第1幕

序曲

アイゼンシュタインの家の中央と脇にドアのある客室

第一場
アルフレードは舞台裏。後でアデーレ

Nr. 1 - 導入

(幕が上がると、舞台には誰もいない。舞台の外からアルフレードの歌声が聞こえてくる)

<アルフレード>
飛んで行ってしまったた小鳩ちゃん 
ぼくの想いを静めておくれ
ぼくが何度もくちづけした小鳩ちゃん
君をもう一度捕まえさせておくれよ!
小鳩ちゃん 愛しいぼくの小鳩ちゃん
おいで おお早くおいでよ
あこがれ一杯に ぼくは君のこと想ってる
愛しのロザリンデ!

<アデーレ>
 (笑いながら開いた手紙を手に持って現れる)
あああああああ!
何て書いてきたのかしら 妹のイーダは
バレエダンサーをやってるあの子
  (手紙を読みながら)
「あたしたち きょうはスゴイお屋敷にいるの
そこでは何もかもめくるめくステキさよ
オルロフスキー公という大金持ちのプレイボーイが
今夜ここで晩餐会を開くの
あなたも 着てくドレスを奥様からちょっと拝借して
お洒落して来てみない
あたし喜んであなたをご招待するわよ
期待してきてちょうだい 保証するわ
とってもステキなのよ
退屈なんか絶対しないんだから!」
そう書いてきてるわ 妹のイーダは
ああ あたしだって思うわ 絶対
パーティはとっても楽しいんでしょうよ
だけど無理なのよ!
そこに行けたなら でもどうやって?
ああ あたしがあの小鳩のようだったら
飛んでどこへでも行けるのに
喜びと楽しみ一杯に
青空の中を軽やかに
ああ どうして神様は
あたしを女中にしたのかしら?

<アルフレード>
  (外から歌う)
飛んで行ってしまったた小鳩ちゃん 
ぼくの想いを静めておくれ...

<アデーレ>
 (語る)
いったい何なのよ この訴えは? モノを考えることもできなくなるじゃない?

<アルフレード>
 (続ける)
ぼくが何度もくちづけした小鳩ちゃん 、君をもう一度捕まえさせておくれよ!

<アデーレ>
 (コインを一枚紙に包んで)
こうして恵んであげないと、いつまでもあの吟遊詩人の歌を聞かされるはめになるわね!
 (窓の外にお金を投げる)

<アルフレード>
 (前と同様に)
小鳩ちゃん 愛しいぼくの小鳩ちゃん
おいで おお早くおいでよ
あこがれ一杯に ぼくは君のこと想ってる
愛しのロザリンデ!

<アデーレ>
何よ、ロザリンデですって?路上のテナーはあたしにでなくて、私の奥様に歌を捧げてるのね!

  (窓の外に叫ぶ)
ここにいるのはアデーレよ、ロザリンデじゃないわ 少なくともあなたが探し求めている人じゃないの!庭から出て行ってよ、でなきゃ全然違うテノールで歌って!
彼はテナーの歌声と共に消えたわ
きっとどこかの男声合唱団ででもやっていくのね。しまった もっと近くで顔を見ておけばよかった、たぶんまだ追いつけるわ!

 (退場)


第2場
ロザリンデ、その後アデーレ

<ロザリンデ>
 (興奮して登場)
彼だわ!アルフレッドよ、私がまだ独身だった4年前に私に憧れていた彼!あのテナーの歌声と大胆さですぐに彼だとわかったわ。テノールだけが大胆になれて、大胆な人だけがテノールで歌うことができるのね!あのひと わざわざ私の夫の家の前で高いAの音を出して私に恥をかかせようっていうのね!


<アデーレ>
 (立ったままひとりごと)
だれもいないのかしら - ああ、奥様がいるわ!今から作り話をしてみましょ、短いけど感動的な!
  (哀れっぽく)
奥様、あたしのかわいそうな叔母さんが重い病気なの!

<ロザリンデ>
 (ひとりごと)
彼は私が浮気者で、たぶん別の男を愛していると思い込んだのでしょう それから私は結婚してしまった。

<アデーレ>
 (悲しそうに)
奥様、あたしのかわいそうな叔母さんが重い病気なの!

<ロザリンデ>
 (まだひとりごとを続けている)
だけどどうして彼は現れたのかしら 4年前に跡形もなくウィーンから消えてしまったのに 突然このリゾートに?

<アデーレ>
 (嗚咽しながら)
奥様、あたしのかわいそうな叔母さんが重い病気なの!

<ロザリンデ>
誰が病気ですって?

<アデーレ>
あたしの叔母さんです!

<ロザリンデ>
あなたの叔母さん?

<アデーレ>
そう、あたしの叔母さん!

<ロザリンデ>
 (せっかちに)
だけど私は彼女を元気にはしてあげられないわよ?

<アデーレ>
そんなことお願いしてません たとえ奥様に治してもらえたって

<ロザリンデ>
でしょうね!

<アデーレ>
  (さらにすすり泣きながら)
だけど良い姪の義務じゃないですか かわいそうな叔母さんを訪問して、 「具合はどうですか?お元気ですか? あなたはまだ陽気で幸せですか?」と尋ねるのが?

<ロザリンデ>
あなたの気の毒な、病気の叔母さんを?

<アデーレ>
だからお願いです この孝行心に免じてあたしにお休みを頂けないでしょうか

<ロザリンデ>
 (きっぱりと)
無理よ!

<アデーレ>
 (嘆願する)
奥様!

<ロザリンデ>
無理よ、あなた忘れたのかしら、私の夫が今日から5日間の刑務所暮らしを始めなくっちゃならないことを?三回延期はしてもらったんだけど、今日こそ出頭しないと、強制収監されてしまうかもしれないのよ。

<アデーレ>
私はまだ旦那様が牢屋に入れられるわけを知らないんです


<ロザリンデ>
彼は小役人を鞭で数回叩いて 「このタラの干物野郎」と罵ったのよ。

<アデーレ>
それが理由なんですか?

<ロザリンデ>
あの人は上級審まで訴えたのだけれど、それは却って悪いことになってしまったみたいなの。

<アデーレ>
決して得にはならないのにですか?

<ロザリンデ>
だから助けてあげられないの。あなたのために一時間だって割くことができないんだから

<アデーレ>
だめなの?ああ、私のかわいそうな、かわいそうな叔母さん!もうこの世ではあなたに会えないかもしれないわ?あの叔母さんのような叔母さんを もう姪は叔母さんと呼ぶことはないのね!

Nr. 1a - 導入部終結

<アデーレ>
ああ あたし叔母さんのとこへは行けないのね!
とても会いたがってくれているんだけど
このとても大好きな姪っこにね
あまりに悲しいお話だわ
ああ どうして神様は
あたしを女中にしたのかしら?

<ロザリンデ>
ダメよ 叔母さんのところへは今日は行けないわ
たとえ叔母さんがどんなに会いたがっていても
確かに悲しいお話なのでしょうね
愛する姪御さんにとっては
そう どうして神様は
あなたを女中にしたのかしらね?

<アデーレ>
  (泣きながら退場)


第3場
ロザリンデ

<ロザリンデ>
一人で
あの年老いた叔母さんは何て幸せ者なのかしら あんなに愛情深い姪がいるなんて!危険な状態になってなければいいんだけど。でも私はあの子なしではやっていけないのよ 私がひとり残されて夫が罰を受けている間は。きっとそうなるに違いないわ だってあの人は今、裁判官にひどく反抗して心証を害してるんだから (彼女の視線は中央のドアから現れるアルフレッドに向けられる)
神様、アルフレードだわ!


第4場
ロザリンデ、アルフレード

<アルフレード>
  (近寄ってくる)
どうして「私のアルフレッド」と両腕を広げて抱きついてはくれないのさ?

<ロザリンデ>
あなた、私は結婚してるのよ!

<アルフレード>
そんなこと構わないよ!

<ロザリンデ>
私は構うの!出て行って!

<アルフレード>
お別れするために来たんじゃないよ!

<ロザリンデ>
私の夫が来たらどうするのよ!

<アルフレード>
そんなの構わないよ!それに、彼は現れない、判決にぶつくさいうしかないんだ。

<ロザリンデ>
ダメよ ダメ!
  (視線を上にあげて)
天の父よ、あの人がぶつぶつ言いませんように​​、お願いです!

<アルフレード>
彼は神様が助けて下さらなかったとぶつくさ言うしかないのさ!

<ロザリンデ>
お願いよ お願いだから、ここから消えて!

<アルフレード>
分かったよ 消えるよ だけどひとつ条件があるんだ もしもあなたの夫が収監されたらぼくはここへ戻ってきても良いと。誓っておくれよ ぼくを受け入れてくれると あなたが夫と別居中の間は。それならぼくはすぐに出て行くよ。
  (演劇っぽく)
誓うかね!

<ロザリンデ>
仕方ないわね...誓うわ!

<アルフレード>
ああそれじゃ...ぼくは行くよ!
  (立ったまま)

<ロザリンデ>
  (せっかちに)
行ってないじゃない、まだ立ってるの!さよならよ!

<アルフレード>
  (歌う)
さよならじゃないよ!また会いましょう!すぐに私は戻ってきまーす!
  (退場)


第5場
ロザリンデ

<ロザリンデ>
  (一人で)
ああ、彼が歌わずにいてくれさえすれば!彼の口説きには、私は何とか対処できるんだけど、彼の高いBの音は私から抵抗する力を奪ってしまうの! おお運命の女神さま、なぜあなたは私をこのような目にあわせるのですか?あなたは私の夫の存在を奪うのと同時に、私の過去の姿を目の前に引っ張り出してくるのよ。何をこれから私はしなくてはならないの?

私のただひとつの希望は今や裁判所の言葉にかかっている。もし夫が刑を免れることができたなら、すべてがうまく行くの!

おお だけどもし裁判官が自分の責務というのは人に「有罪」と叫ぶことだとしか考えていないとしたらどうしましょ、彼らが慈悲を示してくれればいいのだけれど!
(聞く)
ハッ、あのひとが来るわ!弁護士と口論してる。悪い知らせのようね!


第6場
ロザリンデ、アイゼンシュタイン。ブリント 書類の束を脇の下に抱え、眼鏡、かつらをつけている。

Nr. 2 - 三重唱

<アイゼンシュタイン>
(興奮して駆け込んでくる)
だめだ こんな弁護士じゃ
買収されて裏切られる
もうガマンならん!

<ロザリンデ>
落ち着いて!

<ブリント>
落ち着いて!

<アイゼンシュタイン>
あっさり片がつくはずが
もっと悪いことになってしまった
それもこいつのせいだ!

<ブリント>
誰のせいですと?

<ロザリンデ>
この人のせいなの? この人が悪いの?

<アイゼンシュタイン>
そうだ みんなこいつが悪いんだ!

<ロザリンデ>
この弁護士さんが?

<ブリント>
それは真実ではありません!

<アイゼンシュタイン>
すぐに分かるさ!

<ロザリンデ>
何があったの?説明してちょうだい!

<アイゼンシュタイン>
だから聞いてくれよ!

<ブリント>
いや、まず私からご説明しましょう!

<アイゼンシュタイン>
無駄な努力なんかするな!
言い訳できることなんか何がある!

<ブリント>
それは私を侮辱されるおつもりのように思えますが?

<ロザリンデ>
気を静めて!どうして怒ってるの?

<アイゼンシュタイン>
この弁護士先生はオウムのように喋りやがって

<ブリント>
アイゼンシュタインさんはわめいてばかりで

<アイゼンシュタイン>
貴様 どもらずに喋れんのか!

<ブリント>
あなたはいつでも喧嘩腰だ

<アイゼンシュタイン>
オンドリみたいに鳴きやがって!

<ブリント>
あなたは野蛮です!

<アイゼンシュタイン>
貴様はうすのろだ!

<ブリント>
あなたは非人間的だ!

<アイゼンシュタイン>
ねちっこい肝油みたいに話しやがって
風見鶏のようにふらふらしやがって!

<ブリント>
熱病のように怒るし
七面鳥のように突っかかる!

<ロザリンデ>
(アイゼンシュタインに)
わめくのはやめて
静かにしてちょうだい
(ブリントに)
あなたは出て行った方がいいわ
でないとスキャンダルになるかも!

<アイゼンシュタイン>
その通りだ 出て行け
でないとスキャンダルになるぞ!

<ブリント>
だめだ その声は耐えられない
出て行きますとも
(退場)

<ロザリンデ>
怒るのはやめて
判決がでたなら仕方ないじゃない!
ちょっと我慢すればいいんでしょ 5日間だけ
5日すればすべてが終わるのよ

<アイゼンシュタイン>
5日だって? 8日になっちまったんだ
3日もおまけをつけられちまった
あいつらが決めたことはこれさ!
その上今日中に出頭しなくちゃならない
もし来なければ連行に来るんだとさ!

<ロザリンデ>
それはひどいわ!

<アイゼンシュタイン>
だろ

<ロザリンデ>
ああ かわいそうなあなた
今日から服役なの?
どんな慰めの言葉をかけたらいいの?
どうやって私は耐えたらいいのかしら?

<アイゼンシュタイン>
ああ こんな弁護士じゃ
買収されて裏切られる
もうガマンならん!

<ロザリンデ>
それもみんなあの人のせいなのね!

<ブリント>
(再び登場)
誰の責任ですと?

<ロザリンデ>
あなたのせいよ!

<アイゼンシュタイン>
全部貴様のせいだ!

<ブリント>
あなたが釈放されたら
別の裁判を起こしましょう
そのときにはあなたにお示ししましょう 私の本当の実力を!
上告だ 控訴だ 異議申立だ
再審だ 継承だ 逆転だ 
転回だ 解決不能だ 抗告だ
調停だ 抄出だ 強奪だ
仲裁だ 要約だ 無罪だ
有罪だ 算定だ 起草だ...

<ロザリンデ・アイゼンシュタイン>
やめろ もうたくさんだ!

<ブリント>
そしてあなたは必ずや勝利するのです!

<ロザリンデ>
たとえどれほど書類の山を
高く積み上げたって
結局あなたは恥をかくだけでしょ
そう 恥を!

<アイゼンシュタイン>
貴様がいますぐ出てかないのなら
俺が貴様を叩き出してやる
しまいにゃ力ずくでも
俺が貴様を叩き出してやる!

<ブリント>
上告だ 控訴だ 異議申立だ
再審だ 継承だ 逆転だ 
転回だ 解決不能だ 抗告だ
調停だ 抄出だ 強奪だ
そしてあなたは必ずや勝利するのです
確実に勝利する

<ロザリンデ>
ああこんな弁護士さんじゃ
ろくなことにならないのね
全くのところ ガマンするしかないわ
あっさり片がつくはずが
もっと悪いことになってしまった
それも皆 この人のせいなのね!

<アイゼンシュタイン>
だめだ こんな弁護士じゃ
買収されて裏切られる
もうガマンならん!
あっさり片がつくはずが
もっと悪いことになってしまった
それも皆 こいつのせいだ!

<ブリント>
ああ 私たち哀れな弁護士は
いつでも助けたり 助言したり
それには忍耐力が必要
あっさり片がつくはずが
もっと悪いことになってしまいましたが
それも皆 
(アイゼンシュタインに向かって)
あなたのせいなのです!

<ロザリンデ>
  (語る)
じゃあ罪はさらに悪いことになったの?5日でなくて - 8日に!

<アイゼンシュタイン>
この増えた分はまったくこのドモりの弁護士先生のおかげさ

<ブリント>
おこ おこ 怒らせないでください!あなたは自分の行いによって裁判官を憤慨させ、私をこ、こ、混乱させてしまったのです。けれど、私は恨んだり致しませんので、あなたが再び投獄されるようなことがあれば、今度は私の力量をお見せしますよ!


<アイゼンシュタイン>
ああ よろしくお頼み申し上げますよってんだ!

<ブリント>
再び紛争がやってくることあれば、あなたに恥をかかせは致しません。...次こそは、絶対成功します!


<アイゼンシュタイン>
そうだろうよ 賞賛に値するぜ!

<ブリント>
どういたしまして!
  (素早くドアの外へ)
ERSTER AKT

Ouvertüre

Zimmer mit Mittel- und Seitentüren im Hause Eisensteins.

ERSTER AUFTRITT
Alfred hinter der Szene. Später Adele.

Nr. 1 - Introduktion

Beim Aufgehen des Vorhangs ist die Bühne leer. Von aussen ertönt der Gesang Alfreds.

ALFRED
Täubchen, das entflattert ist,
Stille mein Verlangen,
Täubchen, das ich oft geküsst,
Lass dich wieder fangen!
Täubchen, holdes Täubchen mein,
Komm, o komm geschwinde,
Sehnsuchtsvoll gedenk ich dein,
Holde Rosalinde!

ADELE
lachend mit einem offenen Briefchen in der Hand auftretend.
Hahahaha!
Was schreibt meine Schwester Ida?
Die ist nämlich beim Ballett ...
Aus dem Briefe lesend.
"Wir sind heut auf einer Villa,
Wo es hergeht flott und nett.
Prinz Orlofsky, der reiche Suitier,
Gibt heute abend dort ein Grand-Souper.
Kannst du dir eine Toilette von deiner Gnäd'gen annektieren
Und elegant dich präsentieren,
So will ich gern dich ein dort führen.
Mach dich frei nur, und ich wette,
Dass wir gut uns amüsieren.
Langeweile gibt es nie da!" -
So schreibt meine Schwester Ida.
Ach, ich glaub's, ich zweifle nicht,
Wär' gar zu gern von der Partie;
Doch recht schwierig ist die G'schicht' -
Könnt ich nur fort, wüsst ich nur wie?
Ach, wenn ich jenes Täubchen wär',
Fliegen könnte hin und her,
Mich in Wonne und Vergnügen
In dem blauen Äther wiegen!
Ach, warum schufst du, Natur,
Mich zur Kammerjungfer nur?

ALFRED
singt von aussen
Täubchen, das entflattert ist,
Stille mein Verlangen ...

ADELE
spricht
Was ist denn das für ein Gewinsel? Ob man wohl eine Minute nachdenken kann?

ALFRED
fortfahrend
Täubchen, das ich oft geküsst, Lass dich wieder fangen!


ADELE
eine Münze in ein Papier wickelnd
Ich muss ihm nur ein Sechserl spendieren, sonst hört der Hofsänger nicht auf!
Wirft das Geld aus dem Fenster.

ALFRED
wie oben
Täubchen, holdes Täubchen mein,
Komm, o komm geschwinde,
Sehnsuchtsvoll gedenk ich dein,
Holde Rosalinde!

ADELE
Was, Rosalinde? Das ist kein Strassentenor, sondern ein Verehrer und nicht einmal von mir, sondern von meiner Gnädigen!
Ruft zum Fenster hinaus
Eine Adele ist hier und keine Rosalinde, wenigstens nicht für Sie! Verlassen Sie den Garten, sonst wird man einen ganz anderen Tenor mit Ihnen singen.
Er verschwindet samt seinem Tenor
Der ist sicher irgendwo einem Männergesangverein ausgekommen. Schade, ich hätt' mir ihn doch näher ansehen sollen; vielleicht kann ich ihn noch erreichen!
Läuft ab.


ZWEITER AUFTRITT
Rosalinde. Dann Adele.

ROSALINDE
tritt erregt auf
Er ist's! Alfred, er, der mich vor vier Jahren anbetete, als ich noch frei war! Ich habe ihn gleich erkannt an seinem Tenor und an seiner Keckheit. Nur ein Tenor kann so keck sein, und nur ein kecker Mensch kann so Tenor singen! Er wagt es, hier vor dem Hause meines Gatten mich durch sein hohes A zu kompromittieren!

ADELE
eintretend für sich
Keine Seele mehr zu erblicken. - Ah, da ist meine Gnädige! Jetzt heraus mit der Geschichte; sie sei kurz, aber rührend!
Laut, kläglich
Gnädige Frau, meine arme Tante ist so krank!

ROSALINDE
für sich
Sicher hält er mich für treulos, glaubt vielleicht, ich liebe einen anderen, und ich habe doch bloss geheiratet.

ADELE
kläglicher
Gnädige Frau, meine arme Tante ist krank!

ROSALINDE
immer noch für sich
Aber wie kommt er, der vor vier Jahren spurlos aus Wien verschwand, so plötzlich in diesen Badeort?

ADELE
schluchzend
Gnädige Frau, meine arme Tante ist so krank!

ROSALINDE
Wer ist krank?

ADELE
Meine Tante!

ROSALINDE
Deine Tante?

ADELE
Ja, meine Tante!

ROSALINDE
ungeduldig
Aber kann ich sie denn gesund machen?

ADELE
Das verlange ich gar nicht, wenn Sie es auch könnten.

ROSALINDE
Na also!

ADELE
weiterschluchzend
Aber es ist doch die Pflicht einer guten Nichte, ihre arme Tante zu besuchen und zu fragen: "Wie geht's? Wie befinden Sie sich? Noch immer fidel und munter?"

ROSALINDE
Deine arme, kranke Tante?

ADELE
Darum bitte ich Sie, mir aus Rücksicht für meine nichtige Liebe freien Ausgang zu gewähren.

ROSALINDE
bestimmt
Unmöglich!

ADELE
bittend
Gnädige Frau!

ROSALINDE
Unmöglich, sage ich. Hast du denn vergessen, dass mein Gemahl heute seine fünftägige Arreststrafe antreten muss? Dreimal ist sie schon verschoben worden; aber heute muss er sich stellen, sonst wird er gestellt.

ADELE
Aber ich weiss noch immer nicht, warum der gnädige Herr eigentlich eingesperrt wird?

ROSALINDE
Weil er einem Amtsdiener ein paar Hiebe mit der Reitpeitsche gegeben und ihn einen Stockfisch genannt hat.

ADELE
Wegen so einem bisserl?

ROSALINDE
Er hat schon an alle Instanzen appelliert, aber das wird ihm eher schaden als nützen.

ADELE
Wenn es ihm aber dennoch nützt?

ROSALINDE
So wird es dir nichts nützen, denn ich kann dich nicht eine Stunde entbehren.

ADELE
Nicht? O meine arme, arme Tante! So darf ich dich nicht mehr wiedersehen auf Erden? Eine solche Tante wie diese Tante - noch keine Nichte Tante nannte!

Nr. 1a - Ende der Introduktion

ADELE
Ach, ich darf nicht hin zu dir,
Und du sehnst dich so nach mir,
Deiner heissgeliebten Nichte.
Gar zu traurig ist die G'schichte!
Ach, warum schuf die Natur
Mich zur Kammerjungfer nur?

ROSALINDE
Nein, du darfst heut nicht zu ihr,
Und wenn sie sich auch sehnt nach dir!
Wohl traurig klingt die G'schichte
Von der geliebten Nichte.
Ja, warum schuf die Natur
Dich zur Kammerjungfer nur?

ADELE
schluchzend ab.


DRITTER AUFTRITT
Rosalinde.

ROSALINDE
allein
Wie glücklich die alte Tante ist, eine so liebevolle Nichte zu haben! Es wird nicht so gefährlich sein, hoffe ich. Ich kann sie ja nicht entbehren, weil ich nicht allein bleiben darf, wenn mein Mann in der Tat seine Strafe antreten muss. Und der wird er nicht entgehen, denn jetzt hat er die Richter erst recht erbittert gegen sich.
Ihr Blick fällt auf Alfred, der in der Mitteltür erscheint.
Himmel, Alfred!


VIERTER AUFTRITT
Rosalinde. Alfred.

ALFRED
vortretend
Warum denn nicht: mein Alfred und mir mit offenen Armen entgegengeflogen?

ROSALINDE
Mein Herr, ich bin verheiratet!

ALFRED
Das geniert mich nicht!

ROSALINDE
Aber mich! Entfernen Sie sich!

ALFRED
Ich bin ja nicht gekommen, um mich zu entfernen!

ROSALINDE
Himmel, wenn mein Mann erschiene!

ALFRED
Das geniert mich nicht! Übrigens erscheint er nicht, er muss brummen.

ROSALINDE
Nein, nein!
den Blick erhebend
Vater im Himmel, lass ihn nicht brummen, ich bitte dich!

ALFRED
Er muss brummen, da hilft ihm kein Gott!

ROSALINDE
Ich bitte, ich beschwöre Sie, verlieren Sie sich!

ALFRED
Wohlan, ich verliere mich, jedoch nur unter der Bedingung, dass ich wiederkehren darf, wenn Ihr Gemahl brummt. Schwören Sie mir, dass Sie mich empfangen werden, wenn Sie Strohwitwe sind, und ich entferne mich augenblicklich.
theatralisch
Schwöre!

ROSALINDE
Es sei ... ich schwöre!

ALFRED
Nun denn ... ich gehe!
Bleibt stehen.

ROSALINDE
ungeduldig
Sie gehen aber nicht, sondern stehen noch immer! Leben Sie wohl!

ALFRED
singt
Kein Lebewohl! Auf Wiedersehen! Bald bin ich wieder da!
Ab.


FÜNFTER AUFTRITT
Rosalinde.

ROSALINDE
allein
Oh, wenn er nur nicht singen wollte! Seinem Dialog bin ich noch allenfalls gewachsen, aber vor seinem hohen B schmilzt meine Kraft dahin! O Schicksal, Schicksal, warum hast du mir das angetan? In dem Augenblick, wo du mir die Gegenwart des Gatten entziehst, führst du mir das Bild der Vergangenheit vor Augen. Was soll aus der Zukunft meiner Pflichten werden?
Meine einzige Hoffnung beruht jetzt noch auf dem Ausspruch des Gerichts. Wird meinem Gatten die Arreststrafe erlassen, dann ist alles gut!
Oh, wenn die Richter wüssten, welche Verantwortung sie durch seine Verurteilung auf sich laden, sie würden Gnade walten lassen!
horcht
Ha, er kommt! Er zankt mit seinem Advokaten. Ein böses Zeichen!


SECHSTER AUFTRITT
Rosalinde. Eisenstein. Blind, Aktenstösse unterm Arm, Augengläser und Perücke.

Nr. 2 - Terzett

EISENSTEIN
aufgeregt eintretend
Nein, mit solchen Advokaten
Ist verkauft man und verraten;
Da verliert man die Geduld!

ROSALINDE
Nur Geduld!

BLIND
Nur Geduld!

EISENSTEIN
Statt dass jetzt die Sach' beendet,
Hat's noch schlimmer sich gewendet,
Und daran ist er nur schuld!

BLIND
Wer ist schuld?

ROSALINDE
Der ist schuld? Der wäre schuld?

EISENSTEIN
Ja, der ist ganz allein nur schuld!

ROSALINDE
Der Herr Notar?

BLIND
Das ist nicht wahr!

EISENSTEIN
Du wirst schon sehn!

ROSALINDE
Was ist geschehn? Erkläre dich!

EISENSTEIN
So höre mich!

BLIND
Nein, erst will ich verteid'gen mich!

EISENSTEIN
Ersparen Sie sich diese Müh!
So etwas ist nicht zu verteid'gen!

BLIND
Mir scheint, Sie wollen mich beleid'gen?

ROSALINDE
Nur ruhig Blut! Warum die Wut?

EISENSTEIN
Der Herr Notar schwatzt wie ein Star.

BLIND
Herr Eisenstein fing an zu schrein.

EISENSTEIN
Sie stottern ja bei jedem Wort!

BLIND
Sie schimpfen ja in einem fort.

EISENSTEIN
Sie krähen wie ein Hahn!

BLIND
Sie sind ein Grobian!

EISENSTEIN
Sie sind ein Dummrian!

BLIND
Sie sind sehr inhuman!

EISENSTEIN
Sie reden lauter Lebertran
Und drehn sich wie ein Wetterhahn!

BLIND
Sie rasen wie im Fieberwahn
Und kollern wie ein Puterhahn!

ROSALINDE
zu Eisenstein
Doch schone dein Organ,
Es sei nun abgetan.
zu Blind
Das beste wär', Sie gehn hinaus,
Sonst wird noch ein Skandal daraus!

EISENSTEIN
Ja, sie hat recht! Gehn Sie hinaus,
Sonst wird noch ein Skandal daraus!

BLIND
Nein, diesen Ton hält man nicht aus.
Ich gehe schon, ich geh hinaus!
Ab

ROSALINDE
Beruh'ge endlich diese Wut.
Verurteilt bist du; nun denn - gut!
Ergib dich drein, und nach fünf Tagen,
Schon nach fünf Tagen ist die G'schichte abgemacht.

EISENSTEIN
Fünf Tage sagst du? Jetzt sind's gar acht!
Man hat mir drei dazugeschlagen.
So weit hat's dieser Mensch gebracht!
Noch heute soll ich stellen mich,
Und komm ich nicht, so holt man mich!

ROSALINDE
Das ist zu stark, das muss ich sagen.

EISENSTEIN
Nicht wahr?

ROSALINDE.
Ach, mein armer, armer Mann,
Noch heute also musst du dran?
Was kann ich dir zum Tröste sagen?
Wie soll ich das ertragen?

EISENSTEIN
Ach, mit solchen Advokaten
Ist verkauft man und verraten!
Da verliert man die Geduld!

ROSALINDE
Und daran ist der nur schuld!

BLIND
tritt wieder ein
Wer ist schuld?

ROSALINDE
Sie sind schuld!

EISENSTEIN
Der ist ganz allein nur schuld!

BLIND
Wenn Sie nur erst wieder frei,
Prozessieren wir aufs neu,
Und ich werde Ihnen dann schon zeigen, was ich kann:
Rekurrieren, appellieren, reklamieren,
Revidieren, rezipieren, subvertieren,
Devolvieren, insolvieren, protestieren,
Liquidieren, exzerpieren, extorquieren,
Arbitrieren, resummieren, exkulpieren,
Inkulpieren, kalkulieren, konzipieren ...

ROSALINDE, EISENSTEIN
Hören Sie auf, es ist genug!

BLIND
Und Sie müssen triumphieren!

ROSALINDE
Ob Sie Berge von Papieren
Auch dabei zusammenschmieren,
Doch Sie werden schliesslich sich blamieren
Ja, ach ja, blamieren!

EISENSTEIN
Wenn Sie jetzt nicht retirieren,
Muss ich Sie hinausbugsieren
Und vielleicht noch schliesslich attackieren!
Muss ich Sie hinausbugsieren!

BLIND
Rekurrieren, appellieren, reklamieren,
Revidieren, rezipieren, subvertieren,
Devolvieren, involvieren, protestieren,
Liquidieren, exzerpieren, extorquieren,
Ja, Sie werden triumphieren,
Triumphieren sicherlich!

ROSALINDE
Ach, mit solchen Advokaten
Ist man übel oft beraten,
Und fürwahr, man braucht Geduld.
Statt dass jetzt die Sach' beendet,
Hat's noch schlimmer sich gewendet,
Und nur der allein ist schuld!

EISENSTEIN
Nein, mit solchen Advokaten
Ist verkauft man und verraten
Und verliert man die Geduld.
Statt dass jetzt die Sach' beendet,
Hat's noch schlimmer sich gewendet,
Und daran ist der nur schuld!

BLIND
Ach, wir armen Advokaten
Sollen immer helfen, raten,
Dazu braucht man viel Geduld.
Statt dass jetzt die Sach' beendet,
Hat's noch schlimmer sich gewendet,
Und daran
zu Eisenstein
sind Sie nur schuld!

ROSALINDE
spricht
Also noch verschärft die Strafe? Statt fünf Tage - acht Tage!

EISENSTEIN
Diese Zulage habe ich Herrn Dr. Stotterbock zu danken.

BLIND
Rei ... rei ... reizen Sie mich nicht! Sie allein haben durch Ihr Benehmen die Richter erbittert und mich obendrein ko ... ko ... konfus gemacht. Aber ich will Ihnen nichts nachtragen, und wenn Sie wieder einmal tüchtig eingesperrt werden sollen, vertret ich Sie abermals!

EISENSTEIN
Ja, ich bitte recht sehr!

BLIND
Wenn Sie wieder einmal mit einem Amtsdiener einen Konflikt haben sollten, genieren Sie sich nicht ... Das nächste Mal arbeite ich Sie ganz sicher heraus!

EISENSTEIN
Alle Donnerwetter, ich empfehle mich Ihnen!

BLIND
Ihr Diener!
Schnell zur Tür hinaus.


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@ 藤井宏行


最終更新:2012年12月29日 09:05