一幕オペラ

(城砦の中の円形の広間。その空間を人の高さの通路が取り囲んでいて、その通路にはいくつもの銃眼がある。部隊のひとつがこの要塞の上の階に向かい、もうひとつの部隊は下に向かう。至る所に中世風の巨大な城壁があり、新たな戦争が起こる度に新たに築かれたものである。外壁が割れている所は、石と木とで一時的に修復されている。見張りは大きなオークの木のテーブルの周りにいる。革製の胸当と兜を身に着け、ぼろぼろだが戦闘の恰好をしている。彼らは身動きせず、眠っているのか、それとも疲労と物不足のため動かないだけなのかは、分からない。テーブルの上には錫の壺が幾つもあるが、コップはない。火が、弱々しい輝きで彼らを背後で照らしている。彼らはマスケット銃(火縄銃の一種)、剣などの武器を身に着け、何人かは胸甲を外している。夜が明け始める。朝一番の青色い光が銃眼から射しこみ、消えかかった火の赤黒い輝きと奇妙に混ざり合っている。)




軍曹
(白髪の老兵で完全武装し、上方の銃眼に沿って巡邏中。壁龕にぐっと身を押しつけて外を窺っている狙撃兵の所で立ち止まる。)

何か見えたか?

狙撃兵
(若い男、武器は持っていない)
夜が明けます。遠く東の方で赤い火柱が青白くなっています。炎が煙や埃となって飛び散っています。

軍曹
何でもない。ただ農家に火が放たれただけだ。

狙撃兵
何でもない…

軍曹
そうだ、敵が、まだいると言いたいのだ。まだそこで力があると、見せつけたいのだ。

狙撃兵
燃えたのは一軒の農家です。燃えている門から、家畜が盲滅法に飛び出して来て、杖をついた背中の曲がった農夫が、後を追っています、不平も言わず。誰もいない野原を走って行きます、暗い方へ。

軍曹
(頭を振って、同意せずに聴いている。下に座っている者たちを指して)
あれは、見張りか?

狙撃兵
見張りです、もう交代はありません。休憩も休日もありません。容器に飲物はもうありません。人も動物ももう食べる物がありません。どうやって終わるのでしょう?

軍曹
あの方次第だ、あの司令官!完全武装して今夜一晩中ずっとテーブルにいる。蝋燭はとっくに燃え尽きてしまった、俺は巡邏中に見たんだ。身動きせずに地図と紙を見ている。お前もあの方のように自分の職務を果たせ、そうすれば終わる。

(軍曹は巡回を続ける。狙撃兵はまた銃眼の方を向き、あちこちの銃眼から外を見る。ますます空が白んでくる。)


ピエモンテ人
(とても若く、下の見張りの所で目を覚まして歌う)

バラノ花、
若者ノヨウニ、美シイ、
生マレ、咲キ、死ニ、
モウ戻ラナイ。

砲兵
(髭がなく、40代半ば、下で立ち上がる)
誰が歌っているのか?

狙撃兵
あのイタリア人の若造だ、皇帝の親書を持って、昨夜こっそりやって来た。5万人の兵士の中を抜けて来たんだ!破城槌、火薬籠、重砲を抜けて!ホルシュタイン人の全包囲軍をくぐり抜けて。


ピエモンテ人
モウ戻ラナイ。

砲兵
(やさしく)
大人になって、男盛りになって、もう一度戻るんじゃないのか?昨晩、俺は庭にいる夢を見たよ。

マスケット銃兵
(ぶっきらぼうに)
俺はワインの夢を見たぞ。

狙撃兵
お前らあのイタリア人の魔法にかかったな。戦争の夢は見なかったんだな。

ピエモンテ人
小サナ、ペドレッタ
コノ上モナク甘ク歌ッテ…
タッタ一人デ去ッテ行ッタ
ソシテ二度ト戻ラナカッタ。

マスケット銃兵
お前、何歌ってんだ、余所から来た若造?

ピエモンテ人
コンナニモ愛ラシイ娘
歌ッテモ留マルコトハナイ。

砲兵
故郷の娘を歌っている。俺らのための歌じゃない。女を見なくなってから、どのくらいになる?

マスケット銃兵
(笑いながら)
ワインがなくなってからくらいかな!もっと長いか!

砲兵
下の都市(まち)には頬のこけたのしかいない。腹をすかして死にそうな、婆あばかりだ。

マスケット銃兵
(イタリア人を揺すって)
お前、歌で刺激するのは止めてくれ!喉が渇いてるんだ!

ピエモンテ人
夕方ニハモウ
キス一ツナク去ッテ行ク…

砲兵
キスだって、あぁ神様!

狙撃兵
奴は戦争というものを見たことがなかった。奴の故郷は平和なんだ。

マスケット銃兵
何だそれは、平和って?

ラッパ手
誰がそんなこと知ってる?この10年間、俺は兵士の後をくっついてる。

兵士たち
(ばらばらに)
そして俺は!そして俺は!そして俺は!

狙撃兵
(イタリア人に意地悪く)
おいお前、何だそれは、平和って?30年間知りたいもんだ!


ピエモンテ人
敬虔ナオ母サン、故郷の家!

砲兵
母親のことを言っている、平和のことじゃない。

マスケット銃兵
(野卑に)
平和とかいうのがワインのことで、征服したての豊かな都市(まち)に女たちがいれば、そいつは俺の気に入るはずだ!

合唱
(ソロ歌手たちと)
お前の故郷は平和だって、え?
人は何で生きるのか、給金がなかったら?
人は何を望むのか、黄金がなかったら?
大群が土地を抜けて行かないのか?
そこには火事や戦闘はないのか?
大司教は自由都市の敵ではないのか?
持っていないものを、羨んだりしないのか?

ピエモンテ人
(めそめそ泣きながら)
モウ戻ラナイ。

マスケット銃兵
何も知らないんだ。俺らの言うことが分からないんだ。臆病な若造だ。
(兵士たちは今やすっかり元気になり、活動し始め、身支度し、甲冑と銃の方を見る。誰ももうピエモンテ人に注意を向けていない。)

狙撃兵
奴は一体何を知ってるんだ?俺らは何を知ってるんだ?教会が壊され、家々が焼かれ…

合唱
(ソロ歌手たちと一緒に、兵士たちも口ずさみ始める)
猫も杓子も聖書に誓う、
猫も杓子も銃に誓う、
誰も彼も消えてしまった、
誰も彼ももういない。
言葉で誓ったからには
俺らは名誉にかけたのだ!
だから俺らはやっつける、
たとえ相手が悪魔だとしても。

合唱
(大勢の民衆が、舞台中央からずっと離れた所で)
腹ぺこだ!

狙撃兵
何か聞こえる。

砲兵
お前らのばかげた歌がこだまするだけだ!

合唱
パンをくれ!

軍曹
(再び上に現われて)
しっかり見張れ!職務を果たせ!

合唱
(近づいて来て)
腹ぺこだ!

軍曹
歌っているのはお前らか!しかしこの年寄りの目に見えるのは…

ラッパ手
俺には何も見えない。

マスケット銃兵
俺には灰色のねずみが数匹うごめいているのが見える。

軍曹
2000人、3000人もが砦の門に押し寄せて来ている!
都市(まち)からこっちへ!

狙撃兵
敵がか?

軍曹
くそっ。敵がいる。銃をとれ!

マスケット銃兵
ねずみを打つのは誰だ!

軍曹
しかし兵士以外は、稜堡に入るのは禁じられているはずだ。


砲兵
カールス門は持ちこたえている。

合唱
(舞台の横・後方で、大声で)
腹ぺこだ!パンをくれ!

軍曹
明らかに暴動だ!装填しろ!

ラッパ手
(笑って)
カールス門には皇帝の狙撃兵がいて、ねずみたちと戦っている!

マスケット銃兵
長槍を持って進み出る者がいる。あれはファイトの市民だ。

狙撃兵
恥を知れ、ファイトの市民!

軍曹
用心しろ、狙撃兵!

マスケット銃兵
ブラボー、当たったぞ!
(遠くから全体に民衆の悲鳴があがる。兵士たちの節操のない笑い声。)
カールス門が大きく曲がっている…

軍曹
だがまだ…
(鈍い爆音と不明瞭な入り乱れる声)

二番目の合唱
門が開いた!来るぞ!来るぞ!来るぞ!

軍曹
狙え!
(兵士全員が従う)

合唱
(ますますはっきりと)
腹ぺこだ!腹ぺこだ!

将校
(階段を駆け上って来て)
待て!指揮をするのは誰だ?

軍曹
(報告する)
守衛本部、14名。兵士以外ここに来るのは、禁じられています…

将校
(拒否の合図をして)
この都市(まち)の市長と議員たち、司教と聖職者たちが、すべての民衆と共に耳を傾けてほしいと懇願している。


軍曹
耳を傾けろだと…だが主門は閉まっている。
(兵士たちに)
銃眼から下がれ!階段に行け!
(兵士たちは見張りとして、高所から下に続く階段の脇を固める)

葬送行進曲

(幽霊の群れのように代表団のメンバーが下から上がって来る。市長は、年はとっているが壮健で、髪はぼさぼさ。司教は高齢で、支えがいる。市の議員たちは、みすぼらしい姿、何人か女性がいる。彼らは周囲の人々に動揺して不安そうにあたりを見回す。兵士たちは、彼らの傍で、この哀れなグループを、興味深げに眺めている。突然、音を立てて武器が地面に置かれる。将校と軍曹は脱帽する。階段の上に司令官がいる。50歳くらいの美男子で、黒い服の上に黒い胸当てと鎖。右手に書類を持ち胸に当てている。)




合唱
(舞台の横・後方、近くまた強く)
腹ぺこだーパンをくれ!腹ぺこだーパンをくれ!

司令官
ここは皇帝の領土である。お前らは何を望むのか?

合唱
(舞台の横・後方で)
パンをくれ!パンをくれ!降伏しろ!降伏しろ!

司令官
我らが主(あるじ)である皇帝のお慈悲により、
私がお前たちと話をすることが許された。
しかしお前たち皆が助けを呼んだり、
力づくで私の意志に従わないなら、
(彼は空いている左手でひとりの兵士のマスケット銃を掴み取り、それを高く上げて、代表団の足もとに投げつける。)

その場合は私は返事をしないー
それどころかこうだ!

(全くの静寂)

市長
我々はあらゆる義務に従い恭順に、
敵にこの都市(まち)の開城を願います。

司令官
それだけか、ハンス・シュトス?あらゆる義務に従い恭順に
私はお前の心臓を引き裂いて、その血を注ぎ、
お前の名誉を町の緑地に投げつけてやる!

市長
私がこんなことをするのを、どうかお許しください。
私は農民にすぎず、読み書きは殆どできません、
ただ、失礼ですが、いったい誰と戦っているのですか?
私は敵を見ました、
私らと同じような人間です、
奴らは困窮しています、堀の外側で、
私らと同じように。
踏み込まれれば、私らと同じようにうめくし、
お祈りの時は、奴らも神に祈るでしょう。

代表団
困窮が困窮と戦っているのです。
困窮が困窮に勝つだけです。

市長
司令官殿、この困窮には耐えられません。

司令官
私がそれを知らないとでも?私はお前たちを守ってやらなかったか?お前たちの空腹が私の空腹とは別物だと?
(司教に)
あなたまでが、尊敬すべき司教様、あなたまでが?
そんなに早くあなたの神を見捨てるのですか?
祭壇に別の信仰をもたらすのですか?
もう裁きの日が近いのだし、自分の歳を考えなさい!

司教
あなたのお言葉通りにします。
義務に従い恭順に
私は自分で心臓を引き裂き、
飢えている人々に飲むように与えましょう!
謙虚なるものだけが、勝利を得るのです!

司令官
勝利だと!その弱々しい口から
何たる狼煙(のろし)が出ることか!
勝利だと!あなたは私の前に
何たる松明を立てることか!
その言葉は、私を
星までも飛んでやろうへと駆り立てる。
勝利だと!理解しがたい、ご立派な
天上で生まれた概念、勝利よ!
汝は私の前で何と輝くことか
私が汝を忘れることなど、望まれまい!
勝利よ、私は汝に従います
私の最も暗澹たる時に、
勝利よ、我がご立派な近づき難き神よ!

合唱
(舞台の横・後方、だがすぐ近くで)
パンをくれ!パンをくれ!
腹ぺこだ、腹ぺこだ!

兵士たち
(熱狂的に)
戦場へ!戦場へ!

合唱
(舞台の横・後方で)
悲惨だ、悲惨だ、パンをくれ!
辛い、辛い、辛い、腹ぺこだ。

代表団
困窮が困窮と戦っているのです。
困窮が困窮に勝つだけです。

合唱
(舞台の横・後方で)
悲惨だ、腹ぺこだ!戦争!

(合図。すべてが一瞬静まり返る。将校は階段を急ぐ。彼の向かいに一人の士官がいて、全身泥にまみれ、ぼろぼろで、頭には一部包帯を巻いている。)

前線の士官
司令官殿!

司令官
言え!

前線の士官
砲身には弾がありません、
火薬は濡れました!
武器は錆びています!
敵はまだ動いていませんが、
攻撃してきたら、もうどうしようもありません!
我々も都市(まち)も全滅です…

合唱
(舞台の横・後方で)
パンをくれ!パンをくれ!

代表団
彼らは勝利しない、
彼らは我々を守ってくれない、
彼らは我々を死ぬまで苦しめる。

前線の士官
この城砦の下に、
すべての弾薬があることを、我々は知っています…
それをください!我々を助けてください!

司令官
助けるのが私の役目、命じるのが私の役目、
だが、弾薬はこの場から動かぬ。

前線の士官
あぁ!それなら破滅だ、
病気にむしばまれ、
死に向き合い
そして無防備とは!
(膝を落とす)

司令官
(彼を引き起こして)
黙れ!見よ、この私の手元にあるのは、
皇帝からの親書だ、
皇帝は我が主君だ、
お前の主君であり、我々みんなの主君だ!
主君のご意志が
私に道をくだされた。
(彼は書状を広げ、全員が近寄る。緊張感が漂う。)

『私はこの都市(まち)を守らねばならぬ、
何が起ころうとも!
王位についた我が頭(こうべ)に代わり、
この最高の価値に代わり
この都市(まち)は陥落する!
汝は名誉にかけて私に証人となるのだ、
この都市が陥落するとは、消滅することだ。』
(代表団の女が一人、真っ青な顔をして、別のグループからゆっくり、司令官の方まで進む。)



皇帝の言うことが正しいなら、
兵士よ、お前は死ぬのです!
皇帝の言うことが正しくなくても、
農民よ、破滅です!
30年間の長きにわたり、
畑には作物が植えられず、
30年間の長きにわたり、
略奪と殺戮!

代表団
我々はもう知りません、
平和とはどういうことか!

合唱
(舞台の横・後方で)
殺戮と憎悪!憎悪と殺戮!


戦争とは何か、あの方に言ってください、
私たちの子供を殺す方に!

ひとりの議員
(地面に身を投げて)
私の息子たちは死にました、
私の孫たちはパンの周りをうろついています!

二人目の議員
(同様に)
破壊された家々の周りで、装甲室の周りで
猟師はねずみを追っています!

三人目の議員
(同様に)
飢えの苦しみ以上に
憎悪と猜疑心がはびこっています!

一人目の議員
(激しく)
殺してくれ、まず私とそれからみんな、
銃弾が落ちる前に!

代表団
我々みんな殺してくれ!我々を殺してくれ!

合唱
(舞台の横・後方で)
殺人者よ、みんなを!


(司令官に)
今こそ勝利に向かって叫ぶのです、さあ!

(太陽が昇り、銃眼から赤く輝く。司令官は様子が変わり、動揺している。部下の兵士たちを見る。そこでも何人かが跪いている。彼は急いで目をそらす。長い間)


司令官
よろしい、とにかく聞き給え、
早朝に赤く輝く、あの太陽は、
決して裏切ることはない!
お前たち皆、仕事に就け、
お前たちは銃をとるんだ!
そしてお前、ハンス・シュトス、
お前の仲間に言うんだ、時間を限ろう、
太陽が南中するまでだ。
それまでに何か合図がお前たちにある、
はっきりした確かな合図だ、
分かりにくいものではない、重大な合図だ!
その時には門を開ける!行け!行くんだ!

合唱
(代表団はゆっくり離れながら)
あなたに祝福がありますように、司令官様!
あなたは我等に命をくれた、希望をくれた、命をくれた!

合唱
(舞台の横・後方で、応じるように)
パンをくれ!希望をくれ!命をくれ!

司令官
この臆病の一言が
勝利の歓喜を呼び起こすのか?
私は征服のことを言ったのに、
彼らは私を祝福すると?
お前らは平和を贖うのか
私の恥辱と引き換えに?

合唱
(舞台の横・後方で)
命、希望、勇気!

司令官
自分だけ救われる?
自分だけ助かる?
下衆な命!哀願する命!
(見張りに至るまで、全員立ち去る。部下の兵士たちに)

お前たち老兵は数々の戦闘で
私に忠実に仕えてくれた、
お前たち若い者は私を信じてくれている。
お前たち他の者も、私の無理な要求に
戦場で冷淡な顔をするだけだった。
私はお前たちが大好きだ!
歓喜の声を聞いたか?お前たちも思ったか、
私が主君を裏切ったと?違う!
今、私はお前たちに命じる、
下りろ、お前たちみんな、城砦の地下室に!
良質の火薬、瀝青
ギリシャ火薬がまさに私の足下に
積み上げられている!私は備蓄したのだ
このために、勝利のために!
進め、男ども!
従わない者は、死ぬことになる、
従っても、死ぬことになる!
我が勝利の粗悪な松明は、
炎のない煙をたて、目に見えない煤を出す…
私に火縄をくれ!

兵士の合唱
(理解して)
こん畜生!

司令官
(軍曹に、乗馬歌ふう)
マグデブルクの 騎兵戦で、
剣と兜が 光っていた、
死神が瞳に 笑みを浮かべた
何て憐れな 奴らなんだ。

マグデブルクの 騎兵戦で、
呻きと嘆きが たくさんあった!
その時ひとりの 老竜騎兵が
騎士を背中に 載せて運んだ!

今日その日が 近づいている、
昔の借りを 返す日が。
下で仕事を 済ませたら、
お前は直ぐに さっさと逃げろ…

軍曹
マグデブルクの 騎兵戦で、
俺はあんたを、助けてやった。
そうして始まって きたからには、
あんたと一緒に 終わらせてくれ!
(司令官は無言で彼の目を見て彼にキスする)

司令官
(砲兵に)
ボヘミアの地の 猟師たち、
冷酷そして 大胆不敵!
狼藉者が 一人の手から
そいつの剣を 打ち落とした。

私は死ぬのか、不名誉にも?
どうすることも できなかった!
その時剣を くれたのが
ここにいる奴 この大将!

それから長い 時間が過ぎた
そのお返しの 日が来たのだ!
平和を夢見る 猟師の心
私はそれを 知っている!

砲兵
(同じ調子で)
夢なんか、どうでもいい!
俺が守るのは 忠誠と名誉!
我が大将よ 猟師は二度と
あんたにあんなこと させるものか…
(司令官は無言で長らく彼を見つめ、彼の手を握り、続いて狙撃兵の方に向きを変える。)

狙撃兵
戦士でもない、英雄でもない、
俺は勝利に 程遠い!
時が俺を この仕事に就けただけ、
戦闘も戦争も 大嫌いだ!

遠く離れた 何処かへと、
憧れが俺を 駆り立てる、
俺を愛してくれる 誰かのいる所
俺はそれを 見つけるんだ。

あんたは黙って 俺を見ている、
俺の目に 涙が溢れる、
なぁ主人よ、あんたは立派だ、
俺はあんたから 離れない!

司令官
偉業はなくても、我が最高の戦士!そしてお前たち、雇われの勇士たち、私のもとに残るか?行くか?

マスケット銃兵
殴ったり刺したりの、給金はちゃんともらった!しかしあんたの望みとあらば、司令官殿、一銭もいらない。


ラッパ手
勇敢に戦争に続け、そこで鳴るのはラッパだ、死神のバイオリンではない!俺は行くぞ!

兵士の合唱
(色々なバラバラの声で、また何人か同時に)

行くも、残るも!
残るも、行くも!
それは兵士の運命だ!

司令官
行け、みんな行くんだ!
勇敢な若者よ、
この最後の奇跡の手紙に、お前に感謝する、
この手紙から力が
私の全身を血が回り、
文字のひとつひとつが
私の死への点火の合図となった。
この手紙に力強く
お答えします、主君たる皇帝よ!

(彼は、右手を高く上げて親書を持ち、いきなり階段を上る。兵士たちは動かないまま。司令官は階段でもう一度向きを変えて、分かりやすい命令口調で呼びかける。)


命令だ!仕事に就け!火薬樽準備!
そして、点火!
(兵士たちはぼおっとした状態から目を覚まし、音を立ててごちゃごちゃに階段を下りる。司令官は上に去る。舞台は空っぽになる。太陽が銃眼から力強く輝く。司令官の妻が恐る恐る、取り乱して、階段を上がって来る。彼よりずっと若く、半ば戦時中の恰好をしている。彼女は、そこに誰もいないのに驚き、訝しげに、だが怖がらずに、あたりを見回す。)



マリア
どうしたの?誰もいないの?焼き払ったの、
武器は、無益に、使われず、放り出されている、
まるで怯えた手から投げだされたような?
下からの轟音は何?城を壊すために
そこに秘密の通路を掘っているの?
私たちみんなを守ってくれている、その胴体から
次から次へと石を剥がしていくの?
空っぽでぞっとする!冷たい腕が
私を包み込む、まるで地下墓地みたい!
この下に死番虫がいて、陰気な音を立てて、
私たちに最期の時を知らせてくれるとでもいうの?

恐ろしい光景は男たちの死のように空虚。
男たちは私を避けている。重い苦悩や困窮があっても
私と会う時はいつも、かつては明るく振舞った。
粗野な男たちは、苦難の中でも、微笑んだ、
私の目は彼らに希望、天の光のように見えた。

けれど今日私は街で見知らぬ人たち
一人一人の目に秘めた輝きがあるのを見た!
それはまるで、幸先よいと私に合図しているみたい、
何かを私に感謝しているみたい、
私はまだ何もしていないのに、満面の笑みのようなものが、
平和と秘密に満ちて
四方八方から私の方にやって来た。
(彼女は深く思い込む)

この荒れ果てた塔の中に一人だけ
笑ったことがない男がいる。ただ命令に、職務に
何年もの苛酷な年月、彼の唇は仕えた。
それにもかかわらず私の目はこのただ一人の男を
彼の深い愛情に満たされてずっと求めている、
私が慰めてあげた、戦争で苦しんでいる
すべての人よりも。何故なの、愛するあなた、
貧しい人々の心がその光と共に
私に開かれても、あなたは、あなたは
そんなに深く身を隠しているの?
あなたは激しい戦闘から戻って来た時に、
よく甲冑を解かせて下さった、ただ目に見えずに
その胸を包んでいる、原石が
私には見抜けなかった!
私が結婚したのは、夫のあなたではなくて、戦争だった。

大砲の轟音が
あの時、婚礼の歌だった。そして私はあなたにお願いした、
跪いて嘆願した、
たとえ戦争が禁じても、あなたの傍にいたいと。
あなたは微笑んだ。たった一度の微笑みだった、
この結婚式の日が最後となった。
この微笑みを私は二度と見ていない、
だってそれは平和を意味してるから。

天はこの間に何週間も続く嵐に
また嵐を与えた。暗闇と
霧が私を孤独に閉じ込めた。
その陰気な姿が消えた、高く、
戦争で踏み荒らされた、荒野の上高く、
この苦悩の都市(まち)、飢餓の都市の上高く、
輝きながら太陽が昇る!太陽が私に
もう一度力をくれる!私の希望を掻き立て、
私をあなたの所に連れて来る!
私はこれ以上待てない、苦しみは終わりだ!
私は二度とあなたが微笑むのを見られないの?二度と、
大切な人?愛するあなた、見て、秋の太陽が催促してる!

最後の時に至福よ来たれ!
(彼女は感極まってくずおれる。司令官が上に現れる。ひどく驚いている。)
いいえ、すべては空しい希望!
真剣に直視するんだ!

司令官
マリア、お前が?こんな時に
城砦に来るのは禁じたはずだ。
戦争は苛酷だ、変化が起きる、
大きな番狂わせが!

マリア
何て響きなの
あなたの声は?
ここの殺伐さは何故?
下でがたがたするのは何?
ぞっとする寒気が
至る所で?
胸騒ぎがする。
(彼女は彼の方に行こうとする)

司令官
来るな、マリア!
皇帝の親書が
決断を求めているのだ。

マリア
それだけ?それなら本当のことを!
愛するあなた、本当のことを言って!
私を許して、この戦争の最中に私は
あなたに重荷だった、でも私の心だって
もっと苛酷に耐えていたのよ。
沈黙が、苦渋の沈黙が
あなたには課せられていた、
戦争は私の舌をも
やっぱり凍らせる。
だけど来るに違いない、
待つのが終わりになる日が、
その時、光を求めずにいられなくなる
この太陽と共に。
愛するあなた、私が知りたいのは本当のこと
そしてあなたのこと!

司令官
マリア!本当のことを言うと、
悲痛で、冷酷な本当のことを言うと
一時間もすれば
この都市(まち)は消滅する
敵が大波のように押し寄せてきて!
一時間もすれば
私の力は終わりになる、
主君が私に命じた、
この仕事は終わりになる。

マリア
そんなことはあり得ない!
私の夫はそんなことは言わない!

司令官
愛する妻よ、奴らがお前を見つけて、
この捕らわれの身の恥辱を
増やすようなことをするな!
余所者が来る前に逃げろ!

マリア
太陽が私を強くしてくれた、
私に希望をくれた、
私に力もくれる、
あらゆることに耐える力を!
輝かしき太陽、真実の星よ、
彼が死ぬまで私を離さないようにして!

司令官
マリア、愛する妻よ、お前は太陽を見たのか?
最後にそれは夜を照らすのだ!
この塔は無に沈む。都市(まち)に立ち去れ!
今お前を掴んでいるこの腕は、墓でお前を抱くことになる。

マリア
ありがとう、太陽よ、彼の目が輝いてる、
ありがとう、朝よ、お前は私を欺かなかった。
見て、私にはお前が
優しく施しをしてくれるように見える、
最高の愛の象徴!
今、愛するあの人の心を照らしてください、
あの強い腕に、私を掴む力を
与えてください、この愛とひとつになって、
私を死ぬまで離さないように。
太陽よ、太陽よ、至福の結末です、
もう決して離れない、ようこそ死神!

司令官
(彼女と同時に)
お前が若かった時、黙っているその犠牲者から
躊躇なくその軍人は奪ったのだ、
お前の愛には、苦悩に満ちて断念してくれたことに
厳しい職務はただ黙って感謝するしかない。
もはやこの疲れた男には太陽が輝くことはなく、
もはやこの声は慰めを与えることはない、
元気を与えるあらゆるものは、目の輝きとかは、
お前の愛する男には、もうすぐ消えてしまう、
犠牲はもうたくさんだ、苦悩はもうたくさんだ
永遠に愛する妻よ、避難しろ!

マリア
またお別れ?それは永遠に辛い!
私たちの愛のためというなら、
私と一緒に逃げて!

司令官
皇帝が広間に立っておられた。
皇帝は十字架を持っていた。
お前がしているように私を抱いていた、
その時私は十字架に誓ったのだ。
そして今夜再び
皇帝はその誓いを思い出させた。
『私にこの都市(まち)を死守してくれ、私が知っていることを、お前は知らない!私に私の都市を死守してくれ、一時間一時間が貴重だ。そしてお前が死守できないなら、私はお前の名誉を抹消する!』

マリア
名誉の命令は恐ろしい。
命令は愛には全く通用しない!
あなたが誓った、その命令は恐ろしい、
心の奥底の祈りを誰も聞いていない!

司令官
(同時に)
名誉の命令は光栄だ。
この地上に
これ以上のものはない!
私が誓った、
その命令は光栄だ、
力強く神の高みにまで届く!

マリア
(大変堂々と賛美歌風に誓いながら)
戦争よ、恐怖の死神、戦争よ、
お前にはまだ犠牲が十分ではないの?
お前はまだ名誉という体裁を借りて、
あの人を殺すの、私のすべてであるあの人を?
お聞き、戦争よ、私も兵士だった!
私が戦ったのはあなたとだけ
私の愛のために!
呪われろ、戦争よ!
お聞き、戦争よ!
最後の、永遠の勝利は私のもの!
太陽が、その光で私に呼びかけた!
愛する人よ、私はこの光の呼びかけについて行く、
愛する人よ、私は、あなたと共に死にに行く。

司令官
(彼女と同時に、同様に)
戦争よ、栄光の思想、戦争よ、
力を持つお前がその頭をもたげるといつも、
服従はいかなる些細な動きにも屈し、
命そのものが男の名誉の代償となった!
お聞き、戦争よ、
私は兵士にすぎなかった!
私が知っているのは、生涯を通じて示す忠誠だけ
私の主君であった方への、忠誠!
祝福あれ、戦争よ!
忠誠が、その光で私に呼びかけた!
愛する妻よ、私はこの永遠の呼びかけについて行く、
愛する妻よ、私は、あなたと共に死にに行く。

(司令官は感慨深げに彼女を抱き寄せる。長い抱擁。光はこの戦争の誓いの間に変わり、薄暗くなる。ゆっくりと、一人ずつ兵士たちが下から上がって来る。最後は火縄を手にした軍曹。司令官は一瞬、抱擁から身を引き、大げさな身振りで彼に塔の底に行くように示す。火縄を手に軍曹は階段を一歩一歩下りて行く。兵士たちは跪き、何人かは顔を覆う。司令官とマリアは再びしっかり抱き合う。深い静寂。遠くから大砲を撃つ音。)






司令官
(立ち上がって)
待ちに待った合図だ!

(二つ目の大砲の音。兵士たちは無気力な状態から目覚めて銃眼に突進する。軍曹が戻って来て、火縄を手にして問いかけるように立っている。司令官は彼の手から火縄を奪い取り、それを踏み消す。軍曹は銃眼へ駆け上がる。)

位置につけ!攻撃!
(三つ目の大砲の音)
戦って死ぬのだ、遂にきたか、あぁ!
(深い静寂)

軍曹
(銃眼のひとつで)
何も見えません…

司令官
あの攻撃は、あの攻撃は、何処から?

軍曹
何処にも攻撃はありません、野原は空っぽです。

兵士たち
薄暗くなってきた。何もかも静かだ。一面の霧…
(遠くから鐘の音)

マリア
(立ち上がって、小声で)
いいえ、死の霧じゃない、
永遠の太陽の一条の明るい光が
私に差し込んでくる!
おぉ、鳴り響く希望!

軍曹
鐘の音だ!この都市(まち)の鐘の音ではない!

マリア
この光の声を、誰も知らない、
誰も言わないなら、私が褒めたたえよう!

砲兵
今鳴っているのは
マリアの塔からだ。
祝日にだって
禁止されていたのに!

狙撃兵
そして向こうで鳴っているのは
マグダレーンの鐘だ!
響きからそれと
分かるだけで、
鐘自体は聞こえない。

軍曹
今度はこの都市(まち)の塔だ!
なんて早打ちだ!
よほど丈夫な綱に
引っ掛けてある!

狙撃兵
大聖堂でも始まる!
力強い音だ!
我々の塔に歓喜の声が響いている、
嵐のように響いている!

マリア
私を幸せにしてくれた
太陽が今度は鳴り響く?
歌っているのは、鐘の音、
それが私たちに自由をくれる!
至福の響き、
きらめく音、
祝福あれ!

司令官
(厳しい表情で入って来て)
敵だ、敵だ!
攻撃は何処だ?

軍曹
敵に動きが!

司令官
遂にか!狙撃兵、何か見えるか?

狙撃兵
(外を見て)
長い列です、
最初に騎兵、
歩兵隊が続きます、
だが戦闘には向かっていません。
堀を跳び越え、
もうすぐ近くに来て、我々を包囲します!

司令官
(その間に繰り返す)
最初に騎兵、
歩兵隊が続く、
堀を跳び越え、
我々を包囲する…

マリア
(跪いて)
私を導いてくれた、光よ、
私たちを救ってくれた、光よ、
それが本当ではありませんように!

狙撃兵
彼らは整列して、立っています、
隊長たちの命令に従って
向こうの方に
勢揃いしています。

司令官
ばかな!お前は盲目か!
(将校が階段を駆け上がる)
点火の準備をしろ!
武器だ!武器を、こっちへ!

将校
歩哨の報告ですと、
敵の行進は
連隊旗を飾り立て、
大砲に花冠をつけ、
白旗を掲げています!

司令官
戦争の罠だ!
市門を閉めろ!

将校
遅すぎます!敵が
我々を包囲しています!
すべての稜堡で!
すべての堀で!

司令官
私は誓ったのだ、
この都市(まち)を一歩も
敵に踏ませないと!
そして私は自分で敵に
対峙しなければならない、
たった一人の男なのだ!
平和なんかなくていい!
(鐘が再び鳴り始める。市長が代表団と共に戻って来る。様子がすっかり変わり、清々しく、嬉しそうだ。)


市長
合図だ、合図だ
あなたの約束した、
幸せをもたらす合図だ、
次々に塔から塔へと!

司教
教会の鐘が、
神の僕(しもべ)が、
重大な、神の知らせを
公布します!

二番目の合唱
おぉ、平和の日よ!
それを最初に
公布するのはあなたです、
司令官殿!
あなたに最高の、
永遠の感謝を!
(鐘が鳴り止む)

司令官
私は平和のことなど何も知らん!
そんな不快などよめきなど
私の耳に入れるな!
皇帝の意志は
私に死守を命じた、
私に勝利を命じた!

市長
鐘の音は
敵がいないということです。
門が開くと、
彼らは入ってきます。
木の葉と花冠と
美しい旗で
都市(まち)を飾りましょう!
奇跡がなされたのです、
命令でもなく、指図でもなく、
部隊は新緑の小枝を携えています、
花輪を作って彼らは門に入ってきます、
歓迎の声に囲まれて、
まるで天の力が
時節の難しい局面を取り替えたみたいだ。

(鐘が再び鳴り始め、ホルシュタイン人が入場するまで高まる。)

歓喜がどよめく
歓声がわく
合図し広まる
口から口へ、
手から手へ、
通りを抜け、
町から町へ、
国じゅうへ!
至福の言葉!
最上の感覚!
それをもたらした、輝ける日
永遠の奇跡の力!

(ホルシュタイン人の部隊が近づいて来て、徐々に入場)


ホルシュタイン人
(まだ舞台の外側で)
何処にいるのだ、
この戦争きっての英雄は?
その戦士は何処だ、
10倍もの軍勢に
獅子のように立ち向かった男は?

(敵の司令官のホルシュタイン人が従者を連れて入場。要塞にいる司令官よりずっと若く、彼の部下ははるかによい身なりで武装している)


司令官
何処にいるのだ、
その向こう見ずな敵は、
大胆不敵に
押し入ってきた奴、
我が皇帝の意志に逆らい、
私の意志に逆らった男は?

(ホルシュタイン人は近づいて、恭しく帽子を取る)

ホルシュタイン人
聞きたまえ、司令官、
力を持つ英雄よ、
ミュンスターに列席したのは、
皇帝の使節団、
諸侯の使節団、
大司教の、諸都市の、
全ての国の使節団。
会議は上手くいった、
即ち30年に亘る
戦争の脅威は
今日の日をもって
終わりとなる!

合唱
(舞台の横・後方で)
平和だ!平和だ!平和だ!

マリア
途方もない知らせ!
永遠の太陽よ、お前は
こうして真実をもたらし、
救済の光で
世界を満たしてくれる!

司令官
(彼女を引き寄せ)
この邪悪な、油断できない
言葉を信用するな、妻よ!
愛する妻よ、私のもとへ!

ホルシュタイン人
厳しい歓迎の挨拶だな、
この開かれた心に対して!
馬車はもう運んで来ている、
あなたたちを助けるために、
平和と友情を、
食料とパンを!

(更に近づいて、彼の手を取ろうとする)

司令官
(手を引っ込めて)
忌々しい約束!
忌々しい使者、
そいつがこの国を荒廃させ、
教会を破壊し、
農家を焼き払ったのだ…

ホルシュタイン人
終ったことは、水に流せ!
昨日の敵が、
今日は仲間。

司令官
昨日の敵だ!
本物の敵だ、
今日は裏切者、
嘘と偽りだ!

ホルシュタイン人
(後ずさりして)
昨日もまた
竜のごとく出撃し
武力を用いて
新たな信仰の告白者を
仕留めたのは誰だ?

司令官
北からこの国を荒らしながら
侵略するのは誰だ、
憎悪の砲火か?

ホルシュタイン人
若者たちを刈り集めて
夜の闇に押いやったのは誰だ?

司令官
私が踏み潰したのは異教徒だ!

ホルシュタイン人
私並びに帝国全土の信仰に対して
道を封鎖したのは誰だ?

司令官
皇帝の都市(まち)と我が要塞は永遠なり、異教徒め!

ホルシュタイン人
その言葉は知っている!

司令官
それに私には力がある!

ホルシュタイン人
旧勢力の
邪悪な保護者め、
空っぽの命令で、
ごつごつした言葉で、
空虚で妖怪じみて
影のように
お前は精神を保っている、
神の言葉や、
青春の活力が
この国にはない!

司令官
邪教は嫌いだ、
邪教はこの私の
剣が斃す!
(彼が剣を抜くと、ホルシュタイン人は自分の剣に手をかけるが、抜くことはしない。マリアが男たちの間に身を投じる。)


マリア
愛するあなた、剣はいけません!
不和だの敵対だの
そんな言葉はもうないのです!
言葉って何?
使者って何?
この人の後ろを見て
あの輝きに満ちた通りを、
この人の後ろを見て
あの立派なお方を、
あの輝かしい支配者を、
あのお方がこの人の主君で、
この人を遣わした、
あのお方は皇帝以上で
私たちみんな以上!
ええ、それは平和です!
私をちゃんと見て、
私の目を見て、
頑なにならないで
この人を信じて!

(司令官は長い間彼女を見つめ、それからホルシュタイン人に目を移す。彼らは互いに無言で対峙し合う。突然、司令官は剣を外して投げ、感極まり彼らは互いに抱き合う。この間に舞台は徐々に双方の民衆、兵士でいっぱいになる。)



合唱
(舞台の横・後方で)
ようこそご入場を、
新しい支配者よ、
若き王よ、
至福に満ちた平和よ、
我々はあなたに敬意を表します。
もう余所者ではありません、
もう敵ではありません!
至福に満ちた平和よ、
今度こそ本当ですね?

マリア
鐘の音!鐘の音、
輝ける奇跡!
人間の心に
戦争の死を知らせる
再生を告げる命の鐘の音。
太陽が始めたことが、
澄み切った
目に見えない
空気の小道を示す、
至福の鐘の音が、
こうして恩寵に終るのです!
輝ける奇跡、
再生を告げる命の鐘の音。
鳴り止まないで!
絶対に!絶対に!

代表団、兵士たち、ソロ歌手たち
この声が聞こえるか?
それは我々の声か?
それは余所者の声か?
幽霊の物音のように
奇妙に響く。
我々を束縛するのは
古くからの城壁か?
あそこで、彼らは光の中で
幸せそうに歩いている、
外にあった国境は崩れた!
ご覧、彼らはもう抱き合っている!
ようこそ、至福に満ちた平和!

合唱
(舞台の横・後方で、同時に)
太昔からの重荷が
我々から取り除かれ、
胸が軽くなる!
幸せに心が震える!
目が眩む、
力を持つ王よ、
若き支配者よ、あなたが
我々をより良き世界に
高めてくれる!
幸せに心が震える!

女性合唱
(舞台の横・後方で、近づきながら)
子供たちよ、思い切って
足を踏み出しなさい!
何年間もずっと
暗い時代だったけれど、
今我々を包むのは
至福の光。
子供たちよ、思い切って
その輝きを信じなさい、
最初の歩みだったのは、
さあダンスよ!

老人たち
わしらの足はしり込みし、
わしらの目は怯えている、
わしらにも平和は見える、
だが長くはない。
わしらは別の場所へと移って行く、
だがわしらは
光り輝く門を抜けて行くのだ!

市長
なんと我々に呼びかけることか、
何千人もが口々に、
なんと我々を諭すことか、
何千人もの声が!
ここはまだ
暗くて、重い、
黒いこぶしで
我々を拘束する要塞か?
それとも明るい雲が
もう我々をそちらへ
連れていってくれるのか、兄弟よ?

司教
その言葉が実現することを
私は褒めたたえます、
それは恩寵の賜物です
平和の神よ!

二人
ようこそご入場を
輝ける平和!

合唱
(舞台の横・後方で)
この抱擁、
このキス!
そしてその後
祝いの手を
より良き仕事へ向けよう、
平和という仕事へ!

男性合唱
(舞台上で)
そしてその後
窮屈な壁を取り払おう!
もう余所者ではありません、
もう敵ではありません!
至福に満ちた平和よ、
ようこそご入場を!

女性合唱
(登場しながら)
行きましょう、行きましょう!
圧迫する、煩わしい
城壁を取り払いましょう!

全員
至福に満ちた平和よ、
今度こそ本当ですね?
(外から群衆の押し寄せるものすごい騒音。鐘の音と砲声。)


司令官とホルシュタイン人
(まだ群衆を制止するかのように、すべてを凌駕する大声で)

何故我々は戦ったのか
何年も何年も?
それは皇帝の
昔からの権力だったのか?
新しい信仰の
力強い意志だったのか?
我々を分けたのは、
単なる憎しみだったのか?
鐘の音、鐘の音、
輝ける音色、
しかしそれ以上に
歓喜する人々の
至福に満ちた声!
今この時
抱き合う幸せ、
忠誠をめぐっては
勝利や破滅があったが、
友情をめぐっては
あるのは輝ける再生、
あるのはただ、我らが勝利!

マリア
(同時に)
太陽よ、太陽よ、永遠の太陽よ!
お前が始めた、
奇跡を完成させなさい!
両腕を広げて、
城壁を焼き払い、
私たちを包み込んで!
お互いが離れがたく、、
果てしないと分かるように、、
私たちをお前のもとへ!
(城壁が開き、塔が沈む。太陽の光が差し込み、押し寄せる群衆でいっぱいになる。)


合唱
ようこそご入城を、
輝ける王よ、
すばらしき支配者よ、
永遠の平和よ、ようこそご入城を!

二番目の合唱
ようこそご入城を、
新しき仲間、
我々を分かつものは何もない
永遠の平和よ、ようこそ!

全員
勇気をもって考えよ、
勇気をもって信じるのだ、
勇気をもって神の光に
目を向けよう!
我々を動揺させ、
我々の目を眩ますような、
そういう兆しはまだあって、
決して終わることはない。
我々が勇気を持って
踏み出そうとしない、架け橋、
それはやすやすと
未来を担ってくれるだろう。
勇気をもって考えよう、
勇気をもって信じよう、
力強い愛の抱擁に
身をゆだねよう!
心を流れる、
果てしない歓喜!
愛の炎よ、
上がれ、上がれ、
支配者の魂のもとへ!
EINZIGER AKT

Kreisrunder Saal in der Zitadelle. Den Raum umschliesst in Manneshöhe ein Gang, in dem die Schiessscharten liegen. Eine Treppe führt zum höheren Stockwerk der Feste empor, eine zweite in die Tiefe. Überall Riesenmauern, mittelalterlich, neu bezogen zum Zwecke des neuen Krieges. Wo das Gemäuer klafft, ist es flüchtig mit Stein und Holz wiederhergestellt. Die Wache an einem grossen Eichentisch. Verwitterte, mar-tialische Gestalten in Lederkollern und Helm. Sie sind regungs-los, man weiss nicht, ob sie schlafen oder nur erstarrt sind vor Müdigkeit und Entbehrung. Auf dem Tisch Zinnkrüge, aber kein Becher. Das Feuer, ihnen im Rücken, beleuchtet sie mit schwachem Schein. Sie sind von ihren gewaltigen Waffen um-geben, Musketen, Schwertern, Bihändern, einige haben den Kürass abgelegt. Anbrechender Morgen. Erstes Blau aus den Schiessscharten, seltsam vermischt mit dem dunkelroten Schein des ersterbenden Feuers

WACHTMEISTER
alter, grauhaariger Soldat in voller Waffenrüstung, auf seiner Runde oben an den Scharten. Bei einem Schützen macht er halt, der tief in die Nische gedrückt ist und hinausspäht
Hast was gesehn?

SCHÜTZE
jüngerer Mann, ohne Gewehr
Morgen dämmert. Verblasst die rote Säule weit im Osten. Flamme zerstiebt in Rauch und Staub.

WACHTMEISTER
Bedeutet nichts. Nur Feuer ward gelegt an ein Gehöft.

SCHÜTZE
Bedeutet nichts …

WACHTMEISTER
Nein, nein. Der Feind will sagen: bin noch da. Will zeigen: hab noch Macht, da draussen.

SCHÜTZE
Verbrannt ward ein Gehöft. Aus flammendem Tor, geblendet, stürzt das Vieh, der Bauer folgt, gebeugt am Stock, ohne Laut der Klage. Sie ziehen übers leere Feld und in die Nacht.

WACHTMEISTER
hört kopfschüttelnd und missbilligend zu. Mit Beziehung auf die unten Sitzenden
Das - soll Wache sein?

SCHÜTZE
Wache ohne Ablösung mehr. Ohne Ruh und Rasttag. Kein Trunk mehr in der Kann. Kein Futter mehr für Mann und Tier. Wie soll das enden?

WACHTMEISTER
Auf Seine Gnaden acht, den Herrn und Kommandanten! In voller Rüstung blieb er heut die ganze Nacht an seinem Tisch. Die Kerzen sind längst herabgebrannt, ich sahs auf meiner Runde. Und regungslos blickt er auf Karte und Papier. Tu deine Pflicht wie er - so endet das.
Wachtmeister setzt seinen Rundgang fort. Der Schütze wendet sich wieder den Scharten zu und sieht durch diese und jene ins Freie. Zunehmende Morgenbläue

PIEMONTESER
ganz junger Bursch, singt unten bei der Wache aus dem Schlaf
La rosa, che un bel fiore
come la gioventù,
nasce, fiorisce, more,
e non ritorna più.

KONSTABEL
bartlos, Mitte der Vierzig, fährt unten auf
Wer singt da?

SCHÜTZE
Der junge Bursch, der Italiener, der heute nacht sich einschlich mit des Kaisers Brief. - Hat seinen Weg gemacht durch fünfzigtausend Mann! Durch Sturmböck, Pulverkörb und schwere Stücke! Durch des Holsteiners ganze Belagerungsarmee.

PIEMONTESER
E non ritorna piü.

KONSTABEL
weich
Wächst, blüht und kehrt nicht wieder? Diese Nacht träumte mir, ich wär in einem Garten.

MUSKETIER
derber
Ich hab vom Wein geträumt.

SCHÜTZE
Der Piemonteser hat euch behext. Hat nie was vom Krieg gesehn.

PIEMONTESER
La piccola Pedretta
cantava dolce assai …
Poi se n'andò solett
e non tornò più mai.

MUSKETIER
Was singst du, fremder Bursch?

PIEMONTESER
Così dolce fanciulla
cantando se non sta.

KONSTABEL
Vom Mädel in der Heimat. Kein Lied für uns. Wie lang ists her, dass wir nicht Frauen sahn?

MUSKETIER
lachend
So lang, als uns der Wein fehlt! - Länger!

KONSTABEL
Nichts als hohlwangig Volk da unten in der Stadt. Vetteln, verhungert wie der Tod.

MUSKETIER
rüttelt den Italiener
Du, reiz uns nicht mit deinem Liedel! Wir haben Durst!

PIEMONTESER
A sera poi più nulla
un bacio e se ne va…

KONSTABEL
Ein Kuss, o Gott!

SCHÜTZE
Hat nie was vom Krieg gesehn. In seiner Heimat ist Friede.

MUSKETIER
Was ist das: Friede?

HORNIST
Wer soll das wissen? In meinem zehnten Jahr lief ich den Soldaten nach.

SOLDATEN
verschiedene
Und ich! Und ich! Und ich!

SCHÜTZE
böse züm Italiener
He du, was ist das: Friede? Dreissig Jahr will man es wissen!

PIEMONTESER
O madre santissima, a casa, a casa!

KONSTABEL
Von seiner Mutter redt er - nicht vom Frieden.

MUSKETIER
roh
Wenn Friede Wein ist und Weiber in einer reichen, frisch eroberten Stadt, dann soll er mir gefallen!

CHOR
mit Solisten
In deiner Heimat ist Friede, sag?
Wovon leben die Menschen, wenn nicht von Sold?
Was begehren die Menschen, wenn nicht das Gold?
Ziehn die Scharen nicht durchs Land?
Sind Feuer und Schwert dort unbekannt?
Ist der Bischof nicht Feind der freien Stadt?
Und neidet nicht jeder, was keiner hat?

PIEMONTESER
wimmernd
E non ritorna più.

MUSKETIER
Weiss nichts. Versteht uns nicht. Ein feiger Bursch.

Die Soldaten sind jetzt vollkommen munter, rühren sich, putzen sich, sehen nach Rüstung und Gewehr. Keiner beachtet mehr den Piemonteser

SCHÜTZE
Was weiss denn der? Was wissen wir? Kirchen gesprengt, Häuser verbrannt …

CHOR
mit Solisten, Soldaten beginnen summend
Der Hinz schwört auf die Bibel,
der Kunz schwört aufs Gewehr,
die haben sich verloren
und finden sich nicht mehr.
Hat nur aufs Wort geschworen -
wir aber auf die Ehr!
So schlagen wir ihn nieder,
als wenns der Teufel wär.

CHOR
Volksmenge, aussen, sehr entfernt hinter der Szene
Hunger!

SCHÜTZE
Ich höre was.

KONSTABEL
Nur Widerhall von eurem dummen Singen !

CHOR
Brot!

WACHTMEISTER
erscheint oben wieder
Wache! Eure Pflicht!

CHOR
näher
Hunger!

WACHTMEISTER
Da singt ihr! Aber meine alten Augen müssen sehn …

HORNIST
Ich sehe nichts.

MUSKETIER
Ich sehe ein paar graue Ratten wimmeln.

WACHTMEISTER
Zweitausend, dreitausend stürmen das Festungstor!
Her von der Stadt!

SCHÜTZE
Der Feind?

WACHTMEISTER
Ärger. Der Feind im Land. An die Gewehre!

MUSKETIER
Wer schiesst auf Ratten!

WACHTMEISTER
Ist aber verboten, dass ein andrer als des Soldaten Fuss die Bastion betritt.

KONSTABEL
Das Karlstor hält.

CHOR
aussen, sehr stark
Hunger! Brot!

WACHTMEISTER
Ist offne Rebellion! Laden!

HORNIST
lacht
Am Karlstor stehn die kaiserlichen Jäger und schlagen sich mit Ratten!

MUSKETIER
Einer tritt vor mit der Piken. Das ist der Veitenburger.

SCHÜTZE
Schäm dich, Veitenburger!

WACHTMEISTER
Nimm dich in acht, Schütz!

MUSKETIER
Bravo, hat schon geschlagen!
Von fern allgemeiner Aufschrei des Volkes. Unmässiges Gelächter der Soldaten
Das Karlstor biegt sich mächtig …

WACHTMEISTER
Das wird doch nicht…
dumpfer Knall und unklares Stimmengewirre

SOLDATEN
Das Tor ist auf! Sie kommen! Sie kommen! Sie kommen!

WACHTMEISTER
Zielen!
alle Soldaten folgen

CHOR
immer deutlicher
Hunger! Hunger!

OFFIZIER
springt die Treppe herauf
Halt! Wer kommandiert?

WACHTMEISTER
meldet
Hauptwache, vierzehn Mann. Es ist verboten, dass ein andrer als des Soldaten Fuss …

OFFIZIER
winkt ab
Der Bürgermeister dieser Stadt mit seinen Obern, der Prälat mit seiner Geistlichkeit erbitten sich Gehör mit allem Volk.

WACHTMEISTER
Erzwingen sich Gehör… das Haupttor aber hält.
zu den Soldaten
Wegtreten von den Scharten! An die Stufen!
Die Soldaten flankieren als Wache die aus der Höhe herabführende Treppe

Trauermarsch

Wie eine Gespensterschar heben sich die Mitglieder der Deputation aus der Tiefe. Der Bürgermeister, alt, rüstig, mit ver-wirrtern Haar. Der Prälat, sehr alt, gestützt. Die Stadtobern , armselige Gestalten, und ein paar Weiber. Sie sind verwirrt durch die Umgebung und sehen sich ängstlich um. Die Soldaten, auf ihrer Seite, blicken neugierig auf die traurige Gruppe. Plötzliches Aufstossen der Waffen auf den Boden. Offizier und Wachtmeister reissen die Hüte ab. Der Kommandant auf der Höhe der Treppe. Ein schöner Mann, etwa fünfzig, schwarzes Kleid, darüber schwarzes Koller und Kette. Seine Rechte hält ein Dokument fest an die Brust gepresst

CHOR
aussen, nah und stark
Hunger - Brot! Hunger - Brot!

KOMMANDANT
Hier ist des Kaisers Boden. Was verlangt ihr?

CHOR
aussen
Brot! Brot! Übergabe! Übergabe!

KOMMANDANT
Die Gnade meines Herrn und Kaisers
hat euch durch mich erlaubt, zu reden.
Ruft ihr euch aber alle die zu Hilfe,
wollt mit Gewalt ihr meinen Willen brechen,
Er ergreift mit der freien Linken die Muskete eines Soldaten, hebt sie hoch und schmettert sie der Deputation vor die Füsse
dann werd nicht ich die Antwort geben -
sondern das!

Absolute Stille

BÜRGERMEISTER
In aller pflichtgen Demut bitten wir,
die Stadt dem Feinde aufzutun.

KOMMANDANT
So kurz, Hans Stoss? In aller pflichtgen Demut
reiss ich das Herz dir aus, vergiesse dein Blut
und auf den Anger werf ich deine Ehre!

BÜRGERMEISTER
Vergebt mir, Herr, wenn ich es wage:
Bin nur ein Bauer, kaum des Lesens kundig -
allein - verzeiht - wen wollt Ihr denn besiegen? -
Ich hab den Feind gesehn,
sind Menschen so wie wir,
sie leiden Not, draussen in ihren Gräben,
genau wie wir -
Wenn sie getreten, ächzen sie wie wir -
und wenn sie beten, flehn auch sie zu Gott.

DIE DEPUTATION
Not kämpft wider Not.
Not siegt über Not.

BÜRGERMEISTER
O Herr, die Not ist nicht zu überstehn.

KOMMANDANT
Ist sie mir fremd? Hab ich euch nicht geschützt?
Ist euer Hunger anders als der meine?
zum Prälaten
Auch Ihr, ehrwürdger Herr, auch Ihr?
So schnell verlasst Ihr Euren Gott?
Schenkt den Altar dem andern Glauben?
So nah dem Richter - denkt an Eure Jahre!

PRÄLAT
Ich tu nach Eurem Wort:
in pflichtger Demut
reiss ich mir selbst das Herz auf
und gebe den Verschmachtenden zu trinken!
Nur wer sich demütigt - gewinnt den Sieg!

KOMMANDANT
Sieg! Welch ein Fanal entfährt
dem schwachen Munde!
Sieg! Welch eine Fackel
pflanzt ihr vor mir auf!
Das Wort, das mich
zum höchsten Sternenfluge stachelt!
Sieg! Unfasslich, herrlicher
himmelgeborner Gedanke: Sieg!
Wie leuchtest du vor mir
und willst nicht, dass ich dein vergesse!
Sieg, ich folge dir
in meiner trübsten Stunde,
Sieg, mein herrlich unnahbarer Gott!

CHOR
aussen, ganz nahe
Brot! Brot!
Hunger, Hunger!

SOLDATEN
begeistert
In die Schlacht! In die Schlacht!

CHOR
aussen
Jammer, Jammer, Brot!
Weh, weh, weh, Hunger.

DEPUTATION
Not kämpft wider Not.
Not siegt über Not!

CHOR
aussen
Jammert Weh' Hunger! Krieg!

Signal. Alles einen Augenblick still. Offizier eilt zur Treppe. Ihm entgegen ein anderer, über und über mit Schmutz bedeckt, zerfetzt, den Kopf zum Teil verbunden

FRONTOFFIZIER
Mein Kommandant!

KOMMANDANT
Rede!

FRONTOFFIZIER
Reine Kugel im Rohr,
das Pulver durchnässt!
Rostig die Waffen!
Noch hält der Feind zurück,
doch greift er an - hilft nichts mehr!
Wir sind verloren wie die Stadt …

CHOR
aussen
Brot! Brot!

DEPUTATION
Sie siegen nicht,
sie schützen uns nicht,
sie quälen uns zu Tod.

FRONTOFFIZIER
Unter dieser Zitadelle,
wir wissen es, liegt alle Munition …
Gib sie uns! Hilf uns!

KOMMANDANT
Mein ist zu helfen! Mein ist zu gebieten:
Sie bleibt am Platz.

FRONTOFFIZIER
Weh! Das ist der Untergang,
zerfressen von Krankheit -
dem Tod entgegen
und wehrlos!
sinkt in die Knie

KOMMANDANT
reisst ihn auf
Schweige! Hier in meiner Hand, sieh,
der Brief des Kaisers:
Er ist mein Herr,
wie deiner, wie aller!
Sein herrlicher Wille
fand den Weg zu mir.
Er entfaltet das Schreiben, alles tritt näher, allgemeine Spannung
"Behalten muss ich die Stadt,
was immer geschehe!
Für mein gesalbtes Haupt,
für den höchsten Wert
falle sie in die Schale!
Mit Eurer Ehre bürgt Ihr mir:
Fällt die Stadt - sei sie ausgelöscht."
Eine Frau aus der Deputation, vollkommen bleich, kommt langsam aus der Gruppe der andern bis zum Kommandanten

DIE FRAU
Der Kaiser hat recht:
Soldat, du stirb!
Nicht recht hat der Kaiser:
Bauer, verdirb!
Dreissig Jahre lang:
gepflanzt kein Acker,
dreissig Jahre lang:
Raub und Mord!

DEPUTATION
Wir wissen nicht mehr,
was Friede heisst!

CHOR
aussen
Mord und Hass! Hass und Mord!

FRAU
Sagt ihm, was Krieg ist,
dem Mörder meiner Kinder!

EIN EINZELNER
wirft sich zu Boden
Meine Söhne sind tot,
meine Enkel wimmern um Brot!

ZWEITER
ebenso
Um zerschossene Häuser, um Kasematten
geht Jagd nach Ratten!

DRITTER
ebenso
Mehr als des Hungers Qual
brennt des Hasses, des Argwohns Mal!

ERSTER
fanatisch
Töte erst mich und die und die,
bevor noch ein Schuss fällt!

DEPUTATION
Töte uns alle! Töte uns!

CHOR
aussen
Mörder - alle!

DIE FRAU
zum Kommandanten
Jetzt schrei nach Sieg, Mann!

Die Sonne ist aufgegangen und leuchtet rot aus den Scharten. Kommandant verändert, erschüttert. Sieht nach seinen Sodaten. Auch dort knien einige. Er wendet sich rasch ab. Lange Pause

KOMMANDANT
Es sei! Doch hört:
Die Sonn, im Frührot prunkend,
noch nicht erblicke sie Verrat!
Geht all an euer Werk,
und ihr an das Gewehr!
Und du, Hans Stoss -
sag deinen Leuten: ich bedinge Zeit,
bis dass die Sonn im Mittag steht.
Ein Zeichen wird euch werden bis dahin,
ein Zeichen, ein deutlich sichres Zeichen,
nicht einem wird es unklar sein - ein grosses Zeichen!
Dann tut die Tore auf! Geht! Geht!

CHOR
Deputation, langsam abgehend
Segen über Euch, geliebter Herr!
Ihr gabt uns Leben, Hoffnung, Leben!

CHOR
aussen, antwortend
Brot! Hoffnung! Leben!

KOMMANDANT
Ein einzges Wort der Feigheit
weckt Siegesjubel?
Sprach ich von Unterwerfung,
dass ihr mich segnet?
Erkauf ich euren Frieden
mit meiner Schande?

CHOR
aussen
Leben, Hoffnung, Mut!

KOMMANDANT
Nur sich erretten?
Nur sich erhalten?
Niedriges Leben!Winselndes Leben!
Alles ist abgegangen, bis auf die Wache; zu den Soldaten
Ihr Alten habt in mancher Schlacht
mir treu gedient,
ihr Jungen glaubt an mich.
Ihr andern auch, die meinem Drängen
nur kalte Mienen zeigten in dem Krieg:
Ich liebe euch nicht minder!
Hört ihr den Jubel? Dachtet ihr,
ich hätte meinen Herrn verraten? Nein!
Und ich befehle euch:
Hinab, ihr alle, in der Zitadelle Keller! -
Gutes Pulver, Pech
und griechsches Feuer schichtet auf
grad unter meinen Füssen! Ich spart es auf
zu bessrem Zwecke und zum Sieg!,
Vorwärts, Männer!
Der ist des Todes, der nicht gehorcht,
des Todes, wer gehorcht! -
Schlechte Fackel meines Siegs,
raucht ohne Flamme, russt ohne Schein…
Gebt mir die Lunte!

CHOR DER SOLDATEN
verstehend
Herrgott im Himmel!

KOMMANDANT
zum Wachtmeister, wie ein Reiterlied
Zu Magdeburg in der Reiterschlacht,
da glomm es von Schwertern und Helmen,
da hat der Tod ins Aug gelacht
o Herren wie armen Schelmen.

Zu Magdeburg in der Reiterschlacht,
da gab es viel Stöhnen und Klagen!
Da hat es ein alter Dragoner vollbracht,
den Herrn auf dem Rücken zu tragen!

Nun schreitet heute der Tag heran,
die alte Schuld zu begleichen:
und hast du drunten das Werk getan,
dann magst du schnell entweichen …

WACHTMEISTER
Zu Magdeburg in der Reiterschlacht
trug ich Euch, Herr, auf den Händen:
hab ichs begonnen und recht gemacht,
so lasst michs mit Euch auch beenden!
Kommandant sieht ihm wortlos ins Auge und küsst ihn

KOMMANDANT
zum Konstabel
Die Jäger standen im böhmschen Land,
hart und verwegen!
Da schlug dem einen der Schwed aus der Hand
den Degen!

Bin ich nun tot, bin ich entehrt ?
Bleibt nicht mehr Wahl!
Da reicht dem Mann sein eignes Schwert
der General!

Viel Zeit ging seit dem Tage hin -
gib es zurück!
Ich weiss, es träumt des Jägers Sinn
von Friedensglück!

KONSTABEL
im gleichen Ton
Weg mit dem Traum! Ich halte fest
an Treu und Ehr!
Mein General - der Jäger lässt
Euch niemals mehr …
Der Kommandant sieht ihn lange wortlos an, drückt ihm die Hand, wendet sich weiter zum Schützen

SCHÜTZE
Nie war ich Kämpfer, nie ein Held,
fremd blieb mir Tat und Sieg!
Die Zeit nur hat mich hingestellt:
ich hasse Schlacht und Krieg!

Nach Orten, die es fernwo gibt,
treibt es mich sehnsuchtvoll,
wo mich ein Herz unsagbar liebt,
dass ich es finden soll.

Doch blickt Ihr fragend stumm auf mich,
die Trän ins Aug mir bricht -
o Herr, so gross und ritterlich,
o Herr - von Euch scheid ich mich nicht!

KOMMANDANT
Mein bester Krieger - auch ohne Heldentat! - Und ihr, Haudegen und Söldner: Bleibt ihr bei mir? Geht ihr ?

MUSKETIER
Hab richtig Sold bekommen, zu schlagen und zu stechen! Aber für das, was Ihr verlangt, Herr … keinen Pfennig Sold.

HORNIST
Lauf brav dem Kriege nach, wo die Trompete schallt, aber nicht des Todes Fiedel! Ich geh!

CHOR DER SOLDATEN
in verschiedenen Einzelstimmen, auch mehrere gleichzeitig
Ich geh, ich bleib!
Ich bleib, ich geh!
Das ist Soldatenlos!

KOMMANDANT
Geht, geht alle!
Du kühner Junge,
dir danke ich dies letzte Wunder -
den Brief, von dem die Kraft
mir durchs Blut strömt,
wo jeder Buchstab Feuerzeichen
mir ward für meinen Tod.
Antwort wird diesem Brief -
gewaltige Antwort, Herr und Kaiser!

Er reisst sich los und geht, den Brief in der hocherhobenen Rechten, die Treppe hinauf. Die Soldaten noch immer starr. Kommandant wendet sich an der Treppe noch einmal und ruft in einfachem Kommandoton

Befehl! Ans Werk! Die Pulverfässer!
Und: Feuer!
Die Soldaten erwachen aus ihrer Faszination und poltern durcheinander die Treppe hinab. Kommandant nach oben ab. Die Bühne bleibt leer. Die Sonne scheint mächtig durch die Scharten. Des Kommandanten Weib kommt scheu, verstört die Treppe herauf. Bedeutend jünger als er, halb kriegerisch gekleidet. Sie ist erstaunt, den Raum leer zu finden, und sieht sich befremdet, aber nicht erschrocken um

MARIA
Wie? Niemand hier? Herabgebrannt das Feuer,
verwirrt die Waffen, nutzlos, unbedient,
wie fortgeschleudert von erschrockner Hand?
Von unten welches Dröhnen? Wühlen sie
sich dort geheime Gänge, um die Burg
zu stürzen? Reissen Stein für Stein
aus ihrem Körper, der uns alle schützt?
Wie leer und schaurig! Wie umfängt es mich
mit kalten Armen, wie Totengruft!
Du Totenuhr da unten, kündest du
in düstrem Schlagen uns die letzte Stunde?

Hohl wie der Tod der Männer Schreckensblicke.
Sie meiden mich. Trotz schweren Grams und Not
erhellten sie sich einst, wenn sie mich sahn.
Sie lächelten, die Rauhen, ihres Leidens,
mein Aug schien ihnen Hoffnung, Himmelslicht.

Heut aber sah ich ein geheimes Leuchten stehn
in jedes Unbekannten Auge auf den Strassen!
Es war, als winkten sie verheissungsvoll
mir zu, als dankten sie für etwas mir,
was ich nicht gab, was wie ein grosses Lächeln
von allen Seiten mir entgegenkam
voll Frieden und Geheimnis.
sie versinkt in tiefes Sinnen

Nur einer hier in diesem wilden Turm
hat nie gelächelt. Nur dem Befehl, der Pflicht
dient seine Lippe manches harte Jahr. -
Und dennoch warb um diesen Einzgen
mein Auge stets mit seiner tiefsten Liebe,
mehr als um all die Leidenden des Krieges,
die ich getröstet. Warum, geliebter Mann,
eröffnete sich mir das Herz des armen Volkes
mit seinem Leuchten - du aber, du
hältst so tief dich verborgen?
Wohl durft ich dir den Harnisch lösen,
kamst du aus wilder Schlacht, allein das Erz,
das unsichtbar die Brust umspannt,
durchdrang ich nie!
Nicht dir ward ich, mein Gatte, nur dem Krieg vermählt. -
Das Donnern der Geschütze
sang einst mein Brautlied. Und da bat ich dich
auf meinen Knien um die Gnade,
bei dir zu bleiben, wenn es auch der Krieg verwehrt.
Du lächeltest. Es war das einzge Lächeln,
und es erstarb an diesem Hochzeitstag!
Niemals sah ich dieses Lächeln wieder,
denn es hiesse Friede.

Der Himmel teilte dieser Zeiten Sturm
mit wochenlangem Stürmen. Finsternis
und Nebel schlossen mich in meine Einsamkeit.
Das düstre Bild fiel ab, und hoch,
hoch übers wilde Feld, vom Krieg zerwühlt,
hoch über diese Stadt der Qual, des Hungers,
hebt strahlend sich die Sonne! Sie gibt mir
noch einmal Kraft! Rührt meine Hoffnung auf
und führt mich her zu dir!
Ich kann nicht warten mehr - und seis der Leid Ende!
Soll ich nie mehr dich lächeln sehn? Nie mehr,
du teurer Mann? Geliebter, sieh: des Herbstes Sonne mahnt!
O komm in letzter Stunde Seligkeit!
sie sinkt ergriffen in sich, der Kommandant erscheint oben; heftig erschreckend
Nein - leere Hoffnung alles!
Ernst und starr das Aug!

KOMMANDANT
Maria, du? Verbieten musste ich
um diese Stunde dir die Zitadelle.
Hart ist der Krieg, Ablösung kommt,
die grosse Wachablösung!

MARIA
Was für ein Klang
in deiner Stimme?
Warum die Öde hier?
Welch Poltern in der Tiefe?
Und Fieberschauer
in allen Gassen?
Es ängstigt mich.
sie will zu ihm

KOMMANDANT
Verlass mich jetzt, Maria!
Der Brief des Kaisers
heischt Entschluss.

MARIA
Ist es nur das? Dann Wahrheit!
Geliebter, gib mir Wahrheit! -
Verzeih mir, ich war dir Last
im Krieg, doch härtere
ertrug mein Herz.
Schweigen, bittres Schweigen
ward dir auferlegt,
doch auch meine Zunge
vereist der Krieg.
Aber ein Tag muss kommen,
da ist des Wartens Ende,
da drängt es sich ans Licht
mit dieser Sonne:
Geliebter, ich will Wahrheit
und dich!

KOMMANDANT
Maria! Wahrheit,
bittre, kalte Wahrheit
in einer Stunde
verschwindet diese Stad
in den Wogen des Feindes!
In einer Stunde
zu Ende meine Macht,
zu Ende das Werk,
das mein Herr mir befahl.

MARIA
Es kann nicht sein!
So spricht mein Gatte nicht!

KOMMANDANT
Mehre nicht, Geliebte,
die Schmach des Gefangenen,
wenn sie dich finden!
Flieh vor den Fremden!

MARIA
Mich stärkte die Sonne,
gab mir die Hoffnung,
gibt mir auch Kraft,
alles zu tragen!
Herrliche Sonne, Stern der Wahrheit,
hilf ihm mich halten bis in den Tod!

KOMMANDANT
Maria, Geliebte, sahst du die Sonne?
Zum letztenmal erhellt sie die Nacht!
Der Turm versinkt in Nichts. Hinab zur Stadt!
Der Arm, der dich hält, umfasst dich im Grab! '

MARIA
Dank dir, Sonne: sein Auge leuchtet,
Dank dir, Morgen, du trogst mich nicht.
Sieh, du erschienest mir,
gütige Spendrin,
höchstes Sinnbild der Liebe!
Jetzt erleuchte das Herz des Geliebten,
Kraft verleihe dem mächtigen Arm
mich zu fassen, vereint zur Liebe,
mich zu halten bis in den Tod.
Sonne, Sonne, seliges Ende,
nie mehr getrennt - willkommener Tod!

KOMMANDANT
zugleich mit ihr
Bei deiner Jugend schweigendem Opfer
ohne Bedenken nahm es der Krieger -
bei deiner Liebe schmerzvollem Entsagen
strenge Pflicht weiss nur schweigenden Dank.
Nie mehr leuchtet die Sonne dem Müden
nie mehr spendet Trost diese Stimme,
was allen Erquickung - des Auges Schimmer,
für ihn, den du liebtest, verlischt es bald
Genug der Opfer - genug der Leiden -
Ewiggeliebte, rette dich!

MARIA
Neue Trennung? Ewiger Schmerz!
Um unserer Liebe:
entrinne mit mir!

KOMMANDANT
Der Kaiser stand im Saal.
Der Kaiser hielt das Kreuz.
Umarmte mich wie du -
da schwor ich auf das Kreuz.
Und wieder diese Nacht
gemahnt er an den Schwur:
"Haltet mir diese Stadt - Ihr wisst nicht, was ich weiss!
Haltet mir meine Stadt - kostbar ist jede Stunde.
Und haltet Ihr sie nicht - so lösch ich Eure Ehre!"


MARIA
Furchtbar ist der Ehre Gebot.
Gar nichts gilt der Liebe Gebot!
Furchtbar ist das Gebot, das du geschworen -
keiner hört das Flehn des tiefsten Herzens!

KOMMANDANT
zugleich
Herrlich ist der Ehre Gebot.
Nichts Höheres
auf dieser Erde!
Herrlich ist das Gebot,
das ich geschworen,
mächtig erhebt es sich zu göttlichen Höhn!

MARIA
ganz gross und hymnisch beschwörend
Krieg, furchtbarer Würger Krieg,
sind alle Opfer dir nicht genug?
Borgst du auch noch den Schein der Ehre,
um ihn zu töten, der mir alles ist?
Hör es, Krieg: auch ich war Soldat!
Dich selbst hab ich bekriegt
um meiner Liebe willen!
Verflucht seist du, Krieg!
Hör es, Krieg!
Mein ist der letzte, ewige Sieg!
Sonne, sie rief mich mit ihrem Licht!
Geliebter, ich folge des Lichtes Werben,
Geliebter, ich komme, mit dir zu sterben.

KOMMANDANT
zugleich mit ihr, ebenso
Krieg, herrlicher Gedanke, Krieg,
wo immer sich dein mächtig Haupt erhebt,
da beugt Gehorsam jede niedere Regung,
und Leben selbst ward Preis der Mannesehre!
Hör es, Krieg:
Ich war nur Soldat!
Nur Treue kenne ich, weisend übers Leben,
Treue ihm, der mein Herr war!
Gesegnet, Krieg!
Treue, sie rief mich mit ihrem Licht!
Geliebte, wir folgen dem ewigen Werben,
Geliebte, ich komme, mit dir zu sterben.

Der Kommandant hebt sie in tiefster Ergriffenheit zu sich. Lange Umarmung. Das Licht hat sich während der Beschwörung des Krieges verändert: Trübe. Langsam, einer nach dem andern, steigen die Soldaten aus der Tiefe. Als letzter der Wachtmeister mit der brennenden Lunte. Der Kommandant reisst sich für einen Augenblick aus der Umarmung und weist ihn mit grosser Gebärde in die Tiefen des Turms. Wachtmeister mit der Lunte schrittweis die Stufen hinab. Die Soldaten knien nieder, einige verhüllen das Gesicht. Kommandant und Maria wieder ganz in der Umarmung versunken.Tiefe Stille. - Kanonenschuss von ferne

KOMMANDANT
fährt auf
Erwünschtes Zeichen!

Zweiter Schuss. Die Soldaten erwachen aus ihrer Lethargie und stürzen an die Scharten. Wachtmeister zurück. Steht fragend mit der Lunte. Kommandant reisst ihm die Lunte aus der Hand und zertritt sie. Wachtmeister eilt hinauf zu den Scharten
Auf eure Posten! Angriff!
Dritter Schuss
Kampf und Untergang - endlich - mein Gott!
Tiefe Stille

WACHTMEISTER
an einer der Scharten
Ich sehe nichts …

KOMMANDANT
Der Angriff, der Angriff - woher?

WACHTMEISTER
Nirgends Angriff - leer das Feld.

SOLDATEN
Grau bleicht der Tag. Stille alles. Nebelmeer …
Glocke von ferne

MARIA
sich erhebend, ganz leise
Nein, nicht Todesnebel -
Ein heller Strahl der ewgen Sonne
dringt her zu mir !
O tönende Hoffnung!

WACHTMEISTER
Die Glocke! So klingt nicht eine in dieser Stadt!

MARIA
Und kennt sie keiner, die Stimme des Lichts,
und nennt sie keiner - ich preise sie!

KONSTABEL
Jetzt läuten sie
vom Marienturm:
verboten wars
an Festtagen selbst!

SCHÜTZE
Und drüben läutet
die Magdalen!
Wir hörten nur
von ihrer Stimme,
sie selber nie.

WACHTMEISTER
Der Stadtturrn jetzt!
Wie sie sich eilen!
An harten Strängen
reissen und hängen!

SCHÜTZE
Der Dom setzt ein!
Gewaltges Dröhnen!
Und unser Turm schwingt mit im Jubel -
schwingt mit im Sturm!

MARIA
Die mich beglückte -
tönt nun die Sonne ?
Glocken, sie singen,
machen uns frei!
Seliges Schwingen,
leuchtendes Klingen -
gesegnet sei!

KOMMANDANT
hart hinein
Der Feind, der Feind!
Wo steht sein Angriff?

WACHTMEISTER
Bewegung beim Feinde!

KOMMANDANT
Endlich! Schütze, was siehst du?

SCHÜTZE
hinausblickend
In langen Reihen:
die Reiter zuerst,
die Fusstruppen folgen,
doch nicht zur Schlacht.
Genommen die Gräben,
bald sind sie nah, sie schliessen uns ein!

KOMMANDANT
wiederholt dazwischen
Die Reiter zuerst -
die Fusstruppen folgen -
genommen die Gräben -
sie schliessen uns ein …

MARIA
auf den Knien
Licht, das mich geleitet,
Licht, das uns errettet,
lass es nicht wahr sein!

SCHÜTZE
Sie ordnen sich, stehen,
sie folgen Befehlen
der Hauptleute drüben
wie zur Parade.

KOMMANDANT
Wahnsinn! Du bist blind!
Offizier stürmt die Treppe herauf
Macht fertig zum Feuer!
Waffen! Waffen - hieher!

OFFIZIER
Wachtposten meldet:
Anmarsch des Feindes
mit geschmückten Standarten,
mit bekränzten Geschützen,
mit weissen Fahnen!

KOMMANDANT
Kriegslist!
Die Stadttore schliessen!

OFFIZIER
Zu spät! Die Unsern
umarmen die Feinde!
Auf allen Bastionen!
In allen Gräben!

KOMMANDANT
Ich hab geschworen:
kein feindlicher Fuss
betritt diese Stadt!
Und müsst ich selber
dem Feinde stehn,
ein einziger Mann!
Niemals Frieden!
Die Glocken beginnen wieder zu läuten. Bürgermeister kehrt mit der Deputation zurück, vollkommen verändert, erfrischt, beglückt

BÜRGERMEISTER
Das Zeichen, das Zeichen,
das Ihr uns verhiesset -
beglückerndes Zeichen ,
von Turm zu Turm!

PRÄLAT
Die Glocken der Kirchen,
die Diener Gottes,
verkünden die grosse,
die göttliche Botschaft!

DEPUTATION UND SOLDATEN
O Tag des Friedens!
Der erste wart Ihr,
der ihn verkündet,
geliebter Herr!
Euch sei der höchste,
der ewige Dank!
Das Läuten hört auf

KOMMANDANT
Nichts weiss ich von Frieden!
Verschliesse mein Ohr
dem wüsten Dröhnen!
Der Wille des Kaisers
gebot mir Ausharren,
gebot mir Sieg!

BÜRGERMEISTER
Der Glocken Stimme
fand keinen Gegner,
auf springen die Tore,
sie ziehen ein.
Geschmückt die Stadt
mit Laub und Kranz
und Fahnenglanz !
Es hat ein Wunder sich vollbracht,
nicht auf Befehl, nicht auf Geheiss,
die Mannschaft trägt frischgrünes Reis,
bekränzt strömt sie zum Tor herein,
von Ruf umwogt, von Willkommschrein, -
als hätte eine Himmelsmacht
das schwere Bild der Zeit getauscht.

Die Glocken beginnen wieder zu läuten, sich steigernd bis zum Eintritt des Holsteiners

Und Jubel rauscht
und Jauchzen geht
und winkt und weht
von Mund zu Mund,
von Hand zu Hand,
durch Gassen hin,
von Ort zu Ort,
durch alles Land!
O selges Wort!
O schönster Sinn!
Glanzvoller Tag, der das gebracht -
o ewgen Wunders Macht!

Herannahen und allmählicher Eintritt der Truppen des Holsteiners

HOLSTEINER
noch ausserhalb
Wo ist der Mann,
des Krieges bester Held?
Wo ist der Kämpfer,
der löwengleich sich hiel
gegen zehnfache Übermacht?

Eintritt des Holsteiners, des feindlichen Kommandanten, mit seiner Suite. Viel jüngerer Mann als der Kommandant der Festung, seine Leute viel besser gepflegt und bewaffnet

KOMMANDANT
Wo ist der Mann,
der tollkühne Feind,
der sich vermass,
hier einzudringen
gegen meines Kaisers Willen
und gegen den meinen?

Holsteiner schreitet näher, nimmt feierlich den Hut ab

HOLSTEINER
Hör, Kommandant,
gewaltiger Held:
Zu Münster sie sassen,
Gesandte des Kaisers,
Gesandte der Fürsten,
der Bischöfe, Städte
und allen Landes.
Gediehn das Werk:
Kriegerisch Wüten
von dreissig Jahren …
zu Ende ists
mit dem heutigen Tag!

CHOR
aussen
Friede! Friede! Friede!

MARIA
Unendliche Botschaft!
Du ewige Sonne,
so brachtest du Wahrheit,
mit heilendem Lichte
erfüllest die Welt!

KOMMANDANT
reisst sie an sich
Trau nicht den bösen
den tückischen Worten, Weib!
Geliebte, zu mir!

HOLSTEINER
Harter Willkomm
dem offenen Herzen!
Schon rollen die Wagen,
Euch Hilfe zu bringen:
Friede und Freundschaft,
Zehrung und Brot!

Tritt näher und versucht, ihm die Hand zu reichen

KOMMANDANT
stark hinein
Verflucht Versprechen!
Verfluchter Bote,
der das Land verheerte,
die Kirchen zertrümmert,
verbrannt die Gehöfte …

HOLSTEINER
Lass, was gewesen!
Feinde von gestern,
Brüder von heute.

KOMMANDANT
Feinde von gestern!
ehrliche Feinde,
Verräter heute,
Lüge und Trug!

HOLSTEINER
weicht zurück
Wer fiel noch gestern
drachengleich aus
und traf die Bekenner
des neuen Glaubens
mit Feuer und Schwert?

KOMMANDANT
Wer drang von Norden
verheerend ins Land,
ein giftges Feuer?

HOLSTEINER
Wer mähte die Jugend
und stiess sie in Nacht?

KOMMANDANT
Ketzer zertrat ich!

HOLSTEINER
Wer sperrte den Weg mir
und dem Glauben im ganzen Reich?

KOMMANDANT
Des Kaisers Stadt und meine Feste für ewig, Ketzer!

HOLSTEINER
Den Ruf kenn ich!

KOMMANDANT
Und ich den Arm!

HOLSTEINER
Du böser Schirmer
uralter Macht,
mit leeren Befehlen,
mit knöchernen Worten,
hohl und gespenstisch
und schattengleich
hältst du den Geist,
das göttliche Wort,
die Kraft der Jugend
nieder im Land!

KOMMANDANT
Irrglauben hass ich,
Irrglauben tötet
dies mein Schwert!
Er zieht das Schwert, der Holsteiner greift nach dem seinen, aber ohne es zu entblössen. Maria wirft sich zwischen die Männer

MARIA
Geliebter, nicht das Schwert!
Nicht mehr das Wort
von Unfrieden, Feindschaft!
Was ist ein Wort ?
Was ist ein Bote?
Sieh hinter ihm
die glanzvolle Strasse,
sieh hinter ihm
den grossen Herrn,
den leuchtenden Herrscher,
der ihn beschattet,
der ihn gesendet,
mehr als der Kaiser,
mehr als wir alle!
Mann, es ist Friede!
Sieh mich doch an,
sieh mir ins Auge,
verhärte dich nich
und glaube auch ihm!

Der Kommandant sieht sie lange an, dann gleitet sein Blick auf den Holsteiner. Sie stehen einander wortlos gegenüber. Plötzlich wirft der Kommandant sein Schwert weit von sich - sie sinken einander ergriffen in die Arme. - Während dieser Szene hat sich der Raum allmählich mit Volk und Soldaten beider Parteien gefüllt

CHOR
aussen
Sei uns gegrüsst,
du neuer Herrscher,
du junger König,
glückselger Friede,
wir neigen uns dir!
Nicht Fremde mehr,
nicht Feinde mehr!
Glückselger Friede,
bist du nun Wahrheit?

MARIA
Glocken! Glocken,
leuchtende Wunder!
Menschlichen Herzen
Todesboten des Kriegs -
Lebensglocken der Wiedergeburt.
Was die Sonne begann,
weisend die klaren,
unsichtbar
luftgen Pfade,
selige Glocken,
da vollendet in Gnade!
Leuchtende Wunder,
Lebensglocken der Wiedergeburt,
hört zu tönen nicht auf!
Niemals! Niemals!

DEPUTATION, SOLDATEN UND SOLISTEN
Hört ihr die Stimmen?
Sind es die Unsern?
Sind es die Fremden?
Fremdartig klingt es
wie Geistergetön.
Was umklammern uns
uralte Mauern?
Dort, selig wandeln
sie dort im Licht,
dort draussen sind Grenzen gefallen!
Seht, sie umarmen sich schon!
Sei uns gegrüsst, glückseliger Friede!

CHOR
aussen, gleichzeitig
Uralte Last
von uns genommen,
leicht hebt sich die Brust!
Selig zittert das Herz!
Geblendet das Auge,
du mächtger König,
du junger Herrscher,
hebst uns empor
in bessere Welten!
Selig zittert das Herz!

FRAUENCHOR
aussen, näher
Ihr Kinder, wagt es,
waget den Schritt!
Dunkel waren
die früheren Jahre,
doch jetzt umfängt uns
seliges Licht.
Ihr Kinder, wagt es,
glaubet dem Glanz -
was Schreiten erst war,
schon ist es Tanz!

ALTE MÄNNER
Unser Schritt ist zagend,
unser Aug ist bang:
Wir sehen den Frieden -
aber nicht lang.
Wir wandeln zu anderen Orten -
aber wir wandeln
durch leuchtende Pforten!

BÜRGERMEISTER
Wie uns das aufruft,
viel tausend Münder,
wie uns das mahnt,
viel tausend Stimmen!
Ist dies noch die Festung,
die uns umklammert
mit schattiger, lastender,
schwarzer Faust ?
Oder hebt uns schon
eine lichte Wolke
dorthin, Brüder, zu euch?

PRÄLAT
Ich aber preise
Erfüllung des Wortes,
Geschenk deiner Gnade
Du Gott des Friedens!

BEIDE
Sei uns gegrüsst
leuchtender Friede!

CHOR
aussen
Noch dies Umarmen,
noch diesen Kuss!
Dann aber hebet
die feiernden Hände
zu besserem Werke,
zum Werke des Friedens!

MÄNNERCHOR
auf der Bühne
Dann aber fort
mit den engenden Wänden!
Nicht Fremde mehr,
nicht Feinde mehr!
Glückselger Friede,
sei uns gegrüsst!

FRAUENCHOR
auftretend
Wir kommen, wir kommen!
Fort mit den drängenden,
lastenden Mauern!

ALLE
Glückseliger Friede,
bist du nun Wahrheit?
Gewaltiger Lärm der Menschenmasse von aussen. Glocken und Kanonendonner

KOMMANDANT UND HOLSTEINER
alles übertönend, als wollten sie die Masse noch zurückhalten
Warum kämpften wir
Jahre um Jahre?
War es des Kaisers
uralte Macht?
Des neuen Glaubens
kräftiger Wille ?
War es nur Hass,
der uns geschieden?
Glocken, Glocken,
leuchtende Stimmen -
aber mehr noch
der jubelnden Menschen
glückselige Stimmen!
Nur um dieser Stunde
Glück des Umarmens,
nur um der Treue
Sieg oder Untergang,
nur um der Freundschaft
strahlende Wiedergeburt,
das nur, das unser Sieg!

MARIA
zugleich
Sonne, Sonne, ewige Sonne!
Was du begannst,
vollende das Wunder!
Öffne die Arme,
verbrenne die Mauern,
schliesse uns ein!
Dass wir uns finden,
untrennbar, unendlich,
nimm uns zu dir!
Die Mauern öffnen sich, der Turm versinkt. Sonnige Helle dringt ein, es ist alles ein einziges wogendes Menschenmeer

CHOR
Sei uns gegrüsst,
leuchtender König,
herrlicher Herrscher,
ewiger Friede, sei uns gegrüsst!

ZWEITER CHOR
Seid uns gegrüsst,
ihr neuen Brüder,
nichts trenne uns mehr -
ewiger Friede - gegrüsst!

ALLE
Wagt es zu denken,
wagt zu vertrauen,
wagt in das göttliche
Leuchten zu schauen!
Die uns erschüttern,
die uns noch blenden,
Zeichen sind es,
die niemals enden!
Brücken, die wir
zu beschreiten nicht wagen,
leicht werden sie
die Zukunft ertragen.
Wagt es zu denken,
wagt zu vertraun,
schwelgt in gewaltgem
Liebesumfassen!
Ströme des Herzens,
endloser Jubel!
Flamme der Liebe,
aufwärts, aufwärts -
Herrscher Geist, zu dir!


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@ Aiko Oshio
最終更新:2022年12月25日 14:00