第1幕

(アイトラの宮殿の部屋。外に通じる出口は、後方の中央にではなく、右側にある。左側にテーブルがあり、二人分の食事がきちんと用意してある。王座のような椅子が二つ置かれている。中央の三脚椅子の上には‘全知の貝殻’がいる。右の壁側に玉座があり、アイトラが座っている。その前の低い腰掛に侍女がひとり座り、ハープを奏でている。外は夜。部屋は美しく灯りがともっている。)



アイトラ
(立ち上がり)
食事の用意はもうできて、
夜になってきているのに、
私の愛する人はどこにいるの?
あの人は私をひとりぼっちにした。
私はあの人が来ないかと、ずっと待っているのにー
私は悲しみにくれています、あなたは、どこ?
この若くて、不安でたまらない恋人を
ああ、こんなに長く
ひとりぼっちにしないで!
夜が深まってきています、
ポセイドンよ、あなたの恋人を
今日もまたひとりぼっちにしないで!
どこにいるの、ポセイドン、
(優しく)
どこにいるの?
(いらいらして)
いったいあの人はどこにいるの?

全知の貝殻
三羽の鳩が飛んでいます、
真珠のように輝いて
遥かかなたの海の上を。
鳩が貴女にポセイドンからの
挨拶を伝えます。
くうくう優しくささやいて
約束してくれます、
彼の愛を、
彼の誠を、
彼の憧れを、
いつも新たに!

アイトラ
この嘘つき!ある時は旅人、ある時はデルフォイのお告げ、今度は鳩!

全知の貝殻
彼の愛を、彼の誠を、
いつも新たに!

アイトラ
(激して)
回りくどい言い方をしないで答えて、ポセイドンはどこ?

全知の貝殻
(非常に厳かに)
エチオピアに!

アイトラ
(怒って)
エチオピアですって?

侍女
蓮汁の入った壜を取りに行ってきます。

アイトラ
(悲しそうに)
ああ、私は魔法使いなのに、もっと強い魔法使いにはまるで無力!

侍女
壜を取りに行ってきます!

アイトラ
いらない!

侍女
要ります!

アイトラ
いらない!

侍女
心が落ち着きます。

アイトラ
いらない!

侍女
要ります!

アイトラ
いらない!

侍女
お飲みになれば、
体じゅうの痛みがなくなります!

アイトラ
いらない!

侍女
そうすれば
心の中のご不満もおさまります!

アイトラ
いらない!

侍女
(穏やかに非常にはっきりと)
半ば忘れると
優しい思い出になります。
心の中に
神のようなあの方が
またおられるように感じられます。

(アイトラはテーブルに就く。無邪気な若い娘たちが爪先立ちで入って来て、彼女に仕える。)

アイトラ
薬で気を紛らわすのはイヤ、気分転換するわ!
仲間がほしい!
嵐を引き起こし、船を座礁させる力が、
いったい何のために私にはあるのかしら!

全知の貝殻
あの男が立ち上がります。眠っていないのは、甲板にいるあの男だけ。

侍女
(頭を振りながら)
“あの男が立ち上がります!”ですって。 貝殻さんは大勢の人が眠っている船を見ているのです。

全知の貝殻
その男は眠っている一人を起こしー

侍女
“眠っている一人を起こし”

全知の貝殻
その手に舵を渡しー

侍女
“その手に舵を渡し”

全知の貝殻
自分は船室に降りて行きます。

侍女
“自分は船室に降りて行きます。”

アイトラ
(食事を止めて)
誰のことを話しているの?

侍女
貝殻さんは大勢の人が眠っている船を見ているのです。

全知の貝殻
今、その男は船室にいます。眠っている女が体を動かします。その女は世界一の美女です!

アイトラ
なぜすぐに世界一の美女だと? 誰が決めるの?

全知の貝殻
男は身を屈め、彼女にキスしようとします!

アイトラ
美しい女なら、いいわ!

侍女
船の上の男は、自分の妻である眠れる美女に、キスしようとしています。

アイトラ
それで全部?

全知の貝殻
いいえ! 男が今、取りに行ったのはー

アイトラ
(あまり興味なさそうに)
男は何を取りに行ったの?

全知の貝殻
男は左手に布をつかみー

侍女
“布を”

全知の貝殻
それを女の顔の上に広げー

侍女
“女の顔の上に広げ”

全知の貝殻
それから右手に短剣を持ちー彼女を殺すつもりです。


侍女
彼は左手に布をつかみー

全知の貝殻
アイトラ様、助けてあげて! 男が妻を殺します!

侍女
アイトラ様、助けてあげて、船の男が妻を殺します!


アイトラ
(跳びあがって)
どうしろって? 私に何をしろって?
あの人たちはいったい誰なの?

全知の貝殻
ヘレナです。トロイアのヘレナ。そして男はメネラス。
早く!男が忍び寄る。
布で彼女の顔を覆えば、彼女はお終いです。

侍女
早く! 男が忍び寄る。もうすぐ彼女はお終いです!

アイトラ
嵐よ、荒れ狂え! 稲妻のごとく飛べ! あの船めがけて! 何が見える?

全知の貝殻
嵐が船を捕えた! 船を捕えた! 船を捕えた!
帆が裂ける! 眠っている者たちは上へ下へよろめく。
ああ、難破する。

侍女
難破する!

アイトラ
そしてあの女は? あの男は?
男は、あの悪魔は女を殺したの?

全知の貝殻
二人は泳いでいる。あそこー男が女を抱えて。海に静まるようお命じを。二人とも助けてあげて!

アイトラ
誰が誰を抱えているって? 波よ、静まれ!

全知の貝殻
メネラスが腕にヘレナを抱えています!
砕け散る波が彼に場所をあけ、彼は懸命に陸に向かいます。


アイトラ
嵐よ、私の命令に従え! 静かに!
ーあの人達に道を示すように、松明を。
(侍女が松明を持って出て行く。嵐はすっかりおさまる。)

本当にヘレナなの? あの有名なヘレナ? それでトロイアは陥落した!その彼女をここで私が迎える?私の館で?彼女と話をする?トロイアのヘレナと!世界で一番有名で、一番危険で、一番すばらしい女と。

私たちが今見たのは、
私たちが夢に見ながら憧れていたもの。
それが夜間に、晴れがましくも、
思いがけず私が家に来る!

(アイトラは右側の隣の小部屋へゆっくり行く。が、観客からはまだ見える。真ん中の部屋は一瞬、誰もいなくなる。それから侍女が、手前を灯りで照らしながらやって来る。侍女の後には軽く武装した美しい男が続く。男は曲がった短剣を口にくわえ、手で彼の後ろのとても美しい女を、連れているというより引きずっている。女の豊かな金髪が乱れている。侍女は姿を消す。ヘレナは鏡を見て、そちらに進み、遠慮なくその髪をまとめ上げる。メネラスは、まるで暗闇から明るい所に、死の危険から逃れて美しく照らされた部屋に来た人間のように当惑して、あたりを見回す。それから、もはや歯の間ではなく、手に持っているナイフを、三脚椅子の上に、貝殻の隣に置く。)





メネラス
ここはどこだ? どういう家だ?

ヘレナ
(すぐに状況に対応する。)
暖炉の火が燃えている。 食事の用意がしてあるわ。
主人は私と一緒に座って、食事をしないのかしら?

メネラス
(小声で不安げに)
神々は私に何を用意したのだ?

ヘレナ
部屋は美しく輝いている。王座が二つ。
王様と王妃様がここで待たれていたのです。
座りましょう!

メネラス
(独白)
私達二人がともに食事をすることはもうないだろう。

ヘレナ
夫と妻は、食事も寝床も共にする、
ー私はそう教えられたわ。

メネラス
お前の寝床は船室の中、
私の寝床はその上の星空の下、
10日間ずっと。

ヘレナ
(微笑みながら)
でもあなたは今夜それに耐えられなかった。
あなたは足音をひそめて降りて来てー

メネラス
(驚いて)
眠っていなかったのか?

ヘレナ
(情熱的に)
私が、あなたを眠らせなかったのではないの?

メネラス
(辛そうに)
お前のせいだ!
(傍白)
嵐がなかったら、私は彼女に何をしたか、
彼女はそれに気づいているのか?
それとも彼女は全く無邪気なのか?
(彼は彼女から離れる。)

アイトラ
気味の悪い男!
美しいものを目にして
あんな風に人に頼ませるなんて!

ヘレナ
どこへ行くの?
また私から離れて行くの?
あなた、でも何の役にも立たないわ。

アイトラ
理解できないわ!

ヘレナ
あなたは運命づけられているのよ、
私を見捨てることがないように。
そして私も定められている、
あなたの腕に
戻ることが。
そしてその通りになったわ!
お願いだから、言って、
この何年間のうちに一時間だって
あなたの心が私から
離れたことがあったかしら?
(メネラスは下を向く。)
黙っているのね。分かった?

ネメラス
(苦しそうに)
ヘレナ!

ヘレナ
(愛に満ちて)
メネラス!
(彼女は彼の方に進み、彼は慄くように下がる。ヘレナはテーブルに近寄る。華奢な、少女のような妖精が、テーブルの後ろにつま先立ちで現われ、壺から浅い杯に飲み物を入れて、ヘレナに差し出す。)


ヘレナ
(杯を受け取り、それを手にしてメネラスの方に進む。)
あの夜、たった一度の純潔だった夜、
私たちを永遠にひとつにした、あの夜にかけて、
そしてあの恐ろしい幾つもの夜、
あなたが天幕の中で私に身を焦がした、あの幾夜にかけて、
またあの炎の夜、あなたは私を引き寄せながら
私にキスするのを固く拒んだ、あの炎の夜にかけて、
そして遂に今夜、やっとあなたが来てくれて、
唐突に優しくあらゆる恐怖から私を連れ出してくれた、
今夜にかけて、私をあなたに新たに与えてくれた、
今夜にかけて、ここから飲んで、私が口をつけたところから!
(彼女は杯の縁に口をつけ、それからメネラスに渡す。)


メネラス
(陰鬱に)
これよりも
もっと甘いグラスだった、
もっと見事なグラスだった、
パリスが飲んだのは。
パリスが死んだ後は
彼の兄弟の多くも飲んだ。
(非常に苦々しく)
お前は比類なき義妹だった。

ヘレナ
でもあなたが一番の幸せ者、
だって彼らは皆死にーそしてあなたは私の夫!
さあ 私が噛んで
跡をつけた
イチジクをとって、
お楽しみを!
(小さな娘が果物を渡して、踊るように去る。)


メネラス
(残酷に苦々しく)
余りに多くの人が味わった、ヘレナ、
お前が差し出した、
立派な果物を!

ヘレナ
でも誰かからお聞きになりまして、
それにもう飽きたと?

メネラス
今夜
私はお前のもとに行った、
そこで、眠っているお前を
殺すために!

ヘレナ
(微笑みながら魅惑的に)
何故ならあなたはそのやり方だけを信じ
他のやり方で私の最後の秘密を
受け入れようとは思わないから。
そうしてあなたは
死に際でしかめた私の顔を
魅力的で可愛いと認めるおつもりなの?
ああ、あなた、限りなく愛するあなた!

メネラス
(曲がった短剣を掴み、彼女の目の前に持っていく。)

この曲がった武器を知っているか?

ヘレナ
(とても落ち着いて)
パリスがあなたの前に横たわって
命乞いをした時に、
あなたは彼から
その曲がった短剣を奪い取ったー
その短剣ならよく知っていますー
(堰を切ったように)
そしてそのご自分の手にした武器で
あなたは彼の喉を生きたまま掻き切った!
(穏やかに)
パリスがあなたの刀で死んだ時、
あの日あなたには再び分かった、
あなたが私のものだということを、
そして私はー私は今あなたのものです!

メネラス
(実行を固く決意して)
ヘレナ! 最後に私の話を聴いてくれ!
いいか、女は誰かのものだー
私は私の娘をそう育てるつもりだー

ヘレナ
(動揺せず)
あなたの娘ですって? 私の娘だとも思うけれど! 

メネラス
(惑わされず)
私は娘をそう育てるつもりだ
娘が母親のことを
恥ずかしく思わなくていいように!
死んだ女に赤面することはないから。

ヘレナ
(無敵の力で)
メネラス、最後に私の話を聴いてね!
ひとりの女はひとりの男のものというなら、
私はあなたのもの!
あなたを選んだのはー私
勇気があって、美しい
30人の求婚者の中から!

ヘレナ
私の顔をよく見てー
過去のことはすべて忘れてー
すべて、このこと以外はすべて
私があなたのものということ以外は!

メネラス
私は一番の勇士ではなかった
二番でもなかったー

ヘレナ
いやな夢は忘れなさい、
妻のもとで目を覚まして!

メネラス
お前はなぜ私を選んだのだ
この苦しみに?
私は夢でトロイアを焼き払ったのか?

ヘレナ
過去のことは忘れて、もう一度私にキスして!

メネラス
(独白)
決して子供に会わせるものか!

ヘレナ
腕を組んで故郷に連れて帰って!

メネラス
天上の神々よ、私を汚れからお守りください!

ヘレナ
地下の闇の世界の霊たちよ、この女をお助けください!

メネラス
なすべきことを私ができますように、お助けください!

ヘレナ
地よ、夜よ、
月よ、海よ、
今こそ私をお助けください!

メネラス
地よ、夜よ、
月よ、海よ、
消え去れ!

ヘレナ・メネラス
地よ、夜よ、
月よ、海よ、

メネラス
なすべきことを私ができますように、
お助けください!
天上の神々よ、
私を汚れからお守りください!
なすべきことを私ができますように、
お助けください!

ヘレナ
地下の闇の世界の霊たちよ、
この女をお助けください!
妻のもとで目を覚まして!
あなたと腕を組んで故郷に連れて帰って!

ヘレナ・メネラス
地よ、夜よ、
月よ、海よ、

ヘレナ
今こそ私をお助けください!

メネラス
消え去れ!

(灯りが暗くなり、月だけが外から差し込んでくる。一条の光がヘレナの顔を照らす。メネラスは短剣を、ヘレナの喉に向けて振りかざすが、ヘレナの美しさに魅了されたかのように止まる。武器を持った彼の腕が下がる。)


アイトラ
(呪文を唱えて呼びかけながら)
真っ白い顔に、緑の目の
お前たち、
ずるそうに様子をうかがいながら、
ブツブツ言いながら仮面をかぶっている。
生きているものをものほしげに
自分たちに引き寄せる、
お前たち、夜の精よ。
この家の中に
格好の男がいる。
その乱暴者を、
厄介払いしておくれ!
(アイトラの前にひとつ、またひとつと妖精が、あっという間に現れ、彼女の命令を受け取って、すばやく姿を消す。)

戦場のような騒音を立てて
奴の頭に襲いかかれ、
奴を大いに弄べ!
手に剣を持って、
20本の木まで
奴を突進させろ。
奴を引き回し、振り回せ!
目くばせして、おしゃべりしろ!
奴を引き回し、振り回せ!
わめきたて、誘い掛けろ、
ぺちゃくちゃしゃべり、いきり立て、
怒鳴りまくり、がなりたてよ!
奴をやっつけろ! けしかけろ!
行け、行け、行け!

(館の後ろの壁が透けて、妖精たちが騒ぎ立てるのが見える。その中の一部は戦士の格好をし、兜を被り、盾と槍を振り回している。)


ヘレナ
ためらうことなく
いっそ私を殺して!

メネラス
こう身動きしながらもなお
なんと愛らしい嘆きよ、
そのかわいい喉が
鋼に向かって
切望するかのように伸びている!
(彼はもう一度跳びかかり、もう一度立ち止まったままだ。)

ヘレナ
私に短剣を!
私に、あなた!

妖精たち
(一部は見えない)
戦場のような騒音を立てて
奴の頭に襲いかかれ!

メネラス
私はどうなったのだ?

妖精たち
怒鳴りまくり、がなりたてよ!

メネラス
聞こえるのは何だ?

妖精たち
パリスがここに!
戦場のような騒音を立てて
奴の頭に襲いかかれ!
彼をしっかり捕まえろ。

メネラス
誰が呼ぶのだ? 何という武器?

妖精たち
パリスがここに! ここにパリスがいる!

メネラス
パリスがここに?

ヘレナ
(せかして)
あなたの心が望むことを
さあ私に早くして!

メネラス
(困惑して)
短剣を前にしてもお前はそんな風なのか?
短剣が首にささるというのに
優しげに?

妖精たち
パリス!

メネラス
パリス?

妖精たち
ここにパリスがいる!

メネラス
ここにパリスがいる?
戦場の叫び声が聞こえる!
死者たちがうろつき、叫ぶ
もう一度うち殺されたいのか?

妖精たち
(すぐ近くで)
ヘレナをもう一度手に入れたい!

メネラス
ここにメネラスがいる
お前の死神だ!
私の前に立て、亡霊よ!
(彼は戸外へ突進する。)

妖精たち
ハハハハハハハ、ハハハハ!
パリスがここに!
ハハハハハハハ、ハハハハ!
(姿を消しながら)
パリスがここに!
ハハハハハハハ、ハハハハ!

(ヘレナはすっかり疲れてアイトラの玉座にふらふらと歩き、座るというより倒れ込む。アイトラが進み出る。ヘレナはそれを見て立とうとする。)


アイトラ
そのままで!無理しないで!
(彼女は低い肘掛椅子に座る。)

ヘレナ
貴女は誰? ここは誰の館?

アイトラ
貴女がいるのはポセイドンの館、ヘレナ、貴女はお客様よ!
でも時間を一刻も無駄にしてはいけない!
私が貴女を助けてあげる、私はお友達よ!
すぐにあの恐ろしい男が戻って来るわ。
ああ、あの男、大嫌い!

ヘレナ
(立ち上がり、あたりの様子を見ながら)
ああ、私はどれほどあの人を愛しているか!

全知の貝殻
(笑う)
メネラス!彼は気違いのように濃い霧を追っています、ヘレナだと思って!

ヘレナ
トロイアはなくなったー今、私は彼のもの!

妖精たち
ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ!
もう一度彼をけしかけろ!
同じ所をぐるぐる回らせろ!
ヘレナはここ! パリスはそこ!
ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ!

アイトラ
貴女はずぶ濡れになって、
乾かしたいんでしょう、
火が要るかしら?
私の目の力で
乾かしてあげる!

ヘレナ
(アイトラを微笑みながら見つめて)
なんて優しい暖かさが私の体にしみこむこと!

アイトラ
愛らしいほっぺが
海の塩で
こんなに醜くなっている!
(彼女はヘレナの頬を撫でる。)

ヘレナ
貴女の手のやさしいこと!

アイトラ
髪に艶がないわ!
髪が貴女を輝かせるためには
クリームとオイルが要るわ、
そう思うでしょう?

(彼女はヘレナの髪を軽く撫でる。)

ヘレナ
(アイトラの合図で、若い娘たちが持ってきた鏡の前で)

何て私はキラキラしているの!

アイトラ
(うっとりして)
この上なく美しい!

ヘレナ
最高! 私をどうしたの?

アイトラ
元の華麗な姿に戻ったのよ。

ヘレナ
(もう一度、鏡の中の自分の姿に見とれて)

私をどうしたの?
まるでメネラスが私を
花嫁の寝室に運んだ時みたい。
私はこんなに若くて死ぬ運命なの?

アイトラ
(杯を持って)
死なないわよ! 生きるの! 生きるの!
さあ早く、飲んで!

ヘレナ
(杯を受け取って)
貴女は誰?

侍女
(小声で、ささやく)
半ば忘れると
優しい思い出になります。

ヘレナ
この飲み物は何?

侍女
(小声で)
貴女様はご自身の中に感じるでしょう
かつての無邪気な生活が
また始まるのをー

ヘレナ
(小声で、独り言)
いきなり私に何が起こったの?
私の不安はどこに消えたのかしら?

侍女
貴女様がお感じになる通りに
今から貴女様はなるのです!

アイトラ
貴女の目から夜が消えたように!

ヘレナ
貴女は誰?

アイトラ
貴女のとるに足らない友達のアイトラ!

ヘレナ
魔法使いさんね!

アイトラ
絶世の美女!
(二人は互いに手をとる。)

アイトラ・ヘレナ
戦士より強く、王より豊かな
信頼しあう、二人の女!

ヘレナ
(もう一度鏡の前に進み、嬉々として振り返る。)

この姿を見て、誰がヘレナを殺すかしら?
(アイトラは感嘆して彼女を見ている。)
何て全てが簡単に起こること!

アイトラ
その通りです! 飲んで! 心配事は忘れて!
(彼女はまた杯を渡す。)

ヘレナ
(それを飲んで、子供のように楽しげに)
メネラス! いったい何故私を殺そうとするの?
(ねぼけたようによろめき、少女達がかたまって彼女を支える。)
寝るわ!ー眠くなっちゃたー私の隣で寝るでしょう、あなた?


アイトラ
彼女を救うために、私はどうしたらいいの?
貝殻さん、彼はどこにいるの?

全知の貝殻
すぐ近くに!

ヘレナ
聞こえたわーもう半分寝てるけどー
(子守唄のように)
私のすぐ近くで
無邪気な幸福が
もう浮かんでいる!
気をつけて、私は気を失ってしまいそう!
いいえ、そのままで、
もう意識が戻ってきた!
(彼女は少女達に支えられて、目を閉じる。)

侍女
(ドアから外の様子をうかがいながら)
あの男の前に霧がかかっています!
こっちへ来ます! この館に向かって!
あの男が剣を持って後ろから!
やって来ます!

妖精たち
ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ!
奴を大いに弄べ!
ハ、ハ、ハ、ハ!
同じ所をぐるぐる回らせろ!

アイトラ
彼女を私のベッドに寝かせて!そして寝ている間に私の一番きれいな衣装に着替えさせて!あのブルーの!さあ!みんな、さあ!(妖精達はヘレナを連れて左の部屋に動いて行く。メネラスは手に短剣を持ち、後を追っているかのように部屋に突進してくる。アイトラは飛び退き、カーテンの陰に身を隠して叫ぶ。)
あっ!

妖精たち
あっ!

メネラス
(取り乱して)
白い衣装にー乱れ髪ー
なのに前より美しい
あの時彼女は怖くて逃げ出したーそして美しい二つの腕を
あのいまいましい姿に、絡めた!
それは月明かりの下でパリスのように見えた。
私はあの二人にやはり一撃を振ったのだ!
私は呪われた男だ!
私は子供にも二度と会えないー
おお 父も母もいない孤児(みなしご)よ!

アイトラ
(進み出て)
スパルタの王よ、あなたは私の客人です!

メネラス
(すっかり取り乱し、血がついていると思って、短剣を急いでカーテンの後ろに隠そうとする。重苦しく独り言)

見知らぬ女ー恐怖の島
人殺しの館ー陰鬱な運命!

アイトラ
(侍女達に小声で)
蓮汁の壜を! この人には必要だわ。残酷な災いをすぐに忘れるために。

(侍女達はコップと壺を持ってきて、コップに注ぎ入れ、その飲物に壜から数滴垂らす。アイトラはメネラスに、座るように目くばせする。)

メネラス
平和な客人として貴女の館でここに座れと?では貴女は、
貴女の館の敷居をまたいだのが誰か、ご存じないのか?

アイトラ
(もう一度目くばせし、メネラスは腰を下ろす。)
小さな声で! 絶世の美女の愛らしいまどろみを邪魔しないように。
奥でお休みです、
長旅でお疲れになって!

メネラス
誰が!

アイトラ
貴方の奥方が。

メネラス
誰のことを言っているのだ?

アイトラ
ヘレナに決まってるでしょう! 他に誰が?

メネラス
ヘレナが眠っているだって?
(彼は跳び上がる。)

アイトラ
奥の私のベッドで!

ネメラス
(独白)
心が引き裂かれる!
精神が錯乱する!
貴女の放った矢の
レルナ(ギリシアのレルナ沼に住む七頭蛇)の毒が
体じゅうの血管に痛みを与える!
ああ ほんの何時間か
ほんの一瞬
その矢の先を
引き戻してくれ!
私にもう一度自分自身を
取り戻させてくれ
引き裂かれる前の
男としての幸せ!
神々よ、もう一度
もう一度自分自身を
哀れな私に
取り戻させてくれ!

アイトラ
(ためらいがちに言葉をはさんで)
メネラスーあの日のことを覚えていますか、
3×3の9年前に、貴方は彼女を
ほったらかしにしてー狩りに行ったことを?

メネラス
(彼女の言うことがよく分かり、腹を立て、暗い表情で)
貴女と言う人は! パリスとあの日のことは言わないでくれ!

アイトラ
お聞きなさい! 魔法にかけられたあの日から
貴方は一度もその目で奥方を見ていません!
(メネラスは不意に両手を頭に上げる。)

アイトラ
(彼女も立ち上がり、メネラスのすぐ前に進む。)
気がつきなさい! あの若者があつかましくも大胆に
貴方の奥方に手を伸ばした時ー
神々は密かに貴方のことを気にかけていたのですー

メネラス
気をつけろ、私が貴女に刑罰を加えないように!

アイトラ
貴方の目つきはぞっとするわ、王様!
このコップからお飲みなさい、
私と一緒に飲みましょう!
(二人とも飲むが、アイトラはふりをするだけ。)
神々は密かに貴方のことを気にかけていたのです。
神々が彼の腕に抱かせたのは
幻影、おぼろげな亡霊、
神々はそうやって人間の男達をからかうのです!

妖精たち
(目に見えない)
幻影、おぼろげな亡霊、
神々はそうやって人間の男達をからかう。
そう、そう、そう、そう!

アイトラ
その間、貴方の奥方を、あの無垢の美女を、
人里離れた場所に隠しました。
貴方から、世間から離れた所に!

メネレス
いかなる場所に? 口に出す前に
言葉には気をつけろ!
(いっそう性急に)
いかなる場所に?

アイトラ
アトラス山の麓にお城があります、
私の父がそこにいます。
強大な権力を持ち、恐れられている王です!
三人の娘がその城で成長しました、
三人とも魔法が使えます。
誇り高きサロメ、
美しいモルガーナ
そして若きアイトラ!

メネラス
用心しろ、女よ!

アイトラ
私たちの館に貴方の奥方が連れて来られたのです!

メネラス
用心しろ、女よ!

アイトラ
貴方の腕に抱かれていると、思い込んで、
無邪気にまどろんで、
彼女は何年もその城に
私たちの所にいたのです。
その間、王座にいたのは
幻影です。
幻影が、プリアムスの娘たちの中の最高位となって
彼の立派な息子たちと情交を交わし
毎日毎日、世界の炎上を
英雄たちの死を楽しんでいたのです!

メネラス
ここで私の脅しに恐れなかったのはそれだというのか?

アイトラ
幻影です!

妖精たち
幻影!

アイトラ
スズメバチです!

妖精たち
スズメバチ!幻影!亡霊!

メネラス
ここに彼女は立っていた
えもいわれぬ愛らしさで!

アイトラ
幻影です!

メネラス
幻影だって!

アイトラ
亡霊です!

メネラス
恐ろしい女だ!
貴女の言葉は恐ろしい、
そしてあらゆるトロイアの武器より強い!
貴女の微笑む口もとから出る
小刻みに震える息で、
貴女は私から彼女を完全に奪ってしまう!
ああ、二度と彼女を見られないなんて、
私はなんて不幸な男だ!

アイトラ
(小声で)
もし私が今、貴方の腕に彼女を抱かせたら、
貴方が彼女を失った
3×3の9年前に1年足して10年後に、
あのすばらしい聖女を、
あの永遠の処女を!

メネラス
もう一度彼女に会えるのか?

アイトラ
彼女に会えます、
この目で!

メネラス
つまりあれは本当なのか、寂しい島の
洞窟に魔女たちが住んでいて、
そこにやって来た者には、
死んだ者の姿を見せてくれる!

アイトラ
彼女に会えます!
準備はよろしいですか?

メネラス
(ひどく狼狽して)
私は何を見るのだろうか!
不幸な男よ!

アイトラ
何を怖気づいているのですか?
準備はよろしいですね!

メネラス
恐ろしい時間だ!

アイトラ
準備はよろしいですね!

メネラス
死者の国からー

アイトラ
準備はよろしいですね!

メネラス
ぞっとする知らせ!

アイトラ
準備はよろしいですね!

メネラス
銅鑼の音が
鈍く響くのが聞こえる。
夜の霊たちが
死者たちを連れてくる!

アイトラ
下で何が聴こえますか?
何かが貴方に新たに優しく魔法をかけるとでも?
ご覧なさい、神々が貴方に用意してくれたものを!

(彼女は目で合図する。部屋は暗くなり、左の部屋からだけ光が差し込む。カーテンが上り、大きなベッドの上で、光沢のあるブルーの衣装を着て、愛らしく眠り込んでいるヘレナの姿が見えるようになる。彼女は目を開ける。)


妖精たち
(半数で)
ああ、天使だ、
薄暗い中で動き回って、
奸策を弄する、哀れな我々妖精には
まぶしすぎる!

妖精たち
(残りの半数)
ヒヒヒヒ、ヒヒヒヒ。

アイトラ
(妖精たちに)
お前たち、夜のろくでなしは
お黙りなさい!
女主人の足元にひれ伏しなさい!

(ヘレナはゆっくりベッドから起き上がり、輝くばかりの美しさで、眠りから覚める。)

メネラス
(目を向ける勇気がなく)
私は彼女を城に置き去りにして、
二度と思い出すことさえしなかった、
彼女は処女で、女王で、妻で、恋人だった!
彼方から明ける昼が、私の夜を明るくする!

(ヘレナはベッドから降り、魅力的に驚いて周りを見回す。メネラスの横に立っていたアイトラは、音も立てずにヘレナに近寄る。彼女はメネラスに話すと見せかけて、実は彼女はヘレナに囁きかけている。)


アイトラ
アトラス山の麓に
お城があります、
彼女はそこで眠っていましたー
その間、王座にいたのは
幻影です。
スズメバチが
彼女と同じ姿になって
プリアムスの城で
娘たちの中で
最高位に座っていましたー
三人の姉妹がヘレナの眠りを守っていました。
(その間にヘレナは完全にベッドから降り、メネラスの方に行くように見えるが、はにかみ、目を伏せ、足が鎖に繋がれているかのようだ。二人に向かって)

神々は選ばれた子供たちに思いがけないことをすることがあります!

メネラス
(震えながら)
彼女のことはずっと考えまいとしていた!

ヘレナ
(小声で、目を伏せて)
私は今でも以前のように望まれていまして?

アイトラ
(勝ち誇り、メネラスに向かって声をおさえて)
伏目がちのあの眼差しをご覧なさい!
あの男に代償を払わせた
燃えるような瞳はどこ?
正直に彼女の虜になりなさい!

妖精たち
おお 美女の中の美女ー
(高らかに嘲りながら)
それほど安易にお前は
神々と和解するのか?

メネラス
何をしろと? 奴らは
私の心を粉々に引き裂く!
私をうっとりとさせ、
私を喜ばせ、
何をしろと? 奴らは私の心を二つに引き裂く!

アイトラ
(彼を彼女のほうに連れて行きながら)
聖女様です!

メネラス
何をしろと?

ヘレナ
(心からはにかんで)
あなたのものです!

メネラス
(痛々しげに)
何をしろと?

妖精たち
(嘲りながら)
おお 美女の中の美女ー

アイトラ
(せかして)
受け入れなさい!

メネラス
(胸苦しげに)
何をしろと?

妖精たち
ヒ ヒ ヒ ヒ
ヒ ヒ ヒ ヒ

ヘレナ
(後ずさりして)
私はどうしたらいいの?

アイトラ
ためらわないで!

メネラス
何を言えと?

アイトラ
私たちは心を引き裂いたりしません!

ヘレナ
(心配そうに)
私は何て言えば?

メネラス
奴らは私の心を二つに引き裂く!

ヘレナ
彼の心を二つに引き裂く!

妖精たち
美女の中の美女ー
それほど安易にお前は
神々と和解するのか?
ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ
ヒ ヒ ヒ ヒ

ヘレナ
(握っているアイトラの手を放して、脇に行って)

あの人に構わないで!あの人は私を望んでいません!

妖精たち
ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ
ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ

メネラス
お前は誰だ、永遠に若き女神のような
そして私の妻に似た、生きもの?

ヘレナ
やめて! あの人は私を蔑んでいます。
(勝利の気持を隠して)
あの人が愛しているのは別の人です!

妖精たち
ヒ ヒ ヒ ヒ
ヒ ヒ ヒ ヒ

メネラス
(深く心を込めて、ヘレナに目を向けながら)
お前の目に愛情を見るとはー
私はあの別の女のためにお前を捨てたのに?
(ヘレナは彼に眼差しを向けて黙り込む。)

アイトラ
あんなに愛している彼に、応えてあげて!

ヘレナ
(心から)
私は、私を捨てた男なんて知りません、
私が知っているのは、
私が眠っている間、
私の夢の中で、
私を愛して、傍にいてくれた男だけ!

メネラス
お前は、お前を捨てた男を、
知らないというのかー
お前が知っているのは、
お前を愛して、傍にいた男だけだと、
それはその男がお前を選んだから!

ヘレナ
(頭を彼の肩にもたせかけて)
それはその方が私を選んだから!

アイトラ
大急ぎで船の準備をして
二人を故郷に送りましょう!

妖精たち
(からかいながら)
大急ぎで船の準備をして
二人を故郷に送りましょう!
ハハハハ、ハハハハ!
お芝居は終わりだ!

(ヘレナはメネラスから離れると、アイトラの言葉に驚いて、アイトラの方に行く。)

アイトラ
(彼女の顔を見ながら)
どうしたのー帰りたくないの?

妖精たち
(間のびして尋ねる)
どうしたのー帰りたくないの?

ヘレナ
(声をおさえて)
あの館は怖いんです!
私は新しいものに惹かれ
古いものが怖いんです!
私を喜ばせてください、
私はあの人を引きとめておきたい!

妖精たち
どうしたのー帰りたくないの?

ヘレナ
誰も私達を知らない場所、
ヘレナの名が
鳥のさえずりのように
ただの音にすぎず、
トロイアといっても
誰も耳にとめない場所、
ちょっとの間そこで
私たちは世間から身を隠す、
そんなこともおできになって?

アイトラ
(すばやく、声を抑えて)
アトラス山の麓に
オアシスがあります、
魔法の天幕を
私がそこに建ててあげますー

ヘレナ
どうやって行くの?

アイトラ
私のベッドで
あなた達が愛し合い
眠り込んだらー
私があなた達に
マントを掛けてあげます!

メネラス
(歓喜と不安の中で、独白)
我々を動かし、
我々を喜ばせ、
彼女はその力で
我々の心を変える!

アイトラ
マントがあなた達を運びます、
そして明るく照らされた場所で、
あなた達は目を覚ますのです、
二人だけで!

メネラス
アトラス山の麓?
魔法の天幕?

ヘレナ
愛しい魔法使いさん!
二人だけですって!

メネラス
(ヘレナをじっと見つめて)
突然現れた神々よ!
私に自分を取り戻させてください、
私に若さをください、
今すぐ返してください、
私がためらうことなく
この突然の幸せを
享受できるように!

アイトラ
(ヘレナに)
ごく必要なものだけ
この長持に入れなさい、
一緒に送ってあげます!
(小声で)
とりわけこの壜、
甘い忘却の媚薬、
この蓮汁の壜には
感謝しなければいけません!
もしかしたらもう数滴
必要になるかもしれません。
(意味深長に)
時として
彼の飲物にあるいは
貴女の飲物に数滴ー

メネラス
彼女らの囁き合いの愛らしいこと!
魅惑的な女たちだ、
彼女らの眼差しの利発なこと!

アイトラ
ーそうして嫌なことは
すっかり忘れて
明るい住まいの下で
静かに暮らすのです
永遠に!

ヘレナ
(祈りを唱えるように彼女と一緒に)
そうして嫌なことは
地中の奥深く
明るい住まいの下に
葬られるのです
永遠に!

メネラス
(独白)
おお 私の娘よ、
幸運な子よ!
なんという母親を
なんという姉を
私はお前に連れて帰ることか!

(ヘレナは寝室に入り、そこからメネラスの方を見回す。メネラスは彼女の傍で、跪き、頭を彼女の膝に押し付ける。彼女は彼を引き上げる。寝室のカーテンが引かれて、彼らの姿が見えなくなる。中央の部屋に侍女が音をたてずに入っていく。アイトラは侍女に、灯りを消すように目くばせする。アイトラは、王座の前にある黒い魔法のマントを取る。中央の部屋の灯りが消え、寝室の灯りも消える。)



妖精たち
(姿は見えず、静かに、しかし意地悪く)
永遠に!
ハハハハ!
高貴な人間ども!
最高のものを隠すなんて、
ハハハハ、
そんなことはあってはならない!

(アイトラは、マントを手にして、まだ躊躇しているように見える。彼女は月明かりでおぼろに照らされている。右隣の部屋は薄明りで侍女が見える。侍女は長持に衣服を入れる。最も貴重なものの中に、黄金の容器に密閉した、あの壜がある。)



アイトラ
(足を踏み鳴らし)
もそろそろう静かにしたらどう?

(アイトラは、全てが静まり返るまで、ひとしきり待つ。侍女も長持に鍵をかけると腕枕で眠ってしまう。アイトラはマントを揺すりながら、寝室の方に向かう。)


(幕)
ERSTER AUFZUG

Gemach in Aithras Palast. Ein Ausgang ins Freie, nicht in der Mitte des Hintergrundes, sondern seitlich rechts. Zur Linken ein Tisch, schön gedeckt für zwei, zwei thronartige Stühle dabei. In der Mitte auf einem Dreifuss die alleswissende Muschel. An der rechten Seitenwand ein Thronsessel, auf dem Aithra sitzt - vor ihr auf einem niedrigen schemelartigen Stuhl die Dienerin, auf einer Harfe spielend. Draussen ist Nacht. Das Gemach ist schön erleuchtet

AITHRA
steht auf
Das Mahl ist gerichtet,
die Nacht schwebt nieder,
wo ist mein Geliebter?
Er lässt mich allein.
Ich laure: er kommt nicht -
Ich traure: wo. bist du?
O lass nicht so lange
die junge, die bange
Geliebte allein!
Die Nacht sinkt nieder,
lass heute nicht wieder,
Poseidon, die Freundin allein!
Wo bist du, Poseidon,
zart
wo bist du?
ungeduldig
Wo ist er denn?

MUSCHEL
Drei Tauben schweben
glänzend wie Perlen
fern überm Meer.
Sie grüssen dich
von Poseidon
und versichern
mit sanftem Girren
seine Liebe,
seine Treue,
seine Sehnsucht
immer auf s neue!

AITHRA
O du Lügnerin! Einmal sind es Reisende, einmal Delphine, einmal Tauben!

MUSCHEL
Seine Liebe, seine Treue
immer aufs neue!

AITHRA
heftig
Antworte mir ohne Umschweife: wo ist Poseidon?

MUSCHEL
sehr feierlich
Bei den Äthiopen!

AITHRA
zornig
Bei den Äthiopen?

DIENERIN
Ich laufe um das Fläschchen mit dem Lotossaft.

AITHRA
traurig
Ach, eine Zauberin sein und so ohnmächtig gegen den stärkeren Zaubrer!

DIENERIN
Ich laufe und hole das Fläschchen!

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
Du brauchst es!

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
Es wird dich beruhigen.

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
Du brauchst es!

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
Dann wühlet
kein Schmerz durch die Adern!

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
Dann stillet
sich innen das Hadern!

AITHRA
Ich will nicht!

DIENERIN
leise und sehr deutlich
Ein halbes Vergessen
wird sanftes Erinnern;
du fühlest im Innern
dir wiedergegeben
den göttlichen Mann!

Aithra setzt sich zu Tisch, kindhaft junge Mädchen schweben auf den Fussspitzen herein und bedienen sie

AITHRA
Ich will nicht betäubt sein, ich will mich zerstreuen!
Ich will Gesellschaft haben!
Für was ist mir denn Gewalt gegeben, jeden Sturm zu entfesseln, jedes Schiff an die Klippen zu reissen!

MUSCHEL
Der Mann steht auf, er ist der einzige an Bord, der nicht schläft.

DIENERIN
kopfschüttelnd
"Der Mann steht auf!"" Sie sieht ein Schiff mit schlafenden Leuten.

MUSCHEL
Er weckt einen von den Schläfern auf -

DIENERIN
von den Schläfern"""

MUSCHEL
und gibt dem das Steuer in die Hand -

DIENERIN
gibt dem das Steuer in die Hand

MUSCHEL
Er selber steigt hinunter in den Schiffsraum.

DIENERIN
Er steigt hinunter in den Schiffsraum.

AITHRA
hält im Essen inne
Von wem erzählt sie?

DIENERIN
Sie sieht ein Schiff mit schlafenden Leuten.

MUSCHEL
Jetzt ist er unten. Die Schlafende regt sich. Die Schlafende ist von allen Frauen der Welt die Schönste!

AITHRA
Warum gleich die Schönste! Wer kann das entscheiden?

MUSCHEL
Er beugt,sich zu ihr, er will sie küssen!

AITHRA
Eine schöne Frau, gut!

DIENERIN
Der Mann auf dem Schiff will die Schlafende, die seine Frau ist, küssen.

AITHRA
Und das ist alles?

MUSCHEL
Nein! Jetzt holt er -

AITHRA
nicht sehr gespannt
Was holt er?

MUSCHEL
Er greift mit der Linken ein Tuch -

DIENERIN
ein Tuch,

MUSCHEL
das will er über ihr Gesicht werfen -

DIENERIN
über ihr Gesicht

MUSCHEL
denn in der Rechten hält er einen Dolch - er will sie töten.

DIENERIN
Er greift mit der Linken ein Tuch -

MUSCHEL
Aithra, hilf doch! Der Mann ermordet die Frau!

DIENERIN
Aithra, hilf doch: der Mann auf dem Schiff ermordet seine Frau!

AITHRA
aufspringend
Wie denn? Was soll ich?
Wer sind denn die Leute?

MUSCHEL
Helena ist es! Helena von Troja! Und er ist Menelas! Schnell! Er schleicht sich näher! Verdeckt er ihr mit dem Tuch das Gesicht, so ist sie verloren!

DIENERIN
Schnell! Er schleicht sich näher. Gleich ist sie verloren!

AITHRA
Sause hin, Sturm! Flieg hin wie der Blitz! Wirf dich auf das Schiff! Rede, was siehst du?

MUSCHEL
Der Sturm hat das Schiff! Er hat es! Er hat es!
Die Masten splittern! Die Schlafenden taumeln drunter und drüber. Weh! Sie scheitern.

DIENERIN
Sie scheitern!

AITHRA
Und die Frau? Und der Mann? Hat er sie ermordet, der Teufel?

MUSCHEL
Sie schwimmen! Da - er trägt sie. Befiehl doch Ruhe, lass alle sich retten!

AITHRA
Wer trägt wen? Legt euch, Wellen!

MUSCHEL
Menelas trägt Helena hoch in den Armen! Die brandenden Wellen machen ihm Platz und er schwingt sich ans Land.

AITHRA
Leg dich, Sturm, zu meinen Füssen! Hier ganz still!
― Eine Fackel, ihnen den Weg zu zeigen.
Die Dienerin packt eine Fackel, läuft hinaus. Der Sturm legt sich gänzlich
Ist es wirklich Helena? Die berühmte? So ist denn Troja gefallen! Und ich soll hier sie empfangen? In meinem Haus? Mit ihr reden? Mit Helena von Troja! Mit der berühmtesten, der gefährlichsten, der herrlichsten Frau der Welt.
Was wir sahen, da wir sehnten
träumend uns aus uns hinaus,
einmal kommt es, nächtig prächtig,
unversehens uns ins Haus!

Aithra zieht sich langsam zurück in ein Seitengemach nach rechts, wo sie aber dem Zuschauer sichtbar bleibt. Das Gemach bleibt einen Augenblick leer, dann kommt die Dienerin gelaufen, voran leuchtend, hinter ihr ein leicht gewappneter schöner Mann, der einen gekrümmten Dolch im Munde trägt und an der Hand eine sehr schöne Frau mehr hinter sich dreinreisst als führt, deren üppiges goldblondes Haar aufgegangen ist. Die Dienerin verschwindet. Helena erblickt einen Spiegel, geht hin und steckt unbefangen ihr Haar auf. Menelas sieht sich um, befangen wie ein Mensch, der aus Finsternis ans Licht und aus Todesgefahr in ein schön erleuchtetes Zimmer kommt; dann legt er den Dolch, der schon nicht mehr zwischen den Zähnen, sondern in seiner Hand ist, auf den Dreifuss nächst der Muschel hin

MENELAS
Wo bin ich? Was ist das für ein Haus?

HELENA
sofort Herrin der Lage
Ein Feuer brennt. Ein Tisch ist gedeckt.
Will nicht mein Gemahl mit mir sitzen und essen?

MENELAS
leise und beklommen
Was haben die Götter mir zubereitet?

HELENA
Schön glänzt der Saal, zwei Throne stehen.
Ein König und eine Königin
sind hier erwartet. Setzen wir uns!

MENELAS
für sich
Nie werden wir beide zusammen essen.

HELENA
Der Mann und die Frau - so ward ich gelehrt,
teilen den Tisch und teilen das Lager.

MENELAS
Dein Lager war zuunterst im Schiff,
meines war droben unter den Sternen
zehn Nächte lang.

HELENA
lächelnd
Doch heute nacht war dir das zur Last.
Du kamst herab mit leisen Tritten -

MENELAS
erstaunt
Du schliefest nicht?

HELENA
leidenschaftlich
War ich's nicht, die dich nicht schlafen liess?

MENELAS
schmerzlich
Du warst es!
beiseite
Ahnt sie, was ich ihr antat
ohne den Sturm?
Oder ist sie ganz arglos?
Er tritt von ihr weg

AITHRA
Ein gräulicher Mann!
Wie er sich bitten lässt
zu etwas Schönem!

HELENA
Wohin trittst du?
Willst du noch einmal von mir weggehn?
Lieber, das fruchtet doch nichts.

AITHRA
Es ist nicht zu begreifen!

HELENA
Dir ist auferlegt,
mich nicht zu verlassen,
und mir ist verhängt,
zurückzukehren
in deine Arme,
und so ist es geschehn!
Sag doch, ob je
in all diesen Jahren
dein Wünschen gelassen hat von mir
nur für eine Stunde?
Menelas sieht zu Boden
Du schweigest. Siehst du?

MENELAS
qualvoll
Helena!

HELENA
mit voller Liebe
Menelas!
Sie tritt ihm entgegen, er weicht fast schaudernd zurück Helena ist dem Tisch näher getreten. Eine zarte, kindhafte Mädchengestalt schwebt auf Fussspitzen hinter dem Tisch hervor, füllt aus einem Mischkrug eine flache Trinkschale, bietet sie Helena dar

HELENA
ergreift die Schale, tritt mit ihr auf Menelas zu
Bei jener Nacht, der keuschen einzig einen,
die einmal kam, auf ewig uns zu einen;
bei jenen fürchterlichen Nächten,
da du im Zelte dich nach mir verzehrtest;
bei jener Flammennacht, da du mich zu dir rissest
und mich zu küssen doch dir hart verwehrtest,
und bei der heutigen endlich, da du kamest,
mich jäh und zart aus allem Schrecknis nahmest:
bei ihr, die mich aufs neu dir schenkt,
trink hier, wo meine Lippe sich getränkt!
Sie berührt mit den Lippen den Rand der Schale, reicht diese dann Menelas

MENELAS
finster
Ein Becher war
süsser als dieser,
herrlich gebildet,
aus dem trank Paris,
und nach seinem Tod
seiner Brüder viele.
sehr bitter
Du warst eine Schwägerin ohnegleichen!

HELENA
Aber du bist der Beglückte,
denn sie alle sind tot - und du bist mein Herr!
So nimm die Feige,
darein ich drücke
die Spur meiner Lippen,
und freue dich!
Das kleine Mädchen, das die Früchte gereicht hat, tanzt ab

MENELAS
grausam bitter
Zu viele, Helena, haben gekostet
von der herrlichen Frucht,
die du anbietest!

HELENA
Hast du aber von einem gehört,
der ihrer satt ward?

MENELAS
Heute nacht
trat ich zu dir,
dort, wo du schliefest,
um dich zu itöten!

HELENA
lächelnd und bezaubernd
Weil du nur so
und nicht anders glaubst zu empf angen
mein letztes Geheimnis:
darum meine Züge
willst du gewahren
zauberisch zärtlich im Tode verzerrt?
O Liebender, du ohne Mass und Grenzen!

MENELAS
ergreift den gekrümmten Dolch und bringt ihn ihr vor die Augen
Kennst du die gekrümmte Waffe?

HELENA
sehr ruhig
Als Paris vor dir lag
und fleht` um sein Leben,
entrissest du ihm
den krummen Dolch -
ich kenn` ihn recht wohl -
ausbrechend
und mit der eignen Waffe
durchschnittest du ihm die lebendige Kehle!
leise
Als Paris starb unter deinem Stahl,
den Tag wusstest du wieder,
dass du mir gehörtest,
und ich - ich gehöre dir!

MENELAS
nun fest entschlossen zur Tat
Helena! Merke zuletzt meine Rede!
Merke: Einem gehört ein Weib -
und ich will meine Tochter so aufziehn -

HELENA
unerschüttert
Deine? Ich denke, sie ist auch die meine!

MENELAS
ohne sich beirren zu lassen
So auf ziehn will ich meine Tochter
dass sie sich der Mutter
nicht braucht zu schämen!
Denn für eine Tote errötet man nicht.

HELENA
mit unbesiegbarer Kraft
Menelas, merke zuletzt meine Rede!
Einem gehört ein Weib
und so bin ich die deine!
Dich hab-' ich gewählt
aus dreissig Freiern,
mutigen, schönen!

HELENA
Sieh mir ins Gesicht -
und lass alles, was war,
alles, alles, ausser diesem,
dass ich dein bin!

MENELAS
Ich war nicht der erste der Helden
und nicht der zweite -

HELENA
Vergiss den bösen Traum,
wach auf bei deiner Frau!

MENELAS
Warum hast du mich gewählt
zu solchem Leiden?
Hab' ich im Traum Troj a verbrannt?

HELENA
Lasse, was war, und küsse mich wieder!

MENELAS
für sich
Nimmer darf das Kind sie sehn!

HELENA
In deinen Armen bring mich heim!

MENELAS
Bewahret mich rein, ihr oberen Götter!

HELENA
Helfet dem Weibe, ihr unteren dunklen!

MENELAS
Helfet, was sein muss, mir zu vollenden!

HELENA
Erde und Nacht,
Mond und Meer,
helf et mir jetzt!

MENELAS
Erde und Nacht,
Mond und Meer,
weichet hinweg!

HELENA und MENELAS
Erde und Nacht,
Mond und Meer,

MENELAS
helfet, was sein muss,
mir zu vollenden!
Bewahret mich rein,
ihr oberen Götter!
Helfet, was sein muss,
mir zu vollenden!

HELENA
Helfet dem Weibe, ihr
unteren dunklen!
Wach auf bei deiner Frau!
In deinen Armen bringe mich heim!

HELENA und MENELAS
Erde und Nacht,
Mond und Meer,

HELENA
helfet mir jetzt!

MENELAS
Weichet hinweg!

Die Lichter verdunkeln sich, nur der Mond fällt von draussen herein. Ein Strahl trifft Helenas Antlitz. Menelas - den Dolch erhoben, sie in die Kehle zu treffen, steht wie gebannt vor ihrer Schönheit. Sein Arm mit der Waffe sinkt

AITHRA
beschwörend
Ihr, grünen Augen
im weissen Gesicht,
die ihr lauernd listig
euch pappelnd vermummt,
Nachtelf en ihr,
lüstern Lebendiges
zu euch zu ziehn,
ich hab' hier im Haus
einen heissen Kerl,
einen rechten Raufbold,
den schafft mir vom Leib!
Vor Aithra erscheint flüchtig ein und der andre Elf, gleichsam um ihre Befehle entgegenzunehmen, und verschwindet ebenso rasch
Mit Lärm einer Schlacht
bestürmt ihm den Kopf,
narret ihn fest!
Lasst ihn anlaufen
an zwanzig Bäume,
sein Schwert in der Hand.
Dreht ihn! Drillt ihn!
Zwinkert und zwitschert!
Dreht ihn! Drillt ihn!
Belfert und balzt,
schnattert und schnaubt,
drommetet und trommelt!
Hudelt ihn! Hetzt ihn!
Flitz, flitz, flitz 1

Die Rückwand des Hauses wird durchsichtig, man erblickt das Treiben der Elfen, von denen einzelne sich als Krieger verkleiden, Helme aufsetzen, Schilde und Speere schwingen

HELENA
Ohne Zaudern
töte mich denn!

MENELAS
Wie liebliches Weh
noch in dieser Gebärde
die süsse Kehle
gedehnt wie dürstend
dem Eisen entgegen!
Abermals anspringend, hält er abermals inne

HELENA
Nimm mich ins Messer!
Nimm mich, Liebster!

DIE ELFEN
teilweise unsichtbar
Mit Lärm einer Schlacht
bestürmt seinen Kopf!

MENELAS
Wie ist mir?

DIE ELFEN
Drommetet und trommelt!

MENELAS
Was hör' ich?

DIE ELFEN
Paris hier!
Mit Lärm einer Schlacht
bestürmt seinen Kopf!
Haltet ihn fest.

MENELAS
Wer ruft? Was für Waffen?

DIE ELFEN
Paris hier! Hier steht Paris!

MENELAS
Paris hier?

HELENA
dringender
Was dein Herz begehrt,
tu endlich mit mir!

MENELAS
verwirrt
Auch ins Messer fällst du noch so?
Auch der Stich in den Hals
wird zärtlich sein?

DIE ELFEN
Paris!

MENELAS
Paris?

DIE ELFEN
Hier steht Paris!

MENELAS
Hier steht Paris?
Den Feldruf hör' ich!
Gehn die Toten hier um und rufen
und wollen noch einmal erschlagen sein?

DIE ELFEN
ganz nahe
Helena will ich wieder gewinnen!

MENELAS
Hier steht Menelas
und dein Tod!
Steh mir, Gespenst!
Er stürzt ab ins Freie

DIE ELFEN
Hahahahahahaha,hahahaha!
Paris hier!
Hahahahahahaha,hahahaha!
verschwindend
Paris hier!
Hahahahahahaha,hahahaha!

Helena wankt nun todmüde auf den Thron der Aithra und fällt dort mehr zusammen, als dass sie sich setzt. Aithra tritt hervor. Helena, bei ihrem Anblick, will aufstehen

AITHRA
Bleib sitzen! Schone dich!
Sie setzt sich auf den niedrigen Sessel

HELENA
Wer bist du? Wem ist dies Haus?

AITHRA
Du bist in Poseidons Haus, Helena, und bist mein Gast!
Doch lass uns keine Minute verlieren!
Ich werde dich retten, ich bin deine Freundin!
In wenigen Augenblicken kehrt der Fürchterliche zurück.
Oh, wie ich ihn hasse!

HELENA
steht auf, späht hinaus
Oh, wie ich ihn liebe!

MUSCHEL
lacht
Menelas! Jetzt läuft er wie ein Toller einem Nebelschwaden nach, den er für Helena hält!

HELENA
Troja ist dahin - und jetzt gehöre ich ihm!

DIE ELFEN
Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha!
Hetzt ihn auf s neu!
Jagt ihn im Kreis um sich selber herum!
Helena hier! Paris da!
Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha!

AITHRA
Du bist durchnässt,
meinst du zu trocknen
bedarf es des Feuers?
Ich trockne dich
mit meinen Augen!

HELENA
sieht Aithra lächelnd an
Wie sanfte Wärme mich durchdringt!

AITHRA
Die lieblichen Wangen
so entstellt
vom Salz des Meeres!
Sie streicht ihr die Wange

HELENA
Wie du mich anrührst!

AITHRA
Ohne Glanz die Haare!
Meinst du, ich brauche
Salben und Öl,
damit sie dir leuchten?

Sie streift leicht über Helenas Haar

HELENA
vor dem Spiegel, den auf Aithras Wink die Mädchen herangebracht haben
Wie ich erglänze!

AITHRA
entzückt
Allerschönste!

HELENA
Beste! Was hast du aus mir gemacht?

AITHRA
Dein herrliches Wesen zurück dir gebracht.

HELENA
nachdem sie sich abermals an dem eigenen Spiegelbild geweidet
Was machst du aus mir?
So sah die aus, die Menelas
in seine Brautkammer trug.
Bin ich so jung und soll sterben?

AITHRA
mit der Trinkschale
Nicht sterben! Leben! Leben!
Schnell! Trinke!

HELENA
nimmt die Schale
Wer bist du?

DIENERIN
ganz leise, nur hauchend
Ein halbes Vergessen
bringt sanftes Erinnern.

HELENA
Was ist das für ein Trank?

DIENERIN
leise
Du fühlest im Innern
dir wiedergegeben
dein unschuldig Leben -

HELENA
für sich, leise
Wie ist mir auf einmal?
Wohin schwindet meine Angst?

DIENERIN
und wie du dich fühlest,
so bist du fortan!

AITHRA
Wie die Nacht aus deinen Augen schwindet!

HELENA
Wer bist du?

AITHRA
Deine unbedeutende Freundin Aithra!

HELENA
Zauberin!

AITHRA
Schönste!
Sie fassen einander bei den Händen

AITHRA und HELENA
Stärker als Krieger, reicher als Könige
sind zwei Frauen, die sich vertrauen!

HELENA
tritt noch einmal vor den Spiegel, dann wendet sie sich beseligt
Wer tötet Helena, wenn er sie ansieht?
Aithra betrachtet sie voller Bewunderung
Wie leicht wird alles!

AITHRA
Recht so! Trinke! Und vergiss deine Angst!
Sie reicht ihr abermals die Schale

HELENA
nachdem sie getrunken, fröhlich wie ein Kind
Menelas! Warum denn mich töten?
Sie schwankt wie schlaftrunken, die kleinen Mädchen drücken sich an sie und stützen sie
Schlafen! - Mich schläfert - Schläfst du neben mir, Liebster?

AITHRA
Wie stell' ich‘s an, sie zu retten?
Muschel, wo ist er?

MUSCHEL
Ganz nahe!

HELENA
Ich hab's gehört - schon in halben Schlaf hinein -
wie ein Schlummerliedchen
Ganz nahe
schon schwebt mir
ein unschuldig Glück.
Gebt acht: ich entschwinde!
Nein, lasset: ich finde
schon wieder zurück!
Sie schliesst, auf die Kleinen gestützt, die Augen.

DIENERIN
an der Tür hinausspähend
Der Nebelstreif flattert vor ihm!
Hierher zu! Auf das Haus!
Er mit dem Schwert hinterdrein!
Er kommt!

DIE ELFEN
Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha,
Narret ihn fest,
Ha, ha, ha, ha,
jagt ihn im Kreis um sich selber herum!

AITHRA
Leget sie auf mein Bett! Und kleidet sie im Schlaf in mein schönstes Kleid! In das blaue! Fort! Alle fort!
Die Kinder schweben mit Helena ab ins linke Gemach. Menelas, den Dolch in der Faust, kommt von aussen hereingestürzt als ein Verfolgender. Aithra springt ihm aus dem Weg, birgt sich in den Vorhängen und schreit
Ai!

DIE ELFEN
Ai!

MENELAS
verstört vor sich hin
Im weissen Gewand - zerrüttet das Haar -
und doch schöner als je
flüchtete sie in Angst - und warf
zwei herrliche Arme - um eine verfluchte Gestalt,
die im Mondlicht aussah wie Paris!
Mit einem Streich doch traf ich die beiden!
Ich Verfluchter!
Auch mein Kind seh' ich nicht wieder -
O Waise ohne Vater und Mutter!

AITHRA
tritt hervor
Fürst von Sparta, du bist mein Gast!

MENELAS
völlig verstört, sucht eilig den, wie er meint, blutigen Dolch unter dem Vorhang zu verbergen. Dumpf und vor sich hin
Fremdes Weib - Insel der Schrecken!
Mörderisch Haus! - Graues Geschick!

AITHRA
leise zu den Dienerinnen
Das Lotosfläschchen! Er hat es nötig! Schnelles Vergessen grässlichen Übels!

Die Dienerinnen bringen den Becher und den Mischkrug, giessen ein, träufeln aus dem Fläschchen in den Trank. Aithra winkt Menelas, den niedrigen Sitz einzunehmen

MENELAS
Hier sitzen bei dir als ein friedlicher Gast?
So weisst du nicht, wer deine Schwelle betrat?

AITHRA
winkt ihm nochmals, er setzt sich
Leise! Nicht störe den lieblichen Schlummer der schönsten Frau:
sie schläft da innen
ermüdet von einer langen Reise!

MENELAS
Wer?

AITHRA
Deine Frau.

MENELAS
Du redest von wem?

AITHRA
Von Helena doch! Von wem denn sonst?

MENELAS
Die schliefe?
Er springt auf

AITHRA
Da innen auf meinem Lager!

MENELAS
für sich
Zerspalten das Herz!
Zerrüttet der Sinn!
Weh in den Adern,
weh eurer Pfeile
lernäisches Gift!
Ach nur für Stunden,
für wenige Augenblicke
ziehet die Spitzen
der Pfeile zurück!
Gebt mir mich selber,
mein einig Wesen
der unzerspaltenen
Mannheit Glück!
O gebt, ihr Götter,
o gebt mir mich selber,
gebet mir Armen
mich selber zurück!

AITHRA
zögernd einsetzend
Menelas - gedenkst du des Tages
vor dreimal drei Jahren,
da du sie verliessest - und zogest zur Jagd?

MENELAS
sie völlig verstehend, mit zornig verfinsterter Miene
Du! Sprich nicht von Paris und jenem Tage!

AITHRA
Höre! Seit jenem verwunschenen Tage
hast du deine Frau mit Augen nicht wieder gesehn!
Menelas hebt jäh die Hände über seinen Kopf

AITHRA
steht auch auf, tritt dicht vor ihn
Merke! Als jener frech und verwegen
ausreckte die Hand nach deinem Weibe -
heimlich sorgten die Götter um dich -

MENELAS
Hüte dich Weib, dass ich dich nicht strafe!

AITHRA
Furchtbar sind deine Blicke, Fürst!
Trinke hier aus diesem Becher,
trinke mit mir!
Sie trinken beide, Aithra nur zum Schein
Heimlich sorgten die Götter um dich:
In die Arme legten sie ihm
ein Luftgebild, ein duftig Gespenst,
womit sie narren die sterblichen Männer!

DIE ELFEN
unsichtbar
Ein Luftgebild, ein duftig Gespenst,
womit Götter narren die sterblichen Männer,
ja ja, ja ja, ja ja, ja ja!

AITHRA
Dein Weib indessen, die schuldlose Schöne,
verbargen sie an entlegenem Ort
vor dir und der Welt!

MENELAS
An welcher Stätte? Achte die Worte,
bevor du sie redest!
noch dringender
An welcher Stätte?

AITHRA
Am Hang des Atlas steht eine Burg,
mein Vater sitzt dort: ein gewaltiger Herr
und gefürchteter König!
Drei Töchter wuchsen im Hause auf,
zauberkundig alle drei:
Salome, die stolze,
die schöne Morgana
und Aithra, die junge!

MENELAS
Hüte dich, Weib!

AITHRA
Zu uns ins Haus brachten sie schwebend deine Frau!

MENELAS
Hüte dich, Weib!

AITHRA
Schuldlos schlummernd,
wähnend, sie liege in deinen Armen,
lag sie bei uns
die Jahre im Haus.
Dieweilen thronte
das Luftgespenst
zuoberst unter Priamus Töchtern
und buhlte mit seinen herrlichen Söhnen
und freute sich am Brande der Welt
und am Tc>de der Helden Tag f ür Tag!

MENELAS
Die, welche hier meinem Drohen trotzte?

AITHRA
Ein Luftgebild!

DIE ELFEN
Ein Luftgebild!

AITHRA
Die Wespe die!

DIE ELFEN
Die Wespe,die! Ein Luftgebild! Ein Gespenst!

MENELAS
Hier noch stand sie
unsagbar lieblich!

AITHRA
Ein Luftgebild!

MENELAS
Ein Luftgebild!

AITHRA
Ein Gespenst!

MENELAS
Furchtbares Weib!
Deine Worte sind furchtbar
und stärker als alle trojanischen Waffen!
Du raubst sie mir völlig
mit zitterndem Hauch
aus lächelndem Munde!
weh, nun erblick' ich sie nimmer wieder,
ich ganz unseliger Mann!

AITHRA
leise
Wenn ich sie nun in die Arme dir lege,
die du verloren
vor dreimal drei Jahren und einem Jahre -
Die herrliche Reine,
die Unberührte!

MENELAS
Ich werde sie sehn?

AITHRA
Du wirst sie sehn,
mit diesen Augen!

MENELAS
So ist es wahr: es wohnen in Höhlen
auf einsamer Insel Zauberinnen,
die zeigendem, der zu ihnen dringt,
die Bilder der Toten!

AITHRA
Du wirst sie sehn!
Bereite dich!

MENELAS
in grösster Verwirrung
Was werde ich sehn!
Unseliger Mann!

AITHRA
Was ficht dich an?
Bereite,dich!

MENELAS
O furchtbare Stunde!

AITHRA
Bereite dich!

MENELAS
Vom Reiche der Toten -

AITHRA
Bereite dich!

MENELAS
grässliche Kunde!

AITHRA
Bereiteclich!

MENELAS
Ich höre Becken
dumpf geschlagen,
Nachtgeister bringen
die Tote getragen!

AITHRA
Was horchst du hinunter?
Zärtlich verzaubert dich was denn aufs neue?
Sieh hin, was dir die Götter bereiten!

Sie winkt. Das Hauptgemach verfinstert sich, und nur aus dem Gemach zur Linken dringt eine Helle hervor. Die Vorhänge heben sich, und auf einem breiten Lager wird Helena sichtbar, lieblich entschlummert, in einem strahlend blauen Gewand. Sie öffnet die Augen

ELFEN
1. Hälfte
O Engel, für Elfen
arglistig arme,
die zwinkern im Zwielicht -
allzu herrlich!

ELFEN
2. Hälfte
Hi hi hi hi, hi hi hi hi.

AITHRA
zu den Elfen
Ihr Nachtgesindel
schweigt nun schon!
Schmiegt euch zuFüssen der Herrin!

Helena hebt sich langsam vom Lager, vom Schlaf erquickt, in strahlender Schönheit

MENELAS
der kaum wagt, hinzusehen
Die ich zurückliess auf meinem Berge,
die ich zu denken nie gewagt,
die Jungfrau, die Fürstin, die Gattin, die Freundin!
O Tag aus dem jenseits, der nächtlich mir tagt!

Helena steigt vom Lager herab, mit reizendem Staunen blickt sie um sich. Aithra, die neben Menelas stand, gleitet lautlos zu Helena hinüber; was sie sagt, ist zum Schein zu Menelas gesprochen, in der Tat flüstert sie es Helena ein

AITHRA
Am Hang des Atlas
steht eine Burg,
da lag sie und schlief -
dieweilen thronte
das Luftgespenst,
ihr gleichgebildet,
die Wespe die,
auf Priamus Burg
und sag zu oberst
unter den Töchtern -
drei Schwestern hüteten Helenas Schlaf.
Helena ist währenddem vollends herabgestiegen. Es scheint, als ginge sie auf Menelas zu, aber scheu, mit gesenktem Blick und wie mit gefesselten Füssen. Zu beiden
Nie Erahntes bereiten die Götter ihren erwählten herrlichen Kindern!

MENELAS
bebend
Die zu denken ich mir verwehrte!

HELENA
leise, mit gesenkten Augen
Bin ich noch immer die einstens Begehrte?

AITHRA
triumphierend und halblaut zu Menelas
Sieh doch den Blick zur Erde gesenkt!
Wo ist nun das brennende Auge
jener, die vom Manne gekostet?
Wage doch endlich bezaubert zu sein!

DIE ELFEN
O Schönste der Schönen -
Ganz hoch, höhnend
so billig willst du
die Götter versöhnen?

MENELAS
Was tun? Sie reissen
das Herz mir in Stücken!
Mit ihrem Entrücken,
mit ihrem Beglücken
was tun? Sie reissen das Herz mir entzwei!

AITHRA
ihm Helena zuführend
Die Reine!

MENELAS
Was tun?

HELENA
innig scheu
Die Deine!

MENELAS
leidvoll
Was tun?

DIE ELFEN
höhnend
O Schönste der Schönen -

AITHRA
dringender
Empfange!

MENELAS
beklommen
Was tun?

ELFEN
chi chi chi chi
chi chi chi chi

HELENA
zurückweichend
Wie darf ich?

AITHRA
Nicht zage!

MENELAS
Was sagen?

AITHRA
Wir reissen das Herz nicht entzwei!

HELENA
angstvoll
Was sag' ich?

MENELAS
Sie reissen das Herz mir entzwei!

HELENA
Und reisse das Herz ihm entzwei!

DIE ELFEN
O Schönste der Schönen -
so billig willst du
die Götter versöhnen?
chi chi chi chi chi chi
chi chi chi chi

HELENA
zur Seite tretend, sich von Aithra, die ihre Hand ergriffen hat, lösend
Lass ihn! Er will mich nicht!

ELFEN
chi chi chi chi chi
chi chi chi chi chi

MENELAS
Wer bist du, Wesen, das einer ewig
jungen Göttin gleicht - und meiner Frau?

HELENA
Lass ab! Er verschmäht mich.
mit verhohlenem Triumph
Er liebt jene andre!

ELFEN
chi chi chi chi
chi chi chi chi

MENELAS
die Augen zu Helena hebend, mit tiefster Innigkeit
Wie gewänne ich Gunst in deinen Augen -
da ich um jener willen dich verliess?
Helena wirft ihm einen Blick zu und schweigt

AITHRA
Antworte ihm, der so liebt!

HELENA
sehr innig
Ich weiss von keinem, der mich verliess,
nur von einem,
der liebend bei mir war
in meinen Träumen,
indessen ich schlief!

MENELAS
So weisst du von keinem,
der dich verliess -
nur von einem,
der liebend bei dir war,
weil er dich erwählte!

HELENA
drückt ihren Kopf an seine Schulter
Weil er mich erwählte!

AITHRA
Schnell nun rüst' ich das Schiff
und schicke euch heim!

DIE ELFEN
spottend
Nun rüstet das Schiff
und schicket sie heim!
ha ha ha ha, ha ha ha ha!
Das Spiel ist aus!

Nachdem Helena sich von Menelas gelöst hat, geht sie, erschrocken über Aithras Wort, auf diese zu

AITHRA
ihr ins Gesicht sehend
Wie - oder nicht?

DIE ELFEN
sehr gedehnt fragend
Wie - oder nicht?

HELENA
halblaut
Mir bangt vor dem Haus!
Verzaubert im Neuen
mir bangt vor dem Alten!
Lass mich mich freuen,
lass mich ihn halten!

ELFEN
Wie - oder nicht?

HELENA
Wo niemand uns kennt,
wo Helenas Name
ein leerer Hauch
wie Vogellaut,
wo von Troja nie
kein Ohr vernahm,
dort birg uns der Welt
für kurze Frist,
vermagst du das auch?

AITHRA
schnell, halblaut
Zu Füssen des Atlas
liegt eine Oase:
ein zauberisch Zelt
bau' ich euch dort -

HELENA
Und wie die Fahrt?

AITHRA
Auf meinem Bette
ihr legt euch liebend
und schlummert ein -
den Mantel werf 'ich
über euch!

MENELAS
für sich, zwischen Jubel und Beklommenheit
Mit ihrem Entrücken,
mit ihrem Beglücken
sie wenden mit Händen
das Herz in der Brust!

AITHRA
Der Mantel trägt euch,
und ihr erwacht
am erleuchteten Ort
zu zweien allein!

MENELAS
Zu Füssen des Atlas?
Ein zauberisch Zelt?

HELENA
Zauberin! Liebste,
zu zweien allein!

MENELAS
mit den Augen an Helena hängend
Ihr jähen Götter!
nun gebt mir mich selber,
nun gebt mir die Jugend,
schnell gebt sie zurück,
damit ohne Zagen
ich wage zu tragen
dies jähe Glück!

AITHRA
zu Helena
Das Nötigste nur
in eine Truhe,
ich schicke es mit!
leise
Das Fläschchen vor allem,
Lotos, der liebliche
Trank des Vergessens,
dem alles wir danken!
Vielleicht bedarf es
etlicher Tropfen
bedeutungsvoll
von Zeit zu Zeit
in seinem Trank
oder in deinen -

MENELAS
Wie lieblich sie flüstern,
die reizenden Frauen,
wie klug sie blicken!

AITHRA
― damit das Böse
vergessen bleibe
und ruhe unter
der lichten Schwelle
auf ewige Zeit!

HELENA
mit ihr wie ein Gebet
Damit das Böse
darunten bleibe
vergraben unter
der lichten Schwelle
auf ewige Zeit!

MENELAS
für sich
O meine Tochter,
glückliches Kind!
Welch eine Mutter,
welch eine Schwester
bring' ich dir heim!

Helena tritt auf die Schwelle vom Schlafgemach und blickt von dort nach Menelas um. Menelas ist bei ihr, kniet nieder, drüclct den Kopf an ihr Knie. Sie zieht ihn zu sich empor. Der Vorhang zum Schlafgemach entzieht sie den Blicken. Im Hauptgemaah ist lautlos die Dienerin eingetreten. Aithra winkt ihr, die Lichter zu löschen. Sie ergreift den schwarzen Zaubermantel, der vor ihrem Thron liegt. Im Hauptgemach erlöschen die Lichter, so auch im Schlafgemach

DIE ELFEN
unsichtbar, leise, aber boshaft
Auf ewige Zeit!
hahahaha!
Die teuren Seelen!
Das Beste verhehlen,
hahahaha,
das darf nicht sein!

Aithra, den Mantel haltend, scheint noch zu zögern, sie ist vom Mondlicht unsicher beleuchtet. Im Nebengemach rechts wird bei schwachem Licht die Dienerin sichtbar; sie legt Gewänder in eine Truhe, zu oberst Kostbarkeiten, darunter das Fläschchen, das sie in einen goldenen Behälter verschliesst

AITHRA
stampft auf
Wollt ihr jetzt schweigen?

Aithra wartet noch eine Weile, bis alles still ist. Auch die Dienerin hat die Truhe verschlossen und ist auf ihren Armen eingeschlafen. Aithra wendet sich jetzt, den Mantel schwingend, dem Schlafgemach zu

Vorhang


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@ Aiko Oshio