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ヘロデとヘロディアス

ヘロデ
サロメは何処にいる。
王女は何処にいる。
宴会の席へ帰って来いといったのに。
なぜ帰って来なかったか。
はあ、ここにいたのだな。

ヘロディアス
そんなに見てお出でなさるのは宜しゅうござりません。
いつもいつも見てお出でなさる。

ヘロデ
今夜は月が変に見えるな。
変に見えるではないか。
言ってみれば気の違った女子のようだ。
男を捜しているようだ。
酒に酔って雲の中をよろけながら歩いているようだ。

ヘロディアス
いえ。月はやっぱり月でござります。
なんにも変わったことはござりません。
もう奥へ参ろうではござりませぬか。

ヘロデ
俺はここにいる。
マナツセー。敷物を持て来て敷け。
松明を点けい。
ここで客人達と、も少し酒を飲もう。
や。滑った。
血のようなものを踏んだ。
これは悪いしるしだ。
なぜここに血があるのだ。
そしてこの死骸があるのだ。
一体これは誰の死骸だ。
一体これは誰の死骸だ。
俺はこんなものを見たくない。

第一の兵卒
大尉殿でござります。

ヘロデ
俺はあの男を殺せと言付けた覚えはないが。

第一の兵卒
大尉は自殺せられました。

ヘロデ
それは不思議な事だ。
この若いシリア人は好い男であった。
媚のある目をしておった。その目でサロメを見ていた事があったように思う。
早くあっちへ持って行け。
ここは寒い。風が吹く。
風が吹くではないか。

ヘロディアス
いいえ。風は吹きませぬ。

ヘロデ
いや、いや。風が吹いている。
そして其風と一しょに
大きい鳥の翼の音がする。
あれが聞こえないかい。

ヘロディアス
わたしには何にも聞こえませぬ。

ヘロデ
俺にも今は聞こえないようになった、
併し先には聞こえた。
やはり風の音であったろう。
そして止んでしまったのだ。
や。どうだ聞こえるだろうが。
まるで大きい翼で羽撃きをするようだ。

ヘロディアス
あなたが御病気なので。
もうあちらへ入りましょう。

ヘロデ
俺は病気ではない。
病気なのはお前の娘だ。余程重い病気と見える。
これまでついぞあんな蒼い顔をしていた事はない。

ヘロディアス
あれが顔を御覧なされてはいけぬと申しますのに。

ヘロデ
俺に酒を注いで呉れい。
サロメ。来て一しょに酒を飲め。
ここに好い酒がある。
ローマの皇帝が俺にわざわざ送って呉れられたのだ。
お前のその小さい赤い唇をこの盃に付けて呉れい。
そしたら俺がこの酒を飲み干そう。

サロメ
わたくしは咽は渇きませぬ。陛下。

ヘロデ
(ヘロディアスに)
お前の娘のあの返事を聞いたかい。

ヘロディアス
尤もな返事だと存じます。
なぜあなたはあの娘の顔ばかり見てお出でになさりますか。

ヘロデ
熟した果物を持て来い。
サロメ。俺と一しょに此果物を喰べえ。
お前のその小さい歯で果物に付けた歯形を見るのが俺は大好きだ。
この果物を少し許り噛み切って喰べて見い。
そうしたら残りを俺が喰ってしまおう。

サロメ
わたくしはお腹はすいておりませぬ。陛下。

ヘロデ
(ヘロディアスに)
お前の娘はよく教育がしてあるな。

ヘロディアス
娘もわたしも帝王の血を受けたのでござります。
駱駝を追ったばかりではない。あなたの父親は盗人でござりました。追剥でござりました。

ヘロデ
サロメ。俺の傍へ来て坐れ。
お前の母のいつも坐る、この玉座に坐らせてやろう。

サロメ
わたくしは足は草臥れておりませぬ。陛下。

ヘロディアス
娘は礼儀を知っておりますから。

ヘロデ
こりゃ。俺は何か云付ける筈であったが、
つい忘れてしまった。
そうそう。ようようの事で思い出した。

ヨカナーンの声
見い。時節は到来した。
先頃から俺の言った日は、いよいよ今日だ。

ヘロディアス
あの男を黙らせて下さりませ。
あの男は始終わたしの悪口ばかりを言っています。

ヘロデ
いや、お前の事なぞは言ってはいぬ。
それにあれは大預言者だ。

ヘロディアス
預言者というものの事はわたしは信じませぬ。
あなたはあれを恐がってお出でなさりますね。

ヘロデ
俺は誰をも恐れるという事はない。

ヘロディアス
あなたはあの男を恐がってお出でなさります。
六ヶ月も前からあの男を渡して呉れいと、ユダヤ人等が騒いでおるのに、なぜお渡しなさりませぬ。

第一のユダヤ人
陛下。妃の仰る通りでござりまする。
あの男をわたくし共の手にお渡しなさりませ。

ヘロデ
もう言うな。
俺はあの男をそち達の手に渡しはせぬ。
あれは聖者だ。
あれは神を見た事のある男だ。

第一のユダヤ人
そのような事はござりませぬ。
預言者エリアスよりこの方神を見た者がある筈がござりませぬ。
最後に神を目の辺見たのがエリアスでござります。
今の世になっては神は出現なさりませぬ。
神は隠れてお出でなさる。
それで世界に大きな禍が来たのでござります。


第二のユダヤ人
そのエリアスが神を見たという事も真偽は中々分からぬ事でござります。
事に依ったらエリアスが見たというのも、神の影ばかりかも知れませぬ。

第三のユダヤ人
神の隠れてお出でなさる時というものはない。
神は何の時代にも、どの場処にも出現なさる。
好い者の内にも、悪い者の内にも舎られるのが神だ。

第四のユダヤ人
(第三のユダヤ人に)
そのような事は言わぬものだ。
アレクサンドリア辺からそういう教の説き方が出て来る。
そしてギリシャ人は異邦人である。

第五のユダヤ人
神がどういう事をなさるやら、それは人間にはわからない。
神の道は暗い。
人間は只神の意志の下に項を曲げれば好いのだ。
神の力は偉大であるから。

第一のユダヤ人
ほんにお前のいう通りだ。
神は恐ろしい。
併し人間の方では
その神を目の辺見る事は出来ない。
預言者エリアスから後には、
本当に神を見た者はいない。
最後に神を目の辺見たのが etc.

第二のユダヤ人
真偽は中々分からぬ事でござります。 etc.
神は恐ろしい。
神は強者をも、弱者と同じように
取りひしぐ事ができる。
神の目には強弱の別はない。
おそらく etc.

第三のユダヤ人
神の隠れてお出でなさる時というものはない。 etc.

第四のユダヤ人
そのような事は言わぬものだ。 etc.
彼らは割礼をさえ受けてはいない。
神がどういう事をなさるやら、それはわからない。
神の力は偉大であるから。
神は強者をも、弱者と同じように
取りひしぐ事ができる。
神は強い。

第五のユダヤ人
神がどういう事をなさるやら、それは
人間にはわからない。 etc.
人間が悪いといっている事も、神の目から見れば好いかも知れぬ。又人間が好いといっている事も神の目から見れば悪いかも知れぬ。
人間には何事も分かってはおらぬ。

ヘロディアス
(ヘロデに)
もし。あれを黙らせて下さりませ。
退屈で聞いておられませぬ。

ヘロデ
それでも、あのヨカナーンが、預言者エリアスだというものがあるではないか。

第一のユダヤ人
そのような事はござりませぬ。
預言者エリアスの時からは、
もう三百年立っております。

第一のナザレ人
わたくしはあれが預言者エリアスだと存じます。

第一のユダヤ人
預言者エリアスではござりませぬ。etc.

他のユダヤ人
いや、いや。預言者エリアスではござりませぬ。

ヘロディアス
もし。あれを黙らせて下さりませ。

ヨカナーンの声
見い。日は近付いた。主の日は近付いた。世界の救済者の足音が山の上に聞こえる。


ヘロデ
世界の救済者とは何の事だ。

第一のナザレ人
メシアは出現した。

第一のユダヤ人
メシアが出現したという事はない。

第一のナザレ人
メシアは出現した。
そして到る処で奇蹟をなしているのだ。
ガレリアで婚礼があり、
水を酒にして呑ませたそうでござります。
カペルナウムのらい病二人を直した。

第二のナザレ人
手で障ったばかりで。

第一のナザレ人
盲の目を見えるようにせられた事もある。
山の上で天使と話しをしておられるのを、見た者がある。


ヘロディアス
おお。奇蹟なんぞという事は、わたしは信ぜない。
奇蹟だというような事を度々見て懲りている。

第一のナザレ人
ヤイルスの娘は死んだのを、蘇らせました。

ヘロデ
何だ。その男は死んだものを活かすのか。

第一と第二のナザレ人
はい。死んだものを活かします。

ヘロデ
そんな事はさせたくない。
死んだものに又出て来られては、堪ったものではない。
その男は今何処にいるのか。

第一のナザレ人
一処不住で、中々見付かりませぬ。

ヘロデ
その男は見つけ出して。

第二のナザレ人
今サマリアにおられるという事でござります。

第一のナザレ人
たしか二三日前にサマリアを立たれたというから、今頃はエルサレムの近所に来ておられる事だろう。

ヘロデ
どうでも好い。
死んだものは蘇らせてはならぬ。
死んだものに又出て来られては、堪ったものでない。

ヨカナーンの声
ああ。淫婦奴。ばいた奴。バビロンの娘奴。
主のお詞を聞いたか。

ヘロディアス
あの男を黙らせて下さりませ。

ヨカナーンの声
そちの周囲に人が集まるであろう。そして石を拾うて投げ付けるであろう。

ヘロディアス
ほんにほんに、
恥かがやかしい。

ヨカナーンの声
隊長共がそちを刃に貫くであろう。
そちを楯で押潰すであろう。

ヘロディアス
あの男を黙らせて下さりませ。黙らせて下さりませ。

ヨカナーンの声
そうして穢らわしい事がこの世界にないように致そう。
あらゆる女子が、そちの踏んだ道に踏み迷わぬように致そう。


ヘロディアス
わたしの事をあのようにいうのはあなたにも聞こえましょう。人が自分の女房をあのようにいっても赦してお置きなさりますか。

ヘロデ
お前の名なんぞをいいはしない。

ヨカナーンの声
今にその日が来るであろう。
日は黒い布のように黒くなり、
月は血のようになり、空の星は、
熟せない無花果が無花果の木から落ちるように、地の上に落ちるであろう。
そしてその日には世界の王者達が震いおののくであろう。

ヘロディアス
はあ。あの預言者は、まるで酔いどれのように、狂言をいう。
只わたしはあの声を聞くのが厭だ。
あの声が憎い。
どうぞあれを黙らせて下さりませ。

ヘロデ
舞を舞って見せい。サロメ。

ヘロディアス
舞わせる事は出来ませぬ。

サロメ
舞う事は厭でござります。陛下。

ヘロデ
サロメ。ヘロディアスの娘。舞って見せい。

サロメ
舞う事は厭でござります。陛下。

ヘロディアス
それ御覧なさりませ。仰る事を好く聞きます。

ヨカナーンの声
あれは玉座の上に坐っているであろう。
猩々非の袍を着て。
そして主の御使があれを打倒されるであろう。
打倒されて、蛆に食わせてしまうであろう。

ヘロデ
サロメ。サロメ。俺がお前に頼むから舞え。
どうも今宵は物悲しい。それだから俺の為に舞え。
サロメ。俺の為に舞え。
舞うてさえくれるなら、何でも欲しいものを呉れいと俺にいうが好い。
俺はお前に何でも遣る。

サロメ
わたくしの欲しいものなら、たとえ何であろうとも、本当に下さりますか。陛下。

ヘロディアス
娘。舞うのではありませんよ。

ヘロデ
欲しいものは何でも遣るぞよ。
この国を半分でも。

サロメ
御誓言をなさりますか。陛下。

ヘロデ
おう。誓言をするぞよ。サロメ。

サロメ
何にかけて御誓言をなさりますか。陛下。

ヘロデ
命にかけてする。
この冠にかけてする。
神々にかけてする。

ヘロディアス
娘。舞うのではありませんよ。

ヘロデ
おう。サロメ。サロメ。俺の為に舞え。

サロメ
あなたは御誓言をなさりましたな。陛下。

ヘロデ
おう。誓言をしたぞよ。

ヘロディアス
娘。舞うのではありませんよ。

ヘロデ
俺の国を半分でもやる。
美しい女王になって見い。
際限のないほど美しかろう。
ああ。ここは寒いな。
氷のように冷たい風が吹いて通る。そして又聞こえる。なぜ俺にはあの翼で羽打つ音が虚空に聞こえるか知らん。
ああ。どうもこの階段の上あたりに、黒い羽の大鳥が羽を伸ばしているようだ。
本当に鳥がいるのなら、なぜ俺に見えんか知らん。
翼の音が凄い。
肌を切裂くような風だ。
はてな。風が冷たくはなくて、熱いぞ。
俺のこの手に水を掛けてくれい。
雪を口に入れたいから持て来い。
此袍を脱がしてくれい。
早く、早く。脱がしてくれんか。
いやいや。置け。
頭の輪飾が頭を圧してならん。
輪飾の薔薇の花が火になったようだ。
ああ。ようよう息が出来るようになった。
俺は心持が好くなった。
俺の為に舞ってくれるなあ。サロメ。

ヘロディアス
舞うのではありませんよ。

サロメ
わたくしはあなたの為に舞いまする。

ヨカナーンの声
エドムから来るのは誰だ。
ボズラから来るのは誰だ。
緋に染めた着物を着て、
その着物が美しゅう輝いて、
偉大なる姿をして歩んでくる。
なぜあの着物は緋に染まっているのか。

ヘロディアス
わたし共はあちらへ参りましょう。
あの男の声を聞くと気が違いそうになります。
あの男があのように叫んでおる中で、娘を舞わせとうはござりません。
あなたがそんな目で見てお出でなさる処で、娘に舞わせとうはござりません。
兎に角わたしは娘に舞わせとうござりませぬ。

ヘロデ
まあ、その座を立つな。王妃。
なんと言っても駄目だ。
俺はサロメが舞わぬうちはあちらへは行かぬ。
サロメ。舞え。俺の為に舞え。

ヘロディアス
娘。舞うのではありませんよ。

サロメ
さあ。舞いまするぞえ。陛下。
(サロメ舞う)
Herodes und Herodias

HERODES
Wo ist Salome?
Wo ist die Prinzessin?
Warum kam sie nicht wieder zum Bankett,
wie ich ihr befohlen hatte?
Ah! Da ist sie!

HERODIAS
Du sollst sie nicht ansehn.
Fortwährend siehst du sie an!

HERODES
Wie der Mond heute Nacht aussieht!
Ist es nicht ein seltsames Bild?
Es sieht aus, wie ein wahnwitziges Weib,
das überall nach Buhlen sucht.
Wie ein betrunkenes Weib das durch Wolken taumelt.

HERODIAS
Nein, der Mond ist wie der Mond,
das ist alles.
Wir wollen hineingehn.

HERODES
Ich will hier bleiben.
Manassah, leg Teppiche hierher!
Zündet Facklen an!
Ich will noch Wein mit meinen Gästen trinken!
Ah! Ich bin ausgeglitten.
Ich bin in Blut getreten,
das ist ein böses Zeichen.
Warum ist hier Blut?
Und dieser Tote?
Wer ist dieser Tote hier?
Wer ist dieser Tote?
Ich will ihn nicht sehn.

ERSTER SOLDAT
Es ist unser Hauptmann, Herr.

HERODES
Ich erliess keinen Befehl, dass er getötet werde.

ERSTER SOLDAT
Er hat sich selbst getötet, Herr.

HERODES
Das scheint mir seltsam.
Der junge Syrier, er war sehr schön.
Ich erinnre mich, ich sah seine schmachtenden Augen, wenn er Salome ansah.
Fort mit ihm!
Es ist kalt hier. Es weht ein Wind.
Weht nicht ein Wind?

HERODIAS
Nein, es weht kein Wind.

HERODES
Ich sage Euch: es weht ein Wind,
und in der Luft hör ich etwas,
wie das Rauschen von mächt'gen Flügeln.
Hört ihr es nicht?

HERODIAS
Ich höre nichts.

HERODES
Jetzt höre ich es nicht mehr.
Aber ich habe es gehört.
Es war das Wehn des Windes.
Es ist vorüber.
Horch! Hört ihr es nicht?
Das Rauschen von mächt'gen Flügeln.

HERODIAS
Du bist krank.
Wir wollen hineingehn.

HERODES
Ich bin nicht krank.
Aber deine Tochter ist krank zu Tode.
Niemals hab' ich sie so blass gesehn.

HERODIAS
Ich habe dir gesagt, du sollst sie nicht ansehn.

HERODES
Schenkt mir Wein ein!
Salome, komm, trink Wein mit mir,
einen köstlichen Wein.
Cäsar selbst hat ihn mir geschickt.
Tauche deine kleinen Lippen hinein, deine kleinen roten Lippen, dann will ich den Becher leeren.

SALOME
Ich bin nicht durstig, Tetrarch.

HERODES
zu Herodias
Hörst du, wie sie mir antwortet, diese deine Tochter?

HERODIAS
Sie hat recht.
Warum starrst du sie immer an?

HERODES
Bringt reife Früchte!
Salome, komm, iss mit mir von diese Früchten.
Den Abdruck deiner kleinen weissen Zähne in einer Frucht seh' ich so gern.
Beiss nur ein wenig ab, nur ein wenig von dieser Frucht, dann will ich essen, was übrig ist.

SALOME
Ich bin nicht hungrig, Tetrarch.

HERODES
zu Herodias
Du siehst, wie du diese deine Tochter erzogen hast!

HERODIAS
Meine Tochter und ich stammen aus königlichem Blut.
Dein Vater war Kameeltreiber, dein Vater war ein Dieb und ein Räuber oben drein.

HERODES
Salome, komm, setz dich zu mir.
Du sollst auf dem Thron deiner Mutter sitzen.

SALOME
Ich bin nicht müde, Tetrarch.

HERODIAS
Du siehst, wie sie dich achtet.

HERODES
Bringt mir... was wünsche ich denn?
Ich habe es vergessen.
Ah! Ah! Ich erinnre mich.

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Sieh', die Zeit ist gekommen,
der Tag von dem ich sprach, ist da.

HERODIAS
Heiss' ihn schweigen!
Dieser Mensch beschimpft mich!

HERODES
Er hat nichts gegen dich gesagt.
Überdies ist er ein sehr grosser Prophet.

HERODIAS
Ich glaube nicht an Propheten.
Aber du, du hast Angst vor ihm.

HERODES
Ich habe vor niemanden Angst.

HERODIAS
Ich sage dir, du hast Angst vor ihm.
Warum lieferst du ihn nicht den Juden aus, die seit Monaten nach ihm schreien?

ERSTER JUDE
Wahrhaftig, Herr, es wäre besser,
ihn in unsre Hände zu geben!

HERODES
Genug davon!
Ich werde ihn nicht in Eure Hände geben.
Er ist ein heil'ger Mann.
Er ist ein Mann, der Gott geschaut hat.

ERSTER JUDE
Das kann nicht sein.
Seit dem Propheten Elias hat niemand Gott gesehn.
Er war der letzte, der Gott von Angesicht geschaut.
In unsern Tagen zeigt sich Gott nicht.
Gott verbirgt sich.
Darum ist grosses Übel über das Land gekommen, grosses Übel.

ZWEITER JUDE
In Wahrheit weiss niemand, ob Elias in der Tat Gott gesehen hat.
Möglicherweise war es nur der Schatten Gottes, was er sah.


DRITTER JUDE
Gott ist zu keiner Zeit verborgen.
Er zeigt sich zu allen Zeiten und an allen Orten.
Gott ist im schlimmen ebenso wie im guten.

VIERTER JUDE
zu dritter Jude
Du solltest das nicht sagen,
es ist eine sehr gefährliche Lehre aus Alexandria.
Und die Griechen sind Heiden.

FÜNFTER JUDE
Niemand kann sagen, wie Gott wirkt.
Seine Wege sind sehr dunkel.
Wir können nur unser Haupt unter seinen Willen beugen, denn Gott ist sehr stark.

ERSTER JUDE
Du sagst die Wahrheit.
Fürwahr, Gott ist furchtbar.
Aber was diesen Menschen angeht,
der hat Gott nie gesehn.
Seit dem Propheten Elias
hat niemand Gott gesehn.
Er war der letzte, usw.

ZWEITER JUDE
In Wahrheit weiss niemand, usw.
Gott ist furchtbar,
er bricht den Starken in Stücke,
den Starken wie den Schwachen,
denn jeder gilt ihm gleich.
Möglicherweise, usw.

DRITTER JUDE
Gott ist zu keiner Zeit verborgen, usw.

VIERTER JUDE
Du solltest das nicht sagen, usw.
Sie sind nicht einmal beschnitten.
Niemand kann sagen, wie Gott wirkt,
denn Gott ist sehr stark.
Er bricht den Starken
wie den Schwachen in Stücke.
Gott ist stark.

FÜNFTER JUDE
Niemand kann sagen,
wie Gott wirkt, usw.
Es kann sein dass die Dinge, die wie gut nennen, sehr schlimm sind, und die Dinge, die wir schlimm nennen, sehr gut sind.
Wir wissen von nichts etwas.

HERODIAS
zu Herodes
Heiss' sie schweigen,
sie langweilen mich.

HERODES
Doch' hab ich davon sprechen hören, Jochanaan sei in Wahrheit Euer Prophet Elias.

ERSTER JUDE
Dass kann nicht sein.
Seit den Tagen des Propheten Elias sind mehr als dreihundert Jahre vergangen.

ERSTER NAZARENER
Mir ist sicher, dass er der Prophet Elias ist.

ERSTER JUDE
Das kann nicht sein, usw.

DIE ANDEREN JUDE
Keineswegs, er ist nicht der Prophet Elias.

HERODIAS
Heiss' sie schweigen!

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Siehe, der Tag ist nahe, der Tag des Herrn, und ich höre auf den Bergen die Schritte Dessen, der sein wird der Erlöser der Welt.

HERODES
Was soll das heissen, der Erlöser der Welt?

ERSTER NAZARENER
Der Messias ist gekommen.

ERSTER JUDE
Der Messias ist nicht gekommen.

ERSTER NAZARENER
Er ist gekommen,
und allenthalben tut er Wunder.
Bei einer Hochzeit in Galiläa
bat er Wasser in Wein verwandelt.
Er heilte zwei Aussätzige von Kapernaum.

ZWEITER NAZARENER
Durch blosses Berühren!

ERSTER NAZARENER
Er hat auch Blinde geheilt.
Man hat ihn auf einem Berge im Gespräch mit Engeln gesehn!

HERODIAS
Oho! Ich glaube nicht an Wunder,
ich habe ihrer zu viele gesehn!

ERSTER NAZARENER
Die Tochter des Jarus hat er von den Toten erweckt.

HERODES
Wie, er erweckt die Toten?

ERSTER und ZWEITER NAZARENER
Jawohl. Er erweckt die Toten.

HERODES
Ich verbiete ihm, das zu tun.
Es wäre schrecklich, wenn die Toten wiederkämen!
Wo ist der Mann zur Zeit?

ERSTER NAZARENER
Herr, er ist überall, aber es ist schwer, ihn zu finden.

HERODES
Der Mann muss gefunden werden.

ZWEITER NAZARENER
Er heisst, in Samaria weile er jetzt.

ERSTER NAZARENER
Vor ein paar Tagen verliess er Samaria, ich glaube, im Augenblick ist er in der Nähe von Jerusalem.

HERODES
So hört:
ich verbiete ihm die Toten zu erwecken!
Es müsste schrecklich sein, wenn die Toten wiederkämen!

DIE STIMME VON JOCHANAAN
O, über dieses geile Weib, die Tochter Babylons,
so spricht der Herr, unser Gott!

HERODIAS
Befiehl ihm, er soll schweigen.

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Eine Menge Menschen wird sich gegen sie sammeln, und sie werden Steine nehmen und sie steinigen!

HERODIAS
Wahrhaftig,
er ist schändlich!

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Die Kriegshauptleute werden sie mit ihren Schwertern durchbohren, sie werden sie mit ihren Schilden zermalmen!

HERODIAS
Er soll schweigen! Er soll schweigen!

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Es ist so, dass ich alle Verruchtheit austilgen werde dass ich alle Weiber lehren werde, nicht auf den Wegen ihrer Greuel zu wandeln!

HERODIAS
Du hörst, was er gegen mich sagt,
du duldest es, dass er die schmähe, die dein Weib ist?

HERODES
Er hat deinem Namen nicht genannt.

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Es kommt ein Tag, da wird die Sonne finster werden wie ein schwarzes Tuch.
Und der Mond wird werden wie Blut, und die Sterne des Himmels werden zur Erde fallen wie unreife Feigen vom Feigenbaum.
Es kommt ein Tag, wo die Kön'ge der Erde erzittern.

HERODIAS
Ha, ha! Dieser Prophet schwatzt wie ein Betrunkener.
Aber ich kann den Klang seiner Stimme nicht ertragen, ich hasse seine Stimme.
Befiehl ihm, er soll schweigen.

HERODES
Tanz für mich, Salome.

HERODIAS
Ich will nicht haben, dass sie tanzt.

SALOME
Ich habe keine Lust zu tanzen, Tetrarch.

HERODES
Salome Tochter der Herodias, tanz für mich!

SALOME
Ich will nicht tanzen, Tetrarch.

HERODIAS
Du siehst, wie sie dir gehorcht.

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Er wird auf seinem Throne sitzen,
er wird gekleidet sein in Scharlach und Purpur.
Und der Engel de Herrn wird ihn darniederschlagen.
Er wird von den Würmern gefressen werden.

HERODES
Salome, Salome, tanz für mich, ich bitte dich.
Ich bin traurig heute Nacht, drum tanz für mich.
Salome, tanz für mich!
Wenn du für mich tanzest, kannst du von mir begehren was du willst.
Ich werde es dir geben.

SALOME
Willst du mir wirklich alles geben, was ich von dir begehre, Tetrarch?

HERODIAS
Tanze nicht, meine Tochter.

HERODES
Alles, alles, was du von mir begehren wirst,
und wär's die Hälfte meines Königreichs.

SALOME
Du schwörst, Tetrarch?

HERODES
Ich schwör' es, Salome.

SALOME
Wobei willst du das beschwören, Tetrarch?

HERODES
Bei meinem Leben,
bei meiner Krone,
bei meinen Göttern.

HERODIAS
Tanze nicht, meine Tochter!

HERODES
O Salome, Salome, tanz für mich!

SALOME
Du hast einen Eid Geschworen, Tetrarch.

HERODES
Ich habe einen Eid geschworen.

HERODIAS
Meine Tochter, tanze nicht.

HERODES
Und wär's die Hälfte meines Königreichs.
Du wirst schön sein als Königin,
unermesslich schön.
Ah! Es ist kalt hier.
Es weht ein eis'ger Wind, und ich höre...
warum höre ich in der Luft dieses Rauschen von Flügeln?
Ah! Es ist doch so, als ob ein ungeheurer, schwarzer Vogel über der Terrasse schwebte?
Warum kann ich ihn nicht sehn, diesen Vogel?
Dieses Rauschen ist schrecklich.
Es ist ein schneidender Wind.
Aber nein, er ist nicht kalt, er ist heiss.
Giesst mir Wasser über die Hände,
gebt mir Schnee zu essen,
macht mir den Mantel los.
Schnell, schnell, macht mir den Mantel los!
Doch nein! Lasst ihn!
Dieser Kranz drückt mich.
Diese Rosen sind wie Feuer.
Ah! Jetzt kann ich atmen.
Jetzt bin ich glücklich.
Willst du für mich tanzen, Salome?

HERODIAS
Ich will nicht haben, dass sie tanze!

SALOME
Ich will für dich tanzen.

DIE STIMME VON JOCHANAAN
Wer ist der, der von Edom kommt?
Wer ist der, der von Bosra kommt,
dessen Kleid mit Purpur gefärbt ist,
der in der Schönheit seiner Gewänder leuchtet,
der mächtig in seiner Grösse wandelt?
Warum ist dein Kleid mit Scharlach gefleckt?

HERODIAS
Wir wollen hineingehn.
Die Stimme dieses Menschen macht mich wahnsinnig.
Ich will nicht haben, dass meine Tochter tanzt, während er immer dazwischen schreit.
Ich will nicht haben, dass sie tanzt, während du sie auf solche Art ansiehst.
Mit einem Wort: Ich will nicht haben, dass sie tanzt.

HERODES
Steh nicht auf, mein Weib, meine Königin.
Es wird dir nichts helfen,
ich gehe nicht hinein, bevor sie getanzt hat.
Tanze, Salome, tanz für mich!

HERODIAS
Tanze nicht, meine Tochter!

SALOME
Ich bin bereit, Tetrarch.
Salome tanzt



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