メフィスト

メフィスト

キングの父親にして、かつて魔界でサタンの元についていた悪魔
その実力は未知数だが、サタンが危険視していることから相当な実力を持つことがうかがえる。
人間の女と恋仲になったことから悪魔の反逆者となり、魔界と対立することとなった。
キングは彼を追っていて、裏切り者として彼を始末する任務を背負わされていた。

だが、彼は実は真の父親ではなかった。
キングはメフィストと人間の女「エルー」の間に生まれたサガのクローンであり
そのサガの父がメフィストである。
なので正式にはキングの父親ではない。

どういう経緯でエルーと恋仲になったのかは定かでないが、当時の彼はまだサタンのもとで働いていたので、人間に恋をしたことを隠しながらサタンの元についていたことになる。
そしてエルーがサガを出産したその直後、サガの魔力が暴走、エルーを殺害。
メフィストが止めようとするも、その圧倒的なポテンシャルに敵わず
最終的に全てを知ったサタンが介入、サガを抑え込み引き取って行った。
その際に、メフィストは一旦身を隠し、後に息子を取り返すつもりでいたが
時すでに遅し、サタンは半魔の持つ圧倒的な力に魅入られ、サガは半魔のクローン製造実験のモルモットとして扱われた。
精神がおかしくなるまで追い込まれ、やがて研究は一個の個体――後にキングと名付けられる者を残し失敗に終わり
魔界はこれを全てを不問にし、永久監獄インサニティにサガの身を閉じ込めたのだった。

怒りに燃えるメフィストがとった行動は、かつてその禍々しさから封印された禁断の古代兵器「クリプトン」をサタンより先に見つけ出し
脅しに使い、息子を開放させ、愛する者の眠る地上を犯そうとする魔界勢力を潰すことだった。

だが長年に及ぶ逃亡生活や、息子を見捨てたという苦悩から計画は遅れ
とうとうサタンが先にクリプトンの在処を示した封書を発見したという情報を耳にし、
焦りに駆られた彼はわざと魔界に忍び込みその身を確保させる。
全ては封書が隠されている魔皇城に近づくための計画だった。
気づかれないうちに脱獄した彼は魔皇城に忍び込み、封書を盗み出すことに成功。
残るは封書の封印を解き、クリプトンを掘り起こすだけとなったのだが、
封印はなかなか解けず、魔界勢力は地上の侵攻を開始。
連合までもを懐柔させようとする彼等に激昂、戦闘に介入し、事情を話す。

最終的にパラノイア・グラオザームの介入で魔界勢力の侵攻は一時終焉を迎え
キングがインサニティにてサガを打ち取ったという情報を聞きつけ、
彼もクリプトンを使用する意味がなくなったのか、最近は姿すら現していない。
そもそも、サタンが見つけたのは本物の封書だったのか。そこには本当に、クリプトンのありかが示されていたのか。
今となっては分からないが、すべてを失った彼がもはや魔界に復讐しようなどと思う事ももうないだろう。

息子のクローンが息子を殺す。
彼は今、どんな心境なのだろうか。
未然に終わった大戦、残ったのは深い悲しみだけだった。

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最終更新:2009年07月30日 01:52