十数年前・烏丸邸


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~十数年前・烏丸邸~

『おォい!……ったく、あのガキどこ行きやがった!酒はきらすなっつってただろうが!!』

「お父…さん………?」

『どこ行ってた!?遅ぇんだよ!俺が呼んだらさっさと来いっていっつも言ってるだろうが!!』

「ごめんなさい、おトイレしてたから……」

『言い訳してんじゃねぇよ!』ドガッ!

「がっ…ふ…っ!……ごめ……な…さ…」

『俺がわざわざテメェなんかを育ててやってんだぞ?…親の言う事は聞いとけよ――分かってんのカァ!?アァ!!?』
バキッ!ドガ!ドフッ!

「ひぁ…!…がっ……あぁっ…!!……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」

『さっさと酒買ってこいよ、金なら[まま]から小遣貰ってんだろ?』

「……は……はい、すぐに………買ってきます……………」

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―――そんな日の続いていたある日―――

~烏丸邸・庭園の隅~

『ぁんだ…?………ガキの癖に俺を呼び出しやがって……最近生意気だな、躾してやんねぇと…』

「お父さんっ♪」

『ぁんだぁ?ヤケに上機嫌じゃねーか?(とーとー気でもふれたか?)』

「あのね、わたしね、すごいんだよ♪」

『なにがだよ!さっさと言えよ、また怒られたいか?』

「あのね、……ほら!」
ガサガサ……バッ!

『あぁん?ただの烏じゃねーか、餌付けでもしたのか?』

「うぅん、この烏さん、すごいんだよっ!」

『だから何がだよ!』

「真っ暗になるんだよ………♪」

『は?………何言って…………な、なんだコリャ!?なんも見えねぇぞ…!?…な、なんだよこれ…オイ!ガキ!テメェが何か…』
ドンッ、グサッ!

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ドンッ、グサッ!

『は………?………な………なんだよ………コレ…………』

「これ?ハサミって言うんだよ?お父さんが私を切る時に使うの……」

『そうじゃ…ね………こ、この…………クソガキィィッ!テメェの親は誰だと思ってやがるッッ!テメェを育ててやったのは誰だと思ってやがるッッ!!………こ…の……クソガキがァァァァッッ!!』

「お父さん…………私は白だよ……?……なんで………なんで名前で呼んでくれないの……?………私のナマエは………シロ……ナノに…………」

『うるせぇぞクソガキがッッ!さっさとこの暗いのを何とかしやがれッッ!!!』

「…………お父…さん………」

グサッ!
『ぐぁ……がァァァァァァッッッッッ!!』

グサッグサッグサッグサッグサッグサッ
グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ

『……………………』

「…………動かない………死んだ……の?……」
「お父さん……ゴミ散らかしてたらいつも殴ったよね………どうしよう…………そーだ♪」
バサバサバサバサバサッ!
カァー ガァー カァー ギャーッ カァーッ

「綺麗に食べていーよ♪骨は…………どこかにすててきて………」
カァー バサバサバサバサッ!

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~その数時間後~

『あれ?白………?お父さん知らない?』

「うぅん?知らないよ?」

『そう……どこかで迷惑かけて無ければ良いけど…………』

「たぶん………ダイジョウブだよ♪」

『そうかしらね……………白、今日のオヤツおいしい?久しぶりにケーキを焼いたから少し心配なんだけど………』

「ダイジョウブ!とってもおいしいよ!ママ♪」



――その数日後、失踪届けが出され、さらに七年後に死亡認定がされた――――