第1幕

序曲

第1場
(舞台は岩深い地帯で、ここそこに木々が茂っている。両側には歩いて行けるほどの山々が連なっており、その脇に円屋根の寺院がある)

(きらびやかな日本風の狩猟服を着たタミーノが、右手の大岩から飛び降りて来る。弓は持っているが、矢がない。大蛇が追いかけて来る)

【ナンバー1 イントロダクション】

TAMINO
助けて!助けて!死んじゃうよう・・・
わるい大蛇(おろち)のいけにえになっちゃう。
慈悲深い神様がた!おろちが、すぐそこまで。
助けてよう!守ってよう!

(気絶すると、すぐ寺院の門が開き、ヴェールに包まれた三人の婦人が中から出て来る。いずれも銀色の投げ槍を持っている)

DIE DREY DAMEN<三人の婦人
死ね!怪物よ!あたしたちの力で!
勝ったわ!勝った!立派な戦功
果たされた。この子は助け出されたわ、
気丈なあたしたちの腕により。

ERSTE DAME
(男をしげしげと見つめながら)
かわいい子ねえ、やさしそうで美しいわ。

ZWEYTE DAME
見たことないほど美しいわ。

DRITTE DAME
ホントね!食べちゃいたいくらい美しい。

ALLE DREY<三人で
恋のとりこになるのなら、
この若い子じゃなくちゃイヤ。
さあ急ぎましょ、奥方さまに
このお知らせを知らせなきゃ。
この美男なら奥様に、昔の心の安らぎを
与えることもできましょう。

ERSTE DAME
さあ、行って、ご報告よ。
私が残っていますから。

ZWEYTE DAME
いえいえ!あなた方お行きなさい。
私が見張っていますから。

DRITTE DAME
ダメダメ!そんなのダメだわよ!
私一人が見守るわ。

ALLE DREY
(それぞれ独り言で)
私に行けと?何なのよ!ずるいわね!
二人っきりに、なりたいんでしょ。
ダメダメ!そんなの許されない!

(初めは一人ずつ、そのあと三人いっぺんに)

この子と一緒にいられれば、
あたし何でもしちゃうのに。
二人っきりになれたらなあ!
でもダメ、そんなの許されない。
行くのが一番良さそうね。
きれいで可愛い男の子!
若い子さよなら、
また会う日まで。

(三人が寺院の門のほうへ去って行くと、門はひとりでに開閉する)

TAMINO
(目が覚めて、恐る恐る辺りを見回す)
ここはどこだ!まだ生きてるなんて夢かしら?それとも何か天の力が助けてくれたのかな?
(立ちあがって辺りを見回す)
おや?悪いおろちは、ぼくの足下で死んでいるぞ?

(遠くから森の笛が響いてくると、オーケストラは弱音で伴奏する。タミーノは器楽間奏の間に次のように語る)

聞こえるのは何?ここはどこ?ぜんぜん知らないところだぞ!ああ、男がだれか、この谷に近づいてくるぞ。
(木の後ろに隠れる)


第2場

PAPAGENO
(山道を下って来るが、背中には、色々な鳥が入った鳥かごを頭よりも高く背負っている。続けて両手にパンフルート【長さが違う管を集めた笛】を持つと、それを吹きつつ歌い出す)


【ナンバー2 アリア】

ぼくは鳥捕り。
いつでも元気。ハイササホイサ!
国じゅうが、
みんな知ってる、ぼくのこと。
おびき寄せるの、お手のもの。
この笛吹けば、いちころさ。
だからいつでも陽気で元気。
鳥ならみんなぼくのもの。

(笛を吹く)

ぼくは鳥捕り。
いつでも元気。ハイササホイサ!
国じゅうが、
みんな知ってる、ぼくのこと。
網がほしいよ、若い娘(こ)の。
そしたらいっぱい捕るのにな。
ぜひこの網に、入りなよ。
どの若い娘(こ)も、ぼくのもの。

若い子がみな、ぼくのものなら、
砂糖をあげるよ。気前よく。
とりわけ好みの子がいれば、
すぐにもあげるよ、お砂糖を。
その子が優しくキスすれば、
その子とぼくは、もう夫婦。
ぼくの隣で眠る子を、
ぼくは寝かしてあげるのさ。

(笛を吹き、アリア終了後、門のほうへ行こうとする)

TAMINO
(男の手をつかむと)
おい、こら!

PAPAGENO
わっ、何だ!

TAMINO
ねえ、元気っ子、一体全体、君は誰?

PAPAGENO
誰だだと?
(独り言で)
バカげたことを!
(声に出して)
人間だよ、キミと同じね。ぼくこそ気になる、キミはだれ?


TAMINO
ならばお答えしよう、ぼくは領主の血筋さ。


PAPAGENO
ぼくには、あまりにハイソすぎる話。ぼくがわかるには、もっとはっきり説明してくれなきゃ!

TAMINO
ぼくの父さんは、あまたの国と人を治める領主さ。だからぼくは王子と呼ばれているんだ。

PAPAGENO
くに?ひと?王子?

TAMINO
じゃあ、君に聞くぞ・・・!

PAPAGENO
急ぐなよ!一つ聞きたい。まず教えて。この山の向こうには、他にも国や人があるのかい。

TAMINO
いくつもあるさ!

PAPAGENO
じゃあ、ぼくの鳥を高く買ってくれるかなあ?


TAMINO
教えてくれ、ぼくらがいるのは何て所だい。

PAPAGENO
何て所?
(辺りを見渡す)
谷と山のまんなか。

TAMINO
そりゃそうさ!でもみんなは何て呼んでいるの?誰が治めているの?

PAPAGENO
ぜんぜん答えられないなあ、ぼくがどうしてこの世に現れたかさえ知らないのに。

TAMINO
(笑いだして)
ええっ?どこで生まれたか、親は誰かぐらい知ってるだろう?


PAPAGENO
それが全く!知ってるのは、とっても陽気なお年寄りが、ぼくを育て上げ、食わせてくれたことだけ。


TAMINO
多分それが父さんじゃない?

PAPAGENO
わからない。

TAMINO
お母さんを見たことはないの?

PAPAGENO
会ったことがないんだ。
何度か聞いたところでは、昔ぼくの母さんは、この鍵のかかった建物の中で、夜輝く「きらきら星の女王」にお仕えしていたらしい。
まだ生きているのか、どうなってしまったか分からない。
分かる事といえば、ぼくの住む雨露と寒さをしのぐ藁小屋が、この近くにあるってことだけ。

TAMINO
でも君はどうやって生きてるの?

PAPAGENO
飲み食いさ、誰だって同じだろ。

TAMINO
それをどうやって手に入れているのさ?

PAPAGENO
取り換えっこさ。きらきら星の女王と巫女さん向けに、ぼくはいろんな鳥をつかまえる。
すると代わりに食べ物飲み物を、毎日女王がくれるってわけ。

TAMINO
(独り言で)
きらきら星の女王か!これはひょっとすると、強大な夜の支配者じゃなかろうか・・・!ねえ、君!その夜の女神に会う幸運に恵まれたことはあるのかい?


PAPAGENO
(これまで何度も笛を吹いていたが)
今のバカげた問いで、きみがよそ者だってことが、良くわかったよ。

TAMINO
きみ、怒らないでくれよ!
ぼくはただ・・・

PAPAGENO
会うだって?きらきら星の女王に?
そんな質問を二度としようものなら、ぼくのパパゲーノという名に誓って、こうしてやる。
きみを、うそ鳥か何かのように鳥かごに投げ入れて、ほかの鳥と一緒くたに夜の女王と巫女さん達に売り払っちゃうのさ。
そしたら、煮るなり焼くなり、ぼくの知ったこっちゃないさ。


TAMINO
(独り言で)
おかしな奴だ!

PAPAGENO
会うだって?きらきら星の女王に?会ったなどとほざける生身の人間などいるものか?人間の目が、真っ黒に縫い込まれたヴェール越しに届くはずなどあるものか?


TAMINO
(独り言で)
今こそわかった。これこそ父上が繰り返し物語ってくれた夜の女王だ。でも、どうしてこんな所に迷い込んだか、それを知るのはいかにもぼくの手に余る。
この男も間違いなく並の人間ではないぞ。
もしかして、女王に仕える精霊の仲間じゃあるまいか。

PAPAGENO
(独り言で)
こいつ、ぼくをじっと見ているぞ!なんだか怖くなってきちゃった。・・・ねえ、何だって、そんな悪人みたいに疑わしそうにぼくを見ているのさ?

TAMINO
なぜって・・・きみが人間か疑っているからさ。

PAPAGENO
じゃあ何なのさ?

TAMINO
きみの全身を覆う羽からすると、さてはきみは・・・
(パパゲーノに近付いていく)

PAPAGENO
まさか鳥だとでも?さがってろ、来るんじゃない。いったん誰かをつかまえようものなら、ぼくには怪力があるぞ。危ないから、ぼくの姿に驚かない奴がいたら、ぼくは自分から逃げちゃうのさ。

TAMINO
怪力だって?
(大蛇のほうを見る)
じゃあ、毒を持ったこのおろちと戦って、ぼくを助けてくれたのは君なんだね?

PAPAGENO
おろちだって!
(辺りを見回すと、震えながら二三歩後じさりする)
何だこりゃ!死んでるの?生きてるの?

TAMINO
ぼくの感謝の気持ちを受け入れまいと、そんな謙虚な質問をするのだね。でもぼくは言わずにいられないよ・・・きみの勇敢な振舞いに死ぬまで感謝し続けるよ。

PAPAGENO
もうそれを言うのはよしたまえ。おろちを打ち負かした幸運を一緒に喜び合おうじゃないか。

TAMINO
とんでもないよ、きみ!こんな怪物とどうやって戦ったのさ?武器も持ってないのに。

PAPAGENO
武器などいるものか!ぼくの強い握力は、あらゆる武器に勝るのさ。

TAMINO
つまり絞め殺したってことだね?

PAPAGENO
絞め殺した!
(独り言で)
ぼく今日ほど強くなったの、生まれて初めて。


第3場
三人の婦人

DIE DREY DAMEN
(脅しつけるように呼びかけるように)
パパゲーノ!

PAPAGENO
わあ!ぼくのことだ。ねえ、後ろを見てよ!

TAMINO
あのご婦人がたは?

PAPAGENO
一体誰なのかは、ぼくだって知らない。ぼくが知ってるのは、毎日鳥たちを引き取ってくれ、その代わりにワインとビスケットと甘いいちじくをくれるってことだけ。


TAMINO
きっと、とっても美人なんだろうね?

PAPAGENO
そうは思えないな!美人だとしたら、顔をヴェールで覆うことなどあるものか。

DIE DREY DAMEN
(脅しつけるように)
パパゲーノ・・・!

PAPAGENO
きみは黙っててよ!ぼくを脅しているみたいだ。美人だろうかときみは聞くけど、こんな魅力的な人たち見たことないと答えるだけにしておこう。そしたら、やっこさん達、またすぐにいい人達になってくれるさ。

DIE DREY DAMEN
(脅しつけるように)
パパゲーノ!

PAPAGENO
そんなに怒って、ぼくが何をしたっていうんです?
そうら、おきれいなご婦人方、鳥たちをお渡ししますよ。


ERSTE DAME<第一の婦人
(水の入ったきれいな瓶を手渡す)
女王様の今日最初のプレゼントは、ワインでなくて、澄み切ったきれいな水。

ZWEYTE DAME<第二の婦人
ビスケットの代わりには、この石を渡すようにとのお言いつけ。お前の口に合えば良いのだけれど。


PAPAGENO
何ですと?石を食えってことですか?

DRITTE DAME<第三の婦人
甘いいちじくの代わりには、この黄金の錠前をお前の口にかけてあげることが私の役目。
(パパゲーノの口に錠前をかける)

(パパゲーノは身振り手振りで苦しみを表す)

ERSTE DAME
なぜ女王様があなたをこんな魔法で罰するのか、ご存知ね?


(パパゲーノはうなずく)

ZWEYTE DAME
これから二度と見知らぬ人にウソをつかないため。

DRITTE DAME
別の人の手柄を、お前が自慢しないためよ。


ERSTE DAME
さあ言って!おろちと戦ったのはお前かしら?

(パパゲーノは否定の身振りをする)

ZWEYTE DAME
ならば一体だれなの?

(パパゲーノは知らないという身振りをする)

DRITTE DAME
お若いひと、あなたを救ったのは私たちよ。怖がらないで!あなたを待っているのは、この上無い喜びよ。さあ、この絵は偉大なる女王様からのプレゼント。女王の娘さんの肖像よ。さあごらんなさい。女王の仰せはこうでした。「この表情を見て、あなたが関心を持たないわけじゃなければ、幸福、名声、栄誉があなたの運命を包むでしょう」。では、さようなら。
(退場する)

ZWEYTE DAME
グッバイ、ミスター・パパゲーノ!
(退場する)

ERSTE DAME
どうか、あわてて飲まないようにね!
(笑いながら退場する)

(パパゲーノは相変わらずパントマイムを演じている)

(タミーノは肖像を受け取ると、すぐに気を取られてしまった。色ごとなどには興味がないように見えた彼の心が、いまや恋に燃え上がる)


第4場
タミーノとパパゲーノ

TAMINO

【ナンバー3 アリア】

この絵姿の美しさ、
誰も見たことないほどに!
女神の姿はたましいに
新たな気持ちを溢れさす。
名付けることもできぬのに、
炎のように燃えている!
この気持ちこそ恋なのか?
そう、これのみが恋なのだ・・・。
ああ、このひとが見つかれば!
ぼくの目の前、立ったなら!
どうすればいい・・・清きぬくもり、
どうすればいい・・・感極まって、
熱い胸にぞ抱き寄せる。
永遠(とわ)にぞ、きみはぼくのもの。

(退場しようとする)


第5場
三人の婦人と、前出の人々

ERSTE DAME
かわいい人、たじろがないで勇気を出して!
女王様は・・・

ZWEYTE DAME
このようにおことづてされた。

DRITTE DAME
あなたの未来の幸せのために、すでに道が敷かれた。


ERSTE DAME
女王はあなたの言うことを全て聞いていた。
女王様は・・・

ZWEYTE DAME
あなたの顔の動きをいちいち読み取られ、その母親らしい御心で・・・

DRITTE DAME
あなたを幸せにしようと決めたのです。女王様はこう仰せでした。
この若い子が、優しいうえに勇猛で勇敢ならば、あたしの娘はきっと助かるでしょうに、と。

TAMINO
助かるって?世間は闇だ!何ということを?
そんな変な奴が?

ERSTE DAME
強力で邪悪な悪魔が、その娘をさらっていったのよ。

TAMINO
さらわれた?ああ、女神さま方!
ねえ、何だってそんな事が?

ERSTE DAME
その子は、晴れた五月のある日、お気に入りの遠足地のイトスギの森の中で、たった一人で座っていたのです。
すると、そこに悪人が忍び寄って来て・・・


ZWEYTE DAME
じっと様子をうかがうと・・・

DRITTE DAME
よこしまな心に加え、ありとあらゆる姿に変身する力すら持っているその男は、そうやってパミーナを・・・


ERSTE DAME
あなたが一目惚れしちゃった女王様の娘の名前よ。


TAMINO
ああ、パミーナ!ぼくから奪われて、図々しい悪人に囚われているとは!ひょっとして今も・・・ああ、想像するだけでもおそろしい!

DIE DREY DAMEN
お黙りなさい!お若い方!

ERSTE DAME
愛らしい美の化身をおとしめないで!無垢なあの子はあらゆる苦痛苦難を耐え忍んでいるけれど、そのけがれなさは決して変らないわ。どんなに強制したって、甘い言葉をささやいたって、悪の道に導くことなど出来やしない。

TAMINO
ああ、皆さん教えて下さい。その暴君はどこにいるのです?

ZWEYTE DAME
あたしたちの山のすぐそばに快適で素敵な谷があって、そこに住んでいるわ。あいつの壮麗な城は、厳重に見張られている。


TAMINO
行きましょう、皆さん!案内して下さい!パミーナを助けなければ!悪人はぼくの手で退治します。この恋する心に誓って!

(途端に、激しくゆさぶるような和音が鳴り響く)

神さま方!これは?

DIE DREY DAMEN
ひかえよ!

ERSTE DAME
女王のお成りの合図だわ。
(雷鳴)

DIE DREY DAMEN
お成りです!
(雷鳴)
お成りです!
(雷鳴)
お成りです!


第6場
(山々は左右に分かれていき、舞台は壮麗な居間へと変わる。

夜の女王は透明な星々をあしらった玉座に腰掛けている)


KÖNIGINN<女王

【ナンバー4 レチタティーヴォとアリア】

怖れないでね、かわいい子!
無邪気で、かしこく、素直な子。
あなたみたいな若い子が、深く悩める我が心
きっと癒してくれましょう。

私は悩みでいっぱいよ。
なぜなら我が子は失われ、
あらゆる幸(さち)が消え去った・・・
あの悪党は逃げ去った。
まだ目の前に見えるよう・・・
あの娘が、ぶるぶる、おろおろと
不安にみちて打ちふるえ、
おずおずしてるあの姿。
さらわれるのを見るなんて。ああ、助けてえ!
それだけが、あの子に言える精一杯。
私の願いは届かない・・・
あまりに力、弱すぎて。

あの子を助けに行くのなら、
あなたは、あの子の恩人よ。
勝利をその手につかむなら、
あの子は、ずっとあなたのよ。

(三人の婦人と退場)


第7場
タミーノとパパゲーノ

(舞台は再び前と同じようになる)


TAMINO
(ひと呼吸おいて)
これってホントのことかしら?それとも気を失ってたのかな?ああ、善き神々よ、ぼくを欺かないで下さい!さもなくば試練に打ち勝てません。我が腕を支え、鋼(はがね)の心を持たせて下さい。そしたら、タミーノはいつまでもあなた様方に心からの感謝を捧げるでありましょう。
(タミーノは立ち去ろうとするが、パパゲーノが道をふさぐ)

【ナンバー5 五重唱】

PAPAGENO
(悲しげに口の錠前を指差して)
ム!ム!ム!ム!ム!ム!ム!

TAMINO
語るは、罰のことだけか・・・
ことばは、もはや消え失せて。

PAPAGENO
ム!ム!ム!ム!ム!ム!ム!

TAMINO
同情するしかできないよ、
助ける力がないんだもん。

(タミーノが最後の楽節を歌う間、パパゲーノは一緒になって歌う)

ム!ム!ム!ム!ム!ム!ム!


第8場
三人の婦人と前場からの二人

ERSTE DAME
女王様のお慈悲よ!
(錠前を口から取り外す)
罪を赦してやれとのお言い付け。

PAPAGENO
パパゲーノはしゃべれるようになった?

ZWEYTE DAME
どうぞしゃべりなさい!もうウソついちゃダメよ。

PAPAGENO
もうウソつかない!つくもんか!

DIE DREY DAMEN MIT IHM
錠前よ、ぼく(きみ)にいましめ、与えてね。

ALLE FÜNF<五人全員
ウソつきどもは皆こうだ、
この錠前を、口もとに。
憎しみ、悪口、腹黒の
代わりに、愛と友好を。

ERSTE DAME
(タミーノに黄金のフルートを手渡しながら)
ねえ、王子、このプレゼントを受け取って!
女あるじから、あなたへよ!
この魔笛こそ、お守りよ。
ひどい不運の中でさえ、支えてくれる笛なのよ。

DIE DREY DAMEN
これを使えば、何でもできる、
ひとの情熱、あやつれる。
悲しい人も大喜び、
やもめも恋に落ちちゃうわ。

ALLE FÜNF
ああ、ならばこの横笛は、金や王冠より貴い。
平和と人の幸せを、いやましに増す笛だから。


PAPAGENO
ねえ、おきれいなお姉ちゃん、
いいかな・・・ぼく、おいとましても。

DIE DREY DAMEN
おいとまなんか、いつでもできる。
女あるじのご指名よ、
さあ、すみやかに、この王子と
ザラストロの城へ、急ぎなさい。

PAPAGENO
やだよ、そんなの真っ平だ!
あんた方から、いま聞いた、
猛獣みたいな奴だって。
きっと、ザラストロは容赦なく、
手下に羽をむしらせて、焼肉にしたこのぼくを
犬のエサにしちゃうんだろ。

DIE DREY DAMEN
王子があなたを守るわよ、この人を信じて!
そうしたら、晴れてあなたは従者です。

PAPAGENO
(独り言で)
王子なんか悪魔にさらわれちゃえ、
ぼくの命がいちばん大事。
誓って言うぞ、しまいには
泥棒みたいにあの男、ぼくからきっと逃げていく。

ERSTE DAME
さあ、このお宝はお前のよ。

(木でできたビックリ箱のような機械を取り出す)

PAPAGENO
おい!おい!中は何なんだ?

DRITTE DAME
鈴が中で鳴ってるでしょ。

PAPAGENO
これも演奏できるのかい?

DIE DREY DAMEN
できるわよ!もちろん!大丈夫。

ALLE FÜNF
銀の鈴、魔法の笛は
きみら(ぼくら)のお守り、肌身離すな。
さらばよ、さらば!いまや行くとき、
さらばよ、さらば!また会う日まで。

(一同立ち去ろうとする)

TAMINO UND PAPAGENO
でも教えてよ!美人のみなさん!
どうしたら、城への行き方、わかるかな?

DIE DREY DAMEN
三人童(わらべ)、若くてきれい、
かわいく賢い童子たち、あなたを道中導くわ、
その子はあなたの導き手、ただひたすらに
従って、その子の言うこと従って。

TAMINO UND PAPAGENO
三人童(わらべ)、若くてきれい、
かわいく賢い童子たち、ぼくらを道中導くぞ。

ALLE FÜNF
さらばよ、さらば!いまや行くとき、
さらばよ、さらば!また会う日まで。

(一同退場)


第9場
(舞台が壮麗なエジプト風の部屋に変った途端、二人の奴隷が、華麗なトルコ風のテーブルと一緒に綺麗なクッションをいくつも運んでくる。
さらに絨毯を広げると、第3の奴隷も現れる)

DRITTER SCLAV<第3の奴隷
あっ、はっ、はっ!

ERSTER SCLAV<第1の奴隷
しっ、しっ!

ZWEYTER SCLAV<第2の奴隷
一体何を笑ってる?

DRITTER SCLAV
何でも監視して俺たちを虐待するあの腹黒男だけど、きっと明日は縛り首か串刺しだぜ・・・。パミーナ・・・!わっ、はっ、はっ!

ERSTER SCLAV
それで?

DRITTER SCLAV
ほんとイイ子ちゃんだよ!わっ、はっ、はっ!

ZWEYTER SCLAV
で?

DRITTER SCLAV
脱走したわけよ。

ERSTER UND ZWEYTER SCLAV
脱走したァ・・・?

ERSTER SCLAV
逃げたわけかい?

DRITTER SCLAV
間違いない!せめて、そうあってほしい。

ERSTER SCLAV
ありがたや、神さま方!あっしの願いを聴き届けて下さった。


DRITTER SCLAV
いつも言ってただろ。いつかは俺たちも陽の目を見て、仇がうたれ、腹黒のモノスタトスは罰を受けるだろうと。


ZWEYTER SCLAV
あの腹黒男は、この事を何と?

ERSTER SCLAV
そもそも知ってるのかい?

DRITTER SCLAV
そりゃ知ってるさ!目の前で逃げられたんだから。庭園で作業していた仲間達が遠くから見聞きして、俺に教えてくれたのさ。でも、あの腹黒男も、もうおしまいだな。たとえザラストロの従者たちがパミーナを連れ戻したとしたって。


ERSTER UND ZWEYTER SCLAV
なぜだい?

DRITTER SCLAV
あの太鼓っ腹野郎のやり口は知ってるだろ。でも思っていたよりずっと賢い娘だったよ。あいつが勝利を手にしたと思った瞬間、あの子はザラストロの名を叫んだのさ。
腹黒男はびっくりして、口も利けず、動けなくなっちゃった。そこをパミーナは運河に駆けて行って、椰子林(やしばやし)に小舟で漕ぎ出したのさ。


ERSTER SCLAV
内気なバンビ、死ぬほどびっくり、やさしい母のふところへ、あわてふためき駆けていく、というヤツだな。


第10場
前出の人々。中からモノスタトス

MONOSTATOS
おい、奴隷ども!

ERSTER SCLAV
モノスタトスの声だ!

MONOSTATOS
おい、奴隷ども!手錠を持ってこい・・・

DIE DREY SCLAVEN
手錠を?

ERSTER SCLAV
(脇の扉のほうへ走って行く)
まさかパミーナにじゃなかろうな?ああ、神さま方!見てくれ、みんな。あの子つかまっちゃってる。

ZWEYTER UND DRITTER SCLAV
パミーナが?なんてひどい!

ERSTER SCLAV
血も涙もない悪魔が、あの子のかよわい手をつかんでいるぞ。とても見られたものじゃない。
(反対側の扉から退場)

ZWEYTER SCLAV
俺だってそうさ。
(同様に退場)

DRITTER SCLAV
こんな眺めを目にするのは、地獄の拷問だ。
(退場)


第11場
モノスタトス。奴隷に連れられてきたパミーナ


【ナンバー6 三重唱】

MONOSTATOS
(とても急いで)
さあ、小鳩ちゃん、おはいりよ。

PAMINA
なんて拷問!なんて苦痛!

MONOSTATOS
お前のいのちは、もう終わり。

PAMINA
死なんて、あたしこわくない。
ただ、お母様、かわいそう、、
かなしみすぎて、死んじゃうわ。

MONOSTATOS
おい、奴隷ども!はめろ、手錠、
おれにきらわれ、お前は破滅。

(彼らはパミーナに手錠をはめる)

PAMINA
それなら、いっそ殺してよ、
野蛮なこころ、石ならば。

(気絶してソファーにへたり込む)

MONOSTATOS
さあ行けよ!二人っきりだ、この子とな。

(奴隷たち退場)


第12場
部屋の外の窓のところにいて、すぐには目につかないパパゲーノ。前出の人々。

PAPAGENO
いったいどこだ?ドコだろう?
おや!あんなトコ、人がいる。
さあ、やってやれ!ふみこむぞ。

(部屋の中に入る)

きれいなひとだ、若くて上品。
白墨(はくぼく)よりも真っ白だ。

(モノスタトスとパパゲーノが顔をあわせると、お互いにびっくりする)

BEYDE<二人
わあ!こ、い、つ、は、き、っ、と、あ、く、ま、
だ、ぞ・・・! かんべんしてよ、ゆるしてよ!
わあ!わあ!わあ!

(二人は走って退場)


第13場
一人っきりのパミーナ

PAMINA
(夢にうなされるように)
ママ・・・ママ・・・お母さま!
(正気に返ると辺りを見回す)
あれっ?まだ心臓が動いてる?死んでないのね、あたし、まだ?苦しむために目覚めたの?ああ、ひどすぎる!あまりだわ!死んじゃうよりもつらいかも。


第14場
パパゲーノとパミーナ

PAPAGENO
ぼくってバカじゃなかろうか?こんなにビックリするなんて?真っ黒な鳥いるならば、腹黒男もいるじゃろて?
わあ、見てみろよ、ここにまだ、美しいひと、いるじゃない。夜の女王の娘さん!


PAMINA
えっ、夜の女王?あなただれ?

PAPAGENO
キラキラ星の女王さまが、このボクを使者に遣わした。

PAMINA
(よろこんで)
お母さまですって?ああ、うれしい!あなたのお名前は!

PAPAGENO
パパゲーノ!

PAMINA
パパゲーノ・・・?パパゲーノ・・・なんども聞いたお名前ね、でも本人には会ってない・・・。

PAPAGENO
ぼくとて、それは同じこと。

PAMINA
やさしい母を知ってるの?

PAPAGENO
答えはイエス!もし君が、夜の女王の娘なら。

PAMINA
ええ、そうよ。

PAPAGENO
それならひとつ、鑑定を。
(パパゲーノは、前に王子に手渡され、今は自分の首にひもでぶら下がっている肖像画を見つめる)

おめめはくろい・・・ふむ、黒い。くちびるはあか・・・ふむ、赤だ。金髪だとさ・・・金髪だ。
まさにぴったり、いわゆる「手足に至るまで」というヤツだ。
だけど、この絵によるならば、手と足、キミにはないはずだ。だって、ここには描いてない。

PAMINA
失礼ですが・・・その絵はあたし・・・どうしてこれを?

PAPAGENO
いちいち話すとややこしい。やってきたのさ、手から手へ。


PAMINA
どうしてあなたの手の中に?

PAPAGENO
ふしぎなはなしさ・・・キャッチした。

PAMINA
キャッチした?

PAPAGENO
ダメか、詳しく話さなきゃ。
いつものように朝早く、ぼくは品物用意して、行ったよ、ママの宮殿に。

PAMINA
品物を?

PAPAGENO
母上様と巫女さんに、きれいな鳥を何匹も、納めているのさ、このボクは。
鳥を渡そとした時に、出会ってしまった・・・王子とやらに。
母上、王子を気に入って、きみの肖像を手渡した。命じたことは、きみの救出。
王子の決断早かった、キミへの恋がなせるわざ。



PAMINA
えっ、恋ですって?うれしいわ。あたしを恋してくれてるの?も一度言って、そのひとこと。とってもスキなの、恋ってコトバ。

PAPAGENO
誓わなくても信じるよ。きみはたしかに女の子。さあて、どこまでいったっけ?

PAMINA
恋の話よ。

PAPAGENO
そうさ、その恋!アツい想いと言ってもいいさ・・・手短に言えば、激しい恋がムチをいれ、ぼくらに道を急がせた。
でも、やっと到着したからには、楽しい話を物語り、ぼくらの両手にキミを迎え入れて、来た時ほどではなくっても、同じくらいのスピードで、ママの宮殿に急ごうか。




PAMINA
とっても楽しい、いい話。
あれ?でも変ね!その見知らぬ若者、王子とやらと言う人が、そんなにあたしを恋してるのなら、あたしの手錠をほどくのに、なんでこんなにグズグズしているの?

PAPAGENO
そこがぼくにもひっかかる。巫女さん達との別れぎわ、あの人達はぼくらに言った。
「三人童(わらべ)、かわいい子らが、きみらの道の案内人、どうすりゃいいかをその子達、きみらに教えてくれるわよ」

PAMINA
それなら教えてくれたわけ?

PAPAGENO
教えてくれなかったなあ、人っ子ひとり見なかった。王子は用心のため、ぼくを先発させて、きみに来ることを知らせたのさ。

PAMINA
ああ、よくやってくれたわね!でもここじゃすぐ、ザラストロに見つかっちゃう・・・

PAPAGENO
そしたらもう帰り道の苦労はないね・・・ボクの考え、そんなもの。

PAMINA
七転八倒して死んじゃうかもよ。

PAPAGENO
それなら逃げよう、さっさと行こう。


PAMINA
お日さまの高さはどれぐらい?

PAPAGENO
そうさね、もうすぐお昼だよ。

PAMINA
じゃあ一刻もグズグズしてはいられないわ。ザラストロはいつもこの時間になると、狩から帰って来るのだから。

PAPAGENO
えっ、ザラストロは家にいないわけ?なんだあ!こりゃ勝負あったというもんだね!おいで、きれいなお嬢さん。あの美男子を見たならば、きみは目を見張るよ。


PAMINA
もちろんよ!うまくいきますように!
(二人は行こうとするが、パミーナは回れ右をする)
でももしこれが、ワナだとしたら?この男とて、ザラストロの手下の悪い妖怪だとしたら?
(疑わしそうに、じっと見つめる)

PAPAGENO
悪い妖怪?このぼくが?お嬢さん、どこに目が付いているのさ?ぼくは、世界中で一番善良な妖精さ。

PAMINA
ホントにそうね。この絵を見れば、騙されてるんじゃないってわかるわ。これは確かにやさしいお母様からのものだもの。


PAPAGENO
おきれいなひと。もしまた、ぼくが騙してるんじゃないかという疑いが首をもたげたら、心を込めて恋のことを考えてよ。どんなひどい疑いも消えて行ってしまうよ。


PAMINA
ああ、ゆるしてね!傷つけちゃったの?ゆるしてね!あなたの心はあったかい。顔を見ただけでわかること。


PAPAGENO
そうさ、心はあったかい・・・。
だからといって何の役に立つ?羽を残らずむしりたくなるのさ・・・パパゲーノにパパゲーナがいないことを思うとき・・・。

PAMINA
かわいそうに!まだおヨメさんがいないのね?

PAPAGENO
彼女ができたことすら一度もないのに、ヨメさんがいるはずがあるかい!そうだよ、とっても悲しいよ!
彼女がいれば、たまには楽しい時間もあるだろうし、世間なみの楽しい時間を過ごしてみたいよ・・・

PAMINA
勘弁して!天はあなたのことも見ているわ。
思ったよりもずっと早く、お友達の女の子をくれるでしょう。


PAPAGENO
それなら、早く、くれりゃいいのに。

【ナンバー7 二重唱】

PAMINA
恋を感じる男性(ひと)ならば、
こころはとてもあったかい。

PAPAGENO
とろける想いをわかちあう、
女の子なら、つとめなきゃ。

BEYDE
さあ、この恋をたのしもう、
ぼくらは生きる、恋ゆえに。

PAMINA
恋は、いたみをやわらげる、
生き物はみな、メロメロよ。

PAPAGENO
恋はいのちのスパイスさ、
ものみなすべてを動かすぞ。

BEYDE
恋の摂理が示すのは、
男女(だんじょ)は最も貴(とうと)いもの。
おとことおんな、おんなとおとこ。
神さまたちに、ちかづくぞ。

(二人、退場)


第15場
(舞台は神域の森に替わる。舞台の全体に美しい寺院が建っており、次のような額が掲げられている。中央の寺院は「知恵の寺院」で、柱廊で別の二つの寺院につながっている。
右側の寺院には「理性の寺院」とあり、左手の寺院には「自然の寺院」とある。)


【ナンバー8 フィナーレ】
(三人の童がタミーノを舞台に導いて来る。それぞれ銀色の棕櫚(しゅろ)の枝を手にしている)

DREY KNABEN<三人の童
このまま行けば、到着さ、
若者よ、勝利をつかめ、カッコよく。
ぼくらの教えを、よく聞いて。
守るのさ、平静、我慢、沈黙を!

TAMINO
かわいいキミたち、ぼくに教えて、
助けられるかな、パミーナさんを。

DREY KNABEN
そいつは教えられないな・・・
守るのさ、平静、我慢、沈黙を。
男になれということさ。
そしたら勝つよ、カッコよく。

(退場する)

TAMINO
あの童(わらべ)らの知恵の声、
ぼくのこころに刻まれよ。
だがここはどこ?これはなに?
神さま達の住む場所か?
門と柱に、こう書いてある・・・
知識、労働、芸術がここに安らう場所だぞと。
勤勉が勝ち、怠惰は逃げる、
悪がはびこることはない。
いざ踏み入るぞ、門のなか
清らで気高い目的だ。
卑怯な悪人、震えだせ!
パミーナ救うぞ、ぼくのつとめだ。

(右側の門に近寄って扉を開くが、入ろうとしたところで、遠くから声が聞こえて来る)

STIMME<声
さがれ!

TAMINO
さがれだと?ではこちらで運試しだ!

(左側の門に行くが、また中から声)

STIMME
さがれ!

TAMINO
ここでも、さがれとは?

(辺りを見回す)

では、もう一つの扉へ!
果たして入口は見つかるか。

(タミーノがノックすると、年老いた祭司が現れる)

PRIESTER<祭司
向う見ずな客よ、どこへ行くのだ?
この聖なる地に、何を求める?

TAMINO
愛と徳とを手にしたい。

PRIESTER
しゃべる言葉の気高いことよ!
されど、いったい、いかにして?
愛と徳とは手まねきせぬぞ、
死と復讐がそちを包んだままではな。

TAMINO
復讐の相手は、悪党だ。

PRIESTER
ここにはいないぞ、そんな者。

TAMINO
この地の領主はザラストロでは?

PRIESTER
さよう!この地の領主はザラストロ!

TAMINO
「知恵の寺」では違うのか?

PRIESTER
「知恵の寺」をも治めるぞ。

TAMINO
なんたる偽善だ!だとすれば!

(立ち去ろうとする)

PRIESTER
もう立ち去ってしまうのか?

TAMINO
ああ、立ち去るさ、せいせいする。
お前らの寺院など見るものか。

PRIESTER
くわしく話せ。おぬしは誰かにだまされとるな。

TAMINO
ザラストロの住みかと分かれば、もうけっこうだ。

PRIESTER
命をいとしく思うなら、行かずに話せ!
そちはザラストロが憎いのか?

TAMINO
そのとおり!ずっと永久に!

PRIESTER
ワケを教えてもらおうか。

TAMINO
あいつは、人でなしの暴君だ!

PRIESTER
その証拠があるのかな?

TAMINO
あわれな女性が証人さ。
悲しく、みじめに、泣きしおれ・・・

PRIESTER
さては女にだまされたのか?
女とは、動かないのに、口達者(くちだっしゃ)。
若造よ、口先三寸を信じるのか?
まずはザラストロの行為の意図を
彼の口から聞くがよい。

TAMINO
意図なぞは、明々白々。
パミーナを、慈悲のかけらもなく、
母の腕からもぎ取った強盗だ。

PRIESTER
さよう、若造!まさに事実だ。

TAMINO
奪ったあの子はどこにいる?
もしや、とっくに、いけにえか?

PRIESTER
若者よ!わしはまだ
それを言うことはできぬのじゃ。

TAMINO
秘密を明かせ。ごまかさないで。

PRIESTER
口止めされとる、誓いの義務にな。

TAMINO
ああ、闇の帳(とばり)は、いつ消える?

PRIESTER
もうすぐだ。友情の手が聖所に導き、
そちを結ぶぞ、永遠(とわ)の絆に。

(退場)

TAMINO
(一人で)
ああ、永久の闇夜!いつ終わる?
いつ陽の光、目にできる?

EINIGE STIMMEN<数人の声
若者よ、「すぐでなくては二度とない!」

TAMINO
「すぐでなくては二度とない」だと!
言ってくれ、見えない人たち!
パミーナは、まだ生きているのか?

DIE STIMMEN
生きているとも!パミーナは!

TAMINO
(よろこんで)
生きているって?ありがとう。

(笛を取り出す)

ああ、このぼくにできたらば、
天の神々、みなさまのため。
すべての音に、感謝をこめて、
伝えたいのだ、ときめきを!

(胸を指差す。笛を吹くが早いか、ありとあらゆる獣たちがやって来て、その音に耳を傾ける。演奏をやめると、獣たちは逃げてしまう。鳥たちが声を合わせる)

魔法のひびき、なんたる強さ。
やさしい笛を、ひとたび吹けば
森のけものに、よろこびみちる。
パミーナだけが、いないとは・・・

(演奏する)

聴いてよ、パミーナ、この音を!
ああ、むだか!

(演奏する)

どこなのさ?ああ!どこで出会える?

(演奏すると、中からパパゲーノが笛で答える)


おお、こいつはパパゲーノの笛の音だ。

(演奏すると、パパゲーノが答える)

TAMINO
さては、パミーナ見つけたか?
さては、あの子をつれてくる!?
さては、あの音ついていきゃ、あの子にやっと会えるのか。

(急いで退場)


第16場
パパゲーノ。手錠を解かれたパミーナ

BEYDE
タッタカ走ろう、サッサと行こう、
追っ手の怒りを、まぬがれよう。
タミーノくんに、会えればなあ!
さもなきゃ、ぼくらつかまっちゃう。

PAMINA
やさしいおひと!

PAPAGENO
しいっ、静かに!うまくやるから!

(笛を吹く)
(タミーノが中から笛で答える)

BEYDE
なんてうれしいことだろう。
タミーノくんに、聞こえてる。
笛の音、こちらにやって来る。
見つけられれば、うれしいな!
急げや急げ、さあ急げ!

(去ろうとする)


第17場
モノスタトス。前出の人々。

MONOSTATOS
さあ、つかまえたぞ!
剣と刀を持ってこい。
礼儀ってもんを教えてやるぜ。
このモノスタトス様を愚弄するとはな!
ロープと縄を持ってこい。
さあ、奴隷たち、来るがいい!

(奴隷たちは手錠を持ってやって来る)

PAMINA UND PAPAGENO
ああ、ぼくたちはもう、おしまいだ。

PAPAGENO
やってみるもの勝ちということもある。
鈴のおもちゃを試してみよう!
鈴よ、鳴れ、鳴れ、
あいつらの耳、ふさいじゃえ。

(鈴のおもちゃを叩くと、モノスタトスと奴隷たちは歌い始める。そのまま歌いながら行進隊形を組んで退場していく) 


MONOSTATOS UND SCLAVEN
妙なる響き!きれいな響き!
トララ~ララ、ラ~ララッラ、ラ~ラ~ラ~!
こんなの初めて、見聞きした!
トララ~ララ、ラ~ララッラ、ラ~ラ~ラ~!

(退場)

PAPAGENO, PAMINA
あはは!あはは!
勇者が、この鈴
手にすれば
敵は苦もなく
逃げていく。
でもその鈴がなかったら、
仲良くすることできないよ。
友情込めて仲良くすれば、
こころの苦しみ、和らぐよ。
もし思いやり無かったら
地上に幸せ、あり得ない。

(トランペットとティンパニ付きの大行進が始まる)
(中からの声)

ザラストロ、万歳!万歳、ザラストロ!

PAPAGENO
一体こりゃ何だい?ぶるぶる震えが止まらない。

PAMINA
ああ、今度こそ、もうおしまいだわ!
ザラストロが来る前触れだもの。

PAPAGENO
おお、ぼくがネズミだったら!
どこかに隠れられるのに。
なめくじみたいにちっちゃけりゃ
家まで、這って帰るのに。
お嬢さん、一体どう申し開きしようか?

PAMINA
真実を言うまでよ!たとえ罪であってもね。

BEYDE
真実が、いつでも良いとは限らない。
お偉いさんの気にさわるから。
でも、常に真実が嫌われりゃ、
ぼくは(あたし)生きるのイヤになる。


第18場
(ザラストロの従者たちの行列。最後にザラストロが、6匹のライオンに引かせた凱旋車に乗って現れる。前出の人々)


CHORUS<合唱
万歳、ザラストロ!ザラストロ、万歳!
われらは、あなたに喜んで奉仕します!
賢者として人生を楽しむのです!
我らが身を捧げるお方は、この方のみ。

(合唱が歌い終えると、ザラストロは車から降りる)


PAMINA
(ひざまずく)
ザラストロ様・・・たしかに私は、掟を破りました。
あなたから逃げようとしたのですもの。
ですが、私の罪ではありません。
あの邪悪な腹黒い男が交際を迫ったのです・・・
ああ!だから私は逃げたのです。

SARASTRO
起きなさい。元気出すのじゃ、かわいい子!
深く立ち入らずとも、
そなたの心はよく分かっておるつもりじゃ・・・
別の男を愛しているのじゃな。
愛を強いるつもりは毛頭ないが、
さりとて自由の身にするわけにもいかぬ。

PAMINA
でも、子としての務めはどういたしましょう。
だって、お母様が・・・

SARASTRO
母上とて、わしの手のひらの上にいる。
そなたを、母上のもとに帰せば、
そなたの幸せは、終わりじゃ。

PAMINA
お母様の名がいとしいのです。
あの方は・・・

SARASTRO
誇り高い女ではある。だが、
女心というものは、男によって導かれねばならぬ。
男がいなければ、いかなる女とて
分を越えてしまいがちだからじゃ。


第19場
モノスタトス、タミーノ、前出の人々

MONOSTATOS
生意気な若造、さあ来やがれ!
これが、我らが主君ザラストロ様だ!

PAMINA UND TAMINO
このかた!このかた!信じられない!
このひと!このひと!夢じゃない!
さあ、このひと(このかた)と抱き合おう。
もしや息絶えてしまうとも。

ALLE<全員
一体どういうことだ?

MONOSTATOS
なんたる図々しさだ!
早く離れろ。行き過ぎだ!
(二人を引き離す)
(ザラストロにひざまずく)
御前に伏すは、あなたの奴隷。さあ、
この思い上がった悪党に罪を償わせましょう。
なんとまあ、厚かましいガキでしょうか!
このヘンテコな鳥野郎の悪知恵を借りて
パミーナをかどわかそうとしたのです。
でも、ばっちりつかまえましたぞ。
よくご存知のはず!私の用心深さを・・・

SARASTRO
ふむ、よくやった。月桂冠ものじゃな!
さあ!すぐにこの功労者に・・・

MONOSTATOS
いえいえ、お言葉だけで十分です。

SARASTRO
77回の足裏たたきを!

MONOSTATOS
(ひざまずく)
え、ご主人様!こんな褒美がほしかったんじゃない。

SARASTRO
礼はいらん!わしの務めじゃ。

(モノスタトスは連れられて行く)

ALLE
万歳だ、ザラストロ、神のごとき賢者。仲間を
かばい立てせずに、賞罰のけじめができている。

SARASTRO
このよそ者を二人とも
試練の寺院に連れて行け。
まずは頭を覆うのじゃ・・・
清らな体とせねばならん。

(二人の男が袋のようなものを持ってきて、二人のよそ者<タミーノとパパゲーノ>の頭にかぶせる)

ALLE<全員
このよそ者を二人とも
試練の寺院に連れて行け
etc・・・

SCHLUSSCHOR<終結の合唱
正義と徳を道いっぱい
名声高く振りまこう・・・
そしたら地上は、天国だ。
神に近づく、人間は。
ERSTER AKT

Ouvertüre

ERSTER AUFTRITT
Das Theater ist eine felsichte Gegend, hie und da mit Bäumen überwachsen; auf beyden Seiten sind gangbare Berge, nebst einem runden Tempel.

Tamino kommt in einem prächtigen japonischen Jagdkleide rechts von einem Felsen herunter, mit einem Bogen, aber ohne Pfeil; eine Schlange verfolgt ihn.

Nr. 1 - Introduktion

TAMINO
Zu Hülfe! zu Hülfe! sonst bin ich verloren,
Der listigen Schlange zum Opfer erkoren.
Barmherzige Götter! schon nahet sie sich;
Ach rettet mich! ach schützet mich!

Er fällt in Ohnmacht; sogleich öffnet sich die Pforte des Tempels; drey verschleyerte Damen kommen heraus, jede mit einem silbernen Wurfspiess.

DIE DREY DAMEN
Stirb, Ungeheur! durch unsre Macht!
Triumph! Triumph! sie ist vollbracht
Die Heldenthat. Er ist befreyt
Durch unsers Armes Tapferkeit.

ERSTE DAME
ihn betrachtend
Ein holder Jüngling, sanft und schön.

ZWEYTE DAME
So schön, als ich noch nie gesehn.

DRITTE DAME
Ja, ja! gewiss zum Mahlen schön.

ALLE DREY
Würd' ich mein Herz der Liebe weih'n,
So müsst es dieser Jüngling seyn.
Lasst uns zu unsrer Fürstinn eilen,
Ihr diese Nachricht zu ertheilen.
Vieleicht, dass dieser schöne Mann
Die vor'ge Ruh' ihr geben kann.

ERSTE DAME
So geht und sagt es ihr!
Ich bleib' indessen hier.

ZWEYTE DAME
Nein, nein! geht ihr nur hin;
Ich wache hier für ihn.

DRITTE DAME
Nein, nein! das kann nicht seyn!
Ich schütze ihn allein.

ALLE DREY
jede für sich
Ich sollte fort? Ey, ey! wie fein!
Sie wären gern bey ihm allein.
Nein, nein! das kann nicht seyn.

Eine nach der andern, dann alle drey zugleich.

Was wollte ich darum nicht geben,
Könnt ich mit diesem Jüngling leben!
Hätt' ich ihn doch so ganz allein!
Doch keine geht; es kann nicht seyn.
Am besten ist es nun, ich geh'.
Du Jüngling, schön und liebevoll!
Du trauter Jüngling, lebe wohl,
Bis ich dich wieder seh'.

Sie gehen alle drey zur Pforte des Tempels ab, die sich selbst öffnet und schliesst.

TAMINO
erwacht, sieht furchtsam umher
Wo bin ich! Ist's Fantasie, dass ich noch lebe? oder hat eine höhere Macht mich gerettet?
steht auf, sieht umher
Wie? - Die bösartige Schlange liegt todt zu meinen Füssen?
Man hört von fern ein Waldflötchen, worunter das Orchester piano accompagnirt. Tamino spricht unter dem Ritornel.
Was hör' ich? Wo bin ich? Welch' unbekannter Ort! - Ha, eine männliche Figur nähert sich dem Thal.
versteckt sich hinter einem Baum


ZWEITER AUFTRITT

PAPAGENO
kommt den Fusssteig herunter, hat auf dem Rücken eine grosse Vogelsteige, die hoch über den Kopf geht, worin verschiedene Vögel sind; auch hält er mit beyden Händen ein Faunen-Flötchen, pfeift und singt.

Nr. 2 - Arie

Der Vogelfänger bin ich ja,
Stets lustig, heissa! hopsasa!
Der Vogelfänger ist bekannt
Bey Alt und Jung im ganzen Land.
Weiss mit dem Locken umzugeh'n,
Und mich aufs Pfeifen zu versteh'n.
Drum kann ich froh und lustig seyn;
Denn alle Vögel sind ja mein.

pfeift

Der Vogelfänger bin ich ja,
Stets lustig, heissa! hopsasa!
Der Vogelfänger ist bekannt,
Bey Alt und Jung im ganzen Land.
Ein Netz für Mädchen möchte ich;
Ich fing' sie dutzendweis für mich.
Dann sperrte sie bey mir ein,
Und alle Mäd en wären mein.

Wenn alle Mädchen wären mein,
so tauschte ich brav Zucker ein:
Die, welche mir am liebsten wär,
der gäb ich gleich den Zucker her.
Und küßte sie mich zärtlich dann,
wär sie mein Weib und ich ihr Mann.
Sie schlief an meiner Seite ein,
ich wiegte wie ein Kind sie ein.

pfeift, will nach der Arie nach der Pforte gehen

TAMINO
nimmt ihn bey der Hand
He da!

PAPAGENO
Was do!

TAMINO
Sag mir, du lustiger Freund, wer du seyst?

PAPAGENO
Wer ich bin?
für sich
Dumme Frage!
laut
Ein Mensch, wie du. - Wenn ich dich nun fragte, wer du bist? -

TAMINO
So würde ich dir antworten, dass ich aus fürstlichem Geblüte bin.

PAPAGENO
Das ist mir zu hoch. - Musst dich deutlicher erklären, wenn ich dich verstehen soll!

TAMINO
Mein Vater ist Fürst, der über viele Länder und Menschen herrscht; darum nennt man mich Prinz.

PAPAGENO
Länder? - Menschen? - Prinz? -

TAMINO
Daher frag' ich dich! -

PAPAGENO
Langsam! lass mich fragen. - Sag du mir zuvor: Gibt's ausser diesen Bergen auch noch Länder und Menschen?

TAMINO
Viele Tausende!

PAPAGENO
Da liess sich eine Speculation mit meinen Vögeln machen.

TAMINO
Nun sag' du mir, in welcher Gegend wir sind. -

PAPAGENO
In welcher Gegend?
sieht sich um
Zwischen Thälern und Bergen.

TAMINO
Schon recht! aber wie nennt man eigentlich diese Gegend? - wer beherrscht sie? -

PAPAGENO
Das kann ich dir eben so wenig beantworten, als ich weiss, wie ich auf die Welt gekommen bin.

TAMINO
lacht
Wie? Du wüsstest nicht, wo du geboren, oder wer deine Eltern waren? -

PAPAGENO
Kein Wort! - Ich weiss nicht mehr, und nicht weniger, als dass mich ein alter, aber sehr lustiger Mann auferzogen, und ernährt hat.

TAMINO
Das war vermuthlich dein Vater? -

PAPAGENO
Das weiss ich nicht.

TAMINO
Hattest du denn deine Mutter nicht gekannt?

PAPAGENO
Gekannt hab' ich sie nicht; erzählen liess ich mir's einige Mahl, dass meine Mutter einst da in diesem verschlossenen Gebäude bey der nächtlich sternflammenden Königinn gedient hätte. - Ob sie noch lebt, oder was aus ihr geworden ist, weiss ich nicht. - Ich weiss nur so viel, dass nicht weit von hier meine Strohhütte sieht, die mich vor Regen und Kälte schützt.

TAMINO
Aber wie lebst du?

PAPAGENO
Von Essen und Trinken, wie alle Menschen.

TAMINO
Wodurch erhältst du das?

PAPAGENO
Durch Tausch. - Ich fange für die sternflammende Königinn und ihre Jungfrauen verschiedene Vögel; dafür erhalt' ich täglich Speis' und Trank von ihr.

TAMINO
für sich
Sternflammende Königinn! - Wenn es etwa gar die mächtige Herrscherin der Nacht wäre! - Sag mir, guter Freund! warst du schon so glücklich, diese Göttinn der Nacht zu sehen?

PAPAGENO
der bisher öfters auf seiner Flöte geblasen
Deine letzte alberne Frage überzeugt mich, dass du aus einem fremden Lande geboren bist. -

TAMINO
Sey darüber nicht ungehalten,
lieber Freund! ich dachte nur -

PAPAGENO
Sehen? - Die sternflammende Königinn sehen? - Wenn du noch mit einer solchen albernen Frage an mich kommst, so sperr' ich dich, so wahr ich Papageno heisse, wie einen Gimpel in mein Vogelhaus, verhandle dich dann mit meinen übrigen Vögeln an die nächtliche Königinn und ihre Jungfrauen, dann mögen sie dich meinetwegen sieden oder braten.

TAMINO
für sich
Ein wunderlicher Mann!

PAPAGENO
Sehen? - Die sternflammende Königinn sehen? - Welcher Sterbliche kann sich rühmen, sie je gesehen zu haben? - Welches Menschen Auge würde durch ihren schwarz durchwebten Schleyer blicken können?

TAMINO
für sich
Nun ist's klar; es ist eben diese nächtliche Königinn, von der mein Vater mir so oft erzählte. - Aber zu fassen, wie ich mich hierher verirrte, ist ausser meiner Macht. - Unfehlbar ist auch dieser Mann kein gewöhnlicher Mensch. - Vielleicht einer ihrer dienstbaren Geister.

PAPAGENO
für sich
Wie er mich so starr anblickt! Bald fang' ich an, mich vor ihm zu fürchten. - Warum siehst du so verdächtig und schelmisch nach mir?

TAMINO
Weil - weil ich zweifle, ob du Mensch bist. -

PAPAGENO
Wie war das?

TAMINO
Nach deinen Federn, die dich bedecken, halt' ich dich -
geht auf ihn zu

PAPAGENO
Doch für keinen Vogel? - Bleib zurück, sag' ich, und traue mir nicht; - denn ich habe Riesenkraft, wenn ich jemand packe. - Wenn er sich nicht bald von mir schrecken lässt, so lauf' ich davon.

TAMINO
Riesenkraft?
er sieht auf die Schlange
Also warst du wohl gar mein Erretter, der diese giftige Schlange bekämpfte?

PAPAGENO
Schlange!
sieht sich um, weicht zitternd einige Schritte zurück
Was da! ist sie todt, oder lebendig?

TAMINO
Du willst durch deine bescheidene Frage meinen Dank ablehnen - aber ich muss dir sagen, dass ich ewig für deine so tapfere Handlung dankbar seyn werde.

PAPAGENO
Schweigen wir davon still - Freuen wir uns, dass sie glücklich überwunden ist.

TAMINO
Aber um alles in der Welt, Freund! wie hast du dieses Ungeheuer bekämpft? - Du bist ohne Waffen.

PAPAGENO
Brauch keine! - Bey mir ist ein starker Druck mit der Hand mehr, als Waffen.

TAMINO
Du hast sie also erdrosselt?

PAPAGENO
Erdrosselt!
für sich
Bin in meinem Leben nicht so stark gewesen, als heute.


DRITTER AUFTRITT
Die drey Damen.

DIE DREY DAMEN
drohen und rufen zugleich
Papageno!

PAPAGENO
Aha! das geht mich an. - Sieh dich um, Freund!

TAMINO
Wer sind diese Damen?

PAPAGENO
Wer sie eigentlich sind, weis ich selbst nicht. - - Ich weis nur so viel, dass sie mir täglich meine Vögel abnehmen, und mir dafür Wein, Zuckerbrod, und süsse Feigen bringen.

TAMINO
Sie sind vermuthlich sehr schön?

PAPAGENO
Ich denke nicht! - denn wenn sie schön wären, würden sie ihre Gesichter nicht bedecken.

DIE DREY DAMEN
drohend
Papageno! -

PAPAGENO
Sey still! sie drohen mir schon. - Du fragst, ob sie schön sind, und ich kann dir darauf nichts antworten, als dass ich in meinem Leben nichts Reitzenders sah. - Jetzt werden sie bald wieder gut werden. - -

DIE DREY DAMEN
drohend
Papageno!

PAPAGENO
Was muss ich denn heute verbrochen haben, dass sie gar so aufgebracht wider mich sind? - Hier, meine Schönen, übergeb' ich meine Vögel.

ERSTE DAME
reicht ihm eine schöne Bouteille Wasser
Dafür schickt dir unsre Fürstinn heute zum ersten Mahl statt Wein reines helles Wasser.

ZWEYTE DAME
Und mir befahl sie, dass ich, statt Zuckerbrod, diesen Stein dir überbringen soll. - Ich wünsche, dass er dir wohl bekommen möge.

PAPAGENO
Was? Steine soll ich fressen?

DRITTE DAME
Und statt der süssen Feigen hab' ich die Ehre, dir diess goldene Schloss vor den Mund zu schlagen.
Sie schlägt ihm das Schloss vor.

Papageno zeigt seinen Schmerz durch Geberden.

ERSTE DAME
Du willst vermuthlich wissen, warum die Fürstinn dich heute so wunderbar bestraft?

Papageno bejaht es.

ZWEYTE DAME
Damit du künftig nie mehr Fremde belügst.

DRITTE DAME
Und dass du nie dich der Heldenthaten rühmst, die andre vollzogen. -

ERSTE DAME
Sag' an! Hast du diese Schlange bekämpft?

Papageno deutet nein.

ZWEYTE DAME
Wer denn also?

Papageno deutet, er wisse es nicht.

DRITTE DAME
Wir waren's, Jüngling, die dich befreyten. - Zittre nicht! dich erwartet Freude und Entzücken. - Hier, dies Gemälde schickt dir die grosse Fürstinn; es ist das Bildniss ihrer Tochter - findest du, sagte sie, dass diese Züge dir nicht gleichgültig sind, dann ist Glück, Ehr' und Ruhm dein Loos. - Auf Wiedersehen.
geht ab

ZWEYTE DAME
Adieu, Monsieur Papageno!
geht ab.

ERSTE DAME
Fein nicht zu hastig getrunken!
geht lachend ab

Papageno hat immer sein stummes Spiel gehabt.

Tamino ist gleich bey Empfang des Bildnisses aufmerksam geworden; seine Liebe nimmt zu, ob er gleich für alle diese Reden taub schien.


VIERTER AUFTRITT
Tamino, Papageno.

TAMINO

Nr. 3 - Arie

Dies Bildnis ist bezaubernd schön,
Wie noch kein Auge je geseh'n!
Ich fühl' es, wie dies Götterbild
Mein Herz mit neuer Regung füllt.
Diess Etwas kann ich zwar nicht nennen!
Doch fühl' ichs hier wie Feuer brennen.
Soll die Empfindung Liebe seyn?
Ja, ja! die Liebe ist's allein. -
O wenn ich sie nur finden könnte!
O wenn sie doch schon vor mir stände!
Ich würde - würde - warm und rein -
Was würde ich! - Sie voll Entzücken
An diesen heissen Busen drücken,
Und ewig wäre sie dann mein.

will ab


FÜNFTER AUFTRITT
Die drey Damen, Vorige.

ERSTE DAME
Rüste dich mit Muth und Standhaftigkeit, schöner Jüngling! - Die Fürstinn -

ZWEYTE DAME
Hat mir aufgetragen, dir zu sagen -

DRITTE DAME
Dass der Weg zu deinem künftigen Glücke nunmehr gebahnt sey.

ERSTE DAME
Sie hat jedes deiner Worte gehört, so du sprachst; -
sie hat -

ZWEYTE DAME
Jeden Zug in deinem Gesichte gelesen. - Ja noch mehr, ihr mütterliches Herz -

DRITTE DAME
Hat beschlossen, dich ganz glücklich zu machen. - Hat dieser Jüngling, sprach sie, auch so viel Muth und Tapferkeit, als er zärtlich ist, o so ist meine Tochter ganz gewiss gerettet.

TAMINO
Gerettet? O ewige Dunkelheit! was hör' ich? -
Das Original? -

ERSTE DAME
Hat ein mächtiger, böser Dämon ihr entrissen.

TAMINO
Entrissen? - O ihr Götter! -
sagt, wie konnte das geschehen?

ERSTE DAME
Sie sass an einem schönen Mayentage ganz allein in dem alles belebenden Zipressenwäldchen, welches immer ihr Lieblingsaufenthalt war. - Der Bösewicht schlich unbemerkt hinein -

ZWEYTE DAME
Belauschte sie, und -

DRITTE DAME
Er hat nebst seinem bösen Herzen auch noch die Macht, sich in jede erdenkliche Gestalt zu verwandeln; auf solche Weise hat er auch Pamina -

ERSTE DAME
Diess ist der Name der königlichen Tochter, so ihr anbetet.

TAMINO
O Pamina! du mir entrissen - du in der Gewalt eines üppigen Bösewichts! - bist vieleicht in diesem Augenblicke - schrecklicher Gedanke!

DIE DREY DAMEN
Schweig, Jüngling! -

ERSTE DAME
Lästere der holden Schönheit Tugend nicht! - Trotz aller Pein, so die Unschuld duldet, ist sie sich immer gleich. - Weder Zwang, noch Schmeicheley ist vermögend, sie zum Wege des Lasters zu verführen. - -

TAMINO
O sagt, Mädchen! sagt, wo ist des Tyrannen Aufenthalt?

ZWEYTE DAME
Sehr nahe an unsern Bergen lebt er in einem angenehmen und reitzenden Thale. - Seine Burg ist prachtvoll, und sorgsam bewacht.

TAMINO
Kommt, Mädchen! führt mich! - Pamina sey gerettet! - Der Bösewicht falle von meinem Arm; das schwör ich bey meiner Liebe, bey meinem Herzen!
sogleich wird ein heftig erschütternder Accord mit Musik gehört
Ihr Götter! Was ist das?

DIE DREY DAMEN
Fasse dich!

ERSTE DAME
Es verkündigt die Ankunft unserer Königinn.
Donner

DIE DREY DAMEN
Sie kommt! -
Donner
Sie kommt! -
Donner
Sie kommt! -


SECHSTER AUFTRITT
Die Berge theilen sich aus einander, und das Theater verwandelt sich in ein prächtiges Gemach.
Die Königinn sitzt auf einem Thron, welcher mit transparenten Sternen geziert ist.

KÖNIGINN

Nr. 4 - Rezitativ und Arie

O zittre nicht, mein lieber Sohn!
Du bist unschuldig, weise, fromm;
Ein Jüngling, so wie du, vermag am besten,
Dies tief betrübte Mutterherz zu trösten.

Zum Leiden bin ich auserkohren;
Denn meine Tochter fehlet mir,
Durch sie ging all mein Glück verloren -
Ein Bösewicht entfloh mit ihr.
Noch seh' ich ihr Zittern
Mit bangem Erschüttern,
Ihr ängstliches Beben
Ihr schüchternes Leben.
Ich musste sie mir rauben sehen,
Ach helft! war alles was sie sprach:
Allein vergebens war ihr Flehen,
Denn meine Hülfe war zu schwach.

Du wirst sie zu befreyen gehen,
Du wirst der Tochter Retter seyn.
Und werd ich dich als Sieger sehen,
So sey sie dann auf ewig dein.

Mit den drey Damen ab.


SIEBENTER AUFTRITT
Tamino, Papageno.

Das Theater verwandelt sich wieder so, wie es vorher war.

TAMINO
nach einer Pause
Ists denn auch Wirklichkeit, was ich sah? oder betäubten mich meine Sinnen? - O ihr guten Götter täuscht mich nicht! oder ich unterliege eurer Prüfung. - Schützet meinen Arm, stählt meinen Muth, und Taminos Herz wird ewigen Dank euch entgegen schlagen.
Er will gehen, Papageno tritt ihm in den Weg.

Nr. 5 - Quintett

PAPAGENO
deutet traurig auf sein Schloss am Mund
Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm!

TAMINO
Der Arme kann von Strafe sagen, -
Denn seine Sprache ist dahin.

PAPAGENO
Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm!

TAMINO
Ich kann nichts thun, als dich beklagen,
Weil ich zu schwach zu helfen bin.

Während Tamino die letzten Strophen wiederhohlt, singt Papageno mit unter.

Hm! Hm! Hm! Hm! Hm! Hm!


ACHTER AUFTRITT
Die drey Damen, Vorige.

ERSTE DAME
Die Königinn begnadigt dich!
nimmt ihm das Schloss vom Munde
Entlässt die Strafe dir durch mich.

PAPAGENO
Nun plaudert Papageno wieder?

ZWEYTE DAME
Ja plaudre! - Lüge nur nicht wieder.

PAPAGENO
Ich lüge nimmermehr! Nein! Nein!

DIE DREY DAMEN MIT IHM
Diess Schloss soll meine / deine Warnung seyn.

ALLE FÜNF
Bekämen doch die Lügner alle,
Ein solches Schloss vor ihren Mund;
Statt Hass, Verleumdung, schwarzer Galle,
Bestünde Lieb und Bruderbund.

ERSTE DAME
sie giebt ihm eine goldene Flöte
O Prinz, nimm dies Geschenk von mir!
Dies sendet unsre Fürstinn dir!
Die Zauberflöte wird dich schützen,
Im grösten Unglück unterstützen.

DIE DREY DAMEN
Hiemit kannst du allmächtig handeln,
Der Menschen Leidenschaft verwandeln.
Der Traurige wird freudig seyn,
Den Hagestolz nimmt Liebe ein.

ALLE FÜNF
O so eine Flöte ist mehr als Gold und Kronen werth,
Denn durch sie wird Menschenglück und Zufriedenheit vermehrt.

PAPAGENO
Nun ihr schönen Frauenzimmer,
Darf ich - so empfehl ich mich.

DIE DREY DAMEN
Dich empfehlen kannst du immer,
Doch bestimmt die Fürstinn dich
Mit dem Prinzen ohn' Verweilen,
Nach Sarastros Burg zu eilen.

PAPAGENO
Nein, dafür bedank ich mich!
Von euch selbst hörte ich,
Dass er wie ein Tiegerthier,
Sicher liess ohn' alle Gnaden
Mich Sarastro rupfen, braten,
Setzte mich den Hunden für.

DIE DREY DAMEN
Dich schützt der Prinz, trau ihm allein!
Dafür sollst du sein Diener seyn.

PAPAGENO
für sich
Dass doch der Prinz beym Teufel wäre,
Mein Leben ist mir lieb.
Am Ende schleicht bey meiner Ehre,
Er von mir wie ein Dieb.

ERSTE DAME
Hier nimm dies Kleinod, es ist dein.

Giebt ihm eine Maschine wie ein hölzernes Gelächter.

PAPAGENO
Ey! Ey! was mag darinnen seyn?

DRITTE DAME
Darinnen hörst du Glöckchen tönen.

PAPAGENO
Werd ich sie auch wohl spielen können?

DIE DREY DAMEN
O ganz gewiss! Ja, ja! gewiss.

ALLE FÜNF
Silber - Glöckchen, Zauberflöten,
Sind zu eurem / unserm Schutz vonnöthen.
Lebet wohl! wir wollen gehen,
Lebet wohl! auf Wiedersehen.

Alle wollen gehen.

TAMINO UND PAPAGENO
Doch schöne Damen saget an!
Wie man die Burg wohl finden kann.

DIE DREY DAMEN
Drey Knäbchen, jung, schön, hold und weise,
Umschweben euch auf eurer Reise,
Sie werden eure Führer seyn,
Folgt ihrem Rathe ganz allein.

TAMINO UND PAPAGENO
Drey Knäbchen jung, schön, hold und weise,
Umschweben uns auf unsrer Reise.

ALLE FÜNF
So lebet wohl! wir wollen gehen,
Lebt wohl! lebt wohl! auf Wiedersehen.

Alle ab


NEUNTER AUFTRITT
Zwey Sclaven tragen, so bald das Theater in ein prächtiges ägyptisches Zimmer verwandelt ist, schöne Pölster nebst einem prächtigen türkischen Tisch heraus, breiten Teppiche auf, sodann kommt der dritte Sclav.

DRITTER SCLAV
Ha, ha, ha!

ERSTER SCLAV
Pst, Pst!

ZWEYTER SCLAV
Was soll denn das Lachen? -

DRITTER SCLAV
Unser Peiniger, der alles belauschende Mohr, wird morgen sicherlich gehangen oder gespiesst. - Pamina! - Ha, ha, ha!

ERSTER SCLAV
Nun?

DRITTER SCLAV
Das reitzende Mädchen! - Ha, ha, ha!

ZWEYTER SCLAV
Nun?

DRITTER SCLAV
Ist entsprungen.

ERSTER UND ZWEYTER SCLAV
Entsprungen? - -

ERSTER SCLAV
Und sie entkam?

DRITTER SCLAV
Unfehlbar! - Wenigstens ist's mein wahrer Wunsch.

ERSTER SCLAV
O Dank euch ihr guten Götter! ihr habt meine Bitte erhört.

DRITTER SCLAV
Sagt ich euch nicht immer, es wird doch ein Tag für uns scheinen, wo wir gerochen, und der schwarze Monostatos bestraft werden wird.

ZWEYTER SCLAV
Was spricht nun der Mohr zu der Geschichte?

ERSTER SCLAV
Er weiss doch davon?

DRITTER SCLAV
Natürlich! Sie entlief vor seinen Augen. - Wie mir einige Brüder erzählten, die im Garten arbeiteten, und von weitem sahen und hörten, so ist der Mohr nicht mehr zu retten; auch wenn Pamina von Sarastros Gefolge wieder eingebracht würde.

ERSTER UND ZWEYTER SCLAV
Wie so?

DRITTER SCLAV
Du kennst ja den üppigen Wanst und seine Weise; das Mädchen aber war klüger als ich dachte. - In dem Augenblicke, da er zu siegen glaubte, rief sie Sarastros Namen: das erschütterte den Mohren; er blieb stumm und unbeweglich stehen - indess lief Pamina nach dem Kanal, und schiffte von selbst in einer Gondel dem Palmwäldchen zu.

ERSTER SCLAV
O wie wird das schüchterne Reh mit Todesangst dem Pallaste ihrer zärtlichen Mutter zueilen.


ZEHNTER AUFTRITT
Vorige, Monostatos von innen.

MONOSTATOS
He Sclaven!

ERSTER SCLAV
Monostatos Stimme!

MONOSTATOS
He Sclaven! Schaft Fesseln herbey. -

DIE DREY SCLAVEN
Fesseln?

ERSTER SCLAV
läuft zur Seitenthüre
Doch nicht für Pamina? O ihr Götter! da seht Brüder, das Mädchen ist gefangen.

ZWEYTER UND DRITTER SCLAV
Pamina? - Schrecklicher Anblick!

ERSTER SCLAV
Seht, wie der unbarmherzige Teufel sie bey ihren zarten Händchen fasst. - Das halt ich nicht aus.
geht auf die andere Seite ab

ZWEYTER SCLAV
Ich noch weniger.
auch dort ab

DRITTER SCLAV
So was sehen zu müssen, ist Höllenmarter.
ab


ELFTER AUFTRITT
Monostatos, Pamina, die von Sclaven herein geführt wird.

Nr. 6 - Terzett

MONOSTATOS
sehr schnell
Du feines Täubchen, nur herein.

PAMINA
O welche Marter! welche Pein!

MONOSTATOS
Verloren ist dein Leben.

PAMINA
Der Tod macht mich nicht beben,
Nur meine Mutter dauert mich;
Sie stirbt vor Gram ganz sicherlich.

MONOSTATOS
He Sclaven! legt ihr Fesseln an,
Mein Hass, soll dich verderben.

Sie legen ihr Fesseln an.

PAMINA
O lass mich lieber sterben,
Weil nichts, Barbar! dich rühren kann.

sie sinkt ohnmächtig auf ein Sofa

MONOSTATOS
Nun fort! lasst mich bey ihr allein.

Die Sclaven ab


ZWÖLFTER AUFTRITT
Papageno von aussen am Fenster, ohne gleich gesehen zu werden. Vorige.

PAPAGENO
Wo bin ich wohl? wo mag ich seyn?
Aha! da sind ich Leute;
Gewagt! ich geh herein.

geht herein

Schön Mädchen, jung und fein,
Viel weisser noch als Kreide.

Monostatos und Papageno sehen sich, - erschrecken einer über den andern.

BEYDE
Hu! Das - ist - der - Teuf - el - sich - er - lich!
Hab Mitleid, und verschone mich!
Hu! Hu! Hu!

laufen beyde ab


DREIZEHNTER AUFTRITT
Pamina allein.

PAMINA
spricht wie im Traum
Mutter - Mutter - Mutter! -
Sie erhohlt sich, sicht sich um
Wie? - Noch schlägt dieses Herz? - Noch nicht vernichtet? - Zu neuen Qualen erwacht? - O das ist hart, sehr hart! - Mir bitterer, als der Tod.


VIERZEHNTER AUFTRITT
Papageno, Pamina.

PAPAGENO
Bin ich nicht ein Narr, dass ich mich schrecken liess? - Es giebt ja schwarze Vögel in der Welt, warum denn nicht auch schwarze Menschen? - Ah, sieh da! hier ist das schöne Fräulenbild noch. - Du Tochter der nächtlichen Königinn!

PAMINA
Nächtliche Königinn? - Wer bist du?

PAPAGENO
Ein Abgesandter der sternflammenden Königinn.

PAMINA
freudig
Meiner Mutter? - O Wonne! - Dein Name!

PAPAGENO
Papageno!

PAMINA
Papageno? - Papageno - Ich erinnere mich den Nahmen oft gehört zu haben, dich selbst aber sah ich nie. -

PAPAGENO
Ich dich eben so wenig.

PAMINA
Du kennst also meine gute, zärtliche Mutter?

PAPAGENO
Wenn du die Tochter der nächtlichen Königinn bist - ja!

PAMINA
O ich bin es.

PAPAGENO
Das will ich gleich erkennen.
er sieht das Portrait an, welches der Prinz zuvor empfangen, und Papageno nun an einem Bande am Halse trägt
Die Augen schwarz - richtig, schwarz. - Die Lippen roth - richtig, roth - Blonde Haare - Blonde Haare. - Alles trift ein, bis auf Händ und Füsse. - - - Nach dem Gemählde zu schlüssen, sollst du weder Hände noch Füsse haben; denn hier sind auch keine angezeigt.

PAMINA
Erlaube mir - Ja ich bin's - Wie kam es in deine Hände?

PAPAGENO
Dir das zu erzählen, wäre zu weitläufig; es kam von Hand zu Hand.

PAMINA
Wie kam es in die deinige?

PAPAGENO
Auf eine wunderbare Art. - Ich habe es gefangen.

PAMINA
Gefangen?

PAPAGENO
Ich muss dir das umständlicher erzählen. - Ich kam heute früh wie gewöhnlich zu deiner Mutter Pallast mit meiner Lieferung. -

PAMINA
Lieferung?

PAPAGENO
Ja, ich liefere deiner Mutter, und ihren Jungfrauen schon seit vielen Jahren alle die schönen Vögel in den Pallast. - Eben als ich im Begriff war, meine Vögel abzugeben, sah ich einen Menschen vor mir, der sich Prinz nennen lässt. - Dieser Prinz hat deine Mutter so eingenommen, dass sie ihm dein Bildniss schenkte, und ihm befahl, dich zu befreyen. - Sein Entschluss war so schnell, als seine Liebe zu dir.

PAMINA
Liebe? Freudig. Er liebt mich also? O sage mir das noch ein Mahl, ich höre das Wort Liebe gar zu gerne.


PAPAGENO
Das glaube ich dir ohne zu schwören; bist ja ein Fräulenbild. - Wo blieb ich denn?

PAMINA
Bey der Liebe.

PAPAGENO
Richtig, bey der Liebe! - Das nenn ich Gedächtniss haben - Kurz also, diese grosse Liebe zu dir war der Peitschenstreich, um unsre Füsse in schnellen Gang zu bringen; nun sind wir hier, dir tausend schöne und angenehme Sachen zu sagen; dich in unsre Arme zu nehmen, und wenn es möglich ist, eben so schnell, wo nicht schneller als hierher, in den Pallast deiner Mutter zu eilen.

PAMINA
Das ist alles sehr schön gesagt; aber lieber Freund! wenn der unbekannte Jüngling oder Prinz, wie er sich nennt, Liebe für mich fühlt, warum säumt er so lange, mich von meinen Fesseln zu befreyen? -

PAPAGENO
Da steckt eben der Hacken. - Wie wir von den Jungfrauen Abschied nahmen, so sagten sie uns, drey holde Knaben würden unsre Wegweiser seyn, sie würden uns belehren, wie und auf was Art wir handeln sollen.

PAMINA
Sie lehrten euch?

PAPAGENO
Nichts lehrten sie uns, denn wir haben keinen gesehen. - Zur Sicherheit also war der Prinz so fein, mich voraus zu schicken, um dir unsre Ankunft anzukündigen. -

PAMINA
Freund, du hast viel gewagt! - Wenn Sarastro dich hier erblicken sollte. - -

PAPAGENO
So wird mir meine Rückreise erspart - Das kann ich mir denken.

PAMINA
Dein martervoller Tod würde ohne Grenzen seyn.

PAPAGENO
Um diesem auszuweichen, so gehen wir lieber bey Zeiten.

PAMINA
Wie hoch mag wohl die Sonne seyn?

PAPAGENO
Bald gegen Mittag.

PAMINA
So haben wir keine Minute zu versäumen. - Um diese Zeit kommt Sarastro gewöhnlich von der Jagd zurück.

PAPAGENO
Sarastro ist also nicht zu Hause? - Pah! da haben wir gewonnenes Spiel! - Komm, schönes Fräulenbild! du wirst Augen machen, wenn du den schönen Jüngling erblickst.

PAMINA
Wohl denn! es sey gewagt!
Sie gehen, Pamina kehrt um.
Aber wenn diess ein Fallstrick wäre - Wenn dieser nun ein böser Geist von Sarastros Gefolge wäre? -
sieht ihn bedenklich an

PAPAGENO
Ich ein böser Geist? - Wo denkt ihr hin Fräulenbild? - Ich bin der beste Geist von der Welt.

PAMINA
Doch nein; das Bild hier überzeugt mich, dass ich nicht getäuscht bin; Es kommt von den Händen meiner zärtlichsten Mutter.

PAPAGENO
Schön's Fräulenbild, wenn dir wieder ein so böser Verdacht aufsteigen sollte, dass ich dich betrügen wollte, so denke nur fleissig an die Liebe, und jeder böse Argwohn wird schwinden.

PAMINA
Freund, vergieb! vergieb! wenn ich dich beleidigte. Du hast ein gefühlvolles Herz, das sehe ich in jedem deiner Züge.

PAPAGENO
Ach freylich hab ich ein gefühlvolles Herz - Aber was nützt mich das alles? - Ich möchte mir oft alle meine Federn ausrupfen, wenn ich bedenke, dass Papageno noch keine Papagena hat.

PAMINA
Armer Mann! du hast also noch kein Weib?

PAPAGENO
Nicht einmahl ein Mädchen, viel weniger ein Weib! - Ja das ist betrübt! - Und unser einer hat doch auch bisweilen seine lustigen Stunden, wo man gern gesellschaftliche Unterhaltung haben möcht. -

PAMINA
Geduld Freund! der Himmel wird auch für dich sorgen; er wird dir eine Freundinn schicken, ehe du dir's vermuthest. -

PAPAGENO
Wenn er's nur bald schickte.

Nr. 7 - Duett

PAMINA
Bey Männern, welche Liebe fühlen,
Fehlt auch ein gutes Herze nicht.

PAPAGENO
Die süssen Triebe mit zu fühlen,
Ist dann der Weiber erste Pflicht.

BEYDE
Wir wollen uns der Liebe freu'n,
Wir leben durch die Lieb allein.

PAMINA
Die Lieb' versüsset jede Plage,
Ihr opfert jede Kreatur.

PAPAGENO
Sie würzet unsre Lebenstage,
Sie wirkt im Kreise der Natur.

BEYDE
Ihr hoher Zweck zeigt deutlich an,
Nichts edlers sey, als Weib und Mann.
Mann und Weib, und Weib und Mann,
Reichen an die Götter an.

Beyde ab


FÜNFZEHNTER AUFTRITT
Das Theater verwandelt sich in einen Hayn. Ganz im Grunde der Bühne ist ein schöner Tempel, worauf diese Worte stehen: Tempel der Weisheit; dieser Tempel führt mit Säulen zu zwey andern Tempeln; rechts auf dem einen steht: Tempel der Vernunft. Links steht: Tempel der Natur.

Nr. 8 - Finale
Drey Knaben führen den Tamino herein, jeder hat einen silbernen Palmzweig in der Hand.

DREY KNABEN
Zum Ziele führt dich diese Bahn,
Doch musst du Jüngling! männlich siegen.
Drum höre unsre Lehre an:
Sey standhaft, duldsam, und verschwiegen!

TAMINO
Ihr holden Kleinen sagt mir an,
Ob ich Paminen retten kann.

DREY KNABEN
Diess kund zu thun, steht uns nicht an -
Sey standhaft, duldsam, und verschwiegen
Bedenke dies: kurz, sey ein Mann,
Dann Jüngling wirst du männlich siegen.

gehen ab

TAMINO
Die Weisheitslehre dieser Knaben
Sey ewig mir ins Herz gegraben.
Wo bin ich nun? - Was wird mit mir?
Ist dies der Sitz der Götter hier?
Es zeigen die Pforten, es zeigen die Säulen,
Dass Klugheit und Arbeit und Künste hier weilen;
Wo Thätigkeit thronet, und Müssiggang weicht,
Erhält seine Herrschaft das Laster nicht leicht.
Ich mache mich muthig zur Pforte hinein,
Die Absicht ist edel, und lauter und rein.
Erzittre feiger Bösewicht!
Paminen retten ist mir Pflicht.

Er geht an die Pforte zur rechten Seite, macht sie auf, und als er hinein will, hört man von fern eine Stimme.

STIMME
Zurück!

TAMINO
Zurück? so wag ich hier mein Glück!

er geht zur linken Pforte, eine Stimme von innen

STIMME
Zurück!

TAMINO
Auch hier ruft man zurück?

sieht sich um

Da sehe ich noch eine Thür!
Vieleicht find ich den Eingang hier.

Er klopft, ein alter Priester erscheint.

PRIESTER
Wo willst du kühner Fremdling, hin?
Was suchst du hier im Heiligthum?

TAMINO
Der Lieb und Tugend Eigenthum.

PRIESTER
Die Worte sind von hohem Sinn!
Allein, wie willst du diese finden?
Dich leitet Lieb und Tugend nicht,
Weil Tod und Rache dich entzünden.

TAMINO
Nur Rache für den Bösewicht.

PRIESTER
Den wirst du wohl bey uns nicht finden.

TAMINO
Sarastro herrscht in diesen Gründen?

PRIESTER
Ja, ja! Sarastro herrschet hier!

TAMINO
Doch in dem Weisheitstempel nicht?

PRIESTER
Er herrscht im Weisheitstempel hier.

TAMINO
So ist denn alles Heucheley!

will gehen

PRIESTER
Willst du schon wieder geh'n?

TAMINO
Ja, ich will geh'n, froh und frey, -
Nie euren Tempel seh'n.

PRIESTER
Erklär dich näher mir, dich täuschet ein Betrug.

TAMINO
Sarastro wohnet hier, das ist mir schon genug.

PRIESTER
Wenn du dein Leben liebst, so rede, bleibe da!
Sarastro hassest du?

TAMINO
Ich hass ihn ewig! Ja. -

PRIESTER
Nun gieb mir deine Gründe an.

TAMINO
Er ist ein Unmensch, ein Tyrann!

PRIESTER
Ist das, was du gesagt, erwiesen?

TAMINO
Durch ein unglücklich Weib bewiesen,
Die Gram und Jammer niederdrückt.

PRIESTER
Ein Weib hat also dich berückt?
Ein Weib thut wenig, plaudert viel.
Du Jüngling glaubst dem Zungenspiel?
O legte doch Sarastro dir
Die Absicht seiner Handlung für.

TAMINO
Die Absicht ist nur allzu klar;
Riss nicht der Räuber ohn' Erbarmen,
Paminen aus der Mutter Armen?

PRIESTER
Ja, Jüngling! was du sagst, ist wahr.

TAMINO
Wo ist sie, die er uns geraubt?
Man opferte vieleicht sie schon?

PRIESTER
Dir diess zu sagen, theurer Sohn!
Ist jetzund mir noch nicht erlaubt.

TAMINO
Erklär diess Räthsel, täusch mich nicht.

PRIESTER
Die Zunge bindet Eid und Pflicht.

TAMINO
Wann also wird die Decke schwinden?

PRIESTER
So bald dich führt der Freundschaft Hand,
Ins Heiligthum zum ew'gen Band.

geht ab

TAMINO
allein
O ewige Nacht! Wann wirst du schwinden?
Wann wird das Licht mein Auge finden?

EINIGE STIMMEN
Bald Jüngling, oder nie!

TAMINO
Bald sagt ihr, oder nie!
Ihr Unsichtbaren, saget mir!
Lebt denn Pamina noch?

DIE STIMMEN
Pamina lebet noch!

TAMINO
freudig
Sie lebt? ich danke euch dafür

er nimmt seine Flöte heraus

Wenn ich doch nur im Stande wäre
Allmächtige, zu Eurer Ehre,
Mit jedem Tone meinen Dank,
Zu schildern, wie er hier entsprang!

Aufs Herz deutend. Er spielt, sogleich kommen Thiere von allen Arten hervor, ihm zuzuhören. Er hört auf, und sie fliehen. Die Vögel pfeifen dazu.

Wie stark ist nicht dein Zauberton,
Weil, holde Flöte, durch dein Spielen
Selbst wilde Thiere Freude fühlen.
Doch nur Pamina bleibt davon;

er spielt

Pamina höre, höre mich!
Umsonst!

er spielt

Wo? ach! wo find ich dich?

Er spielt, Papageno antwortet von innen mit seinem Flötchen.

Ha, das ist Papagenos Ton.

Er spielt, Papageno antwortet.

TAMINO
Vieleicht sah er Paminen schon,
Vieleicht eilt sie mit ihm zu mir!
Vieleicht führt mich der Ton zu ihr.

eilt ab


SECHZEHNTER AUFTRITT
Papageno, Pamina ohne Fesseln.

BEYDE
Schnelle Füsse, rascher Muth,
Schützt vor Feindes List und Wuth;
Fänden wir Taminen doch!
Sonst erwischen sie uns noch.

PAMINA
Holder Jüngling!

PAPAGENO
Stille, stille! ich kanns besser!

er pfeift
Tamino antwortet von innen mit seiner Flöte.

BEYDE
Welche Freude ist wohl grösser,
Freund Tamino hört uns schon;
Hieher kam der Flöten Ton,
Welch' ein Glück, wenn ich ihn finde!
Nur geschwinde! Nur geschwinde!

wollen gehen


SIEBZEHNTER AUFTRITT
Vorige, Monostatos.

MONOSTATOS
Ha, hab ich euch noch erwischt!
Nur herbey mit Stahl und Eisen;
Wart, man will euch Mores weisen.
Den Monostatos berücken!
Nur herbey mit Band und Stricken;
He, ihr Sclaven kommt herbey!

Die Sclaven kommen mit Fesseln.

PAMINA UND PAPAGENO
Ach nun ists mit uns vorbey.

PAPAGENO
Wer viel wagt, gewinnt oft viel,
Komm du schönes Glockenspiel!
Lass die Glöckchen klingen, klingen,
Dass die Ohren ihnen fingen.

Er schlägt auf sein Instrument, sogleich singt Monostatos und die Sclaven, und gehen unter dem Gesang marschmässig ab.

MONOSTATOS UND SCLAVEN
Das klinget so herrlich, das klinget so schön!
Tralla lala la Trallalala!
Nie hab ich so etwas gehört und geseh'n!
Trallalalala Tralla lalala.

ab

PAPAGENO, PAMINA
Ha ha ha! ha ha ha!
Könnte jeder brave Mann
Solche Glöckchen finden,
Seine Feinde würden dann
Ohne Mühe schwinden.
Und er lebte ohne sie
In der besten Harmonie
Nur der Freundschaft Harmonie
Mildert die Beschwerden;
Ohne diese Sympathie
Ist kein Glück auf Erden.

Ein starker Marsch mit Trompeten und Paucken fällt ein.
von innen

Es lebe Sarastro! Sarastro lebe!

PAPAGENO
Was soll diess bedeuten? Ich zittre, ich bebe.

PAMINA
O Freund, nun ists um uns gethan!
Diess kündigt den Sarastro an.

PAPAGENO
O wär ich eine Maus!
Wie wollt ich mich verstecken,
Wär ich so klein wie Schnecken,
So kröch ich in mein Haus. -
Mein Kind, was werden wir nun sprechen?

PAMINA
Die Wahrheit! sey sie auch Verbrechen.

BEYDE
Die Wahrheit ist nicht immer gut,
Weil sie den Grossen wehe thut;
Doch wär sie allezeit verhasst,
So wär mein Leben mir zur Last.


ACHTZEHNTER AUFTRITT
Ein Zug von Gefolge; zuletzt fährt Sarastro auf einem Triumphwagen heraus, der von sechs Löwen gezogen wird. Vorige.

CHORUS
Es lebe Sarastro! Sarastro soll leben!
Er ist es, dem wir uns mit Freuden ergeben!
Stets mög er des Lebens als Weiser sich freun!
Er ist unser Abgott, dem alle sich weihn.

Dieser Chor wird gesungen, bis Sarastro aus dem Wagen ist.

PAMINA
kniet
Herr, ich bin zwar Verbrecherinn!
Ich wollte deiner Macht entfliehn.
Allein die Schuld ist nicht an mir -
Der böse Mohr verlangte Liebe;
Darum, o Herr! entfloh ich dir.

SARASTRO
Steh auf, erheitre dich, o Liebe!
Denn ohne erst in dich zu dringen
Weis ich von deinem Herzen mehr:
Du liebest einen andern sehr.
Zur Liebe will ich dich nicht zwingen,
Doch geh ich dir die Freyheit nicht.

PAMINA
Mich rufet ja die Kindespflicht,
Denn meine Mutter -

SARASTRO
Steht in meiner Macht,
Du würdest um dein Glück gebracht,
Wenn ich dich ihren Händen liesse.

PAMINA
Mir klingt der Mutternamen süsse;
Sie ist es -

SARASTRO
Und ein stolzes Weib.
Ein Mann muss eure Herzen leiten,
Denn ohne ihn pflegt jedes Weib
Aus ihrem Wirkungskreis zu schreiten.


NEUNZEHNTER AUFTRITT
Monostatos, Tamino. Vorige.

MONOSTATOS
Nun stolzer Jüngling, nur hieher!
Hier ist Sarastro, unser Herr!

PAMINA UND TAMINO
Er ists! Er ists! ich glaub es kaum!
Sie ists! Sie ists! es ist kein Traum!
Es schling mein Arm sich um sie / ihn her,
Und wenn es auch mein Ende wär.

ALLE
Was soll das heissen?

MONOSTATOS
Welch eine Dreistigkeit!
Gleich auseinander, das geht zu weit!
er trennt sie
kniet
Dein Sclave liegt zu deinen Füssen,
Lass den verweg'nen Frevler büssen.
Bedenk, wie frech der Knabe ist!
Durch dieses seltnen Vogels List,
Wollt er Paminen dir entführen;
Allein, ich wusst ihn auszuspühren.
Du kennst mich! - meine Wachsamkeit -

SARASTRO
Verdient, dass man ihr Lorber strent!
He! gebt dem Ehrenmann sogleich -

MONOSTATOS
Schon deine Gnade macht mich reich.

SARASTRO
Nur 77 Sohlenstreich!

MONOSTATOS
kniet
Ach Herr! den Lohn verhoft ich nicht.

SARASTRO
Nicht Dank! Es ist ja meine Pflicht.

wird fortgeführt

ALLE
Es lebe Sarastro, der göttliche Weise,
Er lohnet und strafet in ähnlichem Kreise.

SARASTRO
Führt diese beyden Fremdlinge,
In unsern Prüfungstempel ein:
Bedecket ihre Häupter dann -
Sie müssen erst gereinigt seyn.

Zwey bringen eine Art Sack, und bedecken die Häupter der beyden Fremden.

ALLE
Führt diese beyden Fremdlinge
In unsern Prüfungstempel ein
u.s.f.

SCHLUSSCHOR
Wenn Tugend und Gerechtigkeit
Den grossen Pfad mit Ruhm bestreut;
Dann ist die Erd' ein Himmelreich,
Und Sterbliche den Göttern gleich.


Creative Commons License
この日本語テキストは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
の下でライセンスされています。
@wagnerianchan


最終更新:2015年01月01日 22:13