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"運命の力"

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神よ平和を与えたまえ(動画対訳)


訳者より

  • オペラ中の主要なメロディをつないだ序曲があまりにも有名ですが、オペラ自体もダイナミックで刺激的、多彩な表情がくるくる変化して観る者・聴く者を飽きさせません。ヴェルディ傑作のひとつと言えましょう。
  • 王侯貴族がメインのお話ではないので絢爛豪華なパーティのシーンこそないものの、戦争のシーンあり、ダンスのシーンあり、敬虔な祈りのシーンあり、コミカルなやり取りからとんでもなくシリアスなやり取りまで、およそオペラに織り込まれうるすべての要素を詰め込んでいるのがこのオペラの特徴であり魅力でしょうか。いや、もうひとつだけ欠けていたものがありました。それが甘い恋をささやき合うシーン。第1幕でそうなりかける場面こそありましたが、娘レオノーラの結婚に反対する侯爵の乱入によってそれは遮られ、あとはひたすら運命は主人公のふたりを痛めつけます。この愛のシーンがないというのも特筆すべきこのオペラの特徴と言えるかも知れません。
  • あまりに陰惨過ぎる展開に訳していてうんざりするところもありましたが、ドラマとしては割と良くできておりますし、登場人物たちの台詞回しもなかなかに面白いので、けっこう気合を入れて訳し上げることができました。
  • 主人公ドン・アルヴァーロはスペイン総督とペルーのインカ帝国の王族の娘とのハーフという設定で、熱いものが芯にはあるのだけれどインカの誇りを忘れないということで比較的上品な喋りを、片や彼を父の仇と狙うドン・カルロの方はこちらも貴族ではあるのですが、この執念深さをうまく表すためには「俺」で喋らせて対比をくっきりとさせてみました。ふたりの熱い会話が第3幕・第4幕で交わされますが、ここの部分が訳していても一番スリリングでしたし、読んでいても面白いところ(私の翻訳能力ではそこまで到達していないかも知れませんが)かと思います。なおドン・カルロ、学生や兵士を装っているところでは「私」の一人称で喋らせていたりします。迷ったのですがここはその方がよさそうなので。
  • ヒロインのレオノーラは描写が難しいですね。運命を嘆き、自分の罪(と言っていいのかどうか分かりませんが)を悔いてばかりいる姿は単純と言えば単純ですが、平板にならないように描き出すのは結構骨です。私の訳では結局巧く行ってないような気がするのですがそこはご容赦ください。
  • 他の登場人物も個性的な人ばかりで訳し分けはやりがいがありました。弾ける若さ溢れるジプシー娘のプレツィオシッラ、飄々として毒を吐く修道士メリトーネ、謹厳実直さを絵に描いたような包容力のある神父グアルディーノ、抜け目なく小狡いが愛嬌のある行商人トラブーコなど、彼らが生き生きと語ることができればこのオペラの奥行きがぐっと増します。舞台上の上演でもそうなのでしょうが、この台本を目で追うだけでも面白いと感じられるような日本語訳ができればそれはひとつの芸術になるのではないか、と見果てぬ夢を抱きながら訳してみました。それにはとても程遠いレベルですがご覧頂けましたら幸いです。
  • ヴェルディ生誕200周年のリブレット翻訳、この作品で主要なものは全部カバーできたのではないかと思います。「シチリア島の夕べの祈り」は長いわりに私は個人的に面白さを感じない台本なのでパスさせて頂きたいのと、あとの初期作品は全くなじみがないか、あっても台本があまりに月並みで訳していてもとても苦痛なのでこれもご勘弁頂きたいということで、取りあえずこれにて打ち止めとさせて頂きます。まあ当分このサイトでも取り上げられたオペラ数ダントツの地位は揺るがないかと思いますのでどうかご容赦頂けましたら有難いです。

Creative Commons License
この日本語テキストは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
の下でライセンスされています。
@ 藤井宏行

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