第3幕

ミンチョ川の右岸。左手に崩れかかった二階建ての家。その正面に、大きなアーチ型の柱越しに、階下の田舎風の居酒屋の内部と、粗雑な階段がある。その階段は納屋に通じ、扉がないのでバルコニー越しに、中に粗末なベッドがあるのが見える。通りに面した正面には扉があり、内側に開閉される。壁は割れ目だらけで、外側から内部の様子が容易に見られる。奥は、ミンチョ川の寂れた場所で、川は半ば崩れた土手の後ろを流れている。川向こうはマントヴァである。夜。




(ジルダとリゴレットは路上で不安げ、スパラフチレは居酒屋の中にいる)

No.10 情景とカンツォーネ

リゴレット
彼を。

ジルダ
ええ。

リゴレット

れることはできぬか。

ジルダ
とても。

リゴレット
哀れな娘、あぁ悪党め。
許してはおけぬ。

ジルダ
そればかりは。

リゴレット
思い切れぬか、
裏切りの証拠があっても。

ジルダ
いえ、あの方を。

リゴレット
まだ?

ジルダ
えぇ。

リゴレット
では、
中を見ろ。

(ジルダを壁の割れ目の所へ連れて行き、ジルダは中を覗き込む)

ジルダ
誰かい
るわ。

リゴレット
よく見るのだ。

(公爵は、普通の騎兵将校の制服を着て、左手の扉から一階の店に入る)

ジルダ
(びくっとして)
あぁ、あの方だ。

公爵
(スパラフチレに)
急いで
頼むぞ。

スパラフチレ
何で?

公爵
小部屋と酒だ。

リゴレット
またいつもの通り。

スパラフチレ
なるほど、いい男だ。

(隣室へ入る)

公爵
風の中の
羽根のように、
いつも変わる
女心。
あでな笑顔、
熱い涙、
どれもみな
嘘ばかり。

甘い言葉
そら涙、
気まぐれな
浮気者、
気まぐれ。
あー気まぐれ。

それに迷い
気を許せば、
恋に悩む
男あわれ。
されど恋の
花のように、
明日も知れぬ
はかないもの。

甘い言葉
そら涙、
気まぐれな
浮気者、
気まぐれ。
あー気まぐれ。

(スパラフチレが葡萄酒の瓶とコップ二個を手に戻って来て、テーブルの上に置く。それから長剣の柄を持って天井を二回突く。それを合図に、笑みを浮かべた若い女がジプシー姿で、階段を小躍りしながら下りて来る。公爵は抱こうと駆け寄るが、女は身をかわす。その間にスパラフチレは通りに出てリゴレットに離れて話し掛ける。)


スパラフチレ
あの男を殺るのか、今すぐか?

リゴレット
じきに戻って来る、その時。

(スパラフチレは家の後ろの川の方に遠ざかる)

No.11 四重唱

公爵
いつか一目見て
忘れられないで、
ぜひまた会いたく
あちこちたずね、
ここだと分かる
まで気もそぞろ。

ジルダ
嘘つき!

マッダレーナ
まあ、いつも同じ
今と同じに
口説いては捨て
泣かせたことか。

公爵
そう、だが今は。
(抱こうとする)

ジルダ
何てひどい。

マッダレーナ
離して、
その手を。

公爵
まぁ、騒ぐな。

マッダレーナ
やめて!

公爵
落ち着いて、
話をきくのだ。
恋の喜びこそ、
この世の幸せ。
(彼女の手をとる)
何ときれいな手だ。

マッダレーナ
口の(が)うまいこと。

公爵
ほんとだ。

マッダレーナ
だめよ。

公爵
その胸に。

ジルダ
嘘つき。

マッダレーナ
何。

公爵
抱いておくれ。

マッダレーナ
殺し文句は
うまいものね。

公爵
僕の妻に。

マッダレーナ
ほんとならいいわ。

公爵
(皮肉っぽく)
かわいい娘。

リゴレット
(すべてを見て理解したジルダに)
よく見ておけ。

ジルダ
裏切者!

マッダレーナ
それはほんとね。

公爵
うるわしの乙女、
我、君がしもべ。
君がひとときこそ
我が心の慰め。
あぁ聞けよ、我が胸の
高鳴り、高鳴り。
君がひとときこそ
我が心の慰め。
ひとこと、ただひとこと、愛の言葉、
うるわしの乙女、
我、君がしもべ。
君がひとことこそ
我が心の慰め。
ただそのひとこと、心の慰め、
あぁ聞けよ、胸の高鳴りを聞けよ、
高鳴りを、
ただそのひとこと、心の慰め、
あぁ聞けよ、胸の高鳴りを聞けよ、
高鳴りを、
胸の高鳴りを、
胸の高鳴りを、
こちらへ、おいで、さぁ来い。

マッダレーナ
はは、その手には
乗りませぬ(ん)、殿様。
その口のうまい
こと、ついだまされ。
それならこちらも
負けちゃいないわよ、殿様。
はは、その手には
乗りませぬ、殿様。
その口のうまい
こと、ついだまされ。
それならこちらも
負けやしないわ。
はは、その手は、はは、その手は、
はは、その手はだめよ。
はは、その手には
乗りませぬ、殿様。
その口のうまい
こと、ついだまされ。
そうそう、それならこちらも
負けや(は)しないわ。
はははは、その手には乗りませぬ、
その口のうまいこと、
その口のうまいこと、
その手は古いわ、
その手にはのらないわ、だめ。

ジルダ
あの恋の言葉、
何という辱しめ。
ひどい裏切りに
張り裂ける思い、
この苦しみ。
哀れなこの身を
あぁ悲しや、
あぁ哀れなこの身よ、
張り裂ける思い、
哀れなこの身よ
張り裂ける思い、
この裏切り、あまり
にむごい、あの方、
あぁそのひどい裏切り。
哀れなこの身よ
張り裂ける思い、
哀れなこの身を
張り裂ける思い、
この裏切り、あまり
にむごい、あの方、
あぁそのひどい裏切り、
哀れなこの身よ
張り裂ける思い、
哀れな我が身、あぁ!

リゴレット
(ジルダに)
よせ、泣くに及ばぬ、
もうやめろ、泣くに及ばぬ、
もう泣くな、泣くな。
今こそ欺かれたこと
呑み込めたはず、
わしのやり方で
いつか必ず
仕返しはするぞ。
恨みを晴らす時だ、
今こそ恨みを。
呑み込めたはず、
わしのやり方で、
わしのやり方で、
恨みを晴らすぞ、
恨みを晴らす時だ、
今こそ恨みを、
いつか必ず
仕返しはするぞ。
泣くのはよせ、よせ。

うちへ帰り、
金を持ち、馬に乗り、
男の服に着替え、
ヴェローナへ立て、
すぐ出掛けるのだ。

ジルダ
一人だけで。

リゴレット
一人だ。

ジルダ
怖いわ。

リゴレット
ゆけ。

(公爵とマッダレーナはずっと話したり、笑ったり、飲んだりしている。ジルダを残して、リゴレットは家の背後に行き、スパラフチレと話をし、現金を支払いながら、戻って来る。)


No.12 情景、三重唱と嵐

リゴレット
二十枚だったな、ここに十枚、
残りはあとだ。
奴まだいるか?

スパラフチレ
あぁ。

リゴレット
真夜中に又
戻って来る。

スパラフチレ
大丈夫、
俺ひとりで川へぶち込む。

リゴレット
いや、俺が自分でやる。

スパラフチレ
そうか、奴の名は。

リゴレット
ついでに俺も教えよう、
彼の名は罪、俺の名は悔いだ。

(退場。空は曇り、雷鳴がする。)

スパラフチレ
嵐が近い様だ、
今夜は闇夜だな。

公爵
マッダレーナ?

(捕えようとする)

マッダレーナ
(その手を逃れて)
ちょっと待って、兄が
来るわ。

公爵
かまわん。

マッダレーナ
嵐(別訳:雷)よ。

スパラフチレ
(入って来て)
雨が降ってきたぞ。

公爵
そりゃいい。
君は厩(うまや)で寝てこい、
君さえよければ。

スパラフチレ
そりゃ結構。

マッダレーナ
(公爵に小声で)
さぁ早く帰って。

公爵
(マッダレーナに)
こんな夜中に。

スパラフチレ
(マッダレーナに小声で)
二十枚の仕事だ。
(公爵に)
それでは
部屋の方へどうぞ、旦那の様な方の
お役に立ち幸せで。

(灯りを取って階段を上る)

公爵
さぁ、二人だけだ、すぐゆこう。

(ひとことマッダレーナに耳打ちして、スパラフチレの後を行く)

マッダレーナ
あの人かわいそうに、いい人だのに、
まぁ、ひどい嵐。

公爵
(納屋に上って、扉のないバルコニーを眺めて)
窓は開けたままか、まぁいい。
じゃお休み。

スパラフチレ
旦那、まぁご自由に。

公爵
しばらく眠ろう、あぁ疲れた。
(帽子と剣を外し、ベッドに横になる。マッダレーナはテーブルの傍に座る。スパラフチレは、公爵の残した瓶から飲む。二人ともちょっとの間、黙ったままで、深く考え込んでいる。)


風の中の、云々
(眠り入る)

マッダレーナ
あの若い人、ちょっといけるじゃないの。

スパラフチレ
あれをやれば二十枚になる。

マッダレーナ
二十じゃ安いね、もっと取れるのに。

スパラフチレ
寝たら刀を、すぐ取って来い。

(マッダレーナは納屋へ上り、眠っている姿を眺め、それからやっとのことで彼の剣を持って下りて来る。その間にジルダは長靴をはいた男の格好で通りの奥に現われ、ゆっくりと居酒屋の方に進む。一方スパラフチレは飲み続けている。しばしば稲光と雷鳴。)


ジルダ
あぁ、いつの間にか
戻ってきたわ、お父様、許して。
(雷鳴)
恐ろしい夜、恐ろしい夜。

マッダレーナ
(公爵の剣をテーブルの上に置く)
兄さん。

ジルダ
(壁穴から覗きながら)
誰か。

スパラフチレ
(戸棚の中を探しながら)
畜生め。

マッダレーナ
あの優しい男にあたし
惚れてしまった、殺させないわ。

ジルダ
(聞きながら)
まぁ、何て。

スパラフチレ
(袋を投げながら)
袋を縫え(別訳:これを繕え)。

マッダレーナ
なぜ?

スパラフチレ
お前のアポロをばらしたら、
それに入れて。

ジルダ
何て恐ろしい。

マッダレーナ
生かしたまま金だけとる
手もあるじゃないの。

スパラフチレ
それは難しいな。

マッダレーナ
まぁ待って、あたし、いい考えがある。
十枚はもう先に貰ったのだから、
間もなくあと十枚持ってやって来るだろうよ、
それをばらせば金は手に入る、
それですべてはうまくゆく。

ジルダ
ひどい、お父様!

スパラフチレ
せむしを殺すと、ひどいことを!
そりゃ強盗だ、俺は嫌だ。
依頼主を裏切るのか?
金を貰えば、やらなけりゃ。

マッダレーナ
そこを何とか。

スパラフチレ
殺さなけりゃ。

マッダレーナ
逃がしてやるわ。

(階段を上ろうとする)

ジルダ
優しい方。

スパラフチレ
(抑えて)
金が取れぬ。

マッダレーナ
でも。

スパラフチレ
手を離せ。

マッダレーナ
どうしても、助けなければ。

スパラフチレ
それでは真夜中に来た
男を代わりにばらすか。
それでは真夜中に来た
男を代わりにばらすか。
真夜中に来た男を
代わりにばらすか。

マッダレーナ
この嵐の中を誰が
こんな所へ来るものか。
この嵐の中に誰が
こんな所へ来るものか。
いや、誰が来るものか。

ジルダ
身代わりとは、よい考え、
あたしがなってみようかしら。
おぉ神よお恵みを、おぉ神よ憐れみを、
我を守らせ給え。

(11時半を告げる)

スパラフチレ
あと半時だ。

マッダレーナ
(泣きながら)
待って、兄さん。

ジルダ
あの人泣いている、助けることはないわ。
いえ、あの方はそむいたけれど、
この命をあの方のために。

(戸を叩く)

マッダレーナ
誰か?

スパラフチレ
風だ。

(ジルダはまたノックする)

マッダレーナ
確かに誰か。

スパラフチレ
変だな、誰だ?

ジルダ
哀れな者に、
今宵ひとやの宿をどうぞ。

マッダレーナ
しっかりおやりよ。

スパラフチレ
少し待って。

(戸棚の中を探しに行く)

マッダレーナ
早くおやり、手抜かりなく、
一人殺し、一人生かす。

スパラフチレ
これで用意はよし、そこを
開けろ、これも金のため。

ジルダ
この若さであたしは死ぬ。
神よ、父と彼らの罪を
許し給え、この命を
あの方の身代わりに。
許し給え、許し給え、
哀れな娘を許し給え、
神よ、許し給え。

マッダレーナ
早くおやり、手抜かりなく、
一人殺し、一人生かす。
ささ早く、さあ早く
一人殺し、一人生かす。

スパラフチレ
用意はよし、そこを開けろ、
あれもこれも金のためだ。
さぁ用意はいいぞ、そこを開けろ、
あれもこれも金のためだ。
すべては金のためだ、
あれもこれも金のため、
あれもこれも金のためだ。

マッダレーナ
早く。

スパラフチレ
開けろ!

マッダレーナ
どうぞ。

ジルダ
神よ、許し給え。

マッダレーナ、スパラフチレ
お入り!

(スパラフチレは匕首を持って戸の後ろに立つ。マッダレーナは戸を開け、急いで正面のアーチ型の入口を閉めに行く。その間にジルダは中に入り、その背後でスパラフチレが戸を閉める。全ては静寂と暗闇に葬られる。)


No.13 情景と終幕の二重唱

(リゴレットはひとりで、マントにくるまり進み出る。嵐の激しい勢いも静まり、時折、稲光と遠雷があるだけとなる。)


リゴレット
待ちに待った時が来たのだ。
長い年月(としつき)、
来る日も来る日も道化の
仮面の下で泣いた。戸口は
(家の様子を確めながら)
開かぬ、まだ早いのか。待つか。
気味の悪い夜だ。
空はひどい嵐、
ここでは人殺し。
素晴しい大芝居だ。
(真夜中を告げる)
真夜中だ。

(戸を叩く)

スパラフチレ
(家から出て来て)
誰だ?

リゴレット
(中へ入ろうとして)
私だ。

スパラフチレ
ま、待て。
(家に入り、袋を引きずりながら戻る)
これ、この通り。

リゴレット
ようし、灯りを。

スパラフチレ
灯りだと、いや、まず金だ。
(リゴレットは彼に財布をやる)
では川に捨てよう。

リゴレット
いや、俺がやる。

スパラフチレ
勝手にしろ、ここはまずい、
この先のほうが深い、早く
人に見られるといかん、さらば。

(家に戻る)

リゴレット
あいつが、くたばって、ここに、見てやろうか、
だが待て、この通り、
奴の靴だ。
どうだ、思い知ったか。
これが道化で、これが殿様だ。
俺の足の下に、奴がいるのだ。
仇討ちは今こそ終わった、
川の流れが
貴様の墓場だ。
川の中だ。

(岸辺の方へ袋を引きずって行こうとすると、公爵の声が舞台の奥を横切って遠くから聞こえ、驚く)


公爵
風の中の、云々

リゴレット
奴だ、夢か、闇の迷いか。
(身震いする)
いや、いや、奴はここに。
(家の方へ)
ではこれは、さてはだましたな。
ではこれは誰だ?
(袋を切る)
誰だ、この死体は。
(稲光がする)
娘だ、我が娘。
違う、ありえぬ、出掛けたはず。
これは夢か。
(膝をついて)
これは!
我が娘、娘だ、何か言え!
誰に殺られた、おい?
(絶望的に戸を叩く)
誰も
おらぬ。
(ジルダの傍に戻り)
娘、おぉジルダ、我が子よ。

ジルダ
誰なの?

リゴレット
気がついた、動いた、生きてる、おぉ神よ、
あぁ、愛しい我が子、
私が分かるか?

ジルダ
あぁお父様。

リゴレット
何ということだ、怪我をして(別訳:傷ついて)、言え。

ジルダ
(心臓を指して)
刺され、ここを、刺されて

リゴレット
誰がやったのだ。

ジルダ
どうしても憎めなくて、
あの方をお助けしたくて。

リゴレット
恐ろしや、おのが娘は
我が恨みの刃(やいば)を受け、
哀れ愛し我が子よ、
話してくれ、我が娘よ。

ジルダ
あぁ、もう口が、あの方を許して、
あなたの娘のため祈って、
母様のおそばへ早く、
空から祈りますわ。
神様に祈りますわ。
お願い、あの方を許して、さよなら、
お父様、あなたの
ために祈りま

リゴレット
死なないで、我が娘よ、
私をひとり残し
てゆかないで。
娘よ、私ひとり残さず、
お前なしで、わしひとり
お前なしで生きられぬ。
お前は、おぉジルダ、
死なないでくれ、死ぬな
死ぬでないぞ、死ぬな
(ジルダ息絶える)
ジルダ、あぁジルダ、お前は!
あぁ、奴の呪いだ!

(髪を掻きむしりながら娘の屍の上に倒れる)
ATTO TERZO

La sponda destra del Mincio. A sinistra è una casa a due piani, mezzo diroccata, la cui fronte lascia vedere per una grande arcata l'interno d'una rustica osteria al pian terreno, ed una rozza scala che mette al granaio, entro cui, da un balcone senza imposte, si vede un lettuccio. Nella facciata che guarda la strada è una porta che s'apre per di dentro; il muro poi è sì pieno di fessure, che dal di fuori si può facilmente scorgere quanto avviene nell'interno. In fondo, la deserta parte del Mincio, che scorre dietro un parapetto in mezza ruina; di là dal fiume è Mantova. È notte.

Gilda e Rigoletto inquieti sono sulla strada, Sparafucile nell'interno dell'osteria.

No. 10 - Scena e Canzone

RIGOLETTO
E l'ami?

GILDA
Sempre.

RIGOLETTO
Pure
Tempo a guarirne t'ho lasciato.

GILDA
Io l'amo.

RIGOLETTO
Povero cor di donna! Ah, il vile infame! …
Ma ne avrai vendetta, o Gilda.

GILDA
Pietà, mio padre…

RIGOLETTO
E se tu certa fossi
Ch'ei ti tradisse, l'ameresti ancora?

GILDA
Nol so, ma pur m'adora.

RIGOLETTO
Egli?

GILDA
Sì.

RIGOLETTO
Ebben,
Osserva dunque.

La conduce presso una delle fessure del muro, ed ella vi guarda.

GILDA
Un uomo
Vedo.

RIGOLETTO
Per poco attendi.

Il Duca, in assisa di semplice ufficiale di cavalleria, entra nella sala terrena per una porta a sinistra.

GILDA
trasalendo
Ah, padre mio!

DUCA
a Sparafucile
Due cose
E tosto…

SPARAFUCILE
Quali?

DUCA
Una stanza e del vino!

RIGOLETTO
(Son questi i suoi costumi!)

SPARAFUCILE
(Oh, il bel zerbino!)

Entra nella stanza vicina.

DUCA
La donna è mobile
Qual piuma al vento,
Muta d'accento
E di pensiero.
Sempre un amabile
Leggiadro viso,
In pianto o in riso
È menzognero.

La donna è mobile
Qual piuma al vento,
Muta d'accento
E di pensiero,
E di pensiero,
E di pensiero.

È sempre misero
Chi a lei s'affida,
Chi le confida
Mal cauto il core!
Pur mai non sentesi
Felice appieno
Chi su quel seno
Non liba amore!

La donna è mobile
Qual piuma al vento,
Muta d'accento
E di pensiero,
E di pensiero,
E di pensiero.

Sparafucile rientra con una bottiglia di vino e due bicchieri che depone sulla tavola: quindi batte col pomo della sua lunga spada due colpi al soffitto. A quel segnale una ridente giovane, in costume di zingara, scende a salti la scala. Il Duca corre per abbracciarla, ma ella gli sfugge. Frattanto Sparafucile, uscito sulla via, dice a parte a Rigoletto:

SPARAFUCILE
È là il vostr'uomo …viver dee o morire?

RIGOLETTO
Più tardi tornerò l'opra a compire.

Sparafucile s'allontana dietro la casa verso il fiume.

No. 11 - Quartetto

DUCA
Un dì, se ben rammentomi,
O bella, t'incontrai…
Mi piacque di te chiedere
E intesi che qui stai.
Or sappi che d'allora
Sol te quest'alma adora.

GILDA
(Iniquo!)

MADDALENA
Ah! Ah!… e vent'altre appresso
Le scorda forse adesso?
Ha un'aria il signorino
Da vero libertino…

DUCA
Sì… un mostro son …
per abbracciarla

GILDA
Ah, padre mio!

MADDALENA
Lasciatemi,
Stordito.

DUCA
Ih, che fracasso!

MADDALENA
Stia saggio!

DUCA
E tu sii docile,
Non farmi tanto chiasso.
Ogni saggezza chiudesi
Nel gaudio e nell'amore.
Le prende la mano.
La bella mano candida!

MADDALENA
Scherzate voi, signore.

DUCA
No, no.

MADDALENA
Son brutta.

DUCA
Abbracciami.

GILDA
(Iniquo!)

MADDALENA
Ebbro!

DUCA
D'amore ardente,

MADDALENA
Signor, l'indifferente
Vi piace canzonar?

DUCA
No, no, ti vo' sposar…

MADDALENA
Ne voglio la parola…

DUCA
ironico
Amabile figliuola!

RIGOLETTO
a Gilda che avrà tutto osservato ed inteso
E non ti basta ancor?

GILDA
Iniquo traditor!

MADDALENA
Ne voglio la parola.

DUCA
Bella figlia dell'amore,
Schiavo son de' vezzi tuoi;
Con un detto, un detto sol tu puoi
Le mie pene, le mie pene consolar.
Vieni e senti del mio core
Il frequente palpitar.
Con un detto, un detto sol tu puoi
Le mie pene, le mie pene consolar.
Con un detto, sol tu puoi, le mie pene consolar.
Bella figlia dell'amore,
Schiavo son de' vezzi tuoi;
Con un detto, un detto sol tu puoi
Le mie pene, le mie pene consolar.
Ah, con un detto, sol tu puoi, le mie pene consolar.
Vieni e senti del mio core il frequente palpitar.
Ah, sì, vieni.
Con un detto, sol tu puoi, le mie pene consolar.
Vieni e senti del mio core il frequente palpitar.
Ah, sì, vieni.
Senti del core il palpitar,
Senti del core il palpitar,
Vien, vieni, vieni, Vieni.

MADDALENA
Ah! ah! rido ben di core,
Che tai baie costan poco
Quanto valga il vostro gioco,
Mel credete, so apprezzar.
Sono avvezza, bel signore,
Ad un simile scherzar, mio bell signor.
Ah! ah! rido ben di core,
Che tai baie costan poco
Quanto valga il vostro gioco,
Mel credete, so apprezzar.
Sono avvezza, bel signore,
Ad un simile scherzar,
Ah, ah, rido di core, ah, ah, rido di core,
Ah, ah, rido di core, ah, ah, rido,
Ah! ah! rido ben di core,
Che tai baie costan poco
Quanto valga il vostro gioco,
Mel credete, so apprezzar.
Sì, sì, sono avvezza, bel signore,
Ad un simile scherzar,
Ah, ah, ah, ah, rido di core, rido di core,
Il vostro gioco, so apprezzar.
Il vostro gioco, so apprezzar.
Il vostro gioco, so apprezzar.
Il vostro gioco, so apprezzar, ah sì!

GILDA
Ah, così parlar d'amore
A me pur intame ho udito!
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
no, no, non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Ah, no non scoppiar.
Infelice core, cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
No, no, no, no, no, no, no, non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
No, no, no, no, no, no, no, non scoppiar.
Infelice cor tradito,
Per angoscia non scoppiar.
No, non scoppiar, non scoppiar, ah no!

RIGOLETTO
a Gilda
Taci, il piangere non vale…
taci, taci, il piangere non vale…
no, non val, no, no, non val!
Ch'ei mentiva, ch'ei mentiva sei sicura.
Taci, e mia sarà la cura
La vendetta d'affrettar.
Taci, e mia sarà la cura
La vendetta d'affrettar.
Sì, pronta fia, sarà fatale,
Io saprollo fulminar.
Taci, e mia sarà la cura
La vendetta d'affrettar.
Taci, e mia sarà la cura
La vendetta d'affrettar.
Sì, pronta fia, sarà fatale,
Io saprollo fulminar.
Taci, e mia sarà la cura
La vendetta d'affrettar.
Taci, taci, taci, taci!

M'odi! ritorna a casa.
Oro prendi, un destriero
Una veste viril che t'apprestai,
E per Verona parti.
Sarovvi io pur doman.

GILDA
Or venite…

RIGOLETTO
Impossibil.

GILDA
Tremo.

RIGOLETTO
Va'.

Il Duca e Maddalena stanno sempre fra loro parlando, ridendo, bevendo. Partita Gilda, Rigoletto va dietro la casa, e ritorna parlando con Sparafucile e contandogli delle monete.

No. 12 - Scena, Terzetto e Tempesta

RIGOLETTO
Venti scudi hai tu detto? Eccone dieci,
E dopo l'opra il resto.
Ei qui rimane?

SPARAFUCILE
Sì.

RIGOLETTO
Alla mezzanotte
Ritornerò.

SPARAFUCILE
Non cale;
A gettarlo nel fiume basto io solo.

RIGOLETTO
No, no; il vo' far io stesso.

SPARAFUCILE
Sia… il suo nome?

RIGOLETTO
Vuoi sapere anche il mio?
Egli è Delitto, Punizion son io.

Parte; il cielo si oscura e tuona.

SPARAFUCILE
La tempesta è vicina!…
Più scura fia la notte.

DUCA
Maddalena?

per prenderla

MADDALENA
sfuggendogli
Aspettate… mio fratello
Viene.

DUCA
Che importa?

MADDALENA
Tuona!

SPARAFUCILE
entrando
E pioverà tra poco.

DUCA
Tanto meglio!
Tu dormirai in scuderia…
All'ínferno … ove vorrai.

SPARAFUCILE
Oh, grazie.

MADDALENA
piano al Duca
Ah no! partite.

DUCA
a Maddalena
Con tal tempo?

SPARAFUCILE
piano a Maddalena
Son venti scudi d'oro.
al Duca
Ben felice
D'offrirvi la mia stanza. Se a voi piace
Tosto a vederla andiamo.

Prende un lume e s'avvia per la scala.

DUCA
Ebben, sono con te … presto, vediamo.

Dice una parola all'orecchio di Maddalena e segue Sparafucile.

MADDALENA
(Povero giovin!… grazioso tanto!
Dio! qual notte è questa!)

DUCA
giunto al granaio, vedendone il balcone senza imposte
Si dorme all'aria aperta? bene, bene.
Buona notte,

SPARAFUCILE
Signor, vi guardi Iddio!

DUCA
Breve sonno dormiam; stanco son io.
Depone il cappello, la spada e si stende sul letto. Maddalena frattanto siede presso la tavola. Sparafucile beve dalla bottiglia lasciata dal Duca. Rimangono ambedue taciturni per qualche istante, e preoccupati da gravi pensieri.
La donna è mobile, ecc.
S'addormenta.

MADDALENA
È amabile invero cotal giovinotto.

SPARAFUCILE
Oh sì … venti scudi ne dà di prodotto.

MADDALENA
Sol venti!… son pochi! …valeva di più.

SPARAFUCILE
La spada, s'ci dorme, va', portami giù.

Maddalena sale al granaio e contempla il dormente, poi ripara alla meglio il balcone e scende portando con sé la spada. Nel frattempo Gilda comparisce dal fondo della via in costume virile, con stivali e speroni, e lentamente si avanza verso l'osteria, mentre Sparafucile continua a bere. Spessi lampi e tuoni.

GILDA
Ah, più non ragiono!
Amor mi trascina … mio padre, perdono!
tuono
Qual notte d'orrore! Gran Dio, che accadrà?

MADDALENA
posata la spada del Duca sulla tavola
Fratello?

GILDA
osservando per la fessura
Chi parla?

SPARAFUCILE
frugando in un credenzone
Al diavol ten va.

MADDALENA
Somiglia un Apollo, quel giovine …io l'amo …
Ei m'ama … riposi… né più l'uccidiamo.

GILDA
ascoltando
Oh cielo!

SPARAFUCILE
gettandole un sacco
Rattoppa quel sacco!

MADDALENA
Perché?

SPARAFUCILE
Entr'esso il tuo Apollo, sgozzato da me,
Gettar dovrò al fiume.

GILDA
L'inferno qui vedo!

MADDALENA
Eppure il danaro salvarti scommetto
Serbandolo in vita.

SPARAFUCILE
Difficile il credo.

MADDALENA
M'ascolta… anzi facil ti svelo un progetto.
De' scudi già dieci dal gobbo ne avesti;
Venire cogli altri più tardi il vedrai…
Uccidilo, e venti allor ne avrai:
Così tutto il prezzo goder si potrà.

GILDA
Che sento!… Mio Padre!

SPARAFUCILE
Uccider quel gobbo!… che diavol dicesti!
Un ladro son forse? Son forse un bandito?
Qual altro cliente da me fu tradito?
Mi paga quest'uomo… fedele m'avrà.

MADDALENA
Ah, grazia per esso!

SPARAFUCILE
È d'uopo ch'ei muoia.

MADDALENA
Fuggire il fo adesso.

Va per salire.

GILDA
Oh, buona figliuola!

SPARAFUCILE
trattenendola
Gli scudi perdiamo.

MADDALENA
È ver!

SPARAFUCILE
Lascia fare…

MADDALENA
Salvarlo dobbiamo, salvarlo dobbiamo.

SPARAFUCILE
Se pria ch'abbia il mezzo la notte toccato
Alcuno qui giunga, per esso morrà.
Se pria ch'abbia il mezzo la notte toccato
Alcuno qui giunga, per esso morrà.
Se pria ch'abbia il mezzo la notte toccato
Alcuno qui giunga, per esso morrà.

MADDALENA
È buia la notte, il ciel troppo irato,
Nessuno a quest'ora da qui passerà.
È buia la notte, il ciel troppo irato,
Nessuno a quest'ora da qui passerà.
No, no, no, nessuno passerà.

GILDA
Oh, qual tentazione!… morir per l'ingrato?
Morire!… e mio padre! … Oh cielo, pietà!
Oh cielo, pietà! Oh cielo, pietà!
Oh cielo, cielo, cielo, pietà!

Battono le undici e mezzo.

SPARAFUCILE
Ancor c'è mezz'ora.

MADDALENA
piangendo
Attendi, fratello…

GILDA
Che! piange tal donna! …Né a lui darò aita! …
Ah, s'egli al mio amore divenne rubello,
Io vo' per la sua gettar la mia vita.

Picchia alla porta.

MADDALENA
Si picchia?

SPARAFUCILE
Fu il vento.

Gilda torna a bussare.

MADDALENA
Si picchia, ti dico.

SPARAFUCILE
È strano!… Chi è?

GILDA
Pietà d'un mendico;
Asil per la notte a lui concedete.

MADDALENA
Fia lunga tal notte!

SPARAFUCILE
Alquanto attendete.

Va a cercare nel credenzone.

MADDALENA
Su, spicciati, presto, fa' l'opra compita:
Anelo una vita con altra salvar.

SPARAFUCILE
Ebbene, son pronto; quell'uscio dischiudi,
Più ch'altro gli scudi mi preme salvar.

GILDA
(Ah! presso alla morte, sì giovine sono!
Oh ciel, per quegl'empi ti chieggo perdono!
Perdona tu, o padre, a quest'infelice!
Sia l'uomo felice ch'or vado a salvar.
Perdona, perdona, o padre, perdona,
Sia l'uomo felice ch'or vado a salvar.
Dio, Loro perdonate.

MADDALENA
Spicciati, presto, fa' l'opra compita:
Anelo una vita con altra salvar.
Su, su, fa presto, su, su, fa presto,
Anelo una vita con altra salvar.

SPARAFUCILE
Bene, son pronto; quell'uscio dischiudi,
Più ch'altro gli scudi mi preme salvar.
Ebbene, son pronto; quell'uscio dischiudi,
Più ch'altro gli scudi mi preme salvar,
Ah, sì, gli scudi mi preme salvar,
Più ch'altro gli scudi mi preme salvar,
Più ch'altro gli scudi mi preme salvar.

MADDALENA
Spicciati.

SPARAFUCILE
Apri!

MADDALENA
Entrate!

GILDA
(Dio! Loro perdonate!)

MADDALENA, SPARAFUCILE
Entrate!

Sparafucile va a postarsi con un pugnale dietro alla porta; Maddalena apre e poi corre a chiudere la grande arcata di fronte, mentre entra Gilda, dietro a cui Sparafucile chiude la porta, e tutto resta sepolto nel silenzio e nel buio.

No. 13 - Scena e Duetto Finale

Rigoletto solo si avanza chiuso nel suo mantello. La violenza del temporale è diminuita, né più si vede e sente che qualche lampo e tuono.

RIGOLETTO
Della vendetta alfin giunge l'istante!
Da trenta dì l'aspetto
Di vivo sangue a lagrime piangendo,
Sotto la larva del buffon… Quest'uscio…
esaminando la casa
È chiuso!… Ah, non è tempo ancor! S'attenda.
Qual notte di mistero!
Una tempesta in cielo!…
In terra un omicidio!
Oh, come invero qui grande mi sento!
Suona mezzanotte.
Mezzanotte!

Picchia alla porta.

SPARAFUCILE
uscendo di casa
Chi è là?

RIGOLETTO
per entrare
Son io.

SPARAFUCILE
Sostate.
Rientra e torna trascinando un sacco.
È qua spento il vostro uomo.

RIGOLETTO
Oh gioia! … un lume!

SPARAFUCILE
Un lume?… No, il danaro.
Rigoletto gli dà una borsa.
Lesti all'onda il gettiam…

RIGOLETTO
No, basto io solo.

SPARAFUCILE
Come vi piace… Qui men atto è il sito.
Più avanti è più profondo il gorgo. Presto,
Che alcun non vi sorprenda. Buona notte.

Rientra in casa.

RIGOLETTO
Egli è là! … morto! … Oh sì! vorrei vederlo! …
Ma che importa? … è ben desso!…
Ecco i suoi sproni!
Ora mi guarda, o mondo!
Questi è un buffone, ed un potente è questo!
Ei sta sotto ai miei piedi!… È desso! O gioia!
È giunta alfine! la tua vendetta, o duolo! …
Sia l'onda a lui sepolcro,
Un sacco il suo lenzuolo!
All'onda! All'onda!

Fa per trascinare il sacco verso la sponda, quando è sorpreso dalla lontana voce del Duca, che nel fondo attraversa la scena.

DUCA
La donna è mobile, ecc.

RIGOLETTO
Qual voce!… Illusion notturna è questa!
trasalendo
No!… No! egli è desso…
verso la casa
Maledizione! Olà … dimon bandito!
Chi è mai, chi è qui in sua vece?
Taglia il sacco.
Io tremo … È umano corpo!
Lampeggia
Mia figlia!… Dio! mia figlia!…
Ah no… è impossibil!… per Verona è in via!
Fu vision…
inginocchiandosi
È dessa!
O mia Gilda: fanciulla, a me rispondi!
L'assassino mi svela …Olà?…
Picchia disperatamente alla porta.
Nessuno?
Nessun!…
tornando presso Gilda
Mia figlia?… Mia Gilda?… Oh, mia figlia!

GILDA
Chi mi chiama?

RIGOLETTO
Ella parla! … si muove! … È viva! … oh Dio!
Ah, mio ben solo in terra…
Mi guarda… mi conosci…

GILDA
Ah, padre mio!

RIGOLETTO
Qual mistero!… Che fu?… Sei tu ferita? … Dimmi!…

GILDA
indicando al core
L'acciar qui, qui mi piagò…

RIGOLETTO
Chi t'ha colpita?

GILDA
Vho ingannato… colpevole fui…
L'amai troppo… ora muoio per lui!

RIGOLETTO
(Dio tremendo! Ella stessa fu colta
Dallo stral di mia giusta vendetta!)
Angiol caro, mi guarda, m'ascolta…
Parla … parlami, figlia diletta.

GILDA
Ah, ch'io taccia… a me… a lui perdonate!
Benedite alla figlia, o mio padre …
Lassù in cielo, vicino alla madre …
In eterno per voi pregherò.
Pregherò, per voi pregherò.
Non più. A lui perdonate, mio padre, addio!
Lassù in cielo, lassù in cielo,
Pregherò, per voi preghe

RIGOLETTO
Non morir, mio tesoro, pietate…
Mia colomba, lasciarmi non dei,
No, lasciarmi non dei!
Oh, mia figlia! No, lasciarmi non dei, non morire,
Se t'involi, qui sol, qui sol rimarrei.
Non morire, o ch'io teco morrò!
Oh, mia figlia! Oh, mia Gilda!
No, lasciarmi non dei, non morire,
No, lasciarmi non dei, non morire,
Gilda muore.
Gilda! mia Gilda!… è morta!
Ah, la maledizione!

Strappandosi i capelli, cade sul cadavere della figlia.


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© Asahina Takashi
最終更新:2022年10月28日 19:41