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第3幕

第1場
(ヴァルトブルク城に面した谷あい。左手にはヘルゼル山が見える。第1幕の幕切れと同じであるが、風景は秋に色づいている。暮色が迫ってきている。舞台右手の丘の上に建つマリア像の前では、エリーザベトが熱烈な祈りを捧げながらひれ伏している。ヴォルフラムが、舞台左手の鬱蒼とした山から谷底に降りてくる。山の中腹まで来たところで、彼はエリーザベトの姿に気づき、立ち止まる)


<ヴォルフラム>
やはりここで姫様は祈りを捧げておられたか。
私はこの山道をひとり谷へと迷い込むたびに、
何度も姫様の姿をお見かけしたものだ・・・。
あの男から受けた死ぬほど激しい苦しみを胸に、
大地にうずくまるようにして、
昼夜を問わず、あの男の救いのために祈っておられる。
ああ・・・永遠に清らかな愛の天使よ!
姫様が待っておられるのは、ローマから帰ってくる巡礼者たち・・・
「すでに木の葉も落ち、もうすぐ戻ってこられるはず。
あの人も、赦しを得た者たちとともに、戻ってくるのでしょうか?」
そう姫様は問いかけたり、祈ったりしておられるのだろう・・・。
聖なる巡礼者よ・・・姫の願いを叶えてくれ!
そうなれば傷が治ることはないにせよ、
痛みも少しは和らぐはず!

(さらに山を降りようとしたとき、遠くから年輩の巡礼者の歌声が聞こえてくるので、もう一度立ち止まる)


<エリーザベト>
(起き上がって、歌声に耳を傾けながら)
あの歌は・・・巡礼者たち・・・みんな帰ってきたのね!
聖なる巡礼の方々・・・今こそ私に使命を示してください。
私は立派にその使命を果たします!

<ヴォルフラム>
(ゆっくりと近づいてくる歌声とともに)
巡礼者たちだ・・・敬虔な歌で、
恩寵の救いを得たことを告げている・・・。
ああ・・・天の神よ!今こそ姫の心を強め、
人生一度きりの姫の決断をお励ましください!

<年輩の巡礼者の合唱>
(遠い所から歌いながら近づき、舞台右手前方に現れる。ヴァルトブルク城下の谷に沿って行進すると、舞台後方の山陰へと去っていく)



嬉しや・・・故郷に戻り来て、
懐かしの野を目にできるとは。
私は神を信じ、巡礼を果たした。
今こそ巡礼の杖を休めるとき。
私は悔い改めて、神の怒りを和らげた。
我が心の主、神の怒りを和らげた。
我が悔い改めに祝福を授けた主なる神に、
我が歌よ、響け。
この贖罪者にも恩寵の救いが与えられた。
いずれ至福と平和の眠りにつこう!
地獄も死も、もう怖くはない。
命ある限り神を讃えよう。
ハレルヤ!神を讃えよ!とこしえに!
ハレルヤ!神を讃えよ!とこしえに!

(エリーザベトは彼女のいる高い場所から、興奮した様子で、巡礼者の一行の中にタンホイザーの姿を探し求める。歌声は次第に消えていく。夕日が沈んでいく)


<エリーザベト>
(苦痛に満ちた、しかし落ち着いた様子で)
あの方は戻らない!
(きわめて厳粛な身振りで、ひざまずく)
全能の乙女マリア様・・・私の願いを聞いてください!
どうかお願いいたします!
私を塵に返し、あなたのもとに行かせてください。
ああ・・・もう地上には置いておかないでください!
私を、清らかに、天使のようにして、
あなたの浄福の国に行かせてほしいのです!
いちどは私も愚かな妄想にとりつかれ、
あなたに背きました・・・
罪への欲求と現世への欲望が、
私の胸に芽生えたこともありました・・・
私は、そんな気持ちを押し殺すため、
数え切れぬ苦しみを受けたのです!
ですが、それでも全ての過ちが消えないのなら、
どうかお慈悲をもって、あなたのもとに受け入れてください。
私は、マリア様にお目通りを願うにふさわしい乙女となって、
マリア様にこうお願いしたいのです。
「どうか、あの方の罪にも、
あなた様の慈悲と恩寵が授けられますように」と!

(エリーザベトはしばらく浄化されたような面持ちで天を見上げている。やがてゆっくりと立ち上がったとき、彼女は、今しがたの光景に激しく感動して彼女に走り寄るヴォルフラムの姿に気づく。ヴォルフラムが話しかけようとするが、エリーザベトは何も言わないでほしいと、身振りで示す)


<ヴォルフラム>
エリーザベト様・・・お供をさせていただけますか?

(エリーザベトは、もう一度ヴォルフラムに身振りで示す。・・・「私はあなたに対して、そしてあなたの誠実な愛に対して、心から感謝しています。しかし、私の進むべき道は天国で高貴な使命を果たすことなのです。ですから、あなたと共に行くことは許されませんし、私の後をついてきてもいけません。」
彼女はゆっくりとヴァルトブルクへ向かう山道を進み、かなり長い間、その姿は遠くに見え続けている)



第2場

<ヴォルフラム>
(ヴォルフラムはひとり取り残され、エリーザベトの後ろ姿を見守っていたが、やがて舞台左手の丘に腰掛け、竪琴を手に取ると、前奏の後で歌い始める)


死の夕闇が大地を覆い、
黒い喪服が谷をつつむ。
高みを求めて飛び去らんとする姫の心も、
こんな恐ろしい闇夜では不安でたまらぬはず。
しかしそのとき、ああ・・・ひときわ愛らしき明星が輝き、
遙か彼方から、柔和な光を放ち始める。
愛らしき星の輝きは、闇を払って、
親しげに瞬きながら、この谷からの出口を示してくれる。

ああ・・・うるわしの宵の明星よ・・・
私はお前に挨拶しつつ、いつもこう願っていたのだ・・・
真心で・・・決して姫を裏切らぬ真心で、
姫様を照らしておくれ・・・姫がお通りになるときに。
姫が、この地上の谷を飛びたって、
ほんとうの天使となるときに!


第3場
(夜になる。タンホイザーが登場する。彼は破れた巡礼の衣装をまとい、その蒼白な顔はゆがんでいる。杖をつき、弱々しい足取りで、よろめきながら現れる)

<タンホイザー>
竪琴の音が聞こえた・・・なんと悲しげな響きだ!
あの女人の竪琴ではあるまい・・・

<ヴォルフラム>
何者だ?巡礼なのに一人でさまよっているとは?

<タンホイザー>
何者か・・・だと?
君のことはよく知っているぞ。
歌の上手なヴォルフラムではないか。

<ヴォルフラム>
ハインリヒ!君か?
なぜこんなところに?どういうことだ!?
罪を赦されてもいないのに、
どうして、あえてこの地に足を踏み入れたのだ?

<タンホイザー>
歌びとよ!心配には及ばない・・・
君たちの仲間になろうとしているわけではない。
私が探しているのは、あの道を示してくれる者だ・・・
昔はあんなに簡単に見つかったあの道を・・・

<ヴォルフラム>
あの道だと?

<タンホイザー>
(不気味なほど、みだらな調子で)
ヴェーヌスベルクへの道だよ!

<ヴォルフラム>
おそろしいことを!耳がけがれる!
どうして君はそんなことを?

<タンホイザー>
君こそ、その道を知っているのではないか?

<ヴォルフラム>
狂っているのか!話を聞いていると、ぞっとする!
どこにいたのだ?ローマにいたのではなかったのか?

<タンホイザー>
(怒り狂って)
ローマのことなど聞かないでくれ!

<ヴォルフラム>
聖なる大祭に参加しなかったのか?

<タンホイザー>
聞かないでくれ!大祭のことなど!

<ヴォルフラム>
では、行かなかったのか?さあ、頼むから話してくれ!

<タンホイザー>
(しばしの沈黙のあと、思い出したように、苦痛と怒りに身を震わせて)

たしかに私もローマにいた・・・

<ヴォルフラム>
それならば!話してくれ!哀れな男よ!
私は、君に深い共感を感じずにはおれないのだ。

<タンホイザー>
(驚きの念に心を打たれ、ヴォルフラムを長い間じっと見つめたあと)

どうしてだ?ヴォルフラム?君は私の敵ではないのか?

<ヴォルフラム>
そんなことがあろうか?私が君の深い信仰を信じている限りは!
さあ、話してくれ!君はローマに巡礼したのだろう?

<タンホイザー>
ならば話そう!
聞くのだ!ヴォルフラム、よく聞くのだ。
(タンホイザーは疲れ切って、山の出っ張りのふもとに腰を下ろす。ヴォルフラムはその傍に腰を下ろそうとする)

私から離れていろ!私の座る場所は、
呪われているのだから。・・・聞け、ヴォルフラムよ、聞け!
(ヴォルフラムは、やや距離を取って、タンホイザーの前に座る)

かつていかなる贖罪者も抱いたことのない熱情を胸に、
私はローマを目指したのだ。
あの天使・・・ああ、あの天使が、私の高慢な心から、
罪深き思い上がりを取り去ってくれたのだ・・・
あの天使のために、私は謙虚に罪を償おうとした。
私には拒まれている救いを、ひたすら請い願い、
かつて私という罪びとのために流された天使の涙を、
甘き思い出に変えようとしたのだ!
それゆえ、最も深い悩みを心に抱いた巡礼者の歩みさえ、
私には楽なことと思えたのだ。
その者が、野の柔らかな土を踏むならば、
私は裸足で茨と岩を踏んだ。
その者が泉で口を潤すならば、
私は太陽の灼熱をすすった。
その者が敬虔に天に祈りを捧げる時には、
私は神を讃えて、我が血をしたたらせた。
巡礼者たちが宿坊で疲れを癒す時には、
私は雪と氷の中に身を置いた。
絵のような風景を見ないために眼を閉じたまま、
私は何も見えない状態でイタリアの沃野を通り過ぎていったのだ。
私がそうしたのは、ひたすら悔い改めて、私の天使の流した涙を
甘き思い出に変えたいとの一心からだったのだ!
こうしてローマの聖地にたどりつき、
私は聖堂の門前にひれ伏し、祈りを捧げた。
その一日が始まった・・・鐘は鳴り響き、
天から聖歌が響いてきた。
恩寵と救いが群衆に約束され、
激しい歓呼の声が沸き起こった。
そのとき私は、あの男を見た。彼は神のお告げを告げ知らせ、
その前で民衆が埃にまみれてひざまずいていた。
この男は、無数の群衆に恩寵を与え、
罪を免れた喜びに立ち上がらせていたのだ。
私もそこに近づいた。地べたに頭を擦りつけて、
悲しく両手を振りながら、
かつて私の五感を支配した邪悪な快楽と
いくら悔いても静まらない欲望とを懺悔し、
荒々しい苦痛に身をよじりながら、
この灼熱の縛めから救われるよう願ったのだ。
すると、私が救いを求めた男は、こう話し始めたのだ・・・
『邪悪な欲望にあずかりし者、
地獄の業火に身を焦がせし者、
ヴェーヌスベルクにいた者よ・・・
いまこそお前には、永遠の呪いがくだった!
我が手の中にある杖に、
二度と緑が芽吹くことがない如く、
お前は地獄の灼熱から、
決して救われることはないであろう・・・!』
私はこの断罪に気が遠くなり、
全ての意識が消え失せた・・・そして再び目覚めたときは、
誰もいない広場を、夜のとばりが覆っていた。
遠くから聞こえてくるのは嬉しげな讃美歌・・・。
その聖歌に、私は吐き気を催したのだ。
恩寵の空手形を切るウソ偽りの響きに、
私は、氷のように冷たく心を切り刻まれ、
嫌悪感のあまり、足取りも荒く立ち去ったのだ。
その時私にひらめいたのだ・・・あの歓喜の国に帰ろうと。
あれほど多くのものを味わった、あの女神の胸へと!
ヴェーヌス・・・あなたのもとへと帰るのだ・・・
あなたの魔力が司る優しき夜の世界へ。
あなたの庭園に降りていくのだ・・・
永遠にあなたの魅惑が微笑みかける、あの場所へ!

<ヴォルフラム>
やめるのだ!待つのだ!なんと哀れな男だ!

<タンホイザー>
ああ・・・なぜ無益に探し求めさせるのです・・・
かつては簡単に探し出せたのに!
人間が私を呪う声が、あなたにも聞こえるでしょう・・・
いとしい女神さま、私をお導きください!

<ヴォルフラム>
狂ったのか?誰に呼びかけているのだ?
(舞台は次第に薄もやに包まれていく)

<タンホイザー>
おお!この柔らかな風は?

<ヴォルフラム>
戻るのだ!さもなくば、もう君は終わりだぞ!

<タンホイザー>
優しい香りを感じないのか?
聴こえないのか?この喜ばしい響きが?

<ヴォルフラム>
おそろしい!胸がふるえる!

<タンホイザー>
あれはニンフたちの踊り・・・!
おいで!おいで!楽しく遊ぼうではないか!

(バラ色の薄明りが、もやをくまなく照らしはじめると、その向こうにニンフたちがもつれ合って踊る姿が見受けられる)


<ヴォルフラム>
ああ・・・邪悪な魔法が始まった!
凄い勢いで地獄が近づいてくる。

<タンホイザー>
五感のすみずみにまで喜びが染み渡る。
この馴染み深い薄明り・・・
これこそ愛の魔法の国・・・
ヴェーヌスベルクに足を踏み入れたのだ!

(明るいバラ色の照明に照らし出されて、寝床に横たわるヴェーヌスの姿が見えてくる)

<ヴェーヌス>
ようこそお戻りを!不実なお方!
世間から追放されたのね?
救いが見つからなかったので、
私の腕の中に、愛を求めにいらしたのね?

<タンホイザー>
ヴェーヌスさま・・・ああ、お憐れみ深き方・・・
あなた様、あなた様に、私は魅きつけられます!

<ヴォルフラム>
地獄の魔術よ!去れ!去るのだ!
純粋な男の心を惑わすな!

<ヴェーヌス>
私のおうちに帰ってきたということは、
もう思い上がりはよしたというわけね。
これからは歓びの泉であなたを永遠に浸しましょう。
もう二度と逃げてはだめよ!

<タンホイザー>
私の救いは・・・私の救いは、もう失われた!
ならば地獄の快楽こそが私にはふさわしい!

<ヴォルフラム>
(タンホイザーを激しく引き止める)
全能の神よ!この信仰深き男をお助け下さい!
ハインリヒ!一言だけで、君は自由となるのだ・・・
君の救いは・・・!

<ヴェーヌス>
おいでなさい!

<タンホイザー>
(ヴォルフラムに)
離してくれ!

<ヴェーヌス>
ああ・・・来て!もう永遠に私のものよ!

<ヴォルフラム>
罪びとにもまだ救いはあるはず!

<タンホイザー>
そんなものがあるものか!ヴォルフラム!私は行く!

<ヴォルフラム>
君のために地上で祈っていた天使は、
まもなく君の頭上から祝福を与えることになるだろう。
その天使の名は、エリーザベト!

<タンホイザー>
(ヴォルフラムの手を振り切ったばかりだったが、激しい衝撃に体が麻痺したかのように、その場に凍りついたように立ち止まる)

エリーザベト!

<男たちの合唱>
(舞台後方から)
讃えよ!あの女性の魂を!
敬虔に耐え忍んだ体から、たった今脱け出したあの魂を!

<ヴォルフラム>
(最初の合唱が入った後で)
いま君の天使が、君のことを神に執り成しているのだ・・・
願いは聞き届けられた!ハインリヒ!君は救われたのだ!

<ヴェーヌス>
ああ!もうだめ!私の負けだわ!

(ヴェーヌスの姿が消えると、全ての魔法じみた情景が消える。曙光に照らし出された谷の風景が戻ってきて、ヴァルトブルク城からの葬列がふたの開いた棺を運んでくる)


<男たちの合唱>
この姫は、天使にふさわしい報いを受けた。
天国の喜びを手に入れられたのだ。

<ヴォルフラム>
(タンホイザーに優しく腕を巻きつけ、かき抱くようにしながら)
君にもあの歌が聞こえるだろう?

<タンホイザー>
ああ・・・聞こえる!

(この時から葬列は、年輩の巡礼者を先頭に谷底へと向かう。蓋の開いた棺に安置されたエリーザベトの遺体を貴族たちが運んでいく。ヘルマン方伯と歌びと達は棺の脇にいて、伯爵たちや貴族たちがその後ろにつき従う)

<男たちの合唱>
聖なるかな!清らかな姫!
いまや聖霊とご一緒に、永遠の神の御前に立っている!
罪びとに幸あれ!姫はお前のために涙を流し、
天国での救いを祈られたのだ!

(ヴォルフラムは、舞台中央に棺を置くよう指示する。そしてタンホイザーをエリーザベトの遺体の傍に近寄せると、タンホイザーはくずおれる)


<タンホイザー>
聖なるエリーザベトよ!私のために祈ってください!
(タンホイザーは死ぬ)

<年若き巡礼者の合唱>
(舞台前方の山の出っ張りの上に一斉に集合しながら)
聖なるかな!聖なるかな!恩寵の救いの奇蹟だ!
この世に救済がもたらされたのだ!
夜の聖なる時間のうちに、
主なる神は奇蹟を起こされたのだ・・・
司祭が手にした枯れた杖を
新緑に芽吹かせられたのだ。
罪びとが地獄の炎のうちにあろうとも、
必ずや新たに救済はもたらされる!
恩寵の奇蹟を見出だした罪びとに、
国の四方から歓呼の声が響いてくる!
天の高みに神はおられる。
神のお憐れみを嘲るなかれ!
ハレルヤ!ハレルヤ!
ハレルヤ!

<全員>
(この上なく感動しながら)
この贖罪者にも恩寵の救いが与えられた。
至福と平和の眠りにつくのだ!

(幕が下りる)
DRITTER AUFZUG

ERSTE SZENE
Tal vor der Wartburg, links der Hörselberg, - wie am Schlusse der ersten Aufzugs, nur in herbstlicher Färbung. Der Tag neigt neigt sich zum Abend. Auf dem kleinen Bergvorsprunge rechts, vor dem Marienbilde, liegt Elisabeth in brünstigem Gebete dahingestreckt. Wolfram kommt links von der waldigen Höhe herab. Auf halber Höhe hält er an, als er Elisabeth gewahrt

WOLFRAM
Wohl wusst' ich hier sie im Gebet zu finden,
wie ich so oft sie treffe, wenn ich einsam
aus wald'ger Höh' mich in das Tal verirre. -
Den Tod, den er ihr gab, im Herzen,
dahingestreckt in brünst'gen Schmerzen,
fleht für sein Heil sie Tag und Nacht: -
o heil'ger Liebe ew'ge Macht! -
Von Rom zurück erwartet sie die Pilger, -
schon fällt das Laub, die Heimkehr steht bevor: -
kehrt er mit den Begnadigten zurück?
Dies ist ihr Fragen, dies ihr Flehen, -
ihr Heil'gen, lasst erfüllt es sehen!
Bleibt auch die Wunde ungeheilt, -
o, würd' ihr Lindrung nur erteilt!

Als er weiter hinabsteigen will, vernimmt er aus der Ferne den Gesang der älteren Pilger sich nähern; er hält abermals an

ELISABETH
erhebt sich, dem Gesange lauschend
Dies ist ihr Sang, - sie sind's, sie kehren heim!
Ihr Heil'gen, zeigt mir jetzt mein Amt,
dass ich mit Würde es erfülle!

WOLFRAM
während der Gesang sich langsam nähert
Die Pilger sind's, - es ist die fromme Weise,
die der empfangnen Gnade Heil verkündet. -
O Himmel, stärke jetzt ihr Herz
für die Entscheidung ihres Lebens!

GESANG DER ÄLTEREN PILGER
mit welchem diese anfangs aus der Ferne sich nähern, dann von dem Vordergrunde rechts her die Bühne erreichen, und das Tal entlang der Wartburg zu ziehen, bis sie hinter dem Bergvorsprunge im Hintergrunde verschwinden
Beglückt darf nun dich, o Heimat, ich schauen,
und grüssen froh deine lieblichen Auen;
nun lass' ich ruhn den Wanderstab,
weil Gott getreu ich gepilgert hab'.
Durch Sühn' und Buss' hab' ich versöhnt
den Herren, dem mein Herze frönt,
der meine Reu' mit Segen krönt,
den Herren, dem mein Lied ertönt.
Der Gnade Heil ist dem Büsser beschieden,
er geht einst ein in der Seligen Frieden!
Vor Höll' und Tod ist ihm nicht bang,
drum preis' ich Gott mein Lebelang.
Halleluja in Ewigkeit!
Halleluja in Ewigkeit!

Elisabeth hat von ihrem erhöhten Standpunkte herab mit grosser Aufregung unter dem Zuge der Pilger nach Tannhäuser geforscht. - Der Gesang verhallt allmählich; - die Sonne geht unter

ELISABETH
in schmerzlicher, aber ruhiger Fassung
Er kehret nicht zurück!
Sie senkt sich mit grosser Feierlichkeit auf die Knie
Allmächt'ge Jungfrau, hör mein Flehen!
Zu dir, Gepriesne, rufe ich!
Lass mich im Staub vor dir vergehen,
o, nimm von dieser Erde mich!
Mach, dass ich rein und engelgleich
eingehe in dein selig Reich! -
Wenn je, in tör'gem Wahn befangen,
mein Herz sich abgewandt von dir -
wenn je ein sündiges Verlangen,
ein weltlich Sehnen keimt' in mir -
so rang ich unter tausend Schmerzen,
dass ich es töt' in meinem Herzen!
Doch, konnt'ich jeden Fehl nicht büssen,
so nimm dich gnädig meiner an,
dass ich mit demutsvollem Grüssen
als würd'ge Magd dir nahen kann:
um deiner Gnaden reichste Huld
nur anzuflehn für seine Schuld! -

Sie verbleibt eine Zeitlang mit verklärtem Gesicht gen Himmel gewendet; als sie sich dann langsam erhebt, erblickt sie Wolfram, welcher sich genähert und sie mit inniger Rührung beobachtet hat. - Als er sie anreden zu wollen scheint, macht sie ihm eine Gebärde, dass er nicht sprechen möge

WOLFRAM
Elisabeth, dürft' ich dich nicht geleiten?

Elisabeth drückt ihm abermals durch Gebärden aus, - sie danke ihm und seiner treuen Liebe aus vollem Herzen; ihr Weg führe sie aber gen Himmel, wo sie ein hohes Amt zu verrichten habe; er solle sie daher ungeleitet gehen lassen, ihr auch nicht folgen. - Sie geht langsam auf dem Bergwege, auf welchem sie noch lange in der Entfernung gesehen wird, der Wartburg zu


ZWEITE SZENE

WOLFRAM
ist zurückgeblieben; er hat Elisabeth lange nachgesehen, setzt sich links am Fusse des Talhügels nieder,
ergreift die Harfe, und beginnt nach einem Vorspiele

Wie Todesahnung Dämmrung deckt die Lande,
umhüllt das Tal mit schwärzlichem Gewande;
der Seele, die nach jenen Höhn verlangt,
vor ihrem Flug durch Nacht und Grausen bangt: -
da scheinest du, o lieblichster der Sterne,
dein sanftes Licht entsendest du der Ferne;
die nächt'ge Dämmrung teilt dein lieber Strahl,
und freundlich zeigst den Weg du aus dem Tal. -

O du, mein holder Abendstern,
wohl grüsst' ich immer dich so gern:
vom Herzen, das sie nie verriet,
grüss sie, wenn sie vorbei dir zieht,
wenn sie entschwebt dem Tal der Erden,
ein sel'ger Engel dort zu werden!


DRITTE SZENE
Es ist Nacht geworden. - Tannhäuser tritt auf. Er trägt zerrissene Pilgerkleidung, sein Antlizt ist bleich und entstellt; er wankt matten Schrittes an seinem Stabe

TANNHÄUSER
Ich hörte Harfenschlag - wie klang er traurig!
Der kam wohl nicht von ihr. -

WOLFRAM
Wer bist du, Pilger, der du so einsam wanderst?

TANNHÄUSER
Wer ich bin?
Kenn' ich doch dich recht gut; - Wolfram bist du,
der wohlgeübte Sänger.

WOLFRAM
Heinrich! Du?
Was bringt dich her in diese Nähe? Sprich!
Wagst du es, unentsündigt wohl den Fuss
nach dieser Gegend herzulenken?

TANNHÄUSER
Sei ausser Sorg', mein guter Sänger! -
Nicht such' ich dich noch deiner Sippschaft einen.
Doch such' ich wen, der mir den Weg wohl zeige,
den Weg, den einst so wunderleicht ich fand --

WOLFRAM
Und welchen Weg?

TANNHÄUSER
mit unheimlicher Lüsternheit
Den Weg zum Venusberg!

WOLFRAM
Entsetzlicher! Entweihe nicht mein Ohr!
Treibt es dich dahin?

TANNHÄUSER
Kennst du wohl den Weg?

WOLFRAM
Wahnsinn'ger! Grauen fasst mich, hör' ich dich!
Wo warst du? Sag, zogst du denn nicht nach Rom?

TANNHÄUSER
wütend
Schweig mir von Rom!

WOLFRAM
Warst nicht beim heil'gen Feste?

TANNHÄUSER
Schweig mir von ihm!

WOLFRAM
So warst du nicht? - Sag, ich beschwöre dich!

TANNHÄUSER
nach einer Pause, wie sich besinnend, mit schmerzlichem Ingrimm
Wohl war auch ich in Rom. -

WOLFRAM
So sprich! Erzähle mir, Unglücklicher!
Mich fasst ein tiefes Mitleid für dich an.

TANNHÄUSER
nachdem er Wolfram lange mit gerührter Verwunderung betrachtet hat
Wie sagst du, Wolfram? Bist du nicht mein Feind?

WOLFRAM
Nie war ich es, so lang' ich fromm dich wähnte! -
Doch sprich! Du pilgertest nach Rom?

TANNHÄUSER
Wohl denn!
Hör an! Du,Wolfram, du sollst es erfahren.
Er lässt sich erschöpft am Fusse des vorderen Bergvorsprunges nieder. Wolfram will sich an seiner Seite niedersetzen
Bleib fern von mir! Die Stätte, wo ich raste,
ist verflucht. - Hör an, Wolfram, hör an!
Wolfram bleibt in geringer Entfernung vor Tannhäuser stehen
Inbrunst im Herzen, wie kein Büsser noch
sie je gefühlt, sucht' ich den Weg nach Rom.
Ein Engel hatte, ach! der Sünde Stolz
dem Übermütigen entwunden: -
für ihn wollt' ich in Demut büssen,
das Heil erflehn, das mir verneint,
um ihm die Träne zu versüssen,
die er mir Sünder einst geweint! -
Wie neben mir der schwerstbedrückte Pilger
die Strasse wallt', erschien mir allzuleicht: -
betrat sein Fuss den weichen Grund der Wiesen,
der nackten Sohle sucht' ich Dorn und Stein;
liess Labung er am Quell den Mund geniessen,
sog ich der Sonne heisses Glühen ein; -
wenn fromm zum Himmel er Gebete schickte,
vergoss mein Blut ich zu des Höchsten Preis; -
als das Hospiz die Wanderer erquickte,
die Glieder bettet' ich in Schnee und Eis: -
verschlossnen Aug's, ihr Wunder nicht zu schauen,
durchzog ich blind Italiens holde Auen: -
ich tat's, - denn in Zerknirschung wollt' ich büssen,
um meines Engels Tränen zu versüssen! - -
Nach Rom gelangt' ich so zur heil'gen Stelle,
lag betend auf des Heiligtumes Schwelle; -
der Tag brach an: - da läuteten die Glocken,
hernieder tönten himmlische Gesänge;
da jauchzt' es auf in brünstigem Frohlocken,
denn Gnad' und Heil verhiessen sie der Menge.
Da sah ich ihn, durch den sich Gott verkündigt,
vor ihm all Volk im Staub sich niederliess;
und Tausenden er Gnade gab, entsündigt
er Tausende sich froh erheben hiess. -
Da naht' auch ich; das Haupt gebeugt zur Erde,
klagt' ich mich an mit jammernder Gebärde
der bösen Lust, die meine Sinn' empfanden,
des Sehnens, das kein Büssen noch gekühlt;
und um Erlösung aus den heissen Banden
rief ich ihn an, von wildem Schmerz durchwühlt. -
Und er, den so ich bat, hub an: -
«Hast du so böse Lust geteilt,
dich an der Hölle Glut entflammt,
hast du im Venusberg geweilt:
so bist nun ewig du verdammt!
Wie dieser Stab in meiner Hand
nie mehr sich schmückt mit frischem Grün,
kann aus der Hölle heissem Brand
Erlösung nimmer dir erblühn!» - -
Da sank ich in Vernichtung dumpf darnieder,
die Sinne schwanden mir. - Als ich erwacht,
auf ödem Platze lagerte die Nacht, -
von fern her tönten frohe Gnadenlieder. -
Da ekelte mich der holde Sang, -
von der Verheissung lügnerischem Klang,
der eiseskalt mir durch die Seele schnitt,
trieb Grausen mich hinweg mit wildem Schritt. -
Dahin zog's mich, wo ich der Wonn' und Lust
so viel genoss an ihrer warmen Brust! -
Zu dir, Frau Venus, kehr' ich wieder,
in deiner Zauber holde Nacht;
zu deinem Hof steig' ich darnieder,
wo nun dein Reiz mir ewig lacht!

WOLFRAM
Halt ein! Halt ein, Unseliger!

TANNHÄUSER
Ach, lass mich nicht vergebens suchen, -
wie leicht fand ich doch einstens dich!
Du hörst, dass mir die Menschen fluchen, -
nun, süsse Göttin, leite mich!

WOLFRAM
Wahnsinniger, wen rufst du an?
Leichte Nebel hüllen allmählich die Szene ein.

TANNHÄUSER
Ha! fühlest du nicht milde Lüfte?

WOLFRAM
Zu mir! Es ist um dich getan!

TANNHÄUSER
Und atmest du nicht holde Düfte?
Hörst du nicht die jubelnde Klänge?

WOLFRAM
In wildem Schauer bebt die Brust!

TANNHÄUSER
Das ist der Nymphen tanzende Menge! -
Herbei, herbei zu Wonn' und Lust!

Eine rosige Dämmerung beginnt die Nebel zu durchleuchten; durch sie gewahrt man wirre Bewegungen tanzender Nymphen

WOLFRAM
Weh, böser Zauber tut sich auf!
Die Hölle naht in wildem Lauf.

TANNHÄUSER
Entzücken dringt durch meine Sinne,
gewahr' ich diesen Dämmerschein;
dies ist das Zauberreich der Minne,
im Venusberg drangen wir ein!

In heller, rosiger Beleuchtung wird Venus, auf einem Lager ruhend, sichtbar

VENUS
Willkommen, ungetreuer Mann!
Schlug dich die Welt mit Acht und Bann?
Und findest nirgends du Erbarmen,
suchst Liebe nun in meinen Armen?

TANNHÄUSER
Frau Venus, o, Erbarmungsreiche
Zu dir, zu dir zieht es mich hin!

WOLFRAM
Du Höllenzauber, weiche, weiche!
Berücke nicht des Reinen Sinn!

VENUS
Nahst du dich wieder meiner Schwelle,
sei dir dein Übermut verziehn;
ewig fliesst dir der Freuden Quelle,
und nimmer sollst du von mir fliehn!

TANNHÄUSER
Mein Heil, mein Heil hab'ich verloren,
nun sei der Hölle Lust erkoren!

WOLFRAM
ihn heftig zurückhaltend
Allmächt'ger, steh dem Frommen bei!
Heinrich, - ein Wort, es macht dich frei -:
dein Heil -!

VENUS
Zu mir!

TANNHÄUSER
zu Wolfram
Lass ab von mir!

VENUS
O komm! Auf ewig sei nun mein!

WOLFRAM
Noch soll das Heil dir Sünder werden!

TANNHÄUSER
Nie, Wolfram, nie! Ich muss dahin!

WOLFRAM
Ein Engel bat für dich auf Erden -
bald schwebt er segnend über dir:
Elisabeth!

TANNHÄUSER
der sich soeben von Wolfram losgerissen, bleibt, wie von einem heftigen Schlage gelähmt, an die Stelle geheftet
Elisabeth!

MÄNNERGESANG
aus dem Hintergrunde
Der Seele Heil, die nun entflohn
dem Leib der frommen Dulderin!

WOLFRAM
nach dem ersten Eintritt des Gesanges
Dein Engel fleht für dich an Gottes Thron, -
er wird erhört! Heinrich, du bist erlöst!

VENUS
Weh! Mir verloren!

Sie verschwindet, und mit ihr die ganze zauberische Erscheinung. Das Tal, vom Morgenrot erleuchtet, wird wieder sichtbar; von der Wartburg her geleitet ein Trauerzug einen offenen Sarg

MÄNNERGESANG
Ihr ward der Engel sel'ger Lohn,
himmlischer Freuden Hochgewinn.

WOLFRAM
Tannhäuser in den Armen sanft umschlossen haltend
Und hörst du diesen Gesang?

TANNHÄUSER
Ich höre!

Von hier an betritt der Trauerzug die Tiefe des Tales, die älteren Pilger voran; den offenen Sarg mit der Leiche Elisabeths tragen Edle, der Landgraf und die Sänger geleiten ihn zur Seite, Grafen und Edle folgen

MÄNNERGESANG
Heilig die Reine, die nun vereint
göttlicher Schar vor dem Ewigen steht!
Selig der Sünder, dem sie geweint,
dem sie des Himmels Heil erfleht!

Auf Wolframs Bedeuten ist der Sarg in der Mitte der Bühne niedergesetzt worden. Wolfram geleitet Tannhäuser zu der Leiche, an welcher dieser niedersinkt

TANNHÄUSER
Heilige Elisabeth, bitte für mich!
Er stirbt

DIE JÜNGEREN PILGER
auf dem vorderen Bergvorsprung einherziehend
Heil! Heil! Der Gnade Wunder Heil!
Erlösung ward der Welt zuteil!
Es tat in nächtlich heil'ger Stund'
der Herr sich durch ein Wunder kund:
den dürren Stab in Priesters Hand
hat er geschmückt mit frischem Grün:
dem Sünder in der Hölle Brand
soll so Erlösung neu erblühn!
Ruft ihm es zu durch alle Land',
der durch dies Wunder Gnade fand!
Hoch über aller Welt ist Gott,
und sein Erbarmen ist kein Spott!
Halleluja! Halleluja!
Halleluja!

ALLE
in höchster Ergriffenheit
Der Gnade Heil ist dem Büsser beschieden,
er geht nun ein in der Seligen Frieden!

Der Vorhang fällt


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@ wagnerianchan



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