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第二幕

アリンダールの国の首都にある、宮殿の入り口の大広間。

兵士達と国民の合唱

<合唱>
もう駄目だ、われわれは打ち負かされた
敵に追われて逃げる身だ!
敵はすでに城壁に迫って猛り狂い
われわれを滅ぼすと喚いている!
おお、最大の危難の時にあって
われらは、大いなる神、あなたにすがる!
われらと共にあって、われらを救いたまえ!
死の恐怖がわれらを圧し潰す、
われらの救いを求める声に答えはない!
破滅がわれらを待ち受けている、
残虐な死がわれらを怯えさす!

(武装したローらが登場)

<ローラ>
お前たちは、何故それほどにも死を恐れるのです?
そこいら中に響き渡るほど泣きわめくなんて。

<合唱>
また、われわれの敗北です、
もう滅亡する他にありません!

<ローラ>
臆病者達が!なぜ、そう直ぐに弱気になるのですか?
この災難を、一人で背負っているのは、誰でもない
この、か弱い女のわたしではありませんか?
わが父は身罷り、わが兄は行方知らず、
そして、忠実な友さえここにはいない!
アリンダール殿が戻って来られさえすれば、
この国が滅びることはないという、
グローマの予言を、おまえたちは忘れたのですか?

<合唱>
けれども、殿様が本当に帰ってこられると、
だれが、われ等に言ってくれましょうか?

<ローラ>
わたしは、兄を探し出し連れ戻すために
他でもない、忠実なモラルトを、送り出したではありませんか、

<合唱>
不幸なお方!殿は、とっくに、お亡くなりでもあろうに!

<ローラ>
何ということを言うのです!そんなことが起きれば、万事休す!
おまえたちは、わたしにまで不吉な予感を呼び覚ましてくれる。
あの人たちが二度と戻ってこなければ、
ああ、わたしの希望、わたしの唯一つの慰めは、
失われてしまう!
この大きな苦難の中で、わたしを、
がっしりと受け止めてくれたものよ!
兄上に、間無しにお会いできると思ったのは、
わたしの、ぬか喜びだったというのか、
愛する友をまもなく掻き抱くことを、
わたしは、どんなに待ち望んだのに!
彼らが二度と帰ってこないなどとは、
なんという残酷な運命!
そうなれば、わたしは全てに見放され、
独りきりで、破滅の道を辿らねばならない!

(一人の使者が登場)

<使者>
皆、喜べ!良い知らせを持ってきたぞ。
モラルト殿がアリンダール殿と一緒に戻ってこられるぞ!

<合唱>
彼、何と言った?神様、それは真か?

<ローラ>
空耳ではないだろうか!どこで、あの方達に会ったのです?

<使者>
わたしは、王を探す一行に加わっていました。
われ等は、王を見つけ出し、お戻りになるよう説得したのです!

<ローラ>
あの人たちが帰ってくる!
うれしくて、気が変になりそう!
歓びの火照りに気が触れそう!
わたしの胸は高々と膨れ、
心臓は歓びに燃えて高鳴る!
大切な兄上にお目にかかることが出来るのだわ、
破滅の危機はもう遠のいた!
愛する人よ、あなたを待つ貞節な腕の中に
また、急いで、帰ってくるのですね!

<合唱>
何という喜びが、再び、われらのものに、、
われらの王が戻ってこられる、
希望がわれわれを再び立ち上がらせる!
全ての心が、無情の歓びに息づく!
(ローラが急ぎ退場し、アリンダール、モラルトと共に戻ってくる)
おお、われらの王よ、忠実な民の歓迎をお受けください!
ご帰還を祝う歓呼が、苦難を跳ね返します!

<アリンダール>
ああ、この、歓呼の声をすこし抑えてくれ、
恐ろしい警告となってわたしの心に食い入ってくる!
なんとなら、ああ!父上の死に装束が、
わたしの、王者のローブになろうというもの!

<モラルト>
おお、ローラ姫、ご覧ください。わたしは、
危険を冒してもあなたへの約束を守った。
あなたの大切な兄君を、連れ戻して参りました。
ご褒美の事を思い出してくれますか?

<ローラ>
ああ、、この満ち溢れる喜びに見合う、
どんなご褒美をあなたに上げればよいのでしょう!
兄も、友も、わたしの元に返ったいま、
わたしは、全ての苦しみが去ったように見えます!

<ローラとモラルト>
武装を新たにしたような、気持ちで、
わたしは朗らかに、運命に立ち向かう。
祖国の救われる日は近く、
あなたの腕の中で、愛は招く!
苦悩は全て飛び去り
あらゆる歓びが、押し寄せてくる!
われらを、幸せに向かって導く、
最後の戦いにいどむ時は、いま!

<アリンダール>
わたしは、不安に駆られて、運命の迫るのを見る、
ともすれば気持ちがくじけそうだ。
故郷はこれほどの苦境に立たされ、
新たな苦しみがわたしを待ち受けている。
どうすれば、この多くの苦難を担い遂げられるようか、
どうすれば、戦いに勝つことが出来ようか!
現状にさえ押しつぶされそうなのに、
さらに大きな恐怖が待ち受けていようとは!

(全員退城)
(ゲールノートとグンターが登場)

<ゲールノート>
おい、どうだ、グンター、また、どうにか
元気が出てきたか?

<グンター>
ああ、なんとも酷い夜だったな!
あんなに凄まじいのは、夢にも見たことが無いぜ!“

<ゲールノート>
だがどうだ、今朝方は!血のようなお天道様が
世界中を焼き尽くすように見えたじゃないか?
地面が俺の足の下で揺れ、
稲光がおれに目潰しを食らわせ、
雷で、耳がつんぼになりそうだった!

<グンター>
われらの王でさえ、ずいぶん動揺しておられたではないか!

<ゲールノート>
挙句のはてに、ここは一体どうだ?
そこいら中敵ばかりだ、
わが国の領土と呼べるものは、手のひらほども無い!

グンター>
おお、不吉な前兆だ、悪い時代だ!

<ゲールノート>
俺はまるで、酷く酔っ払いでもしたような具合だ、
二日酔いで、体中の関節が痛いのと同じだ!
俺のドロッラさえ見つけだせれば!
おい、彼女、まだ、若いままかい?

<グンター>
馬鹿なことを聞くやつだな、おまえも、
おまえが行っちまってから、彼女は八年も歳をとったんだぜ、
あの頃、彼女はまだ、ほんの子供だった!

<ゲールノート>
いや、今でも、別嬪かって?

<グンター>
勿論だ!
おれも、時々、手を出したくなった。

<ゲールノート>
なんだって?

グンター
いや、彼女を、慰めてやりたかったって、ことさ!

<ゲールノート>
そんなこたあ、してもらわなくて結構だ!
彼女、俺を裏切らなかったか?

<グンター>
多分な。自分で彼女に訊けよ、
あそこに彼女が来るぞ、
おまえたちを二人だけにしてやろう!
(退場)

ドロッラ登場

<ドロッラ と ゲールノート>
おやっ?あれはげールノート/ドロッラでは?
あんたなのね/おまえなんだね、ああ、なんと嬉しい!
ああ、あんなにも長く逢えなかった末に、
やっと、また、あなた/おまえに逢えた!
あなた/おまえを胸にぎゅっと抱くのって、
こんなにも素敵なことだったんだ!
さぁ、話して、聞かせて、
どこで、どうして、過していたの?
さぁ、聞かせて!さぁ、聞かせて!

<ゲールノート>
おれについちゃぁ、そう悪くはなかったんだ!
おれは、殿と一緒にずーっと
美しい女王のところにいたんだ。
女王の宮殿には綺麗な娘が大勢居て、
選ぶのは、結構難しかった。
どの子も皆キスしたいほどだったよ、
一人は金髪で青い眼、
別のは、栗色の髪に黒い眼さ!

<ドロッラ>
そうでしょう、そうでしょう、すごく可愛かったのね!

<ゲールノート>
で、俺もさ、結構いかす兄さんだから、
皆が、俺に惚れっちまってね、
で、俺の方は、えー、俺の方はって言うとね

<ドロッラ>
そらご覧なさい、言葉がつっかえて出てこない!
さぁ、いまに見てなさい、この、悪党!
そんなこと、あたしに面と向かって言うなんて、
本当に、とんでもないことだわ!

<ゲールノート>
さて、今度は、本当に今でも俺を愛しているかどうか
彼女から聞きだす番だ。
彼女が俺から聞いたことを信じて、
嫉妬のあまり、ぶちまけるだろうからな!

<ドロッラ>
じゃ、あんたに、あたしの事も聞かせてあげるわ、
この長い間、あたしがどんな風にすごしてきたか!
御殿じゃズーット、あたしは
ローラ姫様の一番の侍女だった。
姫様に求婚しようと、ここには 
立派な騎士の方々が、大勢やって来られたわ。
皆さん、キスしたくなるような方ばかり、
一人は金髪、一人は、茶髪
一人は青い目、一人は、黒い目。

<ゲールノート>
俺りゃ、頭に来そうだ!

<ドロッラ>
あたしだって、みっともなくは無い方だから、
皆、あたしに惚れちゃったのよ、
それで、あたしの方はね、さて、あたしの方はね、

<ゲールノート>
(わきを向いて)
彼女しどろもどろになってきたぞ、
待ってろ、性悪な奴め!
おれに面と向かってこんな事を言うなんて、
全く恥知らずなやつだ!

<ドロッラ>
(脇を向いて)
彼、腹を立てて、どうしていいかわからないほどだわ!
罰が当たったのよ、尻軽さんが!
あたしの言った事を本気にして、
嫉妬で参っちゃえばいいのよ!

<ドロッラ と ゲールノート>
あんた/おまえのような不実な人/女は、あっちへ行って/け!
あんたなんか/おまえなんかもう見たくも無い!
あたしに/俺に始終誓った、
あんたの/おまえの貞節ってそんなものだったの/か?
あたしが/俺が遠くにいる間に、
見知らぬ娘/男を好きになるなんて。
と言うことは、あたし/俺が不貞を働いて、
恋人を裏切ったということになるの/か!

(二人は双方に分かれて離れて行くが、舞台の端で立ち止まり、離れたところからお互いを、こっそり見遣る。)


<ゲールノート>
ドロッラ!

<ドロッラ>
ゲールノート!

<ゲールノート>
おまえ、行っちまったんじゃないのか?

<ドロッラ>
あんた、まだそこに居るの?

<ゲールノート>
おまえ、泣いてるのか?

<ゲールノート>
ほっといてよ、不実なくせに!

<ゲールノート>
不実だなんて?そんなことあるもんか、そんな俺じゃない!

<ドロッラ>
だって、自分で話したじゃないの?

<ゲールノート>
嘘だよ、ありゃ嘘だよ!
誰も、俺に惚れたりしなかったよ、
で、俺は、おまえの事ばかり思っていて、会いたかったよ、
ただ、おまえの気持ちを、確かめたかっただけさ。

<ドロッラ>
あたしも、ほんとうは嘘をついたのよ、
あたしに惚れた人なんか誰も居なかったわ、
あたしも、誰にも惚れたりはしなかった、
あたしは、あんたに貞節だったのよ!
あんたを、懲らしめようと、嘘をついただけよ。

<ゲールノート>
今、何って言った?こっちへおいで!
(抱き合う)
ごめんよ!

<ドロッラとゲルノール>
これでまた一緒になれたね、
もう絶対に離れないでいようね、
どんな邪推も、疑いも
二人の仲を裂くことは出来ないのさ!
あんた/おまえが、あたし/俺を愛している、
ああ、なんという幸せ!
今しがた二人を離そうとしたのは
作り話や、嘘っぱちだったんだ!
もう絶対に離れないでいよう、
そして、何時までも幸せでいよう!
(抱擁し、口付けする。)(双方退場)

(アダ、ファルツァーナとツェミーナが登場)

<アダ>
ああ、酷い人たちね、あたしを哀れんではくれないの、
冷酷に、このむごい行為にあたしを追いやるの?

<ファルツァーナ>
悪いけど、あなたが自分勝手に招いた運命は、
あたし達の責任ではなくてよ。

<アダ>
でもあなた方、哀れなあたしが負けた時に待ち受けている
運命を知っているでしょ、あたしの苦しむのが嬉しいの?

<ツェミーナ>
まぁ、そんなことないわ、聞いていると涙が出てくるわ!
だけど、よく聞いて、あなたが、今、あの人間を諦めたら、
あなたは、まだ、全てから逃れることが出来るのよ!

<ファルツァーナ>
まだ、いまなら間に合う、選択の余地はあるのよ。
こっちが長の死なら、あっちは永遠の命なのよ!

<ツェミーナとファルツァーナ>
よく考えてよ、あなたは運命を自分で選べるのよ!

(二人は立ち去る)
(アダ独り残る)

<アダ>
ああ、どうしよう、あたしの幸せと不幸の全てを決める、
恐ろしい時が迫ってくる!
おお、なぜ、未だにあたしの心の中に
あの厳しい選択に対する疑いが起きてくるのだろう!
不幸なあたし、誰に悩みを打ち明ければいいのだろう?
なぜ、あたしの破滅だけが、こんなにも確かなのだろう、
一方、あたしの勝利は、何とも不確かなのに!
あたしが自分で恐怖を溜め込むのだわ、
あたしが彼に苦しみをもたらすのよ、
人間が決して耐えることができないような、
疑惑を彼の心に植えつけたのは、あたし!
四方八方から不幸が彼に襲い掛かり、
彼の最後の希望の星、愛は傾き始める、
彼の心に闇が広がって、
彼は、報復を思いたち、妻のあたしを呪うのだわ!
ああ、どうしよう、この呪いがあたしを彼から引き離し、
二人の間に、永遠が割って入るのだ!
絶望と、狂気と死、それが彼の運命、
そして、あたしの恐ろしい運命は、百年の間
石になってしまうこと!
あたしは、全てから逃れることもできるのだ、
永遠の美の中で、不死で、しおれずに、
咲き続けることを選ぶのも、自由ではないか?
妖精の世界があたしを讃えてくれる、
あたしは、彼らの光、彼らの誉れ!
永久に滅びぬ国の民が、あたしを、
気高い女王として、敬ってくれる!
あたしは、すべてから身を引き、
妖精の華麗さを、永遠に咲かすこともできる!
裏切られた、不幸な者として!
不死って一体なんだろう?
終わりの無い、永遠の死ではないのだろうか!
けれど、あの人の傍には、
日々新しい、永遠の生がある!
決まった!賽は投げられた、
この生の為にあたしは全てを犠牲にする!
あたしのアリンダール!
愛が彼を奮い立たせ、
戦いに向かう勇気を沸き立たせ、
雄雄しく疑惑に打ち勝って、彼は
あたしを呪縛から解き放ってくれるのだ!
あたしを彼から離そうとする
不当な策術は滅ぼされなければ!
あたしの愛を殺そうとする
おまえ達の骨折りは無駄なこと!
もしもの事に彼が打ち負かされて、
あたしが石に閉じ込められたとしても、
石にさえ、愛は、焦がれの
涙を流させることだろう!
そして、あたしの夫がその涙を感じ取り、
その溜息が彼に伝わり、
嘆きの声が彼の心を震わせるだろう、
彼の憩いを奪い、わたしの方へ駆り立てるのだ!
愛が彼を奮い立たせ、
戦いへの勇気を沸き立たせ、
雄雄しく疑惑に打ち勝って、
あたしを呪縛から解き放ってくれるのだ!
(退場)
.
(舞台はしばらくの間、空のまま)

(民衆と兵士からなるコーラス員が舞台の様々な方向より登場)
(ローラ、ドロッラ、アリンダール、グンター、モラルトおよびゲールノートが登場)

<全員>
城壁の前で嵐が吹きすさぶのが
聞こえるか、皆?
あれは新たな暴威を
掻き立てる敵の喚きだ!

<アリンダール> 
わたしの胸は恐れで塞がれる!

<ローラ>
わたしの朋友たちよ、いざ、出撃を!

<アリンダール>
おお、この様々な災難にどうやって耐えればいいのだ!

<ローラ>
わたし達をこの窮地から救ってください!

<ドロッラ>
さあ、開放のための戦に
勇んで出撃を!

<合唱> 
命をかけた最後の戦いに
さあ、出陣だ!

<アリンダール>
戦う、ああ、わたしには、とても出来そうにない!

<モラルト>
来い、戦士達、俺がおまえたちを率いてやる!

(戦士達と退場)

<ローラ>
何ですって、兄上、
この聖なる戦いから、身をひくおつもり?

<アリンダール>
おー、ローラ、わたしの心は病んでいるのだ、
全ての生きる勇気が、萎えてしまっているのだ!

<ドロッラとゲールノート>
皆の衆、王のうつろな瞳を見られたか?
平静になろうと、あんなに無駄に抗っておられる。

<アリンダール>
この危機でさえわたしには大きすぎるのに、
これ以上の苦しみに、どうして耐えられよう?

<ローラ>
あれほど打ちひしがれた兄上の気分は 
一体何処から来ているのだろう!

(アリンダールが脇をふり向くと、アダが目の前に居る)

<アダ>
可哀想に、こんな事があなたにとって大きな苦しみですって!

<アリンダール>
やや、これは、わたしの后!

<全員>
えっ、これが彼のお后?

(アダが合図をすると、二人の子供があらわれ、アリンダールの腕の中に飛び込んでゆく)

<アダ>
さあ、アリンダール、あなたの誓いを思い出して!

<ローラ、ドロッラ、グンター、合唱>
おお、天使のような子供たちだ、
なんて、かわいいのだろう!

<ゲールノート>
彼らは、后から王への
すばらしい贈り物なのだ!

<アリンダール>
ああ、わたしの子供達に、また逢えた、
思いがけない幸せ、何という喜び!
もう二度と、わたしからこの子達を奪わせはしないぞ、
どんな運命も、彼らをこのわたしから引き離せはしないぞ!

<全員>
見てごらん、おお、天使のような子供を見てごらん...

<アダ>
ああ、あなたに子供達を逢わせるのではなかったわ!
彼らの姿があなたの嘆きの種になるのでは!

彼女が合図すると、地表が裂けて燃え盛る火口が現れる

<グンターとゲールノート>
やや、何だ、あれは?

<合唱>
おそろしい!何事が起きるんだ?

<アリンダール>
やや、おまえは、何をするつもりなのだ? 

<アダ>
子供達を返してください!

<アリンダール>
は!決して渡さぬ!どうしようというのだ?

<アダ>
邪魔しないで、彼らはまだ完全にあなたのものではないのよ!

(子供達を彼からもぎ離す)

<アリンダール>
何たることだ!わたしのものではないと?

<アダ>
大地の裂け目の火炎が彼らを受け取るのよ!

<ローラ、ドロッラ、グンター、合唱>
やっ、何をしでかすのだ、大それた女めが!
彼女を捕らえろ、引きもどせ!

<アダ>
お下がり、ふとどき者達が!

<アリンダール>
おお、おまえ、そんなことはさせないからな!
そして、おまえたちは控えろ!

(彼女は子供達を火口に投げ込む、すると、火口は
はたちまち消えうせる)

<全員>
おお、神様、今見たのは何だ?
あれは、ただのまやかしだったのか、それとも真?
恐ろしい女だ、おまえは、なんという事をしでかしたのだ?
それでも、おまえは母親なのか?

<アリンダール>
胸がかきむしられるようだ、
非難と疑惑が絡み付いてくる!

<アダ>
彼の胸がかきむしられる!
おお、天よ、彼を疑惑から守りたまえ!

(兵士達が逃げてくる)

<合唱>
逃げろ、我々の負けだ!

<全員>
また新たな災いがわれらに降りかかり、
われらを壊滅させようと脅かす!

<アダ>
この災いは、彼よりも、あたしに、もっと酷くふりかかるのだわ!
あたしに滅亡の時が迫っているのよ!

<アリンダール>
ここでは、いさかい、外では、壊滅、
あらたに降りかかる、何という災難!
ああ、アダ、この大きな苦しみの最中、
おまえさえも、わたしを慰めてはくれないのか?

<アダ>
あたしは、あなたを慰めるために来たわけではないの、
あなたを苦しめるために現れたのよ!

<アリンダール>
彼女は、わたしを冷たく突き放す。
自分の夫の子供を殺すような女に、
どうして、夫が慰められようか!

<ローラ>
あたしの最後の希望までが消えてしまう!
あの忠実なハラルトは、隣国から助けにくるという、
約束にもかかわらず、やっては来ない!
おお、先の事ではなく、今ならこそ、助けが要るというのに!

<民衆の合唱>
嵐はもうそこまで迫っている、
皆、身の毛もよだつような喧騒が聞こえるか?

(新しい敗走者達がやってくる)

<兵士の合唱>
もう駄目だ、ああ、もう駄目だ!
助かる道はどこにもない!

<ローラ>
意気地なし共が、どうして逃げてくる、
勇猛なモラルト殿がおまえ等を指揮しているのではないのか?

<兵士達の合唱>
彼は消え失せてしまいました、
虜になったのか、死んでしまったのか!

<ローラ>
(叫び声で)
死んだ!

<全員>
ありとあらゆるものが瓦礫の山となり、
最も強い将は戦死してしまったのだ!

<アダ>
全ての不幸の罪はあたしにあるってことに、
彼はまだ気が付いていないのだわ!

<合唱>
見よ、われらに助けを約束した
ハラルトが、やって来るぞ!

<アリンダール>
最後の望みの綱だ!

<アダ>
それは、あたしの滅亡!

<ローラ>
連れてきてくれたのね、
援護の兵士達はどこ?

<ハラルト>
気の毒だが、援護の兵は一人もおらぬ!
わたしの計画は全て水の泡になった!

<全員>
彼、なんて言った?援護は来ない、
あるのは、更なる壊滅だけ?

<ハラルト>
わたしは最高の戦士を集めた、
そして、我々は、町に程近いところまで来ていた、
そのとき、兵士の一群が現れ、われらの行く手を遮った、
その先頭に居たのは、武装した女だった。
その女は物凄い勢いでわが兵に襲い掛かり、
あっという間に、全軍を蹴散らしてしまった。
そして彼女は、“アリンダールのところへ行け、
わたしは、女王のアダだ!“と言ったのだ。

<アダ>
(独りごちて)
ああ、何処まで、耐え忍べばいいのだろう!

<アリンダール>
何だって?おまえに、言伝たのは
この女か?

<ハラルト>
わが王よ、その通りです!

<全員>
酷すぎる、奥方が
敵と手を結ぶなどと!

<アリンダール>
はっ、恐ろしい謎が解けてゆくぞ!
わたしは、ずーっと、だまされ続けていたのだ!
はっ、破廉恥女め、いまこそ化けの皮がはがれたぞ、
おまえの邪悪なも目論見は、果たされたのだ!
ひとを愛嬌でたぶらかし、破滅にみちびく、
おまえも、そんな魔女達の一人だったのだ!
おまえはわたしを卑劣な手管で縛りつけ、
邪悪なまやかしで、わたしを惹きつけたのだ!

<アダ>
あたしの、アリンダール!

<アリンダール>
わたしを、残酷に苦しめようと、
おまえはわたしの子供達を焼き殺し、
姦計を謀ってわたしの王国を滅ぼし、
わたしを絶望の淵に追い込んだのだ!

<アダ>
止めて!

<アリンダール>
何だって、おまえを容赦しなけりゃならん、
おまえがわたしに与えたのは、おまえを懲らしめるための力だ!
極悪非道の女め、呪われろ!

<アダ>
アリンダール、止めて!ああ!
(絶望の叫び)
誓いを破ったのね、何ということをなさったの!

(ツェミーナ、ファルツァーナ登場)

<ツェミーナ、ファルツァーナ>
アダ、絆は解かれたのよ、
あなたは、もとの通り、不死身で居られるのよ!

<全員>
ええっ、いま何って言った?
それは、どういう意味なのだ?

<アダ>
(怒りに燃えた悲しみをこめて)
ひどい方!あなたはそんな風に、誓約をお守りになるの?
あなたの忠節とは、それだけのものに過ぎなかったの?
何もかも駄目になってしまったわ!悲しい、
あなたは、妻を永遠に不幸になすったのよ!
あなたがどんな酷い事をなさったのか、お教えします!
人間を父に妖精を母に、わたしは生まれたのよ。
だから母親と同じようにわたしは不死身なの。
あなたに出会って、偽りの誓いをたてるようなあなたに、
わたしは、燃えるような愛を捧げたのです!
その大きな愛のために、真実あなたのものになるために、
あたしは、自分の不死さえも、進んで放棄したのです!
妖精の王は、そのことでわたしに激怒しました。
わたしが不死を断念することは拒めなかったので、
彼は、いくつかの条件をつけて、
わたしの選択を困難にしたのです。
八年の間、あなたに、わたしの素性を教えぬこと、
そして、その八年目が終わる日には、
あなたに数多くの苦しみや驚愕を与えて、あなたが
わたしに呪いの言葉を吐くように仕向けること!
あなたの心が揺るぎのない愛を示した時にだけ
あたしは不死身でなくなることができたのです。
さもなければ、あたしは、不死身のままで居なければならず
その上、自分の野望の償いに、
百年の間、石に変えられてしまうのです!
さあ、これで、あなたはわたしの運命をお知りになったのよ!

<アリンダール
おお、神様、頭がぐらぐらする!教えてくれ
わたしの王国に災難をもたらしたのは、おまえなのでは?

<アダ>
引き起こしたより早く、終えてしまいました!

<アリンダール>
だが、ハラルトが、わたしを援護するために連れて来た
兵士達は打ち負かされたということではないか?

<アダ>
それは、あたしがやったのす!彼らは、ハラルトが
あなたを裏切るために率いてきた、敵の兵士だったのです。

(ハラルトは捕らえられ、連行される。)

<アリンダール>
そして、モラルトは斃れたのでは、ただそう見えただけなのか?

<アダ>
あたしの力で、今、敵に打ち勝っているところよ!

<アリンダール>
この上問い糾すことがあろうか?わたしはもう気が狂いそうだ!
だがまだ、おまえには子殺しの罪がのしかかっている!

(合図を受けて二人の子供達が現れ、アリンダール腕の中に飛びこんで来る)

<アダ>
出生の穢れから清められたこの子達は、あなたのものよ。
地上で最高の幸運がこの子達のものになりますように。
唯わたしだけは、底知れぬ不幸の虜となるのよ!

<アリンダール>
(アダの足下にくず折れる)
今こそ、わたしは絶望の虜だ!

<兵士の合唱>
(舞台裏で)
勝利だ!我々は解放された、
敵は打ち負かされたぞ!

(モラルトが兵士達と登場)

<モラルト>
勝利と歓びの知らせを持ってきた、
敵は全滅だ!

<合唱>
何だって!我々は解放されたって!

<合唱、ドロッラ、グンター、ゲールノート>
高らかに響け、歓呼の声よ、
空高く、昇れ、
勝利を讃える歌声よ、
ひとえに響け、今は!

<ローラとモラルト>
わたしは、今、勝者として
あなた/君を歓び溢れるこの胸に抱く!
言葉に尽くせぬこの喜び、
あなたの妻になりましょう!
/愛する君を妻と呼ぼう!

<ツェミーナ、ファルツァーナ>
これでアダは助かったのよ、
あたし達のもとに帰ってくるの、
追放の苦難が終われば、
彼女は不死身にもどるのよ!

<アダ>
わたしから離れてください、裏切り者のあなた!
もう、これっきり、お別れです!
今日の日が終わる前に、
わたしは石に閉じ込められてしまうのです!
(アリンダールはアダの足にすがりつく)

<アリンダール>
ああ、アダ、許しておくれ、
わたしを、見放してしまわないでおくれ、
絶望のあまり、
わたしは気が狂ってしまうだろう!

(舞台は暗くなり、稲妻と雷鳴の下、アダはツェミーナ、ファルツァーナと共に奈落に消える。すばやく幕が下りる)
ZWEITER AKT

Vorhalle des Palastes in der Hauptstadt des Reiches Arindals
Chor der Krieger und des Volkes

CHOR
Weh uns, wir sind geschlagen
und flüchtig vor dem Feind!
Schon tobt er vor den Mauern
und droht mit Untergang!
Zu dir hinauf, o mächtger Gott,
tönt unser Ruf aus tiefer Not!
Erhöre uns und steh uns bei!
Uns drängt die Todesangst,
der Hilfe Ruf umsonst!
Verderben harret uns
und droht mit Qualentod!

Lora tritt auf in Waffenrüstung.

LORA
Was drängt euch so mit harter Todesangst,
dass ihr mit solchem Schrei die Luft erfüllt?

CHOR
Geschlagen sind wir wieder,
dem Untergang geweiht!

LORA
Kleinmütige! Warum sogleich verzagen?
Auf wen drängt sich mehr Missgeschick zusammen,
als auf mich selbst, die ich ein schwaches Weib?
Mein Vater starb, mein Bruder ist entfernt,
und selbst den teuren Freund muss ich vermissen!
Habt ihr vergessen Gromas Weissagung,
dass dieses Reich niemals verloren geh,
sobald uns Arindal zurückgekehrt?

CHOR
Doch wer sagt dies uns an,
dass je zurück er kehre?

LORA
Sandt ich den teuren Morald selber nicht,
ihn aufzusuchen und zurückzubringen?

CHOR
Unglückliche! Wohl längst ist Arindal dahin!

LORA
Was sagt ihr! Weh mir, wenn es möglich sei!
Ihr weckt des eignen Herzen trübe Anhnung:
sie kehrten nimmer mir zurück!
O musst du Hoffnung schwinden,
die du mein einz'ger Trost,
die mich in schweren Leiden
mit holdem Arm umfing!
Den Bruder bald zu sehen,
war mir ein froher Wahn
den Freund bald zu umarmen,
war höchste Wonne mir!
Und kehrte keiner wieder,
welch qualenvoll Geschick!
So müsst ich, ganz verlassen,
allein zu Grunde gehn!

Ein Bote tritt auf.

BOTE
Heil euch! Ich bringe frohe Kunde:
mit Arindal kehrt Morald uns zurück!

CHOR
Was sagt er? Gott, wär's möglich?

LORA
Kaum trau ich meinem Ohr! Wo sahst du sie?

BOTE
Ich zog mit aus, den König aufzusuchen,
wir fanden und bewogen ihn zur Rückkehr!

LORA
Sie kehren mir zurück!
Wie fass ich mich vor hoher Freude!
Wie fass ich mich vor Wonneglut!
Den Busen fühl ich hoch sie heben,
und froh erbebt mein heisses Herz!
Den teuren Bruder soll ich sehn,
des Untergang ist schon beklagt!
Geliebter Freund, du kehrest wieder,
und eilst in deiner Treuen Arm!

CHOR
Welch hohe Freude wird uns wieder,
der Teure kehret uns zurück,
die Hoffnung soll uns wieder heben!
Voll Wonne atme jedes Herz!
Lora eilt ab und kommt mit Arindal und Morold zurück.
O König, sei gegrüsst von deinem treuen Volk!
Der Jubel wehrt dem Leid bei deiner Wiederkehr!

ARINDAL
O hemmet dieses Jubels Töne,
mit Schreckensmahnung drängt er mich!
Denn ach! Zum reichen Königsmantel
wird mir des Vaters Grabgewand!

MORALD
O Lora, sieh, was ich versprochen,
das hielt ich trotz Gefahren dir:
den teuren Bruder bring ich wieder,
gedenkest du des süssen Lohns?

LORA
O, welchen Lohn soll ich dir geben
für dieser Wonne Übermass!
Den Freund, den Bruder hab ich wieder:
Vorüber seh ich alles Leid!

LORA und MORALD
Ich seh dem Schicksal froh entgegen,
und fühle neu gerüstet mich;
Denn Rettung naht dem Vaterlande
und Liebe winkt in deinem Arm!
Dahin flieht alles Leiden
und alle Freuden ziehen ein!
Lass denn zum letzten Kampf uns schreiten,
der uns dem Glück entgegen führt!

ARINDAL
Ich seh dem Schicksal bang entgegen
und fühle fast entmutigt mich;
so viele Not in Heimatlande
und neue Qual noch harret mein.
Wie trage ich wohl alle Leiden,
wie soll ich stark zum Kampfe sein!
Schon drückt die Gegenwart mich nieder,
die zu noch grösserm Schrecken führt!

Alle ab.
Gernot und Gunther kommen.

GERNOT
Wie ist dir's, Gunther, dass du endlich wieder
auf deinen eig'nen Füssen stehen kannst?

GUNTHER
O was für eine schlimme Nacht war dies!
Von solchen Greueln hab ich nie geträumt!

GERNOT
Doch dieser Morgen! War es nicht,
als ob die blut'ge Sonne alles wollt versengen?
Die Erde bebte unter meinem Fuss,
der Blitz verdarb mir mein Gesicht,
der Donner mein Gehör!

GUNTHER
Der König selbst, wie war er doch erschüttert!

GERNOT
Und was find ich nun hier?
Von Feinden alles voll,
kaum noch ein Fussbreit Lands gehöret uns!

GUNTHER
O böse Zeichen, böse Zeiten!

GERNOT
Mir ist's, als hätt ich einen tücht'gen Rausch gehabt,
so geht der Jammer mir durch alle Glieder!
Wenn ich nur meine Drolla fänd!
Sag mir: ist sie noch jung?

GUNTHER
Du fragst mich ziemlich dumm;
seit du von uns, ward sie acht Jahre älter,
damals... war sie ein Kind!

GERNOT
Ich meine hübsch?

GUNTHER
Gewiss!
Ich kam oft in Versuchung

GERNOT
Wie?

GUNTHER
Nun, sie zu trösten!

GERNOT
Das hättest du lassen können!
blieb sie mir treu?

GUNTHER
Ich glaube; frag sie selbst,
dort kommt sie her,
ich lass euch gern allein!
ab.

Drolla kommt.

DROLLA und GERNOT
Wie? Seh ich recht, ist dies nicht Gernot? ( Drolla?)
Du bist's! O welche Freude!
Ach, nach so langen Zeiten
dich endlich wiedersehn!
Dich an mein Herz zu drücken,
ist zum Entzücken ganz!
O sage mir, erzähle,
wie ists dir's doch ergangen?
O erzähle! O erzähle!

GERNOT
Mir ist's recht gut ergangen!
Ich war mit meinem Herrn so lang
bei einer schönen Königin.
In ihrem Schlosse war die Wahl
der hübschen Mädchen wahrlich schwer.
Sie waren alle wie zum Küssen,
die eine blond, die andre braun,
mit blauen und mit schwarzem Augen!

DROLLA
Gewiss, gewiss, ganz allerliebst!

GERNOT
Und da ich auch ein hübscher Bursch,
verliebten alle sich in mich,
und ich, ei nun, und ich

DROLLA
Jetzt stockt er wahrlich mit der Sprache!
O warte nur, du böser Schelm!
Mir dieses in Gesicht zu sagen,
das ist doch wahrlich unerhört!

GERNOT
Jetzt will ich doch von ihr erfahren,
ob sie wohl wirklich mich noch liebt.
Die Eifersucht soll mir es sagen,
glaubt sie, was sie von mir gehört!

DROLLA
So lass auch dir von mir erzählen,
wie mir's so lange Zeit erging!
Bei Hofe war ich hier so lang
als Loras beste Dienerin.
Um sie zu werben zogen her
der schönsten Ritter reiche Zahl;
sie waren alle wie zum Küssen,
der eine blond, der andre braun,
mit blauen und mit schwarzen Augen.

GERNOT
Ich werde selber schwarz und blau!

DROLLA
Und da ich auch nicht hässlich bin,
verliebten alle sich in mich,
und ich, ei nun, und ich

GERNOT
beiseite
Jetzt stockt sie wahrlich mit der Sprache
o warte nur, du böses Ding!
Mir dieses ins Gesicht zu sagen,
das ist doch wahrlich unerhört!

DROLLA
beiseite
Vor Ärger kann er kaum sich fassen!
so ist es recht dem Flattergeist!
Vor Eifersucht soll er verzagen,
glaubt er, was er von mir gehört!

DROLLA und GERNOT
Hinweg von mir, du Falscher! (Falsche!)
Ich mag dich nicht mehr sehn!
So hieltest du die Treu,
die du mir oft geschworen?
In fremde Männer (Mädchen) sich verlieben,
derweil ich in der Fern bin,
das heiss ich wahrlich doch betrügen,
und seine Liebste (seinen Liebsten) hintergehn!

Sie laufen zu verschiedenen Seiten davon, bleiben aber an den äussersten Enden stehen und sehen sich aus der Ferne schüchtern an.

GERNOT
Drolla!

DROLLA
Gernot?

GERNOT
Bist du denn noch nicht fort?

DROLLA
Du bist noch da?

GERNOT
Mich dünkt, du weinst?

DROLLA
Was kümmert's dich, Treuloser!

GERNOT
Ich, treulos? Ach fürwahr, das bin ich nicht!

DROLLA
Hast du's nicht selbst erzählt?

GERNOT
Gelogen, ach, gelogen!
In mich hat keine sich verliebt,
und ich hab nur nach dir mich hingesehnt,
entdecken wollt ich, wie es mit dir stünd?

DROLLA
Und ich hab wahrlich auch gelogen,
in mich hat keiner sich verliebt,
wie ich in keinen mich.
Ich bin dir treu geblieben!
Um dich zu strafen, log ich dir was vor.

GERNOT
Was hör ich? Lass uns sogleich umarmen!
Umarmung
Verzeihung!

DROLLA und GERNOT
So sind wir denn vereint,
um nie uns mehr zu trennen,
kein Argwohn, kein Verdacht
soll je uns scheiden können!
Du liebst mich, welche Freude,
ach, welche Seligkeit!
Erdichtet und erlogen
war, was uns jetzt entzweit!
Wir trennen nie uns mehr,
um ewig froh zu sein!
Umarmung und Kuss. Beide ab.

Ada, Farzana und Zemina treten auf.

ADA
O Grausame, so habt ihr kein Erbarmen
und treibt mich kalt zu diesen grausen Taten?

FARZANA
Verzeih, wir sind nicht Schuld an dem Geschick,
das dir dein eig'ner Will' bereitet hat.

ADA
Doch da ihr wisst, welch Los mich Ärmste trifft,
wenn ich besiegt, so freut ihr euch der Qual?

ZEMINA
O glaub es nicht, denn sie entlockt mir Tränen!
Doch höre: du kannst dich allem noch entziehn,
sobald du jetzt dem Sterblichen entsagst!

FARZANA
Noch ist es Zeit und offen steht die Wahl:
hier langer Tod und dort ein ewig Leben!

ZEMINA und FARZANA
Bedenk, und deine Wahl sei dein Geschick!

Sie verschwinden.
Ada allein

ADA
Weh mir, so nah die fürchterliche Stunde,
die all mein Glück und all mein Elend kennt!
O warum weckt ihr noch in meiner Seele
den Zweifel jener herben Wahl!
Unglückliche, wohin soll ich mich wenden?
Wie so gewiss ist nur mein Untergang,
und ach, wie ungewiss mein Sieg!
Ich häufe selbst die Schrecken an,
die Qualen leit ich auf ihn hin,
ich wecke Zweifel in ihm auf,
die nie ein Sterblicher erträgt!
Von überall stürmt Unglück ein,
sein letzter Stern, die Liebe, sinkt
Nacht wird's um seine Sinne her,
er rächt sich und verflucht sein Weib!
Weh mir! Und dieser Fluch trennt mich von ihm,
und Ewigkeiten treten zwischen uns!
Verzweiflung, Wahnsinn, Tod ist dann sein Los,
und meines fürchterlich: auf hundert Jahr
Verwandelung in Stein!
Ich könnte allem mich entziehn,
steht mir's nicht frei! In ew'ger Schöne
unsterblich, unverwelklich blühn?
Es huldigt mir die Feenwelt,
ich bin ihr Glanz und ihre Zier!
Es ehrt ein unvergänglich Reich
mich, seine hohe Königin!
Ich könnte allem mich entziehn,
in Feen pracht unsterblich blühn!
Betrogne, Unglücksel'ge!
Was ist die Unsterblichkeit?
Ein grenzenloser, ew'ger Tod!
Doch jeder Tag bei ihm
ein neues, ewiges Leben!
So sei es denn! Geschlossen ist die Wahl,
für jenes Leben opf'r ich alles hin!
Mein Arindal!
Begeistern wird auch ihn die Liebe
und Mut zum Kampfe ihm verleihn;
den Zweifel wird er kühn besiegen,
aus meinen Banden mich befrein!
Die falsche Tücke sei vernichtet,
die mich von ihm zu trennen strebt!
All eu'r Bemühen sei vergebens,
das meine Liebe töten will!
Denn sollte er auch unterliegen,
und mich der Felsen in sich schliessen,
so soll die Liebe selbst den Stein
der Sehnsucht Tränen weinen lassen!
Und diese Tränen fühlt mein Gatte,
dieser Seufzer dringt zu ihm,
der Klageruf wird ihn durchbeben,
lässt ihn nicht rasten, treibt ihn her!
Begeistern wird auch ihn die Liebe
und Mut zum Kampfe ihm verleihn,
den Zweifel wird er kühn besiegen,
aus meinem Banden mich befrein!
ab.

Die Bühne bleibt eine Zeitlang leer.

Der Chor des Volkes und der Krieger tritt von verschiedenen Seiten auf.
Lora, Drolla, Arindal, Gunther, Morald und Gernot kommen.

ALLE
Hört ihr des Sturmes Brausen,
das vor den Mauern tobt?
Es sind des Feindes Scharen
zu neuer Wut erwacht!

ARINDAL
Wie bang erfüllt ist meine Brust!

LORA
Auf denn, ihr Freunde, zieht hinauas!

ARINDAL
O wie ertrag ich alle Not!

LORA
Befreiet uns von dieser Not!

DROLLA
So ziehet froh hinaus
zu dem Befreiungskampf!

CHOR
So ziehen wir hinaus
zum letzten Todeskampf!

ARINDAL
Zu kämpfen, ach, vermag ich nicht!

MORALD
Ihr Krieger, kommt, ich führe euch!

ab mit dem Kriegern

LORA
Wie, Bruder, du vermöchtest es,
dem heil'gen Kampf dich zu entziehn?

ARINDAL
O Lora, krank ist meine Seele,
und siech liegt aller Lebensmut!

DROLLA und GERNOT
Seht ihr des Königs trüben Blick,
wie er umsonst nach Fassung ringt?

ARINDAL
Wie soll ich Härt'res noch ertragen,
da diese Not das Schwerste mir?

LORA
Wie soll ich seine Stimmung deuten,
die ihn so schwer darnieder drückt!

Als sich Arindal abwendet, tritt ihm Ada entgegen.

ADA
Weh dir, wenn dies das Schwerste dir erscheint!

ARINDAL
O Himmel, meine Gattin!

ALLE
Wie, dies ist seine Gattin?

Ada gibt ein Zeichen; ihre beiden Kinder erscheinen und stürzen sich in Arindals Arme.

ADA
Jetzt, Arindal, gedenke deines Schwurs!

LORA, DROLLA, GUNTHER, CHOR
O seht die holden Kleinen,
wie lieblich anzuschaun!

GERNOT
Das sind die hübschen Dinger,
die ihm von ihr geschenkt!

ARINDAL
Ach, meine Kinder seh ich wieder,
welch freudig unverhofftes Glück!
Ich lasse sie mir nimmer rauben,
und kein Geschick entreisst sie mir!

ALLE
Seht, o seht die holden Kleinen, etc.

ADA
O hättest du sie nie gesehn!
Zum Jammer wird ihr Anblick dir!

Auf ihren Wink öffnet sich ein feuriger Schlund.

GUNTHER und GERNOT
Was, Teufel, seh' ich da?

CHOR
Entsetzen! Was geschieht?

ARINDAL
Ha, was beginnst du?

ADA
Gib meine Kinder mir zurück!

ARINDAL
Ha nimmermehr! Was soll gescheh'n?

ADA
Lass mich, noch sind sie nicht ganz dein!

Entreiss ihm die Kinder

ARINDAL
Entsetzliche! Sie sind nicht mein?

ADA
Der Feuerschlund soll sie empfangen!

LORA, DROLLA, GUNTHER, CHOR
Ha, was beginnet die Verweg'ne!
Greift an und haltet sie zurück!

ADA
Zurück von mir, Verweg'ner!

ARINDAL
O Weib, ich lass dich nicht gewähren!
Und ihr hinab!

Sie wirft die Kinder in den Schlund, der sogleich verschwindet.

ALLE
O Gott, was haben wir gesehn?
War es nur Täuschung, war es Wahrheit?
Entsetzlich Weib, was tatest du?
Kann man dich eine Mutter nennen?

ARINDAL
Wie mächtig wühlt's in meiner Brust,
es paart sich Vorwurf und Verdacht!

ADA
Wie mächtig wühlt's in seiner Brust!
O Himmel, schütz ihn vor Verdacht!

Flüchtlinge vom Chor der Krieger kommen.

CHOR
Entflieht, wir sind besiegt!

ALLE
Welch neues Unheil stürmt auf uns
und drohet uns mit Untergang!

ADA
Dies Unheil trifft mich mehr als ihn!
Es weihet mich dem Untergang!

ARINDAL
Hier Zwietracht, draussen Untergang,
welch neues Unheil!
Ach, Ada, weisst du keinen Trost
für mich in diesen schweren Leiden?

ADA
Zu deinem Troste kam ich nicht,
zu deiner Qual bin ich erschienen!

ARINDAL
Sie weiset kalt mich sich von ab.
Wie könnte sie den Gatten trösten,
dem sie die Kinder mordete!

LORA
All meine letzte Hoffnung sinkt!
Der treue Harald bleibet aus mit seiner Hilfe,
die er versprach, vom Nachbarlande herzuschaffen!
O, Hilfe jetzt und niemals mehr!

CHOR DES VOLKES
Schon näher dringt der Sturm,
hört ihr den grausen Lärm?

Neue Flüchtlinge kommen.

CHOR DER KRIEGER
Verloren, ach verloren!
Nichts kann uns mehr erretten!

LORA
Ihr Feigen, was entflieht ihr,
führt euch der tapfere Morald nicht?

CHOR DER KRIEGER
Er ist verschwunden uns,
gefangen oder tot!

LORA
mit einem Schrei
Tot!

ALLE
Zu Trümmern stürze alles hin,
der Beste ist gefallen!

ADA
Noch ahnt er nicht, dass ich die Schuld
an allem seinen Elend bin!

CHOR
Seht, dort kommt Harald her,
der Hilfe uns versprach!

ARINDAL
Der letzte Hoffnungsschein!

ADA
Wird mir zum Untergang!

LORA
Sag an, wo sind die Krieger,
die du zur Hilfe bringst?

HARALD
Weh euch, ich bringe nichts!
Vernichtet ist mein Werk!

ALLE
Was sagt er? Keine Hilfe,
nur neuer Untergang?

HARALD
Die besten Krieger hatte ich geworben,
und schon nicht fern mehr waren wir der Stadt,
da stellt sich uns ein Kriegsheer in den Weg,
an seiner Spitze ein gewaffnet Weib.
Sie griff uns an mit unerhörter Macht,
und alles war in kurzer Zeit zerstreut.
Dann sprach das Weib: " Geh heim zu Arindal,
sag ihm, ich sei Ada, die Königin!"

ADA
für sich
O, muss ich dieses noch ertragen!

ARINDAL
Was sagst du? Ist es diese,
die dir den Auftrag gab?

HARALD
Mein König, ja, sie ist's!

ALLE
Entsetzlich! Seine Gattin
ist mit dem Feind in Bund!

ARINDAL
Ha, furchtbar tagt's ib mir!
Ich war von je betrogen!
Ha, schändlich Weib, so bist du jetzt entlarvt,
und deiner argen Tücke Ziel ist da!
Von jenen Zauberinnen bist du eine,
die zum Verderben uns mit Lieb' umstricken!
Du hieltest mich in schnöden Banden fest,
verlocktest mich mit bösem Trug!

ADA
Mein Arindal!

ARINDAL
Um grausam mich zu quälen,
gabst meinen Kindern du den Feuertod,
zertrümmertest mit arger List mein Reich,
ich selbst bin der Verzweiflung preisgegeben!

ADA
Halt ein!

ARINDAL
Zu was dich länger schonen,
um dich zu strafen, gabst du mir die Macht!
Verruchtes Weib, sei denn verflucht!

ADA
Arindal, halt ein! Ah!
entsetzlicher Schrei
Meineidiger, was tatest du!

Zemina und Farzana erscheinen.

ZEMINA und FARZANA
Ada, die Bande sind gelöst,
unsterblich bleibst du, wie zuvor!

ALLE
O Gott, was hören wir,
was hat das zu bedeuten?

ADA
mit wütendem Schmerz
Entsetzlicher! So hieltest du den Schwur?
Mit solchem Mut bewährtest du die Treu?
Verloren, ach verloren! Weh, unglücklich
hast du für Ewigkeit dein Weib gemacht!
So wisse denn, wie gross die Freveltat!
Von einem Sterblichen und einer Fee
bin ich erzeugt und so der Mutter gleich unsterblich.
Da sah ich dich, und dir Meineidigen
wandt ich all meine heisse Liebe zu!
Sie war so gross, dass ich, um dein zu sein,
freiwillig der Unsterblichkeit entsagte!
Der Feenkönig zürnte mir darum,
und da den Rücktritt er nicht wehren konnte,
sucht er ihn dadurch zu erschweren mir,
dass er mir dieses als Bedingnis gab:
acht Jahr dir zu verschweigen, wer ich sei,
und dann den letzten Tag auf dich so viel
der Qualen und der Schrecken aufzuhäufen,
als dich verleiten könnte, mir zu fluchen!
Nur, wenn dein Herz standhaft aus Liebe sei
soll ich das Los der Sterblichkeit erhalten.
Wenn nicht, so sollte ich unsterblich bleiben
und dann noch mein Begehren dadurch büssen,
dass ich auf hundert Jahr in einen Stein verwandelt sei!
Nun denn, du kennst mein Los!

ARINDAL
O Gott, wie braust's in meinem Hirn!
Sag an, bist du nicht schuld an meines Reiches Not?

ADA
Sie endet schneller noch als sie bereitet!

ARINDAL
Nun denn, sind jene Krieger nicht erschlagen,
die dieser mir zu Hilfe brachte?

ADA
Ich tat's! Es waren deines Feindes Krieger,
mit denen Harald dich verraten wollte.

Harald wird ergriffen und abgeführt.

ARINDAL
Und Morald, fiel er nicht, war es nur Schein?

ADA
Durch meine Macht besiegt er jetzt den Feind!

ARINDAL
Was frag ich noch? Schon fasst mich Wahnsinn an!
Doch meiner Kinder Mord verdammet dich!

Auf das Zeichen kommen ihre beiden Kinder und stürzen sich in Arindals Arme.

ADA
Von ihrer Geburt gereinigt, nimm sie hin,
der Erde schönstes Los beglücke sie;
nur mich nimmt grenzenloses Elend auf!

ARINDAL
sinkt zu Adas Füssen zusammen
Nun denn, Verzweiflung, dir gehör ich an!

CHOR DER KRIEGER
hinter der Bühne
Triumph! Wir sind befreit,
erschlagen ist der Feind!

Morald kommt mit den Kriegern.

MORALD
Ich bringe Sieg und Freude,
vernichtet ist der Feind!

ALLE
Was hör ich! Wir sind befreit!

CHOR, DROLLA, GUNTHER, GERNOT
Ertönet, Jubelklänge
zum Himmel hoch empor,
des Sieges Hochgesänge
erschallen jetzt allein!

LORA und MORALD
Ich drücke dich als Sieger
an meine frohe Brust!
Welch unnennbare Freude,
von dir befreit zu sein!
(Dich Holde zu befrein!)

ZEMINA und FARZANA
So ist sie denn gerettet,
zurückgegeben uns.
Nach der Verbannung Leiden
wird sie unsterblich sein!

ADA
Hinweg von mir, Verräter!
Ich stosse dich von mir!
Noch eh der Tag sich endet,
umschliesset mich der Stein!
Arindal windet sich zu Adas Füssen.

ARINDAL
Ach Ada, hab Erbarmen,
stoss mich nicht ganz von dir!
Verzweiflung muss mich fassen,
Wahnsinn mein Ende sein!

Die Bühne verfinstert sich, Ada versinkt mit Zemina und Farzana unter Donner und Blitz. Dann fällt der Vorhang schnell.


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© Kimiyo



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