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第1幕


(ウィーン旧市街のホテルのサロン。中央に観音開きの扉がある。舞台右手前方には窓があり、そのずっと奥のほうにはドアがある。舞台左手にも同じようなドアがある。サロンは1860年代様式の豪華な新品の調度品で飾られている。
アデライーデはトランプ占いの女と一緒に舞台左手のテーブルに向かって腰かけている。少年の服を着たズデンカは、舞台右手の別のテーブルで、書類の整理をしている)

KARTENAUFSCHLÄGERIN<トランプ占いの女
先ほどよりも、いいカードですわ。

ADELAIDE
ああ、ありがたい!
(ノックの音)
いい所なのに、邪魔しないでよ!

(ズデンカは中央の扉に駆けて行き、渡されたものを受け取る)


ZDENKA
父は外出中ですし、母は頭痛で出られません!
後ほどお越しを・・・。また請求書か!

ADELAIDE
(拒否するように手を振りながら)
今は無理よ!どっかに置いといて!

ZDENKA
請求書がこんなにたまってしまったよ。

ADELAIDE
しいっ、静かにして!・・・カード占いの結果は?
心配でたまらないわ!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(カードの上に身をかがめて)
ご安心のほどを。
遺産が近づいてきていますよ・・・
ゆっくりと!

ADELAIDE
(心配そうに手をよじりながら)
それじゃだめよ!もう待てないわ!
もはや残された希望は一つ。
アラベラがすぐに結婚すること!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
カードは、すべてを鏡のように映し出します。
父親・・・これはあなたのご主人ですわね。
ああ、ご主人は心労に取り巻かれて、お先真っ暗。
それでも一戦を、勝負を・・・ああ、またも
大金を失ってしまいました。

ADELAIDE
マリア様、お助けを!
可愛いあの娘が、私を救ってくれますように!
お願いでございます。あの娘の婚約は・・・成立しないの?
あたし達の信用は、がた落ちなのよ。あなた!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(長い間、カードを見つめて)
士官の登場です。

ADELAIDE
士官ですって?あら、いやだ!

ZDENKA
それは、マッテオだ!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
ちがう!本命は、この男ではない!

ADELAIDE
そうでなくちゃ!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
彼方から登場する見知らぬ紳士・・・それが花婿。

ADELAIDE
エメラルド・ブローチを、あなたにあげるわ。
もしも、今の予言が、今週中に実現すれば!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(まるで預言の書を解読するように、ゆっくりと)
その紳士は遠方より現れます。

ADELAIDE
遠くから?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
手紙に呼ばれて来るのです。

ADELAIDE
ならば、それはエレメル伯爵だわ。間違いない!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
大きな森・・・そこからやって来るのです。

ADELAIDE
やはりそう!
エレメルよ!ああ、お話のとおりよ!
素晴らしいわ!・・・
でも、なぜ、あの方、グズグズしているのかしら?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
いいえ、グズグズしているのは、女のほう。

ADELAIDE
ガラスみたいに人の心が見えるのね!
あの子は、言いようもないほどプライドが高いからねえ。
ああ、神様、少しプライドを捨てさせるようにしてください!
美しいのと同じぐらい、プライドが高いんだから。

(ノックの音。ズデンカは扉に駆けて行く)

ZDENKA
だめです!今はとても!

(また請求書を受け取り、テーブルの上に投げ出す)

ADELAIDE
(トランプ占いの女に)
どうしたのよ?
そんなに眉をひそめて?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
美しいお嬢さんと、
その裕福な紳士の間に割り込もうとしている者がいる!

ADELAIDE
ああ、マリア様、
そんなことがございませんように!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(カードの上に身をかがめ)
あらっ?奥様には、もう一人娘さんがいらっしゃるのですか?
ああ、これは本当に危険な状況!

ADELAIDE
(テーブルの脇にくずれ落ちて)
天にまします天使たち!
心労の絶えぬ母親の嘆きを聞いて下さいまし!

ZDENKA
(こわごわと)
ママ!

ADELAIDE
ズデンカ!静かにしてて!
こんなことなど気にしないで!
(ズデンカを指差しながら)
しいっ!実は、娘とはあの子なのです!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
あの若い殿方が?

ADELAIDE
娘なのですが、
男みたいにやんちゃなので、
ずっと男の子として育ててきたのです。
この街で二人の娘を身分相応に育てるほど
私達は金持ちでもありませんしね。
ですが、あの子は、姉をとても愛しています。
姉のためにならないことをするはずはないのですが?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
カードは嘘をつきませんわ。
こちらには士官。
あちらにはブロンド娘。
鞘からサーベルが抜かれれば、
花婿のほうは引き下がります。
このカードの結果に、ご留意くださいませ!

ADELAIDE
(立ち上がる)
あなたは、私を救う天使!
さあ、私の部屋へ!もう一度、運だめしを!

(舞台右手の隣室へと退場。
ズデンカは積み重なって山となった請求書を手にして、文面を読む)

ZDENKA
みんなお金の催促ね!
裁判するぞと脅かしている!
ええっ?私が全然知らないことまで書いてある。
私達がこの街を離れようとしているなんて!

ああ!そうなったら何もかも終わりだわ!
あの人の姿ももう見られない!

(不安に駆られて舞台左手のドアへ駆け寄り、耳を澄ます)

あの占い女の声がする・・・アラベラに何かが迫っているって。
きっと、士官のことだわ。
ママの声がする・・・あの男を出入り禁止にする、ですって?
ずいぶん面目を潰されたからね。
でも、出入り禁止なんて?
大変だ。そうなったら・・・あの人自殺しちゃうわ・・・
しかも、みんなが、お姉さんのせいだと知るんだわ・・・
それにしても、お姉さん・・・
自分がどんなに愛されているか分かっているくせに!

(ドアを通って外に出て行く)

ああ、神様。私達が旅立つ羽目になど
ならないようにして下さい!
パパが賭けに勝ちますように!
ゲルツのおばさんが亡くなってくれれば!
ベッラがマッテオのことを一番愛してくれれば・・・。
マッテオは幸せになり、
私達も惨めな思いをしなくて良くなるのに!
そうなってくれるなら、私なんか犠牲になってもいい・・・
一生、男の服を着て、
何もかも諦めたっていいわ!

(ノックの音。ズデンカが中央の扉に向かって行く。ドアが外から丁寧に開けられると、マッテオが入って来る。猟兵部隊の制服を着て、手に帽子を持っているが、サーベルは持っていない)

ZDENKA
マッテオ!

MATTEO
ズデンコ!君か!一人かい?

ZDENKA
(小声で、不安そうに)
母さんが部屋にいる。

MATTEO
で、アラべラは?

ZDENKA
取り巻き連中と、リング通りを散歩中さ。

MATTEO
(一歩前に出て)
ぼくあてには何も届いてないかい?
伝言とか、手紙とかは?

(ズデンカは悲しそうに首を振る)

じゃあ、昨日の晩は?

ZDENKA
姉さんは、母さんと一緒にオペラに行ったよ。

MATTEO
(嫉妬にかられて)
お母さんとだけかい?

ZDENKA
(ためらいつつ)
ママと、3人の伯爵と一緒だったと思うよ。

MATTEO
今日の午後は?

ZDENKA
(ためらいつつ、不安そうに)
伯爵たちが、そりに乗って迎えに来るはずさ。
ぼくも行かなきゃ・・・

MATTEO
(ひどくショックを受けて)
あの人とぼくとの仲は、もう終わったんだ!
君がいなければ、

ZDENKA
きっと付き人が必要だろうから。

MATTEO
彼女が何をしているのかすら分かりゃしない!
あの人はぼくに、時々、気の無い、
うつろな眼差しを投げるだけだ!

ZDENKA
でも、お姉さんは君を愛しているよ!ぼくを信じて!
ぼくには分かるよ!

MATTEO
分かるって?お姉さんが君にそう打ち明けたのかい?

ZDENKA
3日前だって君に手紙を書いて、
君はとても幸せだったじゃないか?

MATTEO
ああ、3回目だった・・・天から来た手紙のようだった!
それなのに、また、よそよそしい態度で冷たくするなんて!
どう理解すればいいんだ?どう我慢しろと?なあ、ズデンコ。

ZDENKA
(小声だが、重々しく)
それが女心というものさ。
女の人は、より多くのものを与えたいと思うけど・・・
決してそれを外に表したりはしない。
姉さんは、ひどく恥ずかしがり屋さんだからね。

MATTEO
ねえ、君!
それがわかるぐらいなら、どんな時間なのか分かるかい・・・
ぼくが、どんなことを考えると思うんだい・・・

(ズデンカの腕をつかむが、ズデンカはあわてて身をもぎ離す)

あの人が、ぼくを
まるで空気のように見るだけで、
ぼくが再現を願い、そのためだけに生きている
あの愛のしるしを全く見せてくれない時間に!

ZDENKA
(あわてて)
分かったよ。
また手紙を持って行くさ、今日か明日のうちには!

MATTEO
(迫るように)
今日中だよ!君のほかに友はいないんだ!
男の約束だ・・・
信じているぞ!
でも、君すら、もはや信じられなくなったら、
きっと別の結末になる!

ZDENKA
(不安に満ちて)
何だって?
どうなるのさ?マッテオ。

MATTEO
(とても暗い声で)
明日、隊に行って、
ガリチアへの転属を願い出るんだ。
それも何の役にも立たず、
そこでもアラベラを忘れられないようなら、
解決策は一つ・・・

(話し言葉で)

このリボルバー拳銃さ。

ZDENKA
ああ、何てことを!

MATTEO
忘れないでほしい。ぼくを救うのは君だ!

(駆け去って行く)

ZDENKA
(興奮と不安で気を失いそうになりながら)
あの人を助けねば・・・ああ、
でも!私は・・・私のことは誰が助けてくれるのよ!
そんな手紙ならいくらでも書けるほど、言葉は次々見つけ出せるし、夢の中でも思い付いたりしてしまう・・・。
だけど、私がお姉さんに成り代わって、甘い愛の言葉を書いたって、そんな手紙が何の役に立つのよ!
むしろ考えないといけないのは、お姉さんの心に響いて、この人こそ私が愛するにふさわしい人だと、お姉さんに思わせる言葉なのに。
そちらは余りに難しくて、
私にはうまくできない。・・・なんでこうもうまくいかないのかしら。

ARABELLA
(舞台の右側から現れる。帽子とヴェールをかぶり、毛皮のジャケットを羽織っている。その後ろには付き添いの少女)
ありがとう、お嬢さん。
明日また同じ時間に迎えに来てね。
今日はもう結構よ。
さようなら。

(付き添いの少女は退場。帽子とジャケットを脱ぐ。ふと円卓上のバラの花束に気がつく)

きれいなバラね!軽騎兵が持ってきたんじゃない?

(バラを手に取る)

ZDENKA
何だって?軽騎兵?

ARABELLA
外国旅行者のボディーガードの軽騎兵よ!

ZDENKA
違うわ。マッテオからよ。

(それを聞くと、アラベラはすぐにバラを放り投げる・・・ズデンカは、花瓶に活けなおす。優しい声で)

あの男の花は、いつもこうされてしまう!
それなのに、あの男は、毎日新しいのを持って来る。

ARABELLA
(そっけなく)
ああ・・・よして!あそこにもブーケがあるけど?

ZDENKA
あれはエレメルからさ。あそこの香水はドミニクから。
あのシガレットホルダーはラモラルからさ。

ARABELLA
(さげすむように)
あの3人!みんなして無駄遣いして、
同じ女に夢中だなんて・・・。
いっそ3人そろって私と婚約すればいいんだわ!

ZDENKA
あいつらにそんな価値はないよ・・・多少なりとも価値がある男は一人だけ・・・それは、この人さ!

(マッテオからの花束を、アラベラに差し出す)

ARABELLA
ああ、よしてよ!まだしも、あの3人のほうが楽しい人達だわ。

ZDENKA
(非難する口調で)
よくもそんなことを!
あの男は、お姉さんを心底愛しているのに・・・

ARABELLA
(さげすむように)
そのうえ全力でね!

ZDENKA
好きだったこともあったじゃないか!

ARABELLA
そうかもね!「だった」のよ!
そんな時は過ぎた・・・まさに、あなたの言う通り。

ZDENKA
気をつけて!お姉さんのそんな言葉を聞いたら、あの男は、
きっと死んでしまうよ。あんなに想い焦がれているんだから!

ARABELLA
(ズデンカの様子を見ながら)
ズデンカくん?まるで、ママみたいにヒステリックな言い方ね!
立場をわきまえたほうが良くないかしら!

ZDENKA
(情熱的に)
あの男の苦しみを見たら、胸が痛んだんだ!

ARABELLA
(ズデンカのほうを見ないで)
あの人のことが好きなんじゃないの?

ZDENKA
(地団太を踏んで)
あの男は、友達だよ!
この世でただ一人の友達なんだ!

ARABELLA
(あらためて、ズデンカの様子をしげしげと見る)
ズデンカくんは、この頃少しあぶない感じね。
どうやら、世間にも女であることを宣言して、
この仮面舞踏会を終わらせる時が来たんじゃないかしら。

ZDENKA
死ぬまで男のままでいるよ。女になんかなりたくない・・・
お姉さんみたいな女には。
プライドは高いし、コケットで、その上冷たい女になんか!

ARABELLA
(とても真剣になって)
あの男は、私にふさわしい人じゃない!
まじめよ!あなたに本当のことを打ち明けているの!
私がこういう女であることに、私は何の責任もないわ。
男の人って、私の頭の中で急にふくれあがったかと思うと、
またすぐに何でもない存在になってしまうの!
まるで脳裏をかすめただけのように、すぐ・・・
でも、なぜなのかはわからない!
問いかけてはみるけれど、その問いへの答えを、
私は朝から晩まで考えても見つけられない。
まるで私の意志とは関係ないみたいに、心が急旋回して、
その人から離れて行くの。
でも、あたしに何の責任があるというの・・・

私にふさわしい人が・・・
この世に一人いるならば・・・
目の前にそんな人がいきなり現れて、
私を見つめ、私も見つめ返したら、
もう疑ったり問いかけたりはしないわ。
私は幸せになり、
その方に、子供のように素直に従います。

ZDENKA
(愛情を込めてアラベラを見つめながら)
私には、お姉さんが分からない。
言っていることが正しいのかどうかも・・・。
理解するにはお姉さんを愛しすぎてしまっている!
私の望みは、お姉さんが幸せになることだけ・・・
お姉さんにふさわしい人と幸せになる!
そのお手伝いをしたいの。

(心を込め、アラベラと声を合わせるが、まるで独り言のように)

あのトランプ占い師は、お見通しだったんだわ・・・
お姉さんは光に包まれるけど、
私は暗闇の中へと落ちていく。

(ある時は交互に、ある時は重唱で)

美しくて優しいお姉さん・・・
私は去ります。
去りながら
清めます・・・
お姉さんの行く道を。

ARABELLA
(独り言のように)
私にふさわしい人が・・・
この世に一人いるならば・・・
目の前にそんな人がいきなり現れて、
私を見つめ、私も見つめ返したら、
もう疑ったり問いかけたりはしないわ。
私は幸せになり、
その方に、子供のように素直に従います。

(橇の鈴の音が聞こえて来る)

ZDENKA
あれはエレメルの橇だ。鈴の音に聞き覚えがある。

ARABELLA
(また軽い調子に戻って、陽気に)
だとすれば、その後ろには、ドミニクの橇。
そのまた後ろは、ラモラルの橇ね。いつもの通りだわ。私は・・・やっぱり一緒に行くわ・・・年に一度のカーニバルですもの。

ZDENKA
違うよ・・・今日はエレメルの橇だけさ。
うれしい?だめだ!あいつはお姉さんにふさわしい人じゃない!

ARABELLA
あたしだって分からないわよ!
それが私が受け入れねばならない男かも!

(立ったまま考えこむ)

ZDENKA
だめだよ!そんなの許せない!

ARABELLA
カーニバルは今晩で終わり。
今晩、決断せねばならない。

ZDENKA
大変だ・・・マッテオは自殺しちゃうぞ・・・

(予言の幻を見るように)

私がドアをたたいても、返事は返ってこない。
あの人の体に身を投げる・・・
初めてのキスなのに、
それは氷のような冷たい唇!
そうなったらおしまいだわ。

ARABELLA
(窓に向かって歩き、通りを見つめながら)
ねえ・・・午前中、あそこに見知らぬ人がいたの・・・
私が外出した時も、まだ向こうの交差点に立っていた。
大きな体で、旅行用の毛皮のコートを着ていて、
護衛の軽騎兵を従えている。
きっとハンガリーかワラキアから来た外国人・・・。
きりっとした大きな瞳で私を見つめ、
その人が私に花を届けてくれると、私は信じ込んでいたんだわ。
その人のお花…今日、私にとってこれ以上のものがあるかしら!

ZDENKA
(マッテオのバラを花瓶からつかみ、情熱的にアラベラに差し出す)
受け取って!
この世で一番誠実な男からの花だよ!
受け取って!あなたの胸に押し付け、
他の花なんて受け取らないで!ぼくは感じるんだ・・・
お姉さんとぼくの運命は、それ次第で決まるって!

(アラベラの周りに花を巻き散らしていると、橇の鈴の音が大きくなってくる)

ARABELLA
いったい何?あなた、どうしちゃったのよ?

ZDENKA
静かにして!エレメルが来るよ。

(ズデンカは、音も立てずに素早く舞台右手へと退場する。中央のドアが開き、エレメルが現れる。身にまとっていた毛皮のコートを脱ぐと、給仕はそれを受け取って、外から扉を閉める。)


ARABELLA
ひどく意気揚々とご入場ね?

ELEMER
今日は私の日だからね!
くじ引きが当たったんだ。
ロシア馬は、まだ橇につないである。
今日は、あなたを私の橇でご案内してよいでしょうか。
そして晩の御者舞踏会では、
あなたの主人となってもよいでしょうか!

(アラベラは眉間にしわを寄せる)

あなたの第一のしもべということですよ。
何と言っても、あなたは女王様なんだから!

ARABELLA
くじで取り合うなんて!
私に、そんな権利をお持ちだとは!

ELEMER
そうさ。あなたが選ぶのは、ぼく達3人の
誰かなはずだからね。
ぼく達は、もうそう決めて互いに誓ったんだ。

ARABELLA
はあっ?あなた方3人の一人ですって?じゃあ私は?
あなた方が、くじで手に入れる奴隷なの?

どの戦役で得た戦利品なのか、
うかがってよろしいかしら?

ELEMER
女性とは、自分を賞として差し出すものだ。
その眼差しで、自分への好意を
勝ち取ろうと願っている。
乙女の眼差しは強力で、
与えもすれば、受け取りもする・・・
だが、男に期待させるのは、それ以上のことさ!

ARABELLA
そんなことが私の目当てですって?
私、あなた達を叱り飛ばしたいぐらいよ。
あなた達は、カーニバルの期間中、ずっと私のご機嫌取りをしてたくせに、私の心にプライドを捨てさせることができなかった・・・
今だって、私は相変わらずの私のまま。
そして、独身の娘だけが味わえる
ほろ苦い幸せを、味わいつくしているの・・・
人目につかず、宙ぶらりんのまま、
誰にも身を委ねないという幸せをね!
そして、ますますためらいは強くなっていく・・・
でも、あるいは、すぐ何かが起こるかも知れない・・・
エレメル。

(可愛らしくほほえみながら)

あるいは、もうすぐ、
今夜にも何かが起こるかも!

ELEMER
天から、その何かが降って来る時間が来るのを、
ぼくも祈っているんだ・・・ベッラ。
そんな時が来れば、あなたは臆病でためらいがちな考えなど捨て、本来のあなた自身になろうとし、
最高の女性に与えられた幸せを、
この地上で私にもたらしてくれるだろう!
馬の声が聞こえる?足踏みして、
鈴を揺らしているだろ?
鈴の音がするだろ・・・さあ、行こうよ!
おいで!ぼくらみんなで突進さ!
考え過ぎたら死んでしまうよ!
考えないことが幸せの秘訣さ!

ARABELLA
(話をそらして)
ロシア馬なの?
我慢できずに体を揺らしているのね?
そうね!行きましょう。何といったって今日はカーニバルの火曜日。真夜中には、すべて終わってしまう。
目抜き通りを駆け下りて・・・
息ができなくなるほど速く・・・
でも、ズデンコも連れて行くのよ。

ELEMER
(怒った様子で、落胆して)
それでは何一つ・・・何一つ、あなたには言えないのですか?
なんて冷たい人なんだ!

ARABELLA
(扉が開く)
30分したら、弟と下に降りるわ。
その間、ロシア馬を待たせておいて!

(エレメルに別れを告げながら)

あの子も一緒よ。

(エレメルに別れを告げながら)

では、後ほど!

ELEMER
あなたこそ我が愛しの女性・・・
とらえどころのない人!冷たい人!
でも魅力的な人!

(出て行く)

ZDENKA
(舞台右側から入って来る)
追い払ったのかい?

ARABELLA
あの人と馬車で一緒に行くわ。
早く着替えて。橇で行くのよ。

ZDENKA
ぼくが必要なのかい?

ARABELLA
そうよ、必要なの。

(下に止まっている橇から出る音が激しくなる。アラベラは窓から外を見る)

あの素敵な馬を見て・・・
待ちきれないんだわ・・・

(急に、声音を変えて叫ぶ)

ズデンカ!

ZDENKA
どうしたの?何をそんなに驚いてるの?

ARABELLA
あの人!あの人よ!さっき言った外国人!あそこ!
向こうの通りを歩いている!従者と一緒だわ。
きっと私の住まいを知りたいのね。
よく見て!私が住んでいる部屋の窓がどこかを探しているわ。
あの目を見てよ!
とても真剣な大きな瞳・・・

ZDENKA
(アラベラの後ろから)
どうやって目が見られるのさ。ぜんぜん見上げてないのに!

ARABELLA
そうね・・・。見上げていないわ。

(部屋の中に向き直る)

通り過ぎるだけ。

ZDENKA
エレメルと行くんだろ?

ARABELLA
そうよ、行くのよ。だから着替えて。
一緒に来て。そうしてほしいの。

ZDENKA
しいっ、ママだ。

(アデライーデが、ヴァルトナーがやって来る音に耳を澄ましながら、舞台左手から出て来る。すると同時にヴァルトナーも現れる。彼は上品な身なりをしており、都会風のコートにシルクハットをかぶり、ステッキを持ち、手袋をはめている。彼は見たところエレガントだが、疲れきって、徹夜明けのように見え、誰も目にとまらないかのように部屋を横切ると、舞台右手前方の肘掛椅子に身を沈める)

ADELAIDE
二人とも。私達だけにしてくれない。
お父さんは、ずいぶんご心労のようだわ。

(アラベラは左手後方へ、ズデンカは右手後方へと退場)

WALDNER
(立ち上がり、屏風の陰で上着を脱ぐと、シルクハットをテーブルの上に置く。請求書入りの封筒の束を目にすると、機械的にそれを見つめた後、次々と封筒を引っ張り出す)
こんなのしかないのか?
これ以外、誰からも手紙は来なかったのか?

ADELAIDE
またギャンブルね?負けたんでしょ、テオドール?

(ヴァルトナーは黙り込む)

連隊の戦友に手紙を出されたんでしたね?

WALDNER
誰からも返事が来ない!冷たいものだ。

(肘掛椅子に身を投げる。独り言だが、半ばはアデライーデに向けて)
マンドリカという男がいた。
大金持ちで、そのうえ夢想癖のある男だった。
一度あの男は、ある女のために、ヴェローナの通りに3千もの桶に入った塩を撒き散らしたことがある。その女が、夏の盛りの8月なのに、橇遊びをしたいと言ったからだよ!
だから、わしは、あの男の豪儀さを当てに、
アラベラの写真を中に入れておいたんだ・・・
白鳥の縁どり付きの青い舞踏会用ドレスの写真を。
わしはこう思ったのだ・・・
あの、いかれた男なら、ここに来て、
あの子を嫁にしてくれないとも限らんとな!

ADELAIDE
ああ、美しいあの子が、そんなお爺さんと一緒になるなんて!

WALDNER
(激しい口調で)
誰か確実な求婚者が来なければいかんのだ!
終わりのない無益なご機嫌取りなどもう沢山だ!
我々が救われる道はそれしかないんだ!

ADELAIDE
(突然、霊感に打たれたように)
逃げましょう!ヤドヴィーガ叔母さんの所へ!
きっと城館に迎えてくれるわよ!
あなたは管理人になり、
私は、叔母さんの家を取り仕切ればいいんだわ。

WALDNER
そうしたら、娘たちは?

ADELAIDE
ズデンカは、ずっと給仕のままよ・・・
二人もの娘を
養えるはずがないわ!
でも、アラベラ・・・あの子には予言がある。
素晴らしい結婚で幸せをつかむはずよ!

WALDNER
(激怒しながら)
そんなことしていたら、最後の頼みの五十男は死んでしまうぞ!

ADELAIDE
落ち着いて。テオドール。夢の中に3つの数字が現れたの!
間違いのない、素晴らしい数字よ!

WALDNER
おお、もうたわごとはよすんだ!
エメラルド・ブローチを質に入れて、
わしに金をよこせ!
何っ?もう持ってない?
質に入れたのか?

ADELAIDE
もう先週にね。
あれが最後の品だったわ。ああ、このウィーンってところは!



WALDNER
今日こそツキがめぐってくるはず!
指が、その気配を感じているというのに!
なんと不運なわしだ!

ADELAIDE
そんな日が来ることだけを夢見てきたけど。
でも、この深い恥辱の中から、美の力によって、
最高に高い所にまで
引き上げられるかもわからないわ!

WALDNER
もう財布には1グルデンも残ってないぞ!

(激しい身振りで妻に出て行くよう合図する)

ADELAIDE
ひょっとして、いとも高貴な身分の方の家で
愛に満ちた結婚式が行われないこともないわ。

(急いで退場する)

WALDNER
(再び請求書に目を通し、最初の文面を読み上げる)
「これ以上お待ちできる状況にはありません!」

(2つ目の請求書を手に取り)

「あるいは司法の手をわずらわせる事態にも・・・」
かわいそうな妻!娘たち!

(背後に手を伸ばし、呼び鈴の綱を引っ張って鳴らすと、ホテルの部屋係が入って来る)
コニャックを!

ZIMMERKELLNER<部屋係
(話し言葉で)
8番様にはサービスできかねます!
すぐに、お支払いをいただかない限り!

WALDNER
出て行ってくれ。いらないから。

(部屋を行ったり来たりして)

今頃みんな集まって、また一勝負始めているだろうに。

(不安そうに)

それ以外のことは、時間の無駄だ!

ZIMMERKELLNER
(トレーを持って入って来る)
ご来客が!

WALDNER
出かけたと言ってくれ。
そいつは、そこに置け!

(部屋係は、ヴァルトナーに言われた場所に名刺を置いて退場)

でも、あれは請求書じゃないな。
業者が名刺を使って挨拶回りしているのか?

(そのほうに行き、名刺を手に取ると、嬉しさのあまり飛び上がる)

マンドリカ!
大金持ち!
連隊の大親友!

ZIMMERKELLNER
(扉の所に立って)
どうしてもお会いしたいとおっしゃるのですが。

WALDNER
お通しするように!

(入って来た男を、手を広げて出迎える)

ようこそ、戦友!

(大柄で、とても力が強そうだが、エレガントな姿をしたマンドリカが現れる。歳は、せいぜい35歳という所で、どことなく地方的な感じに見える。しかし、服装はとても立派で、かけらほどの田舎っぽさも無い。ヴェルコは、マンドリカの後ろから入場し、扉のところで立ち止まっている。ヴァルトナーは当惑して、後じさりする)

MANDRYKA
騎兵隊長ヴァルトナー伯爵さまではありませんか?

WALDNER
いかにもヴァルトナーです。
もう騎兵隊長ではありませんがな。

(マンドリカは右手を後ろに突き出す。
ヴェルコは、頭を下げたまま、マンドリカの手に手紙を渡す)

MANDRYKA
(手紙を手に、ヴァルトナーに近寄って行く)
伯爵、この手紙の主はあなた様ですか?

(とても軽やかに、元気良く、きわめて丁重に)

少し血が付いていますが、読めないほどではありません。
この手紙が私に届いた時、私は、年寄りの熊をしとめようとしていたので、その熊に襲われて少し引っかかれたのです。
もう過ぎたことです。

WALDNER
(一瞥した後で、手紙を返しながら)

確かに、あなたと同名の男に手紙を書きました・・・
私の友人で、連隊の戦友であるその男に。

MANDRYKA
それは私の伯父です。伯父は死にました。
今、マンドリカといえば私だけです。
ですからお許しください。
この手紙を、私が開封してしまったことを。
ところで、お聞きしたいことが一つだけ・・・
ヴェルコ!あの写真を!

WELKO
(写真を手渡しながら)
万事順調ですぞ・・・大侯様。
このお顔をした美女は、確かにこの家に。

MANDRYKA
(写真を手にして)
伯爵さま・・・古い戦友として
私の伯父宛てに出されたこの手紙に、
あなた様は、このご婦人の写真を同封されましたな。

WALDNER
(ちらっと写真を見て、どうでもいいことのような口調で)
いかにも!私の娘であるアラベラの写真ですよ!

MANDRYKA
(目立って興奮するが、姿勢は崩さずに)

ご令嬢は結婚しておられないのですか・・・?

WALDNER
まだです。

MANDRYKA
今のところ婚約もなされてないと?

WALDNER
今のところはまだです。

MANDRYKA
(きわめて真剣に、厳粛と言ってもいい態度で)
5分ほど、お話しさせていただきたいのです。

(ヴェルコは、2つの肘掛椅子を向い合せになるよう素早く動かし、後ろにずらす。ヴァルトナーとマンドリカは腰掛ける。マンドリカは当惑して、やや間を置き、ヴァルトナーは緊張している)


率直に質問させていただいて、よろしいでしょうか?

WALDNER
あなたは、甥であり、相続人です。
あの大切な戦友の。
なんなりと、どうぞ!

MANDRYKA
感謝いたします・・・

(にわかに考えをめぐらしながら)

死んだ伯父あての手紙に、
ご令嬢の魅力的な写真を同封されたとき、
あるいは、そこに何か目的のようなものがありませんでしたか?・・・失礼ならばお許しを。

WALDNER
これはしたり!あのご老人を
少しからかいたいと思っただけなのです!

MANDRYKA
(きわめて注意深く、ヴァルトナーの言う全ての言葉の意味を十分に受け止めようとしながら)
伯父をからかうですって?
ですが、こうなっていたかも知れませんよ・・・
伯父の体がまだ丈夫で、
男盛りの状態だったとしたら、
この肖像写真の美しさに参ってしまい、
あなたの前に現れて、
誰が見ても申し分のない貴族として、
こう宣言していたかも知れません・・・。
「あの顔を一目見て、求婚の名乗りを上げぬ男など、神のお計らいで、この地上に生まれた意味など無い!
私の妻として、妃として、この女性をいただきたい!」と。
どうでしょう?もしかしたら、
こう言ったかも知れないのですよ!

WALDNER
だとすれば、私どもも
不意を突かれたかも知れませんなあ。

MANDRYKA
(とても興奮しつつも、気持ちを抑えながら立ち上がる)
伯父はあの世に行きました。
今は私が唯一のマンドリカです。
いくつもの森や村を、私は治めています。
4千人の領民が、
私の幸せを念じています・・・。
そんな私が・・・もろ手をあげてお願いするのです・・・
お父君。この私に、ご令嬢をいただけないでしょうか。
この14週もの間、胸の中で、ひと時たりと想いが消えぬあの方を、私の妻としていただきたいのです。

(ヴァルトナーは驚きのあまり絶句する)

ためらっておられますが、これは死の宣告ですか?
だめなのですか?

(ヴァルトナーは首を横に振る)

会えるのですね?

(ヴァルトナーはうなずく)

お許しを・・・
この手紙が届いたちょうどその時、
私は、年寄り熊の手につかまれ、
あばら骨が4本つぶれてしまったのです。
そのため、12週間、ベッドで横になっていたのですが・・・
目の前には、この写真のお姿が・・・
この思いはますます強くなり、
ついには魂がかっさらわれてしまったのです!

(誇張するわけでもなく、とても素朴に)

資産の管理人達が見舞いに参りました。
「我らの殿様に何が?」
荘園の小作人達が参りました。
「我らの殿様に何が?」
牧場で働く者達が参りました。
「殿は、もう馬遊びができないのでは?」
森の番人達が参りました。
「殿は、もう狩りを楽しまれないのでは?」
私はそれには何も答えずに「ヴェルコ!」と叫び、
「あのユダヤ人を連れて来い!何と言う名だったかな?あのジシェクのユダヤ人は?あの男は、私の森を買うつもりだったな?
あの樫の木の森を!
早く、あの男を連れて来て、
現金を持ってくるよう伝えろ。
なぜなら明朝、私は旅立ち、
首都ウィーンで皇帝に謁見するのだ。
1秒1秒、金が必要だ。
求婚の旅に障害があってはならんぞ!」

(マンドリカは、大きいがエレガントな札入れを取り出す。そこには無造作に投げ込まれた千グルデン紙幣の分厚い束が入っている)
森がこんなのになりました・・・

(ヴァルトナーは驚いて金を見つめる)

美しい森でした・・・
そこには隠者達が住んでいました。
ジプシーもいました。老いた鹿もいましたし、
いくつもの炭焼き窯が煙を上げていました。
みんな、こんな紙切れごときに変わってしまったのです!



ですが、樫の森など、領地には、まだうなるほどあります。
子々孫々にいたるまで・・・
神の御加護を!・・・
お願いですから、こんなことを話すのをお許しください!自分でも
なぜかわからないのですが、もう口にしてしまったことです!

WALDNER
考えてみれば・・・一つの森が・・・
隠者達と、
ジプシーと、老いた鹿の住まっていた森が、
一二の三で・・・こんな札入れに化けたのですな!
長い間、このようなものを見たことはありませんでした。

MANDRYKA
なぜかわからないのですが、もう口にしてしまったことです!

(ヴァルトナーは札入れに心を奪われ、じっと見つめている。マンドリカが札入れをしまおうとすると、ヴァルトナーは思わず反応して、それを止める)

WALDNER
ああ!非常に興味深いお話です!

MANDRYKA
(きわめて軽快に愛想良く、札入れを差し出す)
もしかしますと?あるいはご入り用ですか?
今すぐに?いいえ、私のほうこそ、
お情けにすがっているのです!どうぞ、ご自由に!

WALDNER
(ややためらった後で、千グルデン紙幣を1枚つかむ)
実は、銀行の担当者が旅行で不在なのです!
遅くとも、今晩にはお返しいたします!

MANDRYKA
(あらためて札入れを差し出し、あたたかく)
もういいのですか?何とぞお願いします!何としても!
ですから、どうぞ、ご自由に!

(ヴァルトナーは2枚目の紙幣をつかむと、1枚目の紙幣ともども無造作にチョッキのポケットにつっこむ)
(マンドリカは胸のポケットに札入れをしまう。困惑したような間を少し置いてから)

それでは、伯爵夫人どのを
いつご紹介いただけるのでしょうか・・・
そして、御令嬢は?

WALDNER
二人とも、隣の部屋にいますぞ。
お会いになりたいんでしょう?
今呼びます・・・ご紹介いたします。

MANDRYKA
今ですって?そんな?いや、まだです!今は決して!

WALDNER
伯父さまは、こんな内気な方でしたっけかねえ!

MANDRYKA
(きわめて真剣に)
それは別の話でしょう。
これは神聖な事柄なのですから。

WALDNER
ではお望みのままに。

MANDRYKA
(口調を変えて)
私はこのホテルに泊めていただき、
ご夫人がお命じになるまで待つつもりです。
私の自己紹介にふさわしい時間をご指定下さい。
午後でも、晩でも・・・
いつでもかまいません。

(マンドリカは一礼して辞去する。ヴァルトナーは握手の手を差し出し、彼を扉まで送って行く)

WALDNER
(一人で)
これは夢か?
いや、たしかにここにいたぞ。
マンドリカの甥が。
こんなことが起こった試しがあるだろうか!

(ヴァルトナーは、くしゃくしゃになった紙幣を1枚2枚と引き出し、しわをたたんでから、すっからかんの財布につっこむ)


夢か?
いや、違う!夢じゃない!

(もう一度紙幣を1枚取り出し、何も考えずに、紙幣をひねって小さなじょうごのようにして手に持つ。軽やかなアクセントでマンドリカの口調をまねながら、かなり大声を出す)


でしたらどうぞ、ご自由に!

ZIMMERKELLNER
(部屋に入って来て)
お呼びで?

(ヴァルトナーの手にある千グルデン紙幣に気付くと、ころっと口調を変えて)

ご下命ですか?

WALDNER
(静かに、やさしく、独り言で)
どうぞ、ご自由に!

ZIMMERKELLNER
両替をお命じですか?

WALDNER
ひょっとしたら後で頼むかもな。まだいいよ。

(部屋係は退場。ヴァルトナーは優雅な調子で独り言を言う)

どうぞ、ご自由に!

(とろけんばかりの猫なで声で)

どうぞ、ご自由に!

(威厳をこめて)

どうぞ、ご自由に!

(コート、帽子、ステッキを手に取って)

ZDENKA
(右側のドアから出て来る)
お呼びですか?パパ?

WALDNER
(喜びのあまり大はしゃぎで)
どうぞ、ご自由に!

ZDENKA
誰と話してるの?何が起こったの?パパ?

WALDNER
(喜びのあまり大はしゃぎで)
どうぞ、ご自由に!

ZDENKA
何が起こったの?

WALDNER
(初めて、自分一人じゃないことに気付く)
何でもない。ちょっと出かけてくる。
人を待たせておるんでな。

(手に持った千グルデン紙幣を振って、ズデンカに合図する)


何か欲しいものはあるかい?
こいつを両替してくるのさ。じゃあな。

(中央の扉から出て行く)

ZDENKA
(一人残されて)
パパ!行っちゃった。
あんなお父さん、初めて見た。
心配のあまり、おかしくなったのかも!
この街を出なけりゃいけない・・・明日にもすぐ・・・
マッテオに会えるのも今日が最後なのかも・・・
ああ、神様、弱いあたしに力をください!

(マッテオが素早く、人目につかないように中央扉から入って来るので、ズデンカはびっくりする)

MATTEO
父上には気付かれなかったよ。
扉の横にぴったりくっついていたからね。

ZDENKA
(左後方のドアを指差して)
しいっ!中にお姉さんがいるよ!ぼくを呼んでいる!

MATTEO
お会いすることはできないのかい?

ZDENKA
今はだめだ!お願いだ!今は!

MATTEO
じゃあ、手紙があるんだね?

ZDENKA
手紙?ああ!いや!今はだめだ。
お姉さんは言ってた。あなたへの手紙は・・・今晩の・・・
御者舞踏会で・・・それまでは家にいて・・・このホテルで・・・
もしかしたら、ぼくが君の部屋に手紙を・・・
そうでなければ、舞踏会の場で渡すよ!

MATTEO
見捨てる気じゃないだろうね?
信じているよ!

(ズデンカは不安げに、アラべラのいる左手のドアを指差す。
マッテオは急いで退場。
すると、アラベラが新しいドレス、コート、帽子に着替えて、そこから現れる。ズデンカは、混乱と戸惑いを隠しきれずに立ち尽くしている。外からは橇の鈴の音が聞こえて来る)

ARABELLA
まだ準備してないなんて!
今まで何をしていたの?
早く着替えなさいよ!そりを曳く馬だって、
我慢できずに、いきり立っているわよ。

ZDENKA
(怒り狂って)
馬だって?・・・もっと我慢できないでいるのは、
たぶん、あなたのエレメルだよ!

(舞台右手の隣室に駆け込む)

ARABELLA
あたしのエレメル!
とてもおかしな響きね・・・
あたしのもの?あの人のもの?それって何なの。
不安な気持ちに襲われる・・・
そうじゃない・・・何かを想いこがれている。
でもいったい何を?
マッテオを?
私なしじゃ生きられないと繰り返し言いながら、
子供みたいな目をして、あたしを見つめるマッテオを?
いいえ!マッテオへの想いなんか全くないわ!

(ややためらった後、急に想いを溢れさせて)

きっと私がもう一度会いたいのは、あの見知らぬ人!
一度でいいから、あの人の声を聴いてみたい!でも、そうしたら、他の男の人と同じような存在にすぎなくなるかも知れないけれど・・・ズデンカが言ってたわね・・・
女は誰かに選ばれるまで待ち続けなきゃならないって。
そして、誰にも選ばれなけりゃ、もうおしまいだって。

(無意識のうちに、ぶるっと震える)

エレメルと結婚する?
なぜか胸騒ぎがするの。
まるで誰かのお墓の上をまたいでるみたい。
闇の中を私のほうへと向かって来るのは・・・
口をきいたこともない、あの見知らぬ人?
ああ・・・きっと奥さんのいる人なんでしょうね。

(残念そうに)

会ってはならないし、もう二度と会うこともないわ!

今日は謝肉祭の火曜日。
今夜の舞踏会は私が主役。
女王さまになるんだわ・・・そして・・・

ZDENKA
(丈の短いコートを着て、シルクハットを手にして部屋に入って来る)
さあ、支度ができたよ。

ARABELLA
一緒に行くのよ!

(ズデンカが扉を開けると、アラベラは外に出る。
ズデンカはシルクハットをかぶり、アラベラの後を追う。橇の鈴の音が響いてくる)
ERSTER AUFZUG


(Salon in einem Wiener Stadthotel. Flügeltür in der Mitte. Rechts vorne ein Fenster , weiter rückwärts eine Tür. Links gleichfalls eine Tür. Der Salon ist reich und neu möbliert im Geschmack der 1860er Jahre.
Adelaide mit der Kartenaufschlägerin an einem Tisch links. Zdenka in Knabenkleidern, rechts beschäftigt, auf einem anderen Tischerl Papiere zu ordnen)

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Die Karten fallen besser als das letzte Mal.

ADELAIDE
Das gebe Gott!
(Es klopft.)
Nur keine Störung jetzt!

(Zdenka läuft an die Mitteltür. Man gibt ihr von draußen etwas herein.)

ZDENKA
Mein Vater ist nicht hier, die Mutter hat Migräne!
Kommen Sie später. – Es ist wieder eine Rechnung!

ADELAIDE
(abwinkend)
Jetzt nicht! Leg’ sie dorthin!

ZDENKA
Es liegen schon so viele da!

ADELAIDE
Still, still! Wie liegen unsere Karten?
Die Sorge und die Ungeduld verzehren mich!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(über die Karten gebeugt)
Beruhigen Sie sich.
Die Erbschaft rückt schon näher...
nur langsam!

ADELAIDE
(mit gerungenen Händen)
Nein, wir können nicht mehr warten!
Es gibt nur eine Hoffnung:
die baldige Vermählung unserer Arabella!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Den Vater seh’ ich,
Ihren Herrn Gemahl – o weh,
die Sorge steht ihm nah – ganz finster ist’s um ihn.
Er kämpft, er spielt – oh weh, und er verspielt
schon wieder die große Summe.

ADELAIDE
Heil’ge Mutter Gottes!
Komm mir zu Hilfe durch mein schönes Kind!
Um Gottes Willen, die Verlobung – ist sie nah?
Unser Kredit ist sehr im Wanken, liebste Frau!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(betrachtet lange die Karten)
Da steht der Offizier.

ADELAIDE
Ein Offizier’? O weh!

ZDENKA
Matteo!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Nein! Der ist der Eigentliche nicht!

ADELAIDE
Das will ich hoffen!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Von dort herüber kommt der fremde Herr, der Bräutigam.

ADELAIDE
Die Brosche mit Smaragden ist Ihr Eigentum,
wenn ihre Prophezeihung Wahrheit wird in dieser Woche!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(Langsam wie das Schicksalsbuch entziffernd)
Er kommt von weiter her.

ADELAIDE
Von weiter her?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Ein Brief hat ihn gerufen.

ADELAIDE
Es ist Graf Elemer, kein Zweifel!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Ich sehe einen großen Wald: dort kommt er her.

ADELAIDE
O wie Sie ihn beschreiben!
Das ist er! Elemer!
Herrlich!
Doch warum zögert er?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Die Zögerung kommt von ihr.

ADELAIDE
Sie sehen durch die Menschen wie Glas!
Das ist ihr namenloser Stolz.
O Gott, erweiche ihren Stolz!
Er ist so groß wie ihre Schönheit.

(Es klopft. Zdenka eilt an die Tür.)

ZDENKA
Nein, jetzt ist es ganz unmöglich!

(Sie empfängt wieder eine Rechnung, die sie hinlegt.)

ADELAIDE
(a Kartenaufschläagerin)
Was meinen Sie?
Was runzeln Sie die Stirn?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Es drängt sich wer hinein zwischen
die schöne Tochter und den reichen Herrn!

ADELAIDE
Heil’ge Mutter Gottes,
laß es nicht gescheh’n!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
(über die Karten gebeugt)
Wie? Haben Euer Gnaden eine zweite Tochter?
O das wird eine ernstliche Gefahr!

ADELAIDE
(kniet neben dem Tisch nieder)
Ihr Engelscharen droben,
hört das Flehen einer Mutter in ihrer Herzensangst!

ZDENKA
(ängstlich)
Mama!

ADELAIDE
Zdenka, bleib still und kümmere dich um nichts,
was hier geschieht!
(auf Zdenka deutend)
Leise, sie ist es!

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Dort der junge Herr?

ADELAIDE
Sie ist ein Mädchen.
Weil sie wild war wie ein Bub,
hat man sie weiterhin als Buben laufen lassen.
Wir sind nicht reich genug, in dieser Stadt zwei Mädchen standeswürdig auszuführen –
allein sie liebt die ältere Schwester über alle Maßen;
wie könnte sie ihr Böses tun?

KARTENAUFSCHLÄGERIN
Die Karten lügen nicht.
Da steht der Offizier.
Da steht das blonde Mädel.
Gezogene Säbel seh’ ich,
und der Bräutigam zieht sich zurück.
Die Karten warnen Sie!

ADELAIDE
(steht auf)
Hier in mein Zimmer!
Sie versuchen es noch einmal!

(Zieht sie ins Nebenzimmer links,
Zdenka nimmt die Rechnungen zur Hand, die sich angehäuft haben, sieht hinein.)

ZDENKA
Sie wollen alle Geld!
Sie droh’n mit den Gerichten!
Was? davon weiß ich ja gar nichts:
sie schreiben, sie haben schon gehört,
daß wir verreisen wollen!
Oh! Dann ist alles aus!
Dann seh’ ich ihn nie mehr!

(Sie läuft an die Tür links und horcht.)

Sie sagt, der Arabella droht etwas...
von einem Offizier.
Er darf nicht mehr ins Haus, sagt die Mama,
sie wird kompromittiert von ihm.
Nicht mehr ins Haus?
O Gott... dann bringt er sich ja um...
und alle wissen darum: es ist wegen ihr...
und sie... dann endlich weiß sie,
wie er sie geliebt hat!

(Geth weg von der Tür)

Mein Gott, laß es nicht zu,
daß wir verreisen müssen!
Laß den Papa gewinnen!
Laß in Görz die Tante sterben!
Mach, daß die Bella den Matteo über alles liebt,
und daß er glücklich wird,
und daß wir nicht mehr arm sind!
Aufopfern will ich mich dafür –
mein Leben lang in Bubenkleidern laufen
und Verzicht auf alles, auf alles tun!

(Es klopft. Sie geht an die Mitteltür. Indem wird die Tür von außen vorsichtig aufgemacht und Matteo tritt ein, in Jägeruniform, aber ohne Säbel.)

ZDENKA
Matteo!

MATTEO
Zdenko! Du! Bist du allein?

ZDENKA
(leise, ängstlich)
Da drin ist die Mama.

MATTEO
Und Arabella?

ZDENKA
Sie ist spazieren auf dem Ring mit der Begleiterin.

MATTEO
(Einen Schritt näher)
Und nichts für mich?
Kein Wort? Kein Brief?

(Zdenka schüttelt traurig den Kopf)

Und gestern abend?

ZDENKA
War sie in der Oper, mit der Mama.

MATTEO
(eifersüchtig)
Mit der Mama allein?

ZDENKA
(zögernd)
Ich glaub’ mit der Mama und den drei Grafen.

MATTEO
Und Nachmittag?

ZDENKA
(ängstlich)
Sie kommen mit Schlitten und holen sie ab
ich soll auch mit.

MATTEO
(tief getroffen)
Dahin ist es gekommen zwischen mir und ihr!
Hätt’ ich nicht dich...

ZDENKA
Ein Chaperon muß doch auch dabei sein.

MATTEO
Ich wüßt’ nicht einmal mehr, was sie tut!
Sie hat nichts mehr für mich, als hie und da
einen halb finstern, halb zerstreuten Blick!

ZDENKA
Und doch hat sie dich lieb! Glaub mir!
Ich weiß es!

MATTEO
Du weißt’s? Sie hat es dir gestanden?

ZDENKA
Hat sie dir nicht vor drei Tagen den
Brief geschrieben, über den du selig warst?

MATTEO
O dreimal selig... wie vom Himmel war der Brief!
Dann aber geht sie wieder kalt und fremd an mir vorbei!
Wie soll ich das begreifen und ertragen, Zdenko, wie?

ZDENKA
(leise und mit wichtigen und Weisheit)
So ist ein Mädel.
Geben will ein Mädel mehr und mehr...
nur zeigen will sie nichts.
Sie schämt sich halt so furchtbar.

MATTEO
Wie du das weißt, du lieber Bub!
So weiß du auch, was das für Stunden sind
und was für Gedanken da Herrschaft haben

(Er fass Zdenka am arm, sie macht sich sogleich los)

über mich, wenn sie so durch mich durchschaut
wie durch leere Luft,
und du mir nicht ein Zeichen bringst,
von dem ich wieder hoffen kann und leben!

ZDENKA
(drängend)
Gewiß.
Ich bring’ dir wieder solch’ einen Brief.... heut oder morgen!

MATTEO
(angstvoll)
Heute noch! Du bist mein einziger Freund!
Gib mir dein Manneswort...
auf dich verlaß ich mich!
Und wenn ich mich auf dich nicht mehr verlassen könnte,
dann käme etwas andres!

ZDENKA
(gespannt)
Was?
Was käme dann, Matteo?

MATTEO
(sehr finster)
Dann stünd’ ich morgen beim Rapport
und bäte um Versetzung nach Galizien,
und wenn mir das nichts hilft
und ich auch dort die Arabella nicht vergessen kann,
dann gibt’s halt einen Ausweg:

(gesprochen)

den Revolver!

ZDENKA
Mein Gott im Himmel!

MATTEO
Denk daran, wie du mir hilfst!

(Er eilt weg.)

ZDENKA
(voller Angst und Emotion)
Ihm helfen – o mein Gott!
Und mir! Wer hilft denn mir!
Die Wörter hätt’ ich wohl in mir für hundert solche Briefe, und auch die Schrift, die treff’ ich ja im Schlaf;
was aber hilft ihm denn ein Brief, wenn ich für sie die zärtlichen verliebten Wörter schreibe!
Die Wörter muß ich finden, die ins Herz ihr gehn, daß sie erkennt den Einzigen, der es verdient, von ihr geliebt zu sein.
Das ist das Schwere,
und wenn’s mir nicht gelingt, hab ich verspielt.

ARABELLA
(ist eingetreten, in Hut, Schleier und Pelz, hinter ihr die Begleiterin)
Ich danke, Fräulein.
Holen Sie mich morgen um die gleiche Zeit,
für heute brauch’ ich Sie nicht mehr.
Adieu.

(Die Begleiterin geht ab. Legt den Hut und die Jacke ab, sie sieht die Rosen, die auf einem Gueridon stehen)

Wie schönen Rosen! Hat die ein Husar gebracht?

(Sie nimmt die Rosen.)

ZDENKA
Wie? Ein Husar?

ARABELLA
Der Leibhusar von einem fremden Reisenden!

ZDENKA
Nein, sie sind von Matteo.

(Arabella legt die Rosen schnell weg, Zdenka tut sie wieder in die Vase. Sanft)

So gehst du mit seinen Blumen um!
Und trotzdem bringt er neue jeden Tag.

ARABELLA
(kurz)
Ah laß! Und dort das andere Bukett?

ZDENKA
Vom Elemer, und das Parfüm vom Dominik,
und Spitzen vom Lamoral.

ARABELLA
(spöttisch)
Die drei! Verlumpen Geld zu dritt,
verlieben sich zu dritt ins gleiche Mädel.
Am End verloben sie sich auch noch alle drei mit mir!

ZDENKA
Nichts wert sind sie –
und etwas wert ist nur der eine, der...

(Sie hält ihr Matteos Rosen entgegen)

ARABELLA
Ah, laß! die drei sind lustiger.

ZDENKA
(mit einem Ton der Vorwurf)
Kannst du das sagen!
Er liebt dich doch aus seiner ganzen Seele.

ARABELLA
(spöltisch)
...und aus allen seinen Kräften.

ZDENKA
Du hast ihn lieb gehabt!

ARABELLA
Vielleicht! Gehabt!
So ist’s vorbei: du sagst es selbst.

ZDENKA
Gib acht, daß er dich das aussprechen hört!
Es wär sein Tod. Anbeten tut er dich!

ARABELLA
(sieht sie an)
Zdenkerl, du hast schon ganz den exaltierten Ton von der Mama! Paß auf auf dich!

ZDENKA
(leidenschaftlich)
Weil’s mir das Herz umdreht, wenn ich ihn leiden seh’!

ARABELLA
(starrte neugierig)
Bist du verliebt in ihn?

ZDENKA
(stampft auf)
Sein Freund bin ich!
Sein einziger Freund auf dieser Welt!

ARABELLA
(sieht sie wieder aufmerksam an)
Zdenkerl, in dir steckt was Gefährliches seit letzter Zeit.
Mir scheint, Zeit wär’s, daß du ein Mädel wirst
vor aller Welt und daß die Maskerad’ ein End’ hat.

ZDENKA
Ich bleib ein Bub bis an mein End.
Ich will nicht eine Frau sein – so wie du eine bist.
Stolz und kokett und kalt dabei!

ARABELLA
(zehr ernst)
Er ist der Richtige nicht für mich!
Ich red’ im Ernst, ich red’ die Wahrheit jetzt zu dir!
Ich kann ja nichts dafür, daß ich so bin.
Ein Mann wird mir gar schnell recht viel
und wieder schnell ist er schon gar nichts mehr für mich!
Da drin im Kopf geschieht’s und schnell,
ich weiß nicht wie!
Es fängt zu fragen an, und auf die Fragen find
ich die Antwort nicht, bei Tag und nicht bei Nacht.
Ganz ohne meinen Willen dreht sich dann mein Herz
und dreht sich los von ihm.
Ich kann ja nichts dafür –

aber der Richtige –
wenn’s einen gibt für mich auf dieser Welt –
der wird einmal dastehn da vor mir
und wird mich anschaun und ich ihn,
und keine Zweifel werden sein und keine Fragen,
und selig werd’ ich sein
und gehorsam wie ein Kind.

ZDENKA
(sie liebevoll ansehend)
Ich weiß nicht wie du bist,
ich weiß nicht, ob du Recht hast,
dazu hab’ ich dich viel zu lieb!
Ich will nur, daß du glücklich wirst
mit einem, der’s verdient!
und helfen will ich dir dazu.

(liebevoll und Vorbereiten der Ausfahrt. Für sich)

So hat ja die Prophetin es gesehn,
sie ganz im Licht,
und ich hinab ins Dunkel.

(jeweils nacheinander und Duo)

Sie ist so schön und so lieb –
ich werde gehn,
und noch im Gehn
werd’ ich dich segnen,
meine Schwester.

ARABELLA
(für sich)
Aber der Richtige,
wenn’s einen gibt für mich auf dieser Welt,
der wird einmal dastehn, a vor mir
und wird mich anschaun, und ich ihn,
und keine Zweifel werden sein und keine Fragen,
und selig werd’ ich sein
und gehorsam wie ein Kind!

(Man hört das Glöckchen eines Schlittens)

ZDENKA
Das ist der Schlitten vom Elemer. Ich kenn’ die Schellen.

ARABELLA
(wieder ganz leicht und munter)
Und hinter ihm kommt der Dominik gefahren,
und hinter dem der Lamoral, so treiben sie’s, und ich
– ich treib’ halt mit – weil halt nur einmal Fasching ist.

ZDENKA
Nein! heute kommt der Elemer allein.
Freust du dich? Nein! Er kann der Richtige nicht sein!

ARABELLA
Ich weiß ja nicht! –
Kann sein, ich muß ihn nehmen.

(steigt mit versonnen Luft)

ZDENKA
Nein, nein, das darf nicht sein!

ARABELLA
Heut abend ist der Fasching aus.
Heut abend muß ich mich entscheiden.

ZDENKA
O Gott, dann bringt sich der Matteo um –

(wie in Trance und eine Vision zu sehen)

Ich klopf’ an seine Tür, er gibt nicht Antwort.
Ich werf’ mich über ihn –
ich küß zum ersten Mal
seine eiskalten Lippen!
Dann ist alles aus.

ARABELLA
(war an das Fenster gegangen und auf der Straße)
Siehst du, da war ein fremder Mensch heut vormittag,
wie ich hier aus dem Haus gegangen bin,
dort drüben war er an der Ecke, groß, in einem Reisepelz.
Und hinter ihm ein Leibhusar –
ein Fremder halt aus Ungarn oder aus der Wallachei,
der hat mich angeschaut mit großen, ernsten, festen Augen.
Ich hätt’ geschworen drauf, daß er mir Blumen schickt.
Blumen von dem, das wäre heute mehr für mich als alles.

ZDENKA
(reißt die Rosen von Matteo aus der Vase, hält sie ihr leidenschaftlich hin)
Nimm die!
Sie kommen von dem treuesten Menschen auf der Welt.
Nimm sie zu dir, ganz nah zu dir, nimm
keine anderen als die! Ich fühl’s:
dein und mein Schicksal hängt daran!

(Zdenka platzierte Blumen in Runde Arabella, aber das können sie zwar stärker fallen hören Sleigh Glocken)

ARABELLA
Was hast du denn? was ist denn los mit dir?

ZDENKA
Sei still! Da kommt der Elemer.

(Geht schnell und leise rechts ab. Die Mitteltür geht auf Graf Elemer steht in der Tür, wirft den Pelz ab, den er unhägen hat ein Groom fängt den Pelz auf schließt von außdn die Tür)

ARABELLA
So triumphierend treten Sie herein?

ELEMER
Heut ist mein Tag!
So haben wir gelost.
Anspannen lassen hab’ ich meine Russen,
denn heut darf ich Sie in meinem Schlitten führen,
und abends dann auf dem Fiakerball
bin ich Ihr Herr!

(Arabella runzelt die Stirn)

Ich meine: ich Ihr erster Knecht,
denn Sie sind immerdar die Königin!

ARABELLA
Ihr habt um mich gelost!
Ihr seid mir schon die Rechten!

ELEMER
Ja, einer von uns dreien muß es sein,
den Sie erwählen! So ist’s beschlossen
und beschworen unter uns.

ARABELLA
Ah! einer von euch dreien muß es sein? Und ich?
Ich bin die Sklavin,
über die ihr schon das Los geworfen habt?
In welchem Krieg habt ihr mich denn
erbeutet, wenn ich fragen darf?

ELEMER
Zum Preis hat sie sich selber eingesetzt,
mit ihren Blicken hat sie
uns gefordert, ihr zu stehn.
Ein Mädchenblick ist stark
und gibt und nimmt –
und er verheißt noch mehr!

ARABELLA
Verheißt er das?
Dann sollt’ ich zornig sein auf euch,
daß ihr mir jetzt den Hof macht einen Fasching lang,
und immer noch habt ihr mir nicht das Herz erlöst,
und immer bin ich noch die gleiche, die ich war,
und dieses einzige bittersüße Glück,
das einem Mädel bleibt, das kost’ ich aus:
versteckt und in der Schwebe sein
und keinem ganz sich geben
und zögern noch und noch –
vielleicht, vielleicht wird aber bald was andres kommen,
Elemer.

(mit einem kleinen Lächeln)

Wer weiß, vielleicht sehr bald,
vielleicht noch diese Nacht!

ELEMER
Das andere wird kommen in der Stunde,
die ich herab vom Himmel flehe, Bella –
wo Sie abwerfen diese feigen, zaudernden Bedenken
und das sein wollen, was Sie sind,
das herrlichste Geschöpf, geschaffen,
Seligkeit zu bringen über mich allein auf dieser Welt!
Hören Sie meine Pferde? Wie sie stampfen
und ihre Glocken schütteln?
Wie sie läuten: du willst ja!
Komm! dann sausen wir mit dir dahin!
Nachdenken ist der Tod:
im Nichtbedenken liegt das Glück!

ARABELLA
(das Thema zu wechseln)
Sind es die Russen?
Schütteln sie sich schon vor Ungeduld?
Ja, ja, ich will. Heut ist doch Faschingsdienstag,
und heut um Mitternacht ist alles aus.
Die Hauptallee hinunter,
daß der Atem mir vergeht –
aber der Zdenko fahrt mit uns.

ELEMER
(zornig, unglücklich)
Kein Wort, kein Wort soll ich mit Ihnen reden dürfen?
Sie Grausame!

ARABELLA
(Tür öffnet es sich)
In einer halben Stunde bin ich unten mit ihm.
Solange müssen sich die Russen gedulden!

(auf eine Gebärde Elemers)

Der Bub kommt mit!

(sich verabschiedend)

Auf Wiedersehn.

ELEMER
Sie sind ein angebetetes Geschöpf,
ein unbegreifliches! ein grausames!
entzückendes Geschöpf.

(Er geht.)

ZDENKA
(tritt rechts herein)
Hast du ihn fortgeschickt?

ARABELLA
Wir fahren aus mit ihm.
Schnell, zieh dich an! Im Schlitten.

ZDENKA
Dazu brauchst du mich?

ARABELLA
Ja, dazu brauch ich dich.

(Der Schlitten unten lebhafter. Arabella schaut aus dem Fenster)

Schau doch die schönen Rappen,
wie sie ungeduldig sind,

(mit plötzlich veränderter Stimme)

Zdenka!

ZDENKA
Was ist denn? Was erschrickst du so?

ARABELLA
Er! das ist er! mein Fremder! da!
dort drüben geht er mit seinem Diener.
Sicher will er wissen, wo ich wohne.
Paß auf, jetzt sucht er, welches meine Fenster sind.
Schau seine Augen an,
was das für große ernste Augen sind.

ZDENKA
(hinter ihr)
Wie soll ich seine Augen seh’n, er schaut ja nicht herauf.

ARABELLA
Nein, er schaut nicht herauf.

(wendet sich ins Zimmer)

Er geht vorüber.

ZDENKA
So willst du fahren mit dem Elemer?

ARABELLA
Ja, ja. Geh’ und zieh’ dich an.
Du fährst mit uns. Ich will’s.

ZDENKA
Pst, die Mama.

(Adelaide ist links herausgetreten, horchend: sie hat Waldner kommen gehört. Waldner kommt im gleichen Augenblick durch die Mitteltür, gut angezogen, Stadtpelz und Zylinder, Stock, Handschuhe. Er sieht elegant, aber ermüdet und übernächtig aus, geht durchs Zimmer als sehe er die andern nicht und läßt sich in einem Fauteuil vorne rechts nieder.)

ADELAIDE
Laßt uns allein, meine Kinder,
euer Vater hat Sorgen.

(Arabella geht links ab. Zdenka geht rechts rückwärst ab.)

WALDNER
(steht auf, sieht die Kuverts mit den Rechnungen, betrachtet sie mechanisch, reißt ein Kuvert auf, dann das nächste.)

Nichts als das Zeug da?
Und von niemand sonst ein Brief?

ADELAIDE
Du hast gespielt? Du hast verloren, Theodor?

(Waldner schweigt)

Du hast an deine Regimentskameraden geschrieben?

WALDNER
Von keinem eine Antwort, das ist hart!

(Wirft sich auf den Fauteuil; vor sich him, halb zu Adelaide)

Da war ein gewisser Mandryka,
der war steinreich und ein Phantast dazu.
Für ein Mädel hat der einmal die Straßen von Verona bestreuen lassen mit dreitaus end Scheffeln Salz, weil sie hat Schlitten fahren wollen mitten im August!
Ich hab’ an seine Großmut appelliert –
und hab’ von der Bella ein Bild hineingelegt –
in dem stahlblauen Ballkleid mit Schwanenbesatz –
ich hab mir gedacht:
vielleicht kommt er daher, ein Narr, wie er ist,
und heirat’ das Mädel!

ADELAIDE
O Gott, mein schönes Kind mit einem alten Mann!

WALDNER
(heftig)
Es muß ein solider Bewerber daher
und ein End mit der ewigen Hofmacherei, die zu nichts führt!
Ich weiß sonst keinen Ausweg!

ADELAIDE
(mit plötzlicher)
Fort mit uns! Zur Tante Jadwiga.
Sie nimmt uns auf, auf ihre Schlösser!
Du wirst Verwalter,
ich führe der Tante das Haus!

WALDNER
Und die Mädeln?

ADELAIDE
Zdenka wird Groom für ew’ge Zeiten –
wir sind nicht in der Lage,
zwei Töchter zu erhalten!
Und Arabella – ihr ist prophezeit,
sie macht ihr Glück durch eine große Heirat!

WALDNER
(grimmig)
Inzwischen ist der letzte Fünfziger dahin!

ADELAIDE
Sei ruhig, Theodor, mir sind im Traum drei Nummern
erschienen! Unfehlbare, herrliche Zahlen!

WALDNER
Ah, Geschwätz!
Versetz die Smaragdbrosch’
und gib mir das Geld!
Was, du hast sie nicht mehr?
Versetzt? Verpfändet?

ADELAIDE
Schon vorige Woche.
Sie war das Letzte. O dieses Wien!

Dúo

WALDNER
Und heut hätt’ ich Glück!
Ich spür’s in jedem Finger!
Du unglückselige Person!

ADELAIDE
Allein, so hab’ ich’s oft geträumt!
Aus tiefster Schmach hebt’s uns einmal
empor zu höchster Höhe durch
die Hand der Schönheit!

WALDNER
Ich hab’ nicht einen Gulden mehr im Sack!

(Winkt ihr heftig ab)

ADELAIDE
Hat’s denn vielleicht im Allerhöchsten Erzhaus
noch keine Liebesheiraten gegeben?

(Sie geht schnell ab.)

WALDNER
(wieder zu den Rechnungen zurück)
Bin nicht in der Lage, länger zu warten!

(Nimmt die zwite)

Müßte die Gerichte in Anspruch nehmen.
Arme Frau! Arme Mädeln!

(Er läutet am Glockenzug. Der Zimmerkellner tritt ein.)

Cognac!

ZIMMERKELLNER
(gesprochen)
Auf Nummer 8 darf ich nichts mehr servieren!
Außer wünschen sofort zu bezahlen!

WALDNER
Verschwinden Sie, Ich brauch’ nichts.

(Zimmerkellner ab. Waldner geht auf und ab)

Jetzt setzen sie sich hin und fangen wieder an zu spielen.

(ängstlich)

Und alles andre is verlorene Zeit!

ZIMMERKELLNER
(eintretend mit einem Tablett)
Ein Herr!

WALDNER
Sie sagen, ich bin ausgegangen.
Das Zeug dorthin!

(Der Zimmerkellner legt eine Karte hin und geht ab)

Das ist ja keine Rechnung. Melden sich
die Lieferanten jetzt schon mit Visitenkarten an?

(Er geht hin, nimmt die Visitenkarte in die Hand, freudig überrascht.)

Mandryka!
Der reiche Kerl!
Mein bester Freund im Regiment!

ZIMMERKELLNER
(an der Tür)
Der Herr fragt dringend an.

WALDNER
Ich lasse bitten!

(Dem Eintretenden mit offenen Armen entgegen)

Tschau, Kamerad!

(Mandryka großer, sehr kräftiger, eleganter Mann von höchstens fünfunddreißig Jahren, etwas angezogen, ohne jede provinzielle Eleganz, tritt ein. Welko, hinter Mandryka eintretend, bleibt in der Tür stehen. Waldner perplex, tritt zurück)

MANDRYKA
Hab’ ich die Ehre mit dem Rittmeister Graf Waldner?

WALDNER
Waldner, so heiß ich.
Rittmeister nicht mehr.

(Mandryka streckt seine rechte Hand nach hinten. Welko unter Verneigung gibt ihm einen Brief in die Hand.)

MANDRYKA
(mit dem Brief auf Waldner zutretend)
Sind Sie, Herr Graf, der Schreiber dieses Briefes?

(sehr leicht und munter und artig)

Er ist ein biss’l blutig worden und nicht mehr leserlich.
Ich bin den Tag, wo er mir zugekommen, auf eine alte Bärin gegangen, sie hat mich angenommen und ein biss’l gekratzt – dabei ist das passiert.

WALDNER
(indem er ihm den Brief zurück gibt, nachdem er einen Blick darauf geworfen hat)
Geschrieben hab’ ich allerdings an einen Herrn Ihres Namens – er war mein Freund und Regimentskamerad.

MANDRYKA
Das war mein Onkel. Er ist tot.
Ich bin der einzige Mandryka.
Somit verzeihen Sie,
daß ich den Brief zu öffnen mir gestattete.
Jetzt kommt es auf eines an:
Welko, das Bild!

WELKO
(indem er eine Photographie überreicht)
Es ist in Ordnung, Gospodar.
Das schöne Fräulein mit dem Gesicht wohnt hier.

MANDRYKA
(die Photographie in der Hand)
Herr Graf, Sie haben Ihrem werten Brief, der kameradschaftlich an meinen Onkel gerichtet war Sie haben dieses Damenbildnis beigelegt.

WALDNER
(leicht hinsehend, ganz ohne Wichtigkeit)
Ah ja, die Photographie meiner Tochter Arabella!

MANDRYKA
(mit merklicher Aufregung, aber ohne die Stellung zu verändern)
Die gnäd’ge Tochter ist unvermählt?

WALDNER
Noch unvermählt –

MANDRYKA
– und derzeit nicht verlobt?

WALDNER
Derzeit noch nicht.

MANDRYKA
(sehr wrnst, beinache feielich)
Dann bitte ich um ein Gespräch von fünf Minuten.

(Welko rückt schnell zwei Fauteuils einander gegenüber, zieht sich dann zurück. Waldner und Mandryka setzen sich. Eine kleine Pause der Verlegenheit bei Mandryka, der Spannung bei Waldner)

Darf ich so unbescheiden sein und eine Frage stellen?

WALDNER
Du bist der Neffe – und Erbe
meines teuren Kameraden.
Verfüge über mich!

MANDRYKA
Ich danke sehr.

(er überlegt einen Moment)

Als in dem Brief an meinen sel’gen Onkel das reizende Porträt des Fräulein Tochter hineingeschlossen wurde,
darf ich annehmen, daß da eine Absicht im Spiele war? –
ich bitte um Vergebung.

WALDNER
Mein Gott, ich hab’ mir halt gedacht,
ich mach’ damit dem Alten einen Spaß.

MANDRYKA
(sehr aufmerksam, bestrebt, jedes Wort Waldners nach seinem vollen Gewicht zu erfassen)
Dem Onkel einen Spaß? –
Wenn aber das die Folge wär gewesen:
daß mein Herr Onkel, der ein ganzer Mann gewesen ist
und in den besten Jahren,
sich hätte in die Schönheit des Porträts verliebt
und wär getreten hier vor Ihnen, hochgeborner Herr,
so als ein offenherziger Edelmann
vor einen andern, und hätt’ gesagt:
wer das Gesicht gesehen hat und tritt nicht als Bewerber auf, verdient nicht, daß ihn Gott auf dieser schönen Erde leben läßt: so gib das Mädel mir zur Frau und Herrin!
Was wäre dann gewesen?
Gesetzt den Fall, er hätte so gesagt!

WALDNER
Dann hätten wir uns
in einer unerwarteten Situation befunden.

MANDRYKA
(steht auf, sehr aufgeregt, Aber beherrscht)
Der Onkel ist dahin.
Heut bin ich der Mandryka, niemand sonst.
Mein sind die Wälder, meine sind die Dörfer.
Viertausend Untertanen beten,
daß ich glücklich sei,
und ich, mit aufgehobenen Händen bitte ich:
Herr Vater, geben mir die gnäd’ge Tochter,
geben Sie mir zur Frau, die jetzt seit vierzehn Wochen jeden Gedanken in dieser Brust regiert.

(Waldner schweigt in Staunen.)

Ihr Zögern ist keine Todesurteil?
Nein!

(Waldner schüttelt den Kopf.)

Ich darf sie sehen?

(Waldner nickt.)

Bedenken:
dieser Brief kommt an, und in der gleichen Stunde nimmt mich die alte Bärin in die Arme und drückt mir vier von meinen Rippen ein.
Zwölf Wochen bin ich so im Bett gelegen –
Vor meinen Augen dieses Bild –
und ein Gedanken immer stärker,
bis er die Seele mir herausgezogen hat!

(ganz naiv ohne Prahleret)

Kommen meine Verwalter:
was ist’s mit unserem Herrn?
Kommen die von den Meierhöfen:
was ist’s mit unserem Herrn?
Kommen die von den Fohlenhöfen:
freut unsern Herrn kein Pferd mehr?
Kommen meine Förster:
freut unsern Herrn kein Jagen?
Ich geb ihnen keine Antwort.
Welko ruf’ ich, hol’ mir den Juden, na!
wie heißt der Jud in Sissek, der meinen Wald will kaufen?
Dort den Eichenwald!
Schnell her mit ihm und er soll Geld mitbringen,
denn morgen fahr’ ich in dem Kaiser
seine Hauptstadt,
da kostet Geld ein jeder Atemzug,
und Hindernisse
darf’s nicht geben auf der Brautfahrt!

(Er zieht ein großes Portefeuille hervor: es enthält lose hineingelegteinen dicken Pack Tausendguldennoten.)

Das ist der Wald...

(Waldner sieht erstaunt Geld)

Es war ein schöner Wald:
Einsiedler waren drin,
Zigeuner waren drin und alte Hirschen,
und Kohlenmeiler haben viele drin geraucht –
Hat sich alles in ein paar Fetzen Papier verwandelt!

Duo

Aber es stehen Eichenwälder genug noch
auf meinem Bode für Kinder und Enkel –
Gott erhalte!
Verzeih’n um Gottes willen, daß ich da von solchen Sachen rede! Ist ganz, ich weiß nicht, wie gescheh’n!

WALDNER
Wenn man bedenkt: ein Wald –
Einsiedler waren drin,
Zigeuner waren drin und alte Hirschen,
und auf eins, zwei – ein solches Portefeuille!
Ich hab’ seit vielen Jahren so was nicht gesehen!

MANDRYKA
Ist ganz, ich wiß bich, wie gescheh’n!

(Waldner starrt fasziniert auf das Portefeuille. – Mandryka will es einstecken – Waldner hindert ihn durch eine unwillkürliche Bewegung.)

WALDNER
Oho! ich find’es ungeheuer interessant!

MANDRYKA
(hält das Portefeuille hin, sehr leicht und liebenswürdig)
Darf ich vielleicht? Brauchst du vielleicht?
So für den Augenblick?
Du tust mir eine Gnad’, Teschek, bedien’ dich!

WALDNER
(nach kurzem Zögern, nimmt eine Tausendguldennote)
Mein Bankier ist nur verreist!
Ich geb es dir heut abends spätestens zurück!

MANDRYKA
(hält das Portefeuille nochmals hin, sehr herzlich)
Nicht mehr? Ich bitte vielmals! Aber doch!
Teschek, bedien’ dich!

(Waldner nimmt eine zweite Note und steckt sie zur ersten in die Westentasche.
Mandryka läßt das Portefeuille in seine Brusttasche gleiten - Eine leichte Pause der Verlehenheit)

Und wann wird’s dir genehm sein,
mich deiner Gräfin vorzustellen –
und dann der gnädigen Tochter?

WALDNER
Sie sind gleich da im Nebenzimmer.
Willst du sie sehen?
Ich ruf’ – ich stell’ dich vor.

MANDRYKA
Jetzt? So? ich bitte: nein! auf keinen Fall!

WALDNER
So schüchtern war der Onkel nicht!

MANDRYKA
(sehr ernst)
Das ist ein Fall von andrer Art.
Es handelt sich für mich um etwas Heiliges.

WALDNER
Ganz wie du willst!

MANDRYKA
(in verändertem Ton)
Ich werd’ mich hier im Hause einlogieren
und den Befehl abwarten deiner Gräfin,
wann ich mich präsentieren
darf am Nachmittag oder Abend
– oder wann es wird belieben.

(Verneigt sich, Waldner reicht ihm die Hand und begleitet ihn zur Tür.)

WALDNER
(allein)
Hab’ ich geträumt?
Dahier ist er gesessen,
dahier, der Neffe vom Mandryka.
So was passiert einem doch nicht!

(Er zieht einen zerknitterten Tausender hervor, dann den zweiten, glättet beide, steckt sie in seine völlig leere Brieftasche.)

Hab’ ich geträumt?
Nein! ich hab’ nicht geträumt!

(Er nimmt den einen Tausender wieder heraus, dreht daraus gedankenlos eine kleine Papiertüte und behält sie in der Hand. Mit leichtem Ausdruck Mandrykas Ton kopierend, ziemlich laut.)

Teschek, bedien’ dich!

ZIMMERKELLNER
(eintretend)
Ist hier gerufen?

(Er gewahrt den Tausender in Waldners Hand und verändert sofort den Ton.)

Haben mich befohlen?

WALDNER
(vor sich, leise, zart)
Teschek, bedien’ dich!

ZIMMERKELLNER
Befehlen diesen Tausender zu wechseln?

WALDNER
Später vielleicht, jetzt nicht.

(Der Zimmerkellner geht ab. Vor sich hin, mit Grazie)

Teschek, bedien’ dich!

(schmelzend, fast zärtlich)

Teschek, bedien’ dich!

(majestätisch)

Teschek, bedien’ dich!

(Er nimmt Mantel, Hut und Stock)

ZDENKA
(aus der Tür rechts heraus)
Hast du gerufen, Papa?

WALDNER
(mit turbulentem Jubel)
Teschek, bedien’ dich!

ZDENKA
Mit wem sprichst du, Papa? Ist dir etwas gescheh’n?

WALDNER
(mit turbulentem Jubel)
Teschek, bedien’ dich!

ZDENKA
Ist dir etwas gescheh’n?

WALDNER
(jetzt erst bemerkend, daß er nicht allein ist)
Gar nichts. Ich geh’ jetzt aus.
Ich werd’ erwartet.

(Er winkt ihr mit dem Tausender, den er in der Hand behalten hat.)

Brauchst du vielleicht?
Ich werd’ mir wechseln lassen. Adieu!

(Ab durch die Mitteltür)

ZDENKA
(allein)
Papa! Er ist schon fort.
So hab’ ich ihn noch nie geseh’n,
die Sorgen haben ihn um den Verstand gebracht!
Wir müssen fort aus dieser Stadt – schon morgen.
Und den Matteo seh’ ich heut vielleicht zum letzten Mal.
O Gott, steh’ mir armem Mädel bei!

(Matteo schnell und verstohlen zur Mitteltür herein. Zdenka erschrickt.)

MATTEO
Er hat mich nicht geseh’n.
Ich hab’ mich rückwärts in die Tür gedrückt.

ZDENKA
(deutet auf die Tür links rückwärts)
Pst! sie ist da! Sie ruft mich.

MATTEO
Kann ich sie nicht sehn?

ZDENKA
Jetzt nicht! ich bitte dich! Jetzt nicht!

MATTEO
Hast du den Brief?

ZDENKA
Den Brief? Ja! Nein! Sie will jetzt nicht.
Sie sagt, sie will ihn dir – heut abend –
komm auf den Fiakerball, – und vorher sei zu Haus,
hier im Hotel – vielleicht bring’ ich ihn dir
ins Zimmer – oder du bekommst ihn dort!

MATTEO
Du, laß mich nicht im Stich!
Ich hab’ dein Wort!

(Zdenka ängstlich, deutet auf die Tür links.
Matteo schnell ab.
Arabella tritt aus der Tür links.
Zdenka steht verwirrt und verlegen da.
Man hört die Schlittenglocken.)

ARABELLA
Bist du nicht fertig!
Ja, was hast du denn gemacht die ganze Zeit?
So zieh’ dich endlich an!
Die Rappen sind schon voller Ungeduld.

ZDENKA
(wütend)
Die Rappen – und dein Elemer!


(Läuft ins Nebenzimmer rechts)

ARABELLA
Mein Elemer! –
das hat so einen sonderbaren Klang...
Er mein – ich sein. Was ist denn das,
mir ist ja, wie wenn eine Angst mich überfiele
– und eine Sehnsucht....
ja, nach was denn auf der Welt?
Nach dem Matteo?
Weil er immer sagt, er kann nicht leben ohne mich und mich so anschaut mit Augen wie ein Kind?
Nach dem Matteo sehnt sich nichts in mir!

(ein Zögen, dann ausbrechend)

Ich möchte meinen fremden Mann einmal noch sehen!
Ich möchte einmal seine Stimme hören! Seine Stimme.
Dann, dann wär’ er wie die anderen für mich.
Wie sagt die Zdenka:
daß wir warten müssen, bis uns einer wählt,
und sonst sind wir verloren.

(Sie schaudert unwillkürlich)

Verheirat’t mit dem Elemer?
Was rührt mich denn so an,
als trät’ ich einem übers Grab?
Ist das der fremde Mann, mit dem ich nie ein Wort geredet hab’, zieht der im Dunkel so an mir?
Herr Gott, er ist ja sicher ein verheirateter Mann,

(Leider)

und ich soll, und ich werd’ ihn nicht mehr wiedersehn!

Und heut und heut ist Faschingsdienstag,
und heut abend ist mein Ball –
von dem bin ich die Königin und dann...

ZDENKA
(tritt heraus, in einem kurzen Pelz, inen Zylinder in der Hand)
So, ich bin fertig.

ARABELLA
Komm!

(Zdenka öffnet ihr die Tür, Arabella geht hinaus; Zdenka setzt den Zylinder auf und folgt ihr. Die Schlittenglocken tönen herauf.)


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