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第1幕

(森。前景には岩の洞窟が部分的に見えており、舞台の左手では奥へとつながっており、右手では舞台の4分の3を占めている。自然に穿たれた洞窟の入口が森に向かって開いている。一つの入口は、右手で直接背景へとつながり、より大きなもう一つの入口は舞台袖につながっている。背後の壁に沿って左側には、大きな鍛冶屋のかまどがあり、石造りの自然な形をしている。人工物は、大きなふいごだけで、煙突は自然に岩の天井から突き出ている。きわめて大きな鉄床と、その他の鍛冶道具が置いてある。)



前奏曲と第1場
(ミーメ、ジークフリート)

<ミーメ>
(短いオーケストラ前奏曲の後に幕が開くと、ミーメが鉄床の傍に腰掛け、苛立ちを募らせながら、剣を金槌で鍛えている。だが、しまいには不機嫌そうに作業をやめる)

ひどい苦しみだ!無駄な骨折りだ!
わしがこれまで作り上げた最上の剣・・・
巨人の拳でさえ砕けなかったその剣が、
今わしが剣をこさえている
あの小うるさい若造にかかっては、
苦もなく粉々にされてしまう・・・
まるで子供のおもちゃみたいに!
(ミーメは不機嫌そうに剣を鉄床の上に放り投げ、やれやれと腰に手をやり、物思いにふけりつつ地面を眺める)
あの若造にすら、
壊すことのできない剣はある。
あいつも、ノートゥングの破片は、さすがに砕けなかった。
だから、この破片で剣を作れればいいのだが、
わしの持つ技術では、つなぎ合わせられなかったのだ!
もし、あの生意気な若造に、剣を与えてやれさえすれば、
これまで受けた数々の恥辱も、きっと報われるだろうに!
(ミーメは天を仰ぎながら、次第に頭を垂れて、物思いにふける)巨龍ファフナーは、
不気味な森に横たわり、
どすんと巨大な体を乗せて、
ニーベルングの宝を守っている。
だが、少年ジークフリートの力は、
ファフナーの体を打ち斃し、
ニーベルングの指輪を手中にするだろう。
その龍退治を実現するには、たった一つの剣さえあれば良い。
わしの欲望を叶えるためには、
ジークフリートがノートゥングを振るいさえすれば良いのだ。
だが、わしには作れない・・・
その剣が!ノートゥングが!
(ミーメは、剣を元の位置に置き、ものすごく不機嫌になって剣に金槌を打ちつける)
ひどい苦しみだ!無駄な骨折りだ!
わしがこれまで作り上げた最上の剣すら、
龍退治の実行には役立たない!
わしがなぜ、こんなに金槌を叩き続けているのか・・・
それは、あの若造に急かされているからだ。
あいつは、こんな剣など、苦もなく粉々にして、
何一つ作れないわしを、散々罵倒するのだ!
(すると、ミーメは金槌を取り落とす)

(森の野生児のような格好で、銀色の角笛を鎖にかけたジークフリートが、凄まじい勢いで森から帰ってくる。彼は、皮をなめして作った縄を、大きな熊に手綱のようにかけている。ジークフリートは、愉快そうにはしゃぎ回りながら、ミーメに向かって熊を追い立てる)

<ジークフリート>
ほらほら!かみつけ!かみつけ!
食っちまえ!食っちまえ!しかめっ面の鍛冶屋なんか!
(止まらない勢いで大笑いする)

(驚きのあまりミーメは剣を取り落とし、かまどの後ろに逃げ込む。ジークフリートはミーメがどこに逃げても、熊を連れて追い回す)


<ミーメ>
よせ!獣なんか!
一体わしがその熊に、何の用があるって言うんだ?

<ジークフリート>
一緒に帰ってきただけさ。
お前をこらしめるために、ちょうどいいと思ってね。
さあ、クマ!ミーメに剣のことを尋ねてみるんだ!

<ミーメ>
ひえっ!獣はよせ!
武器はできてる。
今日作ったばっかりだ。

<ジークフリート>
じゃあ、今日のところは、生かしておいてやる!
(ジークフリートは熊の手綱を解き、その手綱で熊の背中を一打ちする)
じゃあな!クマ!
もう用は済んだよ!

(熊は森の中へ走り去って行く)

<ミーメ>
(ぶるぶる震えながら、かまどの奥から姿を現す)
殺した熊を連れ帰るなら、まだしも分かるが、
なぜ生きたやつなど連れ帰るのだ?

<ジークフリート>
(大笑いしたあと、笑いをこらえながら、腰掛ける)
いい仲間がいないか探していたんだよ。
家に居るよりも、いい仲間をね。
深い深い森の奥で、
ぼくは高らかに、角笛の音を響かせた。
どっかに素敵で愉快な友だちがいないかと、
角笛の響きで探してみたのさ!
そしたら草むらから一匹の熊が現れて、
フーッとうなりながら、角笛の音に聞き入っていたので、
ぼくは、これからもっといいやつが見つかるとしても、
お前よりは、よっぽどこの熊が好きになった。
だから、この熊を、丈夫になめした皮を手綱代わりに、
ずるいお前に、剣の質問をさせに連れてきたのさ。
(ジークフリートはさっと立ち上がり、鉄床のほうへと歩み寄る)
<ミーメ>
(ミーメは、ジークフリートに渡すために剣を持ち上げる)
わしは切れ味鋭い武器を作ったばかりだ。
これならお前も満足だろう。

(ミーメは、おびえるように剣を手にするが、ジークフリートは勢いよくそれをつかみ取る)

<ジークフリート>
切れ味が良いからって、何の役に立つ!
堅い鋼(はがね)で出来ていなければ!
(手で触って、剣を吟味する)
なんだい!このでたらめなおもちゃは!
こんな弱っちい金釘が、剣だってのかい?
(ジークフリートが剣を鉄床の上で粉々に砕くと、周囲に破片が飛び散る。ミーメは驚いて飛びのく)
また粉々になっちまった・・・この能無しめ。
お前の頭も粉々にぶち割ってやりたいよ!
大ボラ吹きめ!まだこれ以上ホラを吹くつもりか?
お前は話していたよな。巨人族のこと。彼らとの激戦のこと。
勇敢な行為のこと。立派な武器のこと。
ぼくのために武器を作る、剣を鍛えると言って、
ずいぶん自分の腕を自慢して、
すぐにも立派な剣ができるみたいに言っていたじゃないか。
なのに、お前の作ったものを
実際ぼくが手にしてみると、
つかんだだけで、がらくたみたいに潰れてしまう!
お前がそんなにもみすぼらしい奴でさえなかったら、
お前の武器で、お前自身を粉々にしてやりたいぐらいだ。
愚かな老いぼれの小びとめ!
こんなイヤなことは、もう終わりにさせてくれ!

(ジークフリートは、たけり狂いながら、舞台右脇の石造りのベンチに腰掛ける。その間、ミーメは慎重にジークフリートをかわしながら)

< >
手も付けられぬ荒れ狂いようだな・・・
だがな、恩知らずは、良くないことだぞ!
お前みたいなワガママ小僧の願いを、
全て叶えてやれないからと言って、
わしがお前にしてやった良いことまでも、
あっさりと忘れてもらっちゃ困る!
思い出さないかい?
わしはお前に「感謝」を教えてやったろう?
昔お前に良くしてあげた者の言うことに、
お前は喜んで従う義務があるということだ。
(ジークフリートは不機嫌そうに顔を壁のほうへ向け、ミーメには背中を向ける)
さあ!もう一度聞くんだ!
(ミーメは困惑して立ちすくんでいたが、やがて台所のかまどの傍に行く)
何か食べたいんじゃないのか?
串から焼肉を抜いて来ようか?
煮汁は飲まないのか?
お前のために煮立てておいたのだが。

(ミーメはジークフリートに食事を差し出すが、ジークフリートは振り向きもせず、汁の入った鍋も、焼いた肉も手で払いのける)

<ジークフリート>
肉なんか自分で取る!
汁はお前ひとりで飲め!

<ミーメ>
(ミーメは傷ついたように立ちすくみ、悲しそうな金切り声で)
せっかく愛情を注いでやったのに、その報いがこれか!
あんなに面倒を見てあげたのに、その礼がこれか!
わしは、おしゃぶりしていた赤ん坊を一から育て、
虫のように小さな体を着物でくるんでやった。
食べ物や飲み物を作ってやり、
まるで自分の肌と同様に、大切に守ってやった。
わしがどれほど、お前の成長ぶりを見守っていたことか・・・
楽に眠れる寝床を作り、
おもちゃと、よく響く角笛とをこしらえてやった。
喜ぶお前を見るために、わしは自ら苦労を買って出た。
お前に知恵がつくよう教育し、
役に立つ知識を授けてやったのだ。
わしが家にいて、あくせく働いている間、
お前は気の向くまま、外を駆け回っていた。
この年取った哀れなわしは、ひたすらお前のためだけに、
苦労を忍び、骨身をすり減らしてきたのだ。
(むせび泣きながら)
だが、こんな苦労の代償として、わしが得たものは、
ただ短気な若造にいびられ、憎まれることだったとは!
(むせび泣く)
(ジークフリートは振り返り、ミーメの目をのぞき込もうとするが、ミーメはジークフリートの視線に感づくと、おずおずと視線を逸らそうとする)

<ジークフリート>
ミーメ・・・お前はたくさんのことを教えてくれたし、
いくらかは、ぼくも学ぶところはあった。
だが、お前が教えたかった最も肝心なことを、
ぼくは、まるで学び取れなかった。
それは、どうすればお前を好きになれるか、ということさ。
お前が持ってくる食べ物や飲み物に、
ぼくは吐き気しか感じない。
ぐっすり眠れる寝床を用意したと言うが、
かえって眠りが浅くなってしまう。
知恵をつけてやりたいと言うが、
むしろ、何も知らない愚か者でいいんだ。
目を覚まして、お前を見るが早いか、
ぼくにはお前のやること全てが不快になる・・・
お前が、立っても、うろちょろしても、
うなずいても、目配せしても、
ぼくは、こんな奴の首根っこをつかんで、
息の根を止めてやりたくなるんだ!
ミーメ、それがお前を好きになろうとした結果さ。
お前が利口者だと言うのなら、どうか教えてくれ。
ぼくがいくら考え抜いても、答えを出せなかったことを。
ぼくはどうして、いつもお前のもとを離れようと
森に駆け込むのに、また帰ってきてしまうんだろう?
お前なんかより、森の獣たちのほうが、よっぽど大切なのに・・・。森の木も、鳥も、小川の魚も、
お前なんかより、よっぽど大好きなのに・・・
それなのに、ぼくはなぜここに戻って来てしまうんだろう?
分かっていたら教えてくれ。

<ミーメ>
(やや距離を置いて、いかにも親しげにジークフリートに向かい合って座る)
そら。お前・・・そのこと一つ取っても、
お前がわしを大事に思っていることは一目瞭然じゃ。

<ジークフリート>
(笑い出して)
好きになんかなれるものか。
そんなに簡単に忘れないでくれ!

<ミーメ>
(思わず後じさりして、また脇の方に腰を下ろして、ジークフリートに向かい合う)
そんなことを言うのは、お前が粗野で乱暴なせいだ。
お前も、そろそろ悪さを控えにゃならん年頃だぞ。
いいか・・・若者は、
親の住む場所を慕うものだ。
慕う気持ちこそ、愛なのだ。
つまり、そんなにも、お前はわしを求めているわけだ。
そんなにミーメを愛しているし、
愛さずにはいられないのだ!
親鳥は、ひな鳥のために、
巣に餌を持って帰るものだ・・・
ひな鳥に翼が生えるまではな。
まさにそれと同じことを、
知恵者のミーメは、
子どもにしてやったわけだよ!

<ジークフリート>
おい、ミーメ、そんなにお前に知恵があるなら、
もう一つだけ教えてくれ!
春になると小鳥は楽しげに歌い、
一羽の鳥が、もう一羽に誘いかける。
それについて、ぼくが尋ねた時、
お前の答えは、こうだった・・・
あれが男と女なのだと。
小鳥たちは、互いに体を寄せ合い、
片時も離れず、
いっしょに巣を作り、
その中で卵を抱く。
ひな鳥が生まれると、
二羽の親鳥は、ひなの世話をする。
そういえば、草むらのシカだって二匹で休んでいるし、
キツネやオオカミのような獣だって、そうしている・・・
男は食べ物を巣に持ち帰り、
女は子どもに乳を飲ませる。
それを見て、ぼくには、愛とは何かがよく分かった。
だから、決して母親から子ども達を奪ったりはしなかった。
なあ、ミーメ・・・
お前の愛する妻は、一体どこにいるんだ?
ぼくが母さんと呼べる女性は、どこにいるんだ?

<ミーメ>
(怒って)
なんだと?バカめ!ああ・・・ここまでバカ者だったとは!
お前は、鳥でもキツネでもないじゃないか?

<ジークフリート>
「おしゃぶりしてた赤ん坊を、一から育て、
虫のように小さな体を着物でくるんだ」んだろ?
じゃあ、その「虫」の場合はどうだったんだ?
まさか母親なしで、ひとりでに生まれたわけじゃないだろう?

<ミーメ>
(困り果てて)
いいか・・・わしの言うことを信じるのじゃ。
わしはお前の父と母を兼ねているのだ。

<ジークフリート>
ウソをつけ!このペテン師め!
有難いことに、ぼくは気づいたんだ・・・
子供は、親に似るのだということに。
澄んだ小川のほとりを歩いていると、
木々も獣たちも、
お日さまも雲も、皆あるがままの姿で、
水面(みなも)に、きらきらと映っていた。
その中にぼく自身の姿が見えた時、
ぼくの見かけは、お前とは似ても似つかなかった。
まるで、陽射しにきらめく魚とカエルほどに違っていたが、
魚がカエルから産まれることは、絶対にない!

<ミーメ>
(ひどく腹立たしげに)
何という、つまらないことを考えるのだ!

<ジークフリート>
(ますます勢いづいて)
そう・・・今やっと分かったぞ。
前から、ずうっと考えがまとまらなかったことが。
なぜぼくは、お前のもとを離れて、
森に駆け込んでも、結局戻って来てしまうのか?
(勢いよく立ち上がる)
それは、まず、お前に聞く必要があるからだ・・・
ぼくの父さんと母さんが、誰なのかを!

<ミーメ>
(ジークフリートの問いをかわすように)
父さんだと!?母さんだと!?
何という、くだらない質問だ!

<ジークフリート>
(ミーメの喉首をつかまえて)
じゃあ、こうするしか、
知る手立てはない。
大人しくしていても、何も得られないとすれば!
ぼくが反抗するのは、お前のせいだぞ。
言葉では無理だとすれば、
力ずくでも、ならず者の口を割らせねば!
さあ、本当のことを言え!けがらわしい奴め!
ぼくの父さん母さんは誰なんだ?

<ミーメ>
(ミーメがようやくうなずき、手でやめろと合図をする。ジークフリートはミーメを放す)
わしの命を取ろうってのか!
よせ!そんなに知りたいのなら、
わしの知っていることを全部教えてやろう。
ああ・・・何と恩知らずな悪童だ!
さあ、よく聞け・・・それでも、お前はわしを嫌う気か!?
わしは、お前の父親でも親戚でもない。
それなのに、わしはお前に恩を施しているのだ!
お前とは赤の他人なのに、お前の唯一の友となり、
ひとえに同情の念から、お前をここに住まわせているのだ。
こんな結構なお返しを受けるいわれはない!
あるいは、感謝を期待するわしがバカなのか?
かつて、ある女が、泣きながら、
鬱蒼とした森に横たわっていた。
わしは、その女を助けて、この洞窟に連れて来て、
かまどのそばで暖めてやった。
女は腹の中に赤ん坊を身ごもっていて、
悲しみに暮れながら、ここでその子を産み落とした。
女は、産みの苦しみに、のたうち回り、
わしはできる限りの手助けをした。
だが、苦しみは深すぎた!女は死んだ。
だがジークフリート・・・お前は命拾いしたのだ。

<ジークフリート>
(物思わしげに)
つまり、ぼくのために、お母さんは死んだんだな・・・?

<ミーメ>
女は、お前の世話をわしに委ねた。
わしは喜んで引き受けた。
それからというもの、このミーメ様の努力の数々。
善良なこのわしが、何と苦労を重ねたことか!
"”おしゃぶりしていた赤ん坊を
一から育て・・・”"

<ジークフリート>
もう全てを思い出したんだろう!?
さあ、教えてくれ・・・なぜぼくの名はジークフリートなんだ?
<ミーメ>
母親がわしに頼んだのだ・・・
お前をそう名付けるようにとな。
「ジークフリート」と名付ければ、強く美しく育つだろうと。
”虫のように小さな体を、わしは着物でくるんでやった・・・”

<ジークフリート>
じゃあ、ぼくの母さんは何て名だったんだ?

<ミーメ>
知らん!ほとんど覚えておらん!
”食べ物や飲み物を作ってやり・・・”

<ジークフリート>
いや、思い出してもらわねば!

<ミーメ>
忘れちまったかな?いや・・・待てよ!
たしか、ジークリンデだったような気がする。
お前の世話をわしに委ねた女の名は。
”まるで自分の肌と同様に、大切に守ってやった・・・”

<ジークフリート>
(ますます急かすように)
ならば、ぼくの父さんの名は?

<ミーメ>
(無愛想に)
わしは一度も会ったことがないんだぞ。

<ジークフリート>
だが、母さんが、その名を口にしただろう?

<ミーメ>
お前の母親は言っていた・・・父親は殺された、とな。
だから、父無し子のお前が、わしに委ねられたのだ。
"”わしがどれほど、お前の成長ぶりを見守っていたことか・・・楽に眠れる寝床を作り・・・”"

<ジークフリート>
やめてくれ!いつもの鳥の子育ての歌なんか!
お前の言ったことが信用できる話で、
作り話でないと言うのなら、
何か証拠を見せてくれ!

<ミーメ>
このうえ、まだ何か証拠が必要だって?

<ジークフリート>
耳で聞くだけで信じられるものか。
目で見て初めて信用できる。
お前の話には、何か証拠がないのか?

<ミーメ>
(しばらく考えた後、真っ二つに割れた剣の破片を持ってくる)
これは、お前の母親がわしにくれたのだ。
お前を育てるわしの苦労と支出と手間に対する
ささやかな報酬としてな。
見てみろ!この砕けた剣を!
お前の母親はこう言った・・・お前の父親は、
最後の戦いで斃れた時、この剣を振るっていたのだ、と。

<ジークフリート>
(感動に震えながら)
ならば、この破片をぼくのために鋳直してくれ・・・
立派な剣にして、存分に振り回したいんだ!
さあ!急げ!ミーメ!
早くしてくれ。
お前が立派な仕事ができるのなら、
今こそお前の技を見せてくれ!
つまらないおもちゃで、ぼくをがっかりさせないでくれ。
この破片だけに望みを置くんだ!
もしもお前が怠けて、この破片をうまくくっつけられず、
くだらないことにかまけて、固い鋼(はがね)に直せなければ、卑怯なお前の体は、このぼくが叩き割り、
ぼくが掃除してやることになるぞ!
ぼくは決めたんだ!
ぼくは、今日のうちに、その剣を手にする!
その武器を今日のうちに手に入れるのだ!

<ミーメ>
(驚いて)
その剣で、一体、今日何をしようってんだ?

<ジークフリート>
この森から、広い世間へ出て行って、
もう二度と戻らないつもりさ!
なんて愉快なんだろう・・・自由になれたなら。
もう何もぼくを縛ったり、強制したりするものはない!
お前がぼくの父さんでない以上、
ぼくの故郷は、遙か彼方にあるんだ。
ぼくの家は、お前のかまどじゃない。
ぼくの天井は、お前の家の屋根ではない。
魚が川の中を元気に泳ぎ回るように、
スズメが自由に飛び立つように、
ぼくはここから飛び立ち、おさらばするのさ。
風のように、森を飛び越え、
ミーメ、お前なんかには二度と会わないのさ!

(ジークフリートは勢いよく森へと走り去って行く)

<ミーメ>
(極度の不安に駆られて)
待て!おい!どこへ行く?
(森の中へと、声を絞って叫ぶ)
おい!ジークフリート!ジークフリート!おい!
(ミーメは、しばらく驚いた顔で、勢いよく去って行くジークフリートの姿を目で追っていたが、やがて鍛冶仕事に戻ると、鉄床の後ろに腰を下ろす)
あいつ、行っちまった!わしは、また、ここに座ってる・・・
古い悩みの上に、新たな悩みまで加わった。
板挟みもいいところだ・・・!
どうしたら、切り抜けられるんだ?
どうしたら、あいつをつかまえておけるんだ?
ファフナーのねぐらに、あいつを連れて行くにはどうしたらいい?裏切りの鋼の破片をつなぎ合わせるにはどうしたらいい?
あの純正な鋼は、どんな暖炉の炎でも燃やせないし、
どんな小びとの金槌も、あの硬さには太刀打ちできない。
(金切り声で)
ニーベルングの妬みも、
苦心と汗も、ノートゥングを作る役には立たん。
どうしても、この剣を完成させることができんのだ!

(ミーメは絶望し切って、鉄床の後ろの腰掛けの上にくずれ落ちる)

第2場
(さすらい人、ミーメ。さすらい人としてのヴォータンが、洞穴の奥の扉から入ってくる。さすらい人は、丈の長い藍色のマントを羽織り、杖の代わりに槍を手にしている)




<さすらい人>
お元気かな!利口な鍛冶屋よ!
歩き疲れた客を、
お宅のかまどで休ませてもらえぬか!

<ミーメ>
(びっくりして飛び上がる)
こんな人里離れた森で、一体誰がわしを訪ねて来るのだ?
こんな淋しい林の中で、誰がわしを追ってきたのだ?

<さすらい人>
(きわめてゆっくりとだが、常に一歩ずつ近寄りながら)
わしは世間では「さすらい人」と呼ばれている。
ずいぶん長いことさすらってきたものだ。
この大地の表面を、もう何度も行き来したものだ!

<ミーメ>
それなら、もっと行き来して、
こんな所で休みを取らないでくれ。
世間に「さすらい人」と呼ばれるぐらいなら!

<さすらい人>
善良な者たちは、わしを客人として遇し、
多くの者たちが、わしに施し物を恵んでくれる。
だが悪い奴ならば、逆に不幸の到来を恐れねばならんのだ。

<ミーメ>
我が家には、もともと不幸が住みついている・・・
哀れなわしの不幸を、もっと増やすつもりか?

<さすらい人>
(ゆっくりとミーメに歩み寄りながら)
深く物事を究めたわしは、多くの認識を手に入れた・・・
だからこそ、多くの者に、大切なことを示し、
心をむしばむ苦悩を
取り払うことができるのだ。

<ミーメ>
お前は知恵をめぐらせて追跡し、
何かと探し回っているようだが、
ここでは、追跡する者も、探す者も必要ない。
わしは独りきりでいたいのだ。
気ままな旅人など、さっさと立ち去ってくれ。

<さすらい人>
(また少し前に進み出る)
自分の利口さを自惚れている多くの者は、
えてして何が本当に必要なのか知らないものだ。
役に立つ助言を請われれば、
わしが宿代代わりに、知恵を授けてやると言うのに。

<ミーメ>
(さすらい人が近づくのを見て、ますます不安になる)
多くの者は無駄な知識ばかり仕入れているが、
わしは、わしにちょうどいいぐらいの知恵を持っている。
(さすらい人は、ついに、かまどの傍にまで達する)
わしは、わしの持つ知恵で十分。
これ以上は何も必要ない。
利口なお前にこそ、帰り道を教えてやろうか!

<さすらい人>
(かまどの傍に腰を下ろす)
わしは、このかまどの傍に腰掛け、
わしの首を
知恵比べの担保に差し出そう。
わしの首は、お前のものだ。
もう、お前のものになった以上、
お前の得になることを
何も聞き出せなかったら、
わしの首を代わりに差し出そう。

<ミーメ>
(ミーメは、最後のセリフに驚いて、口をあんぐり開けながら、さすらい人を見つめていたが、いまやぶるぶると震え始め、いかにも小心そうに独り言を言う)
どうやったら、この風来坊を追い出せるんだ?
何か答えに窮する質問を考え出さねば。
(窮地に追い込まれたかのように、気力を振り絞って)
ならば、かまどを貸す代わり、お前の首を担保に取ろう。
無事に首を取り戻せるよう、必死で考えろ!
3つ質問するぞ。

<さすらい人>
3つとも答えてやろうではないか。

<ミーメ>
(気持ちを集中させ、考え込む)
お前は、この大地の表面を、
もう何度も行き来したと言う!
ずいぶん世界をさすらってきたのだと・・・
それならば、ずばり答えてみよ。
大地の底には、いかなる種族が住んでいるのだ?

<さすらい人>
地底に住む種族・・・それはニーベルング族だ。
彼らの国は、ニーベルハイムと言い、
住んでいるのは、小さく黒い妖精たちだ。
妖精達の親玉アルベリヒは、かつて支配者として君臨していた!魔力を放つ指輪で強制し、
アルベリヒは、この勤勉な種族を飼い慣らし、
輝くばかりの宝の山を
自らのために積み上げさせた。
アルベリヒの目的は、宝の力で世界を支配することだったのだ。2つ目の質問は何だ?・・・小びとよ。

<ミーメ>
(ますます深く考え込みながら)
なるほど・・・さすらい人よ・・・
お前は大地のヘソの穴については、よく知っているわけだ。
ならばズバリ答えてみよ。
大地の背とも言うべき地表には、どんな種族が住んでいる?

<さすらい人>
地表にでんと居座っているのは、
巨人族だ。
彼らの国は、リーゼンハイム(巨人の住みか)と言う。
ファゾルトとファフナー・・・あの乱暴な紳士どもは、
ニーベルングの権力を嫉み、
莫大な財宝を奪い取り、
ニーベルングの指輪をも手に入れたのだ。
だが、指輪をめぐって兄弟同士で争い、
ファゾルトは打ち殺され、
ファフナーが凶暴な龍の姿に変身して、財宝を守っている。
さて、3つめの質問は何かな?

<ミーメ>
(ぼうっとしてしまい、うわの空で)
良く知ってるな・・・さすらい人よ・・・
起伏の激しい地表のことも・・・。
それならば、教えてくれ。
あの雲の彼方の高みには、どんな種族が住んでいる?

<さすらい人>
雲の彼方の高みには、神々が棲んでおり、
彼らが集う宮殿の広間は、ヴァルハラと言う。
彼らは、光の妖精とも言うべき者たちで、
光の精の代表(リヒト・アルベリヒ)たるヴォータンが、その一族を率いている。
ヴォータンは、世界樹の神聖な枝から、
槍のつかを伐り出した。
世界樹の幹は枯れてしまうが、槍は枯れることはない。
その槍先で、ヴォータンはこの世界を封じ込めている。
神聖な契約を表す信義のルーネ文字を、
ヴォータンは槍のつかに刻み込んだ。
そして、世界の支配権を掌中に収め、
拳に握るその槍を
振るっているのだ。
ニーベルング族の軍勢も、その槍には屈服し、
巨人族も、その威力に飼い慣らされる。
彼らは皆、その槍の持ち主である強き神に、
永遠に従い続けるのだ。
(さすらい人が、何気ないふうに地面を槍でドンと叩くと、弱い雷鳴が聞こえてくるので、ミーメは仰天する)

さあ、どうだ?利口な小びとよ。
わしは、質問の謎解きができたかな?
わしの首はつながったかな?

<ミーメ>
(槍を持つさすらい人の姿をまじまじと見つめた後、今度は激しい不安に襲われて、取り乱したまま鍛冶道具を探すと、臆病そうにそっぽを向く)
さすらい人よ・・・お前はもう謎解きもできたし、首もつながった。だからもう、どこへなりとも行ってくれ!

<さすらい人>
もっと知って得になることを、
お前は聞くべきだったのだが・・・。
わしの首を賭けた以上、それは保証されていたのにな。
お前は、何が自分に役立つ情報であるかを、
まるで把握していないようだな。
ならば、今度はわしがお前の首を担保に取るぞ。
お前がわしを適当にあしらおうとしたせいで、
わしはかまどで暖を取るために
自分の首を賭けねばならなかった。
だから、賭け事の決まり上、今度はわしの番だ。
3つの質問に答えるのは、そうたやすくはないがな。
さあ、ミーメ、元気を出せ!

<ミーメ>
(きわめておずおずと、ためらい続けていたが、ついには凄まじい諦めの境地にたどり着き、自分を抑えると)
もうわしは故郷を離れて久しい。
母の胎内から転がり落ちてから、
もう久しい。
ヴォータンの眼がわしを照らし、
わしの洞穴を覗き込んだ以上、
わしが母から受け継いだ知恵など、
ヴォータンに敵うはずもない。
だが、わしにも、幾ばくかの知恵はある!
さあ、質問してみよ!さすらい人よ!
何とかして、この小びとの首をつなぐ幸運も、
決して無いとは言えまいて。

<さすらい人>
(再びゆっくりと腰を下ろす)
では、正直者の小びとよ。
まず1つめの問いに答えてみよ。
ヴォータンが手酷い仕打ちを加えながらも、
その実、最も心から愛しているのは、
どの種族だ?

<ミーメ>
(元気が出てきて)
わしは、勇者達の一族について、ほぼ何も知らぬが、
その問いには答えられる。
ヴェルズング族こそ、ヴォータンが望みをかけた一族で、
たとえ無慈悲な仕打ちをしようとも、
自ら生み出し、こよなく愛した一族なのだ。
ヴェルゼから生まれたジークムントとジークリンデは、
激しい絶望の定めを背負った双子の兄妹。
彼らが産んだのがジークフリート・・・
ヴェルズング族の最強の一粒種だ。
さすらい人よ・・・まずは、わしの首はつながったかな?

<さすらい人>
(機嫌よく)
何ともみごとに、種族の名前を言い当てたものだ。
なんと利口でずる賢い奴だ!お前というやつは!
1つ目の問いには合格だ。
では、小びとよ・・・2問目に答えてみよ。
賢いニーベルングがジークフリートの面倒を見るのは、
ジークフリートにファフナーを斃させて、
あの指輪を奪い取り、
ニーベルングの宝の持ち主になりたいからだ。
では、ジークフリートが振るう剣の名は、何と言う?
ファフナーを打ち殺すために必要な剣は。

<ミーメ>
(ミーメは、次第に自分の現状を忘れて、今の話題に夢中になり、嬉しそうに両手をすり合わせる)

誰もがうらやむその剣の名は、ノートゥング。
ヴォータンは、その剣をトネリコの幹に突き刺し、
それを幹から引き抜く男に、
その剣が手に入るようにしたのだ。
最強の勇者さえ誰もできなかったことを、
向う見ずなジークムントだけが成し遂げた。
ジークムントは、闘いの中で、その剣を振るったが、
ヴォータンの槍が剣を打ち砕いた。
こうして、その破片は、賢い鍛冶屋が持っているのだ。
なぜなら、ヴォータンの剣によってのみ、
あの向う見ずで愚かな若造ジークフリートは、
龍を退治できると知っているからだ。
(非常に嬉しそうに)
またも、わしの首はつながったようだな。

<さすらい人>
(笑いながら)
お前は、知者の中の知者だな。
知恵比べでお前に敵う者などいるだろうか?
だが小びとのお前が、かくも賢く、
子供っぽい勇者を利用して、
自分自身の目的を果たさせようとしても、
3問目には、ぎくっとするに違いない!
さあ、答えよ!知恵ある刀鍛冶よ・・・
その堅い破片をつなぎ合わせて、
名剣ノートゥングを鍛えるのは誰であろう?

<ミーメ>
(極度に慌てふためいて、飛び上がる)
破片だと!剣だと!
ああ、何てこった!目まいがする!
どうすればいい?
妙案はないか?
いまいましい剣だ!お前を盗んだせいで!
わしは、苦痛と苦難にがんじがらめだ!
いつまで経っても、鋼は硬いままで、
ハンマーですら曲げられない。
鋲も、はんだも、わしの助けにはならない!
(ミーメは狂ったように、手当たり次第に道具を投げつけると、正真正銘の絶望に陥る)
最も熟練した鍛冶屋のわしにすら、妙案が浮かばないとは!
わしに作れない以上、
誰に剣を作ることができようか?
どこかに奇蹟が転がってるとでもいうのか?

<さすらい人>
(悠然と、かまどの傍から立ち上がり)
お前はわしの求めに応じて3度質問し、
わしも3度、正しい答えを返した。
お前は、遙か彼方のつまらぬことばかり質問して、
自分に直接役立つことは、
全く思いつかなったというわけか。
さて、お前は正気を失ったようだから、わしが答えてやろう。
いっぱい脳味噌が詰まったお前の頭は、もはやわしのものだ!
聴くがいい・・・ファフナーの強力なライバルにして、
今は絶望に沈む小びとよ!
「恐怖を知らない者だけが
ノートゥングを新たに鋳直すことができる」のだ。
(ミーメは、目を丸くしてさすらい人を見つめ、さすらい人は戸口へと去っていく)
知恵の詰まったお前の頭は、今日はそのままにしておこう。
「恐怖を学ばなかった者」が、
いずれお前の首を切り落とす時まで待っていてやろう!

(さすらい人は、静かに笑いながら顔を背け、素早く森の中へと消え去っていく。ミーメは、まるでもう殺されてしまったかのように、鉄床の後ろの椅子の上にへたり込んでいる)

第3場
(ミーメ、ジークフリート)

<ミーメ>
(ミーメは陽射しに照らされた森を真っ直ぐに見つめていたが、やがてぶるぶると激しく震え始める)
いまいましい光だ!
あそこで燃えているのは何だ?
ゆらゆら、きらきら、
ちらちら、ざわざわ、
たゆたい、ただよい、
あちらこちら揺らめいているものは、何なんだ?
きらっと、ぴかっと、光っているぞ・・・
赤い陽差しを浴びながら!
がやがや、ぶんぶん、ざわざわと、
何が一体、うなるんだ?
ごうごう、ぐらぐら、ぱちぱちと、
はぜて、こっちに向かって来るぞ!
森を二つに切り裂いて
わしに、ぴったり狙いをつけとる!
(ミーメは驚愕のあまり棒立ちになる)
奇怪な口が、わしを八つ裂きにしていく。
大きな龍が、わしを捕らえる!
ファフナーだ!ファフナーだ!

(ミーメは大声で叫びながら、幅の広い鉄床の後ろに、へたり込む)

<ジークフリート>
(ジークフリートが、森の茂みの中からいきなり現れるが、まだ舞台の後方にいて、ポキポキ折れる枝で彼の動きが分かるぐらいである。ジークフリートは、そこから呼びかける)
おい!この怠け者め!
仕事は終わったのか!?
(ジークフリートは洞窟の中に入り、怪訝そうに立ち止まる)
さあ!剣はどうなったんだ?
鍛冶屋よ、どこにいるんだ?
逃げちまったのか?
おおい!ミーメ!泣き虫ミーメ!
どこだ?どこに隠れてるんだ?

<ミーメ>
(鉄床の陰から、ぼそぼそ声で)
お前か?坊主?
今度は一人か?

<ジークフリート>
(大笑いして)
なぜ鉄床の後ろに?
おいおい?そんなとこで何を作る気だ?
ぼくの剣を研いでいたのかい?

<ミーメ>
(極度に混乱し、放心し切ったように、姿を現す)
剣?剣だと?
どうして、わしに作れるものか?
"「恐怖を知らない者だけが
ノートゥングを新たに鋳直すことができる」んだぞ。"
わしは、それを作るには、余りに賢すぎるのじゃ!

<ジークフリート>
(激しく)
お前はぼくに忠告しようとしてるのか?
それとも、ぼくに助言してほしいのか?

<ミーメ>
(相変わらず混乱かつ放心しつつ)
助言など、どうやって聞き取れよう?
知恵の詰まったこの頭脳を、わしはもう賭けで失ったのだ。
(目の前をじいっと見つめつつ)
首を切られちまった・・・失くしちまった・・・
「恐怖を学ばなかった者」の手に委ねられてしまった。

<ジークフリート>
(物凄い勢いで)
ぼくをごまかすつもりか?
逃げるつもりか?

<ミーメ>
(次第に正気を取り戻しながら)
逃げられるものなら逃げたいよ・・・
「恐怖」を知っている者が相手でさえあれば!
だが、わしは、この子に学ばせられなかった!
バカなわしは、唯一わしに役立つことを忘れていたのだ。
わしを愛することすら、
うまく学ばせられなかったのに、
この上、どうやって「恐怖」をこの若造に教えられよう?

<ジークフリート>
(ミーメをつかんで)
おい!手伝ってやろうか?
今日はどんな武器を磨こうってんだ?

<ミーメ>
ひたすらお前のことのみを心にかけ、
物思いに暮れて、
お前に大事なことを伝える方法を考えていたのだ。

<ジークフリート>
(大笑いして)
椅子の真下に潜りながら、
どんな大事なことを考え出したって言うんだ?

<ミーメ>
(さらに落ち着きを取り戻しながら)
わしは、お前のために「恐怖」を学んだのだ。
愚かなお前に教えてやろうと思ってな。

<ジークフリート>
(落ち着きながらも、首をひねりながら)
「恐怖」って何だい?

<ミーメ>
そんなことすらまだ知らないくせに、
この森を離れて、
広い世間に飛び出すつもりか?
最強の剣とて何の役に立つだろう?
お前が「恐怖」を知らないならば。

<ジークフリート>
(いらいらして)
またインチキな話じゃないだろうな?

<ミーメ>
(ますます親しげにジークフリートにすり寄りながら)
わしは、お前の母親に成り代わって話すのじゃ。
今こそ約束を果たす時じゃ。
お前が「恐怖」を学ばぬまでは、
策略渦巻く世間に、お前を送り出すわけにはいかぬ・・・

<ジークフリート>
(激しく)
「恐怖」とは技なのか?
ぼくの知らない技なのか?
早く言え!一体「恐怖」とは何だ?

<ミーメ>
お前にはこんな体験はないかい?
真っ暗な森の中で、暗い場所に夕べの光がともる時、
がやがや、ぶんぶん、ざわざわと、
激しい音がごうごううなり、
鬼火がゆらゆらと飛び交い、
ぶわんぶわんと雑音が体を取り巻いて高まり、
体の隅々を、ゾクッとするようなものが
走って行くのを感じたことはないかい?
カッカとしたり、ヒヤリとするものに、体が揺さぶられ、
胸の中がバクバクふるえ、
心臓が早鐘を打ち、飛び出そうになったことはないかい?
もし、まだ感じたことがないならば、
お前は「恐怖」とは縁が無かったということだ。

<ジークフリート>
(考え込むように)
何とも奇妙な話だなあ!
ぼくの心臓は、いつもガッチリしっかりしてる。
ゾクゾクするとか、
カッカするとか、ヒヤヒヤするとか、
熱くなるとか、揺れるとか、
早鐘のように打つとか、バクバクするとか、
そんな震える思いがあるなら、喜んで経験してみたいよ。
なんだか楽しげでワクワクする話じゃないか!
だが、ミーメ、どうやってぼくに教えてくれるんだ?
臆病ミーメよ・・・どうやって、ぼくの先生になるつもりだ?

<ミーメ>
わしについて来さえすれば、お前をうまく導いてやる。
わしはじっくり考えて、その方法を見い出したのだ。
わしは、邪悪な龍を知っている。
もう大勢の首を絞め、丸呑みにしてきた奴だ。
その巨龍ファフナーが、お前に恐怖を教えるから、
わしと一緒にファフナーのねぐらまで行くのだ。

<ジークフリート>
どこがそいつのねぐらなんだ?

<ミーメ>
ナイトヘーレ(嫉妬の洞窟)と呼ばれる場所だ。
東のほうの、森の外れだ。

<ジークフリート>
するとそこからは世間も遠くないな?

<ミーメ>
世間は、ナイトヘーレのすぐ近くだ。

<ジークフリート>
それなら、ぼくを連れて行ってくれ。
そこで恐怖を学んだら、
そのまま世間へひとっ飛びだ!
さあ、早く!剣を作れ。
ぼくが世間で振り回すための剣を。

<ミーメ>
剣だと?ああ、何てこった!

<ジークフリート>
早く鍛冶場に行くんだ!
作った物を出してみろ!

<ミーメ>
いまいましい剣め!
わしには、つなぎ方が分からんのだ。
いかなる小びとの力も、
この剣の頑固な魔力を思いのままにできないのだ。
むしろ恐怖を知らぬ者のほうが、
その技を見い出すに違いない。

<ジークフリート>
怠け者が、うまい言い訳を見つけたもんだ。
仕事ができないことを認めりゃいいのに、
また屁理屈をこねて、嘘をつきやがって!
剣の破片を持って来い!
仕事できないクズは去れ!
(かまどに向かって進みながら)
ぼくの父さんの剣は、ぼくにこそふさわしい。
ぼく自身が剣を鍛えるぞ!

(ジークフリートは、ミーメの道具を手当たり次第に投げ散らかしながら、物凄い勢いで仕事にとりかかる)

<ミーメ>
もしも、これまで熱心に、鍛冶の技術を習っていたら、
お前にも、うまく作れたかも知れない。
だが、いつもわしの教えを聞いていなかったお前に、
今さら何が作れるというのだ?

<ジークフリート>
そもそも先生にすら、できないんだろう?
ならば、先生の言いつけに従っていた弟子に、
できるはずがあるかい?
(ジークフリートはミーメの鼻をつねる)
さあ、さっさと行っちまえ。
もう口を挟むな。
でなきゃ、お前も火の中にくべ込むぞ!

(ジークフリートは、大量の石炭をかまどの上に積み上げ、炎を絶やさないようにしておく。その一方で、彼は剣の破片を万力に挟んで、ばらばらの金属くずに削る)


<ミーメ>
(少し脇のほうに腰掛けていたミーメは、仕事をするジークフリートを眺めている)
お前は一体何をやっとるんじゃ?
はんだを使うか?
糊は、もう煮ておいてあるからな。

<ジークフリート>
糊なんて!
そんなものは必要ない。
糊で貼りあわせた剣などあるか!

<ミーメ>
やすられたものを、またやすりにかけ、
すりつぶしたものを、またすりつぶす・・・
どうしてそこまで、お前は剣をバラバラにしたいのだ?

<ジークフリート>
剣を金屑にしてみたいんだ。
真っ二つに割れた剣を、ぼくはそうしてみたいんだ。

(ジークフリートは、きわめて熱心に、破片を削り続ける)

<ミーメ>
(独り言で)
この場では、利口者など役に立たないことは
はっきりしている。
愚か者に役立つのは、そのバカさ加減だけだ!
あいつときたら・・・何と凄まじい立ち回りようだ!
剣の姿はもうあらかた消えたというのに、
蒸し暑くも何ともないらしい!
(ジークフリートは、かまどの炎を、きわめて明るく燃え立たせる)もはやわしも、洞窟や森と同じような年齢になったが、
こんな凄い見ものは、生まれて初めてだ!
(ジークフリートが、一心不乱に集中して、剣の破片を削って粉々にしている傍で、ミーメはますます隅の方へ引っ込み、そこに腰掛ける)
剣は、うまく行きそうだな。
わしもいい勉強をしたよ・・・
恐怖を知らないあいつなら、完璧にこなしてしまうだろう。
さっきのさすらい人には、それが見えていたんだ!
じゃあ、わしはどうやってわしの首を守ればいい?
ファフナーが恐怖を教えねば、
わしはあの生意気な若造に首を落とされちまう!
(不安が昂じて飛び上がり、しゃがんで頭を抱える)
ああ・・・わしは何と哀れなのだ!
だからと言って、あの若造が恐怖を学んでしまったら、
他に龍退治ができる者がいるか?
誰がわしに指輪をもたらすのだ?
何という忌わしい、板挟み!
もはや逃れる術はない・・・もし、この怖れ知らずを、
わし自身が操る手段がないならば。

<ジークフリート>
(ジークフリートは破片を削り終わって、るつぼの中に入れ、かまどの炎にかける)
おい、ミーメ!急げ!
ぼくが今細かく砕いた剣は、
何という名前なんだ?

<ミーメ>
(ミーメはびくっとして、ジークフリートのほうに振り向く)
誰もがうらやむこの剣の名は、ノートゥング・・・
昔お前の母親が、わしにそう話していたのだ。

<ジークフリート>
(次のセリフを歌いながら、ふいごを使って炎を燃え立たせる)ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
どうして、お前は砕けてしまったのだ?
今、ぼくは、ぴかぴか輝くお前の姿を金屑にし、
その金屑をるつぼで煮ている。
ホホー!ホホー!ホーハイ!ホーハイ!ホホー!
吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を!
森の奥深く、一本の木が育っていたが、
ぼくはその木を切り倒した。
その褐色のトネリコの木を、ぼくは燃やして炭にした。
今、その炭が、かまどの前に積み上がっている。
ホホー!ホホー!ホハイ!ホハイ!ホホー!
吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を!
その木炭が、なんと勢いよく燃えることか!
なんと明るく気高く燃え上がることか!
火花をパチパチ吹き出しながら。
ホハイ!ホハイ!ホハーイ!
鋼の姿が消えていく。
ホホー!ホホー!ホハイ!ホハイ!ホホー!
吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を!

<ミーメ>
(離れた所に腰掛けながら、ずっと独り言で)
あいつは剣を作り上げ、
きっとファフナーを斃すだろう。
わしには、その光景がありありと見える。
財宝も指輪も、あいつはすぐに奪い取るだろう・・・
わしのものにするには、どうすればいいのだ?
何とか知恵と策略をめぐらして、わしが二つとも奪い取り、
この首を守る手立てはないものか。

<ジークフリート>
(ふいごを踏みながら、もう一度)
ホホー!ホホー!ホーハイ!ホーハイ!ホホー!

<ミーメ>
(舞台の前に出てきて、独り言で)
龍との戦いの後、あいつは疲れ切って、
飲み物を飲んで、体の疲れを癒そうとするはずだ・・・
だから、わしは、これまで集めた薬草のエキスで、
あいつに飲ませる飲み物を、煮立てておこう。
わずか数滴飲むだけで、
あいつは気を失って眠り込むはず。
そしたらわしは、
あいつが手に入れたあいつ自身の武器で、
さっさとあいつを始末して、
指輪と財宝を手に入れるのだ。
(ミーメは嬉しそうに両手を揉み合わせる)
おい!賢いさすらい人よ!
これでも、わしをバカと言う気か?
どんなものだい?わしの知恵は?
妙案を見つけて安堵した、このわしの知恵は?

<ジークフリート>
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
鋼の姿は、見えなくなった!
お前の汗の中に、とろけてしまった。
(ジークフリートは、るつぼの中の灼熱の液体を、剣の形をした金型に流し込み、頭上に高々と掲げる)
もうすぐ、ぼくの剣にして、振り回してやるからな!
(ジークフリートが満杯になった金型を水桶に突っ込むと、冷やされてシューッと言う大きな音がして、水蒸気が立ち込める)炎の川が、水の中を流れると、
灼熱の怒りがシューッと湯気を立てる。
あんなに熱い流れだったが、
もう水に冷やされて、流れない。
もうカチンコチンに固まって、
堅固な鋼となってしまった。
さあ!お前から熱い血が流れる日は近いぞ!
(ジークフリートは鋼を燃え上がるかまどの中に突っ込み、凄まじい力でふいごを引っ張ってくる)
さあ、もう一度、汗をかけ。
ぼくがお前を鍛えるぞ。
ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
(ミーメは嬉しそうにはね起きる。様々な容器を取り出し、中に入った香辛料や薬草を鍋にぶちまけ、かまどの火に、鍋をかけようとする。ジークフリートは、かまどの反対側で慎重に鍋を火にかけるミーメを、仕事しながら見つめる。)

あのうすのろは、
あんな鍋で何を作ってるんだ?

ぼくが鋼を鍛えている間に、
お前は煎じ汁でも作る気かい?

<ミーメ>
鍛冶屋失格なのじゃ・・・わしは。
師匠が小僧に教わるとあっては・・・。
年寄りの技が通用しないならば、
せめて料理人として、若者に仕えたいのだ。
鉄が溶けて、粥になってしまうこのご時世・・・
わしは、卵を溶かして、煎じ汁にするしかないのじゃ。
(ミーメは、煮物をし続ける)

<ジークフリート>
刀鍛冶のミーメが、
今は、料理の修行中か・・・。
もう鍛冶なんぞ面白くないだろうからな。
しかし、あいつの剣も、ぼくはみんな粉々にしちまった。
あいつが料理するものも、食べてなんかやるものか!
(ジークフリートは、続くセリフの間に、金型を炎の中から引き出す。そして金型を壊し、赤々と燃える鋼を金型の上に真っ直ぐに置く)
ミーメはぼくを、「恐怖」を学ばせる旅に、
連れて行こうと言う。
誰か遠くにいる奴が、それを教えてくれるはずだと言う。
結局、どんなに頑張っても、
あいつはぼくに恐怖を教えてくれなかったわけだ。
あいつは、あらゆる点で能無しのままだ!
(剣を鍛えながら)
ホホー!ホホー!ホハーイ!
さあ、ハンマーよ!堅い剣を作り上げろ!
ホホー!ハハーイ!ホホー!ハハーイ!
昔お前の青白い刀身に血が塗られ、
鮮血がしたたって、お前を深紅に染めた時・・・
お前は冷たい笑いを浮かべ、
涼しい顔で、血のぬくもりを舐めただろう!
ハイアホー!ハハー!ハハーイアハー!
今、お前は、灼熱の中で赤く燃え立ち、
固まらぬまま、ハンマーで形を変えられていく。
お前が怒って火花を散らせば散らすほど、
もろいお前は、ぼくの意のままに姿を変えていくのだ!
ハイアホー!ハイアホー!ハイアホホホ!ハハーイ!

<ミーメ>
(独り言で)
ジークフリートは、切れ味鋭い剣を作り上げ、
小びと族の敵ファフナーを斃す。
一方、わしは、騙し薬を煮立てて、
ファフナーを斃したジークフリートを捕らえる。
この謀略が成功しますように!
わしが当然受けるべき報いが、わしに微笑みかけますように!

(ミーメは、ジークフリートの次のセリフの間、鍋の中身を一本の瓶に移し替える作業に取りかかる)

<ジークフリート>
ホホー!ホホー!ハハーイ!
さあ、ハンマーよ!堅い剣を作り上げろ!
ホホー!ハハーイ!ハハーイ!ホホー!
愉快な火花を見ていると、こっちも嬉しくなっちまう。
お前の怒りなど、勇敢な者を元気づけるだけだぞ。
お前がどんなに恨みと怒りをぶつけてきても、
ぼくには、楽しそうな笑いにしか見えないぞ!
ハイアホー!ハハー!ハハイアハー!
さて、もう灼熱とハンマーは楽しんだ。
何度も強く叩いて、お前をぶちのめした。
だからもう、赤っ恥など振り捨てて、
できるだけ、冷たく、堅くなれ。
ハイアホー!ハイアホー!ハイアホホホ!ハイアハー!

(ジークフリートは、鋼を振り上げ、水桶に突っ込むと、シューッという音に大笑いする。ジークフリートが、鍛え上げられた刀身を剣のつかに取り付けている間、ミーメは瓶を持ちながら舞台前方をうろちょろする)


<ミーメ>
兄が作った
あの輝かしい指輪・・・
全てを意のままにする力を、兄が魔力で封じ込め、
世界の支配者を作り出す純金の指輪・・・
その指輪を、わしはもはや手に入れたも同然じゃ!
このわしが、あの指輪を所有するのだ!
(ジークフリートが小さなハンマーで作業を続け、剣を磨き、やすりをかけている間、ミーメはこみ上げる喜びを抑えられないように、小走りにうろつく)
かつてわしを支配したアルベリヒさえも、
わしは小びとの召使いとしてやるのだ。
ニーベルングの王として降りて行き、
このわしに、ニーベルングの全軍勢を従わせてやるのだ!
さげすまれていた小びとのわしが、今度は崇められる!
神も勇者も、宝のもとに殺到する。
(ますます活発な身動きで)
わしのうなずきに、世界はひれ伏し、
わしの怒りに、世界は震える!
もはや、ミーメには思い悩むことなど何もない。
ミーメの代役が、永遠の宝をもたらすのだ。
ミーメ・・・勇敢なミーメ・・・そのミーメが王となる。
小びと達の王になり、全世界の支配者にもなるのだ!
おお、ミーメ!何という幸運だ!
こんなことが予想できたか?

<ジークフリート>
(ミーメの歌の最後の楽節の間、
ジークフリートは最後にハンマーを連打し、
剣のつかの鋲を平らにしていたが、今や剣をつかんで)
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
今再びお前は、つかに戻った。
真っ二つになったお前を、ぼくは一つに戻してやった。
もうお前は、二度と砕け散ることはない。
父さんが死んだときに砕けた鋼を、
息子のぼくが、新たに鋳直してやったのだ。
さあ、明るい輝きをきらめかせ、
固く鋭い剣の切れ味を試すのだ。
(目の前で剣を振り回しながら)
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
ぼくは、お前の命を再び目覚めさせたのだ。
死んでバラバラの破片となっていたお前だが、
今はまた、血気盛んに、気高く輝いている!
お前の輝きを、盗賊どもに見せてやれ!
嘘つきをぶちのめし、悪者を倒せ!
さあ、見るがいい!鍛冶屋のミーメ!
(ジークフリートは剣を振り上げて)
ジークフリートの剣の切れ味を!

(ジークフリートが鉄床に切りかかると、鉄床は上から下まで真っ二つに割れ、バキッと大きな音を立てて倒れる。それに驚いて、有頂天のあまり椅子にもたれていたミーメは、椅子ごと倒れてしまう。ジークフリートは、喜びの声を上げて、剣を高々と振り上げる。幕が下りる)
ERSTER AUFZUG

Wald. Den Vordergrund bildet ein Teil einer Felsenhöhle, die sich links tiefer nach innen zieht, nach rechts aber gegen drei Vierteile der Bühne einnimmt. Zwei natürlich gebildete Eingänge stehen dem Walde zu offen: der eine nach rechts, unmittelbar im Hintergrunde, der andere, breitere, ebenda seitwärts. An der Hinterwand, nach links zu, steht ein grosser Schmiedeherd, aus Felsstücken natürlich geformt; künstlich ist nur der grosse Blasebalg: die rohe Esse geht - ebenfalls natürlich - durch das Felsendach hinauf. Ein sehr grosser Amboss und andre Schmiedegerätschaften

VORSPIEL UND ERSTE SZENE
Mime, Siegfried

MIME
sitzt, als der Vorhang nach einem kurzen Orchestervorspiel aufgeht, am Ambosse und hämmert mit wachsender Unruhe an einem Schwerte: endlich hält er unmutig ein
Zwangvolle Plage! Müh' ohne Zweck!
Das beste Schwert, das je ich geschweisst,
in der Riesen Fäusten hielte es fest;
doch dem ich's geschmiedet,
der schmähliche Knabe,
er knickt und schmeisst es entzwei,
als schüf' ich Kindergeschmeid!
Mime wirft das Schwert unmutig auf den Amboss, stemmt die Arme ein und blickt sinnend zu Boden
Es gibt ein Schwert,
das er nicht zerschwänge:
Notungs Trümmer zertrotzt' er mir nicht,
könnt' ich die starken Stücke schweissen,
die meine Kunst nicht zu kitten weiss!
Könnt' ich's dem Kühnen schmieden,
meiner Schmach erlangt' ich da Lohn!
Er sinkt tiefer zurück und neigt sinnend das Haupt
Fafner, der wilde Wurm,
lagert im finstren Wald;
mit des furchtbaren Leibes Wucht
der Niblungen Hort hütet er dort.
Siegfrieds kindischer Kraft
erläge wohl Fafners Leib:
des Niblungen Ring erränge er mir.
Nur ein Schwert taugt zu der Tat;
nur Notung nützt meinem Neid,
wenn Siegfried sehrend ihn schwingt:
und ich kann's nicht schweissen,
Notung, das Schwert!
Er hat das Schwert wieder zurechtgelegt und hämmert in höchstem Unmut daran weiter
Zwangvolle Plage! Müh' ohne Zweck!
Das beste Schwert, das je ich geschweisst,
nie taugt es je zu der einzigen Tat!
Ich tappre und hämmre nur,
weil der Knabe es heischt:
er knickt und schmeisst es entzwei,
und schmäht doch, schmied' ich ihm nicht!
Er lässt den Hammer fallen

Siegfried, in wilder Waldkleidung, mit einem silbernen Horn an einer Kette, kommt mit jähem Ungestüm aus dem Walde herein; er hat einen grossen Bären mit einen Bastseile gezäumt und treibt diesen mit lustigem Übermute gegen Mime an

SIEGFRIED
Hoiho! Hoiho! Hau' ein! Hau' ein!
Friss ihn! Friss ihn! Den Fratzenschmied!
Er lacht unbändig

Mimen entsinkt vor Schreck das Schwert; er flüchtet hinter den Herd; Siegfried treibt ihm den Bären überall nach


MIME
Fort mit dem Tier!
Was taugt mir der Bär?

SIEGFRIED
Zu zwei komm ich,
dich besser zu zwicken:
Brauner, frag' nach dem Schwert!

MIME
He! Lass das Wild!
Dort liegt die Waffe:
fertig fegt' ich sie heut'.

SIEGFRIED
So fährst du heute noch heil!
Er löst dem Bären den Zaum und gibt ihm damit einen Schlag auf den Rücken
Lauf', Brauner!
Dich brauch' ich nicht mehr!

Der Bär läuft in den Wald zurück

MIME
kommt zitternd hinter dem Herde hervor
Wohl leid' ich's gern, erlegst du Bären:
was bringst du lebend die braunen heim?

SIEGFRIED
setzt sich, um sich vom Lachen zu erholen
Nach bessrem Gesellen sucht' ich,
als daheim mir einer sitzt;
im tiefen Walde mein Horn
liess ich hallend da ertönen:
ob sich froh mir gesellte ein guter Freund,
das frug ich mit dem Getön'!
Aus dem Busche kam ein Bär,
der hörte mir brummend zu;
er gefiel mir besser als du,
doch bessre fänd' ich wohl noch!
Mit dem zähen Baste zäumt' ich ihn da,
dich, Schelm, nach dem Schwerte zu fragen.
Er springt auf und geht auf den Amboss zu

MIME
nimmt das Schwert auf, um es Siegfried zu reichen
Ich schuf die Waffe scharf,
ihrer Schneide wirst du dich freun.

Er hält das Schwert ängstlich in der Hand fest, das Siegfried ihm heftig entwindet

SIEGFRIED
Was frommt seine helle Schneide,
ist der Stahl nicht hart und fest!
das Schwert mit der Hand prüfend
Hei! Was ist das für müss'ger Tand!
Den schwachen Stift nennst du ein Schwert?
Er zerschlägt es auf dem Amboss, dass die Stücken ringsum fliegen; Mime weicht erschrocken aus
Da hast du die Stücken, schändlicher Stümper:
hätt' ich am Schädel dir sie zerschlagen!
Soll mich der Prahler länger noch prellen?
Schwatzt mir von Riesen und rüstigen Kämpfen,
von kühnen Taten und tüchtiger Wehr;
will Waffen mir schmieden, Schwerte schaffen;
rühmt seine Kunst,
als könnt' er was Rechts:
nehm' ich zur Hand nun,
was er gehämmert,
mit einem Griff zergreif' ich den Quark!
Wär' mir nicht schier zu schäbig der Wicht,
ich zerschmiedet' ihn selbst mit seinem Geschmeid,
den alten albernen Alp!
Des Ärgers dann hätt' ich ein End'!

Siegfried wirft sich wütend auf eine Steinbank zur Seite rechts. Mime ist ihm immer vorsichtig ausgewichen


MIME
Nun tobst du wieder wie toll:
dein Undank, traun, ist arg!
Mach' ich dem bösen Buben
nicht alles gleich zu best,
was ich ihm Gutes schuf,
vergisst er gar zu schnell!
Willst du denn nie gedenken,
was ich dich lehrt' vom Danke?
Dem sollst du willig gehorchen,
der je sich wohl dir erwies.
Siegfried wendet sich unmutig um, mit dem Gesicht nach der Wand, so dass er Mime den Rücken kehrt
Das willst du wieder nicht hören!
Er steht verlegen; dann geht er in die Küche am Herd

Doch speisen magst du wohl?
Vom Spiesse bring' ich den Braten:
versuchtest du gern den Sud?
Für dich sott ich ihn gar.

Er bietet Siegfried Speise hin; dieser, ohne sich umzuwenden, schmeisst ihm Topf und Braten aus der Hand

SIEGFRIED
Braten briet ich mir selbst:
deinen Sudel sauf' allein!

MIME
stellt sich empfindlich. Mit kläglich kreischender Stimme
Das ist nun der Liebe schlimmer Lohn!
Das der Sorgen schmählicher Sold!
Als zullendes Kind zog ich dich auf,
wärmte mit Kleiden den kleinen Wurm:
Speise und Trank trug ich dir zu,
hütete dich wie die eigne Haut.
Und wie du erwuchsest, wartet' ich dein;
dein Lager schuf ich, dass leicht du schliefst.
Dir schmiedet' ich Tand und ein tönend Horn;
dich zu erfreun, müht' ich mich froh:
mit klugem Rate riet ich dir klug,
mit lichtem Wissen lehrt' ich dich Witz.
Sitz' ich daheim in Fleiss und Schweiss,
nach Herzenslust schweifst du umher:
für dich nur in Plage, in Pein nur für dich
verzehr' ich mich alter, armer Zwerg!
schluchzend
Und aller Lasten ist das nun mein Lohn,
dass der hastige Knabe mich quält und hasst!
schluchzend

Siegfried hat sich wieder umgewendet und ruhig in Mimes Blick geforscht. Mime begegnet Siegfrieds Blick und sucht den seinigen scheu zu bergen

SIEGFRIED
Vieles lehrtest du, Mime,
und manches lernt' ich von dir;
doch was du am liebsten mich lehrtest,
zu lernen gelang mir nie:
wie ich dich leiden könnt'.
Trägst du mir Trank und Speise herbei,
der Ekel speist mich allein;
schaffst du ein leichtes Lager zum Schlaf,
der Schlummer wird mir da schwer;
willst du mich weisen, witzig zu sein,
gern bleib' ich taub und dumm.
Seh' ich dir erst mit den Augen zu,
zu übel erkenn' ich, was alles du tust:
seh' ich dich stehn, gangeln und gehn,
knicken und nicken, mit den Augen zwicken:
beim Genick möcht' ich den Nicker packen,
den Garaus geben dem garst'gen Zwicker!
So lernt' ich, Mime, dich leiden.
Bist du nun weise, so hilf mir wissen,
worüber umsonst ich sann:
in den Wald lauf' ich, dich zu verlassen,
wie kommt das, kehr ich zurück?
Alle Tiere sind mir teurer als du:
Baum und Vogel, die Fische im Bach,
lieber mag ich sie leiden als dich:
wie kommt das nun, kehr' ich zurück?
Bist du klug, so tu mir's kund.

MIME
setzt sich in einiger Entfernung ihm traulich gegenüber

Mein Kind, das lehrt dich kennen,
wie lieb ich am Herzen dir lieg'.

SIEGFRIED
lachend
Ich kann dich ja nicht leiden,
vergiss das nicht so leicht!

MIME
fährt zurück und setzt sich wieder abseits, Siegfried gegenüber
Des ist deine Wildheit schuld,
die du, Böser, bänd'gen sollst.
Jammernd verlangen Junge
nach ihrer Alten Nest;
Liebe ist das Verlangen;
so lechzest du auch nach mir,
so liebst du auch deinen Mime,
so musst du ihn lieben!
Was dem Vögelein ist der Vogel,
wenn er im Nest es nährt
eh' das flügge mag fliegen:
das ist dir kind'schem Spross
der kundig sorgende Mime,
das muss er dir sein!

SIEGFRIED
Ei, Mime, bist du so witzig,
so lass mich eines noch wissen!
Es sangen die Vöglein so selig im Lenz,
das eine lockte das andre:
du sagtest selbst,
da ich's wissen wollt',
das wären Männchen und Weibchen.
Sie kosten so lieblich,
und liessen sich nicht;
sie bauten ein Nest
und brüteten drin:
da flatterte junges Geflügel auf,
und beide pflegten der Brut.
So ruhten im Busch auch Rehe gepaart,
selbst wilde Füchse und Wölfe:
Nahrung brachte zum Neste das Männchen,
das Weibchen säugte die Welpen.
Da lernt' ich wohl, was Liebe sei:
der Mutter entwandt' ich die Welpen nie.
Wo hast du nun, Mime,
dein minniges Weibchen,
dass ich es Mutter nenne?

MIME
ärgerlich
Was ist dir, Tor? Ach, bist du dumm!
Bist doch weder Vogel noch Fuchs?

SIEGFRIED
Das zullende Kind zogest du auf,
wärmtest mit Kleiden den kleinen Wurm:
wie kam dir aber der kindische Wurm?
Du machtest wohl gar ohne Mutter mich?

MIME
in grosser Verlegenheit
Glauben sollst du, was ich dir sage:
ich bin dir Vater und Mutter zugleich.

SIEGFRIED
Das lügst du, garstiger Gauch!
Wie die Jungen den Alten gleichen,
das hab' ich mir glücklich ersehn.
Nun kam ich zum klaren Bach:
da erspäht' ich die Bäum' und Tier' im Spiegel;
Sonn' und Wolken, wie sie nur sind,
im Glitzer erschienen sie gleich.
Da sah ich denn auch mein eigen Bild;
ganz anders als du dünkt' ich mir da:
so glich wohl der Kröte ein glänzender Fisch;
doch kroch nie ein Fisch aus der Kröte!

MIME
höchst ärgerlich
Gräulichen Unsinn kramst du da aus!

SIEGFRIED
immer lebendiger
Siehst du, nun fällt auch selbst mir ein,
was zuvor umsonst ich besann:
wenn zum Wald ich laufe, dich zu verlassen,
wie das kommt, kehr' ich doch heim?
er springt auf
Von dir erst muss ich erfahren,
wer Vater und Mutter mir sei!

MIME
weicht ihm aus
Was Vater! Was Mutter!
Müssige Frage!

SIEGFRIED
packt ihn bei der Kehle
So muss ich dich fassen,
um was zu wissen:
gutwillig erfahr' ich doch nichts!
So musst' ich alles ab dir trotzen:
kaum das Reden hätt' ich erraten,
entwandt ich's mit Gewalt nicht dem Schuft!
Heraus damit, räudiger Kerl!
Wer ist mir Vater und Mutter?

MIME
nachdem er mit dem Kopfe genickt und mit den Händen gewinkt, ist von Siegfried losgelassen worden
Ans Leben gehst du mir schier!
Nun lass! Was zu wissen dich geizt,
erfahr' es, ganz wie ich's weiss.
O undankbares, arges Kind!
Jetzt hör', wofür du mich hassest!
Nicht bin ich Vater noch Vetter dir,
und dennoch verdankst du mir dich!
Ganz fremd bist du mir, dem einzigen Freund;
aus Erbarmen allein barg ich dich hier:
nun hab' ich lieblichen Lohn!
Was verhofft' ich Tor mir auch Dank?
Einst lag wimmernd ein Weib
da draussen im wilden Wald:
zur Höhle half ich ihr her,
am warmen Herd sie zu hüten.
Ein Kind trug sie im Schosse;
traurig gebar sie's hier;
sie wand sich hin und her,
ich half, so gut ich konnt'.
Gross war die Not! Sie starb,
doch Siegfried, der genas.

SIEGFRIED
sinnend
So starb meine Mutter an mir?

MIME
Meinem Schutz übergab sie dich:
ich schenkt' ihn gern dem Kind.
Was hat sich Mime gemüht,
was gab sich der Gute für Not!
"Als zullendes Kind
zog ich dich auf...."

SIEGFRIED
Mich dünkt, des gedachtest du schon!
Jetzt sag': woher heiss' ich Siegfried?

MIME
So hiess mich die Mutter,
möcht' ich dich heissen:
als "Siegfried" würdest du stark und schön.
"Ich wärmte mit Kleiden den kleinen Wurm...."

SIEGFRIED
Nun melde, wie hiess meine Mutter?

MIME
Das weiss ich wahrlich kaum!
"Speise und Trank trug ich dir zu...."

SIEGFRIED
Den Namen sollst du mir nennen!

MIME
Entfiel er mir wohl? Doch halt!
Sieglinde mochte sie heissen,
die dich in Sorge mir gab.
"Ich hütete dich wie die eigne Haut...."

SIEGFRIED
immer dringender
Dann frag' ich, wie hiess mein Vater?

MIME
barsch
Den hab' ich nie gesehn.

SIEGFRIED
Doch die Mutter nannte den Namen?

MIME
Erschlagen sei er, das sagte sie nur;
dich Vaterlosen befahl sie mir da.
"Und wie du erwuchsest, wartet' ich dein;
dein Lager schuf ich, dass leicht du schliefst...."

SIEGFRIED
Still mit dem alten Starenlied!
Soll ich der Kunde glauben,
hast du mir nichts gelogen,
so lass mich Zeichen sehn!

MIME
Was soll dir's noch bezeugen?

SIEGFRIED
Dir glaub' ich nicht mit dem Ohr',
dir glaub' ich nur mit dem Aug':
welch Zeichen zeugt für dich?

MIME
holt nach einigem Besinnen die zwei Stücke eines zerschlagenen Schwerts herbei
Das gab mir deine Mutter:
für Mühe, Kost und Pflege
liess sie's als schwachen Lohn.
Sieh' her, ein zerbrochnes Schwert!
Dein Vater, sagte sie, führt' es,
als im letzten Kampf er erlag.

SIEGFRIED
begeistert
Und diese Stücke sollst du mir schmieden:
dann schwing' ich ein rechtes Schwert!
Auf! Eile dich, Mime!
Mühe dich rasch;
kannst du was Rechts,
nun zeig' deine Kunst!
Täusche mich nicht mit schlechtem Tand:
den Trümmern allein trau' ich was zu!
Find' ich dich faul, fügst du sie schlecht,
flickst du mit Flausen den festen Stahl,
dir Feigem fahr' ich zu Leib',
das Fegen lernst du von mir!
Denn heute noch, schwör' ich,
will ich das Schwert;
die Waffe gewinn' ich noch heut'!

MIME
erschrocken
Was willst du noch heut' mit dem Schwert?

SIEGFRIED
Aus dem Wald fort in die Welt ziehn:
nimmer kehr' ich zurück!
Wie ich froh bin, dass ich frei ward,
nichts mich bindet und zwingt!
Mein Vater bist du nicht;
in der Ferne bin ich heim;
dein Herd ist nicht mein Haus,
meine Decke nicht dein Dach.
Wie der Fisch froh in der Flut schwimmt,
wie der Fink frei sich davon schwingt:
flieg' ich von hier, flute davon,
wie der Wind übern Wald weh' ich dahin,
dich, Mime, nie wieder zu sehn!

Er stürmt in den Wald fort

MIME
in höchster Angst
Halte! Halte! Wohin?
Er ruft mit der grössten Anstrengung in den Wald
He! Siegfried! Siegfried! He!
Er sieht dem Fortstürmenden eine Weile staunend nach; dann kehrt er in die Schmiede zurück und setzt sich hinter den Amboss
Da stürmt er hin! Nun sitz' ich da:
zur alten Not hab' ich die neue;
vernagelt bin ich nun ganz! -
Wie helf' ich mir jetzt?
Wie halt' ich ihn fest?
Wie führ' ich den Huien zu Fafners Nest?
Wie füg' ich die Stücken des tückischen Stahls?
Keines Ofens Glut glüht mir die echten;
keines Zwergen Hammer zwingt mir die harten.
grell
Des Niblungen Neid,
Not und Schweiss nietet mir Notung nicht,
schweisst mir das Schwert nicht zu ganz!

Mime knickt verzweifelnd auf dem Schemel hinter dem Amboss zusammen

ZWEITE SZENE
Wanderer, Mime. Der Wanderer Wotan tritt aus dem Wald an das hintere Tor der Höhle heran. Er trägt einen dunkelblauen, langen Mantel; einen Speer führt er als Stab. Auf dem Haupte hat er einen grossen Hut mit breiter runder Krämpe, die über das fehlende eine Auge tief hereinhängt

WANDERER
Heil dir, weiser Schmied!
Dem wegmüden Gast
gönne hold des Hauses Herd!

MIME
ist erschrocken aufgefahren
Wer ist's, der im wilden Walde mich sucht?
Wer verfolgt mich im öden Forst?

WANDERER
sehr langsam, immer nur einen Schritt sich nähernd
"Wand'rer" heisst mich die Welt;
weit wandert' ich schon:
auf der Erde Rücken rührt' ich mich viel!

MIME
So rühre dich fort
und raste nicht hier,
heisst dich "Wand'rer" die Welt!

WANDERER
Gastlich ruht' ich bei Guten,
Gaben gönnten viele mir:
denn Unheil fürchtet, wer unhold ist.

MIME
Unheil wohnte immer bei mir:
willst du dem Armen es mehren?

WANDERER
langsam immer näherschreitend
Viel erforscht' ich, erkannte viel:
Wicht'ges konnt' ich manchem künden,
manchem wehren, was ihn mühte:
nagende Herzensnot.

MIME
Spürtest du klug
und erspähtest du viel,
hier brauch' ich nicht Spürer noch Späher.
Einsam will ich und einzeln sein,
Lungerern lass' ich den Lauf.

WANDERER
tritt wieder etwas näher
Mancher wähnte weise zu sein,
nur was ihm not tat, wusste er nicht;
was ihm frommte, liess ich erfragen:
lohnend lehrt' ihn mein Wort.

MIME
immer ängstlicher, da er den Wanderer sich nahen sieht
Müss'ges Wissen wahren manche:
ich weiss mir grade genug;
Der Wanderer schreitet vollends bis an den Herd vor
mir genügt mein Witz,
ich will nicht mehr:
dir Weisem weis' ich den Weg!

WANDERER
am Herd sich setzend
Hier sitz' ich am Herd
und setze mein Haupt
der Wissenswette zum Pfand:
mein Kopf ist dein,
du hast ihn erkiest,
entfrägst du dir nicht,
was dir frommt,
lös' ich's mit Lehren nicht ein.

MIME
der zuletzt den Wanderer mit offenem Munde angestaunt hat, schrickt jetzt zusammen; kleinmütig für sich

Wie werd' ich den Lauernden los?
Verfänglich muss ich ihn fragen.
Er ermannt sich wie zu Strenge
Dein Haupt pfänd' ich für den Herd:
nun sorg', es sinnig zu lösen!
Drei der Fragen stell' ich mir frei.

WANDERER
Dreimal muss ich's treffen.

MIME
sammelt sich zum Nachdenken
Du rührtest dich viel
auf der Erde Rücken,
die Welt durchwandert'st du weit;
nun sage mir schlau:
welches Geschlecht tagt in der Erde Tiefe?

WANDERER
In der Erde Tiefe tagen die Nibelungen:
Nibelheim ist ihr Land.
Schwarzalben sind sie;
Schwarz-Alberich hütet' als Herrscher sie einst!
Eines Zauberringes zwingende Kraft
zähmt' ihm das fleissige Volk.
Reicher Schätze schimmernden Hort
häuften sie ihm:
der sollte die Welt ihm gewinnen.
Zum zweiten was frägst du, Zwerg?

MIME
versinkt in immer tieferes Nachsinnen
Viel, Wanderer, weisst du mir
aus der Erde Nabelnest;
nun sage mir schlicht,
welches Geschlecht ruht auf der Erde Rücken?

WANDERER
Auf der Erde Rücken
wuchtet der Riesen Geschlecht:
Riesenheim ist ihr Land.
Fasolt und Fafner, der Rauhen Fürsten,
neideten Nibelungs Macht;
den gewaltigen Hort gewannen sie sich,
errangen mit ihm den Ring.
Um den entbrannte den Brüdern Streit;
der Fasolt fällte, als wilder Wurm
hütet nun Fafner den Hort.
Die dritte Frage nun droht.

MIME
der ganz in Träumerei entrückt ist
Viel, Wanderer, weisst du mir
von der Erde rauhem Rücken.
Nun sage mir wahr,
welches Geschlecht wohnt auf wolkigen Höh'n?

WANDERER
Auf wolkigen Höh'n wohnen die Götter:
Walhall heisst ihr Saal.
Lichtalben sind sie;
Licht-Alberich, Wotan, waltet der Schar.

Aus der Welt-Esche weihlichstem Aste
schuf er sich einen Schaft:
dorrt der Stamm, nie verdirbt doch der Speer;
mit seiner Spitze sperrt Wotan die Welt.
Heil'ger Verträge Treuerunen
schnitt in den Schaft er ein.
Den Haft der Welt hält in der Hand,
wer den Speer führt,
den Wotans Faust umspannt.
Ihm neigte sich der Niblungen Heer;
der Riesen Gezücht zähmte sein Rat:
ewig gehorchen sie alle
des Speeres starkem Herrn.
Er stösst wie unwillkürlich mit dem Speer auf den Boden; ein leiser Donner lässt sich vernehmen, wovon Mime heftig erschrickt
Nun rede, weiser Zwerg:
wusst' ich der Fragen Rat?
Behalte mein Haupt ich frei?

MIME
nachdem er den Wanderer mit dem Speer aufmerksam beobachtet hat, gerät nun in grosse Angst, sucht verwirrt nach seinen Gerätschaften und blickt scheu zur Seite
Fragen und Haupt hast du gelöst:
nun, Wand'rer, geh' deines Wegs!

WANDERER
Was zu wissen dir frommt,
solltest du fragen:
Kunde verbürgte mein Kopf.
Dass du nun nicht weisst,
was dir nützt,
des fass' ich jetzt deines als Pfand.
Gastlich nicht galt mir dein Gruss,
mein Haupt gab ich in deine Hand,
um mich des Herdes zu freun.
Nach Wettens Pflicht pfänd' ich nun dich,
lösest du drei der Fragen nicht leicht.
Drum frische dir, Mime, den Mut!

MIME
sehr schüchtern und zögernd, endlich in furchtsamer Ergebung sich fassend
Lang' schon mied ich mein Heimatland,
lang' schon schied ich
aus der Mutter Schoss;
mir leuchtete Wotans Auge,
zur Höhle lugt' es herein:
vor ihm magert mein Mutterwitz.

Doch frommt mir's nun weise zu sein,
Wand'rer, frage denn zu!
Vielleicht glückt mir's, gezwungen
zu lösen des Zwerges Haupt.

WANDERER
wieder gemächlich sich niederlassend
Nun, ehrlicher Zwerg,
sag' mir zum ersten:
welches ist das Geschlecht,
dem Wotan schlimm sich zeigte
und das doch das liebste ihm lebt?

MIME
sich ermunternd
Wenig hört' ich von Heldensippen;
der Frage doch mach' ich mich frei.
Die Wälsungen sind das Wunschgeschlecht,
das Wotan zeugte und zärtlich liebte,
zeigt' er auch Ungunst ihm.
Siegmund und Sieglind' stammten von Wälse,
ein wild-verzweifeltes Zwillingspaar:
Siegfried zeugten sie selbst,
den stärksten Wälsungenspross.
Behalt' ich, Wand'rer, zum ersten mein Haupt?

WANDERER
gemütlich
Wie doch genau das Geschlecht du mir nennst:
schlau eracht' ich dich Argen!
Der ersten Frage wardst du frei.
Zum zweiten nun sag' mir, Zwerg:
ein weiser Niblung wahret Siegfried;
Fafner soll er ihm fällen,
dass den Ring er erränge,
des Hortes Herrscher zu sein.
Welches Schwert muss Siegfried nun schwingen,
taug' es zu Fafners Tod?

MIME
seine gegenwärtige Lage immer mehr vergessend und von dem Gegenstande lebhaft angezogen, reibt sich vergnügt die Hände
Notung heisst ein neidliches Schwert;
in einer Esche Stamm stiess es Wotan:
dem sollt' es geziemen,
der aus dem Stamm es zög'.
Der stärksten Helden keiner bestand's:
Siegmund, der Kühne, konnt's allein:
fechtend führt' er's im Streit,
bis an Wotans Speer es zersprang.
Nun verwahrt die Stücken ein weiser Schmied;
denn er weiss, dass allein mit dem Wotansschwert
ein kühnes dummes Kind,
Siegfried, den Wurm versehrt.
ganz vergnügt
Behalt' ich Zwerg auch zweitens mein Haupt?

WANDERER
lachend
Der witzigste bist du unter den Weisen:
wer käm' dir an Klugheit gleich?
Doch bist du so klug,
den kindischen Helden
für Zwergenzwecke zu nützen,
mit der dritten Frage droh' ich nun!
Sag' mir, du weiser Waffenschmied:
wer wird aus den starken Stücken
Notung, das Schwert, wohl schweissen?

MIME
fährt im höchsten Schrecken auf
Die Stücken! Das Schwert!
O weh! Mir schwindelt!
Was fang' ich an?
Was fällt mir ein?
Verfluchter Stahl, dass ich dich gestohlen!
Er hat mich vernagelt in Pein und Not!
Mir bleibt er hart,
ich kann ihn nicht hämmern:
Niet' und Löte lässt mich im Stich!
Er wirft wie sinnlos sein Gerät durcheinander und bricht in helle Verzweiflung aus
Der weiseste Schmied weiss sich nicht Rat!
Wer schweisst nun das Schwert,
schaff' ich es nicht?
Das Wunder, wie soll ich's wissen?

WANDERER
ist ruhig vom Herd aufgestanden
Dreimal solltest du fragen,
dreimal stand ich dir frei:
nach eitlen Fernen forschtest du;
doch was zunächst dir sich fand,
was dir nützt, fiel dir nicht ein.
Nun ich's errate, wirst du verrückt:
gewonnen hab' ich das witzige Haupt!
Jetzt, Fafners kühner Bezwinger,
hör', verfall'ner Zwerg:
"Nur wer das Fürchten nie erfuhr,
schmiedet Notung neu."
Mime starrt ihn gross an: er wendet sich zum Fortgange

Dein weises Haupt wahre von heut':
verfallen lass' ich es dem,
der das Fürchten nicht gelernt!

Er wendet sich lächelnd ab und verschwindet schnell im Walde. Mime ist wie vernichtet auf den Schemel hinter dem Amboss zurückgesunken

DRITTE SZENE
Mime, Siegfried

MIME
starrt grad vor sich aus in den sonnig beleuchteten Wald hinein und gerät zunehmend in heftiges Zittern
Verfluchtes Licht!
Was flammt dort die Luft?
Was flackert und lackert,
was flimmert und schwirrt,
was schwebt dort und webt
und wabert umher?
Da glimmert's und glitzt's
in der Sonne Glut!
Was säuselt und summt
und saust nun gar?
Es brummt und braust
und prasselt hieher!
Dort bricht's durch den Wald,
will auf mich zu!
Er bäumt sich vor Entsetzen auf
Ein grässlicher Rachen reisst sich mir auf:
der Wurm will mich fangen!
Fafner! Fafner!

Er sinkt laut schreiend hinter dem breiten Amboss zusammen

SIEGFRIED
bricht aus dem Waldgesträuch hervor und ruft noch hinter der Szene, während man seine Bewegung an dem zerkrachenden Gezweige des Gesträuches gewahrt
Heda! Du Fauler!
Bist du nun fertig!
Er tritt in die Höhle herein und hält verwundert an
Schnell! Wie steht's mit dem Schwert?
Wo steckt der Schmied?
Stahl er sich fort?
Hehe! Mime, du Memme!
Wo bist du? Wo birgst du dich?

MIME
mit schwacher Stimme hinter dem Amboss
Bist du es, Kind?
Kommst du allein?

SIEGFRIED
lachend
Hinter dem Amboss?
Sag', was schufest du dort?
Schärftest du mir das Schwert?

MIME
höchst verstört und zerstreut hervorkommend
Das Schwert? Das Schwert?
Wie möcht' ich's schweissen? -
"Nur wer das Fürchten nie erfuhr,
schmiedet Notung neu."
Zu weise ward ich für solches Werk!

SIEGFRIED
heftig
Wirst du mir reden?
Soll ich dir raten?

MIME
wie zuvor
Wo nähm' ich redlichen Rat?
Mein weises Haupt hab' ich verwettet:
vor sich hin starrend
verfallen, verlor ich's an den,
"der das Fürchten nicht gelernt".

SIEGFRIED
ungestüm
Sind mir das Flausen?
Willst du mir fliehn?

MIME
allmählich sich etwas fassend
Wohl flöh' ich dem,
der's Fürchten kennt!
Doch das liess ich dem Kinde zu lehren!
Ich Dummer vergass, was einzig gut:
Liebe zu mir sollt' er lernen;
das gelang nun leider faul!
Wie bring' ich das Fürchten ihm bei?

SIEGFRIED
packt ihn
He! Muss ich helfen?
Was fegtest du heut'?

MIME
Um dich nur besorgt,
versank ich in Sinnen,
wie ich dich Wichtiges wiese.

SIEGFRIED
lachend
Bis unter den Sitz warst du versunken:
was Wichtiges fandest du da?

MIME
sich immer mehr fassend
Das Fürchten lernt' ich für dich,
dass ich's dich Dummen lehre.

SIEGFRIED
mit ruhiger Verwunderung
Was ist's mit dem Fürchten?

MIME
Erfuhrst du's noch nie
und willst aus dem Wald
doch fort in die Welt?
Was frommte das festeste Schwert,
blieb dir das Fürchten fern?

SIEGFRIED
ungeduldig
Faulen Rat erfindest du wohl?

MIME
immer zutraulicher Siegfried näher tretend
Deiner Mutter Rat redet aus mir;
was ich gelobte, muss ich nun lösen:
in die listige Welt dich nicht zu entlassen,
eh' du nicht das Fürchten gelernt.

SIEGFRIED
heftig
Ist's eine Kunst,
was kenn' ich sie nicht?
Heraus! Was ist's mit dem Fürchten?

MIME
Fühltest du nie im finstren Wald,
bei Dämmerschein am dunklen Ort,
wenn fern es säuselt, summt und saust,
wildes Brummen näher braust,
wirres Flackern um dich flimmert,
schwellend Schwirren zu Leib dir schwebt:
fühltest du dann nicht grieselnd
Grausen die Glieder dir fahen?
Glühender Schauer schüttelt die Glieder,
in der Brust bebend und bang
berstet hämmernd das Herz?
Fühltest du das noch nicht,
das Fürchten blieb dir dann fremd.

SIEGFRIED
nachsinnend
Sonderlich seltsam muss das sein!
Hart und fest, fühl' ich, steht mir das Herz.
Das Grieseln und Grausen,
das Glühen und Schauern,
Hitzen und Schwindeln,
Hämmern und Beben:
gern begehr' ich das Bangen,
sehnend verlangt mich's der Lust!
Doch wie bringst du, Mime, mir's bei?
Wie wärst du, Memme, mir Meister?

MIME
Folge mir nur, ich führe dich wohl:
sinnend fand ich es aus.
Ich weiss einen schlimmen Wurm,
der würgt' und schlang schon viel:
Fafner lehrt dich das Fürchten,
folgst du mir zu seinem Nest.

SIEGFRIED
Wo liegt er im Nest?

MIME
Neidhöhle wird es genannt:
im Ost, am Ende des Walds.

SIEGFRIED
Dann wär's nicht weit von der Welt?

MIME
Bei Neidhöhle liegt sie ganz nah.

SIEGFRIED
Dahin denn sollst du mich führen:
lernt' ich das Fürchten,
dann fort in die Welt!
Drum schnell! Schaffe das Schwert,
in der Welt will ich es schwingen.

MIME
Das Schwert? O Not!

SIEGFRIED
Rasch in die Schmiede!
Weis', was du schufst!

MIME
Verfluchter Stahl!
Zu flicken versteh' ich ihn nicht:
den zähen Zauber
bezwingt keines Zwergen Kraft.
Wer das Fürchten nicht kennt,
der fänd' wohl eher die Kunst.

SIEGFRIED
Feine Finten weiss mir der Faule;
dass er ein Stümper, sollt' er gestehn:
nun lügt er sich listig heraus!
Her mit den Stücken,
fort mit dem Stümper!
auf den Herd zuschreitend
Des Vaters Stahl fügt sich wohl mir:
ich selbst schweisse das Schwert!

Er macht sich, Mimes Gerät durcheinander werfend, mit Ungestüm an die Arbeit

MIME
Hättest du fleissig die Kunst gepflegt,
jetzt käm' dir's wahrlich zugut;
doch lässig warst du stets in der Lehr':
was willst du Rechtes nun rüsten?

SIEGFRIED
Was der Meister nicht kann,
vermöcht' es der Knabe,
hätt' er ihm immer gehorcht?
Er dreht ihm eine Nase
Jetzt mach' dich fort,
misch' dich nicht drein:
sonst fällst du mir mit ins Feuer!

Er hat eine grosse Menge Kohlen auf dem Herd aufgehäuft und unterhält in einem fort die Glut, während er die Schwertstücke in den Schraubstock einspannt und sie zu Spänen zerfeilt

MIME
der sich etwas abseits niedergesetzt hat, sieht Siegfried bei der Arbeit zu
Was machst du denn da?
Nimm doch die Löte:
den Brei braut' ich schon längst.

SIEGFRIED
Fort mit dem Brei!
Ich brauch' ihn nicht:
Mit Bappe back' ich kein Schwert!

MIME
Du zerfeilst die Feile,
zerreibst die Raspel:
wie willst du den Stahl zerstampfen?

SIEGFRIED
Zersponnen muss ich in Späne ihn sehn:
was entzwei ist, zwing' ich mir so.

Er feilt mit grossem Eifer fort

MIME
für sich
Hier hilft kein Kluger,
das seh' ich klar:
hier hilft dem Dummen die Dummheit allein!
Wie er sich rührt und mächtig regt!
lhm schwindet der Stahl,
doch wird ihm nicht schwül!
Siegfried hat das Herdfeuer zur hellsten Glut angefacht
Nun ward ich so alt wie Höhl' und Wald,
und hab' nicht so was geseh'n!
Während Siegfried mit ungestümem Eifer fortfährt, die Schwertstücken zu zerfeilen, setzt sich Mime noch mehr beiseite
Mit dem Schwert gelingt's,
das lern' ich wohl:
furchtlos fegt er's zu ganz.
Der Wand'rer wusst' es gut!
Wie berg' ich nun mein banges Haupt?
Dem kühnen Knaben verfiel's,
lehrt' ihn nicht Fafner die Furcht!
mit wachsender Unruhe aufspringend und sich beugend
Doch weh' mir Armen!
Wie würgt' er den Wurm,
erführ' er das Fürchten von ihm?
Wie erräng' er mir den Ring?
Verfluchte Klemme!
Da klebt' ich fest, fänd' ich nicht klugen Rat,
wie den Furchtlosen selbst ich bezwäng'.

SIEGFRIED
hat nun die Stücken zerfeilt und in einem Schmelztiegel gefangen, den er jetzt in die Herdglut stellt
He, Mime! Geschwind!
Wie heisst das Schwert,
das ich in Späne zersponnen?

MIME
fährt zusammen und wendet sich zu Siegfried
Notung nennt sich das neidliche Schwert:
deine Mutter gab mir die Mär.

SIEGFRIED
nährt unter dem folgenden die Glut mit dem Blasebalg
Notung! Notung! Neidliches Schwert!
Was musstest du zerspringen?
Zu Spreu nun schuf ich die scharfe Pracht,
im Tiegel brat' ich die Späne.
Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho!
Blase, Balg! Blase die Glut!
Wild im Walde wuchs ein Baum,
den hab' ich im Forst gefällt:
die braune Esche brannt' ich zur Kohl',
auf dem Herd nun liegt sie gehäuft.
Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho!
Blase, Balg! Blase die Glut!
Des Baumes Kohle, wie brennt sie kühn;
wie glüht sie hell und hehr!
In springenden Funken sprühet sie auf:
Hohei! Hohei! Hohei!
Zerschmilzt mir des Stahles Spreu.
Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho!
Blase, Balg! Blase die Glut!

MIME
immer für sich, entfernt sitzend
Er schmiedet das Schwert,
und Fafner fällt er:
das seh' ich nun sicher voraus.
Hort und Ring erringt er im Harst:
wie erwerb' ich mir den Gewinn?
Mit Witz und List erlang' ich beides
und berge heil mein Haupt.

SIEGFRIED
nochmals am Blasebalg
Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hohei!

MIME
im Vordergrunde für sich
Rang er sich müd mit dem Wurm,
von der Müh' erlab' ihn ein Trunk:
aus würz'gen Säften, die ich gesammelt,
brau' ich den Trank für ihn;
wenig Tropfen nur braucht er zu trinken,
sinnenlos sinkt er in Schlaf.
Mit der eignen Waffe,
die er sich gewonnen,
räum' ich ihn leicht aus dem Weg,
erlange mir Ring und Hort.
Er reibt sich vergnügt die Hände
Hei! Weiser Wand'rer!
Dünkt' ich dich dumm?
Wie gefällt dir nun mein feiner Witz?
Fand ich mir wohl Rat und Ruh'?

SIEGFRIED
Notung! Notung! Neidliches Schwert!
Nun schmolz deines Stahles Spreu!
Im eignen Schweisse schwimmst du nun.
Er giesst den glühenden Inhalt des Tiegels in eine Stangenform und hält diese in die Höhe
Bald schwing' ich dich als mein Schwert!
Er stösst die gefüllte Stangenform in den Wassereimer; Dampf und lautes Gezisch der Kühlung erfolgen
In das Wasser floss ein Feuerfluss:
grimmiger Zorn zischt' ihm da auf!
Wie sehrend er floss,
in des Wassers Flut fliesst er nicht mehr.
Starr ward er und steif,
herrisch der harte Stahl:
heisses Blut doch fliesst ihm bald!
Er stösst den Stahl in die Herdglut und zieht die Blasebälge mächtig an
Nun schwitze noch einmal,
dass ich dich schweisse,
Notung, neidliches Schwert!
Mime ist vergnügt aufgesprungen; er holt verschiedene Gefässe hervor, schüttet aus ihnen Gewürz und Kräuter in einen Kochtopf und sucht, diesen auf dem Herd anzubringen. Siegfried beobachtet während der Arbeit Mime, welcher vom andern Ende des Herdes her seinen Topf sorgsam an die Glut stellt
Was schafft der Tölpel
dort mit dem Topf?
Brenn' ich hier Stahl,
braust du dort Sudel?

MIME
Zuschanden kam ein Schmied,
den Lehrer sein Knabe lehrt:
mit der Kunst nun ist's beim Alten aus,
als Koch dient er dem Kind.
Brennt es das Eisen zu Brei,
aus Eiern braut der Alte ihm Sud.
er fährt fort zu kochen

SIEGFRIED
Mime, der Künstler,
lernt jetzt kochen;
das Schmieden schmeckt ihm nicht mehr.
Seine Schwerter alle hab' ich zerschmissen;
was er kocht, ich kost' es ihm nicht!
Unter dem Folgenden zieht Siegfried die Stangenform aus der Glut, zerschlägt sie und legt den glühenden Stahl auf dem Amboss zurecht
Das Fürchten zu lernen,
will er mich führen;
ein Ferner soll es mich lehren:
was am besten er kann,
mir bringt er's nicht bei:
als Stümper besteht er in allem!
während des Schmiedens
Hoho! Hoho! Hohei!
Schmiede, mein Hammer, ein hartes Schwert!
Hoho! Hahei! Hoho! Hahei!
Einst färbte Blut dein falbes Blau;
sein rotes Rieseln rötete dich:
kalt lachtest du da,
das warme lecktest du kühl!
Heiaho! Haha! Haheiaha!
Nun hat die Glut dich rot geglüht;
deine weiche Härte dem Hammer weicht:
zornig sprühst du mir Funken,
dass ich dich Spröden gezähmt!
Heiaho! Heiaho! Heiahohoho! Hahei!

MIME
beiseite
Er schafft sich ein scharfes Schwert,
Fafner zu fällen, der Zwerge Feind:
ich braut' ein Truggetränk,
Siegfried zu fangen, dem Fafner fiel.
Gelingen muss mir die List;
lachen muss mir der Lohn!

Er beschäftigt sich während des folgenden damit, den Inhalt des Topfes in eine Flasche zu giessen

SIEGFRIED
Hoho! Hoho! Hahei!
Schmiede, mein Hammer, ein hartes Schwert!
Hoho! Hahei! Hahei! Hoho!
Der frohen Funken wie freu' ich mich;
es ziert den Kühnen des Zornes Kraft:
lustig lachst du mich an,
stellst du auch grimm dich und gram!
Heiaho, haha, haheiaha!
Durch Glut und Hammer glückt' es mir;
mit starken Schlägen streckt' ich dich:
nun schwinde die rote Scham;
werde kalt und hart, wie du kannst.
Heiaho! Heiaho! Heiahohoho! Heiah!

Er schwingt den Stahl und stösst ihn in den Wassereimer. Er lacht bei dem Gezisch laut auf. Während Siegfried die geschmiedete Schwertklinge in dem Griffhefte befestigt, treibt sich Mime mit der Flasche im Vordergrunde umher

MIME
Den der Bruder schuf,
den schimmernden Reif,
in den er gezaubert zwingende Kraft,
das helle Gold, das zum Herrscher macht,
ihn hab' ich gewonnen!
Ich walte sein!
Er trippelt, während Siegfried mit dem kleinen Hammer arbeitet und schleift und feilt, mit zunehmender Vergnügtheit lebhaft umher
Alberich selbst, der einst mich band,
zur Zwergenfrone zwing' ich ihn nun;
als Niblungenfürst fahr' ich darnieder;
gehorchen soll mir alles Heer!
Der verachtete Zwerg, wie wird er geehrt!
Zu dem Horte hin drängt sich Gott und Held:
mit immer lebhafteren Gebärden
vor meinem Nicken neigt sich die Welt,
vor meinem Zorne zittert sie hin!
Dann wahrlich müht sich Mime nicht mehr:
ihm schaffen andre den ew'gen Schatz.
Mime, der kühne, Mime ist König,
Fürst der Alben, Walter des Alls!
Hei, Mime! Wie glückte dir das!
Wer hätte wohl das gedacht?

SIEGFRIED
hat während der letzten Absätze von Mimes Lied mit den letzten Schlägen die Nieten des Griffheftes geglättet und fasst nun das Schwert
Notung! Notung! Neidliches Schwert!
Jetzt haftest du wieder im Heft.
Warst du entzwei, ich zwang dich zu ganz;
kein Schlag soll nun dich mehr zerschlagen.
Dem sterbenden Vater zersprang der Stahl,
der lebende Sohn schuf ihn neu:
nun lacht ihm sein heller Schein,
seine Schärfe schneidet ihm hart.
das Schwert vor sich schwingend
Notung! Notung! Neidliches Schwert!
Zum Leben weckt' ich dich wieder,
tot lagst du in Trümmern dort,
jetzt leuchtest du trotzig und hehr!
Zeige den Schächern nun deinen Schein!
Schlage den Falschen, fälle den Schelm!
Schau, Mime, du Schmied:
er holt mit dem Schwert aus
so schneidet Siegfrieds Schwert!

Er schlägt auf den Amboss, welcher von oben bis unten in zwei Stücke zerspaltet, so dass er unter grossem Gepolter auseinander fällt. Mime, welcher in höchster Verzückung sich auf einen Schemel geschwungen hatte, fällt vor Schreck sitzlings zu Boden. Siegfried hält jauchzend das Schwert in die Höhe. Der Vorhang fällt


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