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第4幕

庭のあずまや

第1場
バルバリーナひとり

No. 24 - カヴァティーナ

バルバリーナ
(地面の上で何かを探しながら)
なくなってしまった...困ったわ...
ああ どこにあるのかしら?
みつからない...あたしのいとこは...
そしてお殿様は...何て言うかしら?


第2場
バルバリーナ、フィガロとマルチェリーナ

<レシタティーヴォ>

フィガロ
バルバリーナ 何してるんだ?

バルバリーナ
なくしちゃったのよ お兄さん

フィガロ
何をだ?

マルチェリーナ
何をなの?

バルバリーナ
ピンなの
あたしにお殿さまが
スザンナに返すようにってくれた

フィガロ
スザンナに...ピンを?
あんな顔して
やることは分かってて...
何でも抜け目なくやるってことか?

バルバリーナ
どうしてあたしのこと怒るのよ?

フィガロ
冗談を言ってるのが分からないのか 良く見ろよ...
(しばらく地面を探し それからピンを一本上手に
マルチェリーナの服か帽子から取ってそれをバルバリーナに渡す)
これが
伯爵のくれたピンだろ
お前にスザンナに届けるようにって
手紙の封に使ってたんだ
俺は良く知ってるだろ

バルバリーナ
ならどうしてあたしに聞くの ちゃんと知ってるのに?

フィガロ
ちょっと聞いてみたかったのさ どんな風に殿が
お前に用事を言いつけたのかを

バルバリーナ
なんだ そうなの!
「ほれ 娘 このピンを届けてくれ
かわいいスザンナに そして言ってくれ:これが
松の木の封印だとな」だって

フィガロ
ああ ああ 松の木だって!

バルバリーナ
実はね 殿は付け加えたの
「誰にも見られないように気をつけろ」って
でも黙っててくれるわよね

フィガロ
もちろん

バルバリーナ
あなたには関係ないことだもんね

フィガロ
ああ何もな 関係ない

バルバリーナ
じゃあね あたしのすてきないとこさん
スザンナの所に寄って それからケルビーノのとこに行くわ

(飛び跳ねるように退場)


第3場
マルチェリーナとフィガロ

フィガロ
母さん!

マルチェリーナ
息子や!

フィガロ
俺は死んだぜ!

マルチェリーナ
落ち着きなさい 息子や

フィガロ
俺は死んだのさ 完全に

マルチェリーナ
落ち着いて 落ち着いて それから落ち着いて!事態は深刻
だけど だからこそじっくり考えるんだ だってそうだろう
まだ分かってないんだからね 誰を引っ掛けようとしてるのか

フィガロ
だけど そのピンは おお母さん まさにあのピンなんだ
ついさっき殿が拾っていた

マルチェリーナ
そりゃそうだけど
せいぜいお前に権利をくれただけだろう
用心したり 疑って暮らすようにする
だってお前は知らないんだよ 本当のところは...

フィガロ
じゃあ見張ってやるさ 密会の場所を
それがどこかは分かってるんだし...

マルチェリーナ
どこに行くんだい 息子や?

フィガロ
すべての亭主たちの仇を討つためさ : さよなら

(退場)


第4場
マルチェリーナひとり


<レシタティーヴォ>

マルチェリーナ
すぐにスザンナに知らせなくちゃね
わたしは無実を信じてる だってあの子の顔
慎みのある態度だ...この件はまだ決まっちゃいないよ
あの子のせいだとはね...ああ この件に個人的な興味はなくったって
すべての女は守ろうとするものよ
哀れな自分の同姓を
あの身勝手な男どもの不当な抑圧から

No. 25 - アリア

マルチェリーナ
牡ヤギと牝ヤギは
いつでも仲良し
牡の子ヤギも 牝の子ヤギとは
けっして争ったりはしないよ
どれほど獰猛な獣でも
森や野原では
自分の仲間には
安らぎと自由を与えるものさ
わたしら 哀れな女だけが
こんなに男にやさしくしているのに
不実に裏切られ続けるんだよ
いつだって残酷に!

(退場)


第5場
大きな庭園 両側に中に入ることのできるあずまやがある
バルバリーナひとり 果物とお菓子を持っている

<レシタティーヴォ>

バルバリーナ
左のあずまやに行くよ:って彼は言ったわ:
ここのことね...でも来なかったらどうしよう!
ああ ご親切な人たちだこと!やっとくれただけなのよ
オレンジ一個 と梨一個 ドーナツ一個
誰にやるんだい お嬢ちゃん?って
ええ 誰かさんのためですよ お殿さま
もう誰だかはお分かりでしょ
殿は嫌ってるけど あたしは彼が好きなの
キスをひとつ払わされちゃったけど まあ大したことじゃないわ
きっと誰かさんがたくさん返してくれるから...まあ大変

(びっくりして逃げ出し 左のあずまやに入る)


第6場
ランタンを持ってマントを着けたフィガロ あとからバシリオ、バルトロと一団の労働者たち

フィガロ
バルバリーナだな...誰だ そこに行くのは?

バジリオ
こいつらだ
お前が来いと呼びつけただろ

バルトロ
(フィガロに)
何て顔してる!
悪の一味みたいじゃないか いったい何だ
その物々しいいでたちは?

フィガロ
すぐに分かりますよ
この場所で
密会としゃれこもうってんだ
俺の貞淑な花嫁が
あの封建領主さまと...

バジリオ
ああ なるほど なるほど
私はよく分かりましたよ 事情はね
(俺なしで話を付けたのかよ)

フィガロ
あんた方はこの場所から
離れないでくださいよ その間に
俺はいくつかの段取りをするつもりだから
それからすぐに戻ってきます
口笛を合図にみんな駆け寄ってくれ

バルトロとバシリオ除いた全員退場


第7場
バルトロとバシリオ

バジリオ
あいつ 悪魔に取りつかれたみたいだな

バルトロ
だが 何があったんだ?

バジリオ
別に何も
スザンナが伯爵に言い寄られ 彼女は同意した
で 密会の約束をした
フィガロはそれが気に入らない

バルトロ
何だって それじゃ奴は黙ってひとりで耐えろと?

バジリオ
多くの者が耐えてるのに
奴は耐えられないんですかねえ?それに 分かるでしょ
いったい何の得があります?この世では ねえ
お偉方と事を構えると
どんなときでも危険なんですよ
90パーセントの確率で あちらが勝ってしまうんですから

No. 26 - アリア

バジリオ
若い頃には 私も軽く考えてましたね
思慮分別ってやつを
私も同じ情熱を持ってましたよ
無鉄砲でした 今では信じられませんが
時が経ち 危険に遭い続けてるうちに
良識とかいうご婦人が現れて
気まぐれとか 頑固さを
私の頭から取り去ったんです
小さなあばら家へ
彼女はある日私を連れて行ってくれました
そこで壁から取ったのは
平和な暮らしのその家の壁から
一枚のロバの皮
そして言ったんです 持って行きなさい ああ親愛なる息子よ と
それから消えてしまいました 私を残して
それで 押し黙って
私がその贈り物を見ていますと
一天にわかにかき曇り
雷はゴロゴロ鳴るわ
雹混じりの
雨が降ってきました
そこで手足を
私は覆ったんですよ
ロバの皮でね
私が貰ったばかりの
嵐が過ぎ去って
そんなに進まないうちに
何とも恐ろしい猛獣が
私の前に現れました
もう もう私にほとんと触れようとしたんです
そいつの貪欲な口が
もう自分が助かる
望みはありませんでした
けれど えらく嫌な臭いが
私の服には染みついていて
猛獣はなくしてしまったんです
その食欲を
そして軽蔑しながら
帰って行ったんです
こうして分からせてくれたんですよ
私に 運命は
恥も 危険も
屈辱も 死も
ロバの皮さえあれば
みんな避けられるってね

(バルトロとバシリオは退場)


第8場
フィガロひとり

No. 27 - レチタティーヴォとアリア

フィガロ
すべては準備ができた:時間が
近づいてきているな 人の声がする
彼女か...いや誰もいない...暗い夜だ...
さて 俺は始めるのか
間抜けな役割を
夫なんていう商売のな
不実な奴め!まさに
俺の結婚式の最中に
殿は楽しそうに何か読んで それを見て
俺は自分のことを笑ってたんだ 何も知らずに
おおスザンナ スザンナ
何て苦しみを俺に与えてくれるんだ
あんなかわいい顔をして...
あんな無邪気な目で...
誰が信じる あんなことをするなんて?
ああ 女を信じるなんて永遠に狂気の沙汰だぜ

少しばかり開き給え その目を
単細胞で愚かな男どもよ
見給え この女たちを
見給え それがどんなものであるかを!
こんなものをお前たちは女神と呼んでいる
感覚に騙されて
こんなものに賛辞を送るんだ
弱ったお前たちのおつむは
魔法でたぶらかす魔女なんだぞ
お前たちを惨めにしようと
歌う人魚だ
お前たちを溺れさせようとする
誘惑するフクロウさ
お前たちの羽をむしり取ろうとする
輝く彗星なんだ
お前たちの光を奪おうとしてる
トゲのあるバラだ
浮気なキツネだ
笑うクマだ
性悪のハトだ
嘘つきの巨匠だ
トラブルの友だ
偽り 嘘をつき
全く愛を感じず
全く情けを感じない
いや、いや、いや、いや!
これ以上はもう言うまい
誰でも知ってることだし!

(退場)


第9場
スザンナ、変装した伯爵夫人 マルチェリーナ

<レシタティーヴォ>

スザンナ
奥方さま お義母さまが言うには
フィガロがこちらにやって来るのだとか

マルチェリーナ
もう来ていますよ
少し声を低くしなさい

スザンナ
それじゃ 一人はあたしたちを立ち聞きして もうひとりは
あたしを探して来るってわけね
じゃあ 始めましょ

マルチェリーナ
(バルバリーナが入った場所に入って)
わたしはここに隠れていましょう


第10場
前場の人物 フィガロが離れたところに

スザンナ
奥様 震えておられます お寒いのですか?

伯爵夫人
だいぶ湿気の多い夜ね 私も中に入っていましょう

フィガロ
(いよいよ山場に差し掛かるってわけか)

スザンナ
あたしはこの木の下で
奥様がお許し下さるなら
涼んでいましょう 半時間ほど

フィガロ
(涼む 涼むってか!)

伯爵夫人
(隠れる)
休んでなさい 好きなだけ

スザンナ
あの小悪党 見張ってるわね
ちょっとからかってやりましょう
疑ったことの罰を与えてやるわ

No. 28 - レチタティーヴォとアリア

スザンナ
やっとこの時が来たのね
なんの悩みもなく楽しめる時が
愛する人の腕の中で 臆病な不安よ
出て行ってよ あたしの胸の中から
邪魔しに来ないでよ あたしの喜びを!
ああ 感じるわ 愛の炎が
この場所の活気と
大地と天の活気に応えているのを
夜があたしの秘め事を手伝ってくれるの!

さあ来て ぐずぐずしないで おお素敵な喜びよ
来てよ 愛が楽しみのためにお前を呼んでいるところへ
まだ空に輝かないうちに 夜のともし火が
大気がまだ暗く 世界がまだ静かなうちに
ここでは小川がつぶやき ここではそよ風が戯れ
穏やかなため息で心をよみがえらせるの
ここでは花たちが笑い 草たちがさわやか
愛の喜びをみんなが呼んでいるのよ
来てね 愛しい人 この密やかな木立の中へ
あなたの額をこのバラで飾ってあげるから


第11場
前場の人物 あとからケルビーノ

<レシタティーヴォ>

フィガロ
ひどい女だ あんな風に
あいつは俺を騙してたのか?分からんぞ これは夢かうつつか

ケルビーノ
ラララ...

伯爵夫人
お小姓の坊やだわ

ケルビーノ
人がいるような気がしたけど 入ってしまおう
バルバリーナがいるところへ
おや 女がいるぞ

伯爵夫人
ああ 困ったわね!

ケルビーノ
違うかな あの帽子からすると
あの暗がりにいるのはスザンナみたいだけど

伯爵夫人
もし伯爵が今来たら 何てひどい運命!

No. 29 - フィナーレ

ケルビーノ
そっと そっと もう少し近寄ってみよう
まだ時間はあるんだし

伯爵夫人
(ああ、伯爵がもし 今やってきたら
どんな騒ぎになるでしょう!)

ケルビーノ
(伯爵夫人に)
スザンナだ...返事しないな...
手で顔を隠してるぞ...
ちょっとからかってやるか

(彼女の手を取って撫でる)

伯爵夫人
(身を振りほどいて)
向こう見ず 恥知らず
さっさとあっち行ってちょうだいよ!

ケルビーノ
つんとして 意地悪だな
君がここにいる理由をぼくは知ってるよ!


第12場
前場の人物と伯爵

伯爵
あそこにいたか 私のスザンナ!

スザンナとフィガロ
鳥刺しがやってきたぞ

ケルビーノ
ぼくに冷たくしないでくれよ

スザンナ、伯爵とフィガロ
ああ この胸はドキドキするぞ!
別の男が彼女といるなんて
あの声はきっと お小姓だな

伯爵夫人
あっち行ってよ 人を呼ぶわよ!

ケルビーノ
(まだ手を握ったままで)
キスしてくれよ 何もしないつもりかい

伯爵夫人
キスまでって なんて大胆な!

ケルビーノ
どうしてぼくにはだめなのさ
いつも伯爵がしてることなのに?

スザンナ、伯爵夫人、伯爵とフィガロ
(大胆なやつ!)

ケルビーノ
ねえ 何で気取ってるのさ!
知ってるだろ ぼくはソファの後に隠れてたんだよ

スザンナ、伯爵夫人、伯爵とフィガロ
(あの悪ガキがこれ以上ここにいると
みんなブチ壊しだ)

ケルビーノ
(伯爵夫人にキスをしようとして)
させてくれよ とにかく...

(伯爵が伯爵夫人とお小姓との間に割り込み お小姓のキスを受ける)

伯爵夫人とケルビーノ
ああっ 伯爵!

(ケルビーノはバルバリーナのところへ逃げ込む)

フィガロ
(伯爵に近付いて)
何をしてるのか確かめてやろう

伯爵
(お小姓に平手打ちを与えつもりでフィガロに与える)
二度とこんなことせぬよう
これでも食らえ!

フィガロ、スザンナと伯爵夫人
(ああ 俺は/彼は結構なご褒美を貰った
俺の/彼の好奇心のために!)

伯爵
ああ こいつは結構なご褒美を貰った
その向こう見ずさのために!
(フィガロは引き下がる)
(伯爵夫人に)
やっといなくなった あの大胆な邪魔者は
こっちに来なさい 私の愛するお前!

伯爵夫人
あなた様がお望みでしたら
あたしは参りますわ お殿さま

フィガロ
なんと愛想の良い女だ!
なんと良い心がけの花嫁だ!

伯爵
お前の手を出しなさい!

伯爵夫人
はい ここですわ

伯爵
かわいいやつ!

フィガロ
かわいいやつ!

伯爵
なんと可憐な指だ
なんと繊細な肌だ
私を刺激し 私を興奮させ
私に掻き立てるのだ 新しい情熱を

スザンナ、伯爵夫人とフィガロ
思い込みはいつでも
理性を惑わせ
感覚を狂わすのですね

伯爵
持参金の他に 愛しいお前
受け取ってくれ このダイヤの指輪も
お前に恋人が捧げるものだ
その愛の誓いとして

(彼女に指輪を与えて)

伯爵夫人
スザンナはすべてを頂きますわ
愛して下さるお方からは

スザンナ、伯爵とフィガロ
すべては驚くほど順調だ
だがクライマックスはこれからだ

伯爵夫人
(伯爵に)
殿さま 明るい松明が
あそこで光っているのが見えますけど

伯爵
では中に入ろう わが麗しのヴィーナスよ
行って隠れるとしようではないか!

スザンナとフィガロ
愚かな夫たちよ
ここに勉強に来なさい!

伯爵夫人
暗闇の中にですか 殿さま?

伯爵
それ私の望むことなのだ
分かっておろう 読書するために
私があそこに入ろうとしているのではないことくらい

スザンナと伯爵夫人
お利口さんたちは罠にかかったわ
作戦は順調に進んでいるわね

フィガロ
あの不誠実な女 ついて行くんだな
もう疑いようもないぞ

(近づいて行く)

伯爵
そこを行くのは誰だ?

フィガロ
ただの通りすがりでっせ!

伯爵夫人
フィガロです あたしは先に!

(右手に入って行く)

伯爵
行きなさい 私は後から行くぞ

(木立の中に消える)


第13場
フィガロとスザンナ

フィガロ
すべてが静かで穏やかだ
麗しのヴィーナスはこの中だ
彼女の好きなマルスと一緒に捕えてやるか
現代のヴァルカンさまが
この網の中へ

スザンナ
これ フィガロ 静かになさい

フィガロ
ああ、これは伯爵夫人...
ちょうど良いところにいらっしゃいました...
あそこであなた様もご覧になれるでしょう...
伯爵と そして私の妻を...
あなた様ご自身の手で
俺が真実に触れさせて差し上げましょう

スザンナ
小さな声でお話しなさい
ここから動くことはありません
ですが あたしはただ復讐を求めているわ

フィガロ
(スザンナだ!)復讐をなさると?

スザンナ
ええ

フィガロ
どのようにすれば可能でしょうか?

スザンナ
(この悪者をびっくりさせてやりましょう
どうすればいいかは分かってるわ)

フィガロ
(キツネが俺を誑かそうとしてるな
だったらうまく乗せられてやろう)
ああ 奥方さまのお望みとあらば!

スザンナ
さあ お喋りは無用ですよ

フィガロ
こうしてあなた様の足元に...
この心は今 燃え上がっております...
この場所をお調べください...
お考えください 裏切り者のことを

スザンナ
(あたしの手はうずうずするわ
なんてムカツクの なんて腹立つの!)

フィガロ
(俺の胸は弾むぞ
なんて興奮だ なんてときめきだ!)

スザンナ
愛情もなしにですか?

フィガロ
復讐の思いがそれに代わりましょう
さあ 時間を無駄にはできません
あなた様のお手を私に...

スザンナ
(平手打ちして)
これでも食らって頂戴 旦那さま

フィガロ
何たる平手打ちを!

スザンナ
(さらにもう一発)
何たる平手打ちですって
(何度も彼をひっぱたき)
これもよ これもよ
まだよ これもよ おまけにもう一発

フィガロ
そんなに次々とおぶちにならないで

スザンナ
これもよ 賢い旦那さま
これも おまけにもう一発 まだあるわ

フィガロ
おお心に響くこの平手打ち
おお 俺の幸せな愛よ

スザンナ
思い知れ おお裏切り者
誘惑者はこうなるのよ


第14場
前場の人物 伯爵

フィガロ
仲直りだ 仲直りだ 愛しい人よ
とっくに分かってたさ その愛する声で
いつもこの心に刻みつけてるんだからな

スザンナ
あたしの声で?

フィガロ
俺の愛する人の声じゃないか

スザンナとフィガロ
仲直りだ 仲直りだ 愛しい人よ
仲直りだ 仲直りだ 私の優しい愛よ

伯爵
見つからないぞ 森じゅう探したが

スザンナとフィガロ
あれは伯爵 声で分かる

伯爵
(奥方が入っていったあずまやに向かって話しながら自分で扉を開ける)
おいスザンナ... 聞こえないのか...声が出んのか?

スザンナ
すごい すごいわ!あの方だと分からなかったのね

フィガロ
誰だと?

スザンナ
奥方さまよ!

フィガロ
奥方さまだって?

スザンナ
奥方さまよ!

スザンナとフィガロ
ではコメディは 愛する人よ さっさと終わりにして
あの錯乱したスケベ男を慰めてあげましょう!

フィガロ
(スザンナの足元に身を投げ出して)
はい 奥方さま あなたは私の憧れです!

伯爵
私の妻が!ああ 武器が手元にないぞ

フィガロ
私の心に慰めを下さいませ

スザンナ
さあここに お前の望みのままに

伯爵
ああ けしからん奴らめ!

スザンナとフィガロ
ああ 急いで行きましょう 愛しい人よ
そして喜びで苦しみを埋め合わせましょう

(スザンナはあずまやに入っていく)


最終場
前場の人物 アントニオ バシリオ たいまつを持った召使いたち あとからスザンナ マルチェリーナ ケルビーノ バルバリーナ その後伯爵夫人

伯爵
(フィガロを捕らえて)
皆の者 出合え 武器だ 武器を持て!

フィガロ
殿!

伯爵
出合え 出合え 出合え 出合え!

フィガロ
もうおしまいだ!

バジリオとアントニオ
何ごとですか?

伯爵
この悪党め
私を裏切り 不祥事を起こしおった
誰と一緒だったか お前ら見ておれ!

バジリオとアントニオ
呆然自失 驚いた
これが本当のこととは思えない!

フィガロ
呆然自失で 驚いてるぞ
何て光景だ 何て愉快なんだ!

伯爵
(ケルビーノ バルバリーナ マルチェリーナとスザンナの腕を次々引っ張りだす)
抵抗しても無駄だ
出て来い 奥方よ
褒美をくれてやるぞ
お前の貞節には!
小姓か!

アントニオ
わしの娘も!

フィガロ
母さん!

バジリオ アントニオとフィガロ
奥方さま!

伯爵
たくらみは暴かれた
不実な女はここだ

スザンナ
(伯爵の足元にひざまずいて)
お許しを!お許しを!

伯爵
だめだ だめだ 望んでも!

フィガロ
(ひざまずいて)
お許しを!お許しを!

伯爵
だめだ だめだ 許さん!

バルトロ、ケルビーノ、マルチェリーナ、バジリオ、アントニオ、スザンナとフィガロ
(ひざまずいて)
お許しを!お許しを!

伯爵
だめだ だめだ だめだ!

伯爵夫人
(別のあずまやから出て来てひざまずこうとする 伯爵はそれを引き止める)
少なくともこの私であれば 彼らに
お許しは頂けますでしょうか

バジリオ、伯爵とアントニオ
(何なんだ どういうことなんだ!
幻か!夢なのか!
こりゃ信じられんぞ?)

伯爵
伯爵夫人 私を許してくれ!

伯爵夫人
ずっと優しいのかしら 私の方が
だから言いますわ 「はい」と

全員
ああ だれもみな
これで幸せになる
苦悩のこの日を
気まぐれと狂気の日を
喜びと幸せのうちに
ただ愛だけが終わらせられる
新郎新婦も 友人たちも 踊り ふざけよう
花火に火をつけろ!
陽気な行進曲の音に乗せて
さあお祝いに駆け付けよう!
ATTO QUARTO

Gabinetto

SCENA I
Barbarina sola

No. 24 - Cavatina

BARBARINA
cercando qualche cosa per terra
L'ho perduta... me meschina...
ah, chi sa dove sarà?
Non la trovo... E mia cugina...
e il padron ... cosa dirà?


SCENA II
Barbarina, Figaro e Marcellina

Recitativo

FIGARO
Barbarina, cos'hai?

BARBARINA
L'ho perduta, cugino.

FIGARO
Cosa?

MARCELLINA
Cosa?

BARBARINA
La spilla,
che a me diede il padrone
per recar a Susanna.

FIGARO
A Susanna ... la spilla?
E così, tenerella,
il mestiero già sai...
di far tutto sì ben quel che tu fai?

BARBARINA
Cos'è, vai meco in collera?

FIGARO
E non vedi ch'io scherzo? Osserva...
cerca un momento per terra, dopo aver destramente cavata una spilla
dall'abito o dalla cuffia di Marcellina e la dà a Barbarina
Questa
è la spilla che il Conte
da recare ti diede alla Susanna,
e servia di sigillo a un bigliettino;
vedi s'io sono istrutto.

BARBARINA
E perché il chiedi a me quando sai tutto?

FIGARO
Avea gusto d'udir come il padrone
ti die' la commissione.

BARBARINA
Che miracoli!
"Tieni, fanciulla, reca questa spilla
alla bella Susanna, e dille: Questo
è il sigillo de' pini."

FIGARO
Ah, ah, de' pini!

BARBARINA
È ver ch'ei mi soggiunse:
"Guarda che alcun non veda."
Ma tu già tacerai.

FIGARO
Sicuramente.

BARBARINA
A te già niente preme.

FIGARO
Oh niente, niente.

BARBARINA
Addio, mio bel cugino;
vò da Susanna, e poi da Cherubino.

parte saltando


SCENA III
Marcellina e Figaro

FIGARO
Madre!

MARCELLINA
Figlio!

FIGARO
Son morto!

MARCELLINA
Calmati, figlio mio.

FIGARO
Son morto, dico.

MARCELLINA
Flemma, flemma, e poi flemma!Il fatto è serio;
e pensarci convien, ma pensa un poco
che ancor non sai di chi prenda gioco.

FIGARO
Ah, quella spilla, oh madre, è quella stessa
che poc'anzi ei raccolse.

MARCELLINA
È ver, ma questo
al più ti porge un dritto
di stare in guardia, e vivere in sospetto.
Ma non sai, se in effetto...

FIGARO
All'erta dunque: il loco del congresso
so dov'è stabilito...

MARCELLINA
Dove vai figlio mio?

FIGARO
A vendicar tutti i mariti: addio.

parte


SCENA IV
Marcellina sola


Recitativo

MARCELLINA
Presto avvertiam Susanna:
io la credo innocente: quella faccia,
quell'aria di modestia... è caso ancora
ch'ella non fosse... ah quando il cor non ciurma personale interesse,
ogni donna è portata alla difesa
del suo povero sesso,
da questi uomini ingrati a torto oppresso.

No. 25 - Aria

MARCELLINA
Il capro e la capretta
son sempre in amistà,
l'agnello all'agnelletta
la guerra mai non fa.
Le più feroci belve
per selve e per campagne
lascian le lor compagne
in pace e libertà.
Sol noi povere femmine
che tanto amiam questi uomini,
trattate siam dai perfidi
ognor con crudeltà!

parte


SCENA V
Folto giardino con due nicchie parallele praticabili.
Barbarina sola con alcune frutta e ciambelle.

Recitativo

BARBARINA
Nel padiglione a manca: ei così disse:
è questo ... è questo... e poi se non venisse!
Oh ve' che brava gente! A stento darmi
un arancio, una pera, e una ciambella.
Per chi madamigella?
Oh, per qualcun, signori:
già lo sappiam: ebbene;
il padron l'odia, ed io gli voglio bene,
però costommi un bacio, e cosa importa,
forse qualcun me'l renderà... son morta.

fugge impaurita ed entra nella nicchia a manca


SCENA VI
Figaro con mantello e lanternino notturno, poi Basilio, Bartolo e truppa di lavoratori

FIGARO
È Barbarina... chi va là?

BASILIO
Son quelli
che invitasti a venir.

BARTOLO
a Figaro
Che brutto ceffo!
Sembri un cospirator. Che diamin sono
quegli infausti apparati?

FIGARO
Lo vedrete tra poco.
In questo loco
celebrerem la festa
della mia sposa onesta
e del feudal signor...

BASILIO
Ah, buono, buono,
capisco come egli è,
(Accordati si son senza di me.)

FIGARO
Voi da questi contorni
non vi scostate; intanto
io vado a dar certi ordini,
e torno in pochi istanti.
A un fischio mio correte tutti quanti.

Partono tutti eccettuati Bartolo e Basilio.


SCENA VII
Basilio e Bartolo

BASILIO
Ha i diavoli nel corpo.

BARTOLO
Ma cosa nacque?

BASILIO
Nulla.
Susanna piace al Conte; ella d'accordo
gli die' un appuntamento
che a Figaro non piace.

BARTOLO
E che, dunque dovria soffrirlo in pace?

BASILIO
Quel che soffrono tanti
ei soffrir non potrebbe? E poi sentite,
che guadagno può far? Nel mondo, amico,
l'accozzarla co' grandi
fu pericolo ognora:
dan novanta per cento e han vinto ancora.

No. 26 - Aria

BASILIO
In quegl'anni, in cui val poco
la mal pratica ragion,
ebbi anch'io lo stesso foco,
fui quel pazzo ch'or non son.
Che col tempo e coi perigli
donna flemma capitò;
e i capricci, ed i puntigli
della testa mi cavò.
Presso un piccolo abituro
seco lei mi trasse un giorno,
e togliendo giù dal muro
del pacifico soggiorno
una pella di somaro,
prendi disse, oh figlio caro,
poi disparve, e mi lasciò.
Mentre ancor tacito
guardo quel dono,
il ciel s'annuvola
rimbomba il tuono,
mista alla grandine
scroscia la piova,
ecco le membra
coprir mi giova
col manto d'asino
che mi donò.
Finisce il turbine,
nè fo due passi
che fiera orribile
dianzi a me fassi;
già già mi tocc
l'ingorda bocca,
già di difendermi
speme non ho.
Ma il finto ignobile
del mio vestito
tolse alla belva
sì l'appetito,
che disprezzandomi
si rinselvò.
Così conoscere
mi fè la sorte,
ch'onte, pericoli,
vergogna, e morte
col cuoio d'asino
fuggir si può.

Basilio e Bartolo partono.


SCENA VIII
Figaro solo

No. 27 - Recitativo ed Aria

FIGARO
Tutto è disposto: l'ora
dovrebbe esser vicina; io sento gente.
È dessa... non è alcun... buia è la notte...
ed io comincio omai,
a fare il scimunito
mestiero di marito.
Ingrata! Nel momento
della mia cerimonia
ei godeva leggendo, e nel vederlo
io rideva di me, senza saperlo.
Oh Susanna, Susanna,
quanta pena mi costi,
con quell'ingenua faccia...
con quegli occhi innocenti...
chi creduto l'avria?
Ah, che il fidarsi a donna è ognor follia.

Aprite un po' quegl'occhi,
uomini incauti e sciocchi,
guardate queste femmine,
guardate cosa son!
Queste chiamate Dee
dagli ingannati sensi
a cui tributa incensi
la debole ragion,
son streghe che incantano
per farci penar,
sirene che cantan
per farci affogar,
civette che allettano
per trarci le piume,
comete che brillano
per toglierci il lume;
son rose spinose,
son volpi vezzose,
son orse benigne,
colombe maligne,
maestre d'inganni,
amiche d'affanni
che fingono, mentono,
amore non senton,
non senton pietà,
no, no, no, no!
Il resto nol dico,
già ognun lo sa!

si ritira


SCENA IX
Susanna, la Contessa travestite; Marcellina

Recitativo

SUSANNA
Signora, ella mi disse
che Figaro verravvi.

MARCELLINA
Anzi è venuto.
Abbassa un po' la voce.

SUSANNA
Dunque, un ci ascolta, e l'altro
dee venir a cercarmi,
incominciam.

MARCELLINA
entra dove entrò Barbarina
Io voglio qui celarmi.


SCENA X
I suddetti, Figaro in disparte

SUSANNA
Madama, voi tremate; avreste freddo?

LA CONTESSA
Parmi umida la notte; io mi ritiro.

FIGARO
(Eccoci della crisi al grande istante.)

SUSANNA
Io sotto questi piante,
se madama il permette,
resto prendere il fresco una mezz'ora.

FIGARO
(Il fresco, il fresco!)

LA CONTESSA
si nasconde
Restaci in buon'ora.

SUSANNA
Il birbo è in sentinella.
Divertiamci anche noi,
diamogli la mercé de' dubbi suoi.

No. 28 - Recitativo ed Aria

SUSANNA
Giunse alfin il momento
che godrò senz'affanno
in braccio all'idol mio. Timide cure,
uscite dal mio petto,
a turbar non venite il mio diletto!
Oh, come par che all'amoroso foco
l'amenità del loco,
la terra e il ciel risponda,
come la notte i furti miei seconda!

Deh, vieni, non tardar, oh gioia bella,
vieni ove amore per goder t'appella,
finché non splende in ciel notturna face,
finché l'aria è ancor bruna e il mondo tace.
Qui mormora il ruscel, qui scherza l'aura,
che col dolce sussurro il cor ristaura,
qui ridono i fioretti e l'erba è fresca,
ai piaceri d'amor qui tutto adesca.
Vieni, ben mio, tra queste piante ascose,
ti vo' la fronte incoronar di rose.


SCENA XI
I suddetti e poi Cherubino

Recitativo

FIGARO
Perfida, e in quella forma
ella meco mentia? Non so s'io veglio, o dormo.

CHERUBINO
La la la ...

LA CONTESSA
Il picciol paggio.

CHERUBINO
Io sento gente, entriamo
ove entrò Barbarina.
Oh, vedo qui una donna.

LA CONTESSA
Ahi, me meschina!

CHERUBINO
M'inganno, a quel cappello,
che nell'ombra vegg'io parmi Susanna.

LA CONTESSA
E se il Conte ora vien, sorte tiranna!

No. 29 - Finale

CHERUBINO
Pian pianin le andrò più presso,
tempo perso non sarà.

LA CONTESSA
(Ah, se il Conte arriva adesso
qualche imbroglio accaderà!)

CHERUBINO
alla Contessa
Susanetta... non risponde...
colla mano il volto asconde...
or la burlo, in verità.

le prende la mano e l'accarezza

LA CONTESSA
cerca liberarsi
Arditello, sfacciatello,
ite presto via di qua!

CHERUBINO
Smorfiosa, maliziosa,
io già so perché sei qua!


SCENA XII
I suddetti ed il Conte

IL CONTE
Ecco qui la mia Susanna!

SUSANNA e FIGARO
Ecco qui l'uccellatore.

CHERUBINO
Non far meco la tiranna

SUSANNA, IL CONTE e FIGARO
Ah, nel sen mi batte il core!
Un altr'uom con lei sta;
alla voce è quegli il paggio.

LA CONTESSA
Via partite, o chiamo gente!

CHERUBINO
sempre tenendola per la mano
Dammi un bacio, o non fai niente.

LA CONTESSA
Anche un bacio, che coraggio!

CHERUBINO
E perché far io non posso,
quel che il Conte ognor farà?

SUSANNA, LA CONTESSA, IL CONTE e FIGARO
(Temerario!)

CHERUBINO
Oh ve', che smorfie!
Sai ch'io fui dietro il sofà.

SUSANNA, LA CONTESSA, IL CONTE e FIGARO
(Se il ribaldo ancor sta saldo
la faccenda guasterà.)

CHERUBINO
volendo dar un bacio alla Contessa
Prendi intanto...

Il Conte, mettendosi tra la Contessa ed il paggio, riceve il bacio.

LA CONTESSA e CHERUBINO
Oh cielo, il Conte!

Cherubino entra da Barbarina.

FIGARO
appressandosi al Conte
Vo' veder cosa fan là.

IL CONTE
crede di dar uno schiaffo al paggio e lo dà a Figaro
Perché voi nol ripetete,
ricevete questo qua!

FIGARO, SUSANNA e LA CONTESSA
(Ah, ci ho/ha fatto un bel guadagno
colla mia/sua curiosità!)

IL CONTE
Ah, ci ha fatto un bel guadagno
colla sua temerità!
Figaro si ritira.
alla Contessa
Partito è alfin l'audace,
accostati ben mio!

LA CONTESSA
Giacché così vi piace,
eccomi qui signor.

FIGARO
Che compiacente femmina!
Che sposa di buon cor!

IL CONTE
Porgimi la manina!

LA CONTESSA
Io ve la do.

IL CONTE
Carina!

FIGARO
Carina!

IL CONTE
Che dita tenerelle,
che delicata pelle,
mi pizzica, mi stuzzica,
m'empie d'un nuovo ardor.

SUSANNA, LA CONTESSA e FIGARO
La cieca prevenzione
delude la ragione
inganna i sensi ognor.

IL CONTE
Oltre la dote, oh cara,
ricevi anco un brillante
che a te porge un amante
in pegno del suo amor.

le dà un anello

LA CONTESSA
Tutto Susanna piglia
dal suo benefattor.

SUSANNA, IL CONTE e FIGARO
Va tutto a maraviglia,
ma il meglio manca ancor.

LA CONTESSA
al Conte
Signor, d'accese fiaccole
io veggio il balenar.

IL CONTE
Entriam, mia bella Venere,
andiamoci a celar!

SUSANNA e FIGARO
Mariti scimuniti,
venite ad imparar!

LA CONTESSA
Al buio, signor mio?

IL CONTE
È quello che vogl'io.
Tu sai che là per leggere
io non desio d'entrar.

SUSANNA e LA CONTESSA
I furbi sono in trappola,
comincia ben l'affar.

FIGARO
La perfida lo seguita,
è vano il dubitar.

passa

IL CONTE
Chi passa?

FIGARO
Passa gente!

LA CONTESSA
È Figaro; men vò!

entra a man destra

IL CONTE
Andate; io poi verrò.

si disperde pel bosco


SCENA XIII
Figaro e Susanna

FIGARO
Tutto è tranquillo e placido;
entrò la bella Venere;
col vago Marte a prendere
nuovo Vulcan del secolo
in rete la potrò.

SUSANNA
Ehi, Figaro, tacete.

FIGARO
Oh, questa è la Contessa...
A tempo qui giungete...
Vedrete là voi stessa...
il Conte, e la mia sposa...
di propria man la cosa
toccar io vi farò.

SUSANNA
Parlate un po' più basso,
di qua non muovo il passo,
ma vendicar mi vò.

FIGARO
(Susanna!) Vendicarsi?

SUSANNA
Sì.

FIGARO
Come potria farsi?

SUSANNA
(L'iniquo io vo' sorprendere,
poi so quel che farò.)

FIGARO
(La volpe vuol sorprendermi,
e secondarla vò.)
Ah se madama il vuole!

SUSANNA
Su via, manco parole.

FIGARO
Eccomi a' vostri piedi...
ho pieno il cor di foco...
Esaminate il loco...
pensate al traditor.

SUSANNA
(Come la man mi pizzica,
che smania, che furor!)

FIGARO
(Come il polmon mi s'altera,
che smania, che calor!)

SUSANNA
E senz'alcun affetto?

FIGARO
Suppliscavi il dispetto.
Non perdiam tempo invano,
datemi un po' la mano...

SUSANNA
gli dà uno schiaffo
Servitevi, signor.

FIGARO
Che schiaffo!

SUSANNA
ancor uno
Che schiaffo,
lo schiaffeggia a tempo
e questo, e questo,
e ancora questo, e questo, e poi quest'altro.

FIGARO
Non batter così presto.

SUSANNA
E questo, signor scaltro,
e questo, e poi quest'altro ancor.

FIGARO
O schiaffi graziosissimi,
oh, mio felice amor.

SUSANNA
Impara, impara, oh perfido,
a fare il seduttor.


SCENA XIV
I suddetti e poi il Conte

FIGARO
Pace, pace, mio dolce tesoro,
io conobbi la voce che adoro
e che impressa ognor serbo nel cor.

SUSANNA
La mia voce?

FIGARO
La voce che adoro.

SUSANNA e FIGARO
Pace, pace, mio dolce tesoro,
pace, pace, mio tenero amor.

IL CONTE
Non la trovo e girai tutto il bosco.

SUSANNA e FIGARO
Questi è il Conte, alla voce il conosco.

IL CONTE
parlando verso la nicchia, dove entrò madama, cui apre egli stesso
Ehi, Susanna.. sei sorda... sei muta?

SUSANNA
Bella, bella! Non l'ha conosciuta.

FIGARO
Chi?

SUSANNA
Madama!

FIGARO
Madama?

SUSANNA
Madama!

SUSANNA e FIGARO
La commedia, idol mio, terminiamo,
consoliamo il bizzarro amator!

FIGARO
si mette ai piedi di Susanna
Sì, madama, voi siete il ben mio!

IL CONTE
La mia sposa! Ah, senz'arme son io.

FIGARO
Un ristoro al mio cor concedete.

SUSANNA
Io son qui, faccio quel che volete.

IL CONTE
Ah, ribaldi!

SUSANNA e FIGARO
Ah, corriamo, mio bene,
e le pene compensi il piacer.

Susanna entra nella nicchia.


SCENA ULTIMA
I suddetti, Antonio, Basilio, servitori con fiaccole accese; poi Susanna, Marcellina, Cherubino, Barbarina; indi la Contessa


IL CONTE
arresta Figaro
Gente, gente, all'armi, all'armi!

FIGARO
Il padrone!

IL CONTE
Gente, gente, aiuto, aiuto!

FIGARO
Son perduto!

BASILIO ed ANTONIO
Cosa avvenne?

IL CONTE
Il scellerato
m'ha tradito, m'ha infamato
e con chi state a veder!

BASILIO ed ANTONIO
Son stordito, son sbalordito,
non mi par che ciò sia ver!

FIGARO
Son storditi, son sbalorditi,
oh che scena, che piacer!

IL CONTE
tira pel braccio Cherubino, dopo Barbarina, Marcellina e Susanna
Invan resistete,
uscite, madama,
il premio or avrete
di vostra onestà!
Il paggio!

ANTONIO
Mia figlia!

FIGARO
Mia madre!

BASILIO, ANTONIO e FIGARO
Madama!

IL CONTE
Scoperta è la trama,
la perfida è qua.

SUSANNA
s'inginocchia ai piedi del Conte
Perdono! Perdono!

IL CONTE
No, no, non sperarlo.

FIGARO
s'inginocchia
Perdono! Perdono!

IL CONTE
No, no, non vo' darlo!.

BARTOLO, CHERUBINO, MARCELLINA, BASILIO, ANTONIO, SUSANNA e FIGARO
s'inginocchiano
Perdono! Perdono!

IL CONTE
No, no, no!

LA CONTESSA
esce dall'altra nicchia e vuole inginocchiarsi, il Conte nol permette
Almeno io per loro
perdono otterrò.

BASILIO, IL CONTE e ANTONIO
(Oh cielo, che veggio!
Deliro! Vaneggio!
Che creder non so?)

IL CONTE
Contessa, perdono!

LA CONTESSA
Più docile io sono,
e dico di sì.

TUTTI
Ah, tutti contenti
saremo così.
Questo giorno di tormenti,
di capricci, e di follia,
in contenti e in allegria
solo amor può terminar.
Sposi, amici, al ballo, al gioco,
alle mine date foco!
Ed al suon di lieta marcia
corriam tutti a festeggiar!



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