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"オテロ"

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訳者より

  • ボーイトの秀逸な台本に晩年のヴェルディのあまりにも鮮烈な音楽のつけられた「オテロ」が圧倒的に有名ですが、ロッシーニの書いたこの「オテロ」もなかなかに素晴らしい傑作です。およそ悲劇性を感じさせないノリノリの序曲からしていかにもロッシーニらしいですが、劇が始まってもほとんど音楽が翳ることなく、ロッシーニの真骨頂である推進力でぐいぐいと舞台を引っ張って行きます。第1幕幕切れのおなじみロッシーニクレッシェンドによる盛り上がりなど実にお見事。さすがに第3幕のデズデモーナの嘆きの「柳の歌」からオテロが彼女を誤解から殺してしまう場面は暗いですが、それでも争う場面はロッシーニらしい「嵐」のシーンと絡められており、そして殺される一瞬もあっけないです。すべてが露見する幕切れ、オテロに対する偏見と誤解が解けて皆が歓呼する中(デズデモーナが殺されていることを皆知らない)、ひとり真実を知って苦悩し自害するオテロを描き出すところの音楽までもが明るく輝かしいのはこの悲劇を強調するようでなかなかの効果です。
  • もっともこの曲想ですし、また当時はあまりこういう悲劇的な結末が好まれなかったこともあったのか、のちに作曲家自身によるハッピーエンド版というものも書かれています。上演ではハッピーエンド版で演奏されることはまずないとは思われますが、録音ではいくつかこのハッピーエンド版を聴くことができます。 DynamicレーベルにあるArrivabeni盤 にあったリブレットをお借りしてそのハッピーエンド版についても訳してみましたので、通常版と見比べて頂ければ幸いです。デズデモーナの寝室に忍び込んだオテロですが、彼女を愛する気持ちが憎しみに打ち勝ち、殺せないままでいるうちにイアーゴの悪事が露見して二人は正式に結ばれてめでたしめでたしという筋です(ハッピーエンド版のリブレットは第3幕の中ほど、寝室に大音声で雷鳴が響き渡るところから分岐します それ以前の部分は全く一緒のようです)
  • 台本はシェイクスピアの原作とはかなり違っていて、オテロとデズデモーナとはまだ正式には結婚しておらず(密かに互いに誓いは立ててはいましたが)、彼女の父のヴェネツィアの貴族エルミーロはオテロを憎んでいることから総督の息子で彼女を愛するロドリーゴと結婚させようとします。彼女がオテロに書いていた手紙をロドリーゴ宛だと誤解し、ロドリーゴを愛しているものとばかり思っていたのです。その手紙がイアーゴに渡り、デズデモーナが裏切ってロドリーゴを愛しているとオテロに信じ込ませる彼の陰謀に使われるわけですが、そのような企みに至ったきっかけがイアーゴが彼女に振られたからだという結構情けない設定。ヴェルディ作品では圧倒的な存在感を示していたイアーゴがここではかなり小者感あふれるキャラになってしまっています。オペラで良く密偵役なんかを務める軽い声のテナーを宛てますのでますますそんな感じが強まります。オテロの恋敵を務めるロデリーゴもリリカルなテナーが歌いますので、男声主役三人がみんなテナーというのもある意味不思議なつくりのオペラになっています。

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@ 藤井宏行

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