"魔笛"

対訳【朝比奈隆 訳】

夜の女王のアリア(動画対訳)

オペラ配役プロジェクト



編集者より

  • 朝比奈隆は1949年に関西オペラグループ(現関西歌劇団)を結成し、以来、「椿姫」(1949)、「カルメン」(1950)、「お蝶夫人」(1951)、「ラ・ボエーム」(1952)、「カヴァレリア・ルスチカーナ」「パリアッチ(道化師)」(共に1953)と、毎年次から次へとオペラを上演しています。「魔笛」は1963年の第17回公演で上演されています。
  • 朝比奈隆訳で参考にしたのが、大フィルに保管されている、オーケストラスコアです。KALMUS ORCHESTRA SCORES の THE MAGIC FLUTE に全訳が書き込まれています。そこでWEBでダウンロードしたドイツ語のテキストと朝比奈訳をできるだけ楽譜に合わせて並べました。朝比奈隆は上演の度ごとに訳詞に手を入れていたとオペラ歌手の方々からは聞いています。実際、書き直されていたり、訳詞が2種類あったりする箇所があります。そこで、もとの訳詞の上に更に書かれている場合は、(別訳:)という形で併記しました。
  • KALMUS ORCHESTRA SCORES では、歌には訳が書き込まれていますが、台詞には訳がついていません。「魔笛」は普通のオペラではなくて、Singspiel(歌芝居)ですので、半分は芝居です。芝居の台詞を全部入れると結構時間がかかるので、台詞をを部分的にカットしたり短くしたりはよくします。それで多分、筋がつながる程度に台詞を短くしていただろうと思われますが、台詞は一部、スコアに書き込まれた範囲でしか分かりませんでした。「魔笛」に出演された方のヴォーカルスコアには、その方の役の台詞と、相手役の方の台詞が書き込まれていましたので見せていただきましたが、残念ながら空白の箇所がいくつもあります。そこで、せめて筋の展開が分かるようにと、1963年の公演パンフレットに演出の桂 直久氏が書かれた「すとーりー」の文章を、歌に繋いで補足しました。
  • 朝比奈隆の訳詞には、ときどき、殿御、奥方様、魔が人、難儀などといった、古風な日本語が出てきます。「魔笛」はメルヘンの時代となっていますが、こういう訳語から、多少、古風な時代が想像でき、それもまたメルヘンに相応しいとも言えます。

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@ Aiko Oshio

管理人より

  • 指揮者の朝比奈隆(1908年7月9日 - 2001年12月29日)が翻訳した「歌える日本語訳」を使用しています。日本語訳は左のドイツ語の意味とは必ずしも一致しません。
  • 朝比奈のテキストは遺族の許可をいただいて掲載しています。複製・転載・転用は固くお断りいたします。

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魔笛とは

  • 魔笛の73%は呪詛で出来ています。
  • 魔笛の15%は知恵で出来ています。
  • 魔笛の9%は見栄で出来ています。
  • 魔笛の2%はかわいさで出来ています。
  • 魔笛の1%は小麦粉で出来ています。
最終更新:2022年03月26日 18:51