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第3幕

第1場
城の大広間。右側には大きな柱廊。この柱廊は少し小さい広間に続いている。その広間の後ろにはバルコニーがある

オテロ、イアーゴ、伝令

【伝令】
[柱廊の方より オテロはイアーゴーと共に広間にいる]
港の見張りが知らせて参りました
ヴェネツィアの軍船の到着を 船はキプロスの
大使たちを乗せております

[オテロは伝令に去るよう命じる]

【オテロ】
[イアーゴーに]
よろしい
続けろ

【イアーゴー】
ここへカッシオを連れてきて 抜け目なく聞き出してみましょう
無駄話を誘い出すことで
[バルコニーの空隙を指さして]
あなた様はそこに隠れ
じっくりとご観察下され 奴の態度、言葉
ふざけた仕草や身振りを。ご辛抱下さいませ
さもなくば証拠が逃げてしまいます。おやデズデモナ様が。
普段通りになさいませ...私は行きます。
[そう言って出て行こうと歩きだすが、立ち止まって、最後の言葉をオテロに言おうと引き返してくる]
ハンカチのこと...

【オテロ】
行け!私は進んで忘れていたかったことだ
[イアーゴー退場]


第2場
オテロ、デズデモナ

【デズデモナ】
[左手のドア、まだ敷居のところで]
ご機嫌よろしゅう 旦那さま 私の魂の支えとなるお方

【オテロ】
[デズデモナを迎えに行く]
ありがとう、妻よ、お前の象牙の手を私に差し伸べておくれ
[彼は彼女の手を取る]
しっとりと暖かく 柔らかい美しさを滲み出させているな

【デズデモナ】
この者は、まだ悲しみや年月の足跡を知らないのですわ

【オテロ】
[エレガントに]
だがここには、良からぬ企みを持つ優しい悪魔が潜んでもいて
小さな象牙の爪をぼんやりと光らせている
優しさを装ってお祈りをしたり 敬虔な情熱を見せたりするのだ

【デズデモナ】
けれど、この手と一緒に私はこの心を捧げたのです...
でもカッシオことをあなたにもう一度話さなくては

【オテロ】
[一層苦悩して]
またあの痛みが襲ってきた 私の額を布で覆ってくれ

【デズデモナ】
[ハンカチを取り出して]
はい あなた

【オテロ】
いや、私がお前に与えたハンカチがいいのだ

【デズデモナ】
持ち合わせておりませんの

【オテロ】
デズデモナよ、もし失くしたとしたら許さんぞ!許さんぞ!
あれは強力な女魔術師が神秘の糸で織ったもので
魔除けの強い呪文がその中に込められておるのだ
気をつけろ!失くしたり人にやったりすると不幸が来るぞ!

【デズデモナ】
おっしゃっているのは本当ですか?

【オテロ】
私は真実を話している

【デズデモナ】
あなたは私を怖がらます!

【オテロ】
何だ?多分失くしたのだろう?

【デズデモナ】
いいえ

【オテロ】
では探せ

【デズデモナ】
少しお待ちを...探してみます...

【オテロ】
いや、すぐにだ!

【デズデモナ】
[エレガントに]
あなたは私を玩具にされているみたいですわ
こうしてカッシオのことに触れると
あなたの考えることは意地悪になる

【オテロ】
神よ!私の魂は揺り動かされる!
ハンカチを...

【デズデモナ】
カッシオは、あなたの最愛の友人でしょう

【オテロ】
[少し強く]
ハンカチだ!

【デズデモナ】
カッシオのことを、カッシオをお許しください...

【オテロ】
[恐ろしく]
ハンカチだ!

【デズデモナ】
恐ろしい!あなたの声には脅すような響きが!

【オテロ】
その目を上げろ!

【デズデモナ】
恐ろしいわ!

【オテロ】
[力ずくで彼女を引き寄せ、顎と肩を押さえてむりやり彼女に彼を見つめさせる]
私を見ろ!お前が誰なのかを言え!

【デズデモナ】
オテロ様の忠実な妻ですわ

【オテロ】
誓え!
誓って自分自身を呪え

【デズデモナ】
オテロ様は私が誠実だと信じていらっしゃいますわ

【オテロ】
不実だと信じておるのだ

【デズデモナ】
神様 私をお助け下さい!

【オテロ】
さっさと自分を呪え
自分は貞淑だとうそぶいて

【デズデモナ】
[じっと見つめて]
貞淑ですわ...私は...

【オテロ】
誓って自分自身を呪え!

【デズデモナ】
おののきながら私はあなたの視線を見つめています
あなたの中で怒りの神が話しているように感じます、でもどうしてなのか分からないのです
私をご覧ください!顔も魂もさらけ出しています、心は傷付いて
私を探しています...私はあなたのために泣きながら天に祈ります
あなたのためにこの熱い涙のしずくは地面を濡らします
この初めての涙を見て下さい、これは悲しみが私から絞り出したものです

【オテロ】
もしもお前を今悪魔が見たとしても、お前を天使と思い込んで
お前を掴まえることはないだろう

【デズデモナ】
[力にあふれて]
神様はご覧です 私の信仰を!

【オテロ】
違う!地獄が見ているのだ

【デズデモナ】
あなたのお裁きはお受けします、旦那様!

【オテロ】
ああ! デズデモナ!退れ!退れ!退れ!

【デズデモナ】
泣いていらっしゃるの?...そして呻きながら心の苦しみを抑えていらっしゃる!
なのに私にはそのあふれる涙の理由が分からないの!
私の罪は何なのですか?

【オテロ】
お前がそれを聞くのか?...最もどす黒い罪が
お前の額の白いユリの上に書かれているぞ

【デズデモナ】
そんなことは!

【オテロ】
何だと?お前は下劣な娼婦ではないのか?

【デズデモナ】
ああ!違います...違います...キリストの信仰にかけても!

【オテロ】
何だと?

【デズデモナ】
ああ...私はそんな恐ろしい言葉で表される者ではありません

オテロは突然怒りを静め、とてもひどい皮肉な様子でデズデモナの手を取り、ドアのところまでエスコートする


【オテロ】
その象牙の手を私に与えてくれ、償いをしたいのだ
[大声で言う]
お前のことを思い込んでいたのだ
[小さい声で話す]
(私の考えていることが無慈悲であるなら、許してほしい)
[また大声で]
下劣な娼婦だとな
[暗く恐ろしげに]
このオテロの妻をな

オテロは苦悩しながら腕を持ち上げ、しかし冷静にデズデモナを押し出す。それから彼は非常に落胆して舞台の中央に戻ってくる



第3場
オテロ

【オテロ】
神よ!私にあらゆる悪しきものを投げつけられるとは
惨めさを、恥辱を、
私の大胆な勝利の栄光を
瓦礫に、嘘に変えてしまわれた...
そして、私は残酷な十字架を担うのだ
苦悩と恥との
穏やかな顔をして
天のご意志を甘んじて受けるのだ
だが嘆きよ、悲しみよ!お前たちは幻影を奪い去ったのだ
私がその中で幸せにこの魂を安らがせた夢を
あの太陽を、あの笑顔を、あの輝きを
私に生気を与え、私を幸福にしてくれた輝きを!
お前はついに、寛容にして、聖なる不滅の天使よ
バラ色にほほ笑む
その聖なる顔を包むがいい
恐ろしき地獄の亡霊で!


第4場
オテロ、その後イアーゴー

【オテロ】
ああ!地獄に落ちろ!
まず罪を告白し、そして死ぬのだ!
告白を!告白を!
証拠だ!

イアーゴ登場

【イアーゴー】
[指さしながら]
カッシオがあそこに!

【オテロ】
あそこに?神よ!ああ、嬉しや!
[恐怖にかられて]
恐ろしい!汚らわしき拷問だ!

【イアーゴー】
あなた様はご辛抱を!隠れていて下され!
[急いでバルコニーの左下の空隙にオテロを導いてから、柱廊の奥へと走って、そこへ入ることを躊躇しているカッシオのところへ行く]


第5場
隠れているオテロ、イアーゴーとカッシオ

【イアーゴー】
[カッシオに]
さあ、広間には誰もおりません
お入りください 副官殿

【カッシオ】
その名誉な呼び名は私には空しく聞こえるぞ。

【イアーゴー】
しっかりなされ、あなたの訴えはあの方の手の内にあるのです
その勝利が確実である方の

【カッシオ】
私はここでデズデモナ様とお会いできると思っていたのだが

【オテロ】
(隠れて)
やつがあの名前を!

【カッシオ】
私は、再びあの方と話しをしたいのだ
私の許しが聞き届けられたがどうか確認するために

【イアーゴー】
(陽気に)
待ちなされ...
[柱廊の最初の列の隣にカッシオを連れて行く]
ところで、あちらの方はお疲れではないようですな
あなたの舌をお楽しみのお話の方に
ちょっとばかりあなたの愛する彼女のことを話して下さいよ

【カッシオ】
誰のことだ?

【イアーゴー】
[非常に静かに]
ビアンカの

【オテロ】
(笑ってるぞ!)

【カッシオ】
冗談だろ!

【イアーゴー】
あの女の美しい目にやられましたな

【カッシオ】
笑わせるな

【イアーゴー】
勝った方が笑うのでしょう

【カッシオ】
(笑いながら)
決闘だったら真実だな
勝った方が笑うのも - はは!はは!

【イアーゴー】
(笑う)
はは!はは!

【オテロ】
[バルコニーから]
(悪党が勝利するのか、あの蔑みは私を殺す。
神よ、私の心の不安を静め給え!)

【カッシオ】
もう彼女とのキスにはうんざりなんだ

【イアーゴー】
笑わせんでください!

【カッシオ】
おお つかの間の恋よ!

【イアーゴー】
他の美人が誘いをかけてきた
図星ですかな?

【カッシオ】
はは!はは!

【イアーゴー】
はは!はは!

【オテロ】
(悪党が勝利するのか、あの蔑みは私を殺す。
神よ、私の心の不安を静め給え!)

【カッシオ】
読まれてしまっていたか。では、私は告白しよう
聞いてくれ...

【イアーゴー】
[非常に小さな声で]
小声でお話を。聞きましょう
[イアーゴーはカッシオをオテロから最も遠いところへ連れて行く]

【カッシオ】
[非常に静かに]
イアーゴー、君は私の家を知っているよな...
[言葉は聞こえなくなる]

【オテロ】
[言葉を聞こうと慎重に、少し近づく]
(奴は話しているな 様子や場所や時間のことを..)

【カッシオ】
[ずっと小声で]
...誰か分からない人の手で...
[話は再び聞こえなくなる]

【オテロ】
(言葉が聞こえないぞ...
ああ!聞きたいぞ!どこに行けばよいか!)

【カッシオ】
...刺繍された布が...

【イアーゴー】
[同じように]
それは奇妙な!それは奇妙な!

【オテロ】
(近寄れとイアーゴーが手招きしておるな)
[注意深く現れて柱の陰に隠れる]

【イアーゴー】
[小声で]
誰か分からない人の手で?
[非常に強い声で]
御冗談を!
[カッシオにもっと静かに話すように合図する]

【カッシオ】
真面目な話
誰からの贈り物なのか知りたいのだ...

【イアーゴー】
[オテロを素早く探して - ひとりごと]
(オテロめ 窺っておる)
[カッシオに 声を出して]
それをお持ちで?

【カッシオ】
[上着からデズデモナのハンカチを取り出す]
これだよ

【イアーゴー】
[ハンカチを受け取る]
何とすばらしい!
[ひとりごと]
(オテロめ 聞いておる
抜け目なく近づいたものだな)
[カッシオに冗談っぽく]
ハンサムな騎士殿の
[オテロにハンカチが見えるように、背中に手を回す]

お宅の中には天使たちが後光やベールを忘れていくのですな

【オテロ】
[イアーゴーの陰に隠れてハンカチに近づくが、ずっと柱の陰に隠れたままである]
(あれだ!あれだ!)
破滅だ 死だ!

【イアーゴー】
(聞いておるな オテロめ)

【オテロ】
[離れたところで独白]
(すべては失われた!愛も 悲しみも
私の魂はもう動かない)

【イアーゴー】
[カッシオにハンカチを示しながら]
これは蜘蛛の巣ですぞ
ここに貴殿の心は
落ちて、嘆きつつ
絡め取られて死ぬ
あまりにも心惹かれると
あまりにもそれを見つめすぎると
妄想には注意召されよ
迷妄と嘘にまみれた
これは蜘蛛の巣ですぞ…

【カッシオ】
[イアーゴーから返されたハンカチを見て]
不思議な美しさが
糸巻きと針が
光に織りなしたのだ
糸をこのベールへと
白く、軽やかな
まるで雪のひとひらのような
織りなされた雲のような
天国のそよ風に

【イアーゴー】
これは蜘蛛の巣ですぞ
ここに貴殿の心は...
...落ちて、嘆きつつ
絡め取られて死ぬ
あまりにも心惹かれると
あまりにもそれを見つめすぎると
妄想には注意召されよ
迷妄と嘘にまみれた
ああ 注意召されよ
これは蜘蛛の巣ですぞ...
ここに貴殿の心は
落ちて、嘆きつつ
絡め取られて死ぬ

【カッシオ】
不思議な美しさが
白く、軽やかな
まるで雪のひとひらのような
織りなされた雲のような
天国のそよ風に
不思議な、不思議な美しさが!

【オテロ】
[柱の後ろに隠れて カッシオの手の中で広げられているハンカチを見つめ]
(裏切り、裏切り、裏切り、
お前の証拠を 恐ろしい証拠を
太陽に見せつけるのか)

【カッシオ】
不思議な美しさが!

【オテロ】
(裏切りだ!)

【イアーゴー】
[カッシオに]
あまりにも心惹かれると

【オテロ】
(裏切りだ!)

【イアーゴー】
ご注意を!ご注意を!
[舞台裏のトランペットが遠くから聞こえてくる。城からも応答]
あの音は告げておりますな
ヴェネツィアの軍船の到着を
[他のところからもトランペットの響き]
お聞きくだされ
城じゅうであの響きに応えております
もしここでオテロ様に会いたくなければ
お逃げを

【カッシオ】
では失敬

【イアーゴー】
行ったな
[カッシオは、奥から素早く退場]


第6場
イアーゴーとオテロ

【オテロ】
[イアーゴーに近づいて]
どうやって彼女を殺そう?

【イアーゴー】
どれほど奴が笑ったかご覧に?

【オテロ】
見た

【イアーゴー】
そしてハンカチも?

【オテロ】
すべて見た

【キプロス人たち】
[舞台裏の合唱]
ばんざい!岸辺に!

【遠くからの声】
上陸だ!

【オテロ】
彼女は死ぬ定めだ

【全員】
ばんざい!

【オテロ】
今宵 毒薬を用意してくれ

【全員】
サン・マルコのライオンに幸あれ!

【イアーゴー】
毒ですと、いいえ - 絞め殺す方がよろしかろうと
彼女のベッドの上で そこで罪を犯したのですから

【オテロ】
その裁きは気に入ったぞ

【イアーゴー】
[低い声で]
カッシオは - イアーゴーにお任せを

【オテロ】
イアーゴーよ、今より私の副官に取り立てるぞ

【イアーゴー】
閣下、私は感謝致します
さあ大使たちがお出でです。
お迎え致しましょう。ですが疑われるのを避けるため
デズデモナ様にも客人たちの前に出て頂きましょう

【オテロ】
ああ、ここに連れて来い

イアーゴーは左のドアから出て行く、オテロは大使たちを迎え入れるために奥に向かって歩いて行く


第7場
オテロ、ロドヴィーコ、ロデリーゴ、伝令。ヴェネツィア共和国の高官たち。紳士淑女。兵士たち。ラッパ手たち奥から、そして左手からイアーゴーがデズデモナとエミーリアを伴って登場


【全員】
ビバ!ばんざい!
サン·マルコのライオンに幸あれ
ばんざい、ばんざい!...

【ロドヴィーコ】
[手に一本の巻き物を持って]
総督と元老院は
勝利の英雄を歓迎いたします
このキプロスの。私はあなたに手渡すため持って参りましたぞ
総督よりのメッセージを

【オテロ】
[メッセージを取得し、封印にくちづけをする]
私はこの至高の国権の印にくちづけ致します
[広げて読み始める]

【ロドヴィーコ】
[デズデモナに近づいて]
奥様
天があなたをお護りくださいますように

【デズデモナ】
そして天がお聞き届け下さいますように

【エミーリア】
[デズデモナにそっと]
(あなた様はとても悲しそうでいらっしゃる!)

【デズデモナ】
[そっとエミーリアに]
(エミーリア、大きな暗雲が
オテロ様の心と私の運命を乱しているの)

【イアーゴー】
[ロドヴィーコに]
閣下、お目にかかれて嬉しゅう存じます

【ロドヴィーコ】
[デズデモナ、ロドヴィーコ、イアーゴーはひとかたまりになって集まっている]
イアーゴー、何か変わったことは?...そう言えばお前たちの中に
カッシオの姿が見えないが

【イアーゴー】
オテロ様のご不興を買っておられるのです

【デズデモナ】
私はお許し頂けると信じています。

【オテロ】
[ずっと読みながら デズデモナにすぐに]
そう思っているのか?

【デズデモナ】
何とおっしゃいましたの?

【ロドヴィーコ】
彼は読んでいるので、あなたに言ったのではない

【イアーゴー】
たぶんお許し頂けますでしょうな

【デズデモナ】
イアーゴー、私も願っています。
ご存知でしょう 私がカッシオをどれほど大切に思っているか......

【オテロ】
[ずっと読み続けていたが、突然デズデモナに小声で]

おしゃべりな唇を止めろ...

【デズデモナ】
ごめんなさい あなた...

【オテロ】
[デズデモナに飛びかかって]
悪魔め、黙れ!

【ロドヴィーコ】
[オテロの行為を止めて]
やめなされ!

【全員】
恐ろしや!恐ろしや!

【ロドヴィーコ】
私には信じられぬ
今見ているのが真実だとは

【オテロ】
[命令する口調で伝令に]
カッシオを呼べ!

【イアーゴー】
[低い声でオテロに]
(何をなさるおつもりで?)
[伝令は退出する]

【オテロ】
[静かにイアーゴーに]
(彼女を見ておれ、奴が来たときの)

【紳士たち】
ああ!気の毒な花嫁!

【ロドヴィーコ】
[イアーゴーに近づいて言う]
これがあの英雄なのか?これがあの勇士なのか
崇高で大胆な?

【イアーゴー】
ご覧の通りでございます

【ロドヴィーコ】
貴殿の考えを話しては貰えぬか

【イアーゴー】
このことに関しては沈黙を保っておくべきかと


第8場
伝令に続いてカッシオ、前場の登場人物

【オテロ】
[ずっと戸口のところを見つめて]
(来たぞ!
[カッシオが現れる]
奴だ!
[イアーゴーに]
こいつの心の中を探ってくれ)
[声を上げて 全員に]
諸君!総督は...
[デズデモナにそっと]
(さあ 泣くしたくをしろ)
[声を上げて 全員に]
私をヴェネツィアに召喚された...

【ロデリーゴ】
(酷い運命だ!)

【オテロ】
そしてこのキプロスで選ばれた
私の後継者は 脇に立っている
私の旗手、カッシオだ

【イアーゴー】
[怒り 驚いて]
(畜生 死んじまえ!)

【オテロ】
[話し続けながら巻き物を示し]
総統の言葉はわれらが掟であるぞ

【カッシオ】
[オテロにお辞儀をして]
従います

【オテロ】
[突然イアーゴーに カッシオを指して]
(見たか?...大喜びしてるようには見えないぞ この悪党めは?)

【イアーゴー】
[オテロに答えて]
(そうですな)

【オテロ】
[更に続けて声を上げて 全員に]
船員たちと部隊...
[そっとデズデモナへ]
(お前のすすり泣きを続けるがいい...)
[全員に]
そして...船と城は
新しい指揮官に委ねる

【ロドヴィーコ】
[訴えかけるようにオテロに近づいて行くデズデモナを指して]
オテロ殿,奥方を優しくお慰めなさい,彼女の心は砕けてしまうぞ

【オテロ】
[ロドヴィーコとデズデモナに]
明日は出発だ
[デズデモナを狂ったように掴んで]
[デズデモナに]
倒れ伏せ...そして泣くがいい!

デズデモナ倒れる。オテロは恐ろしい仕草で地面に巻き物を投げ捨てる、イアーゴーはそれを拾ってこっそりと読む。エミーリアとロドヴィーコは優しくデズデモナを助け起こす


【デズデモナ】
地面に倒れ!...そう...鉛色の
土にまみれて...殴られて...私は横たわる...
泣きながら....私を凍らせるの 震えが
死に行くこの魂の
かつては私の笑顔の上には
希望とくちづけが花咲いていた
けれど今は...私の顔には苦悩が
そして心には痛みだけ
あの澄んで活気のあった太陽
空と海とを喜びに満たした太陽は
もう乾かすことはできないのです この苦い
私の悲しみの涙のしずくたちを

【エミーリア】
(あの罪なきお方は憎しみの震えを
そぶりにさえも表さず
胸の中に悲しみとして
痛みとして秘めている
涙がこぼれているわ
静かに悲しいお顔の上に
ええ、あの方のために泣かない人は
心の中に憐れみの心を持っていないのだわ)

【カッシオ】
(運命は決まったのだ!稲妻が
私の行く先を指し示してくれる
すでに私の運命が最高のものを
与えてくれたのだ この怠惰な手の中に
酔いつぶれた運命が駆り立ててくる
人生のレースを
私を天に昇らせるのだ
ハリケーンの波が)

【ロデリーゴ】
(私にとってこの世界は暗く
運命も曇らされてしまった
あの優しいブロンドの天使は
私のところから姿を消してしまったのだ)

【ロドヴィーコ】
(彼はあの不吉な拳を
あえぎながら怒りに震わせている
彼女の方は清らかなお顔を
空に向けて泣いている
あの涙を見ていると
慈悲の心が溜息をつく
そして優しい共感が
心の中の氷を溶かすのだ)

【デズデモナ】
かつては私の笑顔の上には
希望とくちづけが花咲いていた
そして今...私の顔に苦悩
けれど今は...私の顔には苦悩が
そして心には痛みだけ
殴られて...私は横たわる...
私を凍らせるの 震えが
死に行くこの魂の ...

【淑女たち】
お慈悲を!お慈悲を!お慈悲を!
死ぬほどの不安が、邪悪にも
襲いかかってきて、魂は恐怖にすくんでいます
何と残酷な光景!
あの方は投げ倒された!その清らかで無垢な顔は蒼ざめ
うつむき 黙し 涙にくれて死んでしまう
だから天使たちは天国で涙を流すのです
迷える罪びとが横たわる時には

【騎士たち】
不思議だ!不思議だ!不思議だ!
この黒い男には墓場の匂いがして、盲目の
死と恐怖の影がある!
その爪で引き裂くのだ 恐ろしい
胸を!眼差しをじっと地面に向けて
それから天に挑むのだ その黒い拳で、毛深い
顔を高いところから降り注ぐ太陽の光に向けて

【イアーゴー】
[椅子に倒れ込んでいるオテロに近づいて]
(一言よろしいでしょうか)

【オテロ】
(何だ?)

【イアーゴー】
(急ぎましょう!急いで
復讐を終わらせるのです!時は飛び去っていきます)

【オテロ】
(その通りだな)

【イアーゴー】
(怒りなど役に立たないおしゃべりです。実行あるのみ!
あなた様の仕事にご専念を!実行することだけに!
私はカッシオの方を。奴に自分の裏切りを償わせましょう
悪しき魂は地獄へと飲み込まれるのです!)

【オテロ】
(誰が奴を殺るのだ?)

【イアーゴー】
(私めが)

【オテロ】
(お前がか?)

【イアーゴー】
(誓いましょう)

【オテロ】
(ならばするがいい)

【イアーゴー】
(あなた様は今夜 奴の顛末を聞かれるでしょう)
[皮肉っぽくロデリーゴへ]
(貴殿の夢は明日には海の上
そして貴殿はこの荒れ果てた土の上)

【ロデリーゴ】
[イアーゴーに]
(ああ、悲しいぞ!)

【イアーゴー】
(ああ、愚か者!愚か者め!
望むならば、希望もあろうに、男らしく
さあ!試練に挑まれよ、聞きなされ)

【ロデリーゴ】
(聞こう)

【イアーゴー】
(夜明けまでに船が出てしまえば
もうカッシオが司令官です
だが、もしそれまでに何か起これば
[剣に触れる]
起これば
良からぬことが - さすればここにオテロは残る)

【ロデリーゴ】
(暗くきらめく陰気な光だ!)

【イアーゴー】
(剣を取りなされ!
夜が更ければ私は奴の後をつける
そして行き先と時間を探ってみよう、あとは貴殿の仕事じゃ
私は貴殿の斥候。狩ろうぞ!狩ろうぞ!
弓を取りなされ!)

【ロデリーゴ】
(ああ、私はお前に名誉も誓いも売ってしまったからな)

【イアーゴー】
[独白]
(夢を追いなされ!貴殿の脆い知性は
すでに偽りの夢に囚われております
わが明快で機敏な指示に従いなされ
迷える恋わずらいよ、私の考えに従うのです)

【ロデリーゴ】
[独白]
(賽は投げられた!恐れることなくお前を待とう
最後の運命よ、わが秘められた運命よ
愛が私を駆り立てるのだ、だが貪欲な、恐ろしい
死の星がわが旅路を脅かす)

【オテロ】
[立ち上がり 怒りに燃えて群衆に向かう]
去るがいい!

【全員】
ああ!

【オテロ】
[群衆の中に突入して]
みな オテロから去って行け!

【イアーゴー】
[全員に]
彼は呪いにやられたのだ
そして正気を失った

【オテロ】
[激しく]
ここを去らぬ者は皆私の反逆者だ
[デズデモナはオテロに駆け寄ろうとロドヴィーコから身を振りほどく]

【ロドヴィーコ】
[デズデモナを引きずって立ち去ろうとする]
私に従って

【キプロス人たち】
[舞台裏から]
ばんざい!

【デズデモナ】
私の夫です!

【オテロ】
[デズデモナに激しく]
私の魂はお前を呪うぞ!

【全員】
恐ろしや!
[エミーリアとロドヴィーコにデズデモナは支えられて出て行く。皆は恐れおののきながら退場]


第9場
オテロ、イアーゴー ふたりきり

【オテロ】
私だけが自分から逃れることができぬ!血だ
ああ!卑しい考えだ!耐えきれぬのだ
あいつらが抱き合うのを見るのか...
ハンカチだ!ハンカチだ!ハンカチだ!
ああ!ああ!ああ!
[気を失う]
[舞台裏からファンファーレ]

【イアーゴー】
(俺の毒が効いているな)

【キプロス人たち】
[舞台裏から]
ばんざい オテロ!

【イアーゴー】
勝利のこだまが...

【キプロス人たち】
[舞台裏から]
ばんざい ばんざい!

【イアーゴー】
...最後のフレーズを奏でてるな
[床の上に気を失って倒れているオテロを眺めて]

【キプロス人たち】
[舞台裏から]
ばんざい!

【イアーゴー】
誰がこいつの額を踏みつけることの邪魔ができようか
俺のこの踵で?

【キプロス人たち】
[舞台裏からだんだん近づいて]
ばんざい!ばんざい オテロ!
ヴェネツィアのライオンに栄光あれ!

【イアーゴー】
[立ち上がり、勝ち誇った恐ろしげな仕草で 倒れているオテロの体を指さして]
これがあのライオンなのだ!

【キプロス人たち】
ばんざい!ばんざい!ばんざいオテロ!

ATTO TERZO

SCENA I
La gran sala del Castello. A destra un vasto peristilio a colonne. Questo peristilio è annesso ad una sala di minori proporzioni; nel fondo della sala un verone.
Otello, Jago, l'Araldo.

ARALDO
dal peristilio, a Otello che sarà con Jago nella sala
La vedetta del porto ha segnalato
la veneta galea che a Cipro adduce
gli ambasciatori.

Otello fa cenno all'Araldo di allontanarsi

OTELLO
a Jago
Bene sta.
Continua.

JAGO
Qui trarrò Cassio e con astute inchieste
lo adescherò a ciarlar.
indicando il vano del verone
Voi là nascosto
scrutate i modi suoi, le sue parole,
i lazzi, i gesti. Paziente siate
o la prova vi sfugge. Ecco Desdemona.
Finger conviene… io vado.
dicendo io vado, s'allontana come per escire, poi s'arresta e si riavvinca ad Otello per dirgli l'ultima parola
Il fazzoletto…

OTELLO
Va! volentieri obliato l'avrei.
Jago esce


SCENA II
Otello, Desdemona

DESDEMONA
dalla porta di sinistra, ancora presso alla soglia
Dio ti giocondi, o sposo dell'alma mia sovrano.

OTELLO
andando incontro a Desdemona
Grazie, madonna, datemi la vostra eburnea mano.
le prende la mano
Caldo mador ne irrora la morbida beltà.

DESDEMONA
Essa ancor l'orme ignora del duolo e dell'età.

OTELLO
con eleganza
Eppur qui annida il demone gentil del mal consiglio,
che il vago avorio allumina del piccioletto artiglio.
Mollemente alla prece s'atteggiae al pio fervore.

DESDEMONA
Eppur con questa mano io v'ho donato il core…
Ma riparlar vi debbo di Cassio.

OTELLO
Ancor l'ambascia
del mio morbo m'assale; tu la fronte mi fascia.

DESDEMONA
sciogliendo un fazzoletto
A te.

OTELLO
No; il fazzoletto voglio ch'io ti donai.

DESDEMONA
Non l'ho meco.

OTELLO
Desdemona, guai se lo perdi! guai!
Una possente maga ne ordia lo stame arcano.
Ivi è riposta l'alta malia d'un talismano.
Bada! smarrirlo, oppur donarlo, è ria sventura!

DESDEMONA
Il vero parli?

OTELLO
Il vero parlo.

DESDEMONA
Mi fai paura!

OTELLO
Che? l'hai perduto forse?

DESDEMONA
No.

OTELLO
Lo cerca.

DESDEMONA
Fra poco…lo cercherò…

OTELLO
No, tosto!

DESDEMONA
con eleganza
Tu di me ti fai gioco.
Storni cosi l'inchiesta di Cassio;
astuzia è questa del tuo pensier.

OTELLO
Pel cielo! l'anima mia si desta!
Il fazzoletto…

DESDEMONA
È Cassio l'amico tuo diletto.

OTELLO
più marcato
Il fazzoletto!

DESDEMONA
A Cassio, a Cassio perdona …

OTELLO
terribile
Il fazzoletto!

DESDEMONA
Gran Dio! nella tua voce v'è un grido di minaccia!

OTELLO
Alza quegli occhi!

DESDEMONA
Atroce idea!

OTELLO
prendendola a forza sotto il mento e per le spalle e obbligandola a guardarlo
Guardami in faccia! Dimmi chi sei!

DESDEMONA
La sposa fedel d'Otello

OTELLO
Giura!
Giura e ti danna …

DESDEMONA
Otello fedel mi crede.

OTELLO
Impura ti credo.

DESDEMONA
Iddio m'aiuta!

OTELLO
Corri alla tua condanna,
di' che sei casta.

DESDEMONA
fissandolo
Casta … Io son …

OTELLO
Giura e ti danna!

DESDEMONA
Esterrefatta fisso lo sguardo tuo tremendo,
in te parla una Furia, la sento e non l'intendo.

Mi guarda! il volto e l'anima ti svelo; il core infranto
mi scruta…io prego il cielo per te con questo pianto,
per te con queste stille cocenti aspergo il suol.
Guarda le prime lagrime, che da me spreme il duol.


OTELLO
S'or ti scorge il tuo demone, un angelo ti crede
e non t'afferra.

DESDEMONA
con energia
Vede l'Eterno la mia fede!

OTELLO
No! la vede l'inferno.

DESDEMONA
La tua giustizia impetro, sposo mio!

OTELLO
Ah! Desdemona! Indietro! indietro! indietro!

DESDEMONA
Tu pur piangi?…e gemendo freni del cor lo schianto!

E son io l'innocente cagion di tanto pianto!
Qual è il mio fallo?

OTELLO
E il chiedi?…Il più nero delitto
sovra il candido giglio della tua fronte è scritto.

DESDEMONA
Ahimé!

OTELLO
Che? non sei forse una vil cortigiana?

DESDEMONA
Ciel! No…no…pel battesmo della fede cristiana!

OTELLO
Che?

DESDEMONA
Ah!…non son ciò che esprime quella parola orrenda.

Otello mutando d'un tratto l'ira nella più terribile calma dell'ironia, prende Desdemona per mano e la conduce alla porta d'onde entrò.

OTELLO
Datemi ancor l'eburnea mano, vo' fare ammenda.
marcato, a voce spiegata
Vi credea
a voce bassa parlando
(perdonate se il mio pensiero è fello)
a voce spiegata
quella vil cortigana
cupo e terribile
che è la sposa d'Otello.

Otello sforza con un'inflessione del braccio, ma senza scomporsi, Desdemona ad escire. Poi ritorna verso il contro della scena nel massimo grado dell'abbattimento.


SCENA III
Otello

OTELLO
Dio! mi potevi scagliar tutti i mali
della miseria, della vergogna,
far de' miei baldi trofei trionfali
una maceria, una menzogna…
E avrei portàto la croce crudel
d'angoscie e d'onte
con calma fronte
e rassegnato al volere del ciel.
Ma, o pianto, o duol! m'han rapito il mirraggio
dov'io, giulivo, l'anima acqueto.
Spento è quel sol, quel sorriso, quel raggio
che mi fa vivo, che mi fa lieto!
Tu alfin, Clemenza, pio genio immortal
dal roseo riso,
copri il tuo viso
santo coll'orrida larva infernal!


SCENA IV
Otello, poi Jago

OTELLO
Ah! Dannazione!
Pria confessi il delitto e poscia muoia!
Confession! Confession!
La prova!

entra Jago

JAGO
indicando l'ingresso
Cassio è là!

OTELLO
Là? Cielo! Oh, gioia!
con raccapriccio
Orror! Supplizi immondi!

JAGO
Ti frena! Ti nascondi!
conduce rapidamente Otello nel fondo a sinistra dove c'è il vano del verone.; corre verso il fondo del peristilio dove incontra Cassio che esita ad entrare.


SCENA V
Otello nascosto, Jago e Cassio

JAGO
a Cassio
Vieni, l'aula è deserta.
T'inoltra, o Capitano.

CASSIO
Questo nome d'onor suona ancor vano per me.

JAGO
Fa cor, la tua causa è in tal mano
che la vittoria è certa.

CASSIO
Io qui credea di ritrovar Desdemona.

OTELLO
nascosto
Ei la nomò!

CASSIO
Vorrei parlarle ancora,
per saper se la mia grazia è profferta.

JAGO
gaiamente
L'attendi…
conducendo Cassio accanto alla prima colonna del peristilio
E intanto, giacchè non si stanca
mai la tua lingua nelle fole gaie,
narrami un po' di lei che t'innamora.

CASSIO
Di chi?

JAGO
sottovoce assai
Di Bianca

OTELLO
(Sorride!)

CASSIO
Baie!

JAGO
Essa t'avvince coi vaghi rai.

CASSIO
Rider mi fai.

JAGO
Ride chi vince.

CASSIO
ridendo
In tal disfide, per verità,
vince chi ride - Ah! Ah!

JAGO
ridendo
Ah! Ah!

OTELLO
dal verone
(L'empio trionfa, il suo scherno m'uccide.
Dio frena l'ansia che in core mi sta!)

CASSIO
Son già di baci sazio e di lai.

JAGO
Rider mi fai!

CASSIO
O amor’ fugaci!

JAGO
Vagheggi il regno d’altra beltà.
Colgo nel segno?

CASSIO
Ah! ah!

JAGO
Ah! ah!

OTELLO (come prima)
(L'empio trionfa, il suo scherno m'uccide.
Dio frena l'ansia che in core mi sta!)

CASSIO
Nel segno hai côlto. Sì, lo confesso.
M'odi…

JAGO
assai sottovoce
Sommesso parla. T'ascolto.
Jago conduce Cassio in posto più lontano da Otello.

CASSIO
molto sottovoce
Jago, t'è nota la mia dimora …
le parole si perdono

OTELLO
avvicinandosi un poco e cautamente per udir le parole
(Or gli racconta il modo, il luogo e l'ora. . )

CASSIO
sempre sottovoce
… da mano ignota …
le parole si perdono ancora

OTELLO
(Le parole non odo…
Lasso! e udir le vorrei! Dove son giunto!)

CASSIO
… un vel trapunto …

JAGO
come sopra
è strano! è strano!

OTELLO
(D'avvicinarmi Jago mi fa cenno)
passa con cautela e si nasconde dietro le colonne

JAGO
sottovoce
Da ignota mano?
molto forte
Baie!
fa cenno a Cassio di parlare ancora sottovoce

CASSIO
Da senno.
Quanto mi tarda saper chi sia…

JAGO
guardando rapidamente dalla parte d'Otello - fra sè
(Otello spia)
a Cassio ad alta voce
L'hai teco?

CASSIO
estrae dal giustacuore il fazzoletto di Desdemona
Guarda.

JAGO
prendendo il fazzoletto
Qual meraviglia!
a parte
(Otello origlia.
Ei s'avvicina con mosse accorte)
a Cassio scherzando
Bel cavaliere,
mettendo le mani dietro la schiena perchè Otello possa osservare il fazzoletto
nel vostro ostello perdono gli angeli l'aureola e il vel.

OTELLO
avvicinandosi assai al fazzoletto, dietro le spalle di Jago e nascosta dalla prima colonna
(è quello! è quello!)
Ruina e morte!

JAGO
(Origlia Otello)

OTELLO
a parte sottovoce
(Tutto è spento! Amore e duol.
L'alma mia nessun più smuova)

JAGO
a Cassio indicando il fazzoletto
Questa è una ragna
dove il tuo cuor
casca, si lagna,
s'impiglia e muor.
Troppo l'ammiri,
troppo la guardi;
bada ai deliri
vani e bugiardi.
Questa è una ragna, etc…

CASSIO
guardando il fazzoletto che avrà ritolto a Jago
Miracolo vago
dell'aspo e dell'ago
che in raggi tramuta
le fila d'un vel,
più bianco, più leve
che fiocco di neve,
che nube tessuta
dall'aure del ciel.

JAGO
Questa è una ragna
dove il tuo cuor…
… casca, si lagna,
s'impiglia e muor.
Troppo l'ammiri,
troppo la guardi;
bada ai deliri
vani e bugiardi.
Ah bada,
questa è una ragna
dove il tuo cuor
casca, si lagna,
s'impiglia e muor.

CASSIO
Miracolo vago…
Più bianco, più leve
che fiocco di neve,
che nube tessuta
dalla'aure del ciel.
Miracol, miracolo vago!

OTELLO
nascosto dietro la colonna e guardando di tratto in tratto il fazzoletto nelle mani di Cassio
(Tradimento, tradimento, tradimento,
la tua prova, la tua prova
spaventosa mostri al Sol)

CASSIO
Miracolo vago!

OTELLO
(Tradimento!)

JAGO
a Cassio
Troppo l'ammiri.

OTELLO
(Tradimento!)

JAGO
Bada! Bada!
Trombe interne in Do; ben lontano. Rispondono dal Castello
Quest'è il segnale che annuncia
l'approdo della trireme veneziana.
Trombe da altra parte
Ascolta.
Tutto il castel co'suoi squilli risponde.
Se qui non vuoi con Otello scontrarti,
fuggi.

CASSIO
Addio.

JAGO
Va.
Cassio esce velocemente dal fondo.


SCENA VI
Jago e Otello

OTELLO
avvicinandosi a Jago
Come la ucciderò?

JAGO
Vedeste ben com'egli ha riso?

OTELLO
Vidi.

JAGO
E il fazzoletto?

OTELLO
Tutto vidi.

CIPRIOTI
Coro interno
Evviva! Alla riva!

VOCI LONTANE
Allo sbarco!

OTELLO
È condannata.

TUTTI
Evviva!

OTELLO
Fa ch'io m'abbia un velen per questa notte.

TUTTI
Evviva il Leon di San Marco!

JAGO
Il tosco, no - Val meglio soffocarla,
là nel suo letto, là, dove ha peccato.

OTELLO
Questa giustizia tua mi pace.

JAGO
a mezza voce
A Cassio - Jago provvederà.

OTELLO
Jago, fin d'ora mio Capitano t'eleggo.

JAGO
Mio Duce, grazie vi rendo.
Ecco gli Ambasciatori.
Li accogliete. Ma ad evitar sospetti,
Desdemona si mostri a quei Messeri.

OTELLO
Si, qui l'adduci.

Jago esce dalla porta di sinistra; Otello s'avvia verso il fondo per ricevere gli Ambasciatori.


SCENA VII
Otello, Lodovico, Roderigo, l'Araldo. Dignitari della Repubblica Veneta. Gentiluomini e Dame. Soldati. Trombettieri dal fondo, poi Jago con Desdemona ed Emilia dalla sinistra.

TUTTI
Viva! Evviva!
Viva il Leon di San Marco.
Evviva, evviva! etc…

LODOVICO
tenendo una pergamena avvoltolata in mano
Il Doge ed il Senato
salutano l'eroe trionfatore
di Cipro. Io reco nelle vostre mani
il messaggio dogale.

OTELLO
prendendo il messaggio e baciando il suggello
Io bacio il segno della Sovrana Maestà.
poi lo spiega e legge

LODOVICO
avvicinandosi a Desdemona
Madonna,
v'abbia il ciel in sua guardia.

DESDEMONA
E il ciel v'ascolti.

EMILIA
a Desdemona, a parte
(Come sei mesta!)

DESDEMONA
ad Emilia, a parte
(Emilia, una gran nube
turba il senno d'Otello e il mio destino)

JAGO
a Lodovico
Messere, son lieto di vedervi.

LODOVICO
Si sarà formato un crocchio tra Desdemona, Lodovico e Jago
Jago, quali nuove?…ma in mezzo a voi
non trovo Cassio.

JAGO
Con lui crucciato è Otello.

DESDEMONA
Credo che in grazia tornerà.

OTELLO
sempre in atto di leggere. A Desdemona rapidamente
Ne siete certa?

DESDEMONA
Che dite?

LODOVICO
Ei legge, non vi parla.

JAGO
Forse che in grazia tornerà.

DESDEMONA
Jago, lo spero;
sai se un verace affetto io porti a Cassio…

OTELLO
sempre in atto di leggere, ma febbrilmente a Desdemona, sottovoce
Frenate dunque le labbra loquaci…

DESDEMONA
Perdonate, signor…

OTELLO
avventandosi contro Desdemona
Demonio, taci!

LODOVICO
arrestando il gesto d'Otello
Ferma!

TUTTI
Orrore! Orrore!

LODOVICO
La mente mia non osa
pensar ch'io vidi il vero.

OTELLO
all'Araldo, con accento imperioso
A me Cassio!

JAGO
ad Otello a bassa voce
(Che tenti?)
l'Araldo esce

OTELLO
a Jago sottovoce
(Guardala mentre ei giunge)

GENTILUOMINI
Ah! triste sposa!

LODOVICO
si avvicina a Jago e gli dice a parte
Quest'è dunque l'erore? quest'è il querriero
dai sublimi ardimenti?

JAGO
È quel ch'egli è.

LODOVICO
Palesa il tuo pensiero.

JAGO
Meglio è tener su ciò la lingua muta.


SCENA VIII
Cassio seguito dall'Araldo e detti

OTELLO
che avrà sempre fissato la porta
(Eccolo!
appare Cassio
è lui!
a Jago
nell'animo lo scruta)
ad alta voce a tutti
Messeri! Il Doge…
a parte a Desdemona
(ben tu fingi il pianto)
ad alta voce a tutti
…mi richiama a Venezia…

RODERIGO
(Infida sorte!)

OTELLO
…e in Cipro elegge
mio successor colui che stava accanto
al mio vessillo, Cassio.

JAGO
fieramente e sorpreso
(Inferno e morte!)

OTELLO
continuando e mostrando la pergamena
La parola Ducale è nostra legge.

CASSIO
inchinandosi ad Otello
Obbedirò.

OTELLO
rapidamente a Jago ed accennando a Cassio
(Vedi?… non par che esulti l'infame?)

JAGO
risponde a Otello
(No)

OTELLO
ancora ad alta voce a tutti
La ciurma e la coorte…
sottovoce a Desdemona
(Continua i tuoi singulti…)
a tutti
…e le navi e il castello
lascio in poter del nuovo Duce.

LODOVICO
additando Desdemona che s'avvicina supplichevole
Otello, per pietà la conforta o il cor le infrangi.

OTELLO
a Lodovico e Desdemona
Noi salperem domani.
afferra Desdemona furiosamente
a Desdemona
A terra!…e piangi!

Desdemona cade. Otello avrà, nel suo gesto terribile, gettata la pergamena al suolo, e Jago la raccoglie e legge di nascosto. Emilia e Lodovico sollevano pietosamente Desdemona.

DESDEMONA
A terra!…sì…nel livido
fango…percossa…io giacio…
piango…m'agghiaccia il brivido
dell'anima che muor.
E un dì sul mio sorriso
fioria la speme e il bacio,
ed or…l'angoscia in viso
e l'agonia nel cor.
Quel Sol sereno e vivido
che allieta il cielo e il mare
non può asciugar le amare
stille del mio dolor.

EMILIA
(Quell 'innocente un fremito
d'odio non ha né un gesto,
trattiene in petto il gemito
con doloroso fren.
La lagrima si frange
muta sul volto mesto;
no, chi per lei non piange
non ha pietade in sen)

CASSIO
(L'ora è fatal! un fulmine
sul mio cammin l'addita.
Già di mia sorte il culmine
s'offre all'inerte man
L'ebbra fortuna incalza
la fuga della vita.
Questa che al ciel m'innalza
è un'onda d'uragan)

RODERIGO
(Per me s'oscura il mondo,
s'annuvola il destin,
l'angiol soave e biondo
scompar dal mio cammin)

LODOVICO
(Egli la man funerea
scuote anelando d'ira,
essa la faccia eterea
volge piangendo al ciel.
Nel contemplar quel pianto
la carità sospira,
e un tenero compianto
stempra del core il gel)

DESDEMONA
E un dì sul mio sorriso
fioria la speme e il bacio,
ed or…l'angoscia in viso
e l'agonia nel cor.
A terra…nel fango…
percossa…io giacio…
m'agghiaccia il brivido
dell'anima che muor…

DAME
Pietà! Pietà! Pietà!
Ansia mortale, bieca,
ne ingombra, anime assorte in lungo orror.
Vista crudel!
Ei la colpi! Quel viso santo, pallido,
blando, si china e tace e piange e muor.
Piangon così nel ciel lor pianto gli angeli
quando perduto giace il peccator.

CAVALIERI
Mistero! Mistero! Mistero!
Quell'uomo nero è sepolcrale, e cieca
un'ombra è in lui di morte e di terror!
Strazia coll'ugna l'orrido
petto! Gli sguardi figge immoti al suol.
Poi sfida il ciel coll'atre pugna, l'ispido
aspetto ergendo ai dardi alti del Sol.

JAGO
avvicinandosi a Otello che si sarà accasciato su d'una sedia
(Una parola)

OTELLO
(E che?)

JAGO
(T'affretta! Rapido
slancia la tua vendetta! Il tempo vola).

OTELLO
(Ben parli).

JAGO
(È l'ira inutil ciancia. Scuotiti!
All'opra ergi tua mira! All'opra sola!
Io penso a Cassio. Ei le sue trame espia.
L'infame anima ria l'averno inghiotte!)

OTELLO
(Chi gliela svelle?)

JAGO
(Io).

OTELLO
(Tu?)

JAGO
(Giurai).

OTELLO
(Tal sia)

JAGO
(Tu avrai le sue novelle questa notte)
ironicamente a Roderigo
(I sogni tuoi saranno in mar domani
e tu sull'aspra terra).

RODERIGO
a Jago
(Ahi triste!)

JAGO
(Ahi stolto! stolto!
Se vuoi, tu puoi sperar; gli umani,
orsù! cimenti afferra, e m'odi).

RODERIGO
(T'ascolta).

JAGO
(Col primo albor salpa il vascello.
Or Cassio è il Duce.
Eppur se avvien che a questi
toccando la spada
accada
sventura - allor qui resta Otello).

RODERIGO
(Lugubre luce d'atro balen!)

JAGO
(Mano alla spada!
A notte folta io la sua traccia vigilo,
e il varco e l'ora scruto; il resto a te.
Sarò tuo scolta. A caccia! a caccia!
Cingiti l'arco!)

RODERIGO
(Sì! t'ho venduto onore e fe').

JAGO
a sé stesso
(Corri al miraggio! Il fragile tuo senno
ha già confuso un sogno menzogner.
Segui l'astuto ed agile mio cenno,
amante illuso, io seguo il mio pensier)

RODERIGO
a sé stesso
(Il dado è tratto! Impavido t'attendo,
ultima sorte, occulto mio destin.
Mi sprona amor, ma un avido, tremendo
astro di morte infesta il mio cammin)

OTELLO
ergendosi e rivolto alla folla, terribilmente
Fuggite!

TUTTI
Ciel!

OTELLO
slanciandosi contro la folla
Tutti fuggite Otello!

JAGO
a tutti
Lo assale una malìa
che d'ogni senso il priva.

OTELLO
con forza
Chi non si scosta è contro me rubello.
Desdemona sciogliendosi da Lodovico e accorrendo verso Otello.

LODOVICO
fa per trascinare lontano Desdemona
Mi segui.

CIPRIOTI
di dentro
Evviva!

DESDEMONA
Mio sposo!

OTELLO
terribile a Desdemona
Anima mia, ti maledico!

TUTTI
Orror!
Desdemona, fra Emilia e Lodovico, esce. Tutti escono inorriditi.


SCENA IX
Otello e Jago, soli

OTELLO
Fuggirmi io sol non so! Sangue
Ah! l'abbietto pensiero! "Ciò m'accora!"
Vederli insieme avvinti…
il fazzoletto! il fazzoletto! il fazzoletto!
Ah! Ah! Ah!
sviene
Fanfara interna

JAGO
(Il mio valen lavora)

CIPRIOTI
interno
Viva Otello!

JAGO
L'eco della vittoria…

CIPRIOTI
interno
Evviva, viva!

JAGO
…porge sua laude estrema.
osserva Otello disteso a terra tramortito

CIPRIOTI
interno
Evviva!

JAGO
Chi può vietar che questa fronte prema
Col mio tallone?

CIPRIOTI
interno e più vicino
Evviva! Evviva Otello!
Gloria al Leon di Venezia!

JAGO
ritto e con gesto d'orrendo trionfo, indicando il corpo inerte d'Otello
Ecco il Leone!

CIPRIOTI
Viva! Viva! Viva Otello!


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の下でライセンスされています。
@ 藤井宏行



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