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"西部の娘"

対訳

訳者より

  • 1960年から1970年にかけて、「マカロニウエスタン」なるイタリア製の西部劇映画が世界的に大流行しました。これはそのオペラ版、1910年の作品でニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にてトスカニーニの指揮で初演、初物に弱いプッチーニのオペラとしては大成功を収めたのだそうです。もとは「蝶々夫人」と同じアメリカの劇作家デヴィッド・ベラスコの戯曲「黄金の西部の娘 The Girl of the Golden West」(1905)のオペラ化です。全体のプロットの荒唐無稽なのはともかく、ディテールの人物描写はなかなか良くできていますし、音楽もスケールの大きなドラマティックなもの、第1幕の導入部分などはプッチーニの研究のたまものでしょうか、生粋のアメリカの作曲家アーロン・コープランドの音楽を彷彿とさせるようなアメリカンな雰囲気に満ち溢れています。
  • もっと聴かれても良い傑作だと思うのですが、残念なことにヒロインのミニーが大変歌うのが難しい役柄にも関わらずあまり目立たないところや、他のプッチーニオペラに比べると耳に蕩ける甘いメロディに欠けているからでしょうか、プッチーニの他の大作に比べると取り上げられることは圧倒的に少なくなっています。
  • 一攫千金を求める男たちの集まる19世紀半ばのアメリカ・カリフォルニア、オペラも徹底的に男臭いです。そんな中になぜか酒場のマスターとして皆に愛されている若い娘ミニ―がたったひとり、女性が少ない場ならではで彼女は徹底的に愛され、ちやほやされています。
  • 第1幕でカードゲームのいかさまをして袋叩きにあった金鉱掘りのシッドと同じことを、いくら愛する男ジョンソンを救うためとは言えしてしまったり(第2幕)、本来殺されてもしかたないジョンソンを押しの一手で無罪放免させたり(第3幕)とやりたい放題と言えなくもない行状、憎まれ役の保安官ランスも、多少性格は悪いですがそれほど酷いことをしている訳でもなく、ディテールの凝り方に比べるといまひとつ筋の展開は消化不良の感もなくもありません。ですがそのディテールに着目すると、分厚い管弦楽に乗せてパワフルな歌手たちが丁々発止を繰り広げるところは大変な聴きごたえがあり、良い演奏にあたると実に素晴らしいオペラになります。

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@ 藤井宏行

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  • 西部の娘はすべて玉露で出来ています。







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