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第1幕


第1場

(男爵の城の中の一階の古い部屋 五つのドアがある 右手に暖炉 鏡の載ったテーブル 花の入ったバスケット そして椅子 クロリンダはシャセのステップを練習している ティスベは花を今は頭 今は胸にと飾っている チェネレントラは火吹きで暖炉に風を送ってコーヒーを沸かそうとしている 後から貧者に身をやつしたアリドーロ それからラミーロの従者たち)


【クロリンダ】
いいえ いいえ いいえ いないわ いないわよね
こんな風にダンスのステップを踏める人は
こんな軽快なシャセのステップを

【ティスベ】
そう そう そう 似合ってるわ
こっちがいい いいえ こっちの方がいい
もっと私を目立たせてくれるわ

【クロリンダとティスベ】
この技と この美しさで
みんなメロメロよ

【チェネレントラ】
(冷めた様子で)
むかし王さまがおりました
一人身でいることに
一人身でいることに飽き飽きして
探して 探して 見つけました
でも三人とも結婚したかったのです
王さまはどうしたでしょう?
華やかさや美しさを軽蔑し
そして最後にご自分で選ばれたのです
素朴で善良な娘を
ラ ラ ラ
リ リ リ
ラ ラ ラ

【クロリンダとティスベ】
チェネレントラ やめて
そのいつもの歌は

【チェネレントラ】
暖炉の火のそばでは
私に歌わせてくださいな
むかし王さまがおりました
むかし…

【クロリンダ】
こうして二回も三回も

【クロリンダとティスベ】
やめるの やめないの?
黙らないと あたし一発お見舞いするわよ

【チェネレントラ】
むかし…

(ノックの音が聞こえる)

【三人で】
誰かしら?

(チェネレントラが開けると
貧しい身なりのアリドーロが入ってくる)

【アリドーロ】
わずかばかりのお恵みを

【クロリンダとティスベ】
物乞いね!ここから出てってよ

【チェネレントラ】
黙って 黙って:お取りなさい
少しだけど 食べ物を

(彼女はコーヒーを注ぎ 姉たちに見えないようにパンをアリドーロに与える)

ああ、私は同情せずにはいられないのよ
何て気の毒な運命!

【アリドーロ】
たぶん天国からのご褒美が
夜となる前にあなたに与えられるでしょう

【クロリンダとティスベ】
(自分にうっとりしながら)
甘美な情熱を掻き立てるのは
私以上には誰もできないでしょう

【クロリンダ】
(振り向いてアリドーロを見つけ)
何なのよ!まだそこにいるの!

【ティスベ】
しかもパンを?コーヒーまで?

【クロリンダ】
(チェネレントラに突進して)
食らいなさい 食らいなさい これを食らわせてやるわ

【チェネレントラ】
ああ!誰も私を助けてはくれないのね!

【アリドーロ】
(やむなく分け入って)
おやめください お願いです

(大きなノックの音 チェネレントラが走って行き開くと 騎士たちが入ってくる)

【騎士たち】
おおドン·マニフィコの愛らしきお嬢さま方
ラミーロ王子がもうすぐお見えです
宮殿にあなた方をお連れしましょう
そこで歌い踊り
そしてすべての女性のうちで最も美しい方が
王子の最愛の花嫁になるでしょう

【クロリンダ】
それじゃ 王子さまが?

【騎士たち】
すぐにお見えになります

【クロリンダ ティスベ チェネレントラ】
それで 一番の美人が?

【騎士たち】
選ばれるのです

【クロリンダとティスベ】
チェネレントラ こっちにおいで
私の靴を 私の帽子を
チェネレントラ こっちにおいで
私の羽根飾りよ 私のネックレスよ
脳みその中は溶鉱炉みたいよ
私美人だし 勝ち目はあるわ
この笑顔で この流し目で
ドン·ラミーロを堕としてやるわ

【チェネレントラ】
チェネレントラはこっちに
チェネレントラはあっちに
チェネレントラはここです
チェネレントラはあそこです
これはとんでもない酷使だわ!
私を死なせるつもりかしら?
パーティーに行ける人は お楽しみの人は
なのに私はお留守番で ため息つくだけなのね

【アリドーロ】
脳みその中が溶鉱炉になって
あいつらの頭をぶっ叩いてイカレさせておるな
だがもう破滅の道は開けておる
わしは存分に笑ってやるぞ

【騎士たち】
頭の中に溶鉱炉があって
このお嬢さま方を弾けさせていますが
試練の時は近づいているのです
勝利への偉大な瞬間は

【クロリンダ】
(チェネレントラに金貨を渡し 去って行く王子の使者たちにそれを与えるように言いつける)
あの人たちに半スクード差し上げなさい 感謝致しますわ
王子さまのお考え通りにいたします

(物乞いがまだいるのを見て 鼻でせせら笑い)

まだここにいたの?
何て悪臭!消えなさい さもなきゃ後悔するわよ

【チェネレントラ】
(アリドーロを伴いながら)
私なら あの半スクードを
あなたにあげたのだけれど
でも私には半ソルドのお金もないの この心を半分に
私は割って 不幸な人にあげたいくらいよ

【アリドーロ】
(チェネレントラに)
たぶん明日にはあなたも幸せになれますよ

(アリドーロ退場)

【ティスベ】
チェネレントラ すぐに
用意して リボンとマントを

【クロリンダ】
クリームとポマードもよ

【ティスベ】
私のダイヤモンド

【チェネレントラ】
聞いてください お姉さま方…

【クロリンダ】
(高飛車に)
何がお姉さまよ!
そんな風に呼んで私たちを汚さないでよ

【ティスベ】
(脅すように)
ひどい目に逢わすわよ そんな口きいたら

【チェネレントラ】
(独白)
いつも新しい気まぐれに私は苦しまなくちゃいけないのね

(左から退場)

【ティスベ】
ぐずぐずしてはいられないわ

【クロリンダ】
お父さまに
このことをお知らせしなければ

(お互いに言い争いながら 右に出て行こうとするのを邪魔しあう)

【ティスベ】
私が先に
この知らせをお伝えしたいの

【クロリンダ】
まあ!いい加減になさい
私の方が年上よ

【ティスベ】
いやよ 私が言いたいの

(二人の間で怒りがこみ上げてくる)

【クロリンダ】
これは私の義務よ
お父さまを起こしてきます!ついていらっしゃい

【ティスベ】
ああ!そうはさせないわ

【クロリンダ】
(舞台裏の方を見て)
まあ 起きて来ちゃったわよ

第2場

(ドン·マニフィコは不機嫌な顔をして ナイトキャップとガウンを着て出てくる あとからチェネレントラ)

【ドン・マニフィコ】
わが娘たちよ

(娘たちが手にキスをしようとするのを撥ね付けて)

勘当だ わしは恥ずかしいぞ!
素晴らしきわが夢を
お前たち 邪魔しにきおって

(娘たちを見ながら独白 クロリンダとティスベは見られていないときに笑っている)

何と情けないことだ!
男爵家の娘ともあろう者が!
さあ 黙ってよく聞け
わしの夢はこんなじゃったぞ
夢の中で 闇と光の間に
完璧なロバがおった
ロバだ だが荘厳な奴だった
と突然 おお何たる奇跡!
そいつの背中に 何百という数の
羽根が生え
そして空へ ヒューっと 飛んだのだ!
それから奴は鐘楼の上に
王座のように鎮座したのだ
その下からは聞こえてきた
鐘が鳴り響くのが
ディンドン ディンドンと…
そこへシーシーシューシューと突然
お前たちがわしの目を覚ましに来たのだ
だが 夢は妨げられたが
ここでその意味を解釈してみよう
鐘が鳴るのは祝い事だな?
慶事がこの家にあるということだろう
あの羽根は?それはお前たちだ
あの大きな飛翔は?平民からの別れだな
では最後のロバは何だ?
あのロバはわしなのだ
誰でも見れば明らかに分かるだろう
あのロバは家の主人だと
子だくさんの王妃に
二人ともなるということだな
そして 祖父は1ダースもの
孫を抱くことになるのだ
この国に小さな王さまが
お仕えします お仕えします
あの国にも小さな王さまが
それがわしの栄光となるのだ

(ドン·マニフィコの話をさえぎって)

【クロリンダ】
ご存じですか もうすぐ…

【ティスベ】
プリンス・ラミーロが…

【クロリンダ】
三日前から あそこの素敵な…

【ティスベ】
ここから半マイル先のお屋敷に
滞在されてますけど…

【クロリンダ】
お妃を選ぶために…

【ティスベ】
私たちを招待して…

【クロリンダ】
そしてもう間もなく…

【ティスベ】
私たちを迎えに来るの…

【クロリンダ】
一番の美人をお選びになるんだって…

【ドン・マニフィコ】
(驚きつつも仰々しい態度で)
娘たちよ 何と言った!
あの大王子か!わしは存じ上げぬが…
お選びになるとな!..お前たちを招待して…
お妃を…最も美しい者から!
わしは失神しそうだ
言葉が..
詰まってしまったぞ あの王子の国が
この背骨の中で
すでにのたうち回っておるぞ 要するに
夢は現実となる
ロバが飛ぶのだ

(チェネレントラが入ってきてコーヒーを淹れ それをドン・マニフィコの部屋に持って行く)

チェネレントラ すぐに
コーヒーを持って来い 娘たちよ
わが屋敷の半分はすでに崩れ
残りも瀕死の状況だ そこでお前たち ベストを尽くせ
支えの棒を見つけてくるのだ

(行ったり来たりして 出て行こうとする娘たちを捕まえて)


娘たちよ 頭を使え
正しい喋り方をするのだぞ
頼むから 服装のことにも気を配れ
大事なのは他でもない お妃になることなのだ

(自分の部屋に入る
クロリンダとティスベも自分たちの部屋に入る)

第3場

(ドン・ラミーロが従者に変装して あたりを見回しながらゆっくり登場)

【ドン・ラミーロ】
人の気配はないな 誰かいますか?
答えがない この
変装で
美女たちを観察するつもりだったが 誰もいないのか?
私に希望を与えてくれたのだ
賢いアリドーロが
ここで賢く愛らしい
私にふさわしい花嫁が見つけられると
結婚するのか…愛もなしで!あの残酷な掟は
私の人生の花の季節に
難しい選択を私に求めるのだな
だがともかく見てみよう 確かめよう

第4場

(チェネレントラが歌いながら コーヒーカップと受け皿を手に持って何の気もなく部屋に入って来る)

【チェネレントラ】
むかし王さまが…

(ラミーロと顔を合わせ すべてのものを手から落とし 隅に引き下がる)

ああっ!やっちゃった

【ドン・ラミーロ】
どうしたのです?

【チェネレントラ】
胸がドキドキして!

【ドン・ラミーロ】
たぶん私が怪物だからだろ!

【チェネレントラ】
(初めはうっかりと だが後から自然に言い直す)
ええ…いいえ 違いますわ

【ドン・ラミーロ】
(独白)
何とも分からぬ気品が
あの瞳には輝いている!

【チェネレントラ】
(独白)
私は知りたいわ どうしてなのか
この胸がこんなにドキドキするなんて?

【ドン・ラミーロ】
話しかけたい…でも勇気がない

【チェネレントラ】
お話ししたいけど 今は黙っていましょう

【チェネレントラとドン・ラミーロ】
優美さが 何かの魅力が
あの顔に輝いているように見える!
何て愛しいあの笑顔
魂を震わせ 希望を抱かせる

【ドン・ラミーロ】
(チェネレントラに)
男爵のお嬢さまを探しているのですが
どこにいるのです?見つからないのです

【チェネレントラ】
あちらの部屋の中ですわ
すぐにやって参ります

(独白)

希望よ さよなら

【ドン・ラミーロ】
(興味深そうに)
だが 失礼ですが あなたは誰なのですか?

【チェネレントラ】
私が?ああ!実は分からないのです

【ドン・ラミーロ】
ご存じないのですか?

【チェネレントラ】
ほとんど分からないんです
あの父は 本当の父ではなくて…

(彼に近づいて小声で早口に 間違いを言い直す)


ですから二人の姉も…
私の母は未亡人で…
でもあの母はあの二人の母でもあり…
でもこの父というのがとても尊大で…

(独白)

間違いなく私 動揺してるのね?

(声を上げて)

ああ!ごめんなさい 許してください
私の愚かさを

【ドン・ラミーロ】
心惹かれ 恋してしまう
この純真さに

【クロリンダとティスベ】
(自分たちの部屋から交互に そして一緒に)
チェネレントラ…来てちょうだい

【ドン・ラミーロ】
何てたくさんの声が!あれは何ですか?

【チェネレントラ】
西へ、東へ、
南へ 北へ
私には心休まる瞬間がないのです
すべてが、すべてが私の仕事なのです

【クロリンダとティスベ】
チェネレントラ!

【チェネレントラ】
(片方の扉に それからもう一つの扉に向かって)
参ります 参りますわ
さようなら 旦那さま

(情熱を持って 独白)

ああ 心はここに残ってしまう
もうこれは私の心ではないのね

【ドン・ラミーロ】
(独白)
あの話し方 あの顔立ち
何か普通の人を超えているぞ
私は一瞬で心奪われた
もはや私はもう私の中にはない

(心奪われて ずっとチェネレントラを見て)

何と純真な!何て素直な!
ああ!私の心は奪われた!
もうこれは私の心ではないのだ

【チェネレントラとドン・ラミーロ】
ああ!ここに残るの/ 奪われたのだ この心は
もうこれは私の心ではない

【クロリンダとティスベ】
(自分たちの部屋から交互に そして一緒に)
チェネレントラ…来てちょうだい

(チェネレントラ退場)

第5場

(ラミーロ一人
その後ドン·マニフィコ帽子なしの派手な衣装で登場)

【ドン・ラミーロ】
私にはわからない どうしてあんなに粗末な格好なのか
あんなに美しく優しい顔なのに!しかしドン・マニフィコは
まだ現れないな?私は告げたいのだが
変装した王子の到着を
素晴らしいアドバイスだったな!
この平凡な従者の姿なら
女たちの心根を
より良く観察できるだろう ダンディーニが
王子を演じている間に…

(ドン・マニフィコが入ってくる)

【ドン・マニフィコ】
千度のお許しを求めますぞ
お話しください 皇太子殿下は?

【ドン・ラミーロ】
もうすぐ参ります

【ドン・マニフィコ】
いつですか?

【ドン・ラミーロ】
三分もすれば

【ドン・マニフィコ】
(興奮して)
三分だって!ああ娘たちよ!
急げ 何をしておる?
早くするよう言ってきます 失礼 全くあの
娘どもときたら
一世紀は化粧台の前でかかりおる

(娘たちのところに行く)

【ドン・ラミーロ】
何と変な奴だ!しかし私の先生アリドーロは
教えてくれたのだ この屋敷の中には
誰よりも清純な娘がいると!
しっかり しっかりと観察しよう 奴の娘たちを
すぐ近くに寄れるのだからな
なんの騒ぎだ!..間違いない ダンディーニが来たぞ


第6場

(騎士たち ダンディーニと前場の人物
あとからクロリンダとティスベ)

【騎士たち】
花嫁をお選びください 大急ぎで
歳月は飛ぶように過ぎ去って行きます
王家の血筋も
絶えるやも知れません

【ダンディーニ】
一匹のミツバチが四月の日々に
軽やかに戯れつつ飛んで行き
ユリに飛びついたり バラに飛んで行ったりと
自分のための甘い花を探し回るように
美しいお嬢さま方の間を飛び歩き 見つめてきました
私はすでに大勢の 大勢の美女を見てきました
だが見つけていないのです 思慮分別や美貌において
おいしい味わいだと私にとって感じられる人には

(クロリンダとティスベは出てきてダンディーニにドン・マニフィコによって紹介される)

【クロリンダ】
王子!

【ティスベ】
殿下…

【クロリンダとティスベ】
何という大変なご厚意を!

【ドン・マニフィコ】
何という大洪水!何という深淵でしょう この名誉は!

【ダンディーニ】
何の 何でもありませんよ

(意味ありげに 一人またもう一人と)

お美しい 愛らしい!

(ラミーロに近づき 小声で)

いかがです?父君そっくりでしょ

【ドン・ラミーロ】
(そっと)
いいから!気を付けろ!離れてろ あっちに行け

【ダンディーニ】
(情熱をもって彼を見ている二人の姉妹に)
お願いです その目を伏せてくださいますか
理性がギャロップで駆け去り
その対になった大砲の砲撃で
私の心にはもう大きな穴が開いております
お美しい 愛らしい!
父上そっくりなのですね

(独白)

だが われらの喜劇の終わりには
どのような悲劇が生まれることやら

【クロリンダとティスベ】
(それぞれ独白)
私を見てため息つき ぼーっとなってるわ
間違いない カレはもう私の奴隷よ

【ダンディーニ】
どんなもんです?

【ドン・ラミーロ】
いいから!

【ダンディーニ】
どうも

【ドン・ラミーロ】
(チェネレントラが戻ってこないかとずっと注意を払って観察しながら小声で)
ああ!どうしてここに来てくれないのだろう
あの優しくて素敵なお嬢さんは?

【ドン・マニフィコ】
(もう恋に落ちているように見えるダンディーニを見て独白)

もう料理されて 煮られて 齧られておるぞ
これでわしも閣下から陛下に格上げだ

【騎士たち】
花嫁をお選びください 大急ぎで
歳月は飛ぶように過ぎ去って行きます
王家の血筋も
絶えるやも知れません

【ダンディーニ】
(クロリンダ、ティスベとドン・マニフィコを見ながら)
何と喜ばしい!何と麗しいお姿!
その口元! その目元!
あなた方はこの世の第8、第9の奇跡です
まさにこの父親にしてこの娘あり ですな

【クロリンダ】
(おじぎして)
ありがとうございます!

【ドン・マニフィコ】
(身を屈めて)
殿下の中の殿下!
何とおっしゃいます?恐れ入るあまり気を失いそうです

【ダンディーニ】
まったく エトルリアの彫像のようです!

(小声でラミーロに)

どんなもんです?

【ドン・ラミーロ】
(小声でダンディーニに)
お前の大げさが始まったな

【ダンディーニ】
(小声でラミーロに)
私は大物を演じる
大物なんです
大げさなくらいで丁度いい

【ドン・マニフィコ】
(満足して小声で娘たちに)
素晴らしい王子だぞ!
逃さないように 気を配れよ

【ダンディーニ】
さて お話を続けましょう
まだ始めていませんでしたっけ
私が長旅より戻ってくると
わが父上はすでに
棺桶に片足突っ込んでいるような状態でした
そして虫の息で私に命じたのです
手形の決済と同じように 直ちに結婚せよ
さもなくば勘当だ と
そこで私は近隣の皆を呼び集め
そして品の良いお嬢さんを見つけたなら
私の花嫁にしようというわけです
話は済んだ 話は済んだ さて一息つこう

【ドン・マニフィコ】
(驚いて独白)
何とすぐれた雄弁だ!

【チェネレントラ】
(入ってきて王子の服と
自分を見つめているラミーロを見て)
ああ 何てご立派な服装!
私を見てる人もひとりいるわ

【ドン・ラミーロ】
(独白)
あの娘だ!
私の胸はドキドキしてるぞ

【ダンディーニ】
美しいお嬢さま方
もしよろしければ その腕を取らせてやってください
われらが騎士たちに 馬車の準備はできていますから

【クロリンダ】
参りましょう

【ティスベ】
お父さま 殿下
遅れないでくださいね

(クロリンダとティスベは出て行く)

【ドン・マニフィコ】
(チェネレントラに 振り向いて)
お前はここで何をしておる?
帽子と杖を用意しろ

【チェネレントラ】
ああ!…旦那さま はい

(退場)

【ダンディーニ】
すぐについてきてください
男爵家のおみ足で
壮麗なるわが王家の馬車に

(退場)

【ドン・マニフィコ】
では馬車にお乗りください すぐ参ります

(チェネレントラが入っていった部屋に入る)

【ドン・ラミーロ】
(独白)
もう一度彼女に会いたいものだな

【ドン・マニフィコ】
(中から 怒って)
こら 放せ

【ドン・ラミーロ】
(独白)
叱ってるのか?

【チェネレントラ】
(出てきて)
お聞きください

【ドン・マニフィコ】
(帽子と杖を持って出てきて チェネレントラにあけすけに)

時間がないのだ

【ドン・ラミーロ】
(独白)
何が言いたいのか?

【ドン・マニフィコ】
(チェネレントラに)
わしにつきまとわんでくれ?

【チェネレントラ】
一言だけ
旦那さま 一言だけです
王子さまのお屋敷に
一時間 一時間だけ
踊りに私を連れて行ってください

【ドン・マニフィコ】
ヒ!ヒ!麗しのヴィーナスよ!
美しいのう!華やかじゃのう!
下品だぞ!灰かぶりめ!
わしを放せ 行かねばならぬ

【ダンディーニ】
(戻ってきて じっと動かずにいるラミーロを見て)
どうしたのです?
銅像にでもおなりですか?

【ドン・ラミーロ】
(そっとダンディーニへ)
静かに 観察していろ

【ダンディーニ】
ですが行かなくては 行かぬのですか?

【ドン・ラミーロ】
心が引き裂かれそうなんだ

【チェネレントラ】
では半時間でも…四分の一時間でも

【ドン・マニフィコ】
(杖を振り上げて脅す)
放せ さもなくばぶちのめすぞ

【ドン・ラミーロとダンディーニ】
(それを止めさせようと駆け寄って)
やめなさい

【ドン・マニフィコ】
(驚いて ダンディーニに敬意を表して身を屈め)
殿下!

(まずチェネレントラに そしてダンディーニに)

さああっちへ行け 殿下!
無知な召使でして!

【ドン・ラミーロとダンディーニ】
(ドン・マニフィコに そしてチェネレントラに)
召使?

【チェネレントラ】
それは…

【ドン・マニフィコ】
(彼女の口の上に手を置いて中断させ)
下劣な
非常に低い身分の出なのですが
気取りたがり
愛らしく 魅力的に繕うのが好きですが
その実 ろくな者ではありません

(脅しながら引きずって)

さあ部屋に行け 部屋に行け
塵でも掃いておれ

【ドン・ラミーロ】
(怒りを抑えながら 独白)
今やもう この怒りを
私は抑えてはいられない

【ダンディーニ】
(堂々として反論する)
だが 親愛なるドン・マニフィコ殿
そのようにつらく当たるものではないぞ

【チェネレントラ】
(無邪気に)
ああ!いつも灰の中に
私はいなくてはいけないのですか?
旦那さま方 説得しては下さいませんか
私を踊りに連れて行ってくださるように

(ドン·マニフィコがチェネレントラから引き離され ダンディーニに引きずられている間に アリドーロが帳簿を持って入ってくる)


【アリドーロ】
ここに戸籍簿がある
未婚者に関する
ドン・マニフィコ殿には
三人の姉妹がいるはず

(ドン・マニフィコにおごそかに)

今 王子が
花嫁を選ばれることになったゆえ
三番目の娘のことを
わしはお尋ねしたい

【ドン・マニフィコ】
(混乱し 動揺して)
三番目の娘が
私に生まれたと?

【アリドーロ】
三番目の妹だ…

【ドン・マニフィコ】
(怯えたように)
し…死んだわい…

【アリドーロ】
戸籍ではそうなっておらぬがな

【チェネレントラ】
(独白)
ああ!私のことだわ

(思わず皆の真ん中に進み出てきて)

いいえ 死んではおりません

【ドン・マニフィコ】
(チェネレントラに)
そこで止めるんだ

【アリドーロ】
ここを見なさい!

【ドン・マニフィコ】
(飛びかかってチェネレントラを片隅に押しやり)
一息でもついてみろ
喉を掻き切ってやるぞ

【ドン・ラミーロとダンディーニ】
彼女は死んだと?

【ドン・マニフィコ】
(常に不安げに)
殿下 そうです

沈黙の瞬間

【全員】
(互いに顔を見合わせながら)
呆然とした顔が
あっちにも こっちにも
混乱が読み取れるぞ
皆の頭の中は
揺れ動き 疑念に満ちて
不確かなままなのだ

【ドン・マニフィコ】
(チェネレントラを引きずってそっと囁く)
これ以上喋ったら
ほんの一声でもな
お前の墓に
ここがなるんだぞ

【チェネレントラ】
(情熱を持って)
お願いです お助けください
お願いです 置いて行かないでください
ああ!このみじめな私は
いったいどうなるのでしょう?

【アリドーロ】
(さえぎって)
まあ 騒がないで
お黙りください
何かスキャンダルが
あなたに起きるかも知れませんからな

【ドン・ラミーロ】
(ドン·マニフィコから引き離したチェネレントラに)
さあ 安心して
閣下 彼女を放してください

(独白)

すでに私の怒りは
臨界点だ

【ダンディーニ】
(チェネレントラに)
私は王子だぞ
キャベツだとでも言うのか?
お前を地獄に送ってやるぞ
こっちへ来なさい

(ドン·マニフィコを引き離し彼を引きずって行く 皆はダンディーニに従って行く チェネレントラは部屋へと駆け込む 真ん中への扉が閉じる)

第7場

このシーンはヤコポ・フェレッティによって書かれ ロッシーニの音楽はバスのジョアッキーノ・モンカダのために書かれたもの(テアトロ・アルゼンティーナ、ローマ) ルカ・アゴリーニの音楽によるオリジナル・シーンを置き換えている

(一瞬の沈黙の後 アリドーロが貧しい服と 巡礼のマントの下には哲学者の出で立ちをして戻ってくる そのあとチェネレントラ)


【アリドーロ】
そうだ すべてが変わるのだ あの狂ったプライドは
僅かばかりの塵となり 風が弄ぶだろう
そして心優しき嘆きには
笑顔がわき起こるのだ

(チェネレントラのいる部屋へ呼びかける)

娘よ…娘よ…

【チェネレントラ】
(驚いて出てきて)
娘と私を呼んで下さるの?ああ これは素晴らしいわ!
あの継父の男爵は
私の父親にはなりたくないみたい なのにあなたは…それに
あなたのボロ服と私のボロ服を見たら
こういう父親の方が私にはふさわしいみたいね

【アリドーロ】
静かに 娘よ わしと一緒に来るのだ

【チェネレントラ】
一緒に どこへですか?

【アリドーロ】
王子の祝宴だ

【チェネレントラ】
でも教えて 巡礼さん
私が少しの食事しかあげなかったから
私をからかおうというつもりなの?さあ行って…出て行って!
ドアに鍵をかけたいの…
泥棒が入ってくるかも知れないし
そしたら…そしたら…
とんでもないことになってしまうわ

【アリドーロ】
違うぞ!望みを高く持ちなさい!
すべてが変わるのだ そなたのために!
踏みしめているのは もう泥ではなく宝になろうぞ
すべての心をうっとりさせるような
一緒に来なさい 恐れることはない:そなたのために天から
神さまがわしを寄こしたのだ その玉座は揺らぐことはない
もしまだ疑うなら 見るが良い わしが何者なのかを!

(振り向いた瞬間 アリドーロはマントを放り出す)

天の神秘の深みの向こう
あらゆる力を司る玉座より
世界の支配者たる神はご覧になっている
その足元では雷が低く唸っている
万物を知り 万物をご覧になり 見過ごされはせぬのだ
苦悩のうちに善き者が滅びることを
灰にまみれ 涙し 息を切らせている
そなたを見ているのだ おお純真な娘よ
そしてそなたのそのつらい境遇を変えようと
恐怖の中で 罪のない閃光を震わせる
恐れなくとも良い 状況はもう変わったのだ
そなたの苦しみはもうすぐ終わる

馬車が近づいてくるのが聞こえる

大きくなってくる車の音が
そなたにも聞こえるであろう?..
ああ喜ぶが良い わしの馬車だ
あれに乗って勝利へと飛び立つのだ
わしを見つめて そなたは当惑しておるようだな…
なあ娘よ そなたは答えぬのか?
そなたの頭は混乱し
あちこちで飛び跳ねておるのだな
大嵐の中の小舟が
上に下にと揺れているように
だが黒雲はすでに消え去り
明るい日が輝いておる
運命はすでに変わり
純真さが勝利するのだ

(ドアを開けると馬車が見える チェネレントラはそれに飛び乗り アリドーロはドアを閉じ 馬車の出発する音を聞く)
ATTO PRIMO


Scena Prima

(Antica sala terrena nel castello del Barone, con cinque porte; a destra camino, tavolino con specchio, cestello con fiori, e sedie. Clorinda provando uno sciasse; Tisbe acconciando un fiore ora alla fronte ora al petto; Cenerentola soffiando con un manticetto al camino per far bollire un cuccumo di caffè; indi Alidoro da povero; poi seguaci di Ramiro)

CLORINDA
No, no, no; non v'è, non v'è
chi strisciar sappia così
Leggerissimo sciassè.

TISBE
Sì, sì, sì: va bene lì.
Meglio lì; no, meglio qui.
Risaltar di più mi fa.

CLORINDA E TISBE
A quest'arte, a tal beltà
Sdrucciolare ognun dovrà.

CENERENTOLA
(con tuono flemmatico)
Una volta c'era un Re,
Che a star solo,
Che a star solo s'annoiò:
Cerca, cerca, ritrovò;
Ma il volean sposare in tre.
Cosa fa?
Sprezza il fasto e la beltà.
E alla fin sceglie per sé
L'innocenza e la bontà.
La, la, la,
Li, li, li,
La, la, la.

CLORINDA E TISBE
Cenerentola, finiscila
Con la solita canzone.

CENERENTOLA
Presso al fuoco in un cantone
Via lasciatemi cantar.
Una volta c'era un Re
Una volta…

CLORINDA
E due, e tre.

CLORINDA E TISBE
La finisci sì o no?
Se non taci ti darò.

CENERENTOLA
Una volta…

(S'ode picchiare.)

A TRE
Chi sarà?

(Cenerentola apre, ed entra Alidoro da povero.)


ALIDORO
Un tantin di carità.

CLORINDA E TISBE
Accattoni! Via di qua.

CENERENTOLA
Zitto, zitto: su prendete
Questo po' di colazione.

(Versa una tazza di caffè, e la dà con un pane ad Alidoro coprendolo dalle sorelle)

Ah non reggo alla passione,
Che crudel fatalità!

ALIDORO
Forse il Cielo il guiderdone
Pria di notte vi darà.

CLORINDA E TISBE
(pavoneggiandosi)
Risvegliar dolce passione
Più di me nessuna sa.

CLORINDA
(volgendosi ad osservare Alidoro)
Ma che vedo! Ancora lì!

TISBE
Anche un pane? anche il caffè?

CLORINDA
(scagliandosi contro Cenerentola)
Prendi, prendi, questo a te.

CENERENTOLA
Ah! soccorso chi mi dà!

ALIDORO
(frapponendosi inutilmente)
Vi fermate, per pietà.

(Si picchia fortemente; Cenerentola corre ad aprire, ed entrano i cavalieri )

CAVALIERI
O figlie amabili di Don Magnifico
Ramiro il Principe or or verrà,
Al suo palagio vi condurrà.
Si canterà si danzerà:
Poi la bellissima fra l'altre femmine
Sposa carissima per lui sarà.

CLORINDA
Ma dunque il Principe?

CAVALIERI
Or or verrà.

CLORINDA, TISBE E CENERENTOLA
E la bellissima?

CAVALIERI
Si sceglierà.

CLORINDA E TISBE
Cenerentola vien qua.
Le mie scarpe, il mio bonne.
Cenerentola vien qua.
Le mie penne, il mio colliè.
Nel cervello ho una fucina;
Son più bella e vo' trionfar.
A un sorriso, a un'occhiattina
Don Ramiro ha da cascar.

CENERENTOLA
Cenerentola vien qua.
Cenerentola va' là.
Cenerentola va' su.
Cenerentola va' giù.
Questo è proprio uno strapazzo!
Mi volete far crepar?
Chi alla festa, chi al solazzo
Ed io resto qui a soffiar.

ALIDORO
Nel cervello una fucina
Sta le pazze a martellar.
Ma già pronta è la ruina.
Voglio ridere a schiattar.

CAVALIERI
Già nel capo una fucina
Sta le donne a martellar;
Il cimento si avvicina,
Il gran punto di trionfar.

CLORINDA
(dando una moneta a Cenerentola, onde la dia ai seguaci del Principe, che partono)
Date lor mezzo scudo. Grazie.
Ai cenni Del Principe noi siamo.

(osservando il povero e raggricciando il naso)

Ancor qui siete?
Qual tanfo! Andate, o ve ne pentirete.

CENERENTOLA
(accompagnando Alidoro)
Io poi quel mezzo scudo
A voi l'avrei donato;
Ma non ho mezzo soldo. Il core in mezzo
Mi spaccherei per darlo a un infelice.

ALIDORO
(a Cenerentola)
Forse al novello dì sarai felice.

(Alidoro parte)

TISBE
Cenerentola, presto
Prepara i nastri, i manti.

CLORINDA
Gli unguenti, le pomate.

TISBE
I miei diamanti.

CENERENTOLA
Uditemi, sorelle…

CLORINDA
(altera)
Che sorelle!
Non profanarci con sì fatto nome.

TISBE
(minacciandola)
E guai per te se t'uscirà di bocca.

CENERENTOLA
(fra sè)
Sempre nuove pazzie soffrir mi tocca.

(entra a sinistra)

TISBE
Non v'è da perder tempo.

CLORINDA
Nostro padre
Avvisarne convien.

(Questionando fra loro, ed opponendosi a vicenda d'entrare a destra.)

TISBE
Esser la prima
Voglio a darne la nuova.

CLORINDA
Oh! mi perdoni.
Io sono la maggiore.

TISBE
No, no, gliel vo' dir io.

(Crescendo nella rabbia fra loro)

CLORINDA
È questo il dover mio.
Io svegliare lo vuò!. Venite appresso.

TISBE
Oh! non la vincerai.

CLORINDA
(osservando fra le scene)
Ecco egli stesso.

Scena Seconda

(Don Magnifico, bieco in volto, esce in berretta da notte e veste da camera, e detti; indi Cenerentola.)

DON MAGNIFICO
Miei rampolli femminini,

(Ricusando di dar loro a baciarsi la mano)

Vi ripudio; mi vergogno!
Un magnifico mio sogno
Mi veniste a sconcertar.

(da sé, osservandole; Clorinda e Tisbe ridono quando non le guarda.)

Come son mortificate!
Degne figlie d'un Barone!
Via: silenzio ed attenzione.
State il sogno a meditar.
Mi sognai fra il fosco e il chiaro
Un bellissimo somaro.
Un somaro, ma solenne.
Quando a un tratto, oh che portento!
Su le spalle a cento a cento
Gli spuntavano le penne
Ed in alto, sen, volò!
Ed in cima a un campanile
Come in trono si fermò.
Si sentiano per di sotto
Le campane sdindonar.
Din, don, din, don…
Col cì cì, ciù ciù di botto
Mi faceste risvegliar.
Ma d'un sogno sì intralciato
Ecco il simbolo spiegato.
La campana suona a festa?
Allegrezza in casa è questa.
Quelle penne? Siete voi.
Quel gran volo? Plebe addio.
Resta l'asino di poi?
Ma quell'asino son io.
Chi vi guarda vede chiaro
Che il somaro è il genitor.
Fertilissima Regina
L'una e l'altra diverrà;
Ed il nonno una dozzina
Di nepoti abbraccierà.
Un Re piccolo di qua.
Servo, servo
Un Re bambolo di là.
E la gloria mia sarà.

(Interrompendosi e strappandosi Don Magnifico.)

CLORINDA
Sappiate che fra poco…

TISBE
Il Principe Ramiro…

CLORINDA
Che son tre dì che nella deliziosa…

TISBE
Vicina mezzo miglio
Venuto è ad abitar…

CLORINDA
Sceglie una sposa…

TISBE
Ci mandò ad invitar…

CLORINDA
E fra momenti…

TISBE
Arriverà per prenderci…

CLORINDA
E la scelta la più bella sarà…

DON MAGNIFICO
(in aria di stupore ed importanza)
Figlie, che dite!
Quel principon! Quantunque io nol conosco…
Sceglierà!.. v'invitò…
Sposa… più bella!
Io cado in svenimento.
Alla favella..
È venuto il sequestro. Il principato
Per la spinal midolla
Già mi serpeggia, ed in una parola
Il sogno è storia,
ed il somaro vola.

(Cenerentola entra, vota il caffè e lo reca nella camera di Don Magnifico.)

Cenerentola, presto.
Portami il mio caffè. Viscere mie.
Metà del mio palazzo è già crollata,
E l'altra è in agonia. Fatevi onore.
Mettiamoci un puntello.

(andando e tornando, e riprendendo le figlie, che stanno per entrare)

Figlie state in cervello.
Parlate in punto e virgola.
Per carità: pensate ad abbigliarvi;
Si tratta niente men che imprinciparvi.

(Entra nelle sue stanze, Clorinda e Tisbe nella lor).


Scena Terza

(Don Ramiro vestito da scudiero; guarda intorno e si avanza a poco a poco.)

DON RAMIRO
Tutto è deserto. Amici?
Nessun risponde. In questa
Simulata sembianza
Le belle osserverò. Né viene alcuno?
Eppur mi diè speranza
Il sapiente Alidoro,
Che qui, saggia e vezzosa,
Degna di me trovar saprò la sposa.
Sposarsi… e non amar! Legge tiranna,
Che nel fior de' miei giorni
Alla difficile scelta mi condanna.
Cerchiam, vediamo.

Scena Quarta

(Cenerentola cantando fra' denti con sottocoppa e tazza da caffè, entra spensierata nella stanza)

CENERENTOLA
Una volta c'era…

(e si trova a faccia a faccia con Ramiro; le cade tutto di mano, e si ritira in un angolo)

Ah! è fatta

DON RAMIRO
Cos'è?

CENERENTOLA
Che batticuore!

DON RAMIRO
Forse un mostro son io!

CENERENTOLA
(prima astratta poi correggendosi con naturalezza)
Sì… no, signore.

DON RAMIRO
(Fra sè)
Un soave non so che
In quegli occhi scintillò!

CENERENTOLA
(Fra sè)
Io vorrei saper perché
Il mio cor mi palpitò?

DON RAMIRO
Le direi… ma non ardisco.

CENERENTOLA
Parlar voglio, e taccio intanto.

CENERENTOLA E DON RAMIRO
Una grazia, un certo incanto
Par che brilli su quel viso!
Quanto caro è quel sorriso.
Scende all'alma e fa sperar.

DON RAMIRO
(A Cenerentola)
Del Baron le figlie io chiedo
Dove son? qui non le vedo.

CENERENTOLA
Stan di là nell'altre stanze.
Or verranno.

(Fra sè)

Addio speranze.

DON RAMIRO
(con interesse)
Ma di grazia, voi chi siete?

CENERENTOLA
Io chi sono? Eh! non lo so.

DON RAMIRO
Nol sapete?

CENERENTOLA
Quasi no.
Quel ch'è padre, non è padre…

(accostandosi a lui sottovoce e rapidissima, correggendosi ed imbrogliandosi)

Onde poi le due sorelle…
Era vedova mia madre…
Ma fu madre ancor di quelle…
Questo padre pien d'orgoglio…

(Fra sè)

Sta' a vedere che m'imbroglio?

(Forte)

Deh! scusate, perdonate
Alla mia semplicità.

DON RAMIRO
Mi seduce, m'innamora
Quella sua semplicità.

CLORINDA E TISBE
(dalle loro stanze, a vicenda ed insieme)
Cenerentola… da me.

DON RAMIRO
Quante voci! che cos'è?

CENERENTOLA
A ponente ed a levante,
A scirocco e a tramontana,
Non ho calma un solo istante,
Tutto, tutto tocca a me.

CLORINDA E TISBE
Cenerentola!

CENERENTOLA
(ora verso una, ora verso l'altra delle porte)
Vengo, vengo.
Addio, signore.

(con passione, fra sè)

Ah ci lascio proprio il core
Questo cor più mio non è.

DON RAMIRO
(da sé)
Quell'accento, quel sembiante
È una cosa sovrumana.
Io mi perdo in quest'istante
Già più me non trovo in me.

(astratto, osservando sempre Cenerentola)

Che innocenza! che candore!
Ah! m'invola proprio il core!
Questo cor più mio non è.

CENERENTOLA E DON RAMIRO
Ah! Ci lascio/m'invola proprio il core.
Questo cor più mio non è.

CLORINDA E TISBE
(dalle loro stanze, a vicenda ed insieme)
Cenerentola… da me.

(Cenerentola parte)

Scena Quinta

(Ramiro solo; indi Don Magnifico in abito di gala senza cappello.)

DON RAMIRO
Non so che dir. Come in sì rozze spoglie
Sì bel volto e gentil! Ma Don Magnifico
Non apparisce ancor? Nunziar vorrei
del mascherato principe l'arrivo
Fortunato consiglio!
Da semplice scudiero
Il core delle femmine
Meglio svelar saprò. Dandini intanto
Recitando da Principe…

(Entra Don Magnifico)

DON MAGNIFICO
Domando un milion di perdoni.
Dica: e Sua Altezza il Principe?

DON RAMIRO
Or ora arriva.

DON MAGNIFICO
E quando?

DON RAMIRO
Tra tre minuti.

DON MAGNIFICO
(in agitazione)
Tre minuti! ah figlie!
Sbrigatevi: che serve?
Le vado ad affrettar. Scusi; per queste
Ragazze benedette,
Un secolo è un momento alla toelette.

(entra dalle figlie)

DON RAMIRO
Che buffone! E Alidoro mio maestro
Sostien che in queste mura
Sta la bontà più pura!
Basta, basta, vedrem. Alle sue figlie
Convien che m'avvicini.
Qual fragor!.. non m'inganno. Ecco Dandini.


Scena Sesta

(Cavalieri, Dandini e detti; indi Clorinda e Tisbe.)


CAVALIERI
Scegli la sposa, affrettati:
S'invola via l'età.
La principesca linea.
Se no s'estinguerà.

DANDINI
Come un'ape ne' giorni d'aprile
Va volando leggiera e scherzosa;
Corre al giglio, poi salta alla rosa,
Dolce un fiore a cercare per sé;
Fra le belle m'aggiro e rimiro;
Ne ho vedute già tante e poi tante
Ma non trovo un giudizio, un sembiante,
Un boccone squisito per me.

(Clorinda e Tisbe escono, e sono presentate a Dandini da Don Magnifico).

CLORINDA
Prence!

TISBE
Sire…

CLORINDA E TISBE
Ma quanti favori!

DON MAGNIFICO
Che diluvio! che abisso di onori!

DANDINI
Nulla, nulla;

(con espressione or all'una ora all'altra)

Vezzosa; graziosa!

(accostandosi a Ramiro, piano)

Dico bene?. Son tutte papà.

DON RAMIRO
(Piano)
Bestia! attento! ti scosta; va' là.

DANDINI
(alle due sorelle che lo guardano con passione)
Per pietà, quelle ciglia abbassate.
Galoppando sen va la ragione,
E fra i colpi d'un doppio cannone
Spalancato è il mio core di già.
Vezzosa; graziosa!
Son tutte papà.

(da sé)

Ma al finir della nostra commedia
Che tragedia qui nascer dovrà.

CLORINDA E TISBE
(ognuna da sé)
Ei mi guarda. Sospira, delira
Non v'è dubbio: è mio schiavo di già.

DANDINI
Dico bene?

DON RAMIRO
Bestia!

DANDINI
Grazie

DON RAMIRO
(sempre osservando con interesse se torna Cenerentola, piano)
Ah! perché qui non viene colei,
Con quell'aria di grazia e bontà?

DON MAGNIFICO
(da sé, osservando con compiacenza Dandini, che sembra innamorato)
E già cotto, stracotto, spolpato
L'Eccellenza si cangia in Maestà.

CAVALIERI
Scegli la sposa, affrettati:
S'invola via l'età.
La principesca linea.
Se no s'estinguerà.

DANDINI
(osservando Clorinda, Tisbe e Don Magnifico)
Allegrissimamente! che bei quadri!
Che bocchino! che ciglia!
Siete l'ottava e nona meraviglia.
Già "tali patris, talem filia".

CLORINDA
(con inchino)
Grazie!

DON MAGNIFICO
(curvandosi)
Altezza delle Altezze!
Che dice? mi confonde. Debolezze.

DANDINI
Vere figure etrusche!

(piano a Ramiro)

Dico bene?

DON RAMIRO
(piano a Dandini)
Cominci a dirle grosse.

DANDINI
(piano a Ramiro)
Io recito da grande,
e grande essendo,
Grandi le ho da sparar.

DON MAGNIFICO
(piano alle figlie con compiacenza)
Bel principotto!
Che non vi fugga: attente.

DANDINI
Or dunque seguitando quel discorso
Che non ho cominciato;
Dai miei lunghi viaggi ritornato
E il mio papà trovato,
Che fra i quondam è capitombolato,
E spirando ha ordinato
Che a vista qual cambiale io sia sposato,
O son diseredato,
Fatto ho un invito a tutto il vicinato.
E trovando un boccone delicato,
Per me l'ho destinato.
Ho detto, ho detto, e adesso prendo fiato.

DON MAGNIFICO
(sorpreso, fra sè)
Che eloquenza norcina!

CENERENTOLA
(entrando osserva l'abito del Principe,
e Ramiro che la guarda)
Ah, che bell'abito!
E quell'altro mi guarda.

DON RAMIRO
(Fra sè)
Ecco colei!
Mi palpita il cor.

DANDINI
Belle ragazze,
Se vi degnate inciambellare il braccio
Ai nostri cavalieri, il legno è pronto.

CLORINDA
Andiamo.

TISBE
Papà Eccellenza,
Non tardate a venir.

(Clorinda e Tisbe escono.)

DON MAGNIFICO
(a Cenerentola voltandosi)
Che fai tu qui?
Il cappello e il bastone.

CENERENTOLA
Ah!… Signor sì.

(parte)

DANDINI
Perseguitate presto
Con i piè baronali
I magnifici miei quarti reali.

(parte)

DON MAGNIFICO
Monti in carrozza, e vengo.

(andando nella camera dove è entrata Cenerentola)

DON RAMIRO
(Fra sè)
E pur colei vo' riveder.

DON MAGNIFICO
(di dentro in collera)
Ma lasciami.

DON RAMIRO
(Fra sè)
La sgrida?

CENERENTOLA
(Esce)
Sentite.

DON MAGNIFICO
(esce con cappello e bastone trattenuto con ingenuità da Cenerentola)
Il tempo vola.

DON RAMIRO
(Fra sè)
Che vorrà?

DON MAGNIFICO
(A Cenerentola)
Vuoi lasciarmi?

CENERENTOLA
Una parola.
Signore, una parola:
In casa di quel Principe
Un'ora, un'ora sola
Portatemi a ballar.

DON MAGNIFICO
Ih! Ih! La bella Venere!
Vezzosa! Pomposetta!
Sguaiata! Covacenere!
Lasciami, deggio andar.

DANDINI
(tornando indietro, ed osservando Ramiro immobile)
Cos'è?
qui fa la statua?

DON RAMIRO
(Sottovoce a Dandini)
Silenzio, ed osserviamo.

DANDINI
Ma andiamo o non andiamo?

DON RAMIRO
Mi sento lacerar.

CENERENTOLA
Ma una mezz'ora… un quarto.

DON MAGNIFICO
(alzando minaccioso il bastone)
Ma lasciami o ti stritolo.

DON RAMIRO E DANDINI
(accorrendo a trattenerlo)
Fermate.

DON MAGNIFICO
(sorpreso, curvandosi rispettoso a Dandini)
Serenissima!

(ora a Dandini ora a Cenerentola)

Ma vattene. Altezzissima!
Servaccia ignorantissima!

DON RAMIRO E DANDINI
(ora a Don Magnifico ora a Cenerentola)
Serva?

CENERENTOLA
Cioè…

DON MAGNIFICO
(mettendole una mano sulla bocca e interrompendola)
Vilissima
D'un estrazion bassissima,
Vuol far la sufficiente,
La cara, l'avvenente,
E non è buona a niente.

(minacciando e trascinando)

Va' in camera, va' in camera
La polvere a spazzar.

DON RAMIRO
(fra sé, con sdegno represso)
Or ora la mia collera
Non posso più frenar.

DANDINI
(opponendosi con autorità)
Ma caro Don Magnifico
Via, non la strapazzar.

CENERENTOLA
(con tuono d'ingenuità)
Ah! sempre fra la cenere
Sempre dovrò restar?
Signori, persuadetelo;
Portatemi a ballar.

(Nel momento che Don Magnifico staccasi da Cenerentola ed è tratto via da Dandini,
entra Alidoro con taccuino aperto.)

ALIDORO
Qui nel mio codice
Delle zitelle
Con Don Magnifico
Stan tre sorelle.

(a Don Magnifico con autorità)

Or che va il Principe
La sposa a scegliere,
La terza figlia
Io vi domando.

DON MAGNIFICO
(confuso ed alterato)
Che terza figlia
Mi va figliando?

ALIDORO
Terza sorella…

DON MAGNIFICO
(atterrito)
Ella… morì…

ALIDORO
Eppur nel codice non è così.

CENERENTOLA
(Fra sè)
Ah! di me parlano.

(ponendosi in mezzo con ingenuità)

No, non morì.

DON MAGNIFICO
(A Cenerentola)
Sta' zitta lì.

ALIDORO
Guardate qui!

DON MAGNIFICO
(balzando Cenerentola in un cantone)
Se tu respiri,
Ti scanno qui.

DON RAMIRO E DANDINI
Ella morì?

DON MAGNIFICO
(sempre tremante)
Altezza sì.

Momento di silenzio.

TUTTI
(guardandosi scambievolmente)
Nel volto estatico
Di questo e quello
Si legge il vortice
Del lor cervello,
Che ondeggia e dubita
E incerto sta.

DON MAGNIFICO
(fra' denti, trascinando Cenerentola)
Se tu più mormori
Solo una sillaba
Un cimiterio
Qui si farà.

CENERENTOLA
(con passione)
Deh soccorretemi,
Deh non lasciatemi,
Ah! di me, misera
Che mai sarà?

ALIDORO
(frapponendosi)
Via meno strepito:
Fate silenzio.
O qualche scandalo
Qui nascerà.

DON RAMIRO
(A Cenerentola, strappandola da Don Magnifico)
Via consolatevi.
Signor lasciatela.

(Fra sè)

Già la mia furia
Crescendo va.

DANDINI
(A Cenerentola)
Io sono un Principe,
O sono un cavolo?
Vi mando al diavolo:
Venite qua.

(La strappa da Don Magnifico, e lo conduce via. Tutti seguono Dandini. Cenerentola corre in camera. Si chiude la porta di mezzo)

Scena Settima

Scena scritta da Jacopo Ferretti e musicata da Rossini per il basso Gioacchino Moncada nel 1821 (Teatro Argentina, Roma). Rimpiazza la scena originale, musicata da Luca Agolini

(Dopo qualche momento di silenzio rientra Alidoro vestito con povertà, mantello di pellegrino con gli abiti da filosofo sotto, indi Cenerentola.)

ALIDORO
Sì, tutto cangerà. Quel folle orgoglio
Poca polve sarà, gioco del vento;
E al tenero lamento
Succederà il sorriso.

(chiama verso la camera di Cenerentola)

Figlia… Figlia…

CENERENTOLA
(esce e rimane sorpresa)
Figlia voi mi chiamate? Oh questa è bella!
Il padrigno Barone
Non vuole essermi padre; e voi… Peraltro
Guardando i stracci vostri e i stracci miei,
Degna d'un padre tal figlia sarei.

ALIDORO
Taci, figlia, e vien meco.

CENERENTOLA
Teco, e dove?

ALIDORO
Del Principe al festino.

CENERENTOLA
Ma dimmi, pellegrino:
Perché t'ho data poca colazione,
Tu mi vieni a burlar? Va' via… va' via!
Voglio serrar la porta…
Possono entrar de' ladri,
e allora… e allora…
Starei fresca davvero.

ALIDORO
No! Sublima il pensiero!
Tutto cangiò per te!
Calpesterai men che fango i tesori,
Rapirai tutti i cuori.
Vien meco e non temer: per te dall'Alto
M'ispira un Nume a cui non crolla il trono.
E se dubiti ancor, mira chi sono!

(Nel momento che si volge, Alidoro getta il manto.)

Là del ciel nell'arcano profondo,
Del poter sull'altissimo Trono
Veglia un Nume, signore del mondo,
Al cui piè basso mormora il tuono.
Tutto sa, tutto vede, e non lascia
Nell'ambascia perir la bontà.
Fra la cenere, il pianto, l'affanno,
Ei ti vede, o fanciulla innocente,
E cangiando il tuo stato tiranno,
Fra l'orror vibra un lampo innocente.
Non temer, si è cambiata la scena:
La tua pena cangiando già va.

S'ode avvicinarsi una carrozza.

Un crescente mormorio
Non ti sembra d'ascoltar?..
Ah sta' lieta: è il cocchio mio
Su cui voli a trionfar.
Tu mi guardi, ti confondi…
Ehi ragazza, non rispondi?
Sconcertata è la tua testa
E rimbalza qua e là,
Come nave in gran tempesta
Che di sotto in su sen va.
Ma già il nembo è terminato,
Scintillò serenità.
Il destino s'è cangiato,
L'innocenza brillerà.

(Aprono la porta; vedesi una carrozza. Cenerentola vi monta, Alidoro chiude la porta e sentesi la partenza della carrozza)


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@ 藤井宏行



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