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前奏曲

第1幕

(聖杯の領地。うす暗く厳粛な雰囲気ではあるが、陰気ではない森の中。舞台中央には木の生えていない空き地が広がっている。舞台左手に向けては上り坂になっているが、この道は聖杯城につながるように思われる。舞台後方の中央部に向けては、森の窪みの湖につながる下り斜面となっている。
夜明けである。グルネマンツ(高齢だが頑健な老人)と2人の小姓(こちらは華奢な青年達)は、木の下に横たわって眠っている。
舞台左手から、まるで聖杯城からのように、荘重な朝の目ざましラッパが響いてくる)



GURNEMANZ
(起き上がって少年達を揺り動かしながら)
おい!こら!そち達は森番のくせに・・・
眠りの番までしておるのか・・・
いい加減に朝ぐらい起きたらどうじゃ。
(小姓達は二人ともはね起きる)
あの音が聞こえるか?神に感謝するのじゃ。
選ばれしそち達にはこの音が聞こえるのじゃから。
(彼は小姓達と共にひざまずき、彼らと一緒になって無言のまま朝の祈りを捧げる。ラッパが鳴りやむと、彼らはゆっくりと身を起こす)


さあさあ、若造ども!水浴び場を見に行くのじゃ。
そこで王をお出迎えする時間じゃぞ。
(舞台左手を眺めつつ)
あの方を運ぶ担架は来ないのに、
もう使いの者達が、我らのもとにやって来るぞ。
(2人の騎士達が、城の方から登場する)
御機嫌よう!アンフォルタス王のお加減はいかがかな?
ひどく早い時間に、水浴をご所望のようじゃが・・・
ガーヴァンが、知謀と胆力をめぐらし、
手に入れて来た薬草が、
王の苦痛を和らげたのでもあろうか?

【第2の騎士】
何事もお見通しのあなた様が、そんな思い違いを?
ますます激しく傷つけるような苦痛が、
すぐにぶり返してきたのです・・・
王は激しい痛みで一睡もできなかったので、
急いで我らに水浴をお命じになったのです。

GURNEMANZ
(悲しげにうつむいて)
痛みが和らぐことを期待するとは、何と愚かな我らじゃ・・・
痛みを和らげるためには、ただ一つの処方しかないのに!
いかなる薬草や飲物を求め、
世界中を飛び回ったとしても、
あの方のお役に立つものはただ一つ・・・
いや・・・ただ一人!

【第2の騎士】
では、その方のお名前を!

GURNEMANZ
(はぐらかして)
水浴の支度をするのじゃ!

(舞台後方を向いていた二人の小姓は、右のほうに目をやる)


【第2の小姓】
あそこに、野生の馬に乗った女が!

【第1の小姓】
おお!
悪魔の痩せ馬のたてがみが翻っている!

【第2の騎士】
ああ!あれはクンドリーか?

【第1の騎士】
大事な知らせを持って来たのか?

【第2の小姓】
痩せ馬は、よろよろだぞ。

【第1の騎士】
空を飛んできたのか?

【第2の小姓】
だが今は地べたをはっている。

【第1の騎士】
たてがみが地面の苔まで掃うようだ。

(全ての者が活気づいて、右側に目をやっている)

【第2の騎士】
飛び下りたぞ!獣のような女が!

(クンドリーが、よろめき倒れそうになりながらも勢いよく飛び込んで来る。彼女の身なりは、いかにも野生のままであり、裾を高くからげ、蛇を剥いで作った皮帯が腰から長く垂れ下っている。黒い髪は、無造作に結えられたお下げとなって、ぶらんと垂れ、顔色はひどく赤茶けている。人を射抜くような黒い眼は、時には野獣のような光を放つが、普段は死人のように凍りついたまま動かない。・・・彼女はまっしぐらにグルネマンツに駆け寄り、水晶製の小さな容器を彼に押しつける)


KUNDRY
ここかい?受け取りな・・・!癒しの薬を・・・

GURNEMANZ
お前、どこからこれを?

KUNDRY
遠いとこさ、あんたの考えなど及ばない程・・・
この薬が効かないんなら、
もうアラビアには
あの男を治せる薬は無いよ・・・
もう訊かないで・・・!疲れたの。

(彼女は地面に身を投げ出す。すると、小姓達と騎士達の行列が、
アンフォルタスが仰向けに横たわっている輿を担ぎながら、
左側から舞台に登場する。
グルネマンツはクンドリーから目を離し、
登場した者達のほうを向いて)

GURNEMANZ
あの方がお出でになる・・・皆に担がれながら・・・
ああ悲しい!この悲しい気持ちを何としたものか!
誇り高き男盛りにもかかわらず、
無敵の一門のご主人が
大病に組み伏せられているのを見るなどとは!
(小姓たちに向かって)
慎重にな!ほら、王が呻いておられるぞ・・・

(小姓たちは立ち止まり、寝床を下に置く)


AMFORTAS
(少し身をもたげて)
それで良い!礼を言うぞ!少し休ませてくれ。
激しい苦痛の夜の後に、
明け方の森は、なんと綺麗なのだ!
きっと、この聖なる湖では、
打ち寄せるさざ波も私を癒すのだろう。
我が嘆きは、今や堰き止められて、
苦痛の夜が明けていく。
ガーヴァンよ!

【第2の騎士】
殿!ガーヴァンはもはや居りませぬぞ。
手に入れた薬草の効力が、
散々苦労したにもかかわらず、
あなた様のご期待を裏切ったことを知り、
新たな探求の旅へと駆けて行ったのです。

AMFORTAS
許しも得ないでか!
聖杯の掟を粗略に扱った報いを   
どこかで帳消しにしてほしいものだ!
ああ恐ろしい・・・この反抗的な勇士ガーヴァンですら、
クリングゾルの罠に落ちぬとも限らない!
さあ、私の心の平安を破らないでくれ!
私に贈られるはずのものを待とう・・・
『共に苦しみ、悟りを得る・・・』
こうだったかな・・・?

GURNEMANZ
あなた様がそう言われたのですぞ。

AMFORTAS
『清らかな愚か者・・・』
私はこの者を見い出したような気がする・・・
その者を「死」と名付けて良いのなら・・・!

GURNEMANZ
(アンフォルタスにクンドリーの薬瓶を手渡しながら)

その前に・・・この薬をお試しなさいませ!

AMFORTAS
このような不思議な器をどこから?

GURNEMANZ
アラビアから取り寄せて参りました。

AMFORTAS
どの者が手に入れたのだ?

GURNEMANZ
そこに横たわる、野の女です。
起きよ、クンドリー!来い!

(クンドリーは拒み、地べたに貼りついたままである)

AMFORTAS
クンドリー、お前か・・・?
またも礼を言わねばならぬのか?
休むことを知らない内気な侍女のお前に。
それでは、
この癒し薬を試してみようか・・・
お前の忠誠に礼を言おう。

KUNDRY
(落ち着かずに、激しく、地べたで体を動かしながら)
礼なんぞ!ハハハ!何の役に立つのよ!
礼なんぞ!行った、行った!・・・水浴び場へ!

(アンフォルタスが出発の合図をすると、行列は、舞台のはるか奥に向かって遠ざかっていく。その姿を陰鬱な眼差しで見送るグルネマンツと、相変わらず地べたに寝そべっているクンドリーとが取り残される。・・・小姓たちは、その場を行ったり来たりする)


【第3の小姓】
おい!お前!
何だって、野獣のようにそこに寝ているんだ?

KUNDRY
ここでは獣だって神聖な生き物じゃないの?

【第3の小姓】
そうさ・・・!だが、お前が神聖かどうかは、
我々にはまだ分からないぞ。

【第4の小姓】
案ずるに、魔法の飲み物で
殿をすっかりダメにしてしまうつもりだろう。

GURNEMANZ
何を言う!?この女がお前達に害を加えたことが
あったか?誰もが途方に暮れて、
遠方の地で戦っている兄弟達に
どうやって便りを届ければ良いかわからず、
送り先さえ分からない時、
お前達が思案するよりも早く、
がむしゃらに飛んで行き、運にも見放されず
忠実に使者の務めを果たしたのは誰だった?
お前たちはこの女に食事一つ与えない・・・女も近寄らない。
お前たちとの係わり合いはないのだ。
だがな、危機が迫り、助けが必要になると、
それこそ空中を飛ぶように熱心に駆けつけて、
お前達に礼一つ求めようとしない。
それがこの女のもたらす害だというのなら、
害どころか幸運じゃろう。

【第3の小姓】
ですが、この女、我々を憎んでおりますぞ。
御覧あれ、何と悪意を込めた目で我々を見ていることか!

【第4の小姓】
異教を奉ずる魔法使いの女です。

GURNEMANZ
そう・・・呪われた女かも知れぬ。
この女は今日ここにいるが、
あるいは、過去から転生してきて、
前世で赦しを得られなかった
数々の罪を償おうとしているのかも知れぬ。
この女が、わしら騎士団に幸をもたらし、
贖罪を果たすとともに、
善行と正義を為すならば、女は、
わしらに奉仕し、自分自身をも救っているのだ。

【第3の小姓】
ですが、我々に多くの苦難をもたらしたのも、
また、この女の罪ではないのですか?

GURNEMANZ
(物思いに沈みながら)
そう、この女が長いこと我々のもとを留守にすると、
必ず不幸なことが降りかかってきたものだ。
古い昔から、わしはこの女を知っているが、
ティトゥレル王は、わしよりもっと古い頃からじゃ。
あの城を建てられた時、王は、
この森の灌木の茂みの中で死んだように凍りついて、
血の気もなく眠るこの女を見付けられた。
同じ様子を最近わし自身も見かけたが、
それは、あの災厄が起きたばかりのことじゃった。
そう、あの山の向こうに住む悪人が、
恥知らずにも、わしらにもたらした災厄・・・。
(クンドリーに向かって)
おい!おぬし!よく聞いて答えるのじゃ!
わしらの主君が、槍を失くした時、おぬしは
一体どこをさまよい歩いていたのだ?
(クンドリーは陰気に押し黙っている)
なぜ、あの日、わしらを助けなかった?

KUNDRY
あたし・・・助けたりなんかしないよ。

【第4の小姓】
こいつ自分で言ってますぞ。

【第3の小姓】
この女が忠実で、勇敢に戦うというのなら、
失くした槍を彼女に探させては、いかがですか!

GURNEMANZ
(陰鬱に)
それは、また別のこと・・・
皆に許されていることではないのじゃ・・・
(大いなる感動とともに)
ああ、傷の奇跡に満ちた
聖なる槍!
お前が、とてつもなく邪悪な者によって
振るわれるのを、わしは見た!
(回想にふけりながら)
最も勇猛な男アンフォルタスが
あの槍で武装したからには、あの妖術使いを成敗することを
いったい誰が止めることができただろうか?
ところが、城の間近に迫った時、勇者の心が奪われた。
ぞっとするほどの美女に魅惑され、
酔いつぶれたように、その女の腕に沈んだあの方は、
あの槍を・・・取り落してしまった。
死の絶叫!わしは一目散に駆け付けたが、
クリングゾルは笑い声を立てて逃げてしまい、
あの聖なる槍を奪い取ってしまった。
わしは戦って、王の退却を護衛した・・・
だが、あの方の脇腹で燃え盛るように痛む傷は、
決して閉じようとはしないのだ。

(第1と第2の小姓が湖から帰ってくる)


【第3の小姓】
(グルネマンツに)
あなた様は、クリングゾルもご存じなのですか?

GURNEMANZ
(戻って来た2人の小姓に向かって)
王のご様子は?

【第1の小姓】
水浴により元気を取り戻されました。

【第2の小姓】
あの癒しの薬が痛みを和らげたようです。

GURNEMANZ
(独りごちて)
決して閉じることのない、あの傷・・・!

(第3と第4の小姓はすでにグルネマンツの足もとに腰を下ろしていたが、今や別の二人も彼らの間に加わり、同様に大樹の木陰に腰を下ろす)


【第3の小姓】
ですが、親父どの、詳しくお教えくださいませ。
クリングゾルをご存知とは・・・どういうことですか?

GURNEMANZ
ティトゥレル、あの敬虔な勇者こそ
あの者をよくご存知であった。
何となれば、野蛮な敵どもの策謀と力とが
汚れなき信仰の王国を脅かした時、
あの聖なる厳粛さに満ちた夜に、
救世主の御使い達が、あの方の上に降臨したのだ。
最後の愛の晩餐の際、主がお使いになられ、
そしてまた十字架に付けられた神の血が
そこに流れ込んだ神聖にして高貴な盃・・・
それに加えて、その血を流した長槍・・・
こうした数々の証拠の品、最上の奇蹟の品を
御使い達は、わしらの王の保護に委ねたのじゃ。
王はこれらの神器のために聖所をお造りになった。
お前たちのように聖杯ににお仕えする者達は、
罪びとには見つけられない道を通ってやってくる。
知っておるじゃろう・・・騎士団の一員となる恩寵は、
清らかな者にしか与えられない。
騎士団達の役目は、聖杯の奇蹟の力を、
至高の救済を果たすまでに強めることなのだから・・・。
ゆえに、今お前たちが尋ねているクリングゾルは、
どんなに苦労を重ねても、その道を見い出せなかったのだ。
遠方の谷の中に、あの者は隠遁してしまった。
その谷向こうに広がるのは、花咲き乱れる異教の地。
あの男がどんな罪を犯したのか、わしには分からない。
しかし、罪を償い・・・それどころか聖者になろうとしたのは確かじゃ。
だが、自らのうちの罪を押し殺すことができないので、
汚れきった手で、自分自身に手を下し、
聖杯を仰ぐ一方で、
軽蔑もあらわに、その守護者を拒絶したのだ。
さて、怒りのあまり、クリングゾルは思いついた。
まるで、恥ずべき犠牲の行為が、
黒魔術へのヒントを与えたかのように、
この男は、その方策を思いついたのだ。
つまり、荒野を歓楽の庭園に変え、
悪魔のように可愛らしい女達を育て、
そこで聖杯の騎士達を待ち受け、
邪悪な快楽と地獄の恐怖に落ちるよう仕向けたのだ。
誘惑された騎士達は、皆この男の手中に落ち、
われらの仲間は大勢、堕落させられてしまった・・・
ティトゥレル王は、ご高齢の苦労が重なり、
ご子息に王位を譲られたため、
今やアンフォルタス王は、ためらわずに
魔術の災厄を阻止すべく乗り出された。
だが、何が起こったかは、知っての通りじゃ。
槍は、今クリングゾルの手中にあり、
その槍で聖者達を傷つけることができるので、
もはや我らから聖杯を奪ったも同然と、あやつは自惚れておるじゃろう!

(クンドリーは、グルネマンツが話している間、怒り狂うように落ち着きなく、何度も激しく振り返る)

【第4の小姓】
何はさておいても、我らは槍を奪い返さねば!

【第3の小姓】
ああ!槍を持ち帰る者は、どんな名声と幸福を得られることでしょう?


GURNEMANZ
(しばしの沈黙の後に)
片割れが失くなった聖所の前で、
熱烈に祈りながら、アンフォルタスは
救いのしるしの到来を切に請い願った・・・
すると、かすかな輝きが聖杯からこぼれ出し、
聖なる夢の姿となって
今やはっきりと語りかけ、
明らかな文字のしるしとして読み取られたのだ。
『共に苦しみ、悟りを得る
清らかな愚か者、
待つがいい・・・
その者を私は選んだ!』

【4人の小姓たち】
『共に苦しみ、悟りを得る
清らかな愚か者・・・』

(湖から、騎士達と小姓達の叫んだり呼んだりする声が聞こえる。グルネマンツと4人の小姓達は飛び上がり、驚いて振り向く)


【騎士たち・小姓たち】
ああ!あわれ!・・・なんてことだ!
いざ!下手人はどこだ?

GURNEMANZ
何なのだ?

(野生の白鳥が、湖の方角から力なくバタバタと飛んでくる。小姓達と騎士達は白鳥を追いかけて、舞台上に出て来る)


【第4の小姓】
あそこだ!

【第3の小姓】
ここだ!

【第2の小姓】
白鳥だ!

【第4の小姓】
野生の白鳥だ!

【全ての騎士と小姓】
傷ついている。
ああ、あわれ!あわれ!

GURNEMANZ
白鳥を射たのは何者だ?

(白鳥は、疲れ切って飛べなくなり、力なく地面に落ちる。第2の騎士が胸から矢を引き抜く)


【第1の騎士】
王は、吉兆だと手を振っておられたのです、
この白鳥が湖上の空に輪を描いたとき。
ところが、そこに、矢が飛んできて・・・

【騎士たち・小姓たち】
(パルジファルを中に連れて来て)
こいつです!矢を射たのは!
(パルジファルの弓を指差しながら)
ここに、その弓が!

【第2の騎士】
(矢を指差しながら)
この矢は・・・白鳥のものと同じです。

GURNEMANZ
お前か、この白鳥を射て殺したのは?

PARSIFAL
そうさ!飛ぶものなら、飛んでいても当てるぞ!

GURNEMANZ
お前がしたのだな?この行いに胸が痛まぬのか?

【騎士たち・小姓たち】
下手人を罰するのです!

GURNEMANZ
聞いたこともない所業だ・・・!
よくも殺せたものだな?・・・この神聖な森で、
静かな安らぎがお前を包んでいたのに。
神の森の獣達は人懐っこくお前に近づいて来なかったか?
お前に善良で親しげな挨拶を送らなかったか?
枝の合い間から小鳥達が歌わなかったか?
この忠実な白鳥が何をしたと言うのだ?
連れ合いの雌を追って飛び上がり、
雌と一緒に、湖上に輪を描き、湖を清めて、
水浴にふさわしい素晴らしい光景にしたのだ。
お前は驚嘆の念を抱かなかったか?子供っぽい
弓矢ごっこに誘われただけだったというのか?
わしらの愛らしい白鳥・・・お前はどう感じたのだ?
見るがいい・・・ここをお前は射抜いたのだ。
まだ血がべったりとこびりつき、両の翼はだらんと垂れている。
雪のような羽毛が、どす黒く、しみになっているぞ?
眼の色は濁り・・・お前まともに見られるか?
(パルジファルはグルネマンツの言葉に耳を傾けるうちに、
次第に心を揺り動かされてきていたが、今や弓を叩き割り、
矢を遠くに放り投げる)
罪深い所業にやっと気がついたのか?
(パルジファルは、目の上に手をかざす)
なあ、若造よ、お前の罪の重さに気づいたか?
どうしてこんなことができたのだ?

PARSIFAL
おいら、わからなかったんだ。

GURNEMANZ
お前、どこから来たんじゃ?

PARSIFAL
おいら、わからない。

GURNEMANZ
お父さんは誰じゃ?

PARSIFAL
おいら、わからない。

GURNEMANZ
誰が、この道へと導いたのだ?

PARSIFAL
おいらにゃ、わからないよ。

GURNEMANZ
じゃあ、お前の名前は?

PARSIFAL
いっぱいあったけど、
おいら、もう一つもわからないよ。

GURNEMANZ
何ひとつ、わからないと言うのか?
(独りごちて)
こんな愚かな奴は
クンドリーぐらいしか見たことがない!
(次々と大勢集まってくる小姓達に向かって)

さあ、行くのじゃ!水浴中の王を
おろそかにしてはいかん!お世話をせよ!

(小姓達は、死んだ白鳥を、若枝で作った担架にうやうやしく持ち上げると、それを持って湖の方へ遠ざかって行く。最後には、グルネマンツとパルジファル、舞台脇にはクンドリーだけが取り残される)



GURNEMANZ
(再びパルジファルの方を向いて)
さあ、わしが尋ねたことはまるで分からなくとも、
知っていることを教えておくれ。
何か知っていることはあるじゃろうから。

PARSIFAL
おいらには母さんがいる。名はヘルツェライデ。
森と荒れ野が、おいら達の住処だったのさ。

GURNEMANZ
弓は誰がくれた?

PARSIFAL
おいらが自分で作った。
林から荒鷲を追っぱらうためにね。

GURNEMANZ
だがお前こそ、鷲の如く高貴な生まれに見えるのだが・・・。
なにゆえ、お前のお母さんは、
もっと良い武器をお前に伝えなかったんじゃろう?

(パルジファルは黙っている)

KUNDRY
(グルネマンツがアンフォルタスの運命を物語る間、落ち着きなく荒れ狂いながら何度も激しく振り返っていたクンドリーは、相変わらず森の隅のほうに横たわりながら、鋭い視線をパルジファルに向けていたが、今やパルジファルが黙ってしまったので、乱暴な声で叫ぶ)


お母さんは、父の無い子を産んだのさ・・・
夫のガムレットが戦で討死した時に。
若き身空の名誉の戦死・・・
息子が同じ目に遭うのを防ごうと、お母さんは武器を持たせず
人里離れ、バカな息子を育てあげた・・・
バカな女さ!

(笑う)

PARSIFAL
(いきなり興味を持ったように耳を傾けながら)
そうさ!いつだか、森のはじっこを
立派な獣にまたがって、
きらびやかな男たちが通り過ぎた。
おいら、あんな風になりたいなあって言ったんだ。
だけど男たちは、笑ったまま駆け去った。
おいら、すぐ追いかけたけど、まるで追い付けなかった。
野を過ぎ、山越え、谷を越え、
何度も夜が来て、昼が来た。
何と言ってもこの弓は役立った、
獣や大男から身を守るためにさ・・・

KUNDRY
(身を起こし、男たちの方に進み寄っていたが、熱を込めて)

そうさ!盗賊も巨漢たちも力でやっつけたんだ。
みんな、この素敵な若者にびくついているのさ。

PARSIFAL
(いぶかしげに)
誰がびくついっているって?ねえ!

KUNDRY
悪い奴らだよ。

PARSIFAL
おいらを脅した奴らは、ワルだったのかい?
(グルネマンツは笑う)
じゃあ、誰が、イイのさ?

GURNEMANZ
(真顔に戻って)
お前の母さんだ・・・お前、家出して来たんだろう。
お母さん、深く心を痛め、苦しんでいるぞ。

KUNDRY
そんな苦しみももう終わり・・・こいつの母さんは死んだのさ。

PARSIFAL
(おそろしくびっくりして)
死んだ?おいらの母さんが?誰がそう言ったんだ?

KUNDRY
お母さんが死ぬのを見たのは、馬で通りかかったあたしさ。
バカなあんたによろしく伝えてくれとさ。

(パルジファルは憤怒のあまりクンドリーに跳びかかって喉首をつかむ。グルネマンツは彼を引き離す)

GURNEMANZ
若造、狂ったか!またも暴力とは?
(グルネマンツがクンドリーを自由の身にすると、パルジファルは長い間、凍ったように立ち尽くす)
この女がお前に何をした?ほんとうのことを言ったまでだ。
クンドリーは嘘はつかぬ・・・それだけ多くのことを見たのだ。

PARSIFAL
(激しく震え出して)
おいら、焦がれ死にそうだ・・・!

(クンドリーはパルジファルの状態に気付くと、すぐに泉の湧き出る場所に飛んでいき、角でできた盃に水を汲み入れて持ってくる。それをまずパルジファルに振りかけた後、差し出して彼に飲ませる)


GURNEMANZ
まことに結構!聖杯の恩寵にかなう作法だ。
善もて悪に報ゆる者、すなわち悪を祓うなり。

KUNDRY
(陰鬱に)
善なんて行うものですか・・・
(クンドリーは悲しげに顔を背ける。グルネマンツが父親のようにパルジファルの面倒を見ている間に、彼女はこの二人に気づかれることなく、灌木の茂みに向かって、とぼとぼと歩いて行く。)
安らぎが欲しいだけだわ、
ああ、疲れ切ったこの女に、安らぎだけでも。
眠りたい!・・・ああ、誰も起こさないで!
(おびえるように飛びあがって)
だめ!眠っちゃだめ!ぞっとするようなおののき!
(激しくわななき始めるが、やがて両腕をだらんと下げて)

でも、いやがっても無駄!その時が来たのよ。
眠らずには・・・いられない・・・あたし、もう・・・!

(クンドリーは灌木の茂みの後ろで倒れてしまい、以後、姿は見えなくなる。・・・湖のほうで人の気配がし始めると、舞台の奥のほうに、騎士たちと輿を担ぐ小姓の帰城の行列が見えてくる)



GURNEMANZ
王が水浴から戻ってこられる。
陽は高々と中天にある。
さらば、そちを案内いたそう、聖餐に。
そちさえ清らであるならば、
聖杯が、そちに飲食をつかわそう。

(グルネマンツはパルジファルの腕を取って、自らのうなじ周りに柔らかに置き、自らの腕はパルジファルの体に巻きつける。ゆっくりと歩きながら、彼はパルジファルを導くが、この時すでに舞台転換は気づかぬながらも始まっている)


PARSIFAL
聖杯って誰だい?

GURNEMANZ
それは、いわく言い難い・・・
ただ、そちがまことに選ばれた者ならば、
このまま知らされずにいるはずがあろうか。
さあ、見るのじゃ!
思うに、わしの眼力は定かじゃった・・・
この地には、どんな道もつかないし、
どんな者も足を踏み入れることはできぬのだ。
聖杯ご自身に導かれる者でなくしては。

PARSIFAL
おいら、ほとんど歩いてないのに、
もう、えらく遠くに来た気がするぞ。

GURNEMANZ
わかるのか、せがれよ、
ここでは時が、空間になってしまうのじゃ。

(グルネマンツとパルジファルが前に進むように見えている間、舞台は徐々にだが、どんどん変わってきている。やがて森が消え、岩壁の中に城へと通じる城門の道が開かれると、二人は今やその道を進んでいる)


GURNEMANZ
さあ、五感を研ぎ澄ませ。わしに確かめさせてくれ、
まことに愚かで清らであるか。
他にいかなる知恵が、そちに授けられていようとも・・・。

(壁に囲まれた道を登りゆくうちに、舞台の様子はすっかり変わってしまう。グルネマンツとパルジファルは聖杯城の壮大な広間に足を踏み入れる。舞台は、丸天井の付いた柱廊式大広間で、その丸天井の下には昼餐室がある。舞台後方で左右の扉が開かれると、その右手からは聖杯の騎士たちが入って来て、各食卓の周りを取り巻くように進む)



【聖杯の騎士たち】
最後の愛の聖餐に臨もうと、
来る日も来る日も準備をしてきた。
(より早い歩調の小姓たちの行列が、舞台を後方に向けて横切って行く)
これが最後の聖餐になろうとも、
今日のこの昼餐こそ、王に力を与えるはず。 *1
(第二の小姓たちの行列が大広間を横切って行く)
喜びと善をなす者は、
ふたたび聖餐を受けるのだ・・
聖餐のめぐみを受け、
高貴なる贈り物を受けるのだ。
(集まって来た騎士達が食卓につくと、青年達の声が丸天井の中ぐらいの高さの所から聞こえてくる)

罪にまみれた全世界を
無数の苦痛であがなって、
あの日あのお方が血を流した如く、
救済をもたらす勇者には
晴れやかな心もて
我が血潮の注がれんことを。
我らの罪を償うために差し出されたお体よ・・・
あの方の死によって、我らの中に生き続けよ。

【少年たちの声】
(丸天井のきわめて高い所から)
信仰は生きています、
鳩が舞っています、
救世主の聖なる使いである鳩が・・・。
あなた方のために流された血である
このワインを飲むのです。
命のパンを取るのです!

(歌が歌われている間、反対側の扉を通って、輿に乗ったアンフォルタスが小姓達と助修士達に運ばれてくる。行列を先導して進んできた4人の小姓達は、覆いを掛けられた聖杯の厨子を捧げ持っている。この行列が、一段高い所に寝椅子が置かれている舞台後方の中央に差し掛かると、アンフォルタスは輿から下ろされて、寝椅子の上に寝かせられる。その前には、細長い石テーブルが置かれており、少年達は覆われた聖杯の厨子をその上に置く。
かくて、皆の者が席に着き、辺り一帯が静まり返った時、きわめて奥深い背後の方から、アンフォルタスの寝椅子の後ろにあるアーチのようになった壁龕(へきがん)から、年老いたティトゥレル王の声が、まるで墓の中からのように、こちらに迫って来る)






TITUREL
我が息子アンフォルタス、務めを果たしておるか?
(長い沈黙)
今日、私は聖杯を目にして余命をつなぐ定めなのか?
(長い沈黙)
それとも死なねばならぬのか?救い主に伴われずに。

AMFORTAS
(苦悩に満ちあふれ、絶望を爆発させて、上半身をもたげる)

悲しい!我が苦悩の悲しさ!
父上よ!ああ、もう一度だけ
あなたがこの務めを執り行ってください!
生きて下さい、生きて・・・私のほうを死なせて下さい。

TITUREL
救世主の恩寵により、私は墓の中で生きている。
お仕えするには、私はあまりに弱り切っている。
お前が奉仕して罪を償うのだ!
聖杯の覆いを取れ!

AMFORTAS
(少年たちに向かって身を起こしながら)
やめろ!覆いを取ってはならん!・・・ああ!
誰にも分かってもらえぬとは!皆の者に喜びを
もたらす光景は、私には苦悩を呼び覚ますのだ!
この傷、この猛威を振るう痛みすら、何であろう!
この務めを果たせと強いられる苦しみ、
この地獄の責め苦に比べれば!
私が受け継いだ悲しい務め・・・それは、
皆のうちにあってただ一人の罪びとである私が、
至高の祭儀を司り、
清らかな者達のために、恩寵を請い願うこと!
ああ、罰を!最高の罰を!
ああ、辱めを受けし恩寵の主・・・!
あのお方を、あのお方の聖なるまなざしを
私は憧れ求めずにはいられない。
魂の奥底から、救いを求めて悔い改め、
あの方にたどりつこうとせずにはいられない。
その時が近づく・・・
一条の光が、神器の上に落ちる・・・
覆いが取られる。
(凍りついたように虚空をじっと見つめながら)
聖なる器の神々しい神体が
激しい光とともに赤々と輝きはじめると、
我が体は、至福の悦楽の痛みに貫かれ、
心には至聖の血潮が
注ぎ込まれるのを感じる・・・
だがその時、私自身の罪深き血のざわめきが
狂気のように逃げ惑いながら
私に向かって逆流し始め、
罪を求めてやまない世界に向けて、
怖気を振るいつつも荒々しく流れ込んでいく。
そして、その門を新たに突き破ると、
そこから奔流のように流れ出て、
あの方と同じこの傷口を通り抜けていく。
そう、あの槍の一撃によって付けられた傷・・・
同じ槍が、救世主をも傷つけたのだ。
しかし、あの神の人は、その傷を負いながらも、
血の涙を流し、共に苦しむことをあこがれ、
人類の恥辱のゆえに泣き給うた。
ところが、同じ聖なる傷口なのに、私はどうだ・・・
最高の神器を所有し、
救済の秘薬を守護する私の傷からは、 
熱く罪深い血がドクドクと湧き出して、
あこがれの泉から永遠に甦り、
いくら懺悔しても、ああ!・・・決して静められない!
あわれみを!あわれみを!
全世界を憐まれる方!ああ、憐みを!
私が受け継いだ務めを取り去り、
この傷を閉じてください。
私が安らかに死に、
清らかな身となって御前で癒されるように!

(気を失ったように後ろに崩れ落ちる)

【少年たちと青年たち】
(見えない高い所から)
『共に苦しみ、悟りを得る
清らかな愚か者、
待つがいい・・・
その者を私は選んだ!』

【騎士たち】
(静かに)
これがあなた様へのお約束・・・
慰めとともに待つのです。
今日は務めを果たされよ!

TITUREL
聖杯の覆いを取れ!

(アンフォルタスは憔悴しきったまま、ゆっくり身を起こす。少年たちは金色の厨子の覆いを取り、古風な水晶の盃を取り出すと、そこにかかっていたヴェールをも取り去り、アンフォルタスの前に置く。)



【高みからの重唱】
受け取りなさい、私の体を。
受け取りなさい、私の血を。
私たちが愛し合うために!

(アンフォルタスが敬虔の念に満たされつつ、無言の祈りを捧げながら聖杯の上に身をかがめると、大広間には次第に黄昏の色が濃くなっていく。そして、ついには完全な真っ暗闇となる。)


【高みから少年たち】
受け取りなさい、私の体を。
受け取りなさい、私の血を。
あなたがたが私を忘れないように。

(まばゆい一条の光が、上方から水晶の盃へと降りて来ると、盃は輝かしい紫色を放ちながら、次第にその色を濃くしていき、全てを柔らかに照らし出す。アンフォルタスは、浄化された面持ちで、『グラール』(聖杯)を高く持ち上げ、ゆったりと四方に振る。そうすることで、彼はパンとワインに祝福を与えているのである。一同は皆ひざまずく。)



TITUREL
おお、聖なる歓び。今日この日、
何と晴れやかな主のご挨拶だろう!

(アンフォルタスが「グラール」を再び下におろすと、濃い黄昏が退いていくのにあわせて、「グラール」はどんどん輝きを失っていく。続いて、少年たちは器を再び厨子の中にしまい込み、前と同じように覆いを掛ける。かつての昼の明るさが戻ってくる。
4人の少年たちは、続く歌が歌われている間、それぞれ2つある壺と籠の中からワインとパンを取り分ける。)



【少年たちの声】
(高みから)
最後の食卓のワインとパン・・・
それを、かつて聖杯の主は、
共に苦しむ愛の力をもって
ご自身の流された血に変え、
ご自身が差し出す体に変えたのです。

(厨子を閉じた4人の少年は、アンフォルタスが聖杯「グラール」を振りながら祝福を与えた2個のワイン壺と2個のパン籠を祭壇のテーブルから持ち運ぶ。彼らは、パンを騎士たちに分け与え、ワインを彼らの前の杯に注いでいく。
騎士たちは食事のために腰をおろし、グルネマンツも同様にする。彼は隣の席を空けたままにしておき、食膳に連なるようパルジファルを差し招くが、パルジファルは押し黙ったまま微動だにせず、茫然自失して脇の方に突っ立ったままである。)





【青年たち】
(丸天井の中ぐらいの高さの所から)
聖なる贈り物である血と体を、
あなた方への恵みとして与えんと、
至福の慰めをもたらす愛の聖霊が、
いま注がれたワインに変え、
口にするパンに変えるのです。

【騎士たち】
(最初の半数)
パンを取ろう!
そして勇敢に
肉体の力と強さに変えるのだ。
死に至るまで忠実に、
あらゆる苦難に挫けずに、
救世主の御業(みわざ)を果たすのだ!
(残りの半数)
ワインを取ろう!
そして新しく
命を燃やす血に変えるのだ。
肩を組みつつ快活に、
兄弟たちには忠誠に、
幸多き勇気に満ちて戦うのだ!

【全ての騎士たち】
信ずる者は幸いなるかな!
愛する者は幸いなるかな!

(騎士たちは立ち上がると、双方向から互いに歩み寄り、次の歌が歌われる間、うやうやしく抱きしめ合う)


【青年たち】
(丸天井の中ぐらいの高さの所から)
愛する者は幸いなるかな!

【少年たちの声】
(丸天井の最も高い所から)
信ずる者は幸いなるかな!

(アンフォルタスは聖餐には加わらなかったものの、その間感激に満ちて立ち上がっていた。しかし再びゆっくりとくずおれていくと、首をうなだれて、手を傷の上に置く。少年たちが近づくが、その仕草からは、アンフォルタスの傷口から新たな出血が始まったことが分かる。
彼らはアンフォルタスを介抱し、再び輿に乗せる。人々が出発の支度をすると、少年たちも来た時と同様の隊列を組み、アンフォルタスと聖なる厨子を運び去って行く。騎士たちも同様に荘重に隊列を整えて、ゆっくりと大広間を去っていく。
弱い昼明りが射し込んでくる。小姓たちがやや早目の歩調で大広間を横切って行く。
最後の騎士と小姓たちが大広間を去ると、
扉はすべて閉じられてしまう。
パルジファルは、先ほどのアンフォルタスの激しい嘆き声を聞いた時、激しい仕草で心臓に手をやり、しばらくの間痙攣するかのように、その部分をつかんだままだった。今も凍りついたかのように、その場に身動き一つせずに立ち尽くしている。
グルネマンツは不機嫌そうにパルジファルに近づき、彼の腕をつかんで揺さぶる)





GURNEMANZ
お前、どうしてまだそこにいるんだ?
何を見たのか、わかるのか?

(パルジファルは痙攣するように心臓の上をつかむ・・・そして少しだけ首を横に振る)

GURNEMANZ
(非常に腹を立てて)
お前、やはりただのバカだな!
(狭い脇扉を開けて)
出て行け!お前の道を行くがいい!
グルネマンツは、こう忠告するぞ・・・
以降ここでは、白鳥の群れは放っておけ!
お前ごときオス鵞鳥はメス鵞鳥でも追っかけてろ!


(グルネマンツはパルジファルを外へと突き飛ばし、気難しい顔をしたまま勢いよく扉をバタンと閉じる。グルネマンツが騎士たちの後を追う間、フェルマータの付いた最後の小節で幕が閉じる)


【一人のアルトの声】
(高みから)
『共に苦しみ、悟りを得る
清らかな愚か者・・・』

【中ぐらいの高み】
信ずる者は幸いなるかな!

【最も高い所から】
信ずる者は幸いなるかな!
Vorspiel

ERSTER AUFZUG

Im Gebiet des Grales. – Wald, schattig und ernst, doch nicht düster. Eine Lichtung in der Mitte. Links aufsteigend wird der Weg zur Gralsburg angenommen. Der Mitte des Hintergrundes zu senkt sich der Boden zu einem tiefer gelegenen Waldsee hinab. – Tagesanbruch. – Gurnemanz (rüstig greisenhaft) und zwei Knappen (von zartem Jünglingsalter) sind schlafend unter einem Baume gelagert. – Von der linken Seite, wie von der Gralsburg her, ertönt der feierliche Morgenweckruf der Posaunen

GURNEMANZ
erwachend und die Knaben rüttelnd
He! Ho! Waldhüter ihr, –
Schlafhüter mitsammen, –
so wacht doch mindest am Morgen.
Die beiden Knappen springen auf
Hört ihr den Ruf? Nun danket Gott,
dass ihr berufen, ihn zu hören!
Er senkt sich mit den Knappen auf die Knie und verrichtet mit ihnen gemeinschaftlich stumm das Morgengebet; sobald die Posaunen schweigen, erheben sie sich langsam
Jetzt auf, ihr Knaben! Seht nach dem Bad.
Zeit ist's, des Königs dort zu harren.
Er blickt nach links in die Szene
Dem Siechbett, das ihn trägt, voraus
seh ich die Boten schon uns nahn.
Zwei Ritter treten, von der Burg her, auf
Heil euch! – Wie geht's Amfortas heut?
Wohl früh verlangt er nach dem Bade:
das Heilkraut, das Gawan
mit List und Kühnheit ihm gewann,
ich wähne, dass das Lind'rung schuf?

ZWEITER RITTER
Das wähnest du, der doch Alles weiss?
Ihm kehrten sehrender nur
die Schmerzen bald zurück: –
schlaflos von starken Bresten,
befahl er eifrig uns das Bad.

GURNEMANZ
das Haupt traurig senkend
Toren wir, auf Lind'rung da zu hoffen,
wo einzig Heilung lindert! –
Nach allen Kräutern, allen Tränken forscht
und jagt weit durch die Welt –:
ihm hilft nur Eines, –
nur der Eine!

ZWEITER RITTER
So nenn uns den!

GURNEMANZ
ausweichend
Sorgt für das Bad!

Die beiden Knappen haben sich dem Hintergrunde zugewendet und blicken nach rechts

ZWEITER KNAPPE
Seht dort die wilde Reiterin!

ERSTER KNAPPE
Hei!
Wie fliegen der Teufelsmähre die Mähnen!

ZWEITER RITTER
Ha! Kundry dort?

ERSTER RITTER
Die bringt wohl wicht'ge Kunde?

ZWEITER KNAPPE
Die Mähre taumelt.

ERSTER KNAPPE
Flog sie durch die Luft?

ZWEITER KNAPPE
Jetzt kriecht sie am Boden hin.

ERSTER KNAPPE
Mit den Mähnen fegt sie das Moos.

Alle blicken lebhaft nach der rechten Seite.

ZWEITER RITTER
Da schwingt sich die Wilde herab!

Kundry stürzt hastig, fast taumelnd, herein. Wilde Kleidung, hoch geschürzt; Gürtel von Schlangenhäuten lang herabhängend: schwarzes, in losen Zöpfen flatterndes Haar; tief braunrötliche Gesichtsfarbe; stechende schwarze Augen, zuweilen wild aufblitzend, öfters wie todesstarr und unbeweglich. – Sie eilt auf Gurnemanz zu und dringt ihm ein kleines Kristallgefäss auf

KUNDRY
Hier? Nimm du! – Balsam ...

GURNEMANZ
Woher brachtest du dies?

KUNDRY
Von weiter her, als du denken kannst:
hilft der Balsam nicht,
Arabia birgt dann
nichts mehr zu seinem Heil. –
Frag nicht weiter! – Ich bin müde.

Sie wirft sich an den Boden. Ein Zug von Knappen und Rittern, die Sänfte tragend und geleitend, in welcher Amfortas ausgestreckt liegt, gelangt – von links her – auf die Bühne. – Gurnemanz hat sich, von Kundry ab, sogleich den Ankommenden zugewendet

GURNEMANZ
Er naht – sie bringen ihn getragen. –
O weh! Wie trag ich's im Gemüte,
in seiner Mannheit stolzer Blüte
des siegreichsten Geschlechtes Herrn
als seines Siechtums Knecht zu sehn!
zu den Knappen
Behutsam! Hört, der König stöhnt.

Die Knappen halten an und stellen das Siechbett nieder

AMFORTAS
der sich ein wenig erhoben
Recht so! Habt Dank! – Ein wenig Rast.
Nach wilder Schmerzensnacht –
nun Waldes Morgenpracht!
Im heil'gen See
wohl labt mich auch die Welle:
es staunt das Weh,
die Schmerzensnacht wird helle.
Gawan!

ZWEITER RITTER
Herr! Gawan weilte nicht;
da seines Heilkrauts Kraft,
wie schwer er's auch errungen,
doch deine Hoffnung trog,
hat er auf neue Sucht sich fortgeschwungen.

AMFORTAS
Ohn Urlaub! –
Möge das er sühnen,
dass schlecht er Grals-Gebote hält!
O wehe ihm, dem trotzig Kühnen,
wenn er in Klingsors Schlingen fällt! –
So breche Keiner mir den Frieden!
Ich harre des, der mir beschieden:
»durch Mitleid wissend« –
war's nicht so? –

GURNEMANZ
Uns sagtest du es so.

AMFORTAS
– »der reine Tor –«
Mich dünkt ihn zu erkennen:
dürft ich den Tod ihn nennen!

GURNEMANZ
indem er Amfortas das Fläschchen Kundrys überreicht
Doch zuvor – versuch es noch mit diesem!

MFORTAS
Woher dies heimliche Gefäss?

GURNEMANZ
Dir ward es aus Arabia hergeführt.

AMFORTAS
Und wer gewann es?

GURNEMANZ
Dort liegt's, das wilde Weib.
Auf, Kundry! Komm!

Kundry weigert sich und bleibt am Boden

AMFORTAS
Du – Kundry?
Muss ich dir nochmals danken,
du rastlos scheue Magd?
Wohlan,
den Balsam nun versuch ich noch:
es sei aus Dank für deine Treue.

KUNDRY
unruhig und heftig am Boden sich bewegend
Nicht Dank! – Ha ha! – was wird er helfen!
Nicht Dank! Fort, fort – in's Bad!

Amfortas gibt das Zeichen zum Aufbruch; der Zug entfernt sich nach dem tieferen Hintergrunde zu. – Gurnemanz, schwermütig nachblickend, und Kundry, fortwährend auf dem Boden gelagert, sind zurückgeblieben. – Knappen gehen ab und zu

DRITTER KNAPPE
He! Du da!
Was liegst du dort wie ein wildes Tier?

KUNDRY
Sind die Tiere hier nicht heilig?

DRITTER KNAPPE
Ja –! Doch ob heilig du,
das wissen wir grad noch nicht.

VIERTER KNAPPE
Mit ihrem Zaubersaft – wähn ich –
wird sie den Meister vollends verderben.

GURNEMANZ
Hm! Schuf sie euch Schaden je? –
Wann Alles ratlos steht,
wie kämpfenden Brüdern in fernste Länder
Kunde sei zu entsenden,
und kaum ihr nur wisst wohin, –
wer, ehe ihr euch nur besinnt,
stürmt und fliegt dahin und zurück,
der Botschaft pflegend mit Treu und Glück?
Ihr nährt sie nicht, – sie naht euch nie,
nichts hat sie mit euch gemein:
doch, wann's in Gefahr der Hilfe gilt,
der Eifer führt sie schier durch die Luft,
die nie euch dann zum Danke ruft.
Ich wähne, ist dies Schaden,
so tät er euch gut geraten.

DRITTER KNAPPE
Doch hasst sie uns;
sieh nur, wie hämisch dort nach uns sie blickt!

VIERTER KNAPPE
Eine Heidin ist's, ein Zauberweib.

GURNEMANZ
Ja, eine Verwünschte mag sie sein.
Hier lebt sie heut,
vielleicht erneut,
zu büssen Schuld aus früh'rem Leben,
die dorten ihr noch nicht vergeben.
Übt sie nun Buss in solchen Taten,
die uns Ritterschaft zum Heil geraten,
gut tut sie dann und recht sicherlich,
dienet uns – und hilft auch sich.

DRITTER KNAPPE
So ist's wohl auch jen' ihre Schuld,
die uns so manche Not gebracht?

GURNEMANZ
sich besinnend
Ja, – wann oft lange sie uns ferne blieb,
dann brach ein Unglück wohl herein.
Und lang schon kenn ich sie;
doch Titurel kennt sie noch länger.
Der fand, als er die Burg dort baute,
sie schlafend hier im Waldgestrüpp –
erstarrt, leblos, wie tot.
So fand ich selbst sie letztlich wieder,
als uns das Unheil kaum geschehn,
das jener Böse über den Bergen
so schmählich über uns gebracht.
zu Kundry
He! Du! Hör mich und sag:
wo schweiftest damals du umher,
als unser Herr den Speer verlor?
Kundry schweigt düster
Warum halfst du uns damals nicht?

KUNDRY
Ich helfe nie.

VIERTER KNAPPE
Sie sagt's da selbst.

DRITTER KNAPPE
Ist sie so treu, so kühn in Wehr,
so sende sie nach dem verlor'nen Speer!

GURNEMANZ
düster
Das ist ein And'res,
jedem ist's verwehrt. –
mit grosser Ergriffenheit
Oh, wundenwundervoller,
heiliger Speer!
Dich sah ich schwingen
von unheiligster Hand!
in Erinnerung sich verlierend
Mit ihm bewehrt, Amfortas, Allzukühner,
wer mochte dir es wehren
den Zaub'rer zu beheeren?
Schon nah dem Schloss - wird uns der Held entrückt:
ein furchtbar schönes Weib hat ihn entzückt;
in seinen Armen liegt er trunken,
der Speer – ist ihm entsunken.
Ein Todesschrei! – Ich stürm herbei:
von dannen Klingsor lachend schwand:
den heil'gen Speer hat' er entwandt.
Des Königs Flucht gab kämpfend ich Geleite;
doch – eine Wunde brannt ihm in der Seite,
die Wunde ist's, die nie sich schliessen will. –

Der erste und zweite Knappe kommen vom See her zurück

DRITTER KNAPPE
zu Gurnemanz
So kanntest du Klingsor?

GURNEMANZ
zu den zurückkommenden beiden Knappen
Wie geht's dem König?

ERSTER KNAPPE
Ihn frischt das Bad.

ZWEITER KNAPPE
Dem Balsam wich das Weh.

GURNEMANZ
für sich
Die Wunde ist's, die nie sich schliessen will! –

Der dritte und der vierte Knappe hatten sich zuletzt schon zu Gurnemanz' Füssen niedergesetzt; die beiden anderen gesellen sich jetzt in gleicher Weise zu ihnen unter dem grossen Baum

DRITTER KNAPPE
Doch, Väterchen, sag und lehr uns fein:
du kanntest Klingsor, – wie mag das sein?

GURNEMANZ
Titurel, der fromme Held,
der kannt ihn wohl.
Denn ihm, da wilder Feinde List und Macht
des reinen Glaubens Reich bedrohten,
ihm neigten sich, in heilig ernster Nacht,
dereinst des Heilands selige Boten:
daraus er trank beim letzten Liebesmahle,
das Weihgefäss, die heilig edle Schale,
darein am Kreuz sein göttlich Blut auch floss,
dazu den Lanzenspeer, der dies vergoss, –
der Zeugengüter höchstes Wundergut,
das gaben sie in unsres Königs Hut.
Dem Heiltum baute er das Heiligtum.
Die seinem Dienst ihr zugesindet
auf Pfaden, die kein Sünder findet, –
ihr wisst, dass nur dem Reinen
vergönnt ist sich zu einen
den Brüdern, die zu höchsten Rettungswerken
des Grales Wunderkräfte stärken. –
Drum blieb es dem, nach dem ihr fragt, verwehrt,
Klingsorn – wie hart ihn Müh auch drob beschwert.
Jenseits im Tale war er eingesiedelt;
darüber hin liegt üpp'ges Heidenland: –
unkund blieb mir, was dorten er gesündigt;
doch wollt er büssen nun, ja – heilig werden.
Ohnmächtig, in sich selbst die Sünde zu ertöten,
an sich legt er die Frevlerhand,
die nun, dem Grale zugewandt,
verachtungsvoll des Hüter von sich stiess.
Darob die Wut nun Klingsorn unterwies,
wie seines schmähl'chen Opfers Tat
ihm gäb zu bösem Zauber Rat: –
den fand er nun.
Die Wüste schuf er sich zum Wonnegarten;
drin wachsen teuflisch holde Frauen,
dort will des Grales Ritter er erwarten
zu böser Lust und Höllengrauen:
wen er verlockt, hat er erworben,
schon Viele hat er uns verdorben. –
Da Titurel, in hohen Alters Mühen,
dem Sohn die Herrschaft hier verliehen,
Amfortas liess es da nicht ruhn
der Zauberplag' Einhalt zu tun.
Das wisst ihr, wie es da sich fand:
der Speer ist nun in Klingsors Hand;
kann er selbst Heilige mit ihm verwunden,
den Gral auch wähnt er fest schon uns entwunden!


Kundry hat sich, in wütender Unruhe, oft heftig umgewendet

VIERTER KNAPPE
Vor Allem nun, der Speer kehr uns zurück!

DRITTER KNAPPE
Ha! wer ihn brächt, ihm wär's zu Ruhm und Glück?


GURNEMANZ
nach einem Schweigen
Vor dem verwaisten Heiligtum
in brünst'gem Beten lag Amfortas,
ein Rettungszeichen bang erflehend: –
ein sel'ger Schimmer da entfloss dem Grale;
ein heilig Traumgesicht
nun deutlich zu ihm spricht
durch hell erschauter Wortezeichen Male:
»durch Mitleid wissend,
der reine Tor,
harre sein,
den ich erkor!«

DIE VIER KNAPPEN
»Durch Mitleid wissend,
der reine Tor –«

Vom See her vernimmt man Geschrei und das Rufen der Ritter und Knappen. – Gurnemanz und die vier Knappen fahren auf und wenden sich erschreckt um

RITTER UND KNAPPEN
Weh! Weh! – Hoho!
Auf! – Wer ist der Frevler?

GURNEMANZ
Was gibt's?

Ein wilder Schwan flattert matten Fluges vom See daher: die Knappen und Ritter folgen ihm nach auf die Szene

VIERTER KNAPPE
Dort!

DRITTER KNAPPE
Hier!

ZWEITER KNAPPE
Ein Schwan!

VIERTER KNAPPE
Ein wilder Schwan!

ALLE RITTER UND KNAPPEN
Er ist verwundet.
Ha, wehe! Weh!

GURNEMANZ
Wer schoss den Schwan?

Der Schwan sinkt, nach mühsamem Fluge, matt zu Boden; der zweite Ritter zieht ihm den Pfeil aus der Brust

ERSTER RITTER
Der König grüsste ihn als gutes Zeichen,
als überm See kreiste der Schwan:
da flog ein Pfeil ...

KNAPPEN UND RITTER
Parsifal hereinführend
Der war's! Der schoss!
auf Parsifals Bogen weisend
Dies der Bogen!

ZWEITER RITTER
den Pfeil aufweisend
Hier der Pfeil, dem seinen gleich.

GURNEMANZ
Bist du's, der diesen Schwan erlegte?

PARSIFAL
Gewiss! Im Fluge treff ich, was fliegt!

GURNEMANZ
Du tatest das? Und bangt es dich nicht vor der Tat?

DIE KNAPPEN UND RITTER
Strafe den Frevler!

GURNEMANZ
Unerhörtes Werk! –
Du konntest morden, – hier, im heil'gen Walde,
des stiller Frieden dich umfing?
Des Haines Tiere nahten dir nicht zahm?
Grüssten dich freundlich und fromm?
Aus den Zweigen was sangen die Vöglein dir?
Was tat dir der treue Schwan?
Sein Weibchen zu suchen flog der auf,
mit ihm zu kreisen über dem See,
den so er herrlich weihte zum Bad. –
Dem stauntest du nicht? ... Dich lockt es nur
zu wild kindischem Bogengeschoss?
Er war uns hold: was ist er nun dir?
Hier, – schau her! – hier trafst du ihn; –
da starrt noch das Blut, matt hängen die Flügel; –
das Schneegefieder dunkel befleckt?
Gebrochen das Aug' – siehst du den Blick?
Parsifal hat Gurnemanz mit wachsender Ergriffenheit zugehört: jetzt zerbricht er seinen Bogen und schleudert die Pfeile von sich
Wirst deiner Sündentat du inne?
Parsifal führt die Hand über die Augen
Sag, Knab' – erkennst du deine grosse Schuld?
Wie konntest du sie begehn?

PARSIFAL
Ich wusste sie nicht.

GURNEMANZ
Wo bist du her?

PARSIFAL
Das weiss ich nicht.

GURNEMANZ
Wer ist dein Vater?

PARSIFAL
Das weiss ich nicht.

GURNEMANZ
Wer sandte dich dieses Weges?

PARSIFAL
Das weiss ich nicht.

GURNEMANZ
Dein Name denn?

PARSIFAL
Ich hatte viele,
doch weiss ich ihrer keinen mehr.

GURNEMANZ
Das weisst du Alles nicht?
für sich
So dumm wie den
erfand bisher ich Kundry nur!
zu den Knappen, deren sich immer mehr versammelt haben
Jetzt geht!
Versäumt den König im Bade nicht! – Helft! –

Die Knappen heben den toten Schwan ehrerbietig auf eine Bahre von frischen Zweigen, und entfernen sich mit ihm dann nach dem See zu. – Schliesslich bleiben Gurnemanz, Parsifal und – abseits – Kundry allein zurück

GURNEMANZ
wendet sich wieder zu Parsifal
Nun sag: nichts weisst du, was ich dich frage;
jetzt meld, was du weisst;
denn etwas musst du doch wissen.

PARSIFAL
Ich hab eine Mutter; Herzeleide sie heisst.
Im Wald und auf wilder Aue waren wir heim.

GURNEMANZ
Wer gab dir den Bogen?

PARSIFAL
Den schuf ich mir selbst
vom Forst die wilden Adler zu verscheuchen.

GURNEMANZ
Doch adelig scheinst du selbst und hochgeboren:
warum nicht liess deine Mutter
bessere Waffen dich lehren?

Parsifal schweigt

KUNDRY
welche während der Erzählung des Gurnemanz von Amfortas' Schicksal oft in wütender Unruhe heftig sich umgewendet hatte, nun aber, immer in der Waldecke gelagert, den Blick scharf auf Parsifal gerichtet hat, ruft jetzt, da Parsifal schweigt, mit rauher Stimme daher
Den Vaterlosen gebar die Mutter,
als im Kampf erschlagen Gamuret;
vor gleichem frühem Heldentod
den Sohn zu wahren, waffenfremd
in Öden erzog sie ihn zum Toren: –
die Törin!

Sie lacht

PARSIFAL
der mit jäher Aufmerksamkeit zugehört
Ja! Und einst am Waldessaume vorbei,
auf schönen Tieren sitzend,
kamen glänzende Männer;
ihnen wollt ich gleichen:
sie lachten und jagten davon.
Nun lief ich nach, doch konnte sie nicht erreichen. –
Durch Wildnisse kam ich, bergauf, talab;
oft ward es Nacht, dann wieder Tag:
mein Bogen musste mir frommen
gegen Wild und grosse Männer ...

KUNDRY
hat sich erhoben und ist zu den Männern getreten; eifrig:
Ja! Schächer und Riesen traf seine Kraft;
den freislichen Knaben fürchten sie Alle.

PARSIFAL
verwundert
Wer fürchtet mich? Sag!

KUNDRY
Die Bösen.

PARSIFAL
Die mich bedrohten, waren sie bös?
Gurnemanz lacht
Wer ist gut?

GURNEMANZ
wieder ernst
Deine Mutter, – der du entlaufen,
und die um dich sich nun härmt und grämt.

KUNDRY
Zu End ihr Gram: seine Mutter ist tot.

PARSIFAL
in furchtbarem Schrecken
Tot? Meine Mutter? – Wer sagt's?

KUNDRY
Ich ritt vorbei, und sah sie sterben: –
dich Toren hiess sie mich grüssen.

Parsifal springt wütend auf Kundry zu und fasst sie bei der Kehle. – Gurnemanz hält ihn zurück

GURNEMANZ
Verrückter Knabe! Wieder Gewalt?
Nachdem Gurnemanz Kundry befreit, steht Parsifal lange wie erstarrt
Was tat dir das Weib? Es sagte wahr,
denn nie lügt Kundry – doch sah sie viel.

PARSIFAL
gerät in ein heftiges Zittern
Ich verschmachte! ...

Kundry ist sogleich, als sie Parsifals Zustand gewahrte, nach einem Waldquell geeilt, bringt jetzt Wasser in einem Horne, besprengt damit zunächst Parsifal, und reicht ihm dann zu trinken

GURNEMANZ
So recht! So nach des Grales Gnade:
das Böse bannt, wer's mit Gutem vergilt.

KUNDRY
düster
Nie tu ich Gutes: –
Sie wendet sich traurig ab, und während Gurnemanz sich väterlich um Parsifal bemüht, schleppt sie sich, von Beiden unbeachtet, einem Waldgebüsche zu
nur Ruhe will ich,
nur Ruhe – ach! – der Müden.
Schlafen! – Oh, dass mich keiner wecke!
scheu auffahrend
Nein! – Nicht schlafen! – Grausen fasst mich!
Sie verfällt in heftiges Zittern; dann lässt sie die Arme matt sinken
Machtlose Wehr! Die Zeit ist da.
Schlafen – schlafen – ich muss! –

Sie sinkt hinter dem Gebüsch zusammen und bleibt von jetzt an unbemerkt. – Vom See her gewahrt man Bewegung und endlich den im Hintergrunde sich heimwendenden Zug der Ritter und Knappen mit der Sänfte

GURNEMANZ
Vom Bade kehrt der König heim;
hoch steht die Sonne:
nun lass zum frommen Mahle mich dich geleiten;
denn bist du rein,
wird nun der Gral dich tränken und speisen.

Gurnemanz hat Parsifals Arm sich sanft um den Nacken gelegt, und dessen Leib mit seinem eigenen Arme umschlungen; so geleitet er ihn bei sehr allmählichem Schreiten. – Hier hat die unmerkliche Verwandelung der Bühne bereits begonnen

PARSIFAL
Wer ist der Gral?

GURNEMANZ
Das sagt sich nicht;
doch, bist du selbst zu ihm erkoren,
bleibt dir die Kunde unverloren.
Und sieh! –
Mich dünkt, dass ich dich recht erkannt:
kein Weg führt zu ihm durch das Land,
und Niemand könnte ihn beschreiten,
den er nicht selber möcht geleiten.

PARSIFAL
Ich schreite kaum,
doch wähn ich mich schon weit.

GURNEMANZ
Du siehst, mein Sohn,
zum Raum wird hier die Zeit.

Allmählich, während Gurnemanz und Parsifal zu schreiten scheinen, hat sich die Szene bereits immer merklicher verwandelt; es verschwindet so der Wald, und in Felsenwänden öffnet sich ein Torweg, welcher die Beiden jetzt einschliesst

GURNEMANZ
Jetzt achte wohl, und lass mich sehn:
bist du ein Tor und rein,
welch Wissen dir auch mag beschieden sein. –

Durch aufsteigende gemauerte Gänge führend, hat die Szene sich vollständig verwandelt: Gurnemanz und Parsifal treten jetzt in den mächtigen Saal der Gralsburg ein. – Szene: Säulenhalle mit Kuppelgewölbe, den Speiseraum überdeckend. Auf beiden Seiten des Hintergrundes werden die Türen geöffnet: von rechts schreiten die Ritter des Grales herein und reihen sich um die Speisetafeln

DIE GRALSRITTER
Zum letzten Liebesmahle.
gerüstet Tag für Tag,
Ein Zug von Knappen durchschreitet schnelleren Schrittes die Szene nach hinten zu
gleich ob zum letzten Male
es heut ihn letzen mag. *2
Ein zweiter Zug von Knappen durchschreitet die Halle
Wer guter Tat sich freut:
ihm wird das Mahl erneut:
der Labung darf er nahn,
die hehrste Gab empfahn.
Die versammelten Ritter stellen sich an den Speisetafeln auf Stimmen der Jünglinge aus der mittleren Höhe der Kuppel vernehmbar
Den sündigen Welten
mit tausend Schmerzen
wie einst sein Blut geflossen,
dem Erlösungs-Helden
sei nun mit freudigem Herzen
mein Blut vergossen.
Der Leib, den er zur Sühn uns bot,
er leb in uns durch seinen Tod.

KNABENSTIMMEN
aus der äussersten Höhe der Kuppel
Der Glaube lebt;
die Taube schwebt,
des Heilands holder Bote.
Der für euch fliesst,
des Weins geniesst,
und nehmt vom Lebensbrote!

Während des Gesanges wird von Knappen und dienenden Brüdern durch die entgegengesetzte Türe Amfortas auf einer Sänfte hereingetragen: vor ihm schreiten die vier Knappen, welche den verhängten Schrein des Grales tragen. Dieser Zug begibt sich nach der Mitte des Hintergrundes, wo ein erhöhtes Ruhebett aufgerichtet steht, auf welches Amfortas von der Sänfte herab niedergelassen wird; hiervor steht ein länglicher Steintisch, auf welchen die Knaben den verhängten Gralsschrein hinstellen. – Nachdem alle ihre Stelle eingenommen und ein allgemeiner Stillstand eingetreten war, vernimmt man, vom tiefsten Hintergrunde her, aus einer gewölbten Nische hinter dem Ruhebette des Amfortas, die Stimme des alten Titurel wie aus einem Grabe heraufdringen

TITUREL
Mein Sohn Amfortas, bist du am Amt?
langes Schweigen
Soll ich den Gral heut noch erschaun und leben?
langes Schweigen
Muss ich sterben, vom Retter ungeleitet?

AMFORTAS
im Ausbruche qualvoller Verzweiflung sich halb aufrichtend
Wehe! Wehe mir der Qual!
Mein Vater, oh! noch einmal
verrichte du das Amt!
Lebe, leb – und lass mich sterben.

TITUREL
Im Grabe leb ich durch des Heilands Huld:
zu schwach doch bin ich, ihm zu dienen.
Du büss im Dienste deine Schuld!
Enthüllet den Gral!

AMFORTAS
gegen die Knaben sich erhebend
Nein! Lasst ihn unenthüllt! – Oh!
dass keiner, keiner diese Qual ermisst,
die mir der Anblick weckt, der euch entzückt!
Was ist die Wunde, ihrer Schmerzen Wut,
gegen die Not, die Höllenpein,
zu diesem Amt – verdammt zu sein!
Wehvolles Erbe, dem ich verfallen,
ich – einz'ger Sünder unter Allen –
des höchsten Heiligtums zu pflegen,
auf Reine herabzuflehen seinen Segen! –
Oh, Strafe! Strafe ohne Gleichen
des, ach! – gekränkten Gnadenreichen! –
Nach ihm, nach seinem Weihegrusse
muss sehnlich mich's verlangen;
aus tiefster Seele Heilesbusse
zu ihm muss ich gelangen.
Die Stunde naht –
ein Lichtstrahl senkt sich auf das heilige Werk: –
die Hülle fällt.
vor sich hinstarrend
Des Weihgefässes göttlicher Gehalt
erglüht mit leuchtender Gewalt;
durchzückt von seligsten Genusses Schmerz,
des heiligsten Blutes Quell
fühl ich sich giessen in mein Herz:
des eig'nen sündigen Blutes Gewell
in wahnsinniger Flucht
muss mir zurück dann fliessen,
in die Welt der Sündensucht
mit wilder Scheu sich ergiessen;
von neuem sprengt es das Tor,
daraus es nun strömt hervor,
hier durch die Wunde, der Seinen gleich,
geschlagen von desselben Speeres Streich,
der dort dem Erlöser die Wunde stach,
aus der, mit blutigen Tränen,
der Göttliche weint ob der Menschheit Schmach
in Mitleids heiligem Sehnen,
und aus der nun mir, an heiligster Stelle,
dem Pfleger göttlichster Güter,
des Erlösungs-Balsams Hüter –
das heisse Sündenblut entquillt,
ewig erneut aus des Sehnens Quelle,
das – ach! – keine Büssung je mir stillt! –
Erbarmen! Erbarmen!
Du Allerbarmer! Ach, Erbarmen!
Nimm mir mein Erbe.
schliesse die Wunde,
dass heilig ich sterbe,
rein dir gesunde!

Er sinkt wie bewusstlos zurück

KNABEN UND JÜNGLINGE
aus der Höhe, unsichtbar
»Durch Mitleid wissend,
der reine Tor,
harre sein,
den ich erkor!«

DIE RITTER
leise
So ward es dir verhiessen:
harre getrost,
des Amtes walte heut!

TITUREL
Enthüllet den Gral!

Amfortas erhebt sich langsam und mühevoll. Die Knaben nehmen die Decke vom goldenen Schreine, entnehmen ihm eine antike Kristallschale, von welcher sie ebenfalls eine Verhüllung hinwegnehmen, und setzen diese vor Amfortas hin

STIMMEN AUS DER HÖHE
Nehmet hin meinen Leib,
nehmet hin mein Blut
um unsrer Liebe Willen!

Während Amfortas andachtvoll in stummem Gebete zu dem Kelche sich neigt, verbreitet sich eine immer dichtere Dämmerung über die Halle. – Eintritt vollster Dunkelheit

KNABEN AUS DER HÖHE
Nehmet hin mein Blut,
nehmet hin meinen Leib,
auf dass ihr mein gedenkt.

Ein blendender Lichtstrahl dringt von oben auf die Kristallschale herab; diese erglüht sodann immer stärker in leuchtender Purpurfarbe, alles sanft bestrahlend. Amfortas, mit verklärter Miene, erhebt den »Gral« hoch und schwenkt ihn sanft nach allen Seiten, worauf er damit Brot und Wein segnet. Alles ist auf den Knien

TITUREL
Oh, heilige Wonne,
wie hell grüsst uns heute der Herr!

Amfortas setzt den »Gral« wieder nieder, welcher nun, während die tiefe Dämmerung wieder entweicht, immer mehr erblasst: hierauf schliessen die Knaben das Gefäss wieder in den Schrein und bedecken diesen wie zuvor.-
Die frühere Tageshelle tritt wieder ein. Die vier Knaben verteilen während des Folgenden aus den zwei Krügen und Körben Wein und Brot

KNABENSTIMMEN
aus der Höhe
Wein und Brot des letzten Mahles
wandelt' einst der Herr des Grales
durch des Mitleids Liebesmacht
in das Blut, das er vergoss
in den Leib, den dar er bracht. –

Die vier Knaben, nachdem sie den Schrein verschlossen, nehmen nun die zwei Weinkrüge sowie die zwei Brodkörbe, welche Amfortas zuvor, durch das Schwenken des Grals-Kelches über sie, gesegnet hatte, von dem Altartische, verteilen das Brod an die Ritter und füllen die vor ihnen stehenden Becher mit Wein. Die Ritter lassen sich zum Mahle nieder, so auch Gurnemanz, welcher einen Platz neben sich leer hält und Parsifal durch ein Zeichen zur Teilnehmung am Mahle einlädt: Parsifal bleibt aber starr und stumm, wie gänzlich entrückt, zur Seite stehen

JÜNGLINGE
aus der mittleren Höhe der Kuppel
Blut und Leib der heil'gen Gabe
wandelt heut zu eurer Labe
sel'ger Tröstung Liebesgeist
in den Wein, der euch nun floss,
in das Brot, das heut ihr speist.

DIE RITTER
erste Hälfte
Nehmet vom Brot,
wandelt es kühn
in Leibes Kraft und Stärke,
treu bis zum Tod,
fest jedem Müh'n,
zu wirken des Heilands Werke!
zweite Hälfte
Nehmet vom Wein,
wandelt ihn neu
zu Lebens feurigem Blute,
froh im Verein,
Brudergetreu
zu kämpfen mit seligem Mute!

ALLE RITTER
Selig im Glauben!
Selig in Liebe!

Die Ritter haben sich erhoben und schreiten von beiden Seiten auf sich zu, um während des Folgenden sich feierlich zu umarmen

JÜNGLINGE
mittlere Höhe der Kuppel
Selig in Liebe!

KNABEN
volle Höhe der Kuppel
Selig im Glauben!

Während des Mahles, an welchem er nicht teilnahm, ist Amfortas aus seiner begeisterungsvollen Erhebung allmählich wieder herabgesunken: er neigt das Haupt und hält die Hand auf die Wunde. Die Knaben nähern sich ihm; ihre Bewegungen deuten auf das erneute Bluten der Wunde: sie pflegen Amfortas, geleiten ihn wieder auf die Sänfte, und, während alle sich zum Aufbruch rüsten, tragen sie, in der Ordnung wie sie kamen, Amfortas und den heiligen Schrein wieder von dannen.
Die Ritter ordnen sich ebenfalls wieder zum feierlichen Zuge und verlassen langsam den Saal. - Verminderte Tageshelle tritt ein. - Knappen ziehen wieder in schnellerem Schritte durch die Halle. - Die letzten Ritter und Knappen haben den Saal verlassen: die Türen werden geschlossen. - Parsifal hatte bei dem vorangehenden stärksten Klagerufe des Amfortas eine heftige Bewegung nach dem Herzen gemacht, welches er krampfhaft eine Zeitlang gefasst hielt; jetzt steht er noch, wie erstarrt, regungslos da. - Gurnemanz tritt missmutig an Parsifal heran und rüttelt ihn am Arme

GURNEMANZ
Was stehst du noch da?
Weisst du, was du sahst?

Parsifal fasst sich krampfhaft am Herzen – und schüttelt dann ein wenig mit dem Haupte

GURNEMANZ
sehr ärgerlich
Du bist doch eben nur ein Tor!
Er öffnet eine schmale Seitentüre
Dort hinaus, deinem Wege zu!
Doch rät dir Gurnemanz:
lass du hier künftig die Schwäne in Ruh,
und suche dir Gänser die Gans!


Er stösst Parsifal hinaus und schlägt, mürrisch, hinter ihm die Türe stark zu. Während er dann de Rittern folgt, schliesst sich, auf dem letzten Takte mit der Fermate, der Vorhang

EINE ALTSTIMME
aus der Höhe
»Durch Mitleid wissend,
der reine Tor ...«

MITTLERE HÖHE
Selig im Glauben!

AUS DER HÖCHSTEN HÖHE
Selig im Glauben!


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