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目次

訳者より

  • オペラの解説は監修者のREIKO様におまかせして、個人的な感想をちょっとだけ書かせていただきます。
  • 監修者様もおっしゃってますが、ヘンデルのオペラの台本としては「ロデリンダ」は良く出来ているのだとおもいます。(次に訳そうとしている「アドメート」も、同じく夫婦愛の物語なのですが、こちらは突っ込みどころ満載の、やや出来の悪い台本のように両者を比べると思えてきます)
  • 暴君であるはずのグリモアルドの心の揺れ動くさまがうまく表現されていて、最後に改心し大団円となるところまでの持って行きかたが納得できるものとなっていて、ヘンデル先生も最後のコーロに明るく、輝かしい音楽をつけています。ここが明るい歌詞なのに薄暗い曲がついている前作の「タメルラーノ」と違うところですね(コーロの歌詞自体は、特に前半がよく似ているのですが)。
  • ただ、グリモアルドの弱気な面がですぎてて「それでもクーデターおこして王座を奪い取ったヒールなのかよっ」って突っ込みたくなります。第2幕第3場のロデリンダに結婚するなら息子を殺せと迫られる場面など、普通の王様でも「うむ、そのとおりだな」とか言ってあっさり子供を殺しちゃうんじゃないですか?(ま、それではベルタリドも捕まって殺され劇が終わっちゃいますけど)
  • 訳に用いたテキストは カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコのCD(DG) にほぼ準拠したものになっています。初演稿に1725年12月の再演時追加された「Vivi tiranno」を加えたものが現在の上演で採用されることが多いようですが(クリュザンダー版)、これにさらに同じく再演時の追加曲ロデリンダとベルタリドの二重唱「D'ogni crudel martir」を付け足しています。
  • 対訳完成してから、「ロデリンダ」へのアクセスがかなり多いのに驚いております。拙訳が少しでも鑑賞のお役に立てば幸いです。

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@ TRASIMEDE

監修者より

  • ヘンデルに限らず、バロックのオペラ・セリアの台本は一定のパターンや約束の上に成り立っているので、乱暴な表現をすれば「どれも似たようなもの」と言えます。しかし同じ「ラーメン」でも醤油・とんこつ・味噌など色々なスープがあり、具も千差万別なように、オペラ・セリアの台本も細かく見ていくとそれぞれに特徴があるものです。
  • 「ロデリンダ」のヒロインとヒーロー、ロデリンダ&ベルタリドは、本当に模範的な夫婦です。まるで道徳か修身(古い!)の教科書から抜け出てきたようですね。特にベルタリドの、王位の奪還よりまず妻子の安泰と彼らとの再会を切望する気持ち、望みがかなった後も家族へ感謝の言葉を忘れないくだり。オペラには珍しい?本当に良い夫・父ですが、これでいいんでしょうか?(笑)妻のロデリンダも真摯に生きる聡明な女性で、まあ理想的な夫婦の有り様を投影したのかもしれませんけど。
  • 独身男女が互いを熱烈崇拝、幾多の障害や苦難を乗り越え結ばれる話は、多少クサくても恋愛モノの王道として楽しめますが、夫婦の愛情物語は一つ間違えると嘘っぽいキレイ事になってしまい難しい。ギリシャ神話の夫婦愛物語「オルフェオとエウリディーチェ」(グルックのオペラにありますね)を完全にパロディ化したオッフェンバックの「天国と地獄」みたいな作品ができる理由も良く分かります。やはりというか何というか、結婚後は浮気や不倫を題材にした方が、真実味があるようです。(結婚前⇒「セビリアの理髪師」、結婚後⇒「フィガロの結婚」ですから!)
  • 悪役の二人は、大物のグリモアルドと小物のガリバルド、前者は最後に権力闘争に疲れ果て羊飼いのような暮らしを夢見るという、弱気な面を見せて命拾いをする一方、後者は上手く立ち回ってあわよくばおこぼれにあずかろう、好機があれば逃さないぞ───が仇になってしまいます。エドゥイージェはベルタリドの妹(したがってロデリンダの義妹)、グリモアルドの婚約者…と複雑な立ち位置にあり、ウヌルフォはベルタリドとグリモアルドの両方に通じていて、共に脇ながらストーリーの展開上重要な役割を果たします。
  • 全体に堅実な話運びで、そういう意味ではヘンデル・オペラの台本としては「良くできた」部類と言えます。しかしハチャメチャな部分がほとんどなく真面目一辺倒な点には、少し物足りない印象も持ちました。多少いい加減でぶっ飛んでいる方がバロック・オペラっぽい…などと思ってますので。
  • 「ロデリンダ」初演時は、容姿・演技がイマイチも美声と歌唱力でオペラ界のスターとなったソプラノ、クッツォーニがロデリンダを、名カストラートのセネジーノがベルタリドを歌い、シーズン中に14回の公演を数えました。その後も何度か再演され、当時から成功作だったと言ってよいでしょう。現在でもヘンデル・アリア集の定番人気曲がたくさん含まれます。終幕近くで歌われるベルタリド「Vivi, tiranno」やロデリンダ「Mio caro bene」も、ストーリーや状況がわかった上で聴くと、より印象深いはずです。ヘンデルの傑作オペラをどうぞお楽しみください。

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@ REIKO
Handel,George Frideric/Rodelinda








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