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第2幕

(天井のない物見の塔の中の牢獄のような室内。塔に連なる城壁の端のほうに向かって石段が連なっている。舞台の床となっている城壁の張り出しから下にいくほど暗くなっていき、底のほうでは真っ暗闇である。魔術の道具と降霊術の装置がある。
クリングゾルは、張り出しの脇のほうにいて、金属の鏡の前に腰をかけている)



KLINGSOR
時はきた・・・
俺の魔の城が、もうあのバカ者をおびき寄せたぞ。
あいつ子供っぽい歓声をあげて、近づいてくるな。
呪われて死の眠りに縛られた女・・・
あの女の痙攣を解く術を、俺は知っている。
さあ、やるぞ!仕事にかかるのだ!
(舞台中央に向かって少し深く降りて行き、そこに置かれた発煙具に火をつけると、すぐに背景には青みがかった煙が立ち込める。彼は再び魔術道具の前に腰を下ろすと、神秘めかした身振りとともに、奈落に向けて呼びかける)


上がれ!上がれ!俺のほうへ!
ご主人様が名無し女のお前を呼んでいるぞ、
太古の魔女よ、地獄の薔薇よ!
ヘロディアスとも言ったな、あとは何だ?
あそこではグンドリージャで、ここではクンドリーか!
これへ!近う寄れ、クンドリー!
ご主人様のお召しだぞ・・・上がって来い!

(青みがかった光の中にクンドリーの姿が浮かび上がってくる。彼女は眠っているように見える。やがて彼女は目覚めつつある者のように身を動かし、ぞっとするような叫びを発する)


KLINGSOR
目覚めたのか?おい!
またも俺の呪文に
都合のよい時に、ひっかかってくれたな。
(クンドリーは、この上ない号泣から不安げなすすり泣きまで段階を付けながら、ずっと嘆き声を響かせ続ける)
なあ、今度はどこをほっつき歩いてたんだ?
くそっ!あそこの騎士仲間どもの所で、
まるで家畜のように扱われていたってわけか!
俺の所の方が余程ましだとは思わんか?
お前は俺のために、ご主人様とやらをつかまえてくれた・・・
ははは!あの清らかな聖杯の守護者のことさ。
なのに、何がお前をもう一度駆り立てたのだ?

KUNDRY
(荒々しく、途切れ途切れに、まるで言葉を再び取り戻そうとするかのように)
ああ・・・!ああ・・・!
深い夜・・・
狂ってる・・・おお!・・・怒る・・
ああ!みじめ!
眠る・・・眠る・・・
深く眠る・・・死ぬ・・・!

KLINGSOR
じゃあ、別の男がお前を起こしたのか?なあ?

KUNDRY
(前と同様に)
そう・・・あたしにかけられた呪い。
おお・・・!あこがれるの・・・あこがれ・・・

KLINGSOR
ははは・・・!あそこの騎士どもをかい?

KUNDRY
あそこで・・・あそこで・・・奉仕したの。

KLINGSOR
そうかそうか、お前があいつらに
仕出かした悪事を償おうと言うんだな?
だが、あいつらなどお前の役に立つものか。
俺が褒美を与えれば、
あいつらは皆、すぐ堕落するのさ。
どんな堅い奴でも、すぐ落ちてしまい、
お前の腕の中に転がり込んでくる。
みんな、お前のご主人から俺が奪い取った
槍にひれ伏してしまうのさ・・・
だが、今日は、最も危険な奴を倒さねばならん。
バカという盾が、そいつを守っているからだ。

KUNDRY
あたし・・・したくないわ。ああ・・・ああ・・・!

KLINGSOR.
きっとしたいはずさ。せざるを得ないのだから。

KUNDRY
あんたが・・・あたしを縛ることはできない。

KLINGSOR
だが、お前をとらえているじゃないか。

KUNDRY
あんたが・・・?

KLINGSOR
お前のご主人様がだ。

KUNDRY
どんな力でさ?

KLINGSOR
なんだと!?俺にだけは、
お前の力も効かないからさ。

KUNDRY
(甲高く笑いながら)
ははは!あんたが純潔なの?

KLINGSOR
(激怒して)
なんてことを訊くんだ?呪われの女!
おそろしい苦しみだ!
俺が昔、聖者になろうと苦しんだことを
今でも悪魔が嘲笑うのか?
おそろしい苦しみ・・・!
抑えがたい憧れの痛みと
物凄い欲望の地獄の衝動を
俺は抑えつけて、死んだように黙らせたのに、
お前ごとき悪魔の花嫁の姿を借りて
今になって大声で嘲り笑うのか?
言葉にせいぜい気をつけろよ!
嘲りや蔑みは、とっくに「あの男」が償ったのだ・・・
聖性を身にまとったあの誇り高き男がな。
あの男は、かつて俺を追放しやがったが、
その信徒どもは俺の手中に落ち、
聖者たちの守護者は
救われることなく、俺を追い求めてやまない運命さ。
俺が思うには・・・もうすぐ
俺自らが聖杯を守護することになるのさ。
ははは!
勇者アンフォルタスはお前の気に入ったか?
お前が喜ぶだろうと、一緒にさせてやったんだが。

KUNDRY
ああ!みじめな!みじめ!
あの男も弱かった・・・弱いわ・・・みんな・・・
あたしと、あたしにかけられた呪いに、
みんな、ひっかかってしまう。
ああ、永遠に続く眠り、
たった一つの救いを
どうしたら、どうしたら、手に入れられるの?

KLINGSOR
そうさな!お前を解き放つのは、お前を拒む男さ。
これからやってくる若造で試してみるんだな・・・!

KUNDRY
あたし、したくないわ!

KLINGSOR
(急いで城壁の上に上がると)
もう城によじ登ってきたぞ。

KUNDRY
ああ!・・・悲しいわ!悲しい!
なぜ目覚めてしまったの?
しなきゃいけないの?しなきゃ?

KLINGSOR
(見下ろしながら)
おお!あの若造、なんと美しい!

KUNDRY
ああ!ああ!・・・悲しい・・・!

KLINGSOR
(外に向けてホルンを一吹きする)
おおい!城番たち!おおい!騎士たち!
勇者たちよ!出合え!敵が来たぞ!
(外では騒音と武器の音が高まっていく)
ははは!あいつら城壁に押し寄せていくぞ!
女達に丸め込まれていい気になった奴らが
自分達のきれいな小悪魔を守るために!
そうだ!やっちまえ!やっちまえ!
おやおや!あいつ、怖れる気配もないぞ、
勇者フェリスから武器を奪いやがった・・・
今度は器用に振り回してやがる。
(クンドリーは気味悪く陶酔的に笑い始め、ついには痙攣的な悲しみの叫び声を発する)
このグズどもに有り余っているのは、やる気だけか!
こいつは腕に斬り付けられた・・・あいつには太腿かよ!
あはは!みんな負けちまった。
(クンドリーの姿は消える)
全員退却というわけか。
(青みがかった光は消えてしまい、舞台の下の方は真っ暗になってしまうが、城壁の上には、逆に輝くような空の色が広がる)

みんな手傷を負ってご帰還とはな。
もちろん俺は温かく許してやるとも!
だってよ、
お前らのような騎士どもは、
互いに首を絞め合って殺し合えばいいのさ!
おお!あの若造、何とも誇らしげに城壁に立ちやがって!
バラ色ほっぺで微笑みながら、
子供みたいにびっくりして
誰もいない庭を眺めてやがる!
(舞台背景の深い所に振り向いて)
おい!クンドリー!おや?もう仕事にかかるのか?
ははは!その魔術ならよく知ってるぞ、
お前を俺に奉仕させ、俺の同類にするいつもの魔術だ!
(外の方へと向き直って)
なあ・・・子供っぽいひよっ子よ・・・
予言がお前に
何を命じたにせよ、
若すぎるし間抜けすぎるお前は
所詮、俺の手に落ちてきた。
お前の純潔を奪ってしまえば、
お前は、ずっと俺の手下だ!

(クリングゾルの姿が塔と共に素早く沈んで行くと、それと同時に魔法の庭園がせり上がって来て舞台を埋め尽くす。
熱帯植物とびっしり咲き誇る花々・・・それは舞台背後に向け、ギザギザの城壁を越えて見渡す限り続いているが、その横には(アラビア風の豪華な様式の)バルコニー付き城郭すら連なっている。パルジファルは城壁の上に立ち、驚いて庭園を見下ろしている。
初めは庭園、続いては宮殿と、あらゆる方向から、もつれ合いながら数名の美しい少女たちが舞台に駆け込んで来て、やがてますます大挙して群れをなす。
さっとかぶっただけの柔らかな色合いのヴェールを身にまとう彼女たちは、まるで今しがた眠りから目覚めたかのようである)





【少女たち】
(庭園からやって来る)
あらしが駆け抜けたんだわ!
武器は?ひどい叫び声!

【少女たち】
(城から出て来て)
悪い奴はどこ?
さあ仇討ちよ!

【数名の少女】
あたしの彼がケガしたわ。

【別の数名】
あたしの彼はどこ?

【別の数名】
起きたら一人ぼっち・・・
みんなどこに行っちゃったの?

【さらに別の数名】
あたしたちのいい人はどこ?
いつも広間にいたのに!
ああ!悲しい!おお、悲しい!
敵はどこなの?
(彼女らはパルジファルに気付き、手で指さす)
あんなとこに!あそこを見て!
あたしのフェリス様の剣を
手に持ってるわ!
わかった!あいつが城に攻めてきたのね。
お殿様のホルンの音が聞こえたもの。
あたしの勇者が馳せ参じ、
勇者たちは皆駆け付けたけれど、誰も
あいつの武器にはかなわなかった。
あたしのいい人達をやっつけちゃったのね!
あたしの遊び友達を討つなんて。
まだ血がしたたってるじゃない!
あたしのいい人の敵だわ。
そこのあんた!そこのあんた!
何だって、あたし達にこんなひどい目を見させるの?
こんちくしょう、あんたなんか呪われちゃえ!

(パルジファルは庭園の下の方に跳び下りてくる。少女たちは突然のことに後ろに下がる)

【少女たち】
わっ!大胆ね!近づいてくるの?
何だって、あたし達のいい人やっつけたのよ?

PARSIFAL
(いぶかしさ一杯に立ち止まりながら)
きれいなお嬢さん方、やっつけなくてよかったというのかい?
おいらが可愛いあんた達に行く道をじゃましたのに。

【少女たち】
あたし達のところに来たかったの?
あたし達に会ったことがあるとでも?

PARSIFAL
こんなきれいな子たちは、初めて見たさ。
美しいなんて言葉ぐらいで、お気に召すかな?

【少女たち】
じゃあ、あたし達をやっつけたりしないわね?

PARSIFAL
そんなこと、したくないさ。

【少女たち】
でもあたし達に
いっぱい、おいたをしたわね・・・
いっぱい、ひどいおいたをしたわ。
遊び仲間をやっつけちゃうんだもん・・・
これから誰が一緒に遊んでくれるのよ?

PARSIFAL
おいらが遊んでやるよ。

(いぶかしげにしていた少女達は次第に元気を取り戻して来ていたが、今や楽しげな笑い声を爆発させる。
パルジファルが上気した少女達の群れにどんどん近付いて行くと、第1グループと第1合唱隊の少女達は誰にも気取られずに花の生垣の向こうに身を隠し、花になるための化粧をする)



【少女たち】
やさしくしてくれるなら、遠くに行っちゃダメ!
叱ろうとしないなら、
お礼にいいことしてあげる。
あたしたち、お金のために遊ぶんじゃないのよ・・・
恋の見返りを求めて遊ぶの。
あたしたちを慰めて下さろうというのなら
その見返りを惜しんじゃいや!

(第1グループと第1合唱隊の少女達は、次の台詞を歌いながら戻って来る。彼女らは花のコスチュームにすっぽりと身を包み、花そのものの姿として立ち現われ、パルジファルに身を押しつける)


【化粧してきた少女たち】
この坊やに近づかないで!あたしのなんだから!
だめ!だめ!だめ!あたしのよ!

【もう一方の少女たち】
あら、いけないひとたちね!こっそりお化粧なんかして。

(戻って来た少女達がパルジファルに押し寄せると、第2グループと第2合唱隊の少女達は急いで舞台を離れ、同じようにお化粧に行く。
次の台詞の間、戻って来た少女達は優美なお遊戯をするようにパルジファルの周囲をぐるぐる回り、彼のほっぺたやあごを柔らかに撫でさする)



【少女たち】
おいで!おいで!
かわいい坊や、
あたしの花をあなたのために咲かせて!
あなたが癒され歓ぶように
恋するあたしは骨折るの。

(第2グループと第2合唱隊が同様に化粧して戻ってきて、遊びの仲間入りをする)


PARSIFAL
(落ち着きながらも快活に少女達の真ん中で)
なんて素敵な香りなんだ!
あんたたち、ほんとに花なのかい?

【少女たち】
(数名ずつだが、すぐに人数を増やして一斉に)
お庭の飾りよ・・・
香りの精なの!
春にお殿様に摘み取られたの。
夏の日差しで
すくすく育ち
あなたのために歓びのつぼみを開いたの。
だから、あたしたちにやさしくしてね、
お花の見返りを惜しんじゃいや!
恋も愛も許されないんなら、
あたしたち萎れて死んじゃうんだから。

【第2グループの1番目の少女】
あなたの胸に受け止めて!

【第1グループの1番目の少女】
あなたのおでこで冷ましてよ!

【第1グループの2番目の少女】
あなたのほっぺに触らせて!

【第2グループの2番目の少女】
あなたのお口にキスさせて!

【第1グループの1番目の少女】
だめよ!あたしよ!一番きれいなのは。

【第1グループの2番目の少女】
だめよ!一番きれいなのはあたし!

【第1グループの1番目と3番目の少女と
第2グループの2番目の少女】

あたしなんか、もっときれいよ!

【第2グループの1番目の少女】
だめよ!あたしのほうがずっといい香り。

【両合唱隊】
だめよ!あたし!そうよ、あたし!

PARSIFAL
(少女達が優美に押し寄せてくるのをそっと拒みながら)
やんちゃな可愛いお花さんよ!
一緒に遊びたいのなら、この窮屈な所から抜け出させてくれ!

【第2グループの1番目の少女】
なんでガミガミ言うの?

PARSIFAL
おまえたちがケンカするからさ。

【第1グループの1番目の少女と
第2グループの2番目の少女】
あなたのためにケンカしてるのよ。

PARSIFAL
やめてくれよ!

【第1グループの2番目の少女】
諦めることね・・・この人、あたしを欲しがってるんだから。

【第1グループの3番目の少女】
あたしのほうよ!

【第2グループの2番目の少女】
だめよ、欲しがってるのはあたしのほうよ!

【第2グループの1番目の少女】
(パルジファルに)
あたしのことは嫌いなの?

【第1グループの1番目の少女】
あたしを追い払っちゃうの?

【第1合唱隊】
女の子には興味がないの?

【第2グループと第2合唱隊】
それとも勇気がないのかしら?

【第1・第2グループの1番目の少女】

あなたってひどい人ね!内気で冷たいわ!

【第1グループの1番目の少女】
花なら、蝶から愛されていればよいとでも?

【第1合唱隊】
さあ、おバカさんから離れましょう!

【第1グループ】
あきらめちゃうしかないのね。

【第2合唱隊】
だって、あたし達のための人だもの!

【両グループと両合唱隊】
いやよ、あたし達!だめよ、あたしのもの!
あたしもよ!・・・だめよ、あたし達のもの!

PARSIFAL
(ほとんど怒り出しそうに少女達をおどしつけて)
よせって!お前らなんかにつかまるものか!

(彼は逃れようとするが、花に覆われた生垣の方からクンドリーの声を耳にすると、狼狽のあまり凍ったように立ち止まる)

KUNDRY
パルジファル!・・・行かないで!

PARSIFAL
パルジファルだって・・・?
そんな風に昔お母さんが夢でおいらを呼んだぞ。

(少女達はクンドリーの声を聞くとびっくりして、早くもパルジファルから遠ざかってしまっている)


KUNDRY
(おもむろに姿を現わしながら)
ここにいなさい・・・パルジファル!
歓びと幸せが、ともどもにあなたをお出迎えするでしょう。
可愛い小娘さん、この方のお相手はよすのよ、
すぐに萎れてしまうお花さん達・・・
この方はあなた達のお遊びの相手ではなくってよ。
お家に帰って勇士たちの手当てをしてあげなさい、
みんなさみしくあなた方を待ってるでしょうから・・・。

(少女達は、ためらいながら渋々と、パルジファルから離れ、城へと引き下がって行く)


【少女たち全員】
あなたを手放すなんて、あなたを避けるなんて、
おお、悲しい!胸が痛くて悲しいの!
あたしたち、どんな男とだって喜んで別れるわ、
あなたと二人っきりでいられるのなら!
さようなら!元気でね!
ねっ、可愛いひと!エラそうなひと!
でも・・・おバカさん!

(最後の言葉とともに、少女達は笑い転げながら城の中に消えていく)


PARSIFAL
これってみんな・・・おいらの夢なのかなあ?

(パルジファルは、おずおずと声の聞こえてきたほうへと振り向く。すると花に覆われた生垣の隙間を通して、この上なく美しい若々しい一人の女性が姿を見せる・・・それは、先ほどとは全く異なった姿をし、花を敷いた寝床の上で、アラビア様式ともいえるほど幻想的で妖しい衣装のみを薄く羽織っているクンドリーの姿である)



PARSIFAL
(なおも遠くに突っ立ったまま)
名無しのおいらを呼び止めたのはあんたかい?

KUNDRY
あたし、あなたをこう呼んだのよ、
愚かで清い人『ファル・パルジ』・・・、
つまり、清らかな愚か者『パルジファル』と。
アラビアの地でこの世に別れを告げた時、
わが子をそう呼んだのは、あなたの父親のガムレットでした。
母の胎内に包まれたその子に、お父さんは死にながら、
その名前で呼びかけたのです。
あたしがここで待っていたのはそれを知らせるため。
あなただって、それを知りたくて、ここに来たんじゃないの?

PARSIFAL
見たことがない・・・夢にすら・・・。今ここでおいらが見て、
おいらの心を不安で満たすことは。
もしかして、あんたも、この花園から咲いた花なのかい?

KUNDRY
いいえ、パルジファル、愚かで清い人!
遠い、遠いところ・・・そこがあたしの故郷。
あなたに見つけてもらうため、ここにいただけ。
遠い所から来たあたしは色々なことをそこで見た。
お母さんの胸に抱かれた子供も見たわ。
その子の初めての笑い声は、まだ耳にこびりついている。
心に悩みを抱えていたけれど、
それでも心悩める女(ヘルツェライデ)はにっこり笑ったわ・・・
お母さんの目を楽しませてくれる赤ちゃんが、
心の痛みなど知らぬげに、はしゃいだのだもの!
柔らかな苔の上に寝かせて、
やさしく撫でさすりながら、母はその子を眠りにつかせた。
心配に胸を痛めつつ、お母さんの愛情は
その子のまどろみを見守っていた。
朝が来て、その子を目覚めさせたのだって、
お母さんの熱い涙の滴だったのよ。
お母さんは泣いてばかりいたわ。お父さんの愛と死を想って、
胸の痛みでいっぱいになっていたから。
だから、同じ危険からあなたを遠ざけることが
彼女の最大の使命となってしまった。
武器から遠ざけ、男どもの戦争と怒りから遠ざけ、
あなたを静かな所に隠して護ろうとした。
お母さんは心配でいっぱい、ああ、不安のかたまり。
外界の知らせがあなたに来ないようにしていたの。
もしかしてまだ耳に聞こえてくるんじゃない?
あなたが遠くに出かけて遅くなった時のお母さんの泣き声が。
ねえ!あの時のお母さんの嬉しそうな笑い声!
あなたを探しながら駆け寄ってきて、
狂ったようにあなたに腕を巻きつけたでしょ・・・
あなた、口づけされすぎて、かえって怖くなったんじゃない?
でも、あなたには聞こえなかったのね・・・。
そんなお母さんの悲しみは・・・嵐のような苦しみは。
もうあなたは二度と戻らず、
あなたの足跡すら消えてしまった。
お母さんは、夜も昼もなく待ち続けたけど・・・
ついには嘆きの声さえ嗄れ果て、
哀しみに苦しみすら吸い取られて、
静かに死ぬことを求めるようになったの。
悩みが彼女の心を粉々にしてしまい、
心悩める女(ヘルツェライデ)は死んだのよ・・・。

PARSIFAL
(どんどん真顔になっていったが、ついには激しく取り乱し、苦痛に打ちのめされながら、クンドリーの足もとに身を投げ出す)
悲しい!悲しい!おいら何をした?どこにいた?
お母さん!大好きな、やさしいお母さん!
あなたを殺したのは、あなたの息子、おいらだ!
ああ、このバカ!ぼんくらで、ふらふらしてるバカ!
どこをほっつき歩いてたんだ?あのひとを忘れて・・・
あなたを・・・あなたを忘れてしまって。
誰よりも大切な、いとしいお母さん!

KUNDRY
お母さんの苦しみがあなたにはまだわからない・・・
だから慰めの甘美さも、あなたの心を
癒すことがない・・・たとえそうだとしても、
あなたを悔やませる悲しみは、
あの苦しい思いは、愛があなたに
与えてくれる慰めの中で癒すことができるわ。

PARSIFAL
(ますます深く物想いに沈みながら)
お母さん・・・お母さん・・・よくも忘れちまったもんだ!
ああ!おいら他のこともみんな忘れちまったのか?
一体まだ何を覚えてるっていうんだ?
おいらの中にあるのは、ぼんやりした愚かさだけ!

KUNDRY
(相変わらず横になったままパルジファルの頭上に屈み込むと、やわらかに額をつかみ、馴れ馴れしく、うなじに腕を巻きつけながら)

告白・・・
それは罪を悔恨に終わらせる。
認識・・・
それは愚かさを正気に返す。
愛を学び取るのよ・・・
ガムレットを包み込んだあの愛を。
ヘルツェライデが燃える思いで
黒焦げにするほどガムレットに注ぎ込んだ愛を。
あなたの体といい、命といい、
みんな、あの日、愛が与えたのよ・・・
だからその前では、死も愚かさも退散する・・・
愛が今日この日
あなたに与える贈り物・・・
それはお母さんの祝福の最後の挨拶・・・
愛の最初の口づけよ。

(クンドリーは頭を真っ向からパルジファルの顔に傾け、唇を彼の口に合わせ、長い口づけをする)


PARSIFAL
(いきなり、この上ない驚きの身振りを見せて飛び起きると、パルジファルの物腰は恐ろしいまでの変化を見せ始める。彼は、両手を荒々しく心臓に突き立てるが、それはあたかも心を引き裂く苦しみに打ち勝とうとするかのようである)

アンフォルタス・・・!
あの傷!・・・あの傷・・・!
あの傷が、ぼくの心で燃えている・・・! *1
ああ・・・!泣いている!泣いている!
おそろしいばかりに泣いている!
ぼくの心の奥底から叫び立ててるんだ。
ああ・・・!ああ・・・!
哀れな方!
悲しみに満ちた方!
傷口から、血が流れ出るのをぼくは見た・・・
その血は、いまぼくの中に流れてる・・・!
ここに・・・ここに!
ちがう!ちがうぞ!傷口からなんかじゃない。
血なんぞ、どくどくと流れ出てしまうがいい!
ここだ!この心の中に、燃えさかっているのだ!
このあこがれ、恐ろしいほどのあこがれは、
ぼくの理性をつかまえ、ふみにじっている!
ああ!・・・愛という苦悩!
全てが慄き、震え、痙攣する・・・
罪深い欲求のうちに!
(クンドリーが驚きと不審のうちにパルジファルを見つめていると、パルジファルは完全な忘我に陥り、ぞっとするほど静かな声で)

瞳はくぐもったまま聖杯を見つめる・・・
聖なる血が燃え立つ・・・
救いの歓びが、神聖な柔らかさのうちに、
あまねく全ての魂に響き渡っていく。
でもここだけ・・・この心の中では苦悩は去ろうとしない。
救世主の嘆きを、ぼくは聞いた、
泣いている、おお、泣いているのだ、
汚された聖なるものに向かって・・・、
『助けてくれ、救い出してくれ、
罪にまみれた者どもの手から!』
神様の泣き声が、おそろしい大声で、
ぼくの心にそう呼びかけたのだ。
だが、ぼくは、愚かで卑怯なぼくは・・・
子供じみた粗野な行いに逃げ込んでいた・・・!
(絶望して跪く)
救い主よ!救世主よ!癒しの主よ!
このような罪を、罪びとのぼくが償えるでしょうか? *2

KUNDRY
(彼女の驚きは情熱的な賛美へと移りゆき、恥ずかしげにパルジファルに近寄ろうとする)

誉れ高き勇者よ!何も思いわずらうことはないわ!
目を上げて、癒しの女をやさしく受け入れて!

PARSIFAL
(相変わらず腰を曲げた姿勢のままクンドリーをじっと見上げると、クンドリーは彼の上に身を屈め、愛撫するように体を動かし、パルジファルは、その様子を続く言葉のうちに描写する)

そうか!この声、こうあの方にも呼びかけたんだ、
この眼差し、ぼくにははっきりわかる・・・
この眼差しもあの方の心を乱して笑いかけたんだ、
唇は、ああ、きっと目の前でぷるぷる震えてたんだ。
うなじはしなだれかかり、
頭は、挑発するように持ち上げられ、
巻き毛が、笑顔とともにひらひらし、
かいなが、男の首に巻きつけられる。
やわらかなほっぺたが、ウフンと甘えると、
痛ましい業苦と結託している
あの口が、こころの救いをすべて
吸い取りつくしたのだ・・・!
ああ・・・この口づけ・・・!
堕落させるひと!ぼくから離れてくれ!
二度と、二度と、僕の前に現れないでくれ!

(パルジファルは次第に身をもたげてきていたが、ここでクンドリーを突き放す)

KUNDRY
(この上なく情熱的に)
なんてひどい人!
あなたの心の中に
他人の苦しみだけしか感じないと言うのなら、
あたしの苦しみぐらい感じていいじゃない!
あなたが救い主だと言うのなら、
いやな人!何が、あなたとあたしを
一体にするあたしの救いを邪魔するの?
永劫の昔から、あたしはあなたを待っていた・・・
救世主を!・・・ああ・・・でも遅すぎるわ!
だって、あたし、その救世主を思いっ切り罵ったのよ!
ああ!
あなたにわかるかしら?この呪いが!
眠ろうが起きようが、
死のうが生きようが、
痛もうが笑おうが、
新しい苦悩に送り返され、
終わりなく臨在して、あたしを苦しませる!
そう、あたしは見たのよ、あのお方を・・・
そして・・・笑っちゃったの・・・!
途端に、あたしに突き刺さった・・・あの眼差しが!
いま私は世界じゅうを探し回っている・・・
もう一度その眼差しを見つけるために。
あの、この上ない危機に瀕したとき、
その眼は、もうそこまで来たように思った・・・
あの眼差しは、もうあたしの目の前にあったの・・・
でも呪わしい笑いが、また甦ってきたと思うと、
腕に転がり込んできたのは、一人の罪びと・・・!
もう笑っちゃうの、笑っちゃうの、
なのに泣くことはできない、
ただ叫び、怒り、
暴れ、猛り狂うだけ。
絶えず新たに繰り返される狂気の夜の中から、
あたしは罪を償って目覚めることなどできやしない。
あたしが死ぬほど恋焦がれ待っているあの方、
あたしが見出した方、でも、みじめに嘲り笑われた方、
あたしをその方の胸の中で泣かせてほしいの、
ただひと時だけでも、あなたと一つにならせて!
神様と世界は、あたしを追い払うだろうけど、
あなたといれば、あたしの罪は雪がれ救われるの!

PARSIFAL
永遠に
ぼくとあなたは呪われるでしょう!
たとえひと時だろうが
使命を忘れて、ぼくが
あなたの腕に抱かれたりすれば!
ぼくは、あなたにも幸せをもたらすために、ここに来たのです、
あなたが、あのあこがれに目を背けられれば。
あなたの苦悩を終わらせる癒し・・・
それを与えるのは、苦悩が流れ出てくる泉じゃない。
あの泉が、あなたの中で閉じられるまでは、
あなたに幸せは決して与えられない。
そうではない。そうではないのです。ああ・・・!
みんなが泣きながら、それに焦がれているのをぼくは見た。
彼方にいる兄弟たちが、おそろしい危険を冒して
我が身に苦行を課し、禁欲を課すのを見たのです。
でも澄んだ目で見極められる者がいるでしょうか?
唯一の幸せがそこから湧き出す「正しい泉」を。
ああ、みじめだ!あらゆる救いが消えてしまう!
ああ、狂気に包まれた世界の暗黒の夜だ・・・
無上の幸せを熱く求めつつ
呪いの泉ばかり恋焦がれてやまないなんて!

KUNDRY
(荒々しい陶酔に浸って)
だとすれば、あたしの口づけこそ、あなたを
あまねく世界を見晴るかす存在にしたわけね?
あたしが、たっぷりと愛を込めて抱擁すれば
あなたは神性すら手に入れることでしょう。
この世を救うのが、あなたの務め。
抱擁のひと時は、あなたを神に作り上げるけれど、
それと引き換えに、あたしには永遠の罰をください!
あたしの傷を絶対に癒したりしないで!

PARSIFAL
神を穢す人よ、ぼくはあなたにも救いを与えます。

KUNDRY
神のごときあなたを愛させてください、
あたしを一緒に救ってくださるというのなら。

PARSIFAL
愛と救いはあなたに与えられます。
あなたがぼくに
アンフォルタスへの道筋を示してくれるなら。

KUNDRY
(怒りを爆発させて)
いやよ・・・!自分で探すがいい!
堕落した男は、そのまま堕ちていけばいいのよ・・・
忌わしい奴、
恥ずべき欲情に駆られた奴、あたし、あいつを
嘲り笑ったわ、笑ったわ、笑ったわ、ハハハ!
だって、自分の槍に傷ついたんじゃない!

PARSIFAL
聖なる武器であの人を傷つけ得たのは誰です?

KUNDRY
あのお方よ・・・あのお方よ・・・
昔あたしの笑いに罰を与えたあのお方・・・
あのお方の呪いが・・・ああ、あたしに力をくれるの、
あなたにだって、この武器を取って来るわよ、
もしも、あの罪びとに、あなたが共に苦しむ名誉を
与えるなら!ああ・・・狂ってるわ!
(祈るように)
一緒に苦しんで!あたしと一緒に苦しんで!
ただひと時を、あたしに!
ただひと時を、あなたに・・・。
そうすれば、その道筋は
あなたに開かれる!

(パルジファルを抱きしめようとする。彼は激しく突き放す)

PARSIFAL
行ってください、忌わしいひと!

KUNDRY
(怒りに荒れ狂いつつ立ち上がり、舞台後方に向けて呼びかける)

手を貸して!加勢して!こっちよ!
生意気な男を足止めするの!こっちよ!
道をふさいで!
小道もふさぐのよ!
お前がここから立ち去って、
この世のありとあらゆる道を見つけたとしても、
お前が探し求める道、
その道だけは、見つからないようにしてやる。
お前をあたしから掻っさらっていく
道という道に、
あたしはこれから呪いをかける!
迷うがいい!迷え!
あたしが味わい尽くした「迷い」を、
お前の道連れにしてやる!

(クリングゾルが城壁の上に姿を見せ、パルジファルに向けて槍をしごく)

KLINGSOR
止まれ!由緒正しい武器でお前を呪縛してやる!
師匠の槍よ、弟子の愚か者に突き刺さるがいい!

(パルジファルに向けて槍を投げると、槍は彼の頭上に浮かんだまま止まってしまう。パルジファルは手に槍をつかむと、頭上に槍をかかげる)

PARSIFAL
お前の魔力を追い払う呪文を唱えるぞ。
槍よ、傷をふさぐがいい、
お前がこの槍で付けた傷を・・・
そして、この城の偽りの栄華を
悲しみの廃墟へと突き落とせ!

(十字のしるしを作りながら槍を振るうと、まるで地震にあったように城は崩れ落ちていく。庭園はまたたく間に、さみしく枯れ果ててしまい、萎れた花々が地面に撒き散らされる。クンドリーは絶叫しながらその場に崩れ落ちる。パルジファルは急いで立ち去ろうとするが、一瞬だけ立ち止まる)


PARSIFAL
(瓦礫と化した壁の高いところから、クンドリーを振り返る)

あなたはわかっているはず・・・
どこで、ぼくにもう一度出会えるかを!

(パルジファルは走り去る。クンドリーは少しだけ身をもたげ、彼の背中を見送る)
ZWEITER AUFZUG

Im inneren Verliesse eines nach oben offenen Turmes; Steinstufen führen nach dem Zinnenrande der Turmmauer; Finsternis in der Tiefe, nach welcher es von dem Mauervorsprunge, den der Boden darstellt, hinabführt. Zauberwerkzeuge und nekromantische Vorrichtungen. – Klingsor auf dem Mauervorsprunge zur Seite, vor einem Metallspiegel sitzend

KLINGSOR
Die Zeit ist da. –
Schon lockt mein Zauberschloss den Toren,
den kindisch jauchzend fern ich nahen seh: –
Im Todesschlafe hält der Fluch sie fest,
der ich den Krampf zu lösen weiss.
Auf denn! Ans Werk!
Er steigt, der Mitte zu, etwas tiefer hinab, und entzündet dort Räucherwerk, welches alsbald den Hintergrund mit einem bläulichen Dampfe erfüllt. – Dann setzt er sich wieder vor die Zauberwerkzeuge und ruft, mit geheimnisvollen Gebärden, nach dem Abgrunde
Herauf! Herauf! Zu mir!
Dein Meister ruft dich Namenlose,
Urteufelin, Höllenrose!
Herodias warst du, und was noch?
Gundryggia dort, Kundry hier!
Hieher! Hieher denn, Kundry!
Dein Meister ruft: herauf!

In dem bläulichen Lichte steigt Kundry's Gestalt herauf. Sie scheint schlafend. – Dann macht sie die Bewegung einer Erwachenden und stösst einen grässlichen Schrei aus

KLINGSOR
Erwachst du? Ha!
Meinem Banne wieder
verfielst du heut zur rechten Zeit.
Kundry lässt ein Klagegeheul, von grösster Heftigkeit bis zu bangem Wimmern sich abstufend, vernehmen
Sag, wo triebst du dich wieder umher?
Pfui! Dort, bei dem Rittergesipp,
wo wie ein Vieh du dich halter lässt!
Gefällt's dir bei mir nicht besser?
Als ihren Meister du mir gefangen –
haha! – den reinen Hüter des Grales,
was jagte dich da wieder fort?

KUNDRY
rauh und abgebrochen, wie im Versuche, wieder Sprache zu gewinnen
Ach –! Ach –!
Tiefe Nacht ...
Wahnsinn ... Oh! – Wut..
Ach! Jammer!
Schlaf ... Schlaf ...
tiefer Schlaf ... Tod ...!

KLINGSOR
Da weckte dich ein Andrer? He?

KUNDRY
wie zuvor
Ja ... mein Fluch.
Oh ...! Sehnen ... Sehnen ...

KLINGSOR
Haha! – dort nach den keuschen Rittern?

KUNDRY
Da ... da ... dient ich.

KLINGSOR
Ja ja, den Schaden zu vergüten,
den du ihnen böslich gebracht? –
Sie helfen dir nicht;
feil sind sie Alle,
biet ich den rechten Preis:
der festeste fällt,
sinkt er dir in die Arme, –
und so verfällt er dem Speer,
den ihrem Meister selbst ich entwandt. –
Den gefährlichsten gilt's nun heut zu bestehn:
ihn schirmt der Torheit Schild.

KUNDRY
Ich – will nicht. – Oh – Oh! –

KLINGSOR.
Wohl willst du, denn du musst.

KUNDRY
Du ... kannst mich nicht halten.

KLINGSOR
Aber dich fassen.

KUNDRY
Du? ...

KLINGSOR
Dein Meister.

KUNDRY
Aus welcher Macht?

KLINGSOR
Ha! – weil einzig an mir
deine Macht nichts vermag.

KUNDRY
grell lachend
Haha! Bist du keusch?

KLINGSOR
wütend
Was frägst du das? Verfluchtes Weib!
Furchtbare Not!
So lacht nun der Teufel mein,
dass einst ich nach dem Heiligen rang?
Furchtbare Not! –
Ungebändigten Sehnens Pein,
schrecklichster Triebe Höllendrang,
den ich zum Todesschweigen mir zwang,
lacht und höhnt er nun laut
durch dich, des Teufels Braut?
Hüte dich!
Hohn und Verachtung büsste schon Einer –
der Stolze, stark in Heiligkeit,
der einst mich von sich stiess:
sein Stamm verfiel mir,
unerlöst
soll der Heiligen Hüter mir schmachten,
und bald – so wähn ich –
hüt ich mir selbst den Gral.
Haha!
Gefiel er dir wohl, Amfortas, der Held –
den ich zur Wonne dir gesellt?

KUNDRY
Oh! Jammer! Jammer! –
Schwach auch Er – schwach – Alle, ...
meinem Fluche mit mir
Alle verfallen! –
Oh, ewiger Schlaf,
einziges Heil,
wie – wie – dich gewinnen?

KLINGSOR
Ha! Wer dir trotzte, löste dich frei;
versuch's mit dem Knaben, der naht! –

KUNDRY
Ich will nicht!

KLINGSOR
steigt hastig auf die Turmmauer
Jetzt schon erklimmt er die Burg.

KUNDRY
Oh! – Wehe! Wehe!
Erwachte ich darum?
Muss ich? Muss ...?

KLINGSOR
hinabblickend
Ha! Er ist schön, der Knabe!

KUNDRY
Oh –! Oh –! Wehe mir! –

KLINGSOR
stösst, nach aussen gewandt, in ein Horn
Ho! Ihr Wächter! Ho! Ritter!
Helden! Auf! Feinde nah!
Aussen wachsendes Getöse und Waffengeräusch
Ha! Wie zur Mauer sie stürmen,
die betörten Eigenholde,
zum Schutz ihres schönen Geteufels!
So! Mutig! Mutig!
Haha! Der fürchtet sich nicht:
dem Helden Ferris entwand er die Waffe, –
die führt er nun freislich wider den Schwarm.
Kundry gerät in unheimliches ekstatisches Lachen bis zu krampfhaftem Wehgeschrei
Wie übel den Tölpeln der Eifer gedeiht!
Dem schlug er den Arm, – jenem den Schenkel!
Haha! Sie weichen.
Kundry verschwindet
Sie fliehen.
Das bläuliche Licht ist erloschen, volle Finsternis in der Tiefe, wogegen glänzende Himmelsbläue über der Mauer
Seine Wunde trägt jeder nach heim.
Wie das ich euch gönne!
Möge denn so
das ganze Rittergezücht
unter sich selber sich würgen!
Ha! Wie stolz er nun steht auf der Zinne!
Wie lachen ihm die Rosen der Wangen,
da kindisch erstaunt
in den einsamen Garten er blickt!
er wendet sich nach der Tiefe des Hintergrundes um
He! Kundry! ... Wie? Schon am Werk?
Haha! Den Zauber wusst ich wohl,
der immer dich wieder zum Dienst mir gesellt!
sich wieder nach aussen wendend
Du da, – kindischer Spross, –
was auch
Weissagung dich wies,
zu jung und dumm
fielst du in meine Gewalt:
die Reinheit dir entrissen,
bleibst mir du zugewiesen!

Er versinkt schnell mit dem ganzen Turme; zugleich steigt der Zaubergarten auf und erfüllt die Bühne gänzlich. Tropische Vegetation, üppigste Blumenpracht; nach dem Hintergrunde zu Abgrenzung durch die Zinne der Burgmauer, an welche sich seitwärts Vorsprünge des Schlossbaues selbst (arabischen reichen Stiles) mit Terrassen anschliessen. – Auf der Mauer steht Parsifal, staunend in den Garten hinabblickend. – Von allen Seiten her, zuerst aus dem Garten, dann aus dem Palaste, stürzen, wirr durch einander, einzeln, dann zugleich – immer mehre, schöne Mädchen herein; sie sind mit flüchtig übergeworfenen, zartfarbigen Schleiern verhüllt, wie soeben aus dem Schlafe aufgeschreckt

MÄDCHEN
vom Garten kommend
Hier war das Tosen!
Waffen? Wilde Rufe!

MÄDCHEN
vom Schlosse heraus
Wo ist der Frevler?
Auf zur Rache!

EINZELNE
Mein Geliebter verwundert.

ANDERE
Wo find ich den meinen?

ANDERE
Ich erwachte alleine –
wohin entflohn sie?

IMMER ANDERE
Wo sind unsre Liebsten?
Wir sahn sie im Saale!
Oh! Weh! Ach Wehe!
Wer ist der Feind?
Sie gewahren Parsifal und zeigen auf ihn
Da steht er! Seht ihn dort!
Meines Ferris Schwert
in seiner Hand!
Ich sah's! Der stürmte die Burg.
Ich hörte des Meisters Horn.
Mein Held lief herzu,
sie Alle kamen, doch Jeden
empfing seine Wehr.
Der schlug mir den Liebsten!
Mir traf er den Freund.
Noch blutet die Waffe!
Meines Liebsten Feind.
Du dort! Du dort!
Was schufst du uns solche Not?
Verwünscht, verwünscht sollst du sein!

Parsifal springt etwas tiefer in den Garten herab. Die Mädchen weichen jäh zurück

DIE MÄDCHEN
Ha! Kühner! Wagst du zu nahen?
Was schlugst du unsre Geliebten?

PARSIFAL
voll Verwunderung anhaltend
Ihr schönen Kinder, musst ich sie nicht schlagen?
Zu euch, ihr Holden, ja wehrten sie mir den Weg.

MÄDCHEN
Zu uns wolltest du?
Sahst du uns schon?

PARSIFAL
Noch nie sah ich solch zieres Geschlecht:
nenn ich euch schön, dünkt euch das recht?

DIE MÄDCHEN
So willst du uns wohl nicht schlagen?

PARSIFAL
Das möcht ich nicht.

MÄDCHEN
Doch Schaden
schufst du uns so vielen, –
Grossen und vielen!
du schlugest unsre Gespielen:
wer spielt nun mit uns?

PARSIFAL
Das tu ich gern.

Die Mädchen, von Verwunderung in Heiterkeit übergegangen, brechen jetzt in ein lustiges Gelächter aus. – Während Parsifal immer näher zu den aufgeregten Gruppen tritt, entweichen unmerklich die Mädchen der ersten Gruppe und des ersten Chores hinter die Blumenhäge, um ihren Blumenschmuck zu vollenden

MÄDCHEN.
Bist du uns hold, so bleib nicht fern von uns!
Und willst du uns nicht schelten,
wir werden dir's entgelten:
wir spielen nicht um Gold, –
wir spielen um Minnes Sold.
Willst auf Trost du uns sinnen,
sollst den du uns abgewinnen!

Die Mädchen der ersten Gruppe und des ersten Chores kommen mit dem Folgenden, ganz in Blumengewändern, selbst Blumen erscheinend, zurück und stürzen sich sofort auf Parsifal

DIE GESCHMÜCKTEN MÄDCHEN
Lasset den Knaben! Er gehöret mir!
Nein! Nein! Nein! Mir!

DIE ANDERN MÄDCHEN
Hai Die Falschen! – Sie schmückten heimlich sich.

Während die Zurückgekommenen sich an Parsifal herandrängen, verlassen die Mädchen der zweiten Gruppe und des zweiten Chores hastig die Szene, um sich ebenfalls zu schmücken. – Während des Folgenden drehen sich die Mädchen, wie in anmutigem Kinderspiele, um Parsifal, sanft ihm Wange und Kinn streichelnd

DIE MÄDCHEN
Komm! Komm!
Holder Knabe,
lass mich dir blühen!
Dir zur Wonn und Labe
gilt mein minniges Mühen.

Die zweite Gruppe und der zweite Chor kommen, ebenfalls geschmückt, zurück und gesellen sich zum Spiele

PARSIFAL
heiter ruhig in der Mitte der Mädchen
Wie duftet ihr hold!
Seid ihr denn Blumen?

DIE MÄDCHEN
immer einzeln, bald mehrere zugleich
Des Gartens Zier,
und duftende Geister,
im Lenz pflückt uns der Meister.
Wir wachsen hier
in Sommer und Sonne,
für dich erblühend in Wonne.
Nun sei uns freund und hold,
nicht karge den Blumen den Sold!
Kannst du uns nicht lieben und minnen,
wir welken und sterben dahinnen.

ERSTES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
An deinen Busen nimm mich!

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Die Stirn lass mich dir kühlen!

ZWEITES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Lass mich die Wange dir fühlen!

ZWEITES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Den Mund lass mich dir küssen!

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Nein! Ich! Die Schönste bin ich.

ZWEITES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Nein! Ich bin die Schönste!

ERSTES UND DRITTES MÄDCHEN DER ERSTEN UND
ZWEITES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Ich bin schöner!

ERSTES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Nein! Ich dufte süsser.

BEIDE CHÖRE
Nein! Ich! Ja, ich!

PARSIFAL
ihrer anmutigen Zudringlichkeit sanft wehrend
Ihr wild holdes Blumengedränge,
soll ich mit euch spielen, entlasst mich der Enge!

ERSTES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Was zankest du?

PARSIFAL
Weil ihr euch streitet.

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN UND
ZWEITES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Wir streiten nur um dich.

PARSIFAL
Das meidet!

ZWEITES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Du lass von ihm: sieh, er will mich.

DRITTES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Mich lieber!

ZWEITES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
Nein, lieber will er mich!

ERSTES MÄDCHEN DER ZWEITEN GRUPPE
zu Parsifal
Du wehrest mich von dir?

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Du scheuchest mich fort?

ERSTER CHOR
Bist du feige vor Frauen?

ZWEITE GRUPPE UND ZWEITER CHOR
Magst dich nicht getrauen?

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN UND ZWEITEN GRUPPE
Wie schlimm bist du, Zager und Kalter!

ERSTES MÄDCHEN DER ERSTEN GRUPPE
Die Blumen lässt du umbuhlen den Falter?

ERSTER CHOR
Auf, weichet dem Toren!

ERSTE GRUPPE
Wir geben ihn verloren.

ZWEITER CHOR
Doch sei er uns erkoren!

BEIDE GRUPPEN UND CHÖRE
Nein, uns! Nein, mir gehört er an!
Auch mir! – Nein, uns gehört er an!

PARSIFAL
halb ärgerlich die Mädchen abschreckend
Lasst ab! Ihr fangt mich nicht!

Er will fliehen, als er aus dem Blumenhage Kundrys Stimme vernimmt und betroffen stillsteht

KUNDRY
Parsifal! – Weile!

PARSIFAL
Parsifal? ...
So nannte träumend mich einst die Mutter.

Die Mädchen sind bei dem Vernehmen der Stimme Kundrys erschrocken und haben sich alsbald von Parsifal zurückgehalten

KUNDRY
allmählich sichtbar werdend
Hier weile, Parsifal!
Dich grüsset Wonne und Heil zumal. –
Ihr kindischen Buhlen, weichet von ihm;
früh welkende Blumen,
nicht euch ward er zum Spiele bestellt.
Geht heim, pfleget der Wunden;
einsam erharrt euch mancher Held. –

Die Mädchen entfernen sich jetzt zaghaft und widerstrebend von Parsifal und ziehen sich nach dem Schlosse zu zurück

ALLE MÄDCHEN
Dich zu lassen, dich zu meiden,
O wehe! O wehe der Pein!
Von Allen möchten gern wir scheiden,
mit dir allein zu sein!
Leb wohl! Leb wohl!
Du Holder! Du Stolzer!
Du – Tor!

Mit dem Letzten sind die Mädchen, unter Gelächter, im Schlosse verschwunden

PARSIFAL
Dies Alles – hab ich nun geträumt?

Parsifal sieht sich schüchtern nach der Seite hin um, von welcher die Stimme kam. Dort ist jetzt, durch Enthüllung des Blumenhages, ein jugendliches Weib von höchster Schönheit – Kundry, in durchaus verwandelter Gestalt – auf einem Blumenlager, in leicht verhüllender, phantastischer Kleidung – annähernd arabischen Stiles – sichtbar geworden

PARSIFAL
noch ferne stehend
Riefest du mich Namenlosen?

KUNDRY
Dich nannt ich, tör'ger Reiner:
»Fal-parsi« –
Dich reinen Toren: »Parsifal«.
So rief, als in arab'schem Land er verschied,
dein Vater Gamuret dem Sohne zu,
den er, im Mutterschoss verschlossen,
mit diesem Namen sterbend grüsste;
ihn dir zu künden, harrt ich deiner hier:
was zog dich her, wenn nicht der Kunde Wunsch?

PARSIFAL
Nie sah ich, nie träumte mir, was jetzt
ich schau, und was mit Bangen mich erfüllt.
Entblühtest du auch diesem Blumenhaine?

KUNDRY
Nein, Parsifal, du tör'ger Reiner!
Fern – fern – ist meine Heimat.
Dass du mich fändest, verweilte ich nur hier;
von weither kam ich, wo ich viel ersah.
Ich sah das Kind an seiner Mutter Brust,
sein erstes Lallen lacht mir noch im Ohr;
das Leid im Herzen,
wie lachte da auch Herzeleide,
als ihren Schmerzen
zujauchzte ihrer Augen Weide!
Gebettet sanft auf weichen Moosen,
den hold geschläfert sie mit Kosen,
dem, bang in Sorgen,
den Schlummer bewacht der Mutter Sehnen,
den weckt' am Morgen
der heisse Tau der Muttertränen.
Nur Weinen war sie, Schmerzgebahren
um deines Vaters Lieb und Tod:
vor gleicher Not dich zu bewahren,
galt ihr als höchster Pflicht Gebot.
Den Waffen fern, der Männer Kampf und Wüten,
wollte sie still dich bergen und behüten.
Nur Sorgen war sie, ach! und Bangen:
nie sollte Kunde zu dir her gelangen.
Hörst du nicht noch ihrer Klagen Ruf,
wann spät und fern du geweilt?
Hei! Was ihr das Lust und Lachen schuf,
wann sie suchend dann dich ereilt;
wann dann ihr Arm dich wütend umschlang,
ward dir es wohl gar beim Küssen bang?
Doch, ihr Wehe du nicht vernahmst,
nicht ihrer Schmerzen Toben,
als endlich du nicht wiederkamst,
und deine Spur verstoben.
Sie harrte Nächt und Tage, –
bis ihr verstummt die Klage,
der Gram ihr zehrte den Schmerz,
um stillen Tod sie warb:
ihr brach das Leid das Herz,
und – Herzeleide starb. –

PARSIFAL
immer ernsthafter, endlich furchtbar betroffen, sinkt, schmerzlich überwältigt, bei Kundrys Füssen nieder
Wehe! Wehe! Was tat ich? – Wo war ich? –
Mutter! Süsse, holde Mutter!
Dein Sohn, dein Sohn musste dich morden! –
O Tor! Blöder, taumelnder Tor!
Wo irrtest du hin, ihrer vergessend, –
deiner, deiner vergessend?
Traute, teuerste Mutter!

KUNDRY
War dir fremd noch der Schmerz,
des Trostes Süsse
labte nie auch dein Herz;
das Wehe, das dich reut,
die Not nun büsse
im Trost, den Liebe dir beut.

PARSIFAL
im Trübsinn immer tiefer sich sinken lassend
Die Mutter, – die Mutter – konnt ich vergessen!
Ha! – Was Alles vergass ich wohl noch?
Wes war ich je noch eingedenk? –
Nur dumpfe Torheit lebt in mir!

KUNDRY
immer noch in liegender Stellung, beugt sich über Parsifals Haupt, fasst sanft seine Stirne und schlingt traulich ihren Arm um seinen Nacken
Bekenntnis
wird Schuld in Reue enden –
Erkenntnis
in Sinn die Torheit wenden.
Die Liebe lerne kennen,
die Gamuret umschloss,
als Herzeleids Entbrennen
ihn sengend überfloss! –
Die Leib und Leben
einst dir gegeben,
der Tod und Torheit weichen muss, –
sie beut
dir heut –
als Muttersegens letzten Gruss,
der Liebe ersten Kuss.

Sie hat ihr Haupt völlig über das seinige geneigt, und heftet nun ihre Lippen zu einem langen Kusse auf seinen Mund

PARSIFAL
fährt plötzlich mit einer Gebärde des höchsten Schrekkens auf: seine Haltung drückt eine furchtbare Veränderung aus; er stemmt seine Hände gewaltsam gegen das Herz, wie um einen zerreissenden Schmerz zu bewältigen
Amfortas! ...
Die Wunde! – Die Wunde! –
Sie brennt in meinem Herzen! – *3
Oh –! Klage! Klage!
Furchtbare Klage!
Aus tiefstem Herzen schreit sie mir auf.
Oh –! Oh –!
Elender!
Jammervollster!
Die Wunde sah ich bluten, –
nun blutet sie in mir –!
Hier – hier! ...
Nein! Nein! Nicht die Wunde ist es.
Fliesse ihr Blut in Strömen dahin!
Hier! Hier im Herzen der Brand!
Das Sehnen, das furchtbare Sehnen,
das alle Sinne mir fasst und zwingt!
Oh! – Qual der Liebe!
Wie Alles schauert, bebt und zuckt –
in sündigem Verlangen!
Während Kundry in Schrecken und Verwunderung auf Parsifal hinstarrt, gerät dieser in völlige Entrücktheit. – Schauerlich leise
Es starrt der Blick dumpf auf das Heilsgefäss:
das heil'ge Blut erglüht;
Erlösungswonne, göttlich mild,
durchzittert weithin alle Seelen.
Nur hier, – im Herzen will die Qual nicht weichen.
Des Heilands Klage da vernehm ich,
die Klage, ach, die Klage
um das entweihte Heiligtum:
»Erlöse, rette mich
aus schuldbefleckten Händen!«
So rief die Gottesklage
furchtbar laut mir in die Seele.
Und ich ... der Tor ... der Feige ...
zu wilden Knabentaten floh ich hin! ...
Er stürzt verzweiflungsvoll auf die Knie
Erlöser! Heiland! Herr der Hulden! *4
Wie büss ich Sünder solche Schuld? *5

KUNDRY
deren Erstaunen in leidenschaftliche Bewunderung übergegangen, sucht schüchtern sich Parsifal zu nähern
Gelobter Held! Entflieh dem Wahn!
Blick auf, sei hold der Huldin Nah'n!

PARSIFAL
immer in gebeugter Stellung, starr zu Kundry aufblickend, während diese sich zu ihm neigt und die liebkosenden Bewegungen ausführt, die er mit dem Folgenden bezeichnet
Ja! ... diese Stimme ... so – rief sie ihm;
und diesen Blick – deutlich erkenn ich ihn, –
auch diesen, der ihm so friedlos lachte; –
die Lippe, ja ... so zuckte sie ihm;
so neigte sich der Nacken, –
so hob sich kühn das Haupt;
so flatterten lachend die Locken,
so schlang um den Hals sich der Arm;
so schmeichelte weich die Wange;
mit aller Schmerzen Qual im Bunde,
das Heil der Seele
entküsste ihm der Mund –!
Ha – dieser Kuss! ...
Verderberin! Weiche von mir!
Ewig, ewig von mir!

Parsifal hat sich allmählich erhoben, und stösst Kundry von sich

KUNDRY
in höchster Leidenschaft
Grausamer!
Fühlst du im Herzen
nur And'rer Schmerzen,
so fühle jetzt auch die meinen!
Bist du Erlöser,
was bannt dich, Böser,
nicht mir auch zum Heil dich zu einen?
Seit Ewigkeiten harre ich deiner,
des Heilands – ach! – so spät ...
den einst ich kühn geschmäht.
Oh!
Kenntest du den Fluch,
der mich durch Schlaf und Wachen,
durch Tod und Leben,
Pein und Lachen,
zu neuem Leiden neu gestählt,
endlos durch das Dasein quält!
Ich sah – Ihn – Ihn –
und ... lachte:
da traf mich ... sein Blick! –
Nun such' ich ihn von Welt zu Welt,
ihm wieder zu begegnen.
In höchster Not
wähn ich sein Auge schon nah, –
den Blick schon auf mir ruhn ...
Da kehrt mir das verfluchte Lachen wieder:
ein Sünder sinkt mir in die Arme! –
Da lach ich, lache,
kann nicht weinen,
nur schreien, wüten,
toben, rasen
in stets erneueter Wahnsinns-Nacht,
aus der ich büssend kaum erwacht.
Den ich ersehnt in Todesschmachten,
den ich erkannt – den blöd Verlachten:
lass mich an seinem Busen weinen,
nur eine Stunde mit dir vereinen,
und ob mich Gott und Welt verstösst
in dir entsündigt sein und erlöst!

PARSIFAL
In Ewigkeit *6
wärst du verdammt mit mir
für eine Stunde
Vergessens meiner Sendung,
in deines Arms Umfangen!
Auch dir bin ich zum Heil gesandt,
bleibst du dem Sehnen abgewandt.
Die Labung, die dein Leiden endet,
beut nicht der Quell, aus dem es fliesst;
das Heil wird nimmer dir gespendet,
eh jener Quell sich dir nicht schliesst.
Ein Andres ist's, ein Andres, ach! –
nach dem ich jammernd schmachten sah;
die Brüder dort, in grausen Nöten,
den Leib sich quälen und ertöten.
Doch, wer erkennt ihn klar und hell,
des einz'gen Heiles wahren Quell?
Oh, Elend, aller Rettung Flucht!
Oh, Weltenwahns Umnachten:
in höchsten Heiles heisser Sucht
nach der Verdammnis Quell zu schmachten!

KUNDRY
in wilder Begeisterung
So war es mein Kuss,
der Welt-hellsichtig dich machte?
Mein volles Liebes-Umfangen
lässt dich dann Gottheit erlangen.
Die Welt erlöse, ist dies dein Amt,
schuf dich zum Gott die Stunde,
für sie lass mich ewig dann verdammt,
nie heile mir die Wunde!

PARSIFAL
Erlösung, Frevlerin, biet ich auch dir.

KUNDRY
Lass mich dich Göttlichen lieben,
Erlösung gabst du dann auch mir.

PARSIFAL
Lieb' und Erlösung soll dir werden,
zeigest du
zu Amfortas mir den Weg.

KUNDRY
in Wut ausbrechend
Nie –! sollst du ihn finden!
Den Verfall'nen, lass ihn verderben –
den Unsel'gen,
Schmach-lüsternen,
den ich verlachte – lachte – lachte – haha!
Ihn traf ja der eigne Speer!

PARSIFAL
Wer durft ihn verwunden mit der heil'gen Wehr?

KUNDRY
Er ... Er ...
der einst mein Lachen bestraft ...
Sein Fluch – ha, mir gibt er Kraft;
gegen dich selbst ruf ich die Wehr,
gibst du dem Sünder des Mitleids Ehr'! ...
Ha ... Wahnsinn!
flehend
Mitleid! Mitleid mit mir!
Nur eine Stunde mein!
Nur eine Stunde dein ...
und des Weges
sollst du geleitet sein!

Sie will ihn umarmen. Er stösst sie heftig von sich

PARSIFAL
Vergeh, unseliges Weib!

KUNDRY
rafft sich mit wildem Wutrasen auf und ruft dem Hintergrunde zu:
Hilfe! Hilfe! Herbei!
Haltet den Frechen! Herbei!
Wehrt ihm die Wege!
Wehrt ihm die Pfade!
Und flöhest du von hier, und fändest
alle Wege der Welt,
den Weg, den du suchst,
des Pfade sollst du nicht finden:
denn Pfad und Wege,
die dich mir entführen,
so verwünsch ich sie dir!
Irre! Irre!
mir so vertraut –
dich weih ich ihm zum Geleit!

Klingsor ist auf der Burgmauer herausgetreten und schwenkt eine Lanze gegen Parsifal

KLINGSOR
Halt da! Dich bann ich mit der rechten Wehr!
Den Toren stelle mir seines Meisters Speer!

Er schleudert auf Parsifal den Speer, welcher über dessen Haupte schweben bleibt. Parsifal erfasst den Speer mit der Hand und hält ihn über seinem Haupte

PARSIFAL
Mit diesem Zeichen bann ich deinen Zauber:
wie die Wunde er schliesse,
die mit ihm du schlugest,
in Trauer und Trümmer
stürz' er die trügende Pracht!

Er hat den Speer im Zeichen des Kreuzes geschwungen: wie durch ein Erdbeben versinkt das Schloss. Der Garten ist schnell zu einer Einöde verdorrt; verwelkte Blumen verstreuen sich auf dem Boden. Kundry ist schreiend zusammengesunken. Parsifal hält, im Enteilen, noch einmal an

PARSIFAL
wendet sich von der Höhe der Mauertrümmer zu Kundry zurück
Du weisst,
wo du mich wiederfinden kannst!

Parsifal enteilt. Kundry hat sich ein wenig erhoben und nach ihm geblickt


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@ wagnerianchan



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