"乞食学生"

対訳

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翻訳について

  • こちらに掲載されているリブレットにはセリフ部分がないため、適宜日本語訳のほうに「ダイアローグ大筋」としてあらましを記しております。また、実際に歌われないナンバーは管理人の方にお願いして原語部分をグレー化していただきました。

あらすじ

  • オレンドルフ大佐は舞踏会の折り、美しいラウラに一目惚れし、肩にキスするが、そのお返しに扇で顔を叩かれてしまう。パルマティカが彼を嘲笑い、娘の夫には少なくとも侯爵でなければ認めないという手紙を送ったため、オレンドルフはいっそう激怒し、復讐を誓う。
  • 牢獄の庭。女たちが門前に押しかけ、政治犯として捕らわれている夫に会わせてほしいとすがっている。看守のエンテリヒははじめ渋るものの、ついにかわいそうになって囚人たちを出し、会わせてやる。そこにオレンドルフが視察にやってくるので、エンテリヒはあわてて囚人たちを戻す。しかし、オレンドルフは今はそれどころではなく、例の扇で叩かれた一件で頭がいっぱいである。オレンドルフは囚人の一人をラウラと結婚させて恥をかかせようと企み、エンテリヒから陽気な性格だと聞く二人の学生シモンとヤンを牢から出させる。二人は外に出てくると、持ち前の陽気さを発揮してユーモア賛歌を歌う。オレンドルフは二人を釈放し、シモンをヴィビスキー侯爵として、ヤンをその従者として連れて行くことにする。

訳者より

  • 作曲者のカール・ミレッカー(1842~1899)はヴィ―ンのオペレッタ作曲家。金細工師の息子として生まれ、13歳でウィーン大学に入学。16歳の時には早くもフルート奏者としてオーケストラに所属するまでになる。その後スッペの勧めで指揮者となり、その傍らオペレッタを次々と発表していった。スッペ、J.シュトラウス二世と並んでオペレッタの<金の時代>を築いた人とされ、現在まで名が残る作品としてはこの「乞食学生」と「ガスパローネ」がある。
  • このオペレッタの元になったのはブルワー=リットン(ヴァーグナーのオペラ《リエンツィ》の原作者でもある)の「リヨンの淑女」、およびフランスの作曲家アレヴィのオペラ「ギター弾き」とされる。特に「ギター弾き」は舞台がポルトガル、支配国がスペインであることを除けばほぼ「乞食学生」と似た筋書きである。実際、台本作者のツェルとジュネーは失敗に終わって忘れ去られたこのオペラの台本(作者はスクリーブ)を書き直す形で「乞食学生」を仕上げた。これをミレッカーが気に入って曲をつけ、こうして「乞食学生」は1882年12月6日、アン・デア・ヴィーン劇場で初演された。結果は大成功、ヴィ―ンでは現在に至るまで高い人気を誇っており、増田芳雄氏が2000年に書かれた論文、《ウィーンのオペレッタ》によれば、ヴィ―ン・フォルクスオーパーでの上演回数は「こうもり」「ウィーン気質」に続く第三位を誇っているという。

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乞食学生とは

  • 乞食学生の37%は乙女心で出来ています。
  • 乞食学生の26%は鉛で出来ています。
  • 乞食学生の18%は根性で出来ています。
  • 乞食学生の18%は鉄の意志で出来ています。
  • 乞食学生の1%は蛇の抜け殻で出来ています。
最終更新:2018年01月27日 23:40