなる。
また、電子制御されていると予想出来るその爆発物は、もしかすれば電子的な介入で無効化出来るかも知れない。
だが、何よりも有効なのは、烏丸 享本人に接近する事だ。
爆発は範囲こそ狭いが威力は高い。当人とて、巻き込まれれば無傷では済まされない。
近づいてしまえば、自分を巻き込んで起爆するという選択肢は取れないという事なのだろう。
軍師という肩書きを持つなら尚更、小さな一度の戦いの為に命を賭ける事は出来まい。

 結果的に、烏丸 享に逃げられはしたものの、居合わせた女性とと当記者の共同戦線により、被害の拡大は防がれた。
とは言え、数十から百近い被害のスコアに、2を足すか足さないかという違いでしかない。
もしもこのテロが、水の国の中心で行われたら?大会は近い、世界中から人が集まるこの時期に?
死者は数倍にもなりかねない。パニックを起こした群衆が、二次災害を引き起こしてしまう事も有るだろう。
 繰り返すが、彼等に思想や理想は無い。殺害、破壊を目的とした狂気の集団だ。
懐柔は出来ない、遭遇したのなら戦う以外に道は無い。戦う力が無いのなら、何を捨てても逃げる事。
能力者1名は数十の兵器群にも勝る可能性が有る。力無き者では、まぐれですら勝ち目はないのだから。


裏:本人感想
とりあえず、現状で危険度最高の集団……って事は伝わるかしら?
おお怖い怖い、怖くて涙が出ちゃうだってジャーナリストだもん。
……追いかければ結構ネタになりそうねぇ……


+...
特集・不定期連載

 櫻の国東部は、この世界でも異質の文化を持つ国である。出身者が言うのだから間違いない。
家に帰れば靴を脱ぎ、ベッドが有れば上に布団を敷いてしまい、男女の混浴を躊躇わない。
この様な限定的な事項ばかりでなく、探れば多々あるだろう。魚を生で食したり、衣服を身に付けるのが面倒だったり……
その様な国からの来訪者との接触を、この連載では取り上げていこうと思う。

 この連載最初の協力者はRさん(男性・年齢不詳)だ。長身に紳士的態度が魅力のジェントルマンである。
櫻の国東部で生まれ、今は大陸をあちらこちらに流れている彼とは、深夜の道路で遭遇した。
彼のバイクの後部に乗せてもらったが、女の身では少々負担が大き過ぎる乗り物であった。
 東部出身者らしく、彼は刀を腰に下げていた。おそらくは能力者、実力も相当だろう。
大会に出場するのだろうかと問うてみたが、その様なつもりはない様子である。
どうやら彼は、探し人がいるらしいのだった。

 探し人―――おそらくは〝彼女〟―――は、『みりぃ』と言う名前らしい。
これだけではヒントが少なすぎると文句を言うと、彼は彼特有の、立場を弁えて距離を保つ様な態度で、
「きっと共通の、櫻の国生まれの三つ子の知り合いが居る。いや、四つ子……五つ子かな?」と教えてくれた。
生憎と当記者は、この『みりぃ』なる人物を知らない。ヒントを聞いても分からない。
故にこの紙面を(借りるのでは無く自由に)使い、訪ね人の広告を打たせて頂く。

探しています:『みりぃ』と言う名の、櫻の国に一卵性の多胎児の知り合いを持つ、おそらく女性か少女。
       彼等(彼女等?)の別な知りあいが、会いたいと願っています。

 日光の暴虐から逃れて、夜間の静かな会話を楽しむというこの風情は、櫻の生まれなら共感もしてくれるだろう。
風流を楽しむ事が出来る紳士と再会の約束を交わし、当記者は次の同郷人を探す事にしたのだった。


裏:本人感想
……こっちはまた、分かり辛い記事になったもんねぇ……本当の事を書けないのは辛いわ。
でも本人がもしも見てくれたら、少しは気にしてくれるかも……うん、それに賭けよう。一点張りで。