第1幕

(ジークフリートの城の中庭)

合唱
志を高く、手を挙げよ
祈りを込め、天に向かって
無限の力を持つ、主よ、
我々は 全能の主のしもべ!
未来永劫に わたり
主の国は 存在する。
主のために 我々は常に、
死に行く覚悟は できている!
いかなる災いに 襲われようとも、
主は我々に 救いの手を差しのべる。
主は 恩寵の源、
救済は 主だけがなしうる。

(ヒドゥルフスがお供を伴って教会から出て来る。)

ヒドゥルフス
神の御心に叶った戦いに向けて
武装の準備を整えろ!
スペインからフランスに侵入した
アブドルハーマンこそ、我々の信仰の
不倶戴天の敵なり!

合唱
奴を滅ぼせ!

ヒドゥルフス
その男の残虐行為に憤慨し、
高潔なるカール・マルテルが蜂起した。
その厚顔無恥な敵を剣で罰すべく、
この国の勇者たちを招集する

合唱
カール・マルテル万歳!

ヒドゥルフス
彼の名において諸君に命じる、
自ら剣を取る力があると
思うものは、各自武装せよ。
カール・マルテルはジークフリート伯に、
戦いの指揮を委ねられた。
キリストの十字架を護るために、
十字軍を結成したのだ。

合唱
準備は万端!

ヒドゥルフス、合唱
(力をこめて)
戦うのだ、勇敢な男たちよ、
キリスト教の 名声と栄誉のため。
天使の軍が お前たちを先導し、
主は常に お前たちと共にある!

準備は 万端、
いくさへ、戦いへ、
主キリストの ために
死に行く 覚悟で。

未来永劫に わたり
主の国は 存在する。
主のために 我々は常に、 
死に行く覚悟は できている!

いかなる災いに 襲われようとも、
主は我々に 救いの手を差しのべる。
主は 恩寵の源、
救済は 主だけがなしうる。

ゴーロ
(独りで)
私も共に行けたら!この聖人の
祝福の言葉を受け入れられるのに!
彼らと同様に
血なまぐさい戦場で名声を求めれば
名誉の戦死だって得られるのに!
私に命じられたのは別のこと
じっと、静かにしていろと!
平穏にしていろというのか!

心の平安よ、わが胸に入れ、
この深い苦悩を、様々な感情の
激しい争いを、鎮めてくれ。
心の平安よ、わが胸に入れ!

いかに太陽が 金色に輝こうとも、
すべてが私には 陰鬱に見える。
嘆くことができたら、泣くことができたら、
涙よ、かつてのように流れてほしい!

かつて 私の心は
全く別のことを 考えていた!
争いや 激戦を求めて
私は 駆り立てられていた!
どんな馬も 乗りこなす、
どんな谷でも 跳び越える、
どんな戦場も 広過ぎることはなく、
どんな勝利も 私には手が届く!
どんな勝利も 私には手が届く!
そうして 故国に凱旋し
満ち足りて 休息をとる。
その時 ツィターが
私の歌に 合わせて奏で、
その歌い手を 賞賛する声が
広間に 響き渡った。
人々は 皆
その 喜びの歌に
心からの 感謝を示した。
そして豪華な 饗宴の場では
杯に 酒が満たされ
いっそう 高らかに
その歌は 鳴り響いた。
かつては そうだった、
だが今は!

心の平安よ、わが胸に入れ(繰り返し)。

ジークフリート、ジークフリート公よ、
私にとって第二の父ともいうべき方、
私があるのはあなたのおかげだが、
今回ばかりは何をなさるのか!
貴方の奥方をお守りせよと
貴方は私に命じられた!
私のような人間が、
天使のようなお方を護るというのか!
あの方が近づいて来る、いっそ逃げ出したい、
隠れてしまいたい、
陽の光が差さない所へ!

(ゴーロは舞台後方に去る。ジークフリート、ゲノフェーファ、ドラーゴ、バルタザール、カスパール、家来たち登場)

ジークフリート
貴女を得て、まだほんの数ヶ月なのに、
容赦ない運命が私を
貴女から引き離す。

ゲノフェーファ
たとえ離れ離れになっても
聖なる絆で結ばれて私たちはひとつです、
どんな遠くても愛のまなざしは届きます。

ジークフリート
貴女はドイツの女性だ、だから泣いてはいけない。
我々の信仰への侮辱に耐えろというのか?

ゲノフェーファ
貴方が勇者でないなら、貴方がジークフリートでないなら
私は嘆いたりはいたしません。

ジークフリート
深い悲しみの夜の後には
いつか喜びの日がやって来る。

ゲノフェーファ
貴方がどこにおられようとも、愛がお供いたします。

ジークフリート
キリスト教のため、立派に戦おう、
戦いの幟(のぼり)を高々と掲げよう!

ゲノフェーファ
貴方を私に授けてくださった主に、
御心に沿って、愛する方を委ねます。

ジークフリート
愛する妻よ

ゲノフェーファ
愛する夫よ

二人
このような英雄/妻を持つ者に
幸あれ!

(舞台裏でトランペットが鳴る。)

ジークフリート
我々を呼んでいる!

(従者たちの方を向いて)

お前たちに
言うことがある! ドラーゴよ、
お前はいつも忠実だった、
使用人たちのことはお前に任す、
上手くやってくれ!

ドラーゴ
(丁重に)
仰せの通りに、いたします。

ジークフリート
(アンゲーロを指しながら)
特にこの哀れな男を気にかけてやってくれ。
言葉はおぼつかないが、
その目は心の忠実さを語っている。
傷つけることがないように!

ドラーゴ
仰せの通りに、いたします。

ジークフリート
(ゴーロを見ながら)
まだひとり足らない、ゴーロだ、
我が家に一番近しいお前が
そんなに離れた所に?

ゲノフェーファ
なんて青ざめた顔をしているの

ドラーゴ
なんと困惑して

ゲノフェーファ
お別れが辛いのですわ、誰よりも

ジークフリート
私と共に
戦いに行きたいと?

ゴーロ
その通りです!

ジークフリート
お前はここに残ってほしい。
一番信頼できる者に、私の一番大切な妻を
託しておきたい。

(心を込めてゴーロに)

それがお前だ!
妻に男の保護が要る時に、
妻のことを頼む。

(他の家来たちに)

そしてお前たち、ここにいる
ゴーロがこの館の主人だ。
彼を私だと思って、仕えるのだ!

ゴーロ
私より相応しい者が
いるかと思いますが

ゲノフェーファ
私は喜んで貴方を騎士としてお迎えします

ゴーロ
伯爵夫人殿、貴女は
私を買いかぶられておられます。

ジークフリート
言葉をつつしめ、
もう時間がない、
トランペットが呼んでいる。
出発だ、私の馬を連れて来い!

合唱

出発だ、さあ戦場へ!
勇者、ジークフリート伯爵が、
伯爵が 軍を率いて、
その軍を 勝利の栄光に導く。

愛しい方に キスを!
別れを 告げなければならない!
我々は 武運に恵まれて、
すぐに 戻って来る!

カール・マルテル、カール・マルテル、勇者の槌が、
すべての異教徒に 振り下ろされる!
敵は 槌の金床だ、
我々はまさに 大いに打ちまくる!
この槌のなんと強く 高らかに響くこと!
カール・マルテル、カール・マルテル!

ゲノフェーファ
お元気で

ジークフリート
達者で

ゲノフェーファ
さようなら!

ジークフリート
さらば!

ゴーロ
(独白)
口づけを交わしている!
見ると、つらい!

合唱
出発だ、さあ戦場へ!
勇者、ジークフリート伯爵が、
伯爵が 軍を率いて、
その軍を 勝利の栄光に導く。
愛しい方に キスを!
別れを 告げなければならない!
我々は 武運に恵まれて、
すぐに 戻って来る!

ゴーロ
(ジークフリートへ)
殿、馬の準備ができました!

ゲノフェーファ
ああ、私も一緒に行けたら!

ジークフリート
元気を出して、落ち着いて!

ゲノフェーファ
お元気で!

(ジークフリートが彼女を抱いてキスして、馬で旅立つと、気を失って倒れる。)

ゴーロ
武骨な軍人だ!剣のことは
よくご存じだ、どんな手でも。
でも愛のことはご存じない!殿は奥方の魂を奪ってしまったのに! あの方が亡くなっても、私は悔やまない!
でもあの方が息を吹き返した!
お命が甦ってきた、
唇に赤みがさしてきた!
おお、唇、魅力的な唇!
貴女に口づけする者は、
ここでこっそりできたら、永遠の幸福、
その口づけは決して忘れることはない。
決して!決して!

(あたりを見回しながら)

今ならできる、私ひとりだ。
天国の護衛を司る
大天使ケルビムのような
この方の聖なる目は未だ開いていない。
しよう、口づけせずにはいられない

(彼女に口づけする。)

ゲノフェーファ
(正気に戻って)
私のジークフリート!
あなたは誰?

ゴーロ
忠実な部下です!

ゲノフェーファ
支えてください!
めまいがする!

(ゲノフェーファはゴーロの腕に支えられて城のほうに退場。)

マルガレータ
(城門の背後から出て来て)
見てご覧、なんとご立派な騎士様だこと!
その喜びに満ちたご様子!
羽根飾りのついた帽子、剣がよく似合う、
勇気もおありだ!
口づけするために身をかがめた時、
情熱の炎がその頬になんと溢れていたことか!
奥方をひとり残して、伯爵はご出陣、
となると美しい若者が
そうなっても無理からぬ!
私には安らぎも、憩いもずっとない、
それに加えていささか恨みも!

(城に向かって脅かすような態度で)

あんたが私をこの館から追放したことに、
伯爵殿、今こそあんたにその復讐をしてやる!
しっ、奴が来る!

(ゴーロが城から出て来る。)

ゴーロ
(独白)
お前は 何てことをしたんだ
妄想に 囚われたとはいえ、
お前は 口づけしたんだ
お前の ご主人の奥方様に。
お前は その高貴な
お体を 抱きしめたんだ。
お前は 破ったのだ
騎士の 誓いを。
あさましい奴め、出て行け
できる限り 遠くへ行くのだ!

(城門から出て行こうとする。)

マルガレータ
ゴーロ!

ゴーロ
(誰だか気が付かず)
あっちへ行け!

マルガレータ
我が息子よ、どこへ行く?
長らく会わなかったとはいえ、
あんたの乳母に声もかけずに?

ゴーロ
お前、マルガレータがここに?

マルガレータ
不人情にもあんたはかつて私を追い出したが、
それでも私は怒ってはいないよ。

ゴーロ
だが私はお前が嫌いだ、お前が
邪悪な素行と黒魔術に
ふけって以来というもの。
吐き気がする。
ここは美徳の館だ!

マルガレータ
美徳の館だって?
ああ、長い放浪の果てに
ここで敷き藁でも見つけて
休もうと思っていたのに

(こそこそと)

なのに、この館で私が目にしたものが
美徳だと

(耳元で囁いて)

確かに、
キスしたくなる別嬪さんだ。

ゴーロ
(彼女を掴んで)
見たのか?! 死ね!

マルガレータ
(冷淡に)
やったらいい、どうせ乳母にすぎない、
あんたがやろうとするのは、母親じゃない。
ゴーロよ、あんたは病んでるよ

ゴーロ
そう、死ぬほどの病んでる

マルガレータ
私に任せて、
いい医者を知っている

ゴーロ
くそ婆、魔女め、出て行け!
お前も、この館も、
何もかもいやだ。
この人生の悲惨な重荷に、
私はもう耐えきれない。
誰も私を知らない所へ、
そういう所へ行こう。

(彼が行こうとすると、マルガレータが止める。)

マルガレータ
あんたはあの可哀想な奥方をひとり残すのか、
あんたがいないと寂しがるだろう、
生きる気力を失くすに違いない。
あの方はあんたを好いていると、皆言っている。

ゴーロ
(彼女の手を握りしめながら)
何の話だ?誰がお前に言ったんだ?

マルガレータ
そんなに腕をきつく締め付けないで。
そんなことはすぐに分かるじゃないか。

ゴーロ
嘘だ、
お前は純真なあの方を知らない

マルガレータ
まあ、なんて上手い具合にことが運ぶんだ!
伯爵は出陣、あんたは館に残る。
ひょっとすると、伯爵は戦死するかもしれない、
あんたは跡継ぎになるかもしれない!
世間ではそんなことが起きても珍しくない。
山と谷がひとつになることがあるなら
二つの炎が燃えるなんてずっとたやすいこと。
成功を祈る、成功を!

(彼女は行こうとする。)

ゴーロ
もう行くのか?

マルガレータ
行かなければ、シュトラスブルクへ

ゴーロ
(なれなれしく)
言ってくれ、お前が私だったらどうする?

マルガレータ
(独白)
引っ掛かってきた

(大声で)

私があんたのような
眼をした若者なら、
望みをかける、
相手が女王様だとしても。

ゴーロ
ああ、望んでいいなら、マルガレータ、
お前を王侯貴族のようにもてなそう!
この城に残ってくれ、
自分の眼で見てほしい!

マルガレータ
もう十分見た、これ以上必要ない!

ゴーロ
ほんの数日でいいから!

マルガレータ
是非にというなら!

ゴーロ
残ってくれるか?

マルガレータ
そうさね

ゴーロ
私の力になってくれるか?

マルガレータ
お役に立てるなら

ゴーロ
私に手を置いて!

マルガレータ
ここに!

ゴーロ
そして誓えるか、私を助けてくれると?

マルガレータ
誓うよ!

ゴーロ
新たな 生命で
お前は私を 満たしてくれた。
お前が うまくやれば、
計画は 成功する。
あの方が 私のものになる。
天使が 地上に
降りて 来ようとも!
新たな 生命で
お前は私を 満たしてくれた。
お前が うまくやれば、
計画は 成功する。
あの方が 私のものになる。
天使が 地上に
降りて 来て
あの方を 守ろうとも!
あの方が 私のものになる。
天使が 地上に
降りて 来て
あの方を 守ろうとも
あの方を 防ごうとも、
あの方が 私のものになる、
今が チャンスだ!

マルガレータ
(独白)
思った通りに、
上手くいった。
奴を丸め込み、
奴を籠絡した。

(大声で)

奥方はお前のものになる、

(独白)

奴を丸め込み、
奴を籠絡した。

(大声で)

天使が 地上に
降りて 来て
あの方を 守ろうとも

(独白)

奴を丸め込んだ

(大声で)

奥方はお前のものになる、
今がチャンスだ!
ERSTER AUFZUG

(Großer Schloßhof in Siegfrieds Burg)

CHOR
Erhebet Herz und Hände
Voll Andacht himmelan
Zu Ihm, dess' Macht ohn' Ende,
Dem All' wir untertan!
Sein Reich es soll besteh'n
In aller Ewigkeit,
Für ihn zum Tod zu geh'n,
Sind allzeit wir bereit!
Was sollt' uns bringen Schaden,
Will er nur mit uns sein,
Er ist der Quell der Gnaden,
Das Heil bei ihm allein.

(Hidulfus tritt mit Gofolge aus der Kirche)

HIDULFUS
Zu einem gottgefäll'gen Kampfe
Rüstet Ihr Euch!
Es gilt dem Erzfeind unsers Glaubens,
Abdorrhaman, der aus Spanien in
Das Frankreich hereingebrochen!

CHOR
Verderben ihm!

HIDULFUS
Von seinen Gräueln empört,
Erhebt sich der gewalt'ge Karl Martell,
Und ruft die Tapfern dieses Landes auf,
Den Frechen mit dem Schwert zu strafen -

CHOR
Heil Karl Martell!

HIDULFUS
In seinem Namen fordr' auch ich euch auf,
Bewaffne jeder sich, der Kraft
Ein Schwert zu tragen in sich fühlt,
Dem edlen Pfalzgraf Siegfried,
Dem Karl des Krieges Führung anvertraut,
Zum heil'gen Zug sich anzuschließen,
Zu schützen Christi Kreuz!

CHOR
Wir sind bereit!

HIDULFUS, CHOR
(mit aller Kraft)
So streite denn, du tapfre Schar,
Der Christenheit zu Ruhm und Ehr';
Der Engel Heer fleuch' vor dir her,
Der Herr sei mit dir immerdar!

Wir sind bereit,
Zu Kampf und Streit,
Für Christ den Herrn
Zum Tod zu geh'n

Sein Reich es soll besteh'n
In aller Ewigkeit,
Für ihn zum Tod zu geh'n
Sind allzeit wir bereit!

Was sollt' uns bringen Schaden,
Will er nur mit uns sein,
Er ist der Quell der Gnaden,
Das Heil bei ihm allein!

GOLO
(Allein)
Könnt' ich mit ihnen! Weiht' auch mich
Des heil'gen Mannes Segensspruch!
Wer doch wie sie
In blut'ger Feldschlacht könnte werben
Um Ruhm, - den Tod der Ehre sterben!
Ein Anderes ist mir beschieden -
Ruh' - Still-sein! - -
Wär' es auch der Frieden!

Frieden, zieh' in meine Brust,
Sänftige das tiefe Leid,
Der Gefühle grimmen Streit, -
Frieden, zieh' in meine Brust!

Trüb' will Alles mir erscheinen,
Wie die Sonn' auch golden scheint -
Könnt' ich klagen, könnt' ich weinen,
Tränen, wie ich sonst geweint!

Wie anders mein Sinnen
In früheren Tagen!
Da trieb's mich hinaus
Zu Kampf und Strauß!
Kein Roß mir zu wild,
Keine Kluft mir zu breit,
Zu eng das Gefild,
Kein Ziel mir zu weit!
Kein Ziel mir zu weit!
Und kehrt' ich dann heim
Zu fröhlicher Rast,
Wie klang da beim Schalle
Der Zither mein Lied,
Vom Lobe des Sängers
Ertönte die Halle.
Wie zollten sie alle
Dem fröhlichen Sang
So minniglich Dank,
Und feuriger schwang
Beim gastlichen Mahl
Zum vollen Pokal
Empor sich der Sang! - -
Das war in früheren Tagen, -
Und jetzt! -

Frieden, zieh in meine Brust etc. etc.

Siegfried, Siegfried -
Du ein zweiter Vater mir, dem
Ich alles danke,
Was tust du mir!
Zum Hüter deines Weibes hast
Du mich bestellt! -
Und ich, ein Mensch,
Soll diesen Himmel wahren! -
Ich seh' sie nahen, - könnt' ich flüchten,
Verbergen mich,
wohin kein Strahl der Sonne dringt!

(Er tritt in der Hintergrund. Siegfried, Genoveva, Drago, Balthasar, Caspar, Dienerschaft)

SIEGFRIED
So wenig Monden erst, daß ich Dich fand, -
Und schon entreißt Dich
mir ein streng Geschick.

GENOVEVA
Ob auch getrennt,
uns eint ein heilig Band,
In fernste Ferne reicht der Liebe Blick.

SIEGFRIED
Du bist ein deutsches Weib, so klage nicht -
Sollt' ich ertragen unsers Glaubens Schmach?

GENOVEVA
Wärst du kein Held, Du wärest Siegfried nicht
Und keine Klagen sendet' ich Dir nach.

SIEGFRIED
Der Trübsal Nacht
folgt einst ein Freudentag.

GENOVEVA
Wo Du auch weilst, Dir folgt die Liebe nach.

SIEGFRIED
O herrlich Streiten, für die Christenheit,
Des Krieges Banner glorreich zu erheben!

GENOVEVA
Der Dich mir gab, er sehe mich bereit,
Auf sein Gebot mein Liebstes hinzugeben.

SIEGFRIED
Du liebend Weib -

GENOVEVA
Geliebter Mann -

BEIDE
Beglückt' wem solch' ein
Held / Weib gegeben!

(Trompeten hinter der Szene)

SIEGFRIED
Dies gilt uns! -

(zu den Diener gewendet)

Zu Euch noch
Wen'ge Worte! Drago,
Treu hast du dich stets bewährt,
Deiner Pflege sei vertraut
Mein Gesinde, halt' es wohl!

DRAGO
(mit Ehrerbietung)
Wie Ihr sagt, so wird's getan.

SIEGFRIED
(auf Angelo deutend)
Und vor allen nimm dich an dieses Armen,
Ist die Red' ihm auch versagt,
Ein treu' Gemüt spricht aus seinem Auge,
Krankt ihn nimmer!

DRAGO
Wie Ihr sagt, so wird's getan.

SIEGFRIED
(Golo erblickend)
Einer fehlt noch - Golo -
Du der Nächste meinem Hause
Stehst so fern?

GENOVEVA
Wie bleich er sieht -

DRAGO
Wie verstört -

GENOVEVA
Es schmerzt der Abschied ihn vor allen -

SIEGFRIED
Möchtest gern wohl
Mit mir in den Krieg?

GOLO
Ihr sagt's!

SIEGFRIED
Besser dienst Du hier mir. - Sieh,
Nur dem Besten möcht' ich meiner
Güter Bestes anvertrau'n -

(herzlich zu Golo)

Der bist Du! -
Meines Weibes nimm Dich an,
Wo sie Mannes Schutz bedarf -

(zu den anderen Dienern)

Und Ihr, seht in Golo hier
Euern unumschränkten Herrn,
Dienet ihm, als wär' ich's selbst!

GOLO
Einen Würd'gern wohl als mich
Möcht' ich, daß Ihr fändet -

GENOVEVA
Gern Nehm' ich Euch zum Ritter an -

GOLO
Edle Gräfin, viel zu gut
Denkt Ihr von mir. -

SIEGFRIED
Spart die Worte,
Kostbar ist die Zeit; der Ruf
Der Trompete sagt's.
Auf! führt mein Schlachtroß vor!

CHOR

Auf, auf in das Feld!
Graf Siegfried der Held,
Er führet das Heer,
Er führt es zur Ehr'.

Fein's Liebchen ein Kuß!
Geschieden sein muss!
Mit uns ist das Glück,
Bald kehren wir zurück!

Karl Martell, Karl Martell, tapferer Hammer,
Allem Heidenvolk zum Jammer!
Der Feind der soll der Ambos sein,
Da schlagen wir wacker drauf und drein!
Wie klingt der Hammer so stark und hell!
Karl Martell, Karl Martell!

GENOVEVA
Leb' wohl -

SIEGFRIED
Leb' wohl -

GENOVEVA
Auf Wiederseh'n!

SIEGFRIED
Auf Wiederseh'n!

GOLO
(Für sich)
O wie sie küßt!
Man fühlt’s, indem man’s sieht!

CHOR
Auf, auf in das Feld!
Graf Siegfried, der Held,
Er führt das Heer,
Er führt es zur Ehr'.
Feins Liebchen, ein Kuss!
Geschieden sein muss!
Mit uns ist das Glück,
Bald, bald kehr'n wir zurück!

GOLO
(zu Siehfried)
Herr, das Roß sieht bereit!

GENOVEVA
O könnt' ich mit dir! -

SIEGFRIED
Getrost und fasse dich!

GENOVEVA
Leb wohl!

(Siegfried umarmt und küsst Genoveva und reite, ohnmächtig nieder)

GOLO
Der rauhe Kriegsmann! - Auf das Schwert
Versteht er sich, auf Stoß und Hieb, -
Auf Liebe nicht! Er hat ihr's angetan!
Stirbt sie, ich will nicht knirschen!
doch, sie seufzt!
Das holde Leben kehrt zurück,
Und auf die Lippen tritt das erste Roth!
O Lippen, süße Lippen!
Wer euch küßt,
Der stiehlt sich hier die ew'ge Seligkeit,
Denn nie verglüht ein solcher Kuß! -
Nie! Nie!

(sich umsehend)

Ich könnt' es tun, ich bin allein -
Die heil'gen Augen steh'n
Noch nicht wie Cherubim
Abwehrend vor dem Paradies -
Ich will, ich muss sie küssen - -

(Er küsst sie)

GENOVEVA
(Zu sich kommend)
Mein Siegfried!
Wer bist Du?

GOLO
Euer treuster Knecht!

GENOVEVA
Erlaubt, daß ich mich stütze!
Mir schwindelt!

(Genoveva geht, auf Golos Arm gestützt, nach dem Schlosse ab)

MARGARETHA
(hinter dem Burgtor hervortretend)
Sieh da - welch' feiner Rittersmann!
Man sieht ihn nur mit Freuden an!
Der Federhut, der Degen steht ihm gut,
Auch hat er Mut!
Und wie zum Kuß er sich herunterbog,
Welch' Flammenglut die Wang' ihm überzog!
Die Frau allein, der Graf beim Heer -
Da fällt's dem hübschen
Burschen ja nicht schwer!
Ich hab' kein' Rast, ich hab' keine Ruh,
Ein wenig Groll kömmt auch dazu!

(mit drohender Gebärde gegen das Scholoss)

Daß aus dem Haus du mich gehetzt,
Herr Graf, das vergelt' ich dir jetzt!
Still, er kömmt!

(Golo kommt aus dem Schloss)

GOLO
(Für sich)
Was hast du getan
In frevelndem Wahn -
Du hast geküßt
Deines Herren Weib, -
Du hieltst umschlungen
Den edlen Leib, -
Du hast gebrochen
Dein Ritterwort - -
Elender, fort
Soweit dich deine Füße tragen!

(will durch das Burgtor abgehen)

MARGARETHA
Golo!

GOLO
(Sie nicht erkennend)
Hinweg!

MARGARETHA
Mein Sohn wohin?
Kein Wort für Deine Amme, die so lang
Dich nicht geseh'n?

GOLO
Du Margaretha hier?

MARGARETHA
Unfreundlich stießest einstens Du mich fort, -
Ich blieb Dir gut -

GOLO
Ich aber hasse Dich, seit bösem Wandel
Und schwarzen Künsten
Du dich ergeben,
Die ich verabscheue -
Dies ist der Tugend Haus!

MARGARETHA
Der Tugend Haus? -
Ach - hofft' ich doch nach
langem Wandern hier
Zum Ausruh'n eine Streu zu finden

(heimlich)

Doch, Was ich erblickt in diesem Haus
der Tugend -

(ins Ohr flüsternd)

Fürwahr, ein schönes
Weib des Küssens werth. -

GOLO
(sie packend)
Du hast gesehen?! - stirb! -

MARGARETHA
(gleichgültig)
Stoß' zu - 's ist ja die Amme nur,
Die Mutter nicht, die Du durchbohrst -
Geh' Golo - Du bist krank -

GOLO
Ja - krank zum Sterben -

MARGARETHA
Vertrau' Dich mir -
ich weiß den Arzt -

GOLO
Weib, Hexe, fort!
Du, dieses Haus,
Die ganze Welt ist mir verhaßt,
Kaum, daß ich trage noch
des Lebens Jammerlast, -
Ich will dahin geh'n, wo kein Aug'
Mich wieder finden soll.

(Er will gehen, Margaretha hält ihn zurück)

MARGARETHA
Du läßt die arme Frau allein -
Sie wird ohn' Dich gar traurig sein,
Am Leben müßte sie verzagen,
Sie will Dir wohl, wie die Leute sagen.

GOLO
(sie bei der Hand fassend)
Was sprichst Du da? wer tat Dir's kund?

MARGARETHA
Nun, drück' mir nur den Arm nicht wund -
Dergleichen fällt nicht schwer zu sehn. -

GOLO
Du lügst.
Du kennst sie nicht die Reine -

MARGARETHA
Und sieh, wie schön sich alles trifft!
Der Graf im Krieg, Du heimgeblieben -
Vielleicht, daß er im Kampfe fällt,
Er Dich zum Erben gar bestellt!
Oft fügt sich's seltsam in der Welt -
Kommt Berg und Tal doch wohl zusammen,
Um wie viel leichter zween Flammen -
Glück auf denn, Glück auf!

(Sie will fortgehen)

GOLO
Brichst auf Du schon?

MARGARETHA
Muss fort - nach Straßburg -

GOLO
(vertraulicher)
Sag' an, was tätest Du an meiner Stelle?

MARGARETHA
(fur sich)
Es dringt ihm in's Herz -

(Laut)

Wär' ein junger Herr ich
Mit Augen wie Ihr, ich hielt'
An meiner Hoffnung fest und wär'
Ich in die Königin verliebt.

GOLO
O dürft' ich hoffen, Margaretha,
Ich wollt' es königlich Dir lohnen!
Bleib hier im Schloß,
sieh mit eignen Augen!

MARGARETHA
Mehr braucht's nicht als ich bereits geseh'n!

GOLO
Nur wen'ge Tage laß Dir's gefallen!

MARGARETHA
Wollt durchaus Ihr!

GOLO
Du bleibst?

MARGARETHA
Vielleicht -

GOLO
Und willst Mir beisteh'n?

MARGARETHA
Wie ich's kann -

GOLO
Gib mir Die Hand d'rauf!

MARGARETHA
Hier!

GOLO
Und schwörst mir beizusteh'n? -

MARGARETHA
Ich schwör's! -

GOLO
Mit neuem Leben
Erfüllst Du mich wieder,
Gehst Du voran,
Glücket der Plan.
Mein muss sie werden.
Und stiegen Engel
Zur Erde nieder!
Mit neuem Leben
Erfüllst du mieh wieder,
Gehst du voran,
Glüeket der Plan!
Mein muss sie werden,
Und stiegen Engel
Nieder zur Erden
Und schützten sie!
Mein muss sie werden…
Und stiegen Engel
Nieder zur Erden
Und schützten sie
Und wahrten sie,
Mein muss sie werden,
Jetzt oder nie…!

MARGARETHA
(für sich)
Was ich gewollt,
Mir isl's geglückt,
lch halt's ihn umgarnt,
lch halt's ihn umstrickt.

(laut)

Dein soll sie werden,

(für sich)

lch halt' ihn umgarnt,
lch halt's ihn umstrickt.

(laut)

Und stiegen Engel
Nieder zur Erden
Und schützten sie!

(für sich)

lch halt' ihn umgarnt…

(laut)

Dein soll sie werden,
Jetzt oder nie…


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@ Aiko Oshio


最終更新:2018年09月01日 17:22