"ホフマン物語"

対訳

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オランピアの歌(動画対訳)



訳者より

  • 今年(2019年)のジャック・オッフェンバック生誕200年には、大好きな彼のオペレッタから何か取り上げたいと思い、「地獄のオルフェ」や「美しきエレーヌ」、「ジェロルスタン女大公」など色々手をつけてみたのですが、ちょっと私の手に余りましたの途中で断念。最後に目をつけたのが「ホフマン物語」でした。このオペラ、未完に終わったこともあり、特に補作するのに素材が足りなかったジュリエッタの幕や最後のエピローグなどは内容的にも薄く、「娼婦なんか愛さないぞ」と強く断言していたホフマンがその直後に何の脈絡もなく娼婦ジュリエッタにメロメロになっていたり、エピローグなどはその音楽のほとんどすべてがそれまでの幕からの使い回しであったりと、完成度の高いオランピアやアントニアの幕とのアンバランスが気になるところです(それもあって当初オランピア→アントニア→ジュリエッタの順にするところ、内容的に弱いジュリエッタの幕を真ん中に持ってきてなんとかバランスを取っているのだとか)。といいつつも、1970年ごろに発見された遺稿によってそれまで上演されていた版(シューダンス版)が大きく見直され、様々な意欲的な新版による上演が1990年頃から増えてきています。この新しい版については安藤元雄さんによる意欲的な対訳があり、私が何を今さら手を出すまでもないですし(補作された部分の著作権も心配)、ここは良い対訳のない古いシューダンス版について、恐らく皆さんも一番耳にする機会が多いであろうゲッダ、デ・アンヘレス、シュワルツコップ、ロンドンなどの有名歌手を揃えたクリュイタンスの新盤のリブレットに合わせて訳して見ることにしました。これですと管理人さんも心置きなく対訳動画が作れるはずですし。
  • ただ、個人的には私はこのクリュイタンスの新盤、あまり好きな演奏ではありません。大物歌手ばかり揃えたおかげで重厚な音楽となってしまい、オッフェンバックの持ち味である軽妙洒脱さがかなり殺されてしまっているのと、普通メゾ歌手が起用されるホフマンの友人のニクラウス役にここではバリトンが起用されているため、主人公との様々な個所での掛け合いがどうしてもコントラスト不足になってしまって聞こえるのです。
  • 同じクリュイタンスでも、1948年にパリ・オペラコミークと録音したSP録音では、全体に軽い声の歌手を起用していて(あの恐ろしげな悪魔ミラクル博士さえも軽妙な節回しの歌手が歌っている)、速めのテンポもあいまって実に素晴らしいオッフェンバックの世界が広がっています。フランス語の響きもとても奇麗ですので、できればこちらもこの対訳をご活用頂いて聞いてみて頂きたいところです(一部カットがありますがほぼこの対訳のままで追えると思います。他の録音も1970年代前半より古いものは大体このシューダンス版ですのでこれがお使い頂けるるでしょう)

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@ 藤井宏行

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