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"恋愛禁制"border="0"

目次


  • 作曲・台本:リヒャルト・ヴァーグナー 
  • 舞台:16世紀のパレルモ。

登場人物

  • フリードリヒ(Br)
    シチリア国王不在中の政治を任された総督。禁欲的な生活を重んじるドイツ人で、恋愛、飲酒、カーニヴァルを禁止するが、結局は自ら禁令を破ってしまう。
  • イザベラ(S)
    修道院の若い見習い。気が強い、機転の利く貴族の令嬢で、フリードリヒに求愛されるもうまくかわして、ばかばかしい法律を廃止することに尽力する。
  • ルツィオ(T)
    若い貴族。遊び人と噂されているが、心根は真剣で優しい。友人の苦境を救うため修道院のイザベラを訪ね、彼女に夢中になる。
  • クラウディオ(T)
    若い貴族でイザベラの兄。恋愛禁制を破ったために死刑を宣告され、妹に助けてもらおうとするが、性格は軟弱で臆病。
  • マリアーナ(S)
    イザベラの幼なじみ。かつてフリードリヒと結婚したものの捨てられ、今は修道院でひっそりと暮らしているが、フリードリヒがイザベラに求愛したのをきっかけに彼女の身代わりを務める。
  • ブリゲラ(Bs)
    フリードリヒに仕える衛兵隊長。初めは命令に忠実だが、次第に不満を募らせ、禁令を破りはじめる。
  • ドレーラ(S)
    イザベラの昔のメイドで、今は居酒屋の女給。飲酒禁止の法律のために拘束されるが、ブリゲラに見初められ、釈放される。
  • ポンシオ・ピラート(Br、Tとなっている文献も)
    居酒屋の給仕及び仲人。名前がキリストを処刑した領主の名と同じことから誤解を受けるが、のちには看守となる。
  • ダニエリ(Bs)
    居酒屋の主人。
  • アントニオ(T)、アンジェロー(Br)
    若い貴族。

第一幕

  • パレルモの繁華街。ブリゲラが率いる衛兵たちがいきなり街を壊し始め、居酒屋で働く人々も逮捕されて、あたりは騒然としている。民衆が必死に理由を尋ねると、ブリゲラは「法律が変わったことを説明していなくて申しわけなかった」と前置きし、シチリア国王の不在中政治を任されているフリードリヒ総督の命令書を読み上げる。それによれば、「街の雰囲気を清めるため、恋愛・飲酒・カーニヴァルはすべて禁止。違反者は死刑」とあり、人々はあまりのばかばかしさに大笑いする。
  • しかし、そこへ若い貴族のクラウディオが引き立てて来られ、彼が恋をしたために死刑にされると聞いて、人々の笑いは凍りついてしまう。クラウディオは友人のルツィオに「修道院で見習いをしている妹イザベラに、僕の命乞いをしてくれるように言ってくれ」と頼み、他の囚人たちとともに連れ去られる。ルツィオは何としてでも彼を救うと約束し、人々は新しい愚かな法律に振り回されることを嘆く。
  • 場面は変わって修道院の中庭。修道女たちの祈りの声が響くなか、イザベラは幼なじみのマリアーナの悲しそうな様子を気にかけ、理由を尋ねる。マリアーナは「かつて貧しいドイツ人と結婚したのだけれど、やがて彼は国王の寵愛を受けて出世し、自分を捨てていったの」と話し、イザベラはその男がフリードリヒだと聞いて激怒。
  • そこへルツィオが訪ねてきて、クラウディオの苦境を話し、イザベラに助けてくれるよう懇願する。彼女の魅力にひかれるルツィオだが、イザベラは取り合わず、「あの偽善者を打ちのめしてきっと兄を救ってみせる」と、ルツィオとともに宮殿に出かけていく。
  • ふたたび場面は変わり、法廷。ブリゲラは裁判官を務めるはずのフリードリヒがいつまでたっても現れないことに業を煮やし、自分で勝手に裁判を始める。最初に連れて来られたポンシオ・ピラートはキリストを処刑した領主と同じ名前であることで揉め、仲人の罪で追放される。元イザベラの女中ドレーラの罪は酒場で働いていたことだが、彼女はばかばかしい法律に楯突き、次第にブリゲラはこの若い娘に心を奪われ始める。
  • そのうちに人々はブリゲラが裁判を進行することに異議を唱え始め、騒然となったところでフリードリヒが登場。裁判を始めようとするところに貴族のアントニオが民衆の代表として嘆願書を差し出し、「せめてカーニヴァルだけはお許しを」と願うが、フリードリヒは嘆願書を破り捨て、裁判を始める。連れて来られたクラウディオに死刑が宣告され、人々が嘆くところにルツィオに案内されてイザベラが登場。「お話があるので、人払いをお願いします。」と言う。フリードリヒは初めしぶるが、イザベラに揶揄されて願いを聞き入れ、人々は彼女の嘆願が実を結ぶことを祈りながら部屋を出て行く。
  • 二人きりになると、イザベラは自分に残された家族は兄だけであること、自然の愛を味わっただけで死刑になるのはあまりに非人情なことだと切々と訴え、「どうか命だけはお許しを」と必死で願う。その嘆願を聞くうちにだんだんと彼女に心惹かれはじめるフリードリヒ。ついに彼はイザベラに兄の命を赦すことを約束するが、その代わりに「そなた自身が私に恋の素晴らしさを教えてくれなくてはならぬ」と条件をつけた。怒ったイザベラは人々を呼び集め、フリードリヒの偽善を見せつけようとするが、彼は「私が恋をしたなどと訴えても誰が信じるものか」と言い、威圧的に彼女を黙らせる。イザベラは絶望するが、ふとマリアーナを自分の身代わりにすることを思いつき、フリードリヒの条件をのんで、異様な雰囲気に心配する人々に「さあ、皆さん、陽気になって。すべては冗談。総督はとても良い方よ」と、言い放つ。人々はイザベラのハイな態度に気が狂ったのだと思い込み、各々の思いを歌うコンチェルタートで幕となる。

第二幕

  • 牢獄の庭。結果の報告を待ちわびるクラウディオのもとにイザベラが来るが、自分の思いついた計画に上機嫌の彼女は自分の貞操を求められたことだけを話し、兄の勇気を試してからかう。クラウディオが弱気を出したため、イザベラは計画を教えず、懲らしめのため兄を牢獄に戻してしまう。
  • 一人になるとイザベラは計画をさらに綿密に練り、「赦免状を手に入れたらまっすぐ兄のところに飛んで行って、計画を打ち明けなかったお詫びをしよう」と、歌う。彼女はそこに来たドレーラにマリアーナ宛とフリードリヒ宛の手紙を渡し、ルツィオはどんな人かと聞く。ドレーラは「あんな女たらしは見たことがないわ。自分もかつて恋人だったけど別れたの」と、話す。
  • そこへ噂の張本人が登場。うやうやしくイザベラにあいさつし、首尾を聞くが、フリードリヒが持ち出した卑劣な条件を聞くと激昂して、「きみにそんなことをさせるくらいなら僕の命を差し出す!」と叫ぶ。イザベラは感激し、ドレーラは彼の熱の上げようにあきれて出て行く。イザベラは看守となっているポンシオに、赦免状を受け取ったら自分に渡すように頼んで退場。
  • 場面変わって宮殿の一室。フリードリヒはイザベラからの手紙を待ちながら、かつて捨てた妻のマリアーナのことや自分の罪のことに考えを巡らせている。ドレーラがイザベラからの伝言を持ってくる。手紙を開いて待ち合わせ場所がカーニヴァルだと知ったフリードリヒは二重に自分の禁令を破ることに思い悩み、クラウディオに赦免状の代わりに死刑執行書をしたためる。「私も同じ運命をたどることになるだろうが、法律を破ることはできぬ。」
  • 一方ブリゲラも「もう死刑になったって構わない」と、ドレーラに思いの丈を打ち明ける。言い寄られてまんざらでもないドレーラは一緒にカーニヴァルに行こう、と誘う。ブリゲラは初め嫌がるが、惚れた弱みでどうしようもなく、しぶしぶピエロの仮装で出かけることを承知した。
  • 場面はふたたび変わりカーニヴァルが行われている広場。人々は一致団結して禁令に反抗し、カーニヴァルを祝っている。ルツィオも来て、派手なカーニヴァル賛歌を歌うが、見回りに来たブリゲラの登場で中断。皆はいったん解散する。ブリゲラは一人になるとマントと剣を外し、ピエロの格好になってドレーラを捜しに行く。
  • 入れ替わってまったく同じ衣装を着けたイザベラとマリアーナが登場。イザベラは緊張しているマリアーナに「今日からが新婚生活よ」と、励まして出て行く。マリアーナはフリードリヒを待ちながら夫が戻ってきてくれるように祈る。
  • フリードリヒが仮面をつけ、イザベラを捜しながら登場。イザベラを守ろうとするルツィオはすぐに彼の正体を見破り、素知らぬ顔で近づいてからかう。そのうち奥からマリアーナが現れてフリードリヒに合図を送り、彼は妻をイザベラだと思い込んで、二人はあずまやに消える。計画を知らないルツィオは愛する人が自分から誘うのを見てショックを受け、後を追おうとする。そこにイザベラの差し回しでドレーラが現れ、裏切りを責めるように見せかけながらルツィオがあずまやに入るのを防ぐ。昔の恋人に邪魔されていらだつルツィオはついに苦肉の策で彼女にキスをし、隙を見て逃げ出す。脇からこの様子を見ていたイザベラとブリゲラはショックを受け、ブリゲラは飛び出してドレーラに悪態をつくので、ドレーラはあわてて逃げていく。
  • そこへポンシオがイザベラに令状を持ってくる。ドレーラのことが気になるブリゲラはポンシオに、「おれの給料を半分払うから、自分の任務を代行してくれ」と頼み、恋人の後を追う。
  • イザベラは令状を読んでそれが赦免状ではなく死刑執行書であることを知って激怒。人々を呼び集め、戻ってきたルツィオに復讐して、とすがりつく。が、令状の中身を知らず、彼女を誤解しているルツィオは冷たい。騒ぎが絶頂に達した時、ポンシオがあずまやから出てきたフリードリヒとマリアーナを捕らえ、その仮面が外されるとルツィオは誤解を解く。イザベラはフリードリヒの悪行を公にし、彼は自分を死刑にしてよいと言い放つが、人々はあの法律はもう焼き捨てたからと彼を赦した。クラウディオは釈放され、ルツィオはイザベラに詫びる。イザベラは修道院に帰らず、ルツィオの愛を受け入れることに。
  • その時国王が帰ってくるのが見え、人々は王にカーニヴァルを楽しんでいただこうとパレードに案内し、皆が仲睦まじく王を歓迎するところで幕。


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© Maria Fujioka
Wagner,Richard/Das Liebesverbot



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