<<第一幕>>

[Ouverture]

<第1場>

ロデリンダの邸宅、
ロデリンダは座って泣いているのが見える
あとからグリモアルド、護衛を連れたガリバルド
Minuetto

[N. 1 - Aria]

RODELINDA
私は愛する夫を亡くした
ただひとり孤独のうちに
私の苦しみはさらにつのるばかり

Recitativo

GRIMOALDO
王妃!

RODELINDA
グリモアルド、私の今の状態で
夫と国を奪い取った
あなたから王妃と呼ばれるのは屈辱だわ

GRIMOALDO
まさしく夫と国を取り戻してもらうため
私は来たのだ

RODELINDA
(座っていたところから立ち上がり)
どういうこと?

GRIMOALDO
あなたの夫、ベルタリドが生きていた間
ロデリンダ、あなたには私の情熱を隠していた
今や彼は死に、私の想いは許され
率直に私の心の炎を見せられるのだ

RODELINDA
なんですって?国と夫を私から
盗み取っただけでは十分ではなくて
さらに、私の名誉まで、不実にも、脅かそうというの?
だめ、グリモアルド、もうそんなお情けは拒否します。
私の名誉は守らせて、あなたは王座をつかめばいいわ

[N. 2 - Aria]

RODELINDA
運命の無慈悲な厳しさでは
私を卑しめることはできないでしょう
私を哀れんでくれていたなら
あなた、残酷な暴君が
私をなだめようとしても無駄だわ
たとえ私の足を縛り付けても
(退場)

<第2場>

グリモアルドとガリバルド

Recitativo

GRIMOALDO
公爵、こんな結構な軽蔑を見たことがあるか

GARIBALDO
あなたがこんなに苦しめられてるのを、陛下、
見たことがありませんな

GRIMOALDO
彼女を怒らせるのはまずいのだ。私の胸の内の平和を
エドゥイージェもロデリンダも乱すのだ
一人は怒りで、一人は愛で

GARIBALDO
厳しくすれば一人も、もう一方も鎮めることができますよ

GRIMOALDO
なに?

GARIBALDO
エドゥイージェの退屈な愛ははねつけなさい
そしてロデリンダにあなたを恐れさせ、
彼女に代わってあなたを愛させるのです

GRIMOALDO
そんなつもりはない

GARIBALDO
私の企てのとおりにさせてください、
すぐに彼女がしおらしくなるのを
見れるでしょう

GRIMOALDO
おい、エドゥイージェだ

GARIBALDO
とりあえず彼女に
私の言うとおりにしてみてください

<第3場>

エドゥイージェと前場の人々

EDUIGE
もはやあなたは王様ね、誇り高くなったわね
不実なグリモアルド

GRIMOALDO
私は王になってから
正しくあるために不実になったのだ
あなたに手を差し伸べたのに、あなたははねつけた。
今頃になってわたしに手を差し出されても、断る。
いまとなっては黙って耐えてもらおう
王座には私がより望む人と登りたいのだ

[N. 3 - Aria]

GRIMOALDO
私はかつてあなたを愛した、だがあなたは嫌がり
私の花嫁になるのを拒み
絶えずいやだといった
今や私は王なのだから
王座を分かち合いたくはない
私を侮辱したひととは.
(退場)

<第4場>

エドゥイージェとガリバルド

Recitativo

EDUIGE
私を愛してると言ってくれる?心は、剣はある?
いま、私への侮辱に、私の迷惑に
怒り、耐えてくれる?

GARIBALDO
姫様、すぐさま
あなたに急ぎ従い
悪者の首を切り落として復讐するなど・・
(去ろうとする)

EDUIGE
いや、やめて!待って。私の前で許しを
請わせるのよ、そして私は絶対に受けない

GARIBALDO
そんなことができるとお思いで?そうさせようと?

[N. 4 - Aria]

EDUIGE
そうするわよ、こう言ってやるの、「薄情者、
こんなにも恩知らずで、
嘘つきで偽りだらけの心は
どこかよそへ抱えていきなさい」
そしてあなたに向き直って
私はあなたに彼の目の前で言うの
「あなたこそ私が心から愛する人」
(退場)

<第5場>

ガリバルドひとり

Recitativo

GARIBALDO
エドゥィージェ、あんたは勘違いしてるよ
俺が愛するのはあんたの王冠なのさ。
俺があんたと結婚するのは単に
王座に昇るお膳立てが欲しいからなのさ

[N. 5 - Aria]

GARIBALDO
キューピッドの翼を使うのは
王の位に登るため
彼が心だけを魅了する間に
俺は隠された欺瞞で愛を満たす
俺にはどんなおもねる情熱も
岩のようなものだからさ
(退場)

<第6場>

ロンバルディアの王の墓地がある糸杉の森
その中に、最近建てられたベルタリドの墓がある

フン族の服を着たベルタリド、あとからウヌルフォ

[N. 6 - Sinfonia e Recitativo accompagnato]

BERTARIDO
豪華で空虚な死の場!偽りの嘆き
その嘆きは私の顔と名を再び残そうとし、
傲慢な征服者の
誇り高き才能にへつらう。
私は死んだという、
だが私の嘆きはそれは真実ではないと答える。
(墓碑銘を読む)
「ベルタリドは王であった。グリモアルドに敗れ逃げ落ち
フン族の地に眠る。
彼の魂に安らぎを、遺骸に平穏を」
私の遺骸に安らぎ?暴君の星よ!
ならば、私は生きているかぎり、
困難や苦悩と戦うということか?

[N. 7 - Aria]

BERTARIDO
どこにいるのか、愛する人よ?
来て、わが魂を慰めてくれ
私は苦痛に押しつぶされ
私の苛酷な悲しみは
おまえが側にいることだけがやわらげてくれる

Recitativo

BERTARIDO
だが、ここにウヌルフォが、おお、神よ!
(抱擁しようとして)
ああ、わが忠臣よ、
こうして抱擁させてくれ・・

UNULFO
(断りながら)
ああ、わが主君!運命が厳格にもあなたから
王位を奪ったとしても、この忠実なる臣下の
わが王への敬意は奪いません。
私の忠誠の誓いとして、まずあなたの手に
慎ましく接吻をすることをお許しください
(手に接吻する)
私の過去の信義と新たな服従を
ここに表明します

BERTARIDO
君のような真の友を不運のうちにも見いだせるなら
わが災難さえも祝福しよう
で、教えてくれ、わが妻ロデリンダは、どうしている?
そして息子は?

UNULFO
あなたが死んだと嘘の知らせに
怒れる運命はただ
二筋の涙の川をかの美しき眼より引き出すばかりです

BERTARIDO
おお神よ!伝えていないのか、
ウヌルフォ、私が生きているとは?

UNULFO
彼女が嘆くことで、私は計略がうまくいくようにしたいです。
あなたはまだ隠れていたほうがよろしいのです。

BERTARIDO
愛するひとよ、つらいだろうに!おや、あれはなんだ?
ウヌルフォ、わが妻と息子がやってくるぞ
友よ、抱擁させてくれ・・・

UNULFO
いけません!陛下、 愛のため将来を台無しにする
ことは欲しないでください。

BERTARIDO
ああ、せめて長い亡命の後なのだから、
この胸に妻を抱擁し、
息子にキスをさせてくれ

UNULFO
一瞬の喜びのために
永遠に失うことになってもいいのですか?

BERTARIDO
ああ、なんたる苦痛!

UNULFO
あきらめてください、わが王!

BERTARIDO
私に死ねというのか

UNULFO
いえ、しばしの間、隠れて耐えてください。
(墓の後ろへ隠れる)

<第7場>

ロデリンダ、フラヴィオの手をとりながら、
前場の二人は離れたところに

[N. 8 - Aria]

RODELINDA
影よ、木々よ、悲しき墓よ
おまえたちは私の胸に喜びを
もたらしてくれるだろうに
もし面影を思い起こさせてくれるように
その中に愛する人の遺骸が
収められているのならば

[N. 9 - Recitativo accompagnato]

RODELINDA
愛する人の幽霊は
この像のあたりを
たぶんさまよっているのでしょう
妻と息子の
忠実な涙を見て、ため息を聞いて・・

BERTARIDO
(もう耐えられない)

UNULFO
(愛はこらえて!)

RODELINDA
私たちのキスを受けて
(墓にキスをし、息子にもキスさせる)

BERTARIDO
(ええい、放せ)

UNULFO
(だめです、見守り、黙っていてください)

<第8場>

前場の人々と護衛を何人か連れたガリバルド

Recitativo

GARIBALDO
墓に役にも立たない無駄なキスなんかして、
ああロデリンダ様、だがまだそのキスで
国を取り戻すことはできますぞ

BERTARIDO
(ガリバルド、悪党め!)

UNULFO
(怒りを抑えて!)

RODELINDA
私の不幸にどういうつもり、酷い人、
こうもあつかましく私に話しかけるなんて?

GARIBALDO
グリモアルド様はあなたに対立せず
すぐ従うよう求めています。ああ、
彼と結婚し、あなたの運命をゆだねるのです
さもなくば・・

RODELINDA
さもなくば、死ねと?
私には怖れるものも望むものもありませんわ

GARIBALDO
怖れるものはないと?ではご子息を!
(彼女から子供を奪う)

BERTARIDO
(邪悪な奴!)

UNULFO
(抑えて)

GARIBALDO
ご子息を危険な目にさらせば、
誇りをおさえて、より分別をもってくれるのでは。
グリモアルド様はあなたの手にいま
あなたの運命をゆだねているのです
いますぐお考えになり
ご子息のための王座か、ご子息の死か、お選びください

RODELINDA
悪党、わかったわ、
これはあなたの企みなのね
さあ私に息子を返して
(子供は返される)
あなたの主人のもとへ戻り、言って
私は言うとおりにすると
彼と結婚して王座に登ると

BERTARIDO
(ひどい、ああ、死んでしまいそうだ)

UNULFO
(天よ、なんということだ!)

RODELINDA
でもあなたは、このことで恐怖に震えなさい、
卑怯な腹心、恥知らずの部下!
私の一撃であなたを裁いてやるわ、
私は王座に就く、でも悪党、あなたは死ぬのよ!

[N. 10 - Aria]

RODELINDA
そう、あなたは死ぬの、邪悪なあなたの頭が
もう私に用意されているわ
王座への踏み台として
新しい夫には
これ以上いい贈り物は
頼まないわ
(退場)

<第9場>

ベルタリドとウヌルフォは隠れている
ガリバルド、グリモアルドと護衛

Recitativo

GRIMOALDO
さて、公爵、おまえの働きで私の心からの望みに
何か慰めは見いだせたかな?

GARIBALDO
ええ、ロデリンダはあなたのものです

GRIMOALDO
本当か?

GARIBALDO
あなたは幸せに、でも陛下、私は死んでしまう

GRIMOALDO
死ぬ?なぜ?

GARIBALDO
彼女が王座に再び就けば、きっと
彼女のあらゆる怒りが私に投げつけられるのです

GRIMOALDO
恐れることはない、この私の栄光が
残酷な雷のような彼女の怒りから
強い盾となっておまえを守ってやる

[N. 11 - Aria]

GRIMOALDO
おまえのおかげで私が喜びに至るのならば
おまえは誰を、何を、
怖れることがある?
私がアストレアの剣を動かすのだ
私が命じるのだ
私が王なのだ
(ガリバルドと退場)

<第10場>

ベルタリドとウヌルフォ

Recitativo

BERTARIDO
ウヌルフォ、ああ、これが貞節なのか?私は生きていけるのか?
惨めな!これが信頼なのか?最初の脅迫で
最初の攻撃で、もう屈して言いなりになるとは

UNULFO
あなたが生きていると、陛下、知らせたほうがいいでしょう

BERTARIDO
だめ、だめだ

UNULFO
どうしたいのです?

BERTARIDO
だめだ、そうするなら彼女は貞節でいなくては
勇気は必要ない

UNULFO
ああ陛下、あなたに白状しますよ
私自身も呆然としていると
慰めをお望みなさい!とりあえず
私が大いに悲しみ
あなたのおおいな苦しみを
ただ慰めようとするままにさせてください。

[N. 12 - Aria]

UNULFO
運命の一撃は
不屈の強き魂には
つらいものだが、死ぬほどではない
だがそのあと愛が打撃を受けたなら
心が気高いほど
その傷は致命的になる
(退場)

<第11場>

ベルタリドひとり

[N. 13 - Recitativo accompagnato]

BERTARIDO
そうだ、不実な妻よ、
まだ私が死んだと思っていよ
新しい花婿に仕えよ
私にしていたように、木の葉のように軽くだがな
そして私が生きていると知ったその時、混乱するがいい

[N. 14 - Aria]

BERTARIDO
うろたえる様をみてやろう
私の死を前にして
こうも私を愚弄した、
不実な妻め
偽りの悲嘆で
動揺し、苦しみ、
私が死んでいれば私のために泣き、
私が生きていれば私を殺すのだ
ATTO PRIMO

[Ouverture]

Scena prima

Appartamenti di Rodelinda.
Si vede Rodelinda a sedere piangente;
e poi Grimoaldo, e Garibaldo con Guardie.
Minuetto

[N. 1 - Aria]

RODELINDA
Ho perduto il caro sposo,
e qui sola alle sventure
vie più cresce il mio penar.

Recitativo

GRIMOALDO
Regina!

RODELINDA
Grimoaldo, nel mio presente stato
ingiurioso m'è il nome di regina da te,
che m'involasti e regno e sposo.

GRIMOALDO
E sposo e regno appunto a renderti
vengh'io.

RODELINDA
(si leva da sedere)
Come?

GRIMOALDO
Fin tanto che visse Bertarido, il tuo consorte,
ti celai, Rodelinda, il foco mio;
or, che la di lui morte giustificò le mie speranze,
aperte vedi le fiamme mie.

RODELINDA
Che sento? A te non basta,
regno e sposo involarmi,
insidi ancora, perfido, la mia gloria?
No, Grimoaldo, io già rifiuto il dono;
lasciami la mia gloria, e tienti il trono.

[N. 2 - Aria]

RODELINDA
L'empio rigor del fato
vile non potrà farmi,
se misera mi fé.
E tu, crudo tiranno,
in van tenti placarmi,
se m'hai legato il piè.
(parte)

Scena seconda

Grimoaldo e Garibaldo.

Recitativo

GRIMOALDO
Duca, vedesti mai più bel disprezzo?

GARIBALDO
Io della tua non vidi, oh mio signore,
sofferenza maggiore.

GRIMOALDO
Temo irritarla; la pace del mio seno
Eduige combatte, e Rodelinda;
questa con l'odio e quella con l'amore.

GARIBALDO
L'una e l'altra domar puoi col rigore.

GRIMOALDO
Come?

GARIBALDO
Il noioso affetto disprezza d'Eduige;
e Rodelinda ti paventi e ti adori
a suo dispetto.

GRIMOALDO
Io non ho tanto core.

GARIBALDO
A me l'impresa ne lascia,
e in breve spera
di vederla men fiera.

GRIMOALDO
Ecco Eduige.

GARIBALDO
Da lei comincia intanto
a porre in opra il mio consiglio.

Scena terza

Eduige e detti.

EDUIGE
E tanto da che sei re, sei divenuto altero,
infido Grimoaldo?

GRIMOALDO
Da che son re,
son divenuto infido per esser giusto.
T'offersi la mia mano, e la sdegnasti;
m'offri adesso la destra,
e la rifiuto: ora soffrilo in pace!
Al trono io vo' chiamar, chi più mi piace.

[N. 3 - Aria]

GRIMOALDO
Io già t'amai, ritrosa,
sdegnasti esser mia sposa
sempre dicesti no.
Or ch'io son re, non voglio
compagna nel mio soglio,
aver chi mi sprezzò.
(parte)

Scena quarta

Eduige e Garibaldo.

Recitativo

EDUIGE
E tu dici d'amarmi? Hai core, hai brando,
e intanto odi, e sopporti i miei scherni,
i miei torti?

GARIBALDO
Signora, in questo istante
io volo ad ubbidirti,
e la vendetta col teschio del fellon…
(vuol partire)

EDUIGE
No, ferma! Aspetta: supplichevole in atto
a me davanti chieda il perdon, e non l'ottenga mai.

GARIBALDO
E pensi di poterlo: e lo farai?

[N. 4 - Aria]

EDUIGE
Lo farò, dirò spietato,
porta altrove un cor
sì ingrato
sì spergiuro e traditor.
Ed a te rivolta poi
ti dirò su gli occhi suoi:
tu sei 'l core del mio cor.
(parte)

Scena quinta

Garibaldo solo.

Recitativo

GARIBALDO
Eduige, t'inganni;
io della tua corona amante sono,
e sol con le tue nozze
cerco un pretesto per salire al trono.

[N. 5 - Aria]

GARIBALDO
Di Cupido impiego i vanni
per salire al regal soglio,
mentre ei solo alletta il cor.
Copro amor d'ascosti inganni
perché a me sarebbe scoglio
ogni affetto adulator.
(parte)

Scena sesta

Bosco di cipressi in cui si vedono i sepolcri de' re de' Longobardi, e tra essi ultimamente eretta l'urna di Bertarido.
Bertarido vestito all'ungara, e poi Unulfo.

[N. 6 - Sinfonia e Recitativo accompagnato]

BERTARIDO
Pompe vane di morte! Menzogne di dolor,
che riserbate il mio volto e 'l mio nome,
ed adulate del vincitor superbo
il genio altero:
voi dite, ch'io son morto;
ma risponde il mio duol, che non è vero.
(legge l'iscrizione)
«Bertarido fu re; da Grimoaldo vinto fuggì,
presso degli Unni giace.
Abbia l'alma riposo, e 'l cener pace.»
Pace al cener mio? Astri tiranni!
Dunque fin ch'avrò vita,
guerra avrò con gli stenti, e con gli affanni.

[N. 7 - Aria]

BERTARIDO
Dove sei, amato bene?
Vieni, l'alma a consolar!
Sono oppresso da' tormenti
ed i crudeli miei lamenti
sol con te posso bear.

Recitativo

BERTARIDO
Ma giunge Unulfo; oh dio!
(vuol abbracciarlo)
Deh! Mio fedel, consenti,
che queste braccia avventi…

UNULFO
(non lo permette)
Ah, mio signore! Se del fato il rigore a te
rapì lo scettro, a me non tolse quel rispetto,
che deve un suddito fedele al suo sovrano;
ferma e sol mi concedi, che pegno del mio ossequio
in questa mano un umil bacio imprima,
(gli bacia la mano)
e l'antica mia fede e 'l mio nuovo servaggio
in esso esprima.

BERTARIDO
Se un sì fedele amico trovo tra le sventure,
l'istesse mie sciagure io benedico.
Ma dimmi! La mia sposa Rodelinda, che fa?
Che fa il mio figlio?

UNULFO
Ciò che sorte sdegnosa non poté mai,
poté del suo bel ciglio trar due rivi di pianto
il falso avviso di tua morte.

BERTARIDO
Oh dio! Né le scopristi,
Unulfo, il viver mio?

UNULFO
Io vo' che 'l suo dolore accrediti l'inganno,
e a te conviene celarti ancora.

BERTARIDO
Amante cor, che pene! ma che veggio?
Unulfo, ecco la sposa e 'l figlio mio!
Lascia amico, ch'io stringa…

UNULFO
Oh dio! Signore, non voler ch'il tuo
amore tradisca la tua sorte.

BERTARIDO
Ah! Lascia almeno dopo sì lungo esiglio,
lascia, che a questo seno stringa la sposa,
e porga un bacio al figlio.

UNULFO
Per goderti un momento,
vuoi perderti per sempre?

BERTARIDO
Ah! Che tormento!

UNULFO
Ritirati mio re!

BERTARIDO
Tu vuoi, ch'io mora.

UNULFO
No, ti nascondi, e soffri un poco ancora.
(si ritirano dietro l'urna)

Scena settima

Rodelinda, che tiene per mano Flavio,
e detti in disparte.

[N. 8 - Aria]

RODELINDA
Ombre, piante, urne funeste!
voi sareste
le delizie del mio sen.
Se trovassi in voi raccolto,
come il volto
anco il cener del mio ben.

[N. 9 - Recitativo accompagnato]

RODELINDA
Ombra del mio bel sol,
che più d'intorno all'immagine sua
forse t'aggiri
della sposa e del figlio,
mira il pianto fedel, odi i sospiri…

BERTARIDO
Più resister non so.

UNULFO
Frena l'amore!

RODELINDA
Raccogli i nostri baci.
(bacia l'urna e la fa baciare al figlio)

BERTARIDO
Deh, lascia!

UNULFO
No, signor, osserva, e taci.

Scena ottava

Detti, e Garibaldo con parte delle Guardie.

Recitativo

GARIBALDO
Baci inutili e vani porgi alle tombe,
oh Rodelinda, e pure tu puoi con essi
ricomprarti il regno.

BERTARIDO
Garibaldo, il fellon!

UNULFO
Frena lo sdegno!

RODELINDA
Hai delle mie sventure, perfido,
tanto ardir favellarmi?

GARIBALDO
Grimoaldo ti chiede pronta obbedienza,
e non contrasto; oh stringi
con le sue nozze il crine alla tua sorte,
o ti prepara…

RODELINDA
A che? Forse la morte?
Non ho più che temer, n'è che sperare.

GARIBALDO
Non hai più che temer? Lascia quel figlio!
(le toglie il fanciullo)

BERTARIDO
Ah scellerato!…

UNULFO
Ferma!

GARIBALDO
E 'l suo periglio
ti renda men superba, e più prudente.
Grimoaldo consente di riporre
in tua mano or la tua sorte;
pensa ed in breve eleggi
o 'l trono pe 'l tuo figlio, o pur la morte.

RODELINDA
Perfido, sì t'intendo:
questo è sol tuo consiglio;
or via rendimi il figlio.
(si ripiglia il fanciullo)
Ritorna al tuo signor, dì,
ch'io mi rendo, e ch'io
con le sue nozze accetto il soglio.

BERTARIDO
(Misero, ohimè! Son morto.)

UNULFO
(Oh ciel, che sento!)

RODELINDA
Ma tu per lo spavento trema,
vil consiglier, ministro indegno!
Me delle colpe tue giudice avrai;
io regnerò fellon, ma tu morrai!

[N. 10 - Aria]

RODELINDA
Morrai sì, l'empia tua testa
già m'appresta
un gradin per gire il trono.
Che del mio sposo novello,
né più bel dono
so bramar.
(parte)

Scena nona

Bertarido e Unulfo, nascosti;
Garibaldo, Grimoaldo, e Guardie.

Recitativo

GRIMOALDO
E ben, duca, poss'io all'ardor del cor mio
sperar dall'opra tua qualche conforto?

GARIBALDO
Sì, Rodelinda è tua.

GRIMOALDO
Mi narri il vero?

GARIBALDO
Tu sei felice, ed io, signor, son morto.

GRIMOALDO
Morto? Perché?

GARIBALDO
S'ella racquista il regno, giurò,
tutto il suo sdegno scagliar contro di me.

GRIMOALDO
Scaccia il timore, che questo lauro mio
sarà in difesa tua, contro il più crudo fulmine
del suo sdegno, un forte scudo.

[N. 11 - Aria]

GRIMOALDO
Se per te giungo a godere,
puoi temer
di chi? di che?
Io d'Astrea do moto al brando,
io commando,
io son re.
(parte con Garibaldo)

Scena decima

Bertarido ed Unulfo.

Recitativo

BERTARIDO
Unulfo, oh dio! Quella è costanza? E vivo?
Misero! e quella è fede? Alle prime minacce,
al primo assalto ella si rende, e cede?

UNULFO
Converrà farle noto, signor, che vivo sei.

BERTARIDO
No, no.

UNULFO
Dunque vuoi tu?…

BERTARIDO
No, che costanza in lei è allor necessita,
non è virtù.

UNULFO
Ah signor, ti confesso
ch'io son fuor di me stesso:
spera conforto! E intanto lascia,
ch'io vada così mesto,
e solo a procurar conforto
al tuo gran duolo.

[N. 12 - Aria]

UNULFO
Sono i colpi della sorte
per un'alma invitta e forte
aspri, si, ma non mortali.
Ma se poi gli avventa amore,
quanto è più nobile il core,
più le piaghe son fatali.
(parte)

Scena undicesima

Bertarido solo.

[N. 13 - Recitativo accompagnato]

BERTARIDO
Sì, l'infida consorte,
mi creda estinto ancora;
porga al novello sposo la fé,
che a me serbò, lieve qual fronda,
e sappia allor ch'io vivo, e si confonda.

[N. 14 - Aria]

BERTARIDO
Confusa si miri
l'infida consorte,
che in faccia di morte
così mi deride.
Con finti sospiri
e s'agita, e s'ange,
e morto mi piange,
e vivo m'uccide.


Creative Commons License
To the extent possible under law,
TRASIMEDE has waived all copyright
and related or neighboring rights
to the Japanese text above.
This work is published from Japan.
最終更新:2024年02月23日 15:05