"モーツァルトとサリエリ"

対訳(ラテン翻字版)

対訳(キリル文字版)

訳者より

  • ピーター・シェーファーの戯曲で映画にもなった「アマデウス」(1979)の影響で、昔から噂されていた宮廷楽長サリエリによるモーツァルトの毒殺説、実はこれを遡ることおよそ150年、ロシアの文豪プーシキンが1830年にこれを題材とした戯曲を書いているのです。サリエリが亡くなってわずか5年後のことでした。
  • プーシキンの戯曲は言葉が詩的に綴られているからでしょうか、そのまま手を加えられずにオペラ化されるものがいくつもありますが、この台本も1898年、リムスキー=コルサコフによってそのままの台本でオペラ化されております。登場人物がサリエリ(バリトン)とモーツァルト(テノール)の二人だけで地味な心理劇となっていますので、華やかで幻想的な魅力のリムスキーのオペラにあってはあんまり人気のない作品ではありますが(皮肉にもシェーファーの「アマデウス」がうけた1980年代にちょっとだけリバイバルがあったようです)、「レクイエム」をはじめとしたモーツァルトのメロディの断片が織り込まれ、けっこう面白い作品になっています。
  • ロシアオペラは私の語学能力不足から手を出さない方針ではあったのですが、プーシキンのこの戯曲、お手本になる邦訳もいくつかありましたしそれほど長くなかったので、今年の対訳プロジェクト「モーツァルト祭り」をお祝いするため取り上げてみることにしました。この時代からモーツァルトの天才がこのように見られていたというのはとても興味深いことだと思いましたし。

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@ 藤井宏行

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