オペラ作曲家別索引

オペラ対訳完成

その他対訳完成

対訳一部完成

このサイトについて

アクセス数

  • 今日  -
  • 昨日  -
  • 累計  -

翻訳エンジン


bose_soundlink_color_ii





第1幕

序曲

ドン・パスクァーレの家の部屋、
奥に共通の入口の扉
両脇には中の別室に繋がるドアがある

第1場
ドン・パスクァーレひとり じりじりして時計を見ている

【ドン・パスクァーレ】
もう9時だぞ
ドクターは戻ってもよい頃だ
(聞き耳を立てる)
黙るんだ!…聞こえたと思ったが…空耳か…
多分風の音だろう
苦い薬を
甥のやつめ お前に準備してやるぞ!
わしもドン・ソマーロ(ロバ野郎)と呼ばれるだろうな
あの女に会わせずにいたら

【マラテスタ】
入っても良いかい?
 (マラテスタが入ってくる)

【ドン・パスクァーレ】
入ってくれ 入ってくれ


第2場
ドクター・マラテスタと前場の人物

【ドン・パスクァーレ】
(気がかりな様子で)
どうだった?…

【マラテスタ】
黙れ あわてるな

【ドン・パスクァーレ】
わしは待ちきれんのだ
で 花嫁は…?

【マラテスタ】
見つかったよ

【ドン・パスクァーレ】
すばらしい!

【マラテスタ】
(何ちゅう単細胞!)
あんたの望み通りの相手だよ
聞けよ 簡潔に
その容姿を言い表すならば

【ドン・パスクァーレ】
目を見開き 耳を澄まして
黙って じっくり聴かせて貰おうか

【マラテスタ】
天使のように美しく
この地上の巡礼者のよう
ユリのようにさわやかだ
朝に花開くユリのように
語りかけ ほほ笑むその瞳
心を支配するその眼差し
黒檀をにも負けぬその黒髪
魅力的な笑顔

【ドン・パスクァーレ】
そんな花嫁なんだな!ああ 嬉しいことだ!
胸のうちの心臓がじっとしておられぬぞ

【マラテスタ】
無垢で純粋な魂
彼女自身は気付いてはいないが
類いまれなる謙虚さは
愛すべき優しさは
不幸な人々にとって
愛おしく 親切で 好ましい
天が彼女をお産みになったのだ
ひとつの心を祝福しようと

【ドン・パスクァーレ】
で 家族は?

【マラテスタ】
裕福で 実直だ

【ドン・パスクァーレ】
姓は?

【マラテスタ】
マラテスタ

【ドン・パスクァーレ】
(あえて問う)
それはあんたの親類なのかい?

【マラテスタ】
ちょっと違うな
俺の妹だ

【ドン・パスクァーレ】
おお 嬉しや!
これ以上のことは望みようもないぞ
それで わしはいつ彼女に会えるのだ
いつお許しが出るのだ?

【マラテスタ】
明日の夕刻には

【ドン・パスクァーレ】
明日だって?今だ 今だよ
頼むぞ ドクター!

【マラテスタ】
その熱意を抑えてくれ
静まれ 落ち着け
すぐにここに来るよ

【ドン・パスクァーレ】
本当か?

【マラテスタ】
仕度していてくれ
俺がここへ連れて来るから

【ドン・パスクァーレ】
おお 友よ!
(彼を抱擁して)
じゃあ連れてきてくれ..

【マラテスタ】
だが聞いてほしい…

【ドン・パスクァーレ】
何も言うな

【マラテスタ】
だが..

【ドン・パスクァーレ】
「だが」など言うな 飛んで行ってくれ
でないとこの場で死んでしまう
(口を押さえ付けて
彼を外へ押し出す)
尋常でない炎をわしは感じる
もはやこれに抵抗することはできぬ
老いた身の不幸など忘れるぞ
わしは20歳のように若く感じるのだ
ああ!愛する人よ 急いで来てくれ
かわいい花嫁よ!
さあ 子供を半ダースほど
さあ 生んで
さあ 育てて
わしのまわりでふざけて回るのを見せてくれ
わしは生まれ変わったのだ 甥に話してやろう
あのちょっと脳の足りん奴に
見せてやるのだ わしが得たものを
(舞台裏を眺めて)
奴め 良い具合にやってきたな


第3場

【ドン・パスクァーレ】
ちょうど良いところに来たな わしは
お前を呼びにやるところだったのだ
さあお入り

【エルネスト】
御意のままに

【ドン・パスクァーレ】
説教をするつもりはないが
お前にちょっと確かめて置きたいことがある
本当なのかそうでないのか
2ヶ月ほど前だが
わしはお前に縁談を持ってきたよな
家柄良く 金持ちで美人の?

【エルネスト】
はい そうです

【ドン・パスクァーレ】
お前に譲る約束をしたな その時
わしの財産を もしわしが死んだら
すべてお前にやるとの?

【エルネスト】
はい そうです

【ドン・パスクァーレ】
だがはっきり言ったよな もし拒否すれば
相続は無効 そしてお前の望みはすべて奪うと
わし自身が結婚してでもな 必要とあらば?

【エルネスト】
はい そうです

【ドン・パスクァーレ】
よろしい
お前に3ヶ月前に勧めた縁談を
わしはまた勧めるぞ

【エルネスト】
無理です 僕はノリーナを愛しているんです
彼女に僕はもう誓ってしまった…

【ドン・パスクァーレ】
ああ あの無一文の
貧しいあばずれの未亡人だな…

【エルネスト】
ご婦人には敬意を払ってくださいよ
貧しいけれど名誉ある高潔なひとです

【ドン・パスクァーレ】
お前は本当に決めたのか?

【エルネスト】
取り消すなど不可能です

【ドン・パスクァーレ】
よかろう では考えておけ
自分の住む所を見つけることを

【エルネスト】
僕を追い出そうっていうのですか?

【ドン・パスクァーレ】
お前の頑固さは
あらゆる約束を無効にしたのだ
覚悟を決めろ わしは妻を貰うぞ

【エルネスト】
(最大限に驚いて)
奥さんを貰うですって?

【ドン・パスクァーレ】
そうだ 若造よ

【エルネスト】
あなたが?…

【ドン・パスクァーレ】
まさしくこのわし自身がじゃ

【エルネスト】
驚いて申し訳ありませんが…
驚きです…
 (ああ何てとんでもないこと!)
あなたが?…

【ドン・パスクァーレ】
言った通りだ 何度でも繰り返すぞ
(苛立って)
このわし パスクァーレ・ダ・コルネート
地主は ここに宣言する
宣言するぞ 御みずから
お前たちに話すという名誉にあずからせて貰おう
わしは嫁を貰うのだ

【エルネスト】
御冗談を

【ドン・パスクァーレ】
法螺を吹いてなどおらぬ
見ておるがいい 来たる日を
確かに 歳は取ってはいるが
しかし若さは保っているのだ
だから腕力も精力も
まだまだ十分なのだ
その一方 お前は 若造よ
追い出される仕度をしておけよ

【エルネスト】
(この狂気の沙汰に
僕の計画は台無しだ!
甘く清らかな夢よ
僕の青春の夢よ さらば
僕が富と華やかさを求めたのも
あなただけのためだったのに 愛する人よ
哀れにも 捨てられて
悲惨な状況に落とされてしまった
あなたにこんなみじめな姿を見せるくらいなら
愛しいひとよ あなたを諦めた方がいいくらいだ)

【ドン・パスクァーレ】
(しかし全く 何て変わった奴だ!
全く頑固な石頭め!
今頃になって ようやく
理解できたようだな
こいつががっかりしてるのは良く分かるが
だがそれは自分が望んだことなのだ
他の誰も
責めるわけには行くまいて!)

【エルネスト】
(しばらく間を置いた後に)
あともう二言ほどよろしいですか

【ドン・パスクァーレ】
わしは何でも聞いてやるぞ

【エルネスト】
間違う恐れがありますよ ひとりだけで決めると
助言を貰ってはいかがですか
ドクター・マラテスタに
彼は真面目で正直な人ですし
 
【ドン・パスクァーレ】
そうだな

【エルネスト】
相談なさいませ

【ドン・パスクァーレ】
いや もうすでに
しっかり相談したのだ

【エルネスト】
やめておけって言われたでしょう!

【ドン・パスクァーレ】
いいや それどころか
奴は励ましてくれたよ
とても喜んでな

【エルネスト】
(愕然として)
なぜ?なぜなんです?ああ そんなこととは…

【ドン・パスクァーレ】
確かに これはここだけの話だがな
(こっそりと)
彼女は…分かるか?… その若い娘というのは
なあ…黙っていろよ…あいつの妹なのだ

【エルネスト】
妹!どういうことですか?
(大いに動揺して)
ドクターのですか?

【ドン・パスクァーレ】
ドクターのだ
 
【エルネスト】
(僕から運命が奪い去ったのだ
僕は失ったのだ 愛する人を
友人だと思っていた人が
実は裏切り者だと分かったのだ!
すべての慰めを奪われて
哀れな男よ!どうやって生きて行けば良いのだ?
ああ!こんな苦しみを与えないでください
僕の今の苦しみのような)

【ドン・パスクァーレ】
(こいつめ すっかりこたえているようだな
石みたいに固まって
何も話せなくなっている
胸の痛みに息もできないみたいだ
まあこれに慣れるのも 奴には良い薬だ
自分の身の程を知るためにはな
無分別なことをしていたと学ぶがいい
まともな人間になるためにはな)
 (退場)


ノリーナの家の部屋
第4場
ノリーナは手に本を持ち 読みながら入ってくる

【ノリーナ】
騎士はそのまなざしに
心臓の真ん中を貫かれ
ひざまずいてこう言いました
私はあなたの騎士です!
そしてそのまなざしの中にはあふれていたのです
楽園の味わいが
その騎士リッカルドは
愛にすっかり打ちのめされ
誓いました 決して別の女性に
心を捧げることはしないと
(笑う)
ハ ハ! ハ ハ!
私も魔法の力を知ってるわ
まなざしを生かす時と場所との
私はどうやって燃えるのかも知っているわ
心が 穏やかなな炎で
このほんのちょっとしたほほ笑みの炎でね
私は効果も知っているのよ
いつわりの涙が
突然心を苦しめることの
私は千の方法を知っているわ
愛の手練手管の
愛撫でも 簡単な技巧でも
心を誘惑するためのね
私の頭脳は特別なの
回転が速くて 活気があって…
私は、冗談好き
私は輝くのも好き
もし怒りを感じても
それをずっと抱えることなんかしない
怒りをすぐに笑いに変えるのよ
(笑う)
すぐに自分の怒りをね
私の頭脳は特別なの
私の心も特上品よ
 
ところで ドクターはどうしたのかしら!
ああ 待ちきれないわ!
仕組まれたロマンスで
ドン・パスクァーレをはめるんだって
大急ぎでそうほのめかしてたけど
私はほとんど理解できなかったのよ
だから今会おうと思ってるのに…
(召使いが入ってきて彼女に一通の手紙を渡し出て行く ノリーナは宛名を見る)
エルネストの字だわ…胸騒ぎが
(読んで 驚いた様子を見せ
 それから呆然とする)
ああ!哀れな私!


第5場
マラテスタと前場の人物

【マラテスタ】
(喜んで)
良い知らせだ ノリーナ
俺たちの策略は…

【ノリーナ】
(激しく)
私はそのことから手を洗うわ

【マラテスタ】
何だって?どうしたんだ?

【ノリーナ】
(彼に手紙を渡して)
読んでみてよ

【マラテスタ】
(読む)
「僕のノリーナ 今僕はこれを書いている
死んでしまった僕の心と共に
だけど心はすぐに甦るだろう
ドン・パスクァーレがけしかけられたんだ
あの悪党によって」…ありがたい!
「あの二つの顔を持ったドクターのために
その妹と結婚して
僕はこの家を追い出され
相続の権利を奪われたんだ 愛が僕に求めている
あなたを諦めることを
だから今日僕はローマを発って
できるだけ早くヨーロッパとも
お別れするよ 幸せになってね それが
僕の熱い願いなんだ あなたのエルネストより」
またいつもの馬鹿だな!

【ノリーナ】
だけど行ってしまうって!…

【マラテスタ】
あいつは行かないよ 請け合うぞ 仕掛けを
あいつにも教えておかなくちゃな
我々の計画のすべてを話すことにしよう
そうすりゃ奴だってここに残るさ
ずっと元気になって

【ノリーナ】
だけど その計画って
どういうことなのかちゃんと教えて下さらないの?

【マラテスタ】
甥を懲らしめようとしてるんだ
自分の言うことを聞かないものだから
それでドン・パスクァーレは自ら妻をめとることにした

【ノリーナ】
そのことはもう話してもらったわ

【マラテスタ】
そうだったな それで俺は 彼のドクターだから
彼の決心が固いのを見て
急遽戦術を変更したんだ
お前のため そしてエルネストのためになるよう
あいつを喜ばせてやれるようにな ドン・パスクァーレは
俺に修道院に入ってる妹がいるのを知っている
お前にその役をやって貰いたいんだ -
彼はお前を知らない - だから俺は紹介する
他の奴らに気付かれる前に
彼はお前に会って 恋に落ちるってわけさ

【ノリーナ】
すばらしい作戦ね

【マラテスタ】
熱烈に 熱烈にお前と結婚するだろうさ
カルロット 俺のいとこを
公証人に仕立ててやる 後は
お前の腕次第だ
奴を絶望させるんだ 老いぼれは耐えきれず
考え直すだろうさ …
そうすりゃ …

【ノリーナ】
十分よ 良く分かったわ

【マラテスタ】
よろしい

【ノリーナ】
準備はできてるわ しくじらないようにしなくちゃね
愛しい人への愛のためなら
私は騙しもするし お芝居もするわ
私は何をしなくちゃいけないか分かっているわ

【マラテスタ】
知っての通り エルネストと
俺とは友だちだから あいつには良くしてやりたいんだ
ただ罠を仕掛けるだけだけどな
ドン・パスクァーレを嵌めるための

【ノリーナ】
良く分かったわ
さあ 約束しましょ

【マラテスタ】
それじゃお前の役割について教えよう

【ノリーナ】
偉そうにするの?

【マラテスタ】
違うよ

【ノリーナ】
悲しそうにすればいいのかしら?

【マラテスタ】
いや そういう役柄じゃない

【ノリーナ】
じゃあ泣けばいいの?

【マラテスタ】
いいや

【ノリーナ】
それじゃ叫ぶの?

【マラテスタ】
いや そんな役柄ではないんだ
ちょっと聞いてくれ
純真な娘のふりをするのさ

【ノリーナ】
どうやってやるのか教えてよ

【マラテスタ】
首を傾け 口をつぐんで

【マラテスタとノリーナ】
さあ どれだけうまくできるかやってみよう

【ノリーナ】
(演技しながら)
あたし恥ずかしい…お年頃なのよ…

【マラテスタ】
いいぞ いいぞ ブリっこちゃん!
それでOKだ
首を傾けて

【ノリーナ】
こんな風に…

【マラテスタ】
いいぞ 口をつぐんで

【ノリーナ】
あたしハズカシイわぁ

【マラテスタ】
ああ 絶妙だ!それで十分

【マラテスタとノリーナ】
さあ 大急ぎで
大仕事を片付けに
そうだ 急ごう
心は勇気に満ち溢れている
あの老いぼれの頭を きっと
今こそ 振り回してやろう

【ノリーナ】
大仕事を片付けようと思ったら
私の勇気は倍増したわ
復讐を考えるだけで
私はもう復讐を果たしたような気分よ
強欲で残酷な欲望が
私の願いに対抗するけれど無駄よ
私は言ってやるわ 十分に
思い知らせてやると うまく行くでしょう

【マラテスタ】
ほとんどドン・パスクァーレも考えていないだろう
嵐の一撃が
この時に待ちかまえているだろうとは
彼の頭の上に襲い掛かるのだ
嵐の叫びと唸り声が
稲光が見える 雷鳴が聞こえる
雷は遠からず
炸裂するのが聞こえてくるだろう
Act1

Overture

Sala in casa di Don Pasquale, con porta in fondo d'entrata comune, e due porte laterali che guidano agli appartamenti interni.

Scena prima
Don Pasquale solo. Guarda con impazienza all'orologio.

DON PASQUALE
Son nov'ore; di ritorno
il dottore esser dovria.
(ascoltando)
Zitto!... Parmi... È fantasia...
Forse il vento che passò.
Che boccon di pillolina,
nipotino, vi preparo!
Vo' chiamarmi don Somaro
se veder non ve la fo.

MALATESTA
È permesso?
(Malatesta di dentro)

DON PASQUALE
Avanti, avanti.


Scena seconda
Il dottore Malatesta e detto.

DON PASQUALE
(con ansietà)
Dunque?...

MALATESTA
Zitto, con prudenza.

DON PASQUALE
Io mi struggo d'impazienza.
La sposina...?

MALATESTA
Si trovò.

DON PASQUALE
Benedetto!

MALATESTA
(Che babbione!)
Proprio quella che ci vuole.
Ascoltate, in due parole
il ritratto ve ne fo'.

DON PASQUALE
Son tutt'occhi, tutto orecchie,
muto, attento a udir vi sto.

MALATESTA
Bella siccome un angelo
in terra pellegrino,
fresca siccome il giglio
che s'apre in sul mattino,
occhio che parla e ride,
sguardo che i cor conquide.
Chioma che vince l'ebano
sorriso incantator.

DON PASQUALE
Sposa simile! Oh, giubilo!
Non cape in petto il cor.

MALATESTA
Alma innocente e candida,
che sé medesma ignora;
modestia impareggiabile,
dolcezza che innamora
ai miseri pietosa,
gentil, buona, amorosa.
Il ciel l'ha fatta nascere
per far beato un cor.

DON PASQUALE
Famiglia?

MALATESTA
Agiata, onesta.

DON PASQUALE
Casato?

MALATESTA
Malatesta.

DON PASQUALE
(con intenzione)
Sarà vostra parente?

MALATESTA
Alla lontana un po'...
È mia sorella.

DON PASQUALE
Oh gioia!
Di più bramar non so.
E quando di vederla,
quando mi fia concesso?

MALATESTA
Domani sul crepuscolo.

DON PASQUALE
Domani? Adesso, adesso.
Per carità, dottore!

MALATESTA
Frenate il vostro ardore,
quetatevi, calmatevi,
fra poco qui verrà.

DON PASQUALE
Da vero?

MALATESTA
Preparatevi,
e ve la porto qua.

DON PASQUALE
Oh caro!
(lo abbraccia)
Or tosto a prenderla..

MALATESTA
Ma udite...

DON PASQUALE
Non fiatate.

MALATESTA
Ma...

DON PASQUALE
Non c'è ma, volate,
o casco morto qua.
(gli tura la bocca
e lo spinge via)
Un foco insolito mi sento addosso,
omai resistere io più non posso.
Dell'età vecchia scordo i malanni,
mi sento giovine come a vent'anni.
Deh! cara, affrettati,
dolce sposina!
Ecco di bamboli mezza dozzina
veggo già nascere,
veggo già crescere,
a me d'intorno veggo scherzar.
Son rinato. Or si parli al nipotino.
A fare il cervellino
veda che si guadagna.
(guarda nelle scene)
Eccolo appunto.


Scena terza

DON PASQUALE
Giungete a tempo. Stavo
per mandarvi a chiamare.
Favorite.

ERNESTO
Sono ai vostri comandi.

DON PASQUALE
Non vo' farvi un sermone,
vi domando un minuto d'attenzione.
È vero o non è vero
che, saranno due mesi,
io v'offersi la man d'una zitella
nobile, ricca e bella?

ERNESTO
È vero.

DON PASQUALE
Promettendovi, per giunta
un buon assegnamento, e alla mia morte,
quanto possiedo?

ERNESTO
È vero.

DON PASQUALE
Minacciando, in caso di rifiuto,
diseredarvi, e a torvi ogni speranza,
ammogliarmi, se è d'uopo?

ERNESTO
È vero.

DON PASQUALE
Or bene,
la sposa che v'offersi, or son tre mesi,
ve l'offro ancor.

ERNESTO
Non posso; amo Norina,
la mia fede è impegnata...

DON PASQUALE
Sì, con una spiantata,
con una vedovella civettina...

ERNESTO
Rispettate una giovine
povera, ma onorata e virtuosa.

DON PASQUALE
Siete proprio deciso?

ERNESTO
Irrevocabilmente.

DON PASQUALE
Or ben, pensate
a trovarvi un alloggio.

ERNESTO
Così mi discacciate?

DON PASQUALE
La vostra ostinatezza
d'ogni impegno mi scioglie.
Fate di provvedervi. Io prendo moglie.

ERNESTO
(nella massima sorpresa)
Prender moglie?

DON PASQUALE
Sì, signore.

ERNESTO
Voi?...

DON PASQUALE
Quel desso in carne e in ossa.

ERNESTO
Perdonate lo stupore...
La sorpresa...
(Oh questa è grossa!)
Voi?...

DON PASQUALE
L'ho detto e lo ripeto.
(con impazienza)
Io, Pasquale da Corneto,
possidente, qui presente,
qui presente, in carne ed ossa,
d'annunziarvi ho l'alto onore
che mi vado ad ammogliar.

ERNESTO
Voi scherzate.

DON PASQUALE
Scherzo un corno,
lo vedrete, al nuovo giorno.
Sono, è vero, stagionato,
ma ben molto conservato,
e per forza e vigoria
me ne sento da prestar.
Voi frattanto, signorino
preparatevi a sfrattar.

ERNESTO
(Ci volea questa mania
i miei piani a rovesciar!
Sogno soave e casto
de' miei prim'anni, addio.
Bramai ricchezze e fasto
solo per te, ben mio:
povero, abbandonato,
caduto in basso stato,
pria che vederti misera,
cara, rinunzio a te.)

DON PASQUALE
(Ma, veh, che originale!
Che tanghero ostinato!
Adesso, manco male,
mi par capacitato.
Ben so dove gli duole,
ma è desso che lo vuole,
altri che sé medesimo
egli incolpar non può!)

ERNESTO
(dopo breve pausa)
Due parole ancor di volo.

DON PASQUALE
Son qui tutto ad ascoltarvi.

ERNESTO
Ingannar si puote un solo:
ben fareste a consigliarvi.
Il dottore Malatesta
è persona grave, onesta.

DON PASQUALE
L'ho per tale.

ERNESTO
Consultatelo.

DON PASQUALE
E già
bello e consultato.

ERNESTO
Vi sconsiglia!

DON PASQUALE
Anzi, al contrario,
m'incoraggia,
n'è incantato.

ERNESTO
(colpitissimo)
Come? Come? Oh, questa poi...

DON PASQUALE
Anzi, a dirla qui fra noi,
(confidenzialmente)
la... capite?... Ia zitella,
ma... silenzio... è sua sorella.

ERNESTO
Sua sorella!! Che mai sento?
(agitatissimo)
Del dottore?

DON PASQUALE
Del dottor.

ERNESTO
(Mi fa il destin mendico,
perdo colei che adoro,
in chi credevo amico
discopro un traditor!
D'ogni conforto privo,
misero! a che pur vivo?
Ah! non si dà martoro
eguale al mio martor)

DON PASQUALE
(L'amico è bello e cotto,
in sasso par cangiato;
non fiata non fa motto,
I'affoga il crepacuor.
Si roda, gli sta bene,
ha quel che gli conviene.
Impari lo sventato
a fare il bello umor.)
(partono)


Stanza in casa di Norina.
Scena quarta
Entra Norina con un libro alla mano, leggendo.

NORINA
Quel guardo il cavaliere
in mezzo al cor trafisse
piegò il ginocchio e disse:
son vostro cavalier!
E tanto era in quel guardo
sapor di paradiso,
che il cavalier Riccardo,
tutto d'amor conquiso,
giurò che ad altra mai
non volgeria il pensier.
(ridendo)
Ah, ah! Ah, ah!
So anch'io la virtù magica
d'un guardo a tempo e loco,
so anch'io come si bruciano
i cori a lento foco,
d'un breve sorrisetto
conosco anch'io l'effetto,
di menzognera lagrima,
d'un subito languor.
Conosco i mille modi
dell'amorose frodi,
i vezzi, e l'arti facili
per adescare un cor.
Ho testa bizzarra;
son pronta, vivace...
mi piace scherzar,
mi piace brillar.
Se monto in furore
di rado sto al segno,
ma in riso lo sdegno
(ridendo)
fo presto a cambiar.
Ho la testa bizzarra,
ma core eccellente.

E il dottor non si vede!
Oh, che impazienza!
Del romanzetto ordito
a gabbar don Pasquale,
ond'ei toccommi in fretta,
poco o nulla ho capito,
ed or l'aspetto...
(Entra un servo, le porge una lettera ed esce. Norina guardando la soprascritta.)
La man d'Ernesto... io tremo.
(legge: dà cenni di sorpresa,
poi di costernazione)
Oh! me meschina!


Scena quinta
Malatesta e detta.

MALATESTA
(con allegria)
Buone nuove, Norina,
il nostro stratagemma...

NORINA
(con vivacità)
Me ne lavo le mani.

MALATESTA
Come? Che fu?

NORINA
(porgendogli la lettera)
Leggete .

MALATESTA
(leggendo)
"Mia Norina; vi scrivo
colla morte nel cor.
Lo farem vivo.
Don Pasquale aggirato
da quel furfante"... Grazie!
"da, quella faccia doppia del dottore,
sposa una sua sorella,
mi scaccia di sua casa,
mi disereda infine. Amor m'impone
di rinunziare a voi.
Lascio Roma oggi stesso,
e quanto prima l'Europa.
Addio. Siate felice. Questo
è l'ardente mio voto. Il vostro Ernesto. "
Le solite pazzie!

NORINA
Ma s'egli parte!...

MALATESTA
Non partirà, v'accerto. In quattro salti
son da lui,
della nostra trama lo metto a parte,
ed ei rimane,
e con tanto di cor.

NORINA
Ma questa trama
si può saper qual sia?

MALATESTA
A punire il nipote,
che opponsi alle sue voglie
Don Pasqual s'è deciso a prender moglie.

NORINA
Già mel diceste.

MALATESTA
Or ben, io suo dottore,
vistolo così fermo nel proposto,
cambio tattica, e tosto
nell'interesse vostro, e in quel d'Ernesto,
mi pongo a secondarlo. Don Pasquale
sa ch'io tengo al convento una sorella,
vi fo passar per quella -
egli non vi conosce - e vi presento
pria ch'altri mi prevenga;
vi vede e resta cotto.

NORINA
Va benissimo.

MALATESTA
Caldo caldo vi sposa.
Carlotto mio cugino
ci farà da Notaro. Al resto poi
tocca pensare a voi.
Lo fate disperar: il vecchio impazza,
I'abbiamo a discrezione...
Allor...

NORINA
Basta. Ho capito.

MALATESTA
Va benone.

NORINA
Pronta son; purch'io non manchi
all'amor del caro bene:
farò imbrogli, farò scene,
so ben io quel ch'ho da far.

MALATESTA
Voi sapete se d'Ernesto
sono amico, e ben gli voglio,
solo tende il nostro imbroglio
Don Pasquale a corbellar.

NORINA
Siamo intesi.
Or prendo impegno.

MALATESTA
Io la parte ecco v'insegno.

NORINA
Mi volete fiera?

MALATESTA
No.

NORINA
Mi volete mesta?

MALATESTA
No, la parte non è questa.

NORINA
Ho da pianger?

MALATESTA
No.

NORINA
O gridare?

MALATESTA
No, la parte non è questa.
State un poco ad ascoltar.
Convien far la semplicetta.

NORINA
Posso in questo dar lezione.

MALATESTA
Collo torto, bocca stretta.

MALATESTA e NORINA
Or proviam quest'altra azione.

NORINA
(con affettatura)
Mi vergogno... son zitella...

MALATESTA
Brava, brava, bricconcella!
Va benissimo così.
Collo torto.

NORINA
Cosi...

MALATESTA
Brava. Bocca stretta.

NORINA
Mi vergogno.

MALATESTA
Oh, benedetta! Va benissimo cosi.

MALATESTA e NORINA
Vado, corro
al gran cimento,
Sì corriam.
Pieno ho il cor d'ardimento.
A quel vecchio affé la testa
questa volta ha da girar.

NORINA
Già l'idea del gran cimento
mi raddoppia l'ardimento,
già pensando alla vendetta
mi comincio a vendicar.
Una voglia avara e cruda
i miei voti invan contrasta.
Io l'ho detto e tanto basta,
la saprò, la vo' spuntar.

MALATESTA
Poco pensa don Pasquale
che boccon di temporale
si prepari in questo punto
sul suo capo a rovinar.
Urla e fischia la bufera,
vedo il lampo, il tuono ascolto;
la saetta fra non molto
sentiremo ad iscoppiar.


Creative Commons License
この日本語テキストは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
の下でライセンスされています。
@ 藤井宏行



|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|