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第3幕

(聖杯の領地内にある開けた土地には快い春が訪れている。舞台後方に向かっては、ゆるやかな上り坂になって、花の咲いた野原が連なっている。
舞台前景は、森への入口であり、岩が転がる上り坂が右手の方に続いている。その森の外れには泉が湧いており、その泉に向かい合って、いくらか奥まっている所には、巨大な岩にもたれかかった隠者の小屋がある。夜が明けたばかりの早朝である)



GURNEMANZ
(かなり高齢の隠者となって、聖杯騎士の肌着のみをまとい、小屋から出て来ると、耳をそばだてる)

彼方からうめき声が聞こえる・・・
どんな獣もこんなに悲しい声は出さないし、
一年で最も聖なる今朝ならば、なおさらのこと。
(クンドリーのこもったようなうめき声)
はて、この叫び、聞き覚えがあるように思えるが?
(意を決したように脇にある茨の茂みに歩み寄ると、一面に茨が生い茂っている。彼は密生した茂みを掻き分けるが、突然、動きを止める)


ああ!この女・・・またもここに?
冬の間ぼうぼうに生い茂った茨の陰に
覆い隠されていたのか・・・一体いつから?
起きろ!クンドリー!起きろ!
冬は去ったぞ、春が来たのじゃ!
目を覚ませ!春を感じて目を覚ませ!
(かちかちに固まって生気の失せたクンドリーを藪の中から引きずり出すと、芝の生えた近くの丘の上に運ぶ)

冷たく固まっておる・・・
今度こそは死んでしまったようにも思える。
じゃが、わしが聴いたのはこの女の呻き声では?

(彼は、目の前で硬直して横たわっているクンドリーの手とこめかみをゴシゴシと手でこすり、あらゆる手立を尽くして、彼女の体の硬直を和らげようと努める。すると、彼女の中の命が蘇ったかのように見え、ついにはすっかり目を覚ます。彼女は目を開けるや否や、叫び声を発する。
第1幕と同様に粗末な贖罪の衣に身を包んでいるとはいえ、彼女の顔色はずっと蒼ざめ、表情や仕草からは粗野なものが消え去っている。
長いこと彼女はグルネマンツを凝視している。やがて身を起こすと身なりと髪型を整え、すぐに侍女のように世話を始めようとする。)




GURNEMANZ
狂える女よ!
わしに何の言葉もないのか?
これがお前の礼だと言うのか?
死を招く眠りから
もう一度お前を目覚めさせたというのに。

KUNDRY
(ゆっくりと頭を下げるが、やがて、荒々しく、途切れ途切れに、言葉を絞り出すように)
奉仕するわ・・・奉仕を。

GURNEMANZ
(首を横に振って)
もうお前に苦労をかけることもなかろう。
使者が派遣されることも、もはやあるまい。
薬草や木の根なら、
皆がそれぞれ見つけ出している。
我々はそれを森の獣たちから学んだのだ。
(クンドリーはその間辺りを見回していたが、小屋に気が付くと、その中に入って行く。グルネマンツは不思議そうにその後ろ姿を見送る)

以前とは、何と違った歩きぶりをすることか!
この聖なる日のお導きだろうか?
おお!類いなき恩寵のこの日!
そうか・・・今日なればこそ、
わしはこの女から死の眠りを
払いのけることができたのに相違ない。

(クンドリーが小屋から出て来る。彼女は水瓶を手にしており、それを持って泉に向かう。彼女は森のほうを見やっていたが、遠くから近づいて来る者に目を止めると、グルネマンツの方に向き直り、彼に教えるようにその男を指差す)


GURNEMANZ
(森の中に目をやりながら)
聖なる泉に近づくのは何者だ?
何とも陰気な武具に身をやつしているぞ?
わしらの仲間ではないな!

(続くパルジファルの登場の間、クンドリーは水を満たした水瓶を持って、ゆっくりと小屋に入って行き、そこで身支度をする。
パルジファルが森の中から現れる。彼は、黒ずくめの甲冑にすっぽり身を包み、兜の目庇を閉じ、槍を傾けながら、頭をうなだれ、夢の中にあるかのようにためらいつつ、ゆっくりと歩み寄って来て、芝の生い茂った泉の脇の小高い場所に腰を下ろす)




GURNEMANZ
(驚いて長い間パルジファルを見つめた後で、彼のそばに近づきながら)
ご機嫌よう、お客人!
道に迷ったのなら、教えて進ぜようか?
(パルジファルは首を静かに横に振る)
わしに、一言のご挨拶もないのですかな?

(パルジファルは首を縦に振る)

GURNEMANZ
(不機嫌に)
おや!・・・これは何と?
たとい、おぬしが願掛けをして、
沈黙を自身に強いるとしても、
わしのほうでも、言わずにはいられぬ・・・
礼儀にかなう振舞をせよと。
ここは神聖な土地じゃ・・・
よって、兜を閉じ、盾と槍で武装し、
武器を持って近づくことなど許されぬ。
しかも今日という日に!知らぬはずはなかろう?
今日が、いかに神聖な日かを。
(パルジファルは首を横に振る)
なんと!一体どこから来たのだ?
いずこの異教の地に居たのだ?
今日が、この上なく神聖な
聖金曜日であることを、知らないとは。
(パルジファルはますます深くうなだれる)
早く武器を捨てるのだ!
主を辱めるではない!
主は、今日この日、何一つ武器を手にされず、
罪深き世を償うため聖なる血を流されたのじゃ・・・

(パルジファルは再び沈黙したあと身をもたげると、槍を目の前の地面に突き刺し、盾と剣もその前に置く。目庇を開いて兜を頭から外すと、それらの武器に添えて地上に置く。そうし終わると、彼は無言のまま祈りながら、槍の前に跪く。グルネマンツは、驚きと感動に満ちて彼を見守り続ける。
グルネマンツは、今しがた小屋から出てきたばかりのクンドリーをこちらへと差し招く。
今やパルジファルは身を起こすと、槍の穂先に敬虔な眼差しを注ぐ。)



GURNEMANZ
(小声でクンドリーに)
わかるか、あの男が?
昔、白鳥を射て殺した男じゃ。
(クンドリーは軽く頷いて同意する)
たしかに、このお人は・・・
わしが怒って追い出したあの馬鹿者・・・。
(クンドリーはこわばった、しかし穏やかな視線を男に向ける)
ああ!この人はいかなる道を見い出したのだ?
この槍・・・見覚えがあるぞ!
(大いなる感動にみちて)
おお!最も神聖なこの日・・・
今日わしは目覚める運命だったのか!

(クンドリーは顔を背けている)

PARSIFAL
(ゆっくりと祈りから身を起こすと、落ち着いて周りを見渡すが、グルネマンツを見分けると、挨拶をするために穏やかな様子で彼に手を差し伸ばす)
有難いことです・・・あなたに再会できるとは。

GURNEMANZ
すると、あなたもわしを覚えておられるのか?
悲しみと苦難のせいで、こんなに腰が曲がってしまったが、
見分けられましたか?
どうやってここに来たのです・・・そしてどこから?

PARSIFAL
迷いと悩みの道をたどって来たのです。
しかし、今こそ、私はその道から抜け出したと
思ってよいのでしょうか?
この森のささやきを再び耳にし、
ご高齢のあなた様にあらためてご挨拶できたからには?
それとも・・・またも迷いの道にあるのでしょうか?
あらゆるものが、あの時と違うように見えるのですが?

GURNEMANZ
では、お聞かせください・・・どなたへの道を探しておられたのです?

PARSIFAL
あの方です・・・その方の嘆き声を、昔、
愚かな私はびっくりして聞いているだけでしたが、
今は、私こそ、あの方に救いをもたらすために
選ばれた身だと思っているのです。
ですが、ああ・・・!
救いの道を見出だせず、
道に迷ってさまよいながら、
荒れ狂う呪いに引き回されたのです。
無数の苦難が・・・
幾多の戦いと争いが、
確かに見つけたぞと思い込むたびに、
その道から私を引き離したのです。
しばしば私はこの神器を無傷に保つことに、
絶望すら感じました。
神器を守り、保持するために、私は甘んじて
あらゆる武器による傷を体に受けました。
なぜなら、神器を戦いのために使うことは、
許されなかったのですから。
ですが、いま、けがすことなく、
私は神器を手にしています。
いま私が護持して持ち帰り、
無傷のまま高貴に、そこに輝いているものこそ、
グラールの聖なる槍なのです。

GURNEMANZ
(これ以上ない喜びを爆発させて)
ああ、恩寵よ!この上なき幸せ!
ああ!奇蹟だ!聖なる気高い奇蹟だ!
(いくらか落ち着きを取り戻すとパルジファルに)
ああ、殿!呪いが、
あなたを正しい道から引き離していたとすれば、
お信じくだされ・・・その呪いはもう消え去ったのです。
ここにあなたは居られる。この聖杯の領地に。
騎士団はあなたをお待ち申し上げておりました。
ああ、あなたがもたらす救いを必要としているのは
彼らなのです。
ここにあなたが滞在したあの日以来、
先刻ご承知の悲しみと不安とは
最高の危機にまで高まったのです。
アンフォルタスは、傷の苦しみと
こころの苦しみに戦いながら、
狂ったように反抗して死を求めています。
騎士達の懇願も、悲惨な状態も、
聖なる務めを果たすよう彼の心を動かせなかった。
ですから、聖杯は長い間、厨子の中にしまわれたままです。
罪を悔いてばかりいる聖杯の守護者は、
ひとたび聖杯を見てしまえば
死ねなくなってしまうので、
無理やり我が身に終焉をもたらし、
自らの命もろとも苦悩を終わらせようとしているのです。
聖餐が絶たれてしまった我々は、
粗末な食事で身を養うしかないので、
勇者たちは力尽きてしまいました。
もう使者もやって来なければ、
聖戦への召集が遠方から来ることもありません。
騎士団は士気も下がり、指導者も失ったまま、
蒼ざめてみじめに、うろうろするばかり。
この私はといえば、森の一隅にひとり身を隠し、
静かに死の訪れを待っているのです。
私の戦友だった人にもすでに死のお迎えが参りました。
そう・・・聖なる勇士ティトゥレル様は、
もはや聖杯を目にすることもできず、皆の者と同じ
ただの人間として、死んでしまわれたのです!

PARSIFAL
(大きな苦痛を感じて、すっくと棒立ちになると)
私こそ・・・私こそが、
すべての惨状をもたらした張本人です!
ああ!いかなる罪業と
悪行(あくぎょう)の罪が、
この愚かな頭の上に
永劫の昔から、のしかかっていることか。
いかに償っても、いかに贖罪しても、
私の目を開かせるには至らず、
救いのために選ばれた身にもかかわらず、
迷いの中に我が身を忘れ、
救いのための最後の道筋すら見失ってしまうとは・・・!

(パルジファルは気絶してよろめき倒れそうになる。グルネマンツは彼をまっすぐ支えて、芝の生えた丘の上に座らせる。クンドリーは水の入った盥(たらい)を急いで持ってくると、パルジファルに水を振りかけようとする)

GURNEMANZ
(クンドリーを軽く制止しながら)
そうではない!聖なる泉は、おのずと
この巡礼者に水浴の癒しをもたらすはず。
わしは思うのじゃ・・・このお方は、
高貴なる御業(みわざ)を今日のうちに成し遂げ
聖なる務めを果たされるだろうとな・・・。
だから、こう祈ろうではないか・・・
この方が汚れ一つ無い体となり、
長かったさすらいの塵が洗い落とされることを!

(二人は、柔らかな手つきでパルジファルを泉の端の方へと向かせる。続く台詞の間、クンドリーはパルジファルの脛当てを弛め、グルネマンツは胸当てを取り外す)


PARSIFAL
(やさしく穏やかな声で)
今日にもアンフォルタスのもとへ案内していただけますか?

GURNEMANZ
(胸当てを取り外す作業をしたまま)
言うまでもないこと。あの高貴な城では皆あなたを待っております。
愛する我が主君の葬儀には
わし自身も招かれておるのです。
わしらのためにもう一度聖杯の覆いを取り、
長く疎かにされていた務めを
もう一度果たし、
息子の罪をかぶって斃れた
高貴な父上を聖者として崇め、
もって自らの罪を償うことを、
アンフォルタスは我らに固く誓約されたのです。

(クンドリーは敬虔さに満ちあふれ、熱心にパルジファルの足を洗う。パルジファルは静かな驚きの眼差しで彼女を見つめる)

PARSIFAL
(クンドリーに)
あなたは、足をうるおしてくれました。
では、私の友人には頭をうるおしていただきましょう!

GURNEMANZ
(それを聞くと、泉から水をすくい取り、パルジファルの頭の上に振りかける)
清らな人よ、清らな水で祝福をお受け下さい!
あらゆる罪への思いわずらいが、
あなた様のもとを離れ去るように!

(グルネマンツが荘重な様子で水を振りかけると、クンドリーは懐中から金色の小瓶を取り出し、その中身をパルジファルの足に注ぎかける。そして素早く髪をほどくと、その髪で、パルジファルの足から水気を拭い取る)


PARSIFAL
(やさしくクンドリーの瓶を手に取り、グルネマンツに渡す)

あなたは、私の足に香油を注がれた。
ティトゥレル様の友人には頭に注いでいただこう、
今日のうちにも、この方が王として私を迎えるために!

(続く台詞の間、グルネマンツはパルジファルの頭の上に小瓶の中身をすっかり注ぎかけてしまうと、柔らかく頭を撫でさすり、やがて頭上に両手を合わせる)

GURNEMANZ
これこそ我らに約束されたこと・・・
あなた様の頭(こうべ)を祝福し、
あなた様を王としてお迎えしましょう。
清らかな人!
幾たびも人と共に苦しむ忍従のひと・・・
いくつもの救いをなす、悟りのひと!
救いを得るための苦悩を、あなたは嘗めつくした。
ですから、今は、頭から最後の重荷を取り払ってください・・・!

PARSIFAL
(周りがそれと気づかぬうちに自らも泉の水をすくい、彼の前でなおも跪いているクンドリーの上に身をかがめ、彼女の頭をうるおす)

私は私の最初の務めをここに果たします・・・
さあ!洗礼を受け、
救い主を信じてください!

(クンドリーは頭を深く地面に下げる。彼女は激しく泣いているように見える)

PARSIFAL
(振り返って、軽やかな陶酔に浸りながら森と野原を見やると、今やそこには、お昼前の陽ざしが輝いている)

今日この野原は何と美しく見えるのでしょう!
確かに、私は、奇蹟のような花たちに出会い、
求められるまま頭の天辺まで巻きつかれましたが、
こんなにも穏やかでたおやかな
花、花、花を見たことはありませんし、
すべてが、こんなにも子供のように可愛らしく香り、
愛らしく親しく語りかけてきたことはありません。

GURNEMANZ
これこそ聖金曜日の魔法ですぞ・・・殿。

PARSIFAL
ああ、かわいそうに・・・この上ない苦痛にみちた日よ!
私にはこう思えるのです・・・いまここに花を咲かせ、
息づき、生き、そして甦るものは、
ただ悲しみ・・・ああ!泣くしかないのでは、と。

GURNEMANZ
おわかりのように・・・そうではありません。
罪ある者の悔いの涙が、
今日、聖なるしずくとなって
野原をうるおし、
そのしずくこそ、すべてを花咲かせているのです。
いまや、生きとし生きるものはすべて、
救い主の優しき足跡を慕いますし、
生きるものの祈りもまた、救い主を清めようとします。
十字架上の救い主ご自身を、生きるものは見ることができません。
だからこそ仰ぎ見るのです・・・救われた人を・・・
救われたその人は、神の愛の犠牲とされた救い主をとおして、
清められ健やかにされ、罪の重みや不安からの解放を心に感じます。
そう・・・野の花々は知っています。
今日その人の足は、花々を踏みつぶすことなく、
いいえ、それどころか・・・神が至上の忍苦もて
その人を憐み、その人のために苦しんだ如く・・・
その人もまた、今日は、謙虚な慈愛を込めて、
やさしい足取りで、花々をいたわるだろうと。
ですから、生きとし生けるものすべて・・・
今は花開いているとはいえ、間もなく死にゆくものすべてが、
今そのことに感謝を捧げ、罪を浄められた自然は、
今日、無罪の日を迎えるのです・・・

(クンドリーはゆっくりと頭をもたげつつあったが、涙に濡れた瞳で、切実ながらも落ち着いて、懇願するようにパルジファルを仰ぎ見る)


PARSIFAL
私は目にしました・・・かつて私に微笑んだ娘達が萎れゆくのを。
今日は彼女達も救いを切望しているのでしょうか?
あなたの涙も、恵みのしずくに変わりました・・・。
泣いているのですか?・・・ですが御覧なさい!野は微笑んでいます・・・!

(パルジファルは、やさしく彼女の額に口づけする。はるか遠方から聞こえるような鐘の音)

GURNEMANZ
正午です・・・
時は来ました。殿、お許しいただけるなら、
あなたのしもべがご案内つかまつります!

(グルネマンツは彼の聖杯騎士のマントを取り出して来ると、クンドリーとともに、パルジファルにそれを着せる。パルジファルは重々しく槍をつかむと、ゆっくりと先導するグルネマンツの後をクンドリーとともに追う。辺りの風景は、第1幕と同様きわめてゆっくりと変わっていくが、今度は右から左へとである。三人はしばらく見えていたが、やがて完全に姿を消してしまうと、森はどんどん消えていき、逆に石造りの丸天井は近くに迫って来る。
アーチ天井の暗い廊下が現れると、鐘の音の音量は勢いを増す。
石の壁が開かれると、第1幕と同じように巨大な聖杯の広間が再び現れるが、食卓だけがそこに無い。薄暗い照明。
舞台の片側からは、棺に入ったティトゥレルの遺骸を担ぐ騎士達が入って来る。
反対側からは、病床のアンフォルタスを伴った騎士達が入って来るが、その前には、ヴェールで覆われた聖杯の厨子が置いてある。)





【第1の行列】
(聖杯とアンフォルタスを担いで)
我らが木箱に入れて担ぐは、
聖なる務めのための聖杯。
そなたらが、暗き木箱に隠し持ち、
悲しみて担ぐものは、誰なるぞ?

(2つの行進どうしがすれ違う間に)


【第2の行列】
(ティトゥレルの棺を携えて)
悲しみの棺に隠れしは、
聖なる力を持てし勇士。
神すらかつては庇護を求めし勇士・・・
我らが運ぶはティトゥレル殿。

【第1の行列】
その殿を打ち殺したるは誰ぞ?
神に守られし、かつては神を助けし勇士を。

【第2の行列】
この殿を打ち殺せしは、寄る年波の重み。
聖杯を目にすることもできぬがゆえに。

【第1の行列】
聖杯の恩寵を目にするを妨げしは誰ぞ?

【第2の行列】
そなたらが担いし者・・・罪にまみれし守護者。

【第1の行列】
このお方を我らが連れてきたるは、
今日もう一度・・・これを最後に!・・・
この方が務めを果たさんと望みしがため。

(聖杯のテーブルの後ろにある寝椅子の上にアンフォルタスが腰をおろすと、棺がその前に置かれる。騎士達は、続く台詞の間にアンフォルタスのほうを向く)


【第2の行列】
あわれ!あわれ!聖杯の守護者!
これを最後に・・・
どうか務めを果たされよ!

AMFORTAS
(衰弱して、やや身を起こしながら)
そのとおり・・・ああ!ああ!我が身のあわれさよ!
私とて、お前達とともに叫びたい。
お前達の代わりに死んでしまいたい・・・
そうすれば穏やかに罪を償えるのに!

(棺が開かれる。ティトゥレルの遺骸を目にして、皆は一斉に激しい嘆き声を発する)

AMFORTAS
(寝床から高く身を起こして遺骸に向かい合いながら)

父上・・・!
誰よりも神に祝福されし勇士!
かつて天使達の降臨を迎えたほど清らかな方・・・ *1
私は一人で死のうとしていたのに、
あなたを・・・死なせるとは!
ああ!あなたが今や神の栄光に包まれ、
救い主ご自身をご覧になっているのなら、
どうか救い主に懇願して、主の聖なる血が、
主の祝福が、今日もう一度
この兄弟達に勇気を与え、
新しい命を与え・・・
私自身には死を与えるよう、願ってください!
死ぬ!死ぬことこそ・・・
ただ一つの恩寵!
恐ろしい傷と心をさいなむ毒を退治し、
心臓の鼓動を止めてください!
父上!あなたに呼びかけますから、
あなたも声を合わせて呼びかけてください・・・
『救い主よ、息子に安らぎを与えたまえ!』と。

【騎士たち】
(ますますアンフォルタスの傍に押し寄せて来る)
聖杯の覆いを取れ!
務めを果たせ!
父親が言ってるぞ・・・
お前の務めだ、お前の、と!

AMFORTAS
(荒れ狂う絶望の余り跳び上がり、後じさりする騎士達の中に突進していく)
いやだ!もう二度と・・・!ああ!
感じるぞ・・・もう死の闇が辺りを包んでいるのを。
なのに、もう一度、生に舞い戻れだと!
狂っているのか!?
誰が、無理やりもう一度私を生かそうとするのだ?
ただ死なせてくれれば良いだけなのに・・・
(着物をひきちぎりながら)
ここだぞ・・・ここに傷口が開いている!
ここに私を毒まみれにする血・・・その血が流れている。
武器を持て!ここに剣を突き刺すがいい、
深く、深く、柄(つか)が見えなくなるほど・・・!
さあ!お前たち・・・
苦悩もろともこの罪びとを殺してくれ。
そうすれば、聖杯はおのずとお前達に向かって輝くはず!

(全員怖じ気づいてアンフォルタスから身を離し、アンフォルタスは、気味が悪いほどの放心状態に陥って一人で立ちつくす。パルジファルは、グルネマンツとクンドリーに伴われ、誰にも気づかれずに騎士達の間に入り込んでいたが、今や姿を現わし、槍を突き出すと、その穂先でアンフォルタスの脇腹に触れる)


PARSIFAL
役に立つ武器は、一つだけ・・・
傷をふさぐのは、
傷を作ったこの槍だけなのです。
(アンフォルタスの顔は、聖なる恍惚感に満たされ、明るく輝き始める。大きな感動のあまり、よろめき倒れそうになるが、グルネマンツがその体を支える)
救われるのです!罪の清めと贖いを得るのです!
なぜなら、あなたの務めは、これからは私が果たすのですから。
あなたの苦しみは報われました・・・
人と一緒になって苦しむ至高の能力と
人を純粋に理解する力とを
この臆病な愚か者に与えたのですから!
(パルジファルは舞台中央に進み出て、槍を目の前に高々と掲げる)

この聖なる槍を・・・
私はあなた方に持ち返ったのです・・・!
(全員が無上の恍惚感に満たされて、高く掲げられた槍を見つめると、その穂先を見上げながら、感激しつつパルジファルは言葉を続ける)

ああ!奇蹟に満ちた最高の幸せ!
私には見えます・・・あなたの傷をふさぎ得た
この槍からは、聖なる血が流れ出し、
その血はあこがれをこめて、聖杯の中に波打つ
誰もが知っている泉を求めていくのです。
もう、聖杯を、しまっておいてはなりません・・・
覆いを取るのです・・・厨子を開けるのです!

(パルジファルは祭壇の階段を上り、少年達によって開かれた厨子から聖杯を取り出し、無言のまま祈りつつ身を屈めると、聖杯を目の当りにして跪く。
聖杯は次第に柔らかく光を発する。舞台の下の方では、黄昏の色が濃くなっていく一方で、高みでは明るい光がますます強くなっていく)



【全員】
(中ぐらいと最高の高みから声を合わせて)

この上ない救いの奇蹟だ・・・
救い主が救われた!

(一条の光・・・聖杯はこの上なく赤々と輝く。丸天井からは白い鳩が舞い降りて来て、パルジファルの頭上に羽ばたき続ける。
クンドリーは、パルジファルを見上げながら、霊魂尽きてゆっくりと彼の前の地面に崩れ落ちる。アンフォルタスとグルネマンツが、跪きながらパルジファルへの忠誠を誓うと、パルジファルは祈り続ける騎士団に祝福を与えつつ、聖杯を左右に振る。
舞台の幕がゆっくりと閉じられる)
DRITTER AUFZUG

Freie, anmutige Frühlingsgegend auf dem Gebiete des Grales. Nach dem Hintergrunde zu sanft ansteigende Blumenaue. Den Vordergrund nimmt der Saum des Waldes ein, der sich nach rechts zu, auf steigendem Felsengrund, ausdehnt.
Im Vordergrunde, an der Waldseite, ein Quell; ihm gegenüber, etwas tiefer, eine schlichte Einsiedlerhütte, an einen Felsblock gelehnt. Frühester Morgen

GURNEMANZ
zum hohen Greise gealtert, als Einsiedler, nur in das Hemd des Gralsritters gekleidet, tritt aus der Hütte und lauscht
Von dorther kam das Stöhnen:
so jammervoll klagt kein Wild,
und gewiss gar nicht am heiligsten Morgen heut.
Dumpfes Stöhnen von Kundrys Stimme
Mich dünkt, ich kenne diesen Klageruf?
Er schreitet entschlossen einer Dornenhecke auf der Seite zu: diese ist gänzlich überwachsen; er reisst mit Gewalt das Gestrüpp auseinander: dann hält er plötzlich an
Ha! Sie – wieder da?
Das winterlich rauhe Gedörn
hielt sie verdeckt, – wie lang schon?
Auf! Kundry! Auf!
Der Winter floh, und Lenz ist da!
Erwache! Erwache dem Lenz!
Er zieht Kundry, ganz erstarrt und leblos, aus dem Gebüsch hervor und trägt sie auf einen nahen Rasenhügel
Kalt und starr. –
Diesmal hielt ich sie wohl für tot:
doch war's ihr Stöhnen, was ich vernahm?

Er reibt der erstarrt vor ihm ausgestreckten Kundry stark die Hände und Schläfe und bemüht sich in allem, die Erstarrung von ihr weichen zu machen. Endlich scheint das Leben in ihr zu erwachen – sie erwacht völlig – als sie die Augen geöffnet, stösst sie einen Schrei aus. – Sie ist in rauhem Büssergewande, ähnlich wie im ersten Aufzuge, nur ist ihre Gesichtsfarbe bleicher, aus Miene und Haltung ist die Wildheit verschwunden. – Sie starrt lange Gurnemanz an. Dann erhebt sie sich, ordnet sich Kleidung und Haar, und lässt sich sofort wie eine Magd zur Bedienung an

GURNEMANZ
Du tolles Weib!
Hast du kein Wort für mich?
Ist dies der Dank,
dass dem Todesschlafe
noch einmal ich dich erweckt?

KUNDRY
neigt langsam das Haupt; dann bringt sie, rauh und abgebrochen, hervor:
Dienen – dienen.

GURNEMANZ
schüttelt den Kopf
Das wird dich wenig mühn:
auf Botschaft sendet sich's nicht mehr;
Kräuter und Wurzeln
findet ein jeder sich selbst,
wir lernten's im Walde vom Tier.
Kundry hat sich während dem umgesehen, gewahrt die Hütte und geht hinein. – Gurnemanz blickt ihr verwundert nach
Wie anders schreitet sie als sonst!
Wirkte dies der heilige Tag?
Oh! Tag der Gnade ohne Gleichen!
Gewiss, zu ihrem Heile
durft ich der Armen heut
den Todesschlaf verscheuchen.

Kundry kommt wieder aus der Hütte; sie trägt einen Wasserkrug und geht damit zum Quelle. Sie gewahrt hier, nach dem Walde blickend, in der Ferne einen Kommenden und wendet sich zu Gurnemanz, um ihn darauf hinzudeuten

GURNEMANZ
in den Wald blickend
Wer nahet dort dem heiligen Quell?
In düst'rem Waffenschmucke?
Das ist der Brüder keiner!

Während des folgenden Auftrittes des Parsifal entfernt sich Kundry mit dem gefüllten Kruge langsam in die Hütte, wo sie sich zu schaffen macht. –
Parsifal tritt aus dem Walde auf. Er ist ganz in schwarzer Waffenrüstung; mit geschlossenem Helme und gesenktem Speere schreitet er, gebeugten Hauptes, träumerisch zögernd, langsam daher und setzt sich auf dem kleinen Rasenhügel am Quelle nieder

GURNEMANZ
nachdem er Parsifal staunend lange betrachtet tritt nun näher zu ihm
Heil dir, mein Gast!
Bist du verirrt, und soll ich dich weisen?
Parsifal schüttelt sanft das Haupt
Entbietest du mir keinen Gruss?

Parsifal neigt das Haupt

GURNEMANZ
unmutig
Hei! – Was?
Wenn dein Gelübde
dich bindet, mir zu schweigen,
so mahnt das meine mich,
dass ich dir sage, was sich ziemt.
Hier bist du an geweihtem Ort:
da zieht man nicht mit Waffen her,
geschloss'nen Helmes, Schild und Speer;
und heute gar! Weisst du denn nicht,
welch heil'ger Tag heut ist?
Parsifal schüttelt mit dem Kopfe
Ja! Woher kommst du denn?
Bei welchen Heiden weiltest du,
zu wissen nicht, dass heute
der allerheiligste Charfreitag ist?
Parsifal senkt das Haupt noch tiefer
Schnell ab die Waffen!
Kränke nicht den Herrn, der heute,
bar jeder Wehr, sein heilig Blut
der sündigen Welt zur Sühne bot! –

Parsifal erhebt sich, nach einem abermaligen Schweigen, stösst den Speer vor sich in den Boden, legt Schild und Schwert davor nieder, öffnet den Helm, nimmt ihn vom Haupte und legt ihn zu den anderen Waffen, worauf er dann zu stummem Gebete vor dem Speer niederkniet. Gurnemanz betrachtet Parsifal mit Staunen und Rührung. – Er winkt Kundry herbei, welche soeben wieder aus der Hütte getreten ist. – Parsifal erhebt jetzt seinen Blick andachtsvoll zu der Lanzenspitze auf

GURNEMANZ
leise zu Kundry
Erkennst du ihn?
Der ist's, der einst den Schwan erlegt.
Kundry bestätigt mit einem leisen Kopfnicken
Gewiss, 's ist Er,
der Tor, den ich zürnend von uns wies.
Kundry blickt starr, doch ruhig auf Parsifal
Ha! Welche Pfade fand er?
Der Speer, – ich kenne ihn!
in grosser Ergriffenheit
Oh! Heiligster Tag,
an dem ich heut erwachen sollt!

Kundry hat ihr Gesicht abgewendet

PARSIFAL
erhebt sich langsam vom Gebete, blickt ruhig um sich, erkennt Gurnemanz und reicht diesem sanft die Hand zum Gruss
Heil mir, dass ich dich wieder finde.

GURNEMANZ
So kennst auch du mich noch?
Erkennst mich wieder,
den Gram und Not so tief gebeugt?
Wie kamst du heut – woher?

PARSIFAL
Der Irrnis und der Leiden Pfade kam ich;
soll ich mich denen jetzt entwunden wähnen,
da dieses Waldes Rauschen
wieder ich vernehme,
dich guten Greisen neu begrüsse? ...
Oder – irr ich wieder?
Verändert dünkt mich alles?

GURNEMANZ
So sag, zu wem den Weg du suchtest?

PARSIFAL
Zu ihm, des tiefe Klagen
ich törig staunend einst vernahm,
dem nun ich Heil zu bringen
mich auserlesen wähnen darf. –
Doch, ach! –
den Weg des Heiles nie zu finden,
in pfadlosen Irren
trieb ein wilder Fluch mich umher:
zahllose Nöte,
Kämpfe und Streite,
zwangen mich ab vom Pfade,
wähnt ich ihn recht schon erkannt.
Da musste mich Verzweiflung fassen,
das Heiltum heil mir zu bergen,
um das zu hüten, das zu wahren,
ich Wunden jeder Wehr mir gewann;
denn nicht ihn selber
durft ich führen im Streite, –
unentweiht
führ ich ihn mir zur Seite,
den ich nun heim geleite,
der dort dir schimmert heil und hehr:
des Grales heil'gen Speer.

GURNEMANZ
in höchstes Entzücken ausbrechend
O Gnade! Höchstes Heil!
Oh! Wunder! Heilig, hehrstes Wunder!
Nachdem er sich etwas gefasst, zu Parsifal
O Herr! War es ein Fluch,
der dich vom rechten Pfad vertrieb,
so glaub, er ist gewichen.
Hier bist du, dies des Grals Gebiet;
dein harret seine Ritterschaft.
Ach, sie bedarf des Heiles,
des Heiles, das du bringst!
Seit dem Tage, den du hier geweilt,
die Trauer, die da kund dir ward, *2
das Bangen wuchs zur höchsten Not.
Amfortas, gegen seiner Wunden,
seiner Seele Qual sich wehrend,
begehrt in wütendem Trotze nun den Tod.
Kein Flehn, kein Elend seiner Ritter
bewog ihn mehr, des heil'gen Amts zu walten.
Im Schrein verschlossen bleibt seit lang der Gral: –
so hofft sein sündenreu'ger Hüter,
da er nicht sterben kann
wann je er ihn erschaut,
sein Ende zu erzwingen,
und mit dem Leben seine Qual zu enden.
Die heil'ge Speisung bleibt uns nun versagt;
gemeine Atzung muss uns nähren:
darob versiegte unsrer Helden Kraft.
Nie kommt uns Botschaft mehr,
noch Ruf zu heil'gen Kämpfen aus der Ferne:
bleich und elend wankt umher
die mut- und führerlose Ritterschaft.
In dieser Waldeck' barg ich einsam mich, *3
des Todes still gewärtig,
dem schon mein alter Waffenherr verfiel;
denn Titurel, mein heil'ger Held,
den nun des Grales Anblick nicht mehr labte,
er starb – ein Mensch, wie alle!

PARSIFAL
bäumt sich vor grossem Schmerz auf
Und ich – ich bin's,
der all dies Elend schuf!
Ha! Welcher Sünden,
welches Frevels Schuld
muss dieses Torenhaupt
seit Ewigkeit belasten,
da keine Busse, keine Sühne
der Blindheit mich entwindet,
zur Rettung selbst ich auserkoren,
in Irrnis wild verloren,
der Rettung letzter Pfad mir schwindet! ...

Parsifal droht ohnmächtig umzusinken. Gurnemanz hält ihn aufrecht und senkt ihn zum Sitze auf den Rasenhügel nieder. – Kundry holt hastig ein Becken mit Wasser, um Parsifal zu besprengen

GURNEMANZ
Kundry sanft abweisend
Nicht doch! Die heil'ge Quelle selbst
erquicke unsres Pilgers Bad.
Mir ahnt, ein hohes Werk
hab er noch heut zu wirken,
zu walten eines heil'gen Amtes: –
so sei er fleckenrein,
und langer Irrfahrt Staub
soll nun von ihm gewaschen sein!

Parsifal wird von den Beiden sanft zum Rande des Quelles gewendet. Unter dem Folgenden löst ihm Kundry die Beinschienen, Gurnemanz aber nimmt ihm den Brustharnisch ab

PARSIFAL
sanft und matt
Werd heut zu Amfortas ich noch geleitet?

GURNEMANZ
während der Beschäftigung
Gewisslich; unsrer harrt die hehre Burg:
die Totenfeier meines lieben Herrn,
sie ruft mich selbst dahin.
Den Gral noch einmal uns da zu enthüllen,
des lang versäumten Amtes
noch einmal heut zu walten,
zur Heiligung des hehren Vaters,
der seines Sohnes Schuld erlag,
die der nun also büssen will,
gelobt' Amfortas uns. –

Kundry badet Parsifal mit demutvollem Eifer die Füsse. Er blickt mit stiller Verwunderung auf sie

PARSIFAL
zu Kundry
Du netztest mir die Füsse,
nun netze mir das Haupt der Freund!

GURNEMANZ
schöpft hierbei mit der Hand aus dem Quell und besprengt Parsifals Haupt
Gesegnet sei, du Reiner, durch das Reine!
So weiche jeder Schuld
Bekümmernis von Dir!

Während Gurnemanz feierlich das Wasser sprengt, zieht Kundry ein goldenes Fläschchen aus dem Busen und giesst seinen Inhalt auf Parsifals Füsse aus; jetzt trocknet sie diese mit ihren schnell aufgelösten Haaren

PARSIFAL
nimmt Kundry sanft das Fläschchen ab und reicht es Gurnemanz
Du salbtest mir die Füsse:
das Haupt nun salbe Titurels Genoss',
dass heute noch als König er mich grüsse!

Mit dem Folgenden schüttet Gurnemanz das Fläschchen vollends auf Parsifals Haupt aus, reibt dieses sanft und faltet dann die Hände darüber

GURNEMANZ
So ward es uns verhiessen;
so segne ich dein Haupt,
als König dich zu grüssen.
Du Reiner!
Mitleidvoll Duldender,
heiltatvoll Wissender!
Wie des Erlösten Leiden du gelitten,
die letzte Last entnimm nun seinem Haupt! –

PARSIFAL
schöpft unvermerkt Wasser aus der Quelle, neigt sich zu der vor ihm noch knienden Kundry und netzt ihr das Haupt
Mein erstes Amt verricht ich so:
die Taufe nimm,
und glaub an den Erlöser!

Kundry senkt das Haupt tief zur Erde, sie scheint heftig zu weinen

PARSIFAL
wendet sich um und blickt mit sanfter Entzückung auf Wald und Wiese, welche jetzt im Vormittagslichte leuchten
Wie dünkt mich doch die Aue heut so schön!
Wohl traf ich Wunderblumen an,
die bis zum Haupte süchtig mich umrankten,
doch sah ich nie so mild und zart
die Halme, Blüten und Blumen,
noch duftet' All' so kindisch hold,
und sprach so lieblich traut zu mir.

GURNEMANZ
Das ist Charfreitags Zauber, Herr.

PARSIFAL
O wehe, des höchsten Schmerzentags!
Da sollte, wähn ich, was da blüht,
was atmet, lebt und wieder lebt,
nur trauern – ach! – und weinen?

GURNEMANZ
Du siehst, das ist nicht so.
Des Sünders Reuetränen sind es,
die heut mit heil'gem Tau
beträufet Flur und Au:
der liess sie so gedeihen.
Nun freut sich alle Kreatur
auf des Erlösers holder Spur,
will ihr Gebet ihm weihen.
Ihn selbst am Kreuze kann sie nicht erschauen;
da blickt sie zum erlösten Menschen auf:
der fühlt sich frei von Sündenlast und Grauen,
durch Gottes Liebesopfer rein und heil.
Das merkt nun Halm und Blume auf den Auen,
dass heut des Menschen Fuss sie nicht zertritt,
doch wohl – wie Gott mit himmlischer Geduld
sich sein erbarmt und für ihn litt –
der Mensch auch heut in frommer Huld
sie schont mit sanftem Schritt.
Das dankt dann alle Kreatur,
was all da blüht und bald erstirbt,
da die entsündigte Natur
heut ihren Unschuldstag erwirbt ...

Kundry hat langsam wieder das Haupt erhoben und blickt, feuchten Auges, ernst und ruhig bittend zu Parsifal auf

PARSIFAL
Ich sah sie welken, die einst mir lachten;
ob heut sie nach Erlösung schmachten?
Auch deine Träne ward zum Segenstaue:
du weinest, – sieh! es lacht die Aue!


Er küsst sie sanft auf die Stirne. Glockengeläute, wie aus weiter Ferne

GURNEMANZ
Mittag: –
die Stund ist da.
Gestatte, Herr, dass dein Knecht dich geleite!

Gurnemanz hat seinen Gralsritter-Mantel herbeigeholt: er und Kundry bekleiden Parsifal damit. – Parsifal ergreift feierlich den Speer und folgt mit Kundry dem langsam geleitenden Gurnemanz. Die Gegend verwandelt sich sehr allmählich, ähnlicher Weise wie im ersten Aufzuge, nur von rechts nach links. Nachdem die Drei eine Zeitlang sichtbar geblieben, verschwinden sie gänzlich, als der Wald sich immer mehr verliert und dagegen Felsengewölbe näher rücken. – Dunkle gewölbte Gänge. Anwachsendes Glockengeläute. - Die Felswände öffnen sich, und die grosse Grals-Halle, wie im ersten Aufzuge, nur ohne die Speisetafeln, stellt sich wieder dar. Düstere Beleuchtung. – Von der einen Seite ziehen die Titurels Leiche im Sarge tragenden Ritter herein; von der anderen Seite die Amfortas im Siechbette geleitenden, vor diesem der verhüllte Schrein mit dem Grale

ERSTER ZUG
mit dem Gral und Amfortas
Geleiten wir im bergenden Schrein.
den Gral zum heiligen Amte,
wen berget ihr im düst'ren Schrein,
und führt ihr trauernd daher?

Während die beiden Züge
an einander vorbeischreiten

ZWEITER ZUG
mit Titurels Sarge
Es birgt den Helden der Trauerschrein,
er birgt die heilige Kraft,
der Gott einst selbst zur Pflege sich gab:
Titurel führen wir her.

ERSTER ZUG
Wer hat ihn gefällt, der, in Gottes Hut,
Gott selbst einst beschirmte?

ZWEITER ZUG
Ihn fällte des Alters siegende Last,
da den Gral er nicht mehr erschaute.

ERSTER ZUG
Wer wehrt' ihm des Grales Huld zu erschauen?

ZWEITER ZUG
Den dort ihr geleitet, der sündige Hüter.

ERSTER ZUG
Wir geleiten ihn heut, weil heut noch einmal
– zum letzten Male! –
will des Amtes er walten.

Amfortas ist jetzt auf das Ruhebett hinter dem Gralstische niedergelassen, und der Sarg davor niedergesetzt worden. Die Ritter wenden sich mit dem Folgenden an Amfortas

ZWEITER ZUG
Wehe! Wehe! Du Hüter des Grals!
Zum letzten Mal
sei des Amtes gemahnt!

AMFORTAS
sich matt ein wenig aufrichtend
Ja – Wehe! Wehe! Weh über mich!
So ruf ich willig mit euch.
Williger nähm ich von euch den Tod, –
der Sünde mildeste Sühne!

Der Sarg wird geöffnet. Beim Anblick der Leiche Titurels bricht Alles in einen jähen Wehruf aus

AMFORTAS
von seinem Lager sich hoch aufrichtend, zur Leiche gewendet
Mein Vater! –
Hochgesegneter der Helden!
Du Reiner, dem einst die Engel sich neigten: *4
der einzig ich sterben wollt,
dir – gab ich den Tod!
Oh! der du jetzt in göttlichem Glanz
den Erlöser selbst erschaust,
erflehe von ihm, dass sein heiliges Blut –
wenn noch einmal heut sein Segen
die Brüder soll erquicken,
wie ihnen neues Leben –
mir endlich spende den Tod!
Tod! Sterben ...
Einz'ge Gnade!
Die schreckliche Wunde, das Gift, ersterbe,
das es zernagt, erstarre das Herz!
Mein Vater! Dich ruf ich –
rufe du ihm es zu:
»Erlöser, gib meinem Sohne Ruh!«

DIE RITTER
drängen sich näher an Amfortas heran
Enthülle den Gral!
Walte des Amtes!
Dich mahnet dein Vater:
du musst, du musst!

AMFORTAS
springt in wütender Verzweiflung auf und stürzt sich unter die zurückweichenden Ritter
Nein! – Nicht mehr! – Ha!
Schon fühl ich den Tod mich umnachten,
und noch einmal sollt ich ins Leben zurück?
Wahnsinnige!
Wer will mich zwingen zu leben,
könnt ihr doch Tod mir nur geben?
Er reisst sich das Gewand auf
Hier bin ich, – die off'ne Wunde hier!
Das mich vergiftet, hier fliesst mein Blut:
heraus die Waffe! Taucht eure Schwerte
tief, tief – bis ans Heft! –
Auf! Ihr Helden:
tötet den Sünder mit seiner Qual,
von selbst dann leuchtet euch wohl der Gral! ...

Alles ist scheu vor Amfortas gewichen, welcher, in furchtbarer Ekstase, einsam steht. – Parsifal ist, von Gurnemanz und Kundry begleitet, unvermerkt unter den Rittern erschienen, tritt jetzt hervor und streckt den Speer aus, mit dessen Spitze er Amfortas' Seite berührt

PARSIFAL
Nur eine Waffe taugt:
die Wunde schliesst
der Speer nur, der sie schlug.
Amfortas' Miene leuchtet in heiliger Entzückung auf; er scheint vor grosser Ergriffenheit zu schwanken; Gurnemanz stützt ihn
Sei heil, entsündigt und gesühnt!
Denn ich verwalte nun dein Amt.
Gesegnet sei dein Leiden,
das Mitleids höchste Kraft
und reinsten Wissens Macht
dem zagen Toren gab! –
Parsifal schreitet nach der Mitte, den Speer hoch vor sich erhebend
Den heil'gen Speer –
ich bring ihn euch zurück! –
Alles blickt in höchster Entzückung auf den emporgehaltenen Speer, zu dessen Spitze aufschauend, Parsifal in Begeisterung fortfährt
Oh! Welchen Wunders höchstes Glück!
Der deine Wunde durfte schliessen,
ihm seh ich heil'ges Blut entfliessen
in Sehnsucht nach dem verwandten Quelle,
der dort fliesst in des Grales Welle!
Nicht soll der mehr verschlossen sein: –
Enthüllet den Gral – öffnet den Schrein!

Parsifal besteigt die Stufen des Weihtisches, entnimmt dem von den Knaben geöffneten Schreine den Gral und versenkt sich, unter stummem Gebete, kniend in seinen Anblick. – Allmähliche sanfte Erleuchtung des Grales. – Zunehmende Dämmerung in der Tiefe bei wachsendem Lichtscheine aus der Höhe

ALLE
mit Stimmen aus der mittleren sowie der höchsten Höhe
Höchsten Heiles Wunder:
Erlösung dem Erlöser!

Lichtstrahl: hellstes Erglühen des Grales. Aus der Kuppel schwebt eine weisse Taube herab und verweilt über Parsifals Haupte. Kundry sinkt, mit dem Blicke zu ihm auf, vor Parsifal entseelt langsam zu Boden. Amfortas und Gurnemanz huldigen kniend Parsifal, welcher den Gral segnend über die anbetende Ritterschaft schwingt. Der Bühnenvorhang wird langsam geschlossen


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