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エレクトラ
(声をほそめて、ふるえながら)
オレストだ。オレストだ。オレストだ。
誰も立ちさわぐものはない。
まあお前の目でわたしを見ておくれ。
夢ではないか、わたしがいままで見た
どんな夢よりも美しい、
高貴な、いいようのない高貴な顔、
わたしと一緒に居ておくれ。
空に消えてしまわないで、
わたしをおいていかないで、おいていかないでおくれ
わたしが今すぐ死なねばならず、
お前が現れたのは、わたしを迎えに来たからだというなら、
わたしは生きているよりずっと幸せに死ぬことができよう。

オレストだ。オレストだ。オレストだ。
いいえ、お前はわたしを抱いてはならないよ。
退いていて下さい。わたしはお前に逢うのがはずかしい。
わたしはお前にどう見えるか知らない。
わたしはただ昔の姉の亡骸というだけだもの。
気の毒な子供が。
わたしには分かっている。お前はわたしを見て身ぶるいした。
それでも昔は王の娘であった。
わたしはもとは美しかったと思う。
わたしは鏡でわざと明りを消して処女らしいふるえを感じながら
闇に輝く素肌を思った。
わたしはそれを感じたのだよ、
月のこまやかな光が私の白い裸の上を泳いで、
まるで池の中のように映えたときに。

そしてわたしの髪の毛は、
その前で男たちがふるえるほどな髪の毛であった。
その髪の毛も塵にまみれて、汚れくさって、情なくなっている。
弟、それがお前に分かるかい。
わたしはわたしであった一切を捧げなくてはならなかったのだからね。わたしは何よりも甘い処女の羞恥をまで犠牲にあげなければならなかったのだよ。
銀のけむりのように、月のように、
女という女の体を包んでいる羞恥を
わたしは捧げてしまったのだよ。
弟、それがお前に分かるかい。
そのやさしい羞恥をば、わたしはおとうさまのために犠牲に上げなければならなかったのだよ。
よしわたしが肉体の快楽にふけっても、部屋の外ではおとうさまのため息がきこえるだろうとは思わないか。わたしの閨に近くおとうさまの啜り泣きが迫って来るとは思わないか。
死人というものは嫉妬深いものだ。
おとうさまはわたしに向って、花婿の代りに、憎しみをば、
あのうつろな目の憎しみをば送って下すったのだよ。
それから始終預言ばかりする女になった。
わたしから、わたしの体から出るものは、
呪詛と絶望ばかりになった。
何をお前は物おじするように、そこらをきょろきょろ見まわすの。
わたしにお言い。
さあ言ってお呉れ。
お前は体中ふるわしているではないか。

オレスト
この体がふるえるのはかまわずにおいて下さい。
どの道へあの男を連れ出そうと思ってふるえるのだ。

エレクトラ
お前はするつもりなのだね。
たった一人で。
気の毒な子供が。

オレスト
それにしても手を下すのはわたしです。

エレクトラ
お前はそれをしとげるでしょう。

オレスト
神々も来て助けて下さるでしょう。
やってやるぞ。
急いでやるぞ。

エレクトラ
それをやりとげるものはめぐまれる。
その為事は霊魂の休む寝床のようなものだ。
霊魂の休める香油の寝床のようなものだ。
それは傷だ、火傷だ、膿だ。炎だ。


オレスト
やってやるぞ。やってやるぞ。

エレクトラ
ただ一人実行するものはめぐまれる。
その人を待ち望むものはめぐまれる。
その人を待ちこがれるものはめぐまれる。
その人をみとめるものはめぐまれる。
その人に触れるものはめぐまれる。

その人のために地の中から斧をほり出すものはめぐまれる。
その人のために焚松を捧げるものはめぐまれる。
その人のために扉を開くものはめぐまれる。

(オレストの付人、内庭の扉口に立つ。目の光る頑丈作りの老人。)


オレストの付人
あなたは正気を失わっしゃれましたか、なぜ口を結んでいられませぬ。ここでは息づかい一つ物音一つ、虚無すらも為事の破れになるのではありませんか。
(オレストに向い翔けるような早口で)
みんなあちらで待っておりますぞ。女どもがあなたを探しておりますぞ。家のなかには誰もおりませぬぞ、オレストさま。

(戦慄を抑えながら、体をおこす。御殿の扉の中が明るくなる。一人の侍女焚松をもって現れる。その後にお側付の侍女が従う。エレクトラつとはねかえって、暗の中にかくれる。お側付の侍女、二人の客に肯ずいて見せ、自分の後につづけと目くばせする。侍女、扉の柱の鉄の環に焚松を結びつける。オレストと付人は中に入る。オレストは一瞬間くらくらとなって目をふさぐ。付人すぐ跡にぴったり従う、二人はふといち早い目交せをしあう。扉は後からすぐしまる。)





エレクトラ
(一人、こらえることのできない緊張。彼女は一直線に扉の前を行ったり来たリ、深く首を垂れて、檻につながれた野獣のようである。ふと彼女は立ちすくむ)
わたしはあの子に斧を渡さなかった。
あの子は行ってしまった。
わたしは斧を渡せばよかったのに。
ああ、天には神々さまはないのかねえ

(また苦しい待望。遠くから、部屋の中から、劈く(つんざく)ように叫び出すクリテムネストラの悲鳴)

エレクトラ
(悪鬼のように叫ぶ)
打てもう一辺。

(中から第二の叫声。左手の下家の中からクリソテミスと婢女たちの群が出て来る。エレクトラ扉口にぴったり背中を押しつけて、立っている)



クリソテミス
何かあったのではないか。

第一の婢
あの方はあのように、夢を見ては声をお立てになるのですよ。

第二の婢
男の人達が中にいるにちがいない。
男の人達のはいって行く音をわたしは聞いたもの。

第三の婢
扉という扉には閂がかかつている。

第四の婢
人殺しだ。
御殿の中に人殺しがあるよ。

第一の婢
(さけび出す)
おお。

第二第三の婢、他六人の婢

どうしたのだい。

第一の婢
まあ見てごらん、扉口に人がいる。

クリソテミス
あれはエレクトラだ。ああ、ほんとうにエレクトラだ。

第一第二第三第四の婢
エレクトラだ。エレクトラだ。

第一第二の婢
なぜあの人は物を言わないのだ。

クリソテミス
エレクトラ、
どうして物を言わないの。

第四の婢
わたしは行って、男の人たちを呼んで来よう。
(右手の方へ駈けて出て行く。)

クリソテミス
扉を明けさせて下さい、
エレクトラ。エレクトラ。

六人の婢
はいらせて下さい、エレクトラさま。

第四の婢
(戻って来る)
お帰りだわ。
エギストさまだ。みんなの部屋へお帰り。早く。
エギストさまが内庭からおかえりだよ。
あの方がわたしたちをお見付けになって、
しかも御殿の中に何事か起ったというのでは、
わたしたちはきっと殺される。

六人の婢
エギストさまだ。

第一第二第三の婢
エギストさまだ。

クリソテミス
おかえり。

全員
さあ早くかえろう。かえろう。

(みんな左手の下家の中へ消える。エギスト右手の入口に現る。)


エギスト
(開いたままの戸口で)
これ、明しを持って来い、明しを。
誰も居らぬのか。明しを持って来ぬか。
このろくでなしども、一人も動き出すものはないのか。
しつけの悪いやつらばかりだ。

エレクトラ
(扉ロの環から焚松を外し、下へ駈け下リてエギストの前に出て、体を屈める)

エギスト
(またたく燈火の中に異様な姿を見て、びっくりして後じさりする)

何という気味の悪い女だ。
見知らぬ顔のものを傍へよこすなと言い付けてあるではないか。

(エレクトラを認めて、腹を立てたように)
何だ、貴さまか。
誰が貴さまに出迎えをせいと言った。

エレクトラ
わたしが明しを上げましてはなりませんか。

エギスト
ふん、お前は何よりも変ったことが好きなのだな。
オレストのしらせを持って来たという、他国者はどこにいる。


エレクトラ
中に。やさしい女あるじさまに呼ばれて、
おもてなしをうけております。

エギスト
ではまったくあれは死んだという知らせが来たのか。
それに疑のないという証拠をもって来たのか。

エレクトラ
まああなた、あの人たちはそれを言葉でしらせて来ただけではない、いいえ、生きたしるしを持って来ました、
それに何の疑うところもないのでございます。

エギスト
何という含み声をしているのだ。
それに一体何と思って、
わしにロをきこうという気になったのだ。
何だってお前は焚松なぞを持って、ここらをうろついているのだ。

エレクトラ
それはわたくしにやっと、物が分かって来たからでございます。
お力のあるあなたさまにおすがりする気になったからでございます。
こうして明しを捧げて御案内することを
許して下さいますでしょうね。

エギスト
(ためらいがちに言う)
扉のところまで。
何をお前は踊るのだ。気をつけぬか。

エレクトラ
(薄気味の悪い舞踏でも踊るようにエギストのまわりをとびながら、ふと腰をかがめる)
さあどうぞ。段々をおつまづきにならないように。

エギスト
(扉口で)
どうしてここに明しがないのだ。
あそこに誰がいるのだ。

エレクトラ
あれこそ体ごとあなたに侍(かしづ)きたいと望んでいる人でございます、さてわたくしも。これまでは恥しらずに、礼をわきまえずに、お傍近くを汚しましたが、今日からはそうあるべき瞬間にはそっと退いておりますことを知りましてございます。

(エギスト家の中へ入る。 静か。 やがて物音)

エギスト
(小窓の傍にあらわれ、
幕を上げて人を呼び立てる)
助けてくれ。人ごろしだ。主人を助けぬか。人殺しだ。人殺しだ。わしを殺しに来たのだ。
誰も聞えないのか。
誰も聞えないのか。
(引きもどされる。
もう一度エギストの顔が窓際にあらわれる。)

エレクトラ
(すっと立ち上がって)
アガメムノンが聞いているぞよ。

エギスト
(引きずリ去られる)
ううん、くるしい。

(エレクトラ気味悪く息づかいをしながら、御殿の方へふりむいて立つ。婢女ども左手から出て来る。その中にクリソテミスも交っている。正気を失ったもののようにクリソテミスは内庭の扉口の方へ駈けていく、そこでふと立ち止まってふりかえる。)


クリソテミス
エレクトラ、ねえさま、わたしと一緒においでなさい。
さあ一緒においでなさい。
中にいるのはにいさまですよ。
オレストがそれをしたのですよ。

(舞台裏、家の中から声、「オレスト!オレスト!オレスト!」 家の中に騒乱、合唱がそこかしこから「オレスト」の声を上げる。)



おいでなさい。
にいさまは大広間に立っていますわ。
みんながまわりをとりまいていますわ、
足に接吻していますわ。
これまで内証でエギストを憎んでいた人たちは、
のこらずあの人方になって、
どこもここも内庭という内庭は敵味方の屍骸がころがっているわ。
生きているものも体中血にまみれて
傷を負っているわ。
みんなはでもうれしそうに、抱き合って。
(外にはいよ盛んになって行く物音。 これ、しかし、エレクトラが開始されたときに、より多くの右側の外側の内庭に、背景を移動しています。 女たちはみな駈け出して行って、クリソテミス一人のこる。外から火の光が中に落ちてくる。)

歓びの叫び声をあげている。まあ何千とない焚松がともされた。
お前聞えないの。じゃあ聞えないのね。

エレクトラ
(敷居の上に蹲(うづくま)りながら)
わたしに聞えないというのかい。
わたしにあの音楽が聞えないというのかい。
何のあれはみんたわたしの心の中からおこる音楽なのだ。
何千人が焚松をふりかざして、その足音は、
その幾万無量劫無辺際の足音は、大地の隅から隅までに
とどろとどろと重たくとどろいている、
それはみんなわたしを待っているのだよ。
あれらがみんな待っているわけをわたしは知っている。
あれらは、循環舞踏の音頭をわたしにとってもらいたいのだよ。
でもわたしには出来ない。
それははてをしらない二十部の大海が。
そののこらずの重みでわたしの手足をおさえているのだよ。
わたしは体を持ち上げることもできないのだよ。

クリソテミス
(興奮しきって叫び出したように)
お前はあれを聞かないの。
みんなは、にいさまを手かきにしてかつぎ上げている。

エレクトラ
(跳び起きる。クリソテミスには目をくれずに)

わたしたちは神々とともにある。成し遂げたのです。
神々はわたしたちの間を剣の切っ先のごとく通り抜けていきます、
神々は、

クリソテミス
みんな顔が変わってしまった。
みんな涙で目をも、
しなびた頬をも輝かしている。
みんな泣いている。あの声が聞えないの。

エレクトラ
しかし神々の栄光は、いくら多くても多すぎることはない。
わたしは闇の種をまいたが歓びにつぐ歓びを刈り取ったのだ。

クリソテミス
神々はすばらしい。

エレクトラ
わたしは生者のなかでひとり黒い体をしていた。

クリソテミス
これが始まりなのです、あなたにもわたしにも、すべての人たちにも


エレクトラ
それが今このとき、わたしは生命の炎なのだ。
その炎は世界の闇を焼き尽くすのだ。

クリソテミス
これを与えてくれた善き神々は世にあまねく栄えるでしょう。


エレクトラ
わたしの顔は白く輝く月貌よりも青白いにちがいない。


クリソテミス
誰がこれほどにわたしたちを愛してくれたでしょう

エレクトラ
わたしを見る者は、死にいだかれるか、歓喜のなかで滅び行くであろう。

クリソテミス
誰がこれほどにわたしたちを愛してくれたでしょう

エレクトラ
では、わたしの顔がみえるかい、
光がみえるかい、わたしから放たれる光が

クリソテミス
にいさまはあそこにある。
そして愛は香油のようにわたしたちを通って流れ出す。
愛が満ちているわ。愛なしで生きられて。

エレクトラ
ああ、愛は殺すのだ。
だが愛を知らずして誰が死ねよう。

クリソテミス
エレクトラ、わたしはにいさまと一緒に立ちたいの。
(彼女は駈け行く)

(エレクトラ、敷居から下へ下りかける。彼女はメナード *1 のように頭をうしろにふり仰向ける。
膝をつき出して両腕を張って、それは名のつけようのない一種の舞踏の形のまま、前の方へ歩いて行く。)


クリソテミス
(再び焚松をかざして扉口に現れる。雑踏。大勢の男女の顔)

エレクトラ。

エレクトラ
(立ち上がって、じっと彼女の顔を見つめる)
黙って、お踊り、
みんなここへ来なければいけないよ。
ここへ来て一緒におなり。
わたしは幸福の重荷をしょっている。
わたしはお前たちの前で舞踏するのだよ。
わたしたちのように幸福なものに、
ふさわしいことはただ一つあるだけだ。
黙って踊る。それだけだ。

(二三歩緊張しきった勝利の歩みを運ぶと、崩れるように倒れる。クリソテミス彼女に近づく。エレクトラは凝りついたように倒れている)


クリソテミス
(下家の扉口まで走って行って戸を叩く)
オレスト。オレスト。

(沈黙。)

(幕)
ELEKTRA
ganz leise, bebend:
Orest! Orest! Orest!
Es rührt sich niemand.
O lass deine Augen mich sehn!
Traumbild, mir geschenktes Traumbild,
schöner als alle Träume.
Hehres, unbegreifliches, erhabenes Gesicht,
o bleib bei mir!
Lös nicht in Luft dich auf,
vergeh mir nicht, vergeh mir nicht, es sei denn,
das ich jetzt gleich sterben muss
und du dich anzeigst und mich hollen kommst:
dann sterb ich seliger als ich gelebt.
Orest! Orest! Orest!
Nein, du sollst mich nicht umarmen!
Tritt weg, ich schäme mich vor dir.
Ich weiss nicht, wie du mich ansiehst.
Ich bin nur mehr der Leichnam deiner Schwester,
mein armes Kind.
Ich weiss, es schaudert dich vor mir.
Und war doch eines Königs Tochter!
Ich glaube, ich war schön:
wenn ich die Lampe ausblies vor meinem Spiegel,
fühlt ich es mit keuschem Schauer.
Ich fühlt' es,
wie der dünne Strahl des Mondes in meines Körpers weisser Nacktheit badete so wie in einem Weiher,
und mein Haar war solches Haar,
vor dem die Männer zittern,
dies Haar, versträhnt, beschmutzt, erniedrigt,
verstehst du's, Bruder?
Ich habe alles, was ich war, hingeben müssen.
Meine Scham hab' ich geopfert,
die Scham, die süsser als Alles ist,
die Scham, die wie der Silberdunst, der milchige des Monds, um jedes Weib herum ist und das Grässliche von ihr und ihrer Seele weghält,
Verstehst du's, Bruder!
diese süssen Schauder hab' ich dem Vater opfern müssen.
Meinst du, wenn ich an meinem Leib mich freute,
drangen seine Seufzer,
drang nicht sein Stöhnen an mein Bette?
Eifersüchtig sind die Toten:
und er schickte mir den Hass,
den hohläugigen Hass als Bräutigam.
So bin ich eine Prophetin immerfort gewesen und habe nichts hervorgebracht aus mir und meinem Leib als Flüche und Verzweiflung.
Was schaust du ängstlich um dich?
sprich zu mir!
sprich doch!
Du zitterst ja am ganzen Leib!

OREST
Lass zittern diesen Leib.
Er ahnt welchen Weg ich ihn führe.

ELEKTRA
Du wirst es tun?
Allein?
Du armes Kind.

OREST
Die diese Tat mir auferlegt,

ELEKTRA
Du wirst es tun!

OREST
die Götter, werden da sein, mir zu helfen.
Ich will es tun,
ich will es eilig tun.

ELEKTRA
Der ist selig, der tun darf!
Die Tat ist wie ein Bette, auf dem die Seele ausruht,
wie ein Bett von Balsam, drauf die Seele ruhen kann,
die eine Wunde ist, ein Brand, ein Eiter und eine Flamme!

OREST
Ich werde es tun! Ich werde es tun!

ELEKTRA
Der ist selig, der seine Tat zu tun kommt,
selig der, der ihn ersehnt,
selig der ihn erschaut!
Selig, wer ihn erkennt,
selig, wer ihn berührt!
Selig, wer ihm das Beil aus der Erde gräbt,
selig, wer ihm die Fakkel hält,
selig, selig, wer ihm öffnet die Tür.

Der Pfleger Orests steht in der Hoftür, ein starker Greis mit blitzenden Augen

DER PFLEGER DES OREST
Seid ihr von Sinnen, dass ihr euren Mund nicht bändigt,
wo ein Hauch, ein Laut, ein Nichts uns und das Werk verderben kann --
Zu Orest in fliegender Eile
Sie wartet drinnen. Ihre Mägde suchen nach dir.
Es ist kein Mann im Haus. Orest!

Orest reckt sich auf, seinen Schauder bezwingend. Die Tür des Hauses erhellt sich. Es erscheint eine Dienerin mit einer Fackel, hinter ihr die Vertraute. Elektra ist zurückgesprungen, steht im Dunkel. Die Vertraute verneigt sich gegen die beiden Fremden, winkt, ihr hinein zu folgen. Die Dienerin befestigt die Fackel an einem eisernen Ring im Türpfosten. Orest und der Pfleger gehen hinein. Orest schliesst einen Augenblick, schwindelnd, die Augen, der Pfleger ist dicht hinter ihm, sie tauschen einen schnellen Blick. Die Tür schliesst sich hinter ihnen

ELEKTRA
allein, in entsetzlicher Spannung. Sie läuft auf einem Strich vor der Tür hin und her, mit gesenkten Kopf, wie das gefangene Tier im Käfig. Steht plötzlich still
Ich habe ihm das Beil nicht geben können!
Sie sind gegangen
und ich habe ihm das Beil nicht geben können.
Es sind keine Götter im Himmel!

Abermals ein furchtbares Warten. Von ferne tönt drinnen, gellend, der Schrei Klytämnestras.

ELEKTRA
schreit auf wie ein Dämon:
Triff noch einmal!

Von drinnen ein zweiter Schrei. Aus dem Wohngebäude links kommen Chrysothemis und eine Schar Dienerinnen heraus. Elektra steht in der Tür, mit dem Rücken an die Tür gepresst

CHRYSOTHEMIS
Es muss etwas geschehen sein.

ERSTE MAGD
Sie schreit so aus dem Schlaf.

ZWEITE MAGD
Es müssen Männer drin sein.
Ich habe Männer gehen hören.

DRITTE MAGD
Alle Türen sind verriegelt.

VIERTE MAGD
Es sind Mörder!
Es sind Mörder im Haus!

ERSTE MAGD
schreit auf:
Oh!

ZWEITE und DRITTE MAGD, sechs andere DIENERINEN
Was ist?

ERSTE MAGD
Seht ihr denn nicht: dort in der Tür steht einer!

CHRYSOTHEMIS
Das ist Elektra! das ist ja Elektra!

ERSTE, ZWEITE, DRITTE und VIERTE MAGD
Elektra, Elektra!

ERSTE UND ZWEITE MAGD
Warum spricht sie denn nicht?

CHRYSOTHEMIS
Elektra,
warum sprichst du denn nicht?

VIERTE MAGD
Ich will hinaus und Männer holen.
Läuft rechts hinaus

CHRYSOTHEMIS
Mach uns doch die Tür auf,
Elektra! Elektra!

6 DIENERINNEN
Elektra, lass uns in's Haus!

VIERTE MAGD
zurückkommend:
Zurück!
Aegisth! Zurück in unsre Kammern! schnell!
Aegisth kommt durch den Hof!
Wenn er uns findet
und wenn im Hause was geschehen ist,
lässt er uns töten.

6 DIENERINNEN
Aegisth!

ERSTE, ZWEITE und DRITTE MAGD
Aegisth!

CHRYSOTHEMIS
Zurück!

ALLE
zurück! zurück!

Sie verschwinden im Hause links. Aegisth tritt rechts durch die Hoftür auf

AEGISTH
an der Tür stehend bleibend:
He! Lichter! Lichter!
Ist niemand da, zu leuchten?
Rührt sich keiner von allen diesen Schuften?
Kann das Volk mir keine Zucht annehmen!

ELEKTRA
nimmt die Fackel von dem Ring, läuft hinunter, ihm entgegen, und verneigt sich vor ihm

AEGISTH
erschrickt vor der wirren Gestalt im zuckenden Licht,weicht zurück:
Was ist das für ein unheimliches Weib?
Ich hab' verboten, dass ein unbekanntes Gesicht mir in die Nähe kommt!
Erkennt sie, zornig.
Was, du?
Wer heisst dich, mir entgegentritten?

ELEKTRA
Darf ich nicht leuchten?

AEGISTH
Nun, dich geht die Neuigkeit ja doch vor allen an.
Wo find' ich die fremden Männer, die das von Orest uns melden?

ELEKTRA
Drinnen. Eine liebe Wirtin fanden sie vor,
und sie ergetzen sich mit ihr.

AEGISTH
Und melden also wirklich, dass er gestorben ist,
und melden so, dass nicht zu zweifeln ist?

ELEKTRA
O Herr, sie melden's nicht mit Worten bloss,
nein, mit leibhaftigen Zeichen,
an denen auch kein Zweifel möglich ist.

AEGISTH
Was hast du in der Stimme?
Und was ist in dich gefahren,
dass du nach dem Mund mir redest?
Was taumelst du so hin und her mit deinem Licht!

ELEKTRA
Es ist nichts anderes,
als dass ich endlich klug ward und zu denen mich halte, die die Stärkern sind.
Erlaubst du, dass ich voran dir leuchte?

AEGISTH
etwas zaudernd
Bis zur Tür.
Was tanzest du? Gib Obacht.

ELEKTRA
indem sie ihn, wie in einem unheimlichen Tanz, umkreist, sich plötzlich tief bückend:
Hier! die Stufen, dass du nicht fällst.

AEGISTH
an der Haustür:
Warum ist hier kein Licht?
Wer sind die dort?

ELEKTRA
Die sind's, die in Person dir aufzuwarten wünschen, Herr. Und ich, die so oft durch freche unbescheidne Näh' dich störte, will nun endlich lernen, mich im rechten Augenblick zurückzuziehen.

Aegisth geht ins Haus. Stille. Lärm drinnen.

AEGISTH
erscheint an einem kleinen Fenster,
reisst den Vorhang weg, schreiend:
Helft! Mörder! helft dem Herren! Mörder, Mörder!
Sie morden mich!
Hört mich niemand?
hört mich niemand?
Er wird weggezerrt.
Noch einmal erscheint Aegisths Gesicht am Fenster

ELEKTRA
reckt sich auf:
Agamemnon hört dich!

AEGISTH
er wird fortgerissen:
Weh mir!

Elektra steht, furchtbar atmend, gegen das Haus gekehrt. Die Frauen kommen von links herausgelaufen, Chrysothemis unter ihnen. Wie besinnungslos laufen sie gegen die Hoftür. Dort machen sie plötzlich Halt, wenden sich

CHRYSOTHEMIS
Elektra! Schwester! komm mit uns!
O komm mit uns!
es ist der Bruder drin im Haus!
es ist Orest, der es getan hat!

Stimmen hinter der Scene im Hause Orest! Orest! Orest! Getümmel im Hause, Stimmengewirr, aus dem sich ab und zu die Rufe des Chors: "Orest" bestimmter abheben

Komm!
Er steht im Vorsaal,
alle sind um ihn,
und küssen seine Füsse,
alle, die Aegisth von Herzen hassten,
haben sich geworfen auf die andern,
überall in allen Höfen liegen Tote,
alle, die leben, sind mit Blut bespritzt
und haben selbst Wunden,
und doch strahlen alle, alle umarmen sich --
Draussen wachsender Lärm, der sich jedoch, wenn Elektra beginnt, mehr und mehr nach den äusseren Höfen rechts und im Hintergrunde verzogen hat. die Frauen sind hinausgelaufen, Chrysothemis allein, von draussen fällt Licht herein
und jauchzen, tausend Fackeln sind angezündet.
Hörst du nicht, so hörst du denn nicht?

ELEKTRA
auf der Schwelle kauernd:
Ob ich nicht höre?
ob ich die Musik nicht höre?
sie kommt doch aus mir.
Die Tausende, die Fackeln tragen und deren Tritte,
deren uferlose Myriaden Tritte überall die Erde dumpf dröhnen machen,
alle warten auf mich:
ich weiss doch, dass sie alle warten,
weil ich den Reigen führen muss,
und ich kann nicht,
der Ozean, der ungeheure, der zwanzigfache Ozean
begräbt mir jedes Glied mit seiner Wucht,
ich kann mich nicht heben!

CHRYSOTHEMIS
fast schreiend vor Erregung:
Hörst du denn nicht,
sie tragen ihn, sie tragen ihn auf ihren Händen,

ELEKTRA
springt auf. Vor sich hin, ohne auf Chrysothemis zu achten
Wir sind bei den Göttern, wir Vollbringenden.
Sie fahren dahin wie die Schärfe des Schwerts durch uns, die Götter,

CHRYSOTHEMIS
allen sind die Gesichter verwandelt,
allen schimmern die Augen
und die alten Wangen von Tränen!
Alle weinen, hörst du's nicht?

ELEKTRA
aber ihre Herrlichkeit ist nicht zu viel für uns!
Ich habe Finsternis gesät und ernte Lust über Lust.

CHRYSOTHEMIS
Gut sind die Götter, gut!

ELEKTRA
Ich war ein schwarzer Leichnam unter Lebenden,

CHRYSOTHEMIS
Es fängt ein Leben für dich und mich und alle Menschen an.

ELEKTRA
und diese Stunde bin ich das Feuer des Lebens,
und meine Flamme verbrenn die Finsternis der Welt.

CHRYSOTHEMIS
Die über schwänglich guten Götter sind's, die das geben haben.

ELEKTRA
Mein Gesicht muss weisser sein als das weissglüh'nde Gesicht des Monds.

CHRYSOTHEMIS
Wer hat uns je geliebt?

ELEKTRA
Wenn einer auf mich sieht, muss er den Tod empfangen oder muss vergehn vor Lust.

CHRYSOTHEMIS
Wer hat uns je geliebt?

ELEKTRA
Seht ihr denn mein Gesicht?
Seht ihr das Licht, das von mir ausgeht?

CHRYSOTHEMIS
Nun ist der Bruder da,
und Liebe fliesst über uns wie Öl und Myrrhen.
Liebe ist Alles! Wer kann leben ohne Liebe?

ELEKTRA
Ai! Liebe tötet,
aber keiner fährt dahin und hat die Liebe nicht gekannt!

CHRYSOTHEMIS
Elektra, ich muss bei meinem Bruder stehn!
Sie läuft hinaus

Elektra schreitet von der Schwelle herunter. Sie hat den Kopf zurückgeworfen wie eine Mänade.
Sie wirft die Kniee, sie reckt die Arme aus, es ist ein namenloser Tanz, in welchem sie nach vorwärts schreitet

CHRYSOTHEMIS
erscheint wieder an der Tür, hinter ihr Fackeln, Gedräng, Gesichter von Männern und Frauen:
Elektra!

ELEKTRA
bleibt stehen, sieht starr auf sie hin:
Schweig, und tanze.
Alle müssen herbei!
hier schliesst euch an!
Ich trage die Last des Glückes,
und ich tanze vor euch her.
Wer glücklich ist wie wir,
dem ziemt nur eins:
schweigen und tanzen!

Sie tut noch einige Schritte des angespanntesten Triumphes... Elektra stürzt zusammen. Chrysothemis zu ihr. Elektra liegt starr

CHRYSOTHEMIS
läuft an die Tür des Hauses, schlägt daran:
Orest! Orest!

Stille

Vorhang

(libretto: Hugo von Hofmannsthal)



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