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第1幕

第1場
(舞台は、アイゼナハの近く、愛の女神ヴェーヌスの山とされるヘルゼル山の山中である。広い洞窟は、舞台の奥でカーブして右のほうに延びているが、まるでどこまでも続くかのようである。
岩の裂け目から弱々しい陽ざしが射しこんでいるが、そこから洞窟の高さいっぱいに緑色をした滝が流れ落ち、岩に落ちてしぶきを上げている。その滝壺から流れる小川は、舞台のさらに奥にある湖に流れこんでいる。湖にはニンフたちが水浴びし、岸辺にはセイレーンたちが寝そべる姿が見られる。
洞窟の両脇には、岩がふぞろいに張り出しており、そこには珊瑚の形をした不可思議な熱帯植物が生い茂っている。
舞台左上の洞窟の裂け目からは、ほのかなバラ色の薄明かりが射しこみ、その前方に、豪華な寝床の上に寝そべるヴェーヌスと、彼女の膝に頭をうずめ、竪琴を携えて片膝をつくタンホイザーの姿がある。
その寝床を取り巻いて、手をつないだ魅力的な姿で寝転んでいるのは、美と優雅の三女神グラツィアである。さらにその脇の寝床の後ろには、アモレット(翼をつけた男児の姿をした愛の神。キューピッド)たちが眠っていて、団子のように上になったり横になったりしている。その姿はあたかも、ふざけてじゃれ合っていた子供たちが疲れ切って眠りに落ちたかのようである。
舞台の前方はくまなく、地底から射し込んでくる赤みを帯びた魔法のような光に照らし出されているが、その赤い光と鋭いコントラストをなすのは、滝のエメラルドグリーンと、泡立つ波の白さである。一方、湖の岸辺を含む舞台後方は、月明かりのように澄んだ青いもやに照らされている。)










(高い所にある岩の出っ張りでは、若者達が枕元に酒杯を置いたまま寝ていたが、彼らは幕が開くとすぐ、誘惑するような仕草のニンフたちに向けて駆け降りていく。そのニンフたちは、泡立つ滝壺のほとりで、若者を誘惑する輪舞を踊り始めていたのである。男と女は入り混じり、追いかけたり逃げたり、じゃれ合いながら、踊りを楽しむ。
そのとき舞台後方からバッカイ(バッカス信者の酔った女たち)が雪崩れ込んできて、恋する男女の踊りをエスカレートさせ、放埓な歓楽の踊りに変えようとする。
泥酔して神がかりになったバッカイたちは、男女が理性を失うようにそそのかす。するとバッカスの好色な従者であるサチュロスとファウヌスの群れも、岩の裂け目から出現して、これ以上ない乱痴気騒ぎを演ずる。
こうした手に負えない狂乱の勃発を目の当たりにして、三女神グラツィアは怒って立ち上がる。三女神は、狂える者たちの侵入を食い止め、追い払おうとするが、とても三女神の手には負えず、逆にその群れに押し流されそうになる。
困った三女神は眠っているアモレットたちのもとに行き、彼らを揺り起こすと、空へと舞い上がるように命じる。アモレットたちは、鳥の群れのようにばらばらに天へと昇ると、隊列を組むかのように洞窟の全空間を埋め、高いところから下界の雑踏に向けて、雨あられのように矢を射る。
矢を受けて負傷した者は愛の激しい憧れに捉えられ、狂乱の踊りをやめると、虚脱状態となって崩れ落ちる。グラツィアは、そんな負傷者をつかまえ、恋に落ちた者を一組に娶わせ、優しく舞台後方へと追い払っていく。一部は空にいるアモレットから追い払われて、舞台後方のあちこちに、バッカス信者の女たち、ファウヌス、サチュロス、ニンフ、若者たちは去っていく。
ますます濃くなるバラ色のもやが降りてくると、アモレットの姿がまず隠れる。やがて、その靄(もや)は舞台後方をすっぽり包み、ついにヴェーヌスとタンホイザー以外には、三女神グラツィアがうっすらと見えるだけである。
優美に手をつないで舞台前方のヴェーヌスに近づくグラツィアの姿からは、向う見ずな情熱で手に入れた勝利を、あたかも王国の臣下が女王たるヴェーヌスに報告するような様子がうかがわれる。)














(ヴェーヌスは感謝をこめてグラツィアを見つめる)

<セイレーンたちの歌声>
この浜に来なさいよ・・・
この国に来なさいよ・・・
この国に来て、
女神の燃える愛の腕に抱かれなさい!
お憐れみにあずかりなさい!
欲望を鎮めなさい!

(背景に立ち込めていた濃いもやは晴れていく。すると、そのもやにシルエットとして映し出される光景は、半魚人トリトンと人魚ネレイデの群れに先導され、花冠をつけた白い牡牛(ゼウスの変身した姿)の背に乗って、青い海上を誘拐されていくエウロペの姿である。
しかし、その姿は、再びバラ色のもやが立ち込めると消えてしまい、グラツィアは優美に舞いながら、その光景に秘められた意味である「愛の営み」をほのめかす。
再びもやが晴れると、柔らかな月明の中には森が浮かび、その池のほとりにはレダ(スパルタの王妃)が身を横たえている。そこに白鳥(やはりゼウスの変身した姿)が近づくと、媚びるように彼女の胸の中に首をうずめるが、この光景も次第に見えなくなっていく。
ついにもやは完全に晴れ、人気もなく静まり返った洞窟の全景が現れる。微笑みを浮かべつつ、グラツィアはヴェーヌスに頭を下げ、ゆっくりと舞台脇にある洞窟へと去る。舞台の上は静まり返る。ヴェーヌスとタンホイザーの二人は、最初の位置から微動だにしていない。)





第2場
(夢からいきなり覚めたかのように、タンホイザーは、ブルッと身震いして頭をもたげる。ヴェーヌスは甘えるように、タンホイザーを引き戻そうとする。しかし、タンホイザーは夢の姿をつなぎとめようとするかのように、手で目をこする)


<ヴェーヌス>
どうしたの・・・あなた?心がここにないようだけど・・・

<タンホイザー>
もう、たくさんです!ああ・・・今こそ目覚めねば!

<ヴェーヌス>
何か心配ごとでも?

<タンホイザー>
夢に何かが聞こえました・・・
私が久しく耳にしなかった音!
まるで晴れやかな鐘の音のようでした・・・
ああ!最後にこの音を聞いてから、
一体どれほどの時が過ぎたのでしょう?

<ヴェーヌス>
どうしたというの?何を悩んでいるの?

<タンホイザー>
私がここにいた歳月は、
もはや数えることすらできません・・・
歳月など消えてしまっていましたから。
太陽も、馴染み深い星空も、
何ひとつ目にはできませんでした・・・
初夏の新緑をもたらす草花も
見えませんでしたし、
春を告げる鶯の歌声も聞こえませんでした。
私は二度とそうしたものを、見たり聞いたりできないのですか?

<ヴェーヌス>
なんですって?なんと馬鹿げたことを!
早くも飽きてしまったというわけ?
私の優しい愛の魔法に。
それとも?・・・あなたを神にしてあげたことを後悔しているわけ?
むかしあんなに苦しんだことをもう忘れてしまったの?
今はいい思いをしているからといって・・・。
歌ってよ!さあ!竪琴を取って!
愛を称える素晴らしい歌で、
愛の女神である私を勝ち取って!
愛を称えなさい!あなたに授けられた最高のご褒美たる愛を!

<タンホイザー>
(突然、勇気を奮い起こすように決心すると、竪琴を取り、うやうやしくヴェーヌスの前に立つ)
あなたを称えましょう!愛の魔法を称えましょう!
私を幸福にしたあなたの愛の力を!
甘美な歓びが、あなたの恩寵から芽吹き、
私の歌を高め、喜びの讃歌を歌わせるのです!
ああ!歓喜を、快楽を、
わが心は求め、渇望しました・・・
わが求めに応じて、かつてあなたは、
神々にのみ与えられるものを、死すべき私に授けてくださった。
ですが、ああ!やはり私は死すべき存在にすぎない・・・
あなたの愛は、私には大きすぎるのです。
神であれば、常に快楽を得られるはずなのに、
私は今も、有為転変のしもべでしかない!
わが心にあるものは、欲望だけではありません。
わが心は、苦悩をも喜んで求める心なのです。
私は、あなたの国を去らねばなりません・・・
おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください!

<ヴェーヌス>
(相変わらず寝そべりながら)
何ですって?なんてひどい歌!
どうしてそんな暗く悲しい歌を歌うの!
あの感情はどこに行ってしまったの・・・?
愛の讃歌をあなたに歌わせたあの感情は。
なんだったの?私の愛をどこに捨てたの?
ねえ、愛しい人・・・私のどこが気に入らないの?

<タンホイザー>
(竪琴をつまびきながら)
ご寵愛は嬉しいのです!あなたの愛を称えます!
あなたとともにいる者は、永遠の幸せを得るのです!
熱い欲望を心に抱き、あなたの腕にくるまれて、
神々の炎に触れた者は、永遠に皆からの羨望を受けるでしょう!
あなたの国の素晴らしい奇蹟を、
あらゆる歓びの魔法を、私はここで吸い込んでいる・・・
広い地上のどこを探しても、この国に比肩できる国はない。
地上など、あなたにとっては無価値に等しきもの。
しかし、このバラの香りを吸い込みながらも、
私は求めてやまないのです・・・森の大気を。
人の世の澄み切った青空を。
あのさわやかな緑の野原を。
あの小鳥の愛らしい歌声を。
心に沁みる鐘の音を。
だからこそ、あなたの国を去らねばなりません・・・
おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください!

<ヴェーヌス>
(情熱的に飛び起きながら)
なんと不実な男!ひどすぎるわ!何てことを言うの?
私の愛を嘲ろうというの?
愛を称えているくせに、逃げたいなんて?
私の魅力にはもうあきあきしたというわけね?

<タンホイザー>
ああ、美しき女神よ!怒らないでください!
あなたの魅力が大きすぎるからこそ、私は逃れていくのです。

<ヴェーヌス>
ひどい人!裏切り者!偽善者!恩知らず!
放さないわよ!行かせるものですか!

<タンホイザー>
私の愛が今ほど大きく、真実だったことはありません・・・
永遠にあなたから別れねばならぬこの時ほど!

(ヴェーヌスは激しい身振りとともに両手で顔をおおいながら、顔をそむける。しばらく黙った後、微笑みを浮かべ、誘惑するような表情で、タンホイザーへと振り返る。)


<ヴェーヌス>
(小声で歌い始める)
おいでなさい!愛しい人!あの洞窟を見て!
やさしいバラの香りが立ち込める洞窟を!
陶酔は、神のような者にすら、
甘美な歓喜の訪れを許すわ・・・
柔らかな寝床の上で、心を鎮めれば、
どんな苦痛だって体から消え去ってしまう。
熱くなった頭を水に冷やして、
喜びの炎に胸をふくらませなさい。
彼方から甘い歌声が呼びかけてくる・・・
私の腕であなたを抱きしめなさい、と。
あなたは、私の唇から愛の酒をむさぼるように飲み、
私の眼差しは、愛の感謝とともに、あなたに輝くのです。
今こそ私たちは契りを交わし、祝賀の宴を張りましょう。
愛の祝典を愉快に祝いましょう!
そのためにはどんな犠牲も惜しんじゃいや・・・
いやよ!・・・この女神を愛に夢中にさせて!

<セイレーンたちの歌声>
(遙か遠くの見えない所から)
この浜に来なさいよ・・・
この国に来なさいよ!

<ヴェーヌス>
(タンホイザーをやさしく引き寄せながら)
騎士よ!愛しい人よ!本当に行ってしまう気?

<タンホイザー>
(極度に興奮して我を忘れ、酔ったような仕草で竪琴をつかむ)

あなただけ・・・私が歌いかけるのは、あなただけです。
あなたの讃歌を高らかに歌いましょう!
あなたの甘美な魅力は、あらゆる美のみなもと。
優しい奇蹟は、全てあなたから湧き出す。
私の心に注ぎこまれた愛の灼熱よ。
あなただけのために、赤い炎となって燃えよ!
そうです・・・私はこれからも倦むことなく、
全世界に向けて、あなたを大胆に弁護するのです・・・
しかし、私は地上の世界に帰らねばなりません。
なぜなら、あなたのもとでは奴隷でしかないからです。
私は、他の何よりも、自由を求めています。
渇くように欲しているのです・・・自由を、自由を・・・。
私は戦いを求めているのです・・・
たとえそれが、死と破滅の道であったとしても。
だからこそ、私はあなたの国を去らねばなりません・・・
おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください!

<ヴェーヌス>
(怒り心頭に発して)
行けばいい・・・狂える者よ・・・行けばいいわ!
裏切り者!ええ、もう引き止めたりしないわ!
自由などくれてやるわ・・・行けばいい!行けば!
望みどおりにするがいい!
行けばいい・・・冷たい人間どものもとへ。
そいつらの汚れた狂気を逃れて、
歓びの神々である私たちは、
ぬくもれる大地のふところ深くに身を隠したのよ。
行けばいいわ、バカな人!救済を求めるがいいわ!
救済を求めるがいい・・・そんなものは決して見つからないけど!
すぐにあなたは、誇りも何もかも捨てて、
うなだれて私のもとに帰ってくるわ・・・。
踏みつけられ、ボロボロになって、あなたは私を求める。
私の愛の魔力を求めるようになるわ。

<タンホイザー>
ああ。美しき女神よ、さようなら!
もう二度とあなたのもとに戻ることはないでしょう。

<ヴェーヌス>
(絶望に打ちひしがれるように)
まさか・・・ほんとうに戻らないつもりなの!?
あなたが戻らないならば、ああ!
私は、全人類に呪いをかける!
私の愛の魔力を、無益に探し求めるように!
世界よ!荒れ果てよ!勇士よ!奴隷になれ!
だから戻ってくるのよ!私のもとに戻るのよ!

<タンホイザー>
もう愛の歓びなどいりません!

<ヴェーヌス>
戻ってきなさい!あなたの心が命じたときに!

<タンホイザー>
これが永遠の別れです!

<ヴェーヌス>
もし世間が許してくれなかったらどうするの?

<タンホイザー>
許してもらえるはずです・・・悔い改めれば。

<ヴェーヌス>
許されるはずがないわ・・・
戻ってきて!あなたの救いの道はもう閉ざされているのよ!

<タンホイザー>
救いですって!?私の救いは聖母マリアのうちにあるのです!

(ものすごい轟音のうちに、ヴェーヌスの姿は消えてしまう)


第3場
(突然タンホイザーは美しい谷間に立ち、頭上には青空が広がっている。右手の背景にヴァルトブルク城が、左手の遙か彼方にはヘルゼル山が見える。右手の谷の中腹には、山道が前方に伸びてきていて、そこでカーブして舞台袖に消えている。その前方には、低い丘の上に聖母マリアの像が建っている。舞台左手の高い所から、羊の群れの鈴の音が聞こえてくる。岩の出っ張りの高いところに腰掛けた若い羊飼いが、シャルマイを手にしながら歌う。)





<羊飼い>
ホルダ様(ヴェーヌスの別の姿)が山から降りてくる。
野原と川を越えてくる。
甘い歌声も聞こえたぞ。
お姿を見たくてたまらない・・・
何度もぼくは夢に見た。それはとっても優美な姿・・・
まぶたをいまだ開かぬうちに、
暖かな陽ざしが射してきた。
五月だ!五月がやってきた。
さあ、さあ、楽しく笛を吹こう!
五月が来たよ!うるわしの五月!

(羊飼いはシャルマイを吹き鳴らす。年輩の巡礼者の合唱が聞こえてくる。彼らはヴァルトブルク城のほうからやって来て、舞台右手の山道を過ぎていく)

<年輩の巡礼者の合唱>
あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。
罪びとの希望たるキリストよ!
清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。
なにとぞこの巡礼を見守られませ!
ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、
もはや耐えられそうにない。
だから私は安らぎを求めず、
すすんで苦しみを求めよう。
恩寵の癒しにあずかって、
敬虔に我が罪をつぐなおう。
祝福を受けよ・・・堅き信仰を抱く者よ・・・
悔い改めるならば、その者は救われよう。

(巡礼者の行列は山の頂きに達し、ちょうど羊飼いと左右向い合せになった時、羊飼いはシャルマイの演奏を中断する)


<羊飼い>
(帽子を振って、大声で巡礼たちへと呼びかける)
ご無事で!ご無事でローマまで!
貧しいぼくの代わりに祈ってください!

<タンホイザー>
(心の底から感動し、くずおれるようにひざまずく)
神よ!あなたを称えます!
あなたの恩寵の奇蹟は何と清らなことか!

(巡礼者の行列はますます舞台から遠ざかっていき、歌声は次第に聞こえなくなっていく)

<年輩の巡礼者の合唱>
あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。
巡礼者の希望たるキリストよ!
清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。
なにとぞこの巡礼を見守られませ!

<タンホイザー>
(巡礼者の歌が消えていきかけた時、タンホイザーはひざまずき、熱烈な祈りを捧げながら、かぶせるように歌う)

ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、
もはや耐えられそうにない。
だから私は安らぎを求めず、
すすんで苦しみを求めよう。

(タンホイザーは涙に声をつまらせる。巡礼者の合唱がまだ彼方から聞こえているが、ついに消え去ってしまう。そのとき、おそらくアイゼナハの方角と思われる舞台のずっと奥のほうから、教会の鐘の音が聞こえてくる。それもまた鳴りやむと、左側から宮廷のホルンの響きが近づいてくる。)




第4場
(舞台左手の丘の林道から、狩の装束をしたヘルマン方伯と宮廷歌手達が、一人ひとり現れる。劇が進むにつれ、方伯のしたがえる狩の一行は、次第に舞台上に集合する)



<方伯>
熱烈な祈りを捧げているのは誰であろう?

<ヴァルター>
きっと贖罪者です。

<ビーテロルフ>
身なりは騎士のようですぞ。

<ヴォルフラム>
(近づいていったヴォルフラムはタンホイザーだと気付くと)

君は!

<歌びとと方伯>
ハインリヒ!ハインリヒ!夢じゃないか?

(不意をつかれて驚いたタンホイザーであったが、やがて勇気を奮い起こし、方伯と宮廷の歌びとたちをちらりと見やった後、無言のままヘルマン方伯にお辞儀をする)


<方伯>
本当にお前か?高慢さのゆえに捨てた仲間のもとに
また戻ってきたのか?

<ビーテロルフ>
何のために帰還したのだ?
我らと仲直りするためか?それともまた争おうというのか?

<ヴァルター>
友人として来たのか?それとも敵なのか?

<ヴォルフラム以外の歌びと>
敵なのか?

<ヴォルフラム>
ああ・・・愚問はよせ!そんな高慢な顔つきか?
よくぞ戻ってきた・・・勇敢な歌びとよ!
ああ!何と長い間、君は我らのもとを離れていたのだ!

<ヴァルター>
歓迎しよう!友人として来たのなら!

<ビーテロルフ>
ようこそ!我らを友と認めるならば!

<すべての歌びと>
ようこそ!ようこそ!ようこそ我らのもとに!

<方伯>
ならば、私も歓迎しよう!
それにしても、こんな長い間、一体お前はどこにいたのだ?

<タンホイザー>
遠くを、遠くを、さまよっていました・・・
しかし、何の安らぎも見いだせませんでした。
何も聞かないでください!争うために来たのではありません。
お許しを!黙ってこの場を去らせてください!

<方伯>
何を言う!せっかくまた我らの仲間になったのではないか!

<ヴァルター>
去ってはならない。

<ビーテロルフ>
行かせたりはしないぞ。

<タンホイザー>
行かせてください!一刻の猶予もありません。
決して休むことはできません・・・
我が道を、ひたすら前へ前へと急がねば。
後戻りすることなど許されません。

<方伯と歌びと>
ああ・・・我らのもとにとどまるのだ。
君を決して行かせはしない。
我らを探していたのではなかったか?
なぜ、こんなに短い再会だけで立ち去ろうとする?

<タンホイザー>
(身を振り切るようにして)
行きます!ここにはいられません!

<歌びと>
とどまれ!とどまれ!我らのもとに!

<ヴォルフラム>
(タンホイザーの行く手を遮り、一段と声を高めて)

とどまれ!エリーザベトのもとに!

<タンホイザー>
(激しい喜びに心をとらえられて)
エリーザベト!ああ・・・天の御使い(みつかい)よ!
なぜ私にその甘美な名を口にするのです?

<ヴォルフラム>
伯爵さま・・・姫様の名を口に出した私をお叱りめさるな!

どうか、この男に幸福を告げ知らせる役を、
私が担うことをお許し下さい。

<方伯>
告げるがいい・・・この男が姫に及ぼした魔力を。
だが神よ・・・願わくは、この男に徳を与え、
その魔力の呪縛を解きほどかんことを!

<ヴォルフラム>
君があの大胆な歌で、我らに争いを挑み、
我らの歌には勝利を収めつつも、
我らの技量には組み伏せられたとき、
君が勝ち取ったものが、一つだけあったのだ。
あれは魔法だったのか・・・それとも純粋な力だったのか・・・
あのような奇蹟をなしとげた君の力は?
ともあれ、歓びと苦悩に満ちあふれた君の歌は、
あの純潔な姫の心を奪ったのだ。
ああ!それゆえ、君が我らと袂を分かって去ったとき、
姫は、我らの歌にはもう心を開かなかった。
蒼ざめ切った頬をして、
二度と我らのもとには戻らなかったのだ・・・
ああ、だから帰ってこい・・・勇敢な歌びとよ。
君の歌を、我らの歌から遠ざけないでくれ・・・
あの女性を、祝典の席から遠ざけないでくれ。
あの星のような姫を、再び我らに輝かせてくれ!

<歌びと>
我らのもとへ!ハインリヒ!戻ってくるのだ!
もう争いは終わりにしよう!
ともに我らの歌を響かせよう!
これからは兄弟と呼んでくれ!

<タンホイザー>
(激しく心を揺さぶられ、ヴォルフラムと他の歌手達を感激して抱きしめる)
あの女性のもとへ!ああ・・・あの人のもとへ連れて行ってくれ!
ああ!再びあの世界がまぶたに浮かんできたぞ。
私がかつて背を向けたあの美しい世界が!
天空は高みから私を見守り、
川はうららかに滔々と流れ、
春が、無数の優しい音色を伴って、
心に喜びの歌を響かせる。
甘く激しい衝動にあふれ、
我が心は大声で呼びかける・・・「あの人のもとへ」と!

<方伯と歌びと>
去った男が戻ったぞ!
奇蹟に呼び戻されたのだ。
驕った心も打ち砕く
優しき力を讃えよう!
あの素晴らしき乙女の耳に、
再び讃歌を届けよう!
歓喜の気持ちを歌に込め、
みんなの胸から響かせよう!

(狩の一団はいまや谷間に全員集合した。ヘルマン方伯がホルンを吹くと、猟師達のホルンが大きくそれに和する。方伯と宮廷歌手達は、人々がヴァルトブルク城から連れて来た馬に乗る。幕が下りる)


ERSTER AUFZUG

ERSTE SZENE
Die Bühne stellt das Innere des Venusberges Hörselberges bei Eisenach dar. Weite Grotte, welche sich im Hintergrunde durch eine Biegung nach rechts wie unabsehbar dahin zieht. Aus einer zerklüfteten Öffnung, durch welche mattes Tageslicht hereinscheint, stürzt sich die Höhe der Grotte entlang ein grünlicher Wasserfall herab, wild über Gestein schäumend; aus dem Becken, welches das Wasser auffängt, fliesst nach dem ferneren Hintergrunde der Bach hin, welcher dort sich zu einem See sammelt, in welchem man die Gestalten badender Najaden, und an dessen Ufern gelagerte Sirenen gewahrt. Zu beiden Seiten der Grotte Felsenvorsprünge von unregelmässiger Form, mit wunderbaren, korallenartigen tropischen Gewächsen bewachsen. Vor einer nach links aufwärts sich dehnenden Grottenöffnung, aus welcher ein zarter, rosiger Dämmer herausscheint, liegt im Vordergrunde Venus auf einem reichen Lager, vor ihr das Haupt in ihrem Schosse, die Harfe zur Seite, Tannhäuser halb kniend. Das Lager umgeben, in reizender Verschlingung gelagert, die drei Grazien. Zur Seite und hinter dem Lager zahlreiche schlafende Amoretten, wild über und neben einander gelagert, einen verworrenen Knäuel bildend, wie Kinder, die, von einer Balgerei ermattet, eingeschlafen sind. Der ganze Vordergrund ist von einem zauberhaften, von unten her dringenden, rötlichen Lichte beleuchtet, durch welches das Smaragdgrün des Wasserfalles, mit dem Weiss seiner schäumenden Wellen, stark durchbricht; der ferne Hintergrund mit den Seeufern ist von einem verklärt baluen Dufte mondscheinartig erhellt

Beim Aufzuge des Vorhanges sind, auf den erhöhten Vorsprüngen, bei Bechern noch die Jünglinge gelagert, welche jetzt sofort den verlockenden Winken der Nymphen folgen, und zu diesen hinabeilen; die Nymphen hatten um das schäumende Bekken des Wasserfalles den auffordernden Reigen begonnen, welcher die Jünglinge zu ihnen führen sollte; die Paare finden und mischen sich; Suchen, Fliehen und reizendes Nekken beleben den Tanz. Aus dem ferneren Hintergrunde naht ein Zug von Bacchantinnen, welcher durch die Reihen der liebenden Paare, zu wilder Lust auffordernd, daherbraust. Durch Gebärden begeisterter Trunkenheit reissen die Bacchantinnen die Liebenden zu wachsender Ausgelassenheit hin. Satyre und Faune sind aus den Klüften erschienen, und drängen sich zur höchsten Wut. Hier, beim Ausbruche der höchsten Raserei, erheben sich entsetzt die drei Grazien. Sie suchen den Wütenden Einhalt zu tun und sie zu entfernen. Machtlos fürchten sie selbst mit fortgerissen zu werden: sie wenden sich zu den schlafenden Amoretten, rütteln sie auf, und jagen sie in die Höhe. Diese flattern wie eine Schar Vögel aufwärts auseinander, nehmen in der Höhe, wie in Schlachtordnung, den ganzen Raum der Höhle ein, und schiessen von da herab einen unaufhörlichen Hagel von Pfeilen auf das Getümmel in der Tiefe. Die Verwundeten, von mächtigem Liebessehnen ergriffen, lassen vom rasenden Tanze ab und sinken in Ermattung. Die Grazien bemächtigen sich der Verwundeten und suchen, indem sie die Trunkenen zu Paaren fügen, sie mit sanfter Gewalt nach dem Hintergrund zu zu zerstreuen. Dort nach den verschiedensten Richtungen hin entfernen sich zum Teil auch von der Höhe herab durch die Amoretten verfolgt die Bacchanten, Faunen, Satyren, Nymphen und Jünglinge. Ein immer dichterer rosiger Duft senkt sich herab; in ihm verschwinden zunächst die Amoretten; dann bedeckt er den ganzen Hintergrund, so dass endlich, ausser Venus und Tannhäuser, nur noch die drei Grazien sichtbar zurückbleiben. Diese wenden sich jetzt nach dem Vordergrunde zurück; in anmutigen Verschlingungen nahen sie sich Venus, ihr gleichsam von dem Siege berichtend, den sie über die wilden Leidenschaften der Untertanen ihres Reiches gewonnen

Venus blickt dankend zu ihnen

GESANG DER SIRENEN
Naht euch dem Strande,
naht euch dem Lande,
wo in den Armen
glühender Liebe
selig Erbarmen
still' eure Triebe!

Der dichte Duft im Hintergrunde zerteilt sich; ein Nebelbild zeigt die Entführung der Europa, welche auf dem Rücken des mit Blumen geschmückten weissen Stieres, von Tritonen und Nereiden geleitet, durch das blaue Meer dahinfährt. Der rosige Duft schliesst sich wieder, das Bild verschwindet, und die Grazien deuten nun durch einen anmutigen Tanz den geheimnisvollen Inhalt des Bildes, als ein Werk der Liebe, an. Von neuem teilt sich der Duft. Man erblickt in sanfter Mondesdämmerung Leda, am Waldteiche ausgestreckt; der Schwan schwimmt auf sie zu und birgt schmeichelnd seinen Hals an ihrem Busen. Allmählich verbleicht auch dieses Bild. Der Duft verzieht sich endlich ganz, und zeigt die ganze Grotte einsam und still. Die Grazien neigen sich lächelnd vor Venus, und entfernen sich langsam nach der Seiten-Grotte. Tiefste Ruhe. Unveränderte Gruppe der Venus und Tannhäusers


ZWEITE SZENE
Tannhäuser zuckt mit dem Haupte empor, als fahre er aus einem Traume auf. - Venus zieht ihn schmeichelnd zurück. - Tannhäuser führt die Hand über die Augen, als ob er ein Traumbild festzuhalten suche

VENUS
Geliebter, sag, wo weilt dein Sinn?

TANNHÄUSER
Zu viel! Zu viel! O, dass ich nun erwachte!

VENUS
Sprich, was kümmert dich?

TANNHÄUSER
Im Traum war mir's als hörte ich -
was meinem Ohr so lange fremd!
als hörte ich der Glocken froh Geläute; -
O, sag! Wie lange hört' ich's doch nicht mehr?


VENUS
Wohin verlierst du dich? Was ficht dich an?

TANNHÄUSER
Die Zeit, die hier ich weil',
ich kann sie nicht ermessen: -
Tage, Monde - gibt's für mich nicht mehr,
denn nicht mehr sehe ich die Sonne,
nicht mehr des Himmels freundliche Gestirne; -
den Halm seh' ich nicht mehr, der frisch ergrünend
den neuen Sommer bringt; - die Nachtigall
nicht hör' ich mehr, die mir den Lenz verkünde: -
hör'ich sie nie, seh' ich sie niemals mehr?

VENUS
Ha! Was vernehm ich? Welche tör'ge Klagen!
Bist du so bald der holden Wunder müde,
die meine Liebe dir bereitet? - Oder
wie? Reut es dich so sehr, ein Gott zu sein?
Hast du so bald vergessen, wie du einst
gelitten, während jetzt du dich erfreust? -
Mein Sänger, auf! Ergreife deine Harfe!
Die Liebe feire, die so herrlich du besingst,
dass du der Liebe Göttin selber dir gewannst!
Die Liebe feire, da ihr höchster Preis dir ward!

TANNHÄUSER
zu einem plötzlichen Entschlusse ermannt, nimmt die Harfe und stellt sich feierlich vor Venus hin
Dir töne Lob! Die Wunder sei'n gepriesen,
die deine Macht mir Glücklichem erschuf!
Die Wonnen süss,die deiner Huld entspriessen,
erheb' mein Lied in lautem Jubelruf!
Nach Freude, ach! nach herrlichem Geniessen
verlangt' mein Herz, es dürstete mein Sinn:
da, was nur Göttern einstens du erwiesen,
gab deine Gunst mir Sterblichem dahin. -
Doch sterblich, ach! bin ich geblieben,
und übergross ist mir dein Lieben;
wenn stets ein Gott geniessen kann,
bin ich dem Wechsel untertan;
nicht Lust allein liegt mir am Herzen,
aus Freuden sehn' ich mich nach Schmerzen:
aus deinem Reiche muss ich fliehn, -
o Königin, Göttin! Lass mich ziehn!

VENUS
noch auf ihrem Lager
Was muss ich hören! Welch ein Sang!
Welch trübem Ton verfällt dein Lied!
Wohin floh die Begeistrung dir,
die Wonnesang dir nur gebot?
Was ist's? Worin war meine Liebe lässig?
Geliebter, wessen klagest du mich an?

TANNHÄUSER
zur Harfe
Dank deiner Huld! Gepriesen sei dein Lieben!
Beglückt für immer, wer bei dir geweilt!
Beneidet ewig, wer mit warmen Trieben
in deinen Armen Götterglut geteilt!
Entzückend sind die Wunder deines Reiches,
den Zauber aller Wonnen atm' ich hier;
kein Land der weiten Erde bietet Gleiches,
was sie besitzt, scheint leicht entbehrlich dir.
Doch ich aus diesen ros'gen Düften
verlange nach des Waldes Lüften,
nach unsres Himmels klarem Blau,
nach unsrem frischen Grün der Au,
nach unsrer Vöglein liebem Sange,
nach unsrer Glocken trautem Klange: -
Aus deinem Reiche muss ich fliehn, -
O Königin, Göttin! Lass mich ziehn!

VENUS
leidenschaftlich aufspringend
Treuloser! Weh! Was lässest du mich hören?
Du wagest meine Liebe zu verhöhnen?
Du preisest sie und willst sie dennoch fliehn?
Zum Überdruss ist mir mein Reiz gediehn?

TANNHÄUSER
O schöne Göttin! Wolle mir nicht zürnen!
Dein übergrosser Reiz ist's, den ich meide.

VENUS
Weh dir! Verräter! Heuchler! Undankbarer!
Ich lass' dich nicht! Du darfst von mir nicht ziehn!

TANNHÄUSER
Nie war mein Lieben grösser, niemals wahrer,
als jetzt, da ich für ewig dich muss fliehn!

Venus hat mit heftiger Gebärde ihr Gesicht, von ihren Händen bedeckt, abgewandt. Nach einem Schweigen wendet sie es lächelnd und mit verführerischem Ausdrucke Tannhäuser wieder zu

VENUS
mit leiser Stimme beginnend
Geliebter, komm! Sieh dort die Grotte,
von ros'gen Düften mild durchwallt!
Entzücken böt selbst einem Gotte
der süss'sten Freuden Aufenthalt:
besänftigt auf dem weichsten Pfühle
flieh' deine Glieder jeder Schmerz,
dein brennend Haupt umwehe Kühle,
wonnige Glut durchschwell' dein Herz.
Aus holder Ferne mahnen süsse Klänge,
dass dich mein Arm in trauter Näh' umschlänge:
von meinen Lippen schlürfst du Göttertrank,
aus meinen Augen strahlt dir Liebesdank: -
ein Freudenfest soll unsrem Bund entstehen,
der Liebe Feier lass uns froh begehen!
Nicht sollst du ihr ein scheues Opfer weihn, -
nein! - mit der Liebe Göttin schwelge im Verein.

SIRENEN
aus weiter Ferne, unsichtbar
Naht euch dem Strande,
naht euch dem Lande!

VENUS
Tannhäuser sanft nach sich ziehend
Mein Ritter! Mein Geliebter! Willst du fliehn?

TANNHÄUSER
auf das Äusserste hingerissen, greift mit trunkener Gebärde in die Harfe
Stets soll nur dir, nur dir mein Lied ertönen!
Gesungen laut sei nur dein Preis von mir!
Dein süsser Reiz ist Quelle alles Schönen,
und jedes holde Wunder stammt von dir.
Die Glut, die du mir in das Herz gegossen,
als Flamme lodre hell sie dir allein!
Ja, gegen alle Welt will unverdrossen
fortan ich nun dein kühner Streiter sein. -
Doch hin muss ich zur Welt der Erden,
bei dir kann ich nur Sklave werden;
nach Freiheit doch verlange ich,
nach Freiheit, Freiheit dürstet's mich;
zu Kampf und Streite will ich stehen,
sei's auch auf Tod und Untergehen: -
drum muss aus deinem Reich ich fliehn, -
O Königin, Göttin! Lass mich ziehn!

VENUS
im heftigstem Zorne
Zieh hin, Wahnsinniger, zieh hin!
Verräter, sieh, nicht halt' ich dich!
Ich geb' dich frei, - zieh hin! zieh hin!
Was du verlangst, das sei dein Los!
Hin zu den kalten Menschen flieh,
vor deren blödem, trübem Wahn
der Freude Götter wir entflohn
tief in der Erde wärmenden Schoss.
Zieh hin, Betörter! Suche dein Heil,
suche dein Heil - und find es nie!
Bald weicht der Stolz aus deiner Seel',
demütig seh' ich dich mir nahn, -
zerknirscht, zertreten suchst du mich auf,
flehst um die Zauber meiner Macht.

TANNHÄUSER
Ach, schöne Göttin, lebe wohl!
Nie kehre ich zu dir zurück.

VENUS
verzweiflungsvoll
Ha, kehrtest du mir nie zurück! . . .
Kehrst du nicht wieder, ha! so sei verfluchet
von mir das ganze menschliche Geschlecht!
Nach meinen Wundern dann vergebens suchet!
Die Welt sei öde, und ihr Held ein Knecht! -
Kehr wieder! Kehre mir zurück!

TANNHÄUSER
Nie mehr erfreu' mich Liebesglück!

VENUS
Kehr wieder, wenn dein Herz dich zieht!

TANNHÄUSER
Für ewig dein Geliebter flieht!

VENUS
Wenn alle Welt dich von sich stösst? -

TANNHÄUSER
Vom Bann werd' ich durch Buss' erlöst.

VENUS
Nie wird Vergebung dir zuteil, -
Kehr wieder, schliesst sich dir das Heil!

TANNHÄUSER
Mein Heil! mein Heil ruht in Maria!

Furchtbarer Schlag. Venus ist verschwunden


DRITTE SZENE
Tannhäuser steht plötzlich in einem schönen Tale, über ihm blauer Himmel. Rechts im Hintergrunde die Wartburg, links in grösserer Ferne der Hörselberg. Rechter Hand führt auf der halben Höhe des Tales ein Bergweg nach dem Vordergrunde zu, wo er dann seitwärts abbiegt; in demselben Vordergrunde ist ein Muttergottesbild, zu welchem ein niedriger Bergvorsprung hinaufführt. Von der Höhe links vernimmt man das Geläute von Herdenglocken; auf einem hohen Vorsprunge sitzt ein junger Hirt mit der Schalmei und singt

HIRT
Frau Holda kam aus dem Berg hervor,
zu ziehen durch Flur und Auen;
gar süssen Klang vernahm da mein Ohr,
mein Auge begehrte zu schauen: -
da träumt' ich manchen holden Traum,
und als mein Aug' erschlossen kaum,
da strahlte warm die Sonnen,
der Mai, der Mai war kommen.
Nun spiel' ich lustig die Schalmei: -
der Mai ist da, der liebe Mai!

Er spielt auf der Schalmei. Man hört den Gesang der älteren Pilger, welche, von der Richtung der Wartburg her kommend, den Bergweg rechts entlang ziehen

GESANG DER ÄLTEREN PILGER
Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ,
der du des Sünders Hoffnung bist!
Gelobt sei, Jungfrau süss und rein,
der Wallfahrt wolle günstig sein! -
Ach, schwer drückt mich der Sünden Last,
kann länger sie nicht mehr ertragen;
drum will ich auch nicht Ruh noch Rast,
und wähle gern mir Müh' und Plagen.
Am hohen Fest der Gnadenhuld
in Demut sühn' ich meine Schuld;
gesegnet, wer im Glauben treu:
er wird erlöst durch Buss' und Reu'.

Der Hirt, der fortwährend auf der Schalmei gespielt hat, hält ein, als der Zug der Pilger auf der Höhe ihm gegenüber ankommt

HIRT
den Hut schwenkend und den Pilgern laut zurufend
Glück auf! Glück auf nach Rom!
Betet für meine arme Seele!

TANNHÄUSER
tief ergriffen auf die Knie sinkend
Allmächt'ger, dir sei Preis!
Hehr sind die Wunder deiner Gnade.

Der Zug der Pilger entfernt sich immer weiter von der Bühne, so dass der Gesang allmählich verhallt

PILGERGESANG
Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ,
der du des Pilgers Hoffnung bist!
Gelobt sei, Jungfrau süss und rein,
der Wallfahrt wolle günstig sein!

TANNHÄUSER
als der Gesang der Pilger sich hier etwas verliert, singt, auf den Knien, wie in brünstiges Gebet versunken, weiter
Ach,schwer drückt mich der Sünden Last,
kann länger sie nicht mehr ertragen;
drum will ich auch nicht Ruh noch Rast
und wähle gern mir Müh' und Plagen.

Tränen ersticken seine Stimme; man hört in weiter Ferne den Pilgergesang fortsetzen bis zum letzten Verhallen, während sich aus dem tiefsten Hintergrunde, wie von Eisenach herkommend, das Geläute von Kirchglocken vernehmen lässt. Als auch dieses schweigt, hört man von links immer näher kommende Hornrufe


VIERTE SZENE
Von der Anhöhe links herab aus einem Waldwege treten der Landgraf und die Sänger in Jägertracht einzeln auf. Im Verlaufe der Szene findet sich der ganze Jagdtross des Landgrafen nach und nach auf der Bühne ein

ANDGRAF
Wer ist der dort im brünstigen Gebete?

WALTHER
Ein Büsser wohl.

BITEROLF
Nach seiner Tracht ein Ritter.

WOLFRAM
der auf Tannhäuser zugegangen ist und ihn erkannt hat
Er ist es!

Die SÄNGER und der LANDGRAF
Heinrich! Heinrich! Seh' ich recht?

Tannhäuser, der überrascht schnell aufgefahren ist, ermannt sich und verneigt sich stumm gegen den Landgrafen, nachdem er einen flüchtigen Blick auf ihn und die Sänger geworfen

LANDGRAF
Du bist es wirklich? Kehrest in den Kreis
zurück, den du in Hochmut stolz verliessest?

BITEROLF
Sag, was uns deine Wiederkunft bedeutet?
Versöhnung? Oder gilt's erneutem Kampf?

WALTHER
Nahst du als Freund uns oder Feind?

DIE ANDEREN SÄNGER ausser Wolfram
Als Feind?

WOLFRAM
O fraget nicht! Ist dies des Hochmuts Miene? -
Gegrüsst sei uns, du kühner Sänger,
der, ach! so lang' in unsrer Mitte fehlt!

WALTHER
Willkommen, wenn du friedlich nahst!

BITEROLF
Gegrüsst, wenn du uns Freunde nennst!

ALLE SÄNGER
Gegrüsst! Gegrüsst! Gegrüsst sei uns!

LANDGRAF
So sei willkommen denn auch mir!
Sag an, wo weiltest du so lang?

TANNHÄUSER
Ich wanderte in weiter, weiter Fern', -
da, wo ich nimmer Rast noch Ruhe fand.
Fragt nicht! Zum Kampf mit euch nicht kam ich her.
Seid mir versöhnt, und lasst mich weiterziehn!

LANDGRAF
Nicht doch! Der Unsre bist du neu geworden.

WALTHER
Du darfst nicht ziehn.

BITEROLF
Wir lassen dich nicht fort.

TANNHÄUSER
Lasst mich! Mir frommet kein Verweilen,
und nimmer kann ich rastend stehn;
mein Weg heisst mich nurvorwärts eilen,
denn rückwärts darf ich niemals sehn.

Der LANDGRAF und die SÄNGER
O bleib, bei uns sollst du verweilen,
wir lassen dich nicht von uns gehn.
Du suchtest uns, warum enteilen
nach solchem kurzen Wiedersehn?

TANNHÄUSER
sich losreissend
Fort! Fort von hier!

Die SÄNGER
Bleib! Bleib bei uns!

WOLFRAM
Tannhäuser in den Weg tretend, mit erhobener Stimme
Bleib bei Elisabeth!

TANNHÄUSER
heftig und freudig ergriffen
Elisabeth! O Macht des Himmels,
rufst du den süssen Namen mir?

WOLFRAM
Nicht sollst du Feind mich schelten, dass ich ihn genannt! -
Erlaubest du mir, Herr, dass ich
Verkünder seines Glücks ihm sei?

LANDGRAF
Nenn ihm den Zauber, den er ausgeübt, -
und Gott verleih ihm Tugend,
dass würdig er ihn löse!

WOLFRAM
Als du in kühnem Sange uns bestrittest,
bald siegreich gegen unsre Lieder sangst,
durch unsre Kunst Besiegung bald erlittest:
ein Preis doch war's, den du allein errangst.
War's Zauber, war es reine Macht,
durch die solch Wunder du vollbracht,
an deinen Sang voll Wonn' und Leid
gebannt die tugendreichste Maid?
Denn, ach! als du uns stolz verlassen,
verschloss ihr Herz sich unsrem Lied;
wir sahen ihre Wang' erblassen,
für immer unsren Kreis sie mied. -
O kehr zurück, du kühner Sänger,
dem unsren sei dein Lied nicht fern. -
Den Festen fehle sie nicht länger,
aufs neue leuchte uns ihr Stern!

Die SÄNGER
Sei unser, Heinrich! Kehr uns wieder!
Zwietracht und Streit sei abgetan!
Vereint ertönen unsre Lieder,
und Brüder nenne uns fortan!

TANNHÄUSER
innig gerührt, umarmt Wolfram und die Sänger mit Heftigkeit
Zu ihr! Zu ihr! O, führet mich zu ihr!
Ha, jetzt erkenne ich sie wieder,
die schöne Welt, der ich entrückt!
Der Himmel blickt auf mich hernieder,
die Fluren prangen reich geschmückt.
Der Lenz mit tausend holden Klängen
zog jubelnd in die Seele mir;
in süssem, ungestümem Drängen
ruft laut mein Herz: zu ihr, zu ihr!

LANDGRAF und die SÄNGER
Er kehrt zurück, den wir verloren!
Ein Wunder hat ihn hergebracht.
Die ihm den Uebermut beschworen,
gepriesen sei die holde Macht!
Nun lausche unsren Hochgesängen
von neuem der Gepries'nen Ohr'!
Es tön in frohbelebten Klängen
das Lied aus jeder Brust hervor!

Der ganze Jagdtross hat sich im Tale versammelt. Der Landgraf stösst in sein Horn: laute Hornrufe der Jäger antworten ihm. Der Landgraf und die Sänger besteigen Pferde, welche man ihnen von der Wartburg her entgegengeführt hat. Der Vorhang fällt


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