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"インテルメッツォ"

対訳

あらすじ

  • クリスティーネは二か月間演奏旅行に出る夫のためにいろいろ気を配っているが、元の激しい気性もあってローベルトとあれこれつまらない喧嘩になる。だが、この夫婦にとっては喧嘩さえも生活のスパイスに過ぎない。口論しながらも仲睦まじい雰囲気の中、夫は旅立っていく。一人残ったクリスティーネはメイドのアンナを相手におしゃべりしながら寂しさを紛らわすが、そこに橇すべりのお誘いがかかり、彼女は喜んで出かけていく。

訳者より

  • このオペラはR.シュトラウスの家庭をそのまま描いたもの。ローベルトは作曲者自身、クリスティーネは利かん気で知られたシュトラウスの妻パウリーネを指している。劇中に出てくる離婚騒動はR.シュトラウスが実際に経験した事件に依るもの。ある時、若い女性がストランスキーという指揮者(オペラの中でこの役割を担うのは宮廷楽長シュトロー)に会い、チケットをもらう約束をしたが、いつまでたっても届かないので、彼女は手紙を書こうと電話帳をめくった。しかし、ストランスキーという名は出てなく、R.シュトラウスが出てきたので、このご婦人は自分が名を聞き違えたものとして、シュトラウス宛に「いとしい方、あなたのチケットを送ってくださいな」という手紙を送ってしまったのだ。運悪くこの手紙をパウリーネが開封してしまい、彼女はかんかんになって夫に離婚を迫った。身に覚えのないシュトラウスは必死に妻をなだめ、何とか手紙の主を探し出して誤解を解いたという。

役名について

  • このオペラの台本は、二人で共作しているためかオリジナルでは役名の表記がバラバラになっています(例えばローベルトのパートを名前のまま「ローベルト」と書く時があると思えば、別の場面では「夫」と書かれているといった具合)。このままでは読者が混乱すると判断したため、このプロジェクトで翻訳するにあたって、管理人の方と相談のうえ、すべて表記を名前で統一することにしました。ただし、語り役のメイドは第一幕前半では「メイド」、後半では「マリー」、第二幕では「テレーゼ」となっており、「テレーゼ」という名は第一幕においては公証人の妻の名として使われています。語り役のメイドをわざわざ二人も用意するとは考えにくいので、この混乱は単に台本作成上のミスではないかと思われますが、どちらが正しいのか分からないので、第一幕はすべて「マリー」、第二幕を「テレーゼ」としています。

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