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"皇帝陛下は写真を撮らせる"border="0"

対訳

訳者より

  • 作品について
    「Der Zar läßt sich photographieren(皇帝陛下は写真を撮らせる)」はクルト・ヴァイルが1927年から1928年にかけて作曲した一幕物のオペラで、台本は当時、ドイツ演劇界の重鎮であったゲオルク・カイザーによって書かれた物でした。当初はバーデン-バーデン・ドイツ室内音楽祭のための企画でしたが、構想が膨らんで音楽祭での上演では制限があったため、先にカイザーと共同制作を行った「Der Protagonist」の姉妹作として、独立した作品として制作されることになりました。その代わり音楽祭向けに制作された作品が、ブレヒトとの初の共同作品となる「Mahagonny Songspiel(小マハゴニー)」でした。
    初演は1928年2月18日。初演は成功で、その後も度々、上演されました。上演時間が46分ちょっとと言う短い作品のため、ヴァイルの希望通り「Der Protagonist」と同時に上演されることもあれば、ストラヴィンスキーの「Oedipus Rex」と同時に上演されることも多かったようです。
    作品のストーリーは美貌の写真家アンジェルの所に、どこかの国の皇帝が写真撮影に来ることになるが、テロリストが割り込んできてアンジェルと入れ替わり、カメラにピストルを仕込んで皇帝暗殺を企む。ところが、やってきた皇帝は偽物のアンジェルに一目惚れしてしまい……と言う、ドタバタコメディ。皇帝や偽アンジェルがカメラに近づく度に男声合唱が「布の下に。黒い布の下に(ピストルが隠されている)。」と歌うのが、何となくドリフの「志村、後ろ、後ろ〜!」みたいな感じ。
    劇中でかかるタンゴのレコードは上演用に予め吹き込んだ物で、市販もされていたそうです。これも作品のヒットの要因だったのかもしれません。このオペラの唯一の全曲版CDでも使用されていますし、ヴァイルの歴史的録音ものにも収められています。
  • タイトルについて
    「Zar」あるいは「Tsar」はロシアや東欧の皇帝、君主を指す言葉でWikipedia等では、この作品の邦訳タイトルは「ロシア皇帝は写真を撮らせ給う」となっているのですが、脚本中には皇帝の治めている国の情報が一切ないこと、クルト・ヴァイル財団の本作品の紹介ページでも「the czar (nation unspecified)」となっていたことから、敢えて「皇帝陛下」としました。
  • 録音など
    現在はそれほどポピュラーな作品ではないため、あまり上演されることもないみたいですが、Jan Latham-Königが指揮している全曲版が比較的、今も手に入りやすいみたいです。作品解説がとても詳しく、この「作品について」は、ほとんどこのCDの解説書からの受け売りです。挿入歌(?)の「Tango Angele」も「O Moon of Alabama」と言うタイトルのヴァイルの歴史的録音集に収められているのですが、このCDは2013年10月13日現在、中古で281ドルと言うとんでもない価格で取引されているみたいです。

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@ hanmyo

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