第一話「剣崎一真」

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第一話『剣崎一真』 橘が去ってから三ヵ月後。 剣崎と侑斗はファンガイアを見つけては退治する日々をおくり、剣崎に至ってはある程度日本語を覚えていたのである。 剣崎「何!?街のはずれで奴等が暴れているって!?」 侑斗「ああ。まぁ今回もそんなに強い奴じゃないだろう。 俺とお前で事は足りる。」 剣崎「分かった…。」 侑斗「ハナはもう寝てるな。 それじゃ、パッと行くか。」 そう言うと二人はゼロライナーに乗り、ファンガイアへの元へと向かって行った。 デネブ「侑斗~侑斗はどこだ!? まったく最近は単独行動が多い…あ、単独じゃないか。」 街のはずれ…かつてAREA-Xと呼ばれていたこの土地。 ならず者達の集まる無法地帯である。 モモタロス「わはは!金と酒持って来い!!!」 剣崎「あれが…ファンガイア?」 侑斗「妙に赤い奴だな…ネタが尽きたのか?」 侑斗は緊張のあまりつまらないことを口走った。 モモタロス「ぐへへ、おいボウズ!いいモン持ってるじゃねーか!」 少年「あ、それは!」 ウラタロス「やめときなよ先輩…」 キンタロス「そうやで、こんなことばっかりしとったらまたあいつらが…」 リュウタロス「あれ?みんな怖いの?答えは聞いてないけど。」 モモタロス「うるせぇ!あいつらが怖くて盗賊団やってられっ…」 そう言い終わる前にモモタロスにぶつかる二人の男がいた。 モモタロス「いてぇ!な、何しやがんだ!!?」 侑斗「うるせぇんだよ!!!」 侑斗は間髪入れずにモモタロスに肘鉄を入れる。 見事みぞおちに入ったのか、イマジン(?)はその場にうずくまってしまった。 モモタロス「ウ、ウグゥ~!」 剣崎「あ、あぁ~、何もそこまでしなくても…」 ウラタロス「何だこいつら!?」 キンタロス「こんなところにノコノコと…」 リュウタロス「やっちゃいな、モモタロス!!」 モモタロス「ぐ、ぐふっ、やってくれるぜお前ら… ふ、ふふふ…はーっははっははっは!!!」 剣崎「ウェーーーーーーーーーイ!!!」 モモタロス「ぬ、お前が笑うなぁ!!!」 剣崎「ヘシン!」 侑斗「変身! …最初に言っておく、俺はかーなーり、眠い!だから早く終わらせて帰る!」 剣崎「ウェエエエイ!!!」 ウラタロス「ちょ、出番これだけ!?」 侑斗「お前らは邪魔だ!!!」 キンタロス「何ィ!?」 剣崎「ボルャスンディド」 リュウタロス「うわぁ~!」 あっという間にイマジン三体を片付けた二人。 ついにモモタロス撃破まで後一歩と迫ったその時… モモタロス「ぐはぁっ!?」 突然モモタロスの体を光が貫き、倒してしまった。 侑斗「何だ!?」 ???「ふん…こんな者に苦戦しているとは…」 剣崎「お前は…カガヴィイイイ!!!」 何と、現れた男は加賀美であった… 加賀美「お前たちが頼りないから、俺がZECTを率いてやっていかないと駄目じゃないか…」 侑斗「な、何がどうなってんだ…?」 立ち尽くす二人…その目の前に現れたのは、間違いなく『加賀美新』であった。 ハナ「ヂネブ、これ片付けといて!」 デネブ「デネブです。」 剣崎「加賀美!起きろ加賀美」 加賀美「まったく…ムニャニャムニャ…俺がZECTを」 剣崎「起きろ!!」 加賀美「ビクッ!!はい!加賀美新、すぐ現場に」 剣崎「ヒーロータイムのネタを使うな。それより今日はバイトなんじゃないのか?」 さっきまで見ていたのは加賀美の夢だった。それもそのはずだ。いくらガタックになったとはいえ、彼があんなに強いはずはない。加賀美は落胆しながらアルバイトに行った。 剣崎「ん?なんだ、何か胸騒ぎがする。これは…アンデットか?」 加賀美がアルバイトに行った後、何故かアンデットの気配を察知した剣崎はそこに駆けつける。そこにいたのは、前に出会ったカマキリのようなライダーと、それと戦ってるアンデットだった。 そして、そのライダーはなんなく、アンデットを倒した。 「強い…」 変身して駆けつけた剣崎だが、出番もなく終わってしまった。 剣崎「あんた味方なんだよな?俺と一緒に…ヴェッ」 いきなり、剣崎は謎のライダーに攻撃されてしまう。 謎のら(ry「すべてが俺の敵だ。貴様もな!」 剣崎「う、ウェ!!!」 謎「ふん、他愛もない…」 謎のライダーが剣崎を倒そうと腕を振り上げたその時… (こぼれ落ちる砂のように誰も時止められない) 謎「!?」 剣崎「こ、この歌は…仮面ライダー電王の!」 侑斗「クソっ、歌を間違えてしまった!デネブーーーーーー!!!!」 デネブ「ごめん、侑斗!」 謎「何だあいつらは…?」 侑斗「最初に言っておく!俺はかーなー…」 謎「ふんっ!」 決め台詞を言わせる間も無く、謎のライダーはゼロノスに攻撃した。 が、ゼロノスはすんでのところで攻撃をかわしたのだった。 侑斗「い、いきなりかよ!? そっちがその気なら、俺にも考えがある!」 デネブ「侑斗をよろしく!」 剣崎「くっ、俺はドウスレバ…!」 タッタ…タッタ…タラタタラタタタ~タ♪ 剣崎「今度は何の音だ?」 侑斗「この音は…」 謎n(ry「?」 謎の音楽が奏でられた時、奴はやってくる。 愛犬『てつを』「父さーーーん!!」 侑斗「っておもちゃの犬かよ!?」 デネブ「あれ、おかしいな。ちゃんとゼロライナーに置いてきたのに」 侑斗「しかもお前のかよ…」 デネブ「ほら、おうちに戻るんだ」 デネブがリモコンを押し愛犬てつをに命令する。 愛犬てつを「お前たちの操り人形になってたまるかぁぁ!!」 デネブ「ただをこねてはいけません」 侑斗「で~ね~ぶ~、さっさと片づけろ!」 怒りのあまり、デネブにプロレス技をかける侑斗。 デネブ「ごめんよ侑斗~。でも誰がこんなところまで持ってきたんだろ?」 愛犬てつを「これはきっとゴルゴムの策略に違いない!」 剣崎「なんか…声が父さんににてるな。」 謎「フン、今のままでは面白くもなんともない。 次に逢うときまでお預けだ。」 剣崎「ウェ?」 そういうと謎のライダーはどこかへと去っていってしまった。 侑斗「良かったなオマエ、助かったぞ。」 剣崎「ウェ、ウェー…」 次の日 加賀美「ど、どこへいったんだアイツ!?」 置手紙「旅ニ出マス」 加賀美の家には剣崎の姿は無く、 あったのはそう書かれた置手紙だけであった… 第一話 完

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