第1幕
フィレンツェの聖マリア教会の前の広場、聖ヨハネの祝日


No.1 イントロダクション

ケッコ、乞食たち
今日はフィレンツェの守護聖人ヨハネの祝日、
教会の門の前はものすごい人だかりだ。
老いも若きも、富める者も貧しき者も、
とまることなく群衆がなだれ込んで来る。
俺たち乞食にはもってこいの稼ぎ時だ!
懇願し、拝んで立ってれば、今日はたっぷり入ってくる!

オ慈悲ヲ、オ憐レミヲ、腹ペコデ死ニソウデス。

ケッコ
お前、アンセルモ、そこに立て、ジャコメット、お前はあそこだ!ティタ ナナは俺のそば、各々持ち場について、
ひたすら憐れっぽくおすがりする、稼いだものはみんなで分ける。
さぁ早く、さっさと持ち場につくんだ。

レオネット
(こっそり出て来て)
ベアトリーチェ夫人が僕を待ってる、可愛い人よ、なんてずる賢い!
ご亭主はまだ旅行中、奥方は退屈している。

そこで僕に鍵をくれた、行き方はよく分かってる。


合唱
トララ ラ ラ、走レ、市場ニ一ッ飛ビシテ楽シモウ。

レオネット
君たちは歌ってなさい、僕は抜ける。
(家の中に姿を消す)

ケッコ
サッサト前ヘ、注意しろ。サッサト前ヘ!俺のする通りにしろ!

合唱
いい天気、陽が射して外に出たくなる。
手を動かしたくなって、殺風景な白壁を花環で飾る。

オイーラ、オイラ
道々は色とりどりに飾られ、みんなの顔も幸せそう。

ココ見テモ、ソコ見テモ、何モカモ元気クレル。
上見テモ、下見テモ、何モカモ楽シミニ誘ウ。
遊ボウ、サァ、サァ、行コウ、オイラ!
いい天気、陽が射して 等々。
そう、今朝フィレンツェは町中、喜びに溢れている、

我らが町の守護聖人ヨハネの祝日だから。


乞食たち
オ慈悲ヲ、オ憐レミヲ、腹ペコデ死ニソウデス。

合唱
嘆きは無用、楽しくて足萎えまでもが踊り出す。

ほら、学生らがやって来る、いつだって喜びが生れる所へはどこへでも
こちらへ、こちらへ、おめでとう。

学生たち
僕らは気楽な大学生、ここではバラが咲き誇っている!

僕らはこの歓喜の声を今すぐ伝えるつもりだ!
仲間たちよ、君らの歌をここで聞かせてくれ!
思い切り声をあげて僕らの歌を楽しく響かせよう。
その歌はあらゆる美女の心をとりこにし、
その感謝の眼差しは歌い手を最高に幸せにしてくれる!

合唱
イタリア、愛ノ女神ヴィーナスノ故郷ガ呼吸スルト
木ノ枝ハマタ広ガッテ、愛ニ生キ返ル。
みんな楽しみにしている! この時を喜びに捧げよ!
いい天気、陽が射して、等々。

(屋台の本屋が台車を引いて登場)

屋台の本屋
あの人気のシリーズの新作が出たよ、誰か買わんかね?誰か?


合唱
新作だって? 急いで行こう。

屋台の本屋
急がないで、すぐにご期待にそうよ。
新作だよ、出たばかりだよ。
聞いてびっくり、急いで買ってね!
まずはこれ、サッケッティの物語、
そう、上手いこと書くね、すばらしい!
いかに見事などんでん返しがあるか、
すべてがおさまり、上手くいく!
これが彼の新作「粉屋と修道院長」!

合唱
何だって? 「粉屋と修道院長」だって。

屋台の本屋
バイオッコ銅貨10、ただ同然!
ここ、フィレンツェ生まれの鋭い作家だ、
気晴らしにはもってこいだ、いいね、
その作風は溌剌、生き生きとして、燃えるよう。
しっかり聞いてね、君らのスキャンダルの友、
これは「枢機卿の女友達」だ!

合唱
「枢機卿の女友達」だって!

屋台の本屋
バイオッコ銅貨15、法外な安値だ!
他の誰とも違う、比類なき面白さならやっぱり

ぴったりくるのはジョヴァンニ・ボッカチオ!

合唱
ボッカチオ! ボッカチオ!

屋台の本屋
彼には未だ作品になってない、君らに言いたいことがいっぱいある。
今まで誰もしたことのない工夫とユーモアに溢れてる。
彼の最新作は、スピノロッチョとゼッパ。

女たち
いいじゃない、面白そう!

男たち
嘘八百だ。恥を知れ!

屋台の本屋
そこから亭主は、復讐の仕方を学ぶ、
これを読むと、抱腹絶倒。


女たち
真実をついている、辛辣だわ!

男たち
全く無意味だ、頭がおかしい!

屋台の本屋
特に大事なのは、これが事実だということ、

最近ここで起こったことだ、こと細かに書いてある!

その人生から真実と事実を読むのだ。
最新作を買ったり買ったり、1冊1リラ。

男たち
でっち上げだ、大胆不敵、無礼な! 恥を知れ、ちぇっ!


女たち
ハハ、見てごらん、カンカンに怒ってる、
作家さんはよく知ってるもんね。

男たち
奴の手からその紙屑を破り捨てろ!
奴を地獄へ! 失せやがれ!
ボッカチオヲ引キズリ下ロセ! 地獄ヘ落チロ! 等々。

女たち
ダメよ、うっちゃって、私らは読みたいわ!
ボッカチオ万歳! この怒り方を見てよ!
騒ぎ立て、叫びまくる。ハハハ、笑わずにいられる?

あんなに叫びまくるのは、ハハハ、本当のことが書かれてるからよ。
ハハ! その通り! 私らにはボッカチオがいる!
おしゃべりしながら、いつも才気に溢れている。でも
あんたらの怒り方が、あんたらを笑いものにしてるんだよ!

男たち
恥を知れ! 黙れ!
俺らが奴にどこかで出くわしてるだと! そんなことはない!
あいつが俺らを侮辱していいわけがないだろう? そうだ、ダメだ、あいつめ!
何処かで俺らが奴に感づいたら、匕首を構えろ!
俺らの怒りに奴は震え上がるぞ、ならず者め!

女たち
あんたらの脅しに彼は震えあがったりはしないよ、
そんな奴らを怖がるものか!
あんたらはまず彼を捕まえて、それから縛り首にするんだろ!
私らがいる限り、あんたらには捕まえられないよ。

男たち
奴をひっ捕まえてやる、滅多打ちにしてやる!
殺してやる! なぶり殺ししてやりたい、あいつを!
黙れ!

女たち
やだね!

男たち
性悪女!

女たち
ばか!

男たち
がみがみ婆あ!

女たち
アホ! 私らの爪を甘く見るんじゃないよ!
さもないといい結果にならないよ、
私らの爪のことは分かってるよね、ちくしょう!

男たち
俺らのげんこつを甘く見るな、
さもないといい結果にならないぞ、
俺らのげんこつは分かってるな、ちくしょう!

男女とも
茶番劇はもうたくさん、
はらわたが煮えくりかえる! さぁ来い!

男たち
さぁ来い、性悪女!

女たち
さぁ来い、アホ!

屋台の本屋
(舞台裏で)
あの人気のシリーズの新作が出たよ!

男たち
(突進して)
あんな本、読ませてなるものか、
罪滅ぼししてもらおう。

女たち
(急いで行く)
あの本買わなくちゃ、
紙は大切に、代わるものはない。


No.2 セレナードとアンサンブル

スカルツァ
可愛い子ちゃん、聞いておくれ、
俺の切ないこの愛のため息を!
大好きなお前に、キスを送るよ、
恋やつれするほどのこの思い。
俺の歌、フィルリルリ、フィルリルレラ、
この響き、フィルリルリ、フィルリルレラ、
ウンと言って、フィルリルラ、傍にいるのは、フィルリルラ、
お前の一番愛する亭主だよ。

レオネット
(ベアトリーチェの家の中から叫ぶ)
大変だ、助けてくれ!

スカルツァ
(びっくりして中断する)

レオネット
こん畜生!

スカルツァ
俺を避ける、お前と別れる、
俺たちそうなりそうだったこともある!
でもお前の傍にやっぱりいるよ、
おぉお前にまた会える喜び!
俺の歌、フィルリルリ、フィルリルレラ、等々

ベアトリーチェ
(家の中から)
助けて、誰か、早く!

スカルツァ
(震えて)
あれはベ、ベ、ベアトリーチェの声だ。どうしたんだ?

ベアトリーチェ
助けて、早く来て!

スカルツァ
あいつを助けに行きたいが、脚が震えて!

ベアトリーチェ
(外に跳び出て来て)
助けて!

(家の中から剣のぶつかり合う音が聞える)

スカルツァ
前へ進め? 勇気を持て! は、あいつだ、よかった!
可愛い女房、真っ青な顔して!
何があった? おぉ、言ってくれ、何が?

ベアトリーチェ
スカルツァ! あんた! いいところに来てくれたわ、
何ていいタイミング、天の采配!
いい具合に来てくれて、嬉しいわ!


スカルツァ
何をおびえているんだ?

ベアトリーチェ
怖くて!

スカルツァ
言ってくれ。

ベアトリーチェ
言えないわ!
でも、黙って、聞いてね、そしたら怖くて震えるわ!

たった今私の部屋に、かっこいい男が絶望して入り込んできたの。
「マダム、助けて!追い駆けられてる、
命を狙われてる、ここに匿ってください!」
私はその人を隠して、ドアを閉めた。あぁ、そこへまたひとりの騎士が!
それもまた負けず劣らずかっこいい男なのよ。
激怒してこう言うの。「あの臆病者を何処に隠した!」
誓って言おうとしたけど、聞く耳を持たなかった、
私を押しのけ、剣を振り回し、切るわ突くわ!
私はもうふらふらで、叫んで、逃げて、あぁ!
有難いことに、あんたが近くにいてくれる、
私を支えて、倒れそう!

スカルツァ
奇妙な出来事! とても不思議だ!
俺は不安でたまらない!

ベアトリーチェ
その人若くてかっこよかった、色白で血色がよくて、
目からは愛の情熱が輝いていた!

ボッカチオ
(舞台裏で)
待て、切り刻んでやる、悪党め!

スカルツァ
(心配そうに)
奴らだ、こっちに来るぞ!

レオネット
(舞台裏で)
仮面をつけても分かっている、くせ者め!

スカルツァ
奴らだ、剣で戦ってる、振り回して、襲い掛かる!


(レオネットとボッカチオは剣を振り回しながら家の中から出て来る)

レオネット
(防戦しながら)
ここでお前が血を流すまでは
おちおち眠れぬ。

ボッカチオ
(レオネットに突進しながら)
立て、この弱虫、
今にくし刺しにしてやる。

ベアトリーチェ
誰か来て! 誰か助けて! こっちへ来て!

ボッカチオ、レオネット
さあこい、やるか!
殺してやる。さあこい、やるか、気をつけろ!
かかってこい、この弱虫!

スカルツァ
とんでもなく恐ろしいことが!
仲裁する奴は、誰もいないのか?
奴らはすっかり頭がおかしい。
あぁ、誰も助けてくれないのか?

ベアトリーチェ
(独白)
あの二人、上手いことやるわ!

ボッカチオ
臆病者! 女たらし! 覚えていろ、
のがすものか、今に成敗してやる!

レオネット
俺に謝れ、一気に行くぞ!
これでも受けろ。

(スカルツァは仲裁しようとするが、二人から襲われる)


スカルツァ
あぅ、あぅ、これでは俺が襲われる!

ボッカチオ、レオネット
邪魔する奴は、用心しろ!
阻止する奴は、やっつけるぞ!

スカルツァ
奥さん、あいつら騒がしとこう!俺らが中に入ろぅ!

スカルツァ、ベアトリーチェ
それが多分一番いい!

スカルツァ
そして誰も中に入らんように、鍵かけよう。

ベアトリーチェ
家ん中入ろう。

ボッカチオ、レオネット
お前を切り刻んでやる!

スカルツァ
怖くてここから動けない。

ベアトリーチェ
来てよ!

ボッカチオ
死ネ!

レオネット
ごろつきめ!

スカルツァ
クタバレ!

ボッカチオ
臆病者! 女たらし! 等々。

学生たち
(急いで集って来て)
喧嘩だぞ!やれやれ!
喧嘩のある所に僕らは行く!冗談でも本気でも!

ベアトリーチェ
人が増えてる、このアホ!
怖気づいてうろたえて!

スカルツァ
人が増えてる、俺はアホだ!
どうしていいか、分からない。

ボッカチオ、レオネット
踏み込め、守れ、突撃!
最後に勝つのは俺だ!

学生たち
(喧嘩しながら)
結構な憂さ晴らしだ、やれやれ!
ちゃんと打ち込めば、冗談でも最後は本気になる。


ベアトリーチェ
あの人、この茶番を本当だと思ってる! 計略は実にうまくいった。

ボッカチオ、レオネット
さあ来い、踏み込め、守れ、突け、
今に永遠の眠りに就かせてやる!

スカルツァ
あぁ、さっきからずっとやっていて、
まだどちらも倒れない。

イザベッラ、ボッカチオ、学生たち、民衆
剣が光り唸ろうとも、危険はない。
撃ちこみ唸りをあげようとも、見せかけだけ。
楽譜通りに撃ってるだけで、拍子は崩さない。

何て愉快な作品、何て見事な音楽!

スカルツァ
剣が恐ろしい唸り声をあげ、
右へ左へ音を立てて撃ちこまれる。。
ここにいてはまわりは危険がいっぱい!
楽譜通りに撃ちこまれているが、俺は用心しないと。

ミスすることもあるから、俺は逃げておこう!


ボッカチオ、レオネット、学生たち
臆病者、女たらし、
俺に謝れ、等々。

ベアトリーチェ
上手いこといったわ、あたしの勝ち、作戦はうまくいった。

あの人まだ震えてる、あの哀れなバカ!

スカルツァ
四方八方からずっと危険が迫ってくる!


No.3 リートと合唱

ボッカチオ
ひとりの若者がそこに立っていた。
遥か向こうのある人の方を窺っていた。
その人がやがて近づいて来る、女だ、それから男。

その美しい女は血がたぎっているように見える、
その瞳からは愛の炎が燃えている。
品のよい夫の顔はというと、燃えてはいない。

そこに立って若者は、火のような眼差しを送る。

愛に応えてくれるのを祈りながら、すると彼女は、送り返す。
彼は夢見心地、彼女は幸せ、彼女の夫もうっとりしている、

可愛い妻が上機嫌だから、そして三人の散歩は続く。

僕はといえばこの場で小説の新しいネタを見つけた、
即座にペンを手に取る。
こんな話は古臭い、ありふれている、
でもやっぱり面白いのだ。
前もって、分かっているに違いない、
これから何が起こるか!
この作品にあることは、誰にも分かりきっている、
眼差し、顔つき、言葉、歩み、すべてが関係している。
人間を知っていさえすれば、跡をたどるのは簡単だ。

味方してくれるのはユーモアとファンタジーだけ。
だがそこから名声を得るのは僕ではない、
君たちが僕に霊感を与え、この話を語ってくれたのだ!


レオネット、学生たち
そう、彼に霊感を与えたのは、僕らだ、
この話を彼に語ったのは、僕らだ。

ボッカチオ
僕の話が、うすぼんやりしたままなら、
それは僕の罪だ、君たちがそう言うなら。
だが僕が思うに、こういう罪はしばしば稼ぎのネタでもあるのだ。
僕が出会いたいと思っていた人の中から
稀にある人が僕を恨んだりする。
誰もが言う「誰のことだか、もう分ってる。
これは私の友人のことだ!」と。
誰もが嬉しそうに手をこすって、囁く「あいつに起こったことそのままだ」と。
だが当の本人は自分のことだと最後まで思わない。

「これは隣人のことだ、賭けてもいい、
以前から私はあの女を怪しいと思ってたんだ。
スキャンダルだ、私は間違ってないだろう?
この発見は全く大したものだ!」
その時この善人には帽子の下に小さな角が二つついているが、

それを不愉快に思うこともない。
彼が帽子をとって挨拶すると、誰にでも見える、
ただ彼だけが、自分の額に生えているとは思っていない。
そうして僕は何百もの話を語ることができるだろう、
何も創り出す必要はない、必要なのはしっかり見ることだ。

この作品にあることは、眼差し、顔つき、等々。
(退場)


No.4 小二重唱

フィアメッタ、ペロネッラ
明るく澄んだ鐘の音が鳴って、
信心深い人々を教会に招く、
敬虔な気持ちでミサに出掛け、
神様のことだけを思う!

ペロネッラ
教会へ行くのは大好き。

フィアメッタ
(こっそり独白)
あの若者は今日は何処にいるのかしら?

ペロネッラ
この新しいドレス、長すぎるみたい。

フィアメッタ
(同上)
まだ見つけられない。

ペロネッラ
(ドレスの丈を直しながら)
今日は遅れてはいけないわ、
だって私たちの守護聖人の日ですもの。

フィアメッタ
(密かに)
あぁ、あの人が来てくれさえしたら、
それだけで私はもう守られているようなもの。

二人
神様のことだけを思う、等々。

ペロネッラ
どの家もきれいに花環で飾られていること!

フィアメッタ
(独白)
ではあの人は先にもう広場に来ているのね!

ペロネッラ
日曜日の晴れ着を着て町中が輝いている。

フィアメッタ
あの時あの人はあそこに立って私の方を見ていた!

ペロネッラ
今日神様に私たちの過ちの許しを請うのです。


フィアメッタ
あの人を見つけられさえすれば、それだけでいい。


二人
神様のことだけを思う、等々。


No.5 ロマンス

フィアメッタ
私がただあなたを愛するなら、
誠実さはいらない。
この愛はほんのつぼみで、
誠実さはそのつぼみから出て来るの。
だからこのつぼみの世話をする、
それが美しく咲くように、
それが満開に花開くように、
目配りをして。
誠実であろうとなかろうと!

だってたとえ誠実でなくても
愛はしばしば燃え上る。
でも愛のない誠実さだけでは
まだ誰も幸福にしない。
だからこのつぼみの世話をする、
それが美しく咲くように、
それが満開に花開くように、
目配りをして。
誠実であろうとなかろうと!

No.5a 合唱

合唱
明るく澄んだ鐘の音が鳴って、信心深い人々を教会に招く、

敬虔な気持ちでミサに行って来た、
今は清々しい気持ち。


No,6 二重唱

ボッカチオ
(乞食の格好をして)
哀れな盲(めしい)にお恵みを、
哀れな定めにお情けを!
慰めと希望をお与えください、
さすれば熱き感謝の気持ちをあなたに!

フィアメッタ
(少し戻って)
今聞こえたのは? 心臓がドキドキする!
そう、そうだわ! あの人の声!

ボッカチオ
(独白)
彼女がためらっている! 考え込んでいる!
(大声で)哀れな盲にお恵みを、等々。

フィアメッタ
(独白)
自分で乞食だと言って、
私に気づかれていないと思っている。
今に分かる、今に分かる、
このゲームがどう展開するか!

ボッカチオ
ひと言、君の甘いひと言で
僕はすぐに大金持ちのように豊かになれる!

フィアメッタ
ひと言?

ボッカチオ
心こめた、甘いひと言!

フィアメッタ
ひと言?

ボッカチオ
おぉ、僕にひと言話しかけて。

フィアメッタ
ひと言、って言った?

ボッカチオ
後生だから!

フィアメッタ
私のひと言!

ボッカチオ
ほんの甘いひと言で、僕は豊かになれる!

フィアメッタ
「たったひと言、たったひと言!」 それだけで、もう十分!

私にはこの大胆なゲームが奇妙に、奇妙に、思われる!
その願い、その願いも慎ましくささやか、

やっぱり、やっぱり乞食には、用心しないと!


ボッカチオ
そんなひと言、そんなひと言とよく言う、やたらによく、
彼女には僕の大胆なゲームが奇妙に、奇妙に、思われる。
この言葉だけで、もう終わり、もう終わりではない、
やっぱり恥知らずの乞食のままではいられない!
お願いだ、空しく請い願うだけではいやだ。

フィアメッタ
望みもなくあの人はここを立ち去ったりはしない、
この哀れな男の願いが私の心に響く!
私は喜んで施しをしてあげたい、
だってあなたは視力を失ってしまっているから。

ボッカチオ
そう、太陽の光が僕を眩ませて以来、
僕はこの世界の他のものが全て見えなくなった。
だが君の眼差しだけが
この暗い夜をすぐに明るくすることができる!

フィアメッタ
今に分かる、彼の目的が何か、このゲームがどう展開するか!


ボッカチオ
君の眼差し、それだけが幸福をくれる、
僕に、光と生命を返してくれる!

フィアメッタ
眼差し?

ボッカチオ
僕をひと目でいいから見て!
すると、僕が失ったものが、戻ってくる!

フィアメッタ
ひと目と言うの?

ボッカチオ
後生だから!

フィアメッタ
私の眼差し?

ボッカチオ
今すぐ優しい、甘い眼差しを僕に!

二人
そんなひと目、そんなひと目、それだけで、もう十分!

私/彼女にはこの大胆なゲームが奇妙に、奇妙に、思われる!

フィアメッタ
その願い、その願いも慎ましくささやか、

やっぱり、やっぱり乞食には、用心しないと。

そのひと言、そのひと目が愛と幸福を告げる!

ボッカチオ
この眼差しだけで、もう終わり、もう終わりではない、
やっぱり恥知らずの乞食のままではいられない!

後生だから、僕に愛の甘い幸福をお恵みください!

フィアメッタ
ではこれで、行かせて!

ボッカチオ
まずお許しを

フィアメッタ
それから何?

ボッカチオ
あなたの手を!

フィアメッタ
だめ、あぁ、だめよ!乞食はいつだって慎ましくないと!

ボッカチオ
さようなら、さようなら。
僕の大胆さを許してください! 感謝します!
あなたのために祈ります!

フィアメッタ
さようなら、さようなら!あなたはちゃんと慎ましくしないとだめよ。
許してあげる。えぇ、あなたを許してあげるわ!

二人
さようなら!


No.7 フィナーレ

全員
町の立派な市民たちよ、考えてみろ、
我々がいかに扱われ侮辱されているか!
不当に、先例なく、ひどく、扱われている、

我々の声は聞こえていない。
だがそんな風に我々を侮辱し嘲笑するボッカチオは
罰せられてはいない、気をつけろ!
たゆまず、奴を捕まえたら、奴に物語の償いをさせるか、させないか!

ロッテリンギ
市長は殆ど目を向けてくれない、
簡単にこう言う、お前らは余りに愚かだ!

合唱
冗談ではすまされない!

ランベルトゥッチョ
奴は俺を見て、こう言った、
見るからに田舎者だ。

合唱
どうしてそれが分かった?

ロッテリンギ
俺にはこう言った、お前らはアホだ。

合唱
奇妙な話だ!

ランベルトゥッチョ
奴は俺を門前払いした。

合唱
分かりきったことだ!

ロッテリンギ、ランベルトゥッチョ
嘲りにはやはり復讐せねば、
蜂起するのはまず市民の義務だ。
そうだ、名誉回復だ、一斉蜂起だ!
ほかに手段はない!

全員
やろう!我々は自分で蜂起するのだ!
町の立派な市民たちよ、等々。
そうだ、自分であのならず者に、あいつに報いてやろう!
そうすれば名誉回復できる。一斉蜂起だ。一斉蜂起だ!
今日は自分で革命を起こそう!

(スカルツァ以外、全員退場)

学生たち
(舞台裏で)
床屋の親父!床屋の親父!床屋の親父!
いつまでここで待たせる気だ!

トファーノ、チチビオ
(跳び出て来て、スカルツァを引っ張ってきて)
おい、床屋!
さっさと鋏を持って、髭と髪を短くしてくれ。

スカルツァ
政府を転覆させてやるのだ。

トファーノ、チチビオ
入って来い!

スカルツァ
(中に向って叫ぶ)
いやだ、いやだ!

グイド、チスティ
髭を剃り、髪を切るのがあんたの仕事だろう!

スカルツァ
(前と同様に)
今や政治が俺を呼んでいる!

トファーノ、チチビオ、グイド、チスティ
来い、仕事しろ、さっさとやれ!

スカルツァ
俺に構うな、地獄へ行け!

ベアトリーチェ
お聞き、みんなが呼んでるよ! さぁ石鹸!

レオネット
スカルツァ親父! そろそろ始めようじゃないか!

スカルツァ
ここで市民の義務が俺を呼ぶ。

ベアトリーチェ
入って、自分の義務を果たしなさい!

ボッカチオ
(出て来て)
客を待たせるんじゃない!

ベアトリーチェ
そうよ行って、そうよ行って、待たせるんじゃない!

スカルツァ
灯りもないのに髭が剃れるか?

ボッカチオ、レオネット、学生たち
1時間も待ってるんだ、もう堪忍袋の緒が切れる!


スカルツァ
俺はここで革命を起こす、その主役が俺だ!

ベアトリーチェ
待ってよ、あんた、捕まえた!
(退場)

ボッカチオ、レオネット、学生たち
待て、親父、報いを受けるぞ!
俺らは家じゅうをぶち壊し、椅子も机も放りだすぞ!


スカルツァ
そういう声で脅すのはやめてくれ!
今に来るぞ! 今に来るぞ!
一斉蜂起はもう始まっている!

(男たちがピエトロを引っ張って来る)

合唱
とっ捕まえろ、破廉恥野郎め!この野郎にしかるべき報いだ!


ピエトロ
(抵抗しながら)
皆さんがたは人違いされている!

ボッカチオ、レオネット、学生たち
どうした? 何の叫びだ?
冗談か? 喧嘩か?

ロッテリンギ、ランベルトゥッチョ、男性合唱
復讐する時が来た。
奴が我々を嘲笑した罪の報いだ!

ピエトロ
僕はその当人ではない、断言する!

ボッカチオ、レオネット、学生たち
誰を連れて来たんだ?
どうする気だ? こいつは何者だ?

ロッテリンギ、ランベルトゥッチョ、男性合唱
待て、お前に教えてやる、
罪の報いは免れない、
ぶって殴って仕返ししてやる!

ピエトロ
違う、放してくれ、それは僕じゃない。

ロッテリンギ、ランベルトゥッチョ、男性合唱
これがスピネロッチョの分だ、こっちを見ろ、
これがゼッパの分、そして他の者たちの分も
これでもか、これでもか、これでも喰らえ、
自業自得の罪の報いだ。
ブッフェルマッコ、カランドリン、トレッロ、カリセンディ、サラディンの分だ 罪の報いを受けろ!

ピエトロ
待ってくれ、僕の言うことも聞いてくれ、
僕はそんな名誉は受けられない!
聞いてくれ、聞いてくれ、無駄な骨折りはやめろ、
君らは立派な紳士だろう、僕を信じてくれ、
それはまったくの誤解だ!
聞いてくれ、聞いてくれ、間違いだ、
君らは完全に勘違いしている。
間違えられるのは名誉なことだが!

ボッカチオ、レオネット、学生たち
人違いだ、
ボッカチオと間違えている、僕らには分かっている。
待て、奴はボッカチオじゃない。
それは全くの勘違いだ、
放してやれ、放してやれ、違ってる!

女性合唱
こっちへ来る、男たちが大勢やって来る。
見かけない人も、危険な状態で。

男性合唱
一人分ずつ罪の報いだ!

スカルツァ
(ピエトロに気がついて)
待て、裏切者だって、待ってくれ!
この人を知ってる、これ以上するな、
旅の途中で一緒だった、ピエトロだ、パレルモのプリンスだ!


合唱
(ピエトロを放して)
プリンスだって、本当か?

スカルツァ
殿下!

アンサンブル

ピエトロ
僕はプリンスだ、それで何か?
君らの骨折は無駄だった
お忍びできたのにばれてしまった、僕はボッカチオじゃない!
楽しむのが目的だった。
殴ったことは水に流してやる、
僕の領民じゃないから、
だから慈悲深く許してやらなければ!

ベアトリーチェ、ボッカチオ、ロッテリンギ、レオネット

あの方はプリンス、正真正銘、お忍びでここにやって来た、

楽しむのが目的だった、
やっと滅多打ちから解放された、
もともとあの方に向けてのものではないので
寛大な心でお許しくださるに違いない。

合唱
あぁ、あの方はプリンスだ、許してください!
許してください、厚かましくも我らの手が
勘違いからあんたを叩いてしまった。
殿下、寛大な心で許し給え、
どうして我々がそんなことをしましょう、
殿下の胸を突くなど、
殿下を叩こうとしたのではありません、
ですから寛大な心でお許しを!

屋台の本屋
(舞台裏で)
あの人気のシリーズの新作が出たよ、
誰か買わんかね、誰か?

ロッテリンギ
ボッカチオはとり逃がしたが、作品はまだある!
急げ、本を没収だ、それから裁判だ!

合唱
破廉恥漢を罰せよ、炎で復讐だ!

ロッテリンギ
立て兄弟よ、あの本屋を連れて来い!

合唱
本を持ってこい、没収だ、
抵抗すると、お前も痛い目にあうぞ!

屋台の本屋
何ですって、旦那がた、力づくで
商売を邪魔するんですか、うちの店を、営業を?
代わりに税金を払ってくれるんですね。

ロッテリンギ
さっさと本の山を積み上げろ、
乞食どもががらくたに火をつけてくれる!

合唱
その通りだ、それがいい! がらくたを全部火の中へ!


ボッカチオ
(乞食の格好で、意に反して薪の山に火をつけながら)
たとえ奴らが僕の作品を燃やそうとも、
真実は誤魔化されない、
消えることなく、不死鳥となって甦る!

ロッテリンギ、ランベルトゥッチョ、スカルツァ
(進み出て)
罰当たりな本を、火に捧げてくれよう。
不愉快なものは、この世に無きものにしてやる。
赤々と燃えながら、火がたち昇る時、
悪意に満ちた作品はあらゆる力を失う!

ボッカチオ、レオネット、学生たち
(同様に進み出て)
この愚行は戦争だ、と我々は声を揃えて叫ぶ!
真実よ生き残れ、ユーモアに幸あれ、
無きものにしようと奴らが火に捧げたものが
明るく輝いている、
いつかまたそれは世界を明るく照らす!
あの炎から不死鳥となって復活する。

合唱
炎を煽れ、火に風を送れ、風を送れ!

罰当たりな本を、火に捧げてくれよう。
不愉快なものは、この世に無きものにしてやる。

ボッカチオ、レオネット、学生たち
奴らが弾劾するものは、等々。

合唱
炎を見よ、葉っぱのように1枚1枚燃え尽きていく、

風を送り洪水となれ、あおいで地獄の業火となれ!

ボッカチオ、レオネット、学生たち
怒りで紙を、地獄の業火で
奴らが焼き尽くし、荒廃させても、
その精神は消え失せない、不死鳥となって甦る。
ERSTER AKT
Freier Platz vor der Kirche Santa Maria - am Johannestag

Nr. 1 - Introduktion

CHECCO und die BETTLER
Heut am Tag des Patron von Florenz
Ist am Kirchtore stark die Frequenz.
Jung und alt, reich und arm,
Ohne Halt drängt der Schwarm;
Da wird reiche Ernte für uns Bettler sein!
Wenn wir flehen, bittend stehen, trägt es heut uns etwas ein!
Misericordia, pietà, moro di fame.

CHECCO
Du Anselmo, stehst da, Giacometto, du dort!
Tita Nana mir nah, jeder hat seinen Ort,
Recht erbärmlich nur geheult - und was einkommt, wird geteilt.
Nur schnell, nur schnell an Ort und Stell'!

LEONETTO
geheimnisvoll auftretend
Mich erwartet Frau Beatrice - holdes Weibchen, o wie schlau!
ihr Gemahl ist noch auf Reisen, und es langweilt sich die Frau.
Drum vertraut sie mir den Schlüssel, und ich kenn' den Weg genau.

CHOR
Tralla la la, corri, vola alla fiera a giubilar.

LEONETTO
Singt nur, Freunde, ohne mich.
Er verschwindet im Hause

CHECCO
Presto avanti - jetzt acht geben. Presto avanti! Macht's nur wie ich!

CHOR
Schöner Tag - Sonnenschein lockt hinaus und ladet ein.
Alles reget flink die Hände, schmückt mit Kränzen kahle Wände.
Oi---la oila
Alle Strassen bunt geschmückt, alle Mienen froh beglückt,
Mira quà, mira la; tutto invita a rallegrar.
Guarda sù - guarda giu; tutto tenta ad alletar
A giubilar. a esaltar, su, su - a vol oila!
Schöner Tag - Sonnenschein usw., usw.
Ja der Morgen findet ganz Florenz im Freudentaumel schon,
Denn wir feiern ja den Namenstag von unserm Schutzpatron!

DIE BETTLER
Misericordia, pietà moro di fame.

CHOR
Keine Klage walte da, voll Lust soll tanzen selbst der Lahme.
Seht, dort nahen die Studenten, stets dabei, wo Freude spriesst! -
Hieher, hieher, seid froh begrüsst.

STUDENTEN
Flotte Studiosen, hier gibt's Rosen in der herrlichsten Pracht!
Den Jubel zu teilen ohne Weilen sind wir bedacht!
Gefährten, lasst eure Lieder hier ertönen!
Mit vollstem Klang halle freudig unser Sang.
Das Lied erobert die Herzen aller Schönen,
ihr Dankesblick sei dem Sänger höchstes Glück!

CHOR
Italia, suol di Venere l'amor in te respira
Le frondi ancor si tenere ah si rivivon d'amor.
Alle seid lustbereit! Weiht die Zeit der Fröhlichkeit!
Schöner Tag, Sonnenschein - usw.

Der Kolporteur tritt mit einem Handwägelchen auf

KOLPORTEUR
Neueste Novellen aus den besten Quellen, wer kaufet? Wer?

CHOR
Novellen? Schnell hieher!

KOLPORTEUR
Langsam, will euch gleich zufriedenstellen,
Neueste Novellen, eben erschienen!
Höret und staunet und kauft geschwinde!
Erst von Sacchetti sind hier Geschichten.
Ja, der versteht sich auf das Dichten, Exzellent!
Wie der vollendet die Handlung wendet;
Wie alles passt. wie alles klappt!
Hier sein "Müller und der Abt"!

CHOR
Wie heisst's? Der Müller und der Abt!

KOLPORTEUR
Zehn Bajocchi, - gar kein Geld!
Hier. Fiorentino, der feinste Schreiber,
Der angenehmste Zeitvertreiber - Eminent!
Sein Stil ist blühend, lebendig, glühend!
Merkt auf, ihr Freunde des Skandals!
Hier ,,Die Freundin des Kardinals!"

CHOR
Die Freundin des Kardinals!

KOLPORTEUR
Fünfzehn Bajocchi, ein Schandpreis -
Doch mit niemand zu vergleichen und von keinem zu erreichen
Unterhält und stimmt uns froh Giovanni Boccaccio!

CHOR
Boccaccio! Boccaccio!

KOLPORTEUR
Der weiss vieles euch zu sagen, was sich niemals zugetragen.
An Erfindung und Humor tat's ihm keiner je zuvor.
Hier sein allerneuestes Thema - Spinolloccio und Zeppa!

DIE WEIBER
Ganz verlockend, int'ressant!

DIE MÄNNER
Nichts als Lüge. Schmach und Schand'!

KOLPORTEUR
Daraus lernt der Ehemann, wie er Rache nehmen kann.
Wenn ihr leset diese Sachen, werdet bersten ihr vor Lachen!

DIE WEIBER
Höchstwahrscheinlich, sehr pikant!

DIE MÄNNER
Lauter Unsinn, kein Verstand!

KOLPORTEUR
Und was ganz besonders war: Die Geschichte ist auch wahr!
Sie soll jüngst passiert hier sein, wie's zu lesen ist haarklein!
Aus dem Leben treu und wahr.
Kaufet meine neuste War'. - Eine Lira 's Exemplar.

DIE MÄNNER
Das ist erlogen, frech, ungezogen! Er soll sich schämen, pfui!

DIE WEIBER
Haha, o seht, wie zornentbrannt,
Weil sie der Dichter hat erkannt.

DIE MÄNNER
Reisst den Wisch ihm aus der Hand!
Jagt ihn zum Teufel! Fort mit ihm!
Abassso Boccaccio! Va in malora! (usw.)

DIE WEIBER
Nein, lasst ihn gehn! Wir wollen's lesen!
Evviva Boccaccio! Seht doch die Wut!
Wie sie toben, wie sie schrein; hahaha; da soll man nicht lachen?
Etwas Wahres muss dran sein; hahaha, weil sie gar so schrein!
Haha! recht so! Uns bleibt Boccaccio!
Doch unterhaltend, stets Geist entfaltend.
Eure Wut aber macht, dass man über euch lacht!

DIE MÄNNER
Schämt euch! Schweiget!
O wir treffen ihn schon irgendwo! Das geht nicht so!
Der Wicht soll uns nicht höhnen? Nein, das soll er nicht, der Wicht!
Wenn wir ihn irgendwo wittern, greift zum Dolch!
Vor unsrer Wut soll er zittern, dieser Strolch!

DIE WEIBER
Vor eurem Drohen wird er schwerlich zittern,
Er fürchtet wenig sich vor solchen Rittern!
Erst müsst ihr ihn fangen, dann wird er gehangen!
Solange wir da sind, kriegt ihr ihn nicht.

DIE MÄNNER
Wir packen ihn, wir prügeln ihn!
Wir töten ihn! Wir woll'n ihn massakrieren, den Wicht!
Schweigt doch! -

DIE WEIBER
Just nicht!

DIE MÄNNER
Schlangen!

DIE WEIBER
Tölpel!

DIE MÄNNER
Zangen!

DIE WEIBER
Tröpfe! Trauet unsern Nägeln nicht.
Sonst nimmt das Ding kein gutes End',
ihr kennt doch unsre Nägel, Sapperment!

DIE MÄNNER
Traut nur unsern Fäusten nicht,
Sonst nimmt das Ding kein gutes End',
Ihr kennt ja unsre Fäuste, Sapperment!

ZUSAMMEN
Das Possenspiel wird jetzt zuviel -
Es kocht das Blut in höchster Wut! Kommt nur heran!

DIE MÄNNER
Kommt doch, Schlangen!

DIE WEIBER
Kommt doch, Tröpfe!

KOLPORTEUR
hinter der Szene
Neueste Novellen! Aus den besten Quellen!

DIE MÄNNER
fortstürzend
Seine Bücher wollen wir
Vernichten hier, sie büssen uns dafür!

DIE WEIBER
nacheilend
Seine Bücher kaufen wir,
schont das Papier, es kann ja nichts dafür!


Nr. 2 - Serenade und Ensemble

SCALZA
Holde Schöne, hör' diese Töne,
Hör' mein zärtliches Liebesgestöhne!
Dir, o Süsse, send' ich die Küsse,
Send' ich schmachtende Liebesgrüsse!
Mein Gesang firuliruli, firulirulera.
Dieser Klang firuliruli, firulirulera,
Sagt dir ja, firulirula, wer dir nah, firulirula,
Dein geliebtester Gatte ist da!

LEONETTO
Aus dem Hause Beatricens schreiend:
Weh mir! Hilfe!

SCALZA
hält betroffen inne

LEONETTO
Verdammte Katzen!

SCALZA
Mich zu meiden, von dir zu scheiden,
O wie nahe ging das uns beiden!
Doch zu stehen in deiner Nähen,
O beglückendes Wiedersehen!
Mein Gesang firuliruli, firulirulera - usw.

BEATRICE
Stimme im Hause
Zu Hilfe! Rettet! Schnell!

SCALZA
zitternd
Das war Be-be-beatrice! Was mag da geschehen sein?

BEATRICE
Zu Hilfe, eilet zur Stell'!

SCALZA
Ihr zu Hilfe möcht' ich eilen, doch es zittert mein Gebein!

BEATRICE
heraustretend
Hilfe!

Man hört drinnen Degen klirren

SCALZA
Vorwärts? Mut! Ha, sie kommt - das ist gut!
Liebes Weib, wie bist du blass!
Was ist geschehen? Oh, sag' doch - was? -

BEATRICE
Scalza! Mann! Du kommst mir g'rade
Wie geschickt durch Himmelsgnade!
Nun bin ich schon wieder froh, du kommst gerade apropos!

SCALZA
Was drohet dir?

BEATRICE
's ist zum Verzagen!

SCALZA
So sage mir -

BEATRICE
's ist kaum zu sagen!
Doch - schweig still - hör' mich an - und erbebend bebe dann!
In mein Kämmerlein drang soeben, voll Verzweiflung ein schöner Mann:
"Madonna, helft! Man verfolgt mich,
Bedroht mein Leben, gönnet mir Zuflucht hier!"
Ich versteckt' ihn - schloss die Tür. Ach - da kam ein Kavalier!
Der schien mir schöner fast noch als jener! -
Wütend sprach er: "Wo steckt dieser feige Wicht!" -
Wollt' ihn beschwören, er wollt' nichts hören,
Stösst mich zurück und fuchtelt und haut und sticht!
Schon wank' ich - rufe - fliehe - ach!
Gottlob, da seh' ich in deiner Näh' mich
Halte mich - mir wird schwach!

SCALZA
Sonderbares Abenteuer! Sehr kurios!
Meine Angst ist ungeheuer, riesengross!

BEATRICE
Er war so jung und schön wie Milch und Blut;
Aus seinem Auge strahlte Liebesglut!

BOCCACCIO
hinter der Szene
Wart' nur, ich frikassiere dich, Bube!

SCALZA
ängstlich
Ha, sie sind's -- sie kommen schon heran!

LEONETTO
hinter der Szene
Trotz deiner Larve kenn' ich dich, Bandit!

SCALZA
Sie kommen, - mit - Degen. - sie drohen - mit Schlägen! -

Leonetto und Boccaccio treten fechtend aus dem Haus


LEONETTO
parierend
Ich geb' mich nicht zur Ruh',
Bis nicht dein Blut hier fliesst! -

BOCCACCIO
auf Leonetto eindringend
So steh' doch, Memme, du
Gleich wirst du aufgespiesst!

BEATRICE
Weh uns! Wer hilft? Herbei!

BOCCACCIO und LEONETTO
So stelle dich und fürchte mich!
ich töte dich! Stell' dich! Nun denn, hab' acht!
Jetzt gilt's, du Memme!

SCALZA
Es ist entsetzlich schauderhaft!
Ist niemand da, der Ordnung schafft?
Von Sinnen sind sie ganz und gar.
Ach, wer hilft aus der Gefahr?

BEATRICE
für sich
Recht natürlich spielt das Paar!

BOCCACCIO
Feigling! Verführer! Du sollst dran denken,
Will dir's nicht schenken, dich treff' ich gleich!

LEONETTO
Büsse mir jetzt dafür, nimm den Streich!
Dann parier' diesen hier.

Scalza versucht zu vermitteln und wird von beiden getroffen

SCALZA
Au! Au! Jeder Streich trifft mich zugleich!

BOCCACCIO und LEONETTO
Wer uns störet, hüte sich!
Wer uns wehret, fällt durch mich!

SCALZA
Liebes Weib, lass sie hier schrein! Gehn wir hinein!

SCALZA und BEATRICE
Das wird wohl das beste sein!

SCALZA
Wir schliessen dann vor jedermann uns drinnen ein.

BEATRICE
Wir gehn hinein!

BOCCACCIO und LEONETTO
Ha, ich zeichne dir das Fell!

SCALZA
Ich kann vor Angst nicht von der Stell'!

BEATRICE
Komm doch!

BOCCACCIO
Mori!

LEONETTO
Schurke!

SCALZA
Crepa!

BOCCACCIO
Feigling! Verführer! usw.

DIE STUDENTEN
herbeieilend
Da gibt es Rauferei! Haha, juchhei!
Gern sind wir auch dabei! Ob Spass - ob Ernst es sei!

BEATRICE
Jetzt sind's noch mehr! Der Tropf!
Vor Angst verliert er ganz den Kopf!

SCALZA
Jetzt sind's noch mehr! Ich Tropf!
Ich weiss nicht, wo mir steht der Kopf!

BOCCACCIO und LEONETTO
Fall aus - parier' - so stich!
Zum Schluss bleib' doch der Sieger ich!

DIE STUDENTEN
fechten
Ha, wie uns das ergötzt, Haha, juchhei!
Wenn's tüchtig Hiebe setzt. - Aus Spass wird Ernst zuletzt.

BEATRICE
Er hält den Scherz für wahr! Die List gelang uns ganz und gar.

BOCCACCIO und LEONETTO
Voran! Fall aus, parier' - stoss zu,
Bald send' ich dich zur ew'gen Ruh!

SCALZA
Ach, schon so lang stösst man herum,
Und 's fällt noch immer keiner um.

BEATRICE, BOCCACCIO, STUDENTEN und VOLK
Ob Degen blitzen und klirren, gibt's doch nicht Gefahr,
Die Hiebe fallen und schwirren, flach nur immerdar.
Hier setzt es Schläge nach Noten, drum ist's im Takt geboten!
Welch ein lustiges Stück, ha, welch liebliche Musik!

SCALZA
Fürchterlich die Degen klirren.
Rechts und links die Hiebe schwirren,
Rings umgeben von Gefahr ist man dabei fürwahr!
Es setzet Schläge hier nach Noten, drum scheint Vorsicht mir geboten.
Leicht passiert ein Missgeschick - ziehn wir lieber uns zurück!

BOCCACCIO, LEONETTO und STUDENTEN
Feigling, Verführer,
Büsse mir jetzt dafür! usw.

BEATRICE
Ja, es ist gelungen, der Sieg ist errungen, gelungen ist die List.
Ha, er zittert, bebet, ach, der arme Narr!

SCALZA
Hier droht immerdar von allen Seiten uns Gefahr!


Nr. 3 - Lied und Chor

BOCCACCIO
Ich sehe einen jungen Mann dort stehn.
Nach einem fernen Gegenstande spähn;
Der Gegenstand kommt näher bald heran - 's ist Weib - und Mann
Das hübsche Weibchen scheint von heissem Blut,
Aus ihren Augen strahlet Liebesglut;
Aus ihres würd'gen Gatten Angesicht - da strahlt das nicht!
Doch der Jüngling, der dort stehet, sendet einen Feuerblick,
Der um Gegenliebe flehet - und sie - sendet ihn zurück.
Er ist selig - sie beglücket; auch der Gatte scheint entzücket,
Dass sein Weibchen gar so heiter, und zu drei'n spaziert man weiter.
Aber ich hab' auf der Stelle meinen Stoff für die Novelle,
Nehm' die Feder gleich zur Hand.
Der Gegenstand ist alt - bekannt -
Und dennoch immer wieder int'ressant.
Nur muss man verstehen, im voraus zu sehen:
Was noch wird geschehen! -
Das ist doch jedem klar, was hier im Werke war;
Blick, Miene, Worte und Gang steh'n im Zusammenhang.
Kennt man die Menschen nur, kommt leicht man auf die Spur;
Humor und Phantasie allein muss Beistand leihn.
Doch davon gebühret mir ja nicht der Ruhm,
Dazu habt ihr mich inspiriert - und die Novelle mir diktiert!

LEONETTO und STUDENTEN
Ja wir sind es, die ihn inspiriert,
Wir sind's, die die Novelle ihm diktiert.

BOCCACCIO
Dass ich erzähl', was dunkel bleiben sollt',
Ist meine einz'ge Schuld, wenn ihr's so wollt;
Doch diese Schuld kann oftmals, wie ich mein', Verdienst auch sein.
Und g'rad von denen, die ich treffen wollt',
Hat selten einer mir darob gegrollt;
Ein jeder sagt: "Ich weiss schon, wer gemeint;
Der ist's - mein Freund!"
Jeder reibt sich froh die Hände, flüstert: "Recht ist ihm geschehn."
Doch der Richt'ge will am Ende niemals sich getroffen sehn.
,,'s gilt dem Nachbarn, wetten möcht' ich,
Längst war mir die Frau verdächtig.
Ein Skandal ist's, hab' nicht recht ich?
Die Entdeckung ist ganz prächtig!"
Dabei trägt auch dieser Gute ein Paar Hörnlein unterm Hute,
Ohne dass es ihn verdriesst.
Ein jeder sieht's - sobald er grüsst
Nur er ahnt nicht, was seiner Stirn entspriesst!
Viel hundert Geschichten könnt' so ich berichten,
Brauch' gar nichts zu dichten - brauch' nur zu sehen klar,
Was hier im Werke war: Blick, Miene - usw.
Ab


Nr. 4 - Duettino

FIAMETTA und PERONELLA
Die Glocken läuten hell und rein,
Sie laden alle Frommen ein,
Mit andachtsvollem Sinn geht man zur Messe hin,
Und denket nur an Gott allein!

PERONELLA
Zur Kirche ist mein liebster Gang.

FIAMETTA
verstohlen für sich
Wo heut der junge Mann nur steckt?

PERONELLA
Mein neues Kleid scheint fast zu lang.

FIAMETTA
wie oben
Noch hab' ich nirgends ihn entdeckt.

PERONELLA
antreibend
Heut darf man zu spät nicht kommen,
Gilt's doch unserm Schutzpatron.

FIAMETTA
heimlich
Ach, wär' er nur hergekommen,
Wüsst' ich bessern Schutz mir schon!

BEIDE
Und denken nur an Gott allein - usw.

PERONELLA
Wie sind die Häuser bunt bekränzt!

FIAMETTA
für sich
Sonst war er auf dem Platze hier!

PERONELLA
Im Sonntagsstaate alles glänzt.

FIAMETTA
Dann stand er dort und blickt' nach mir!

PERONELLA
Um Vergebung unsrer Sünden beten heute wir zum Herrn.

FIAMETTA
Wüsste ich nur ihn zu finden, ich vergäb's ihm ja so gern.

BEIDE
Und denken nur an Gott allein usw.


Nr. 5 - Romanze

FIAMETTA
Hab' ich nur deine Liebe -
die Treue brauch ich nicht.
Die Liebe ist die Knospe nur,
aus der die Treue bricht.
Drum sorge für die Knospe,
dass sie auch schön gedeih',
Auf dass sie sich in vollster Pracht
entfalten mag, o gib drauf acht.
Ob mit - ob ohne Treu'!

Denn selbst auch ohne Treue
hat Liebe oft entzückt,
Doch Treue ohne Lieb' allein
hat keinen noch beglückt!
Drum sorge für die Knospe,
dass sie auch schön gedeih',
Auf dass sie sich in vollster Pracht
entfalten mag, o gib drauf acht.
Ob mit - ob ohne Treu'!

Nr. 5a - Chor

CHOR
Die Glocken läuten hell und rein - sie laden alle Frommen ein;
Mit andachtsvollem Sinn ging man zur Kirche hin --
Um jetzt - dem Frohsinn sich zu weihn.


Nr. 6 - Duett

BOCCACCIO
als Bettler:
Ein armer Blinder flehet um Erbarmen.
O habet Mitleid mit dem Los der Armen!
O spendet Trost und Hoffnung mir,
Und heisser Dank wird Euch dafür!

FIAMETTA
zurückweichend
Was hör' ich? Wie pocht das herz mir bang!
Ja, ja! 's ist seiner Stimme Klang!

BOCCACCIO
für sich
Sie zögert! Sie sinnt! laut
Ein armer Blinder flehet um Erbarmen - usw.

FIAMETTA
für sich
Da er ein Bettler sich genannt,
Sei er von mir auch nicht erkannt.
Will doch sehn - will doch sehn -
Wie sich noch wendet - dieses Spiel!

BOCCACCIO
Ein Wort, ein süsses Wort von Euch
Macht schnell mich gleich dem Krösus reich!

FIAMETTA
Ein Wort?

BOCCACCIO
Ein einzig trautes, süsses Wort!

FIAMETTA
Ein Wort?

BOCCACCIO
O sprecht zu mir ein einzig Wort.

FIAMETTA
Ein Wort, sagt ihr?

BOCCACCIO
Erbarmet Euch!

FIAMETTA
Ein Wort von mir!

BOCCACCIO
Mich macht es reich, das einz'ge süsse Wort!

FIAMETTA
Nur ein Wort, - nur ein Wort! klingt so wenig, - ist so viel!
Sonderbar - sonderbar - scheinet mir dies kühne Spiel!
ist der Wunsch - ist der Wunsch auch bescheiden nur und klein,
Muss man doch - muss man doch auf der Hut - bei Bettlern sein!

BOCCACCIO
Solch ein Wort - solch ein Wort saget oft unendlich viel:
Sonderbar - sonderbar scheinet ihr mein kühnes Spiel.
Abgetan - abgetan ist's nicht mit dem Wort allein -
Doch es darf unverschämt kein Bettler sein!
Ich bitt' gar schön, lasst mich nicht vergeblich flehn.

FIAMETTA
Ohne Hoffnung indes soll von hier er nicht gehn;
Mich rührt des Armen bittend Flehn!
Gern hätt' ich Tröstung Euch gespendet -
Da Ihr verlor't das Augenlicht!

BOCCACCIO
Ja, seit ein Strahl der Sonne mich geblendet,
Sah alles andre auf der Welt ich nicht!
Doch kann ein einz'ger Blick von Euch
Die dunkle Nacht erhellen gleich!

FIAMETTA
Will doch sehn, was sein Ziel - wie sich wendet dieses Spiel!

BOCCACCIO
Ein Blick von Euch - ein einz'ger Blick gibt Seligkeit,
Gibt Licht und Leben mir zurück!

FIAMETTA
Ein Blick?

BOCCACCIO
O spendet mir den einz'gen Blick!
Er gibt - was ich verlor - zurück!

FIAMETTA
Ein Blick sagt ihr?

BOCCACCIO
Erbarmet Euch!

FIAMETTA
Ein Blick von mir?

BOCCACCIO
Gewährt mir gleich den holden, süssen Blick!

BEIDE
Solch ein Blick - solch ein Blick, ist so wenig und doch viel!
Sonderbar - sonderbar scheinet ihr/mir das kühne Spiel!

FIAMETTA
Ist der Wunsch - ist der Wunsch, auch bescheiden nur und klein,
Muss man doch, muss man doch, auf der Hut bei Bettlern sein.
Solch ein Wort, solch ein Blick, kündet Liebe und Glück!

BOCCACCIO
Abgetan abgetan ist's nicht mit dem Blick allein -
Doch es darf, doch es darf unverschämt kein Bettler sein!
Erbarmet Euch, gönnet mir der Liebe süsses Glück!

FIAMETTA
Und nun fort - lasst mich gehn!

BOCCACCIO
Erst vergönnt -

FIAMETTA
Was denn noch?

BOCCACCIO
Eure Hand!

FIAMETTA
Nein, oh, nein! Stets soll ein Bettler bescheiden sein!

BOCCACCIO
Lebet wohl, lebet wohl.
Wollt die Kühnheit mir verzeihn! Habet Dank!
In mein Gebet schliess' ich Euch ein!

FIAMETTA
Lebet wohl, lebet wohl! - Hübsch bescheiden müsst Ihr sein.
Ich verzeih'. Ja - ich will Euch verzeihn!

BEIDE
Lebt wohl!


Nr. 7 - Finale

ALLE
Ehrsame Bürger der Stadt o bedenkt,
Wie man behandelt uns hat und gekränkt!
Ungerecht, beispiellos und schlecht ist es - wie man verfährt,
Unsre Stimme nicht hört.
Doch Boccaccio, der so uns gekränkt und verlacht -
Dem sei nicht seine Strafe geschenkt; habet acht!
Ohne Rast, wenn wir ihn gefasst, - büss' er die Geschicht' - eher nicht!

LOTTERINGHI
Der Podestà dreht kaum sich um -
Sagt kurz: Ihr seid - zu dumm!

CHOR
Das geht über'n Spass!

LAMBERTUCCIO
Mich schaut' er an, und sagte dann:
Ihr scheint ein Grobian.

CHOR
Woher weiss er das?

LOTTERINGHI
Ihr seid ein Tropf, sagt' er mir!

CHOR
Das ist sonderbar!

LAMBERTUCCIO
Mich warf er gar aus der Tür.

CHOR
Das war deutlich klar!

LOTTERINGHI und LAMBERTUCCIO
Doch gerächt sei der Hohn!
Rebellion ist nun erste Bürgerpflicht.
Ja, wir woll'n Satisfaktion! Rebellion!
Andres Mittel gibt es nicht!

ALLE
Drum voran! In Person machen wir Rebellion! Ha!
Ehrsame Bürger der Stadt usw.
Ja in Person gebt dem Kujon, gebt ihm den Lohn!
Nur so wird uns Satisfaktion! Rebellion. Rebellion!
Heute schon in Person machet Revolution!

Alle ab, ausser Scalza

STUDENTEN
hinter der Szene
Herr Barbier! Herr Barbier! Herr Barbier!
Wie lange soll man warten hier!

TOFANO und CHICHIBIO
herauseilend, Scalza zurückhaltend
Ei, Barbiere!
Schnell die Schere, sollt uns Bart und Haare kürzen.

SCALZA
Ich muss die Regierung stürzen.

TOFANO und CHICHIBIO
Kommt herein!

SCALZA
hineinrufend
Nein, nein!

GUIDO und CISTI
Zum Rasieren, zum Frisieren, ihr gehört in die Butik'!

SCALZA
wie vorher
Jetzt ruft mich die Politik! -

TOFANO, CHICHIBIO, GUIDO und CISTI
Kommt, bedienet uns, eilet schnell!

SCALZA
Meinethalben geht zur Höll'!

BEATRICE
Hörst du, wie sie schrein! Seife sie doch ein!

LEONETTO
Meister Scalza! Wollet endlich doch beginnen!

SCALZA
Mich ruft Bürgerpflicht von hinnen.

BEATRICE
Hinein - tu' deine Pflicht!

BOCCACCIO
heraustretend
Lasst die Kunden warten nicht! -

BEATRICE
So geh - so geh - lass sie warten nicht! -

SCALZA
Kann ich rasieren ohne Licht?

BOCCACCIO, LEONETTO und die STUDENTEN
Wir warten eine Stunde, bald reisset die Geduld uns schon!

SCALZA
Ich mache hier Revolution, bin ja dabei die Hauptperson!

BEATRICE
Wart' nur, Patron, dich krieg' ich schon!
ab

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Wart' nur, Patron, dir wird dein Lohn!
Wir demolieren das ganze Haus und werfen Stühl' und Bänk' hinaus!

SCALZA
Lasst doch das Drohn in solchem Ton!
Da sind sie schon! sie kommen schon!
Die Rebellion beginnet schon!

Männer schleppen Pietro herbei

CHOR
Packt ihn, den Frechen! Es werde dem Patron verdienter Lohn!

PIETRO
sich sträubend
Die Herren irren sich gewiss in der Person!

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Was ist das? Welch ein Geschrei?
Ist das ein Spass? Rauferei?

LOTTERINGHI, LAMBERTUCCIO, MÄNNERCHOR
Zeit ist's zu rächen,
Was er an uns verbrach durch seinen Hohn!

PIETRO
Der Rechte bin ich nicht, versichert hab' ich's schon!

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Wen bringt hier man daher?
Was wollt ihr? Was soll der?

LOTTERINGHI, LAMBERTUCCIO, MÄNNERCHOR
Wart' nur, wir lehren dich erzählen,
Dein Lohn soll dir nicht fehlen. -
Mit Püffen und Schlägen bezahlen wir dich!

PIETRO
Nein, lasst mich los, 's ist nicht für mich!

LOTTERINGHI, LAMBERTUCCIO, MÄNNERCHOR
Für deinen Spinelloccio, schau' her,
Für deine Zeppa und dergleichen mehr
Nimm dies, nimm das, empfang nur bar
Dein wohlverdientes Honorar.
Für Buffelmacco, Calandrin, Torello, Carisendi, Saladin
Empfang nun bar dein Honorar!

PIETRO
So wartet doch, und schenket mir Gehör!
Ich darf nicht akzeptieren solche Ehr'!
Höret mich, höret mich, bemüht euch nicht,
Ihr werten Herren, glaubet mir,
Es herrscht ein Missverständnis hier!
Höret mich, höret mich, es ist nicht wahr,
Im Irrtum seid ihr ganz und gar -
Ich danke für solch Honorar!

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Der Fremde ist's,
Und für Boccaccio hält man ihn, nun wird uns alles klar.
O haltet ein, Boccaccio ist das nicht!
Ein Irrtum waltet hier fürwahr
Lasst ab, lasst ab, es ist nicht wahr!

FRAUENCHOR
Hierher - hier findet ihr fürwahr die ganze Heldenschar;
Ein Fremder auch sogar, der in Gefahr.

MÄNNERCHOR
Für jedes einz'ge Exemplar empfange bar dein Honorar!

SCALZA
erkennt Pietro
Haltet, Hochverräter - haltet ein!
Ich erkenn' ihn - geht nicht weiter;
War auf Reisen sein Begleiter - Pietro ist's - Palermos Prinz!

CHOR
ablassend von Pietro
Er, der Prinz - ist's wahr?

SCALZA
Durchlaucht - Hoheit!

Ensemble

PIETRO
Ein Prinz bin ich - was ist s denn mehr?
Umsonst bemüht habt ihr euch sehr
Enthüllt ist das Inkognito, noch bin ich nicht Boccaccio!
Mich amüsieren war mein Zweck;
Nun hab' ich zwar die Schläge weg -
Indes gehör'n sie gar nicht mein,
Drum muss ich gnädig wohl verzeihn!

BEATRICE, BOCCACCIO, ISABELLA, LOTTERINGHI und LEONETTO
Er ist ein Prinz, sonst gar nichts mehr, inkognito kam er hieher,
Sich amüsieren war sein Zweck,
Nun hat er zwar die Schläge weg -
Doch da dieselben nicht gehören sein,
So muss er gnädig auch verzeihn!

CHOR
Ja - er ist ein Prinz! Verzeiht!
Verzeiht, wenn unsere freche Hand
Euch hat berührt aus Missverstand.
Durchlauchtigster, geruhet gnädig zu verzeihn,
Wie hätten sonst wir können wag'n
Euch die durchlaucht'gen Rippen zu zerschlag'n,
Die Schläge sollten ja für Euch nicht sein,
Drum wollet gnädig uns verzeihn!

KOLPORTEUR
hinter der Szene
Neueste Novellen ans den besten Quellen.
'Wer kaufet, wer?

LOTTERINGHI
Boccaccio ist entronnen, doch seine Werke nicht!
Eilt, sie zu konfiszieren, dann halten wir Gericht!

CHOR
Bestrafet den Frechen, die Flamme soll rächen!

LOTTERINGHI
Auf Brüder, her mit dem Kolporteur!

CHOR
Die Bücher her, sie werden konfisziert,
Bei Gegenwehr wirst selbst du massakriert!

KOLPORTEUR
Wie, meine Herrn, mit offner Gewalt
Stör'n Sie Gewerbe, Geschäft, Unterhalt?
Hab' ja dafür meine Steuern bezahlt.

LOTTERINGHI
Schnell erbaut den Scheiterhaufen dann,
Jener Bettler zünd' den Bettel an!

CHOR
So ist's recht - so ist's gut! Den ganzen Bettel in die Glut!

BOCCACCIO
als Bettler, zündet wider Willen den Scheiterhaufen an:
Mögen sie mein Werk verbrennen -
Wahrheit lässt sich nicht verkennen,
Wird nie vergehn, muss als Phönix auferstehn!

LOTTERINGHI, LAMBERTUCCIO und SCALZA
vortretend
Was wir verdammen, das weihen wir den Flammen;
Was uns missfällt, sei vernichtet für die Welt!
Wenn lodernd in Klarheit das Feuer wallt empor,
Sein Werk der Bosheit auch alle Macht verlor!

BOCCACCIO, LEONETTO und STUDENTEN
ebenfalls vortretend
Krieg sei der Dummheit, rufen wir im Chore!
Hoch leb' die Wahrheit, heil sei dem Humore!
Was zur Vernichtung den Flammen sie weihn,
Strahlt in hellem Schein,
Leuchtend erhellt es einst noch die Welt!
Es wird aus den Flammen als Phönix erstehn.

CHOR
Schüret den Flammenschein, blast in die Glut hinein; blast hinein!
Was wir verdammen, das weihen wir den Flammen;
Was uns missfällt, sei vernichtet für die Welt!

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Was sie verdammen - usw.

CHOR
Seht die Flamme, wie sie zehrt wie sie Blatt um Blatt verheert,
Blast hinein in die Flut, fachet an die Höllenglut!

BOCCACCIO, LEONETTO, STUDENTEN
Lasst sie zehren, wild verheeren
Das Papier mit Wut - in der Höllenglut,
Wird der Geist doch nie vergehn, muss als Phönix auferstehn.


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@ Aiko Oshio
最終更新:2020年11月06日 19:31